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そして誰もゆとらなくなった   著 朝井リョウ

そして誰もゆとらなくなった   著  朝井リョウ



「時をかけるゆとり」
「風と共にゆとりぬ」
に続く
エッセイ集第3弾


感想


いや~~笑わせてもらいました。朝井さんにとっては、切実な問題ばかりなんだけれど
それを笑ってしまって申し訳ない限りですが、きっとそれを望んでいたんですよね?
だから大いに笑っていいですよね?と自問自答しています(笑)

あとがきにも書いてありましたけれど、過去のエッセイに関連したものも多く
さらにどうかできいたようなものもあったかれど、それでもやっぱり、この文体に触れることが出来たから
うれしいです・・・朝井さん。

エッセイには写真も掲載されていてよりリアリティーもって伝わってきました。
いいお友達に恵まれていますよね。学生時代からのお友達なのかな~~
早稲田のダンスサークルっていうのは聞いていたから、やっぱり大学時代からのお友達なのかしらねえ。
大学っていろんなタイプの人いるから、きっと楽しい学生生活送ったんだろうね~~
あらためて、プロフィールみたけれど、33なのねもう。結婚もされて・・。なんかず~~と追ってきていたので
感慨深いです。そういえば、映画化された「少女は卒業しない」評判よさげよね~~

エッセイの項目☆20章


☆肛門科医とのその後
☆腹と修羅

〇肛門でのお悩みはもう、読むたびに、あ~~しんどそうって思ってます。排便系はつらいですよね。
さすがに、私は自分の、そっち系については、公にしたりできないけど(そうでなくても、そうであっても)
ここまで具体的に書いてしまう彼に、ある意味尊敬も感じてしまいます。偉いよ・・・(なにがって、わかんないけど(笑))
ちなみに、佐藤満春さんのトイレの輪っていう文庫本ね、朝井さんの文章がみたいために
以前購入してて、手元にあります・・・よ。だからあなたの、肛門話、もはや自分のことのように、心配しちゃいますよ。。(笑)

☆作家による本気の余興
〇余興好きね。そして柚木さんと仲良し

☆空回り戦記  説明編
☆空回り戦記  サイン会編

〇サイン会編‥面白かったね。サイン会に対する対策も私も、なるほど~~~いいアイディアって思ったけれど
よくよく考えてみると、ず~~と手紙の内容覚えられているのも、負担かもね。日記もそうだけれど、
その時の気分で書き綴ったものって、すこし経ってから見直すと、めちゃ、恥ずかしい文章だったりするもんねえ

☆初めての催眠術
〇好奇心旺盛・・・常に挑戦者ね・・

☆バレーボールと私、その後
☆作家による本気の余興  職業病編
☆他力本願スマートハウス

〇バレーボールも常にがんばっていますよね
引っ越しの家具選びの、センス無しの話も、そう言う人もいるいるってことで・・・。
でもいいお友達がやっぱりいてくれて、安心・・

☆精神的スタンプラリー イン南米  前編
☆精神的スタンプラリー  イン南米  後編

〇南米旅行・・・珍道中みたいで大変だったけれど、行ったことのある人になったということで、それはそれで良かったですよね~~
確かに、トイレ問題深刻、写真もあって楽しかったです

☆踊ることに踊らされて
☆十年ぶりのダンスレッスン
☆MATTAINAIの囁き
☆似合わない店にいこう
☆ホールケーキの乱
☆脱・脂質異常症への道

〇ホールケーキには驚き・・・好きなのね~~お酒はあんまりだけど甘いものが好きなのね。
しかし、思いこんだら、決意&実行力素晴らしい・・・(笑)
神の声も、楽しかった・・・・。ここでも大いに笑いました☆ありがとう…気持ちを楽にさせてくれて・・・(笑)
脂質異常については。
わかるわ~~~。私も同じ、同じ。確かにあの言葉の響きいやよね~~高脂血症とは違う雰囲気になるよね

☆私なりの「おめでとう新福さん」
(☆柚木麻子特別寄稿)
☆精神的スタンプラリーイン 北米  前編
☆精神的スタンプラリーイン  北米  後編

〇 こちらの北米も大変な旅行で。、ララランドのあの歌が好きで、撮影場所の高速道路で興奮していたさまは
とっても微笑ましかったです。音楽も何回も聞いているのね。ダンスが好きなら、あの映画見たら踊りたくなるよね
で、後半のトイレつまりの事件、便をもちながらの、ゴミ箱さがし。本当ご苦労様です
友達は偉いよね。トイレ税払っていても、それでもってやっぱり付き合ってくれる友達は貴重。
日々、いろいろを気をつかいながら、生活しているみたいでホント、ご苦労様っていいたくなります

もうエッセイはおわりなのかな~~
結婚生活でもまたかいてもらいたいです。

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(アマゾンより画像引用)
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正欲   著  朝井リョウ

正欲   著  朝井リョウ


息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。

しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、
ひどく不都合なものだった――。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな」


アマゾンより、あらすじ引用

感想

いろいろ考えさせられたかな。
朝井さん、こういうことをテーマに小説書いたのね、ということが、まず、衝撃。
人の性についての興味って、いろいろあるのはわかっているけど、
小説に書かれているような、その感覚は、初めてでね。

登場人物の整理
〇 佐々木佳道(30)大手食品会社勤務⇒水に興奮
〇矢田部陽平(24)非常勤講師⇒子供が性の対象?
〇諸橋大也(21)国立大学3年生⇒水

〇寺井啓喜,検事、妻、子供あり。子供が不登校、そして子供はユーチューバ。

〇桐生夏月⇒佐々木佳道の妻。元同級生。同じ趣向の持ち主。水に興奮

〇神戸八重子⇒諸橋大也を気にかける。

それぞれが(矢田部はなし)、一人称で自分語りをする中で
すべての物語がつながっていっているという構成。
初めに事件があり、そこから過去にさかのぼっていくという感じです

感想としては難しいのだけど、この中で犯罪として考えられるのは
矢田部ですよね。しかし彼にしての詳細はあまり語られず。
多様性多様性というけど
実際その言葉って軽々しく使っていいの?・・・ということだったと思うのですが
確かに非常に難しい。
それが、性にまつわることだと、
より一層、難しいというか。
そもそも、
正しい性って、なにかといわれても、それこそ、人ぞれぞれだからね。


ただ、矢田部以外の、人たちは、社会的に制裁を与えられるような、そういう
感じでもなく。彼らの欲望は、迷惑をかけていないのでは・・と
感じる。
それが、性犯罪という枠組みで、結局のところ、
くくられてしまったということが、悲しいかな。、
佐々木佳道や、桐生夏月、諸橋大也については
正直に生きていきたいだけだったわけだもの。

ただ、人に言えないという、普通じゃないという意識(何をもって普通なのか常に疑問を持っている)
で、日々苦しんでいるということは、なかなかに、しんどいだろうなあ。

寺井啓喜,や
神戸八重子の場合は、ちょっと違うケース、上記の3人とはまた違った問題を抱えていたようで
二人に関しては、また別の思いにはなる。

繋がりたいという気持ち
そういう気持ちは十分わかったけれど、どうにも、それ以上の感想としては難しいに尽きるかな。
それは、自分がそういう境遇にいないからということだと思う。

あと、この小説では、水というそのものの、変化に魅了されて、そこに欲を感じる人のエピソードが出てくるけれど
これが、もっと違うもの、自分が見聞きしたことのあるような性的対象物だと
また物語も違ったとらえかたをされそうな気がするなあ・・。
具体的にそこ、明記するのもなんだけど。
まあ、
人間って
ひとくくりに、まとめてくることもでじきないし、複雑な生き物だから
全部理解しようなんて、それは到底できないものだよね・・・
多数派に少数派が押しつぶされがちであることは
まだまだあるからね。

風と共にゆとりぬ   著   朝井リョウ

風と共にゆとりぬ   著  朝井リョウ

第2弾エッセイです

感想


とにかく笑える~~
前作のエッセイも楽しかったけれど
これはそれ以上。
作家さんというより
コメディアンだよ。

留学のお話
結婚式のアルバイトのお話
就職先でのお話

楽しかったです。

ラストの
痔の入院記録
大変でしたね~~
早く元気になって(もう元気でしょうが)
新作バンバンだして欲しいです。


レンタルを題材にした小説も読んだのですが
感想が追い付かず
しかし朝井さんの作品は今のところ
制覇している感じなので
(1作ぐらい抜けはあり)
今後も追いかけたいです


世にも奇妙な君物語   著  朝井リョウ

世にも奇妙な君物語

著  朝井リョウ

1 シェアハウさない
2 リア充裁判
3 立て! 金次郎
4 13.5文字しか集中して読めな
5 脇役バトルロワイアル

感想

朝井さん~~
また今までとは違った題材で
楽しく読ませていただきましたよ。

リア充裁判・・・これがいいかな…個人的に。

最後の5話まで読んで
ああ・・そうなの・・・って思うことが出てくる感じですかね。
脇役って
あ・・・あの人じゃない?と想像できたのも
面白かったです。

今風の世界を上手に取り込んでいますね
まだまだ
新しいアイディアがでてきそうですね

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武道館   著 朝井リョウ

武道館   著 朝井リョウ


6人組アイドルグループ「NEXT YOU」
結成1周年でダブルセンターの1人が卒業する。
高校生の愛子を含め
残る5人は今後の活動を見つめなおしながら
武道館ライブに向かっていく。


 
感想

朝井さん今回も女性たちの心情を丁寧に描くのがうまいわ。
アイドルたちの心境って
自分がアイドルでもないし
本当のところどういう心の葛藤があるのか計り知れないものがあるけど
小説を読みながら、
なるほど・・・そうかもしれないな・・・なんて思うところも多々ありました。
実際のところ、もっと単純な思考の人もいっぱいいるだろうから皆がこんなに真剣に
悩んでいるとは思わないけど。
愛子は特別だと思えるし。

でも小説の中の、愛子や碧(あおい)気持ちは十分理解できたかな。
身近な女の子と同じだって。
純粋な少女の気持ち
ただ、踊りたい、歌いたいという気持ちが
アイドルという皆に崇められる職業になると
大人の事情というのかな・・・そういうものに
囲まれちゃって身動きできない状態になってしまい
本来の自分を見失ってしまうという苦しさは
読んでいて切なかったもの。

ラスト
同窓会という形で
自分の足で人生を選び取った彼女たちの姿を知ることができて
温かい気持ちになりました。


前回のスペードの3で、宝塚の話があったけど
その延長線上の作品のように感じました。


朝井さん
題材的にはいろいろなものに挑戦しているな…って感じます
現代という社会を丁寧に切り取っている感じ。
お仕事も辞められて今後は作家一本なんですよね
デビュー10周年ということで
今後も期待しています。
いつか、もっと大人の主人公の小説を読みたいなと思っていますが
まだ若いから、まだまだ機会はないかな

<正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ>

これ
とっても素敵な言葉
この小説の中で一番響きました

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時をかけるゆとり   著  朝井  リョウ

時をかけるゆとり   著  朝井  リョウ

「学生時代にやらなくてもいい20のこと」
を改題してプラス3篇追加したエッセイ集。

感想

学生時代~~は読んでいるので
追加分だけ読みましたけど
やっぱり面白いわ。

お尻の話とか
面接話とか。

下の話でも下品に感じなくって
あるある・・・という感覚に浸れて、なぜかほほえましく思っちゃう。

学生時代
充実していたんだろうね

そして今も
前向きにやっているんだろうね。

読書で笑うってことはあまり私はないんだけど
今回は
声出して笑ったわ

気持ちが明るくなるね~~
若いっていいな・・・とも思うけど…笑

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スペードの3   著  朝井  リョウ

スペードの3   著  朝井  リョウ


第1章 スペードの3
第2章 ハートの2
第3章 ダイヤのエース



第一章の主人公は美知代

ミュージカル女優、つかさのファンクラブ「ファミリア」。
中心人物は
美知代。彼女は、小学校の時、優等生、学級委員を任されていた。
そのときの、過去の自分が忘れられないのか
社会人になっても、皆から慕われ、自分が何でも仕切るようなそういう女性となっていた。

ある日、美知代の小学校時代のクラスメイトが「ファミリア」に加盟.
その子は一体誰なのか

第2章の主人公は、美知代に憧れを抱く、地味で冴えないむつ美。
第3章の主人公は女優つかさ。




感想


主人公はどれも女性。
女性の心理が、実に細やかに描かれていて
うんうん、わかるな~~って思う所多々。
それも、人に知られたくないような、複雑な女性心理ばかり。
本当に朝井さん、男?って疑っちゃうくらい、女性の内面がよくわかっていらしゃるような・・・
それだけでも驚きです


物語はミステリータッチにもなっており
え・・・あの小学校の同級生って
彼女だったの・・・とわかったときはびっくり。
ミスリードされていましたね。
第一章は
トランプが上手に使われていましたね~~

小学校時代の様子がとてもリアルで
こういう子いるよね・・・・と思って読んでいました


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桐島、部活やめるってよ   著  朝井  リョウ

桐島、部活やめるってよ   著  朝井  リョウ



第22回(2009年) 小説すばる新人賞受賞 作
バレー部の桐島が突然部活をやめた。
野球部、バレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部。
彼らそれぞれの思いは・・・。





感想



映画は未見。そのうち観ます。
朝井さんのデビュー作の本を最後に読んだという・・
順番通りではない読書です。
やっぱり面白いな~~
群像劇で様々な視点から描くっていうパターンはず~~と続いているのね。


神木君が演じたのは映画部の箇所ですよね

よ~~し、確認するぞ。


高校生の部活動。
上と下。
地味と派手。
高校生もいろんなしがらみがあるんだよね・・・


私は目立たない高校生だったからな。
ところどころ、わかる気持ちがあるよ。


再婚して新たにできた母親とその連れ子の話・・
せつなかった・・
カレーとハヤシライス、選択に悩む気持ち・・複雑だよね。



それにしても
女子高校生心理
うまいよね・・・

怖いくらい・・・・笑

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学生時代にやらなくてもいい20のこと   著  朝井  リョウ

学生生時代にやらなくてもいい20のこと   著  朝井リョウ




初エッセイ集。



感想


面白すぎた・・・・・笑
小難しいことはなにもなし・・。
学生ののり・・そのままで
身近に感じやすかったです。
本当に?な~~んていう話も多々あり。
そもそも、早稲田の方のノリ・・・ってこんな感じじゃないのかと
先入観で思ってしまっているんだけど
実際どうなんでしょう。人それぞれではあるけど、エネルギッシュな方が多いよね
エッセイは
内容書いてしまうと
面白さも半減するので、実際手にとってどうぞ・・・。
気楽な気分で読めるので
非常に楽しかったわ。
作者の、本のイメージとはまた違った一面が見られること間違いなし。



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少女は卒業しない   著  朝井  リョウ

少女は卒業しない   著  朝井  リョウ





感想


桐島~~も映画化され
乗りに乗っている作家さんじゃないかと思われます。
映画をチェックできなかったのは残念。




本書は
卒業式の翌日に校舎が取り壊されることが決まっている
ある県立高校の、その卒業式の一日の物語です。

7人の視点で
それぞれ物語が進んでいきます。



「エンドロールが始まる」
「屋上は青」
「在校生代表」
「寺田の足の甲はキャベツ」
「四拍子をもう一度」
「ふたりの背景」
「夜明けの中心」

どれも、女性心理が描かれていますが
それを書いているのが
男性と言うのがすごいところ。
男性の方でもここまで書けるんだ・・というのが驚き。
少なくとも
昔は高校生だった頃があったので
時代は変われども
理解できる私。
そうそう・・・そうだよね・・・と共感できました。


好きな作品は
「ふたりの風景」
ピュアな正道君のキャラが印象的。
この中で描かれる女性同士の人間関係が嫌だったな。
よくあるといえば、よくある感情なんだけど、
それがそのまま的確に描かれているところが同じ女性として悲しくもあり。
女性って妬みとか、ひがみ・・・って、どうしてもあるんだよね
「在校生代表」は、卒業式の舞台で告白するという、凄い展開で
ちょっと現実離れしすぎているかな・・・と思いました。
思いは伝わったけどね。
また
「夜明けの中心」は
目の前でああいう事件が起きてしまうと
かなりの心の傷になりはしないかと・・心配が先だってしまいました。
悲しい話


全体的に
青春のエネルギーを感じさせる
良い作品でした。
卒業を迎えるといろいろ思うことはあるよね・・



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みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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