ヴァイブレータ
ヴァイブレータ
を観ました
(2003 日本) 監督 廣木隆一
出 寺島 しのぶ (早川玲)
大森 南朋 (岡部希寿)
赤坂真理の同名原作を映画化。
31歳の女性ルポライター早川玲は雪の日の夜、コンビニに
ワインを買いにくる。彼女は、頭の中で聞こえる“声”の存在に悩まされていた。そのコンビニでトラック運転手の岡部という
一人の男と出会う玲。彼に惹かれた玲は、男の後を追い、トラックに乗り込む。岡部のトラックは、玲を乗せ東京から新潟へ向けて走り出す。
感想 原作も読んでいたので映画は別に観なくてもいいかな~~と思っていたのですが、半額週間だったということもあってレンタルしました。
まず、原作にほぼ忠実に映画化されていると思いました。
映画のほうがやはり観やすいかな。
活字の場合、場面、場面は、想像力を働かせなくてはいけないのですが、映画だとすでにカタチになっているでしょ。
余計な部分に考えまわさないで、ただ2人の行動をみつめていればいいから、楽な部分はありますよね。
映画も本もそうだけれど、共感できるかどうかで、評価は変わってくると思うのです。
本のときに思った感想と同じように、私としては感情移入はできないストーリーということになりますね。
私自身が彼女のようにあそこまで重症な状態に陥ったことがなかったというのが原因かもしれないけれど(かなり危ない・・)、たとえ、それに近い状態であっても
たぶん、あのような突飛な行動はしないと思うからです。
いえ・・行きずりの人と関係をもつことうんぬんが、いいこととか悪いこととか言っているわけではないのですよ。
ただ、それは一瞬の癒しみたいなものだから・・・
それでも抜け出すことができるなら良かったということなのかな。
でも、それじゃあ・・あまりにも悲しいよね。
結局、根本的な問題解決にはならなかったということに
なりませんかね。
彼女は別れた後、いいものになったという・・・。
でもそのいいものは・・・どれほど長続きするのかわからない・・。
同じような男性が今後現れるとは限らない。
彼はいい人だった・・・・。でも男性がすべてそうであるとは
限らないですよね。
ああやって、黙って後ろから抱きしめてくれるのって、女性は弱いと思うのですよね。
初めて原作を読んだ時、その特異な文体に、のれなかったところがありました。今までに経験したことのない文体。
言葉も過激に感じました。私は、慣れていない分、違和感を非常に感じたの。でも現代は、こういった文体に斬新さを感じ
新たな文学と感じるのかな。好みはわかれそうですよね。
現代人は悩みを抱えやすいよね。そういうストレス多い時代なんだと思います。孤独な女性、不良青年も、この物語のように
世の中に溢れていることだと思います。 どちらかというとこれは女性が感情を移入しやすい内容だと思うんですよね。
女性が主導権握っていますしね。
現実生活での悩み、背負ってきた過去・・・それらはどのようなものか詳細には描かれないけれど、心の声が聞こえる=もう1人の自分が存在するということは、思い当たる人は
いるはずです。
それだけ、混乱している中であえぎ、苦しんでいる女性は多いってことなんですよね。だから、こうやって、行きずりの関係といっても、癒される存在がいる・・理解してくれる存在がいるっていう事実は、私にもそういう拠り所が欲しいと願い、欲している人にとっては、希望に映るし、救いにも感じるのだと思います。
抱きしめてもらいたいという感情は私にもあるけれど、
誰でもいいという発想のない自分にとっては、そこは理解できません。 彼女は自分がしたいからそうした。
映画的表現で言うと、「食べたいから、食べた」ということ。
性に対しても、あくまでも受け身ではなく、自らの意思で行うということが非常に現代的な考えだと思います。
そこに男のいいようになった・・という発想はない。
でもちょっと待って。男にとって、これはたまらなくいい思いに感じはしないかな。 目をつけた女は、自分からどんどん迫って、脱いでくれるし、したいときにしてくれるほどの女。
それでいて、後を引かない。 もちろん、彼の持っているやさしさは本物ということばに、まんざら嘘はないと思います。
でも、男にとっても、都合にいい女だったから・・あそこまでしてあげるという気持ちが出てきたんでしょ。体を交わったから
やさしくもなれたということでしょう。何か、得たものがあったから、そういう行動もとれたともいえなくはないでしょうか。
この男は本能でやさしいんだ・。。と理解しているけれど、
それだけでいいのかな~~と疑問に思うこともありました。
もちろん、ああやってやさしくしないで、もっとひどいことするヤツもいると思います。
彼は・・・そうではなかっただけ。奇跡的だったかもしれませんだからこそ、王子様的存在で扱われるのかな~って思いました。一種のファンタジーかな。
自分がいいものになった・・・・なったけれど、持続するかは
わからない・・
そういった不安感を覚えるところに、なにかすっきりしないものを感じました。
話題になった、寺島しのぶの演技。
リアルですよね・・・かなりエロいよね・・・。
大森さんは初めて観た方なんですけど、話し方が、とても良かったです。2人の魅力があってこその映画かなって気もしました。

を観ました
(2003 日本) 監督 廣木隆一
出 寺島 しのぶ (早川玲)
大森 南朋 (岡部希寿)
赤坂真理の同名原作を映画化。
31歳の女性ルポライター早川玲は雪の日の夜、コンビニに
ワインを買いにくる。彼女は、頭の中で聞こえる“声”の存在に悩まされていた。そのコンビニでトラック運転手の岡部という
一人の男と出会う玲。彼に惹かれた玲は、男の後を追い、トラックに乗り込む。岡部のトラックは、玲を乗せ東京から新潟へ向けて走り出す。
感想 原作も読んでいたので映画は別に観なくてもいいかな~~と思っていたのですが、半額週間だったということもあってレンタルしました。
まず、原作にほぼ忠実に映画化されていると思いました。
映画のほうがやはり観やすいかな。
活字の場合、場面、場面は、想像力を働かせなくてはいけないのですが、映画だとすでにカタチになっているでしょ。
余計な部分に考えまわさないで、ただ2人の行動をみつめていればいいから、楽な部分はありますよね。
映画も本もそうだけれど、共感できるかどうかで、評価は変わってくると思うのです。
本のときに思った感想と同じように、私としては感情移入はできないストーリーということになりますね。
私自身が彼女のようにあそこまで重症な状態に陥ったことがなかったというのが原因かもしれないけれど(かなり危ない・・)、たとえ、それに近い状態であっても
たぶん、あのような突飛な行動はしないと思うからです。
いえ・・行きずりの人と関係をもつことうんぬんが、いいこととか悪いこととか言っているわけではないのですよ。
ただ、それは一瞬の癒しみたいなものだから・・・
それでも抜け出すことができるなら良かったということなのかな。
でも、それじゃあ・・あまりにも悲しいよね。
結局、根本的な問題解決にはならなかったということに
なりませんかね。
彼女は別れた後、いいものになったという・・・。
でもそのいいものは・・・どれほど長続きするのかわからない・・。
同じような男性が今後現れるとは限らない。
彼はいい人だった・・・・。でも男性がすべてそうであるとは
限らないですよね。
ああやって、黙って後ろから抱きしめてくれるのって、女性は弱いと思うのですよね。
初めて原作を読んだ時、その特異な文体に、のれなかったところがありました。今までに経験したことのない文体。
言葉も過激に感じました。私は、慣れていない分、違和感を非常に感じたの。でも現代は、こういった文体に斬新さを感じ
新たな文学と感じるのかな。好みはわかれそうですよね。
現代人は悩みを抱えやすいよね。そういうストレス多い時代なんだと思います。孤独な女性、不良青年も、この物語のように
世の中に溢れていることだと思います。 どちらかというとこれは女性が感情を移入しやすい内容だと思うんですよね。
女性が主導権握っていますしね。
現実生活での悩み、背負ってきた過去・・・それらはどのようなものか詳細には描かれないけれど、心の声が聞こえる=もう1人の自分が存在するということは、思い当たる人は
いるはずです。
それだけ、混乱している中であえぎ、苦しんでいる女性は多いってことなんですよね。だから、こうやって、行きずりの関係といっても、癒される存在がいる・・理解してくれる存在がいるっていう事実は、私にもそういう拠り所が欲しいと願い、欲している人にとっては、希望に映るし、救いにも感じるのだと思います。
抱きしめてもらいたいという感情は私にもあるけれど、
誰でもいいという発想のない自分にとっては、そこは理解できません。 彼女は自分がしたいからそうした。
映画的表現で言うと、「食べたいから、食べた」ということ。
性に対しても、あくまでも受け身ではなく、自らの意思で行うということが非常に現代的な考えだと思います。
そこに男のいいようになった・・という発想はない。
でもちょっと待って。男にとって、これはたまらなくいい思いに感じはしないかな。 目をつけた女は、自分からどんどん迫って、脱いでくれるし、したいときにしてくれるほどの女。
それでいて、後を引かない。 もちろん、彼の持っているやさしさは本物ということばに、まんざら嘘はないと思います。
でも、男にとっても、都合にいい女だったから・・あそこまでしてあげるという気持ちが出てきたんでしょ。体を交わったから
やさしくもなれたということでしょう。何か、得たものがあったから、そういう行動もとれたともいえなくはないでしょうか。
この男は本能でやさしいんだ・。。と理解しているけれど、
それだけでいいのかな~~と疑問に思うこともありました。
もちろん、ああやってやさしくしないで、もっとひどいことするヤツもいると思います。
彼は・・・そうではなかっただけ。奇跡的だったかもしれませんだからこそ、王子様的存在で扱われるのかな~って思いました。一種のファンタジーかな。
自分がいいものになった・・・・なったけれど、持続するかは
わからない・・
そういった不安感を覚えるところに、なにかすっきりしないものを感じました。
話題になった、寺島しのぶの演技。
リアルですよね・・・かなりエロいよね・・・。
大森さんは初めて観た方なんですけど、話し方が、とても良かったです。2人の魅力があってこその映画かなって気もしました。

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