嶽本野ばら  「エミリー」

エミリー


表題作エミリーを含む他2編がおさまっている作品。
レディーメイド・コルセット・・。

どれもお洋服、絵画と、一つのものに拘る主人公達が
登場してきます。

乙女のカリスマといわれる野ばらさん。
初体験でした。お写真見ても、なんていうか・・
独特のオーラーを発しておりますね。
下妻物語・・・は未見ですが、あちらはコメディ色があったのかな。
この本の中の作品はどれも重いものばかりです。

一番はやはりエミリー。
素敵な題名ね・・・と思いきや、内容はかなりハードでした。
すでに、主人公の年齢を超えてしまっている私だけれど、
彼女、そして彼のもつ心の痛み、孤独感は、今の方が
ず~~と、ず~~~とわかってあげらるような気がします。
偏見をもたれて生き続けなければならない彼の苦悩・・、
幼少期のトラウマから抜け出せないでもがき苦しむ彼女・・、
自分達の居場所を見つけられたときの喜び・・・、
愛するって言うのは肉体だけで表現できない世界かもしれませんよね、恋愛とは呼べないですか。いえ・・お互いが
お互いを理解しあっている以上、そこに愛は生まれていると
思います。少なくともエミリーにとっては、愛しい彼で
あるに違いないのです。

<この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね>

とにかく、どんなに苦しくても生きてみよう・・・そう思わずには
いられない・・。今、世の中で、孤独で悲しい時間を過ごしている
人々に勇気と希望を与えられるそんな作品かな・・・と
思いました。

メゾン・ド・ヒミコ・・・・この映画の世界にも通じるものが
ありましたね。彼らの叫びはとても痛々しかったけれど、
居場所を見つけられた結末には安堵感も生じました。

原宿・・懐かしいです。
主人公と同じ、中央線を使っておりました・・。
お洋服へのこだわりは、(とくにロリータファッション)
それほどありませんが(最低限のお洒落はするよ・・・)
最終的にそこを逃げ場にしたくないというエミリーの強い気持ちに
感動も覚えました。

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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