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生きのみ生のままで  上下  著  綿矢 りさ

生きのみ生のままで   上下   著  綿矢 りさ


<アマゾンよりあらすじ、画像、転記>

25歳、夏。恋人と出かけたリゾートで、逢衣は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏に出会う。芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかり。けれど、四人でいるうちに打ち解け、東京へ帰った後も、逢衣は彼女と親しく付き合うようなる。やがて恋人との間に結婚の話が出始めた逢衣だったが、ある日とつぜん、彩夏に唇を奪われ―。





感想

3月ごろに読んだ本
覚書のために残しとくかな・・

綿矢さん、こういう本書くんだ~~という印象
恋愛もので
ものすごく感動とかはなかったです。前向きに生きるという二人を応援するという気持ちは湧いてきたけど。

しかし、彼氏さんたちは、それぞれいい人でしたね
普通、もっと人間関係ドロドロすると思うけど

女性同士の恋愛はなかなか実感としてはわかないけれど
このお話では、そういう傾向があったわけでなく
あるとき、急に、感情が芽生えてきたということだから、そういうものって、急にある?あるのかな?
と、ず~~とそんな気分を読みながら感じていました。

お相手が芸能人ということで
制約も多くて付き合っていくのも大変で。
気持ちの揺れについては
男女問わず同じだと思うので、詳細に描かれる分、なるほど、という納得できる部分はあったものの
せつないとか、キュンとするような気持ちまでは
ならず。若いくないしね、私が(笑)

前向きな終わり方だったので読後感はよかったかな

しかし
離れていても
思いやっていたということは
本物なんだろうね
ちなみに性描写はわりとリアル。
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ひらいて     著  綿矢  りさ

ひらいて  著 綿矢  りさ


女子高生が
同級生に恋をした
でもその同級生には付き合っている女性がいるそうだ・・
彼女に近づく主人公は・・・


感想

可愛らしいお話かと思ったのですが
違いました・・・・
主人公の行動には共感できないな・・・・。
それに気持ち悪いし・・・
異様だよね・・・あの行動。

主人公木村愛。
愛の愛する相手の彼女、美雪。
2人の関係はね・・・・驚くわよ~~~。
自分の子供の同世代と考えると
余計、気分も悪くなるような内容。

今回は短めで・・・・笑

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かわいそうだね?   著  綿矢 りさ

かわいそうだね?    著  綿矢  りさ



「かわいそうだね?」・・彼氏が元カノ女と住むという。人助けだからというけど・・・。
「亜美ちゃんは美人」・・・美人の亜美ちゃんと比較されながら
友達づきあいしているさかきちゃん。
             2人の友情物語。




感想


短編2編。
両作品とも面白かったです。

「かわいそうだね?」・・


・・・私は最初から信じていなかったよ、この男を。
ただの優柔不断な奴じゃん。
元カノと暮らすという隆大にイライラ。
外国暮らしが長いからって、
そこでは男女問わず出入りが多かったからって、
ここは日本。きちんとした彼女がいるのに、元カノを平気で受け入れるこの男が
最初からバツ・・・でした。
元カノの方もあやしいあやしいと思っていたら案の定。
樹理恵の友達だって、的確にアドバイスしてたじゃん?
自分の感情を抑えて懸命にこの状況を理解しようとしていた樹理恵が不憫だったね。
でも最後の逆襲。
関西弁がいいね~~
読み手もスカットするわ・・・


「亜美ちゃんは美人」・・・美人の彼女と比べられながら、それでも
離れずに友達づきあいをするさかきちゃん。
さかきちゃんの複雑な心境が分かる気がするな・・・。
それ以上に亜美ちゃんがなぜ、さかきちゃんを選んでいるのか。
そして他者からみたら欠点ばかりのあの彼氏を選んでいるのか。
その理由に、
なるほど~~~~と唸るものを感じてしまったわ。
ちやほやされて生きる人にはその人なりの
複雑な心があるのね。
「亜美研究会」の小池君の分析能力には脱帽。




どちらの作品も
女の複雑さをみることができて、面白かったです.


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勝手にふるえてろ   著  綿矢  りさ

勝手にふるえてろ   著  綿矢  りさ


会社の経理課で働く26歳OLの良香。
彼女は
中学時代から片思いの彼、「イチ」と
会社の営業部にいる「ニ」の二人の男性の間で
悩んでいた





感想   



綿矢さんの久々の新作。でも私、この作者さん、初読みなんです。
「インストール」も「蹴りたい背中も」未読だなんて!!
「蹴りたい~」はなぜかお家に購入本としてあるのですが、(その昔主人が購入したもよう)
なんとく手が出せなくって。

ということで、作風もわからずに突入しました。


読み終わった感想としては、軽い感じでサクサクいくかな・・・・笑
比喩の発想が豊かなので、ほ~~~と感心しながら読んでしまいました。
主人公の女の子は処女という設定でしたが
そのたとえとして、傘の柄についている、ビニールを引用してくるところなんか
ため息ものでした。
うまい表現だな・・・って。
理解できちゃうところが、複雑な感じですが。

ただ、現実的なお話と考えるとう~~んです。
だって、片思い以外経験ナシの二十六歳女子って、え・・と思ってしまうもの。
プラスおたくでもあったかな。
いまどき、一方的に妄想爆発して、何年も前に出会っている男の子を美化しちゃっている
女性っているの?って感じです。
読んでいる分には楽しいと思うけれどふと、26歳という年齢を思い出すと
腹立たしくなっちゃうかな・・。
会社に対する、つわり理由の休暇届けも、なんだかな・・・って感じ。
ちょっと私、真面目に物事考え過ぎかしら。


片思いの彼と好きでもない現実の彼氏。
その間で迷うっていう図式は、まあ・・わかるんですけれど
キュンとこちらが思うほどのレベルではないし
がちゃがちゃ・・いっているんなら、2番目に好きな方とは付き合わなくていいのにと思うけど。


そもそもね、スープ系の体臭で(あくまでもイメージだろうけど)
少なくとも抱きしめられたいとは思わないと
そこまで言っていた現実の彼に
最終的に
思いを寄せることができるのかしら。


だって、最初の段階で、体臭云々まで考えちゃう人って
長くいると苦しいと思うよ。

そのほかにも
会社の同僚の彼、「二」に対する心の声は
かなりひどくて。
そこまで言われてしまう彼って・・・可哀そうなんて思っていたら
あらあら・・最後はカッコよく決めてきて。
やっぱり、物語だな~~~って思ったわ。私が「ニ」なら彼女のことはもうほっとくよ・・・笑


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