われらが背きし者

われらが背きし者(2016)
OUR KIND OF TRAITOR
上映時間 107分
製作国 イギリス/フランス
監督: スザンナ・ホワイト
製作: ゲイル・イーガン
スティーヴン・コーンウェル
サイモン・コーンウェル
製作総指揮: ジョン・ル・カレ
オリヴィエ・クールソン
ロン・ハルパーン
ジェニー・ボーガーズ
テッサ・ロス
サム・ラヴェンダー
原作: ジョン・ル・カレ
『われらが背きし者』(岩波書店刊)
脚本: ホセイン・アミニ
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン: サラ・グリーンウッド
衣装デザイン: ジュリアン・デイ
編集: タリク・アンウォー
ルチア・ズケッティ
音楽: マーセロ・ザーヴォス

出演: ユアン・マクレガー ペリー
ステラン・スカルスガルド ディマ
ダミアン・ルイス ヘクター
ナオミ・ハリス ゲイル
ジェレミー・ノーサム
ハリド・アブダラ
マーク・ゲイティス
ヴェリボール・トピッチ
アリシア・フォン・リットベルク
マーク・スタンリー
グリゴリー・ドブリギン
マレク・オラヴェック
カーチャ・エリザローヴァ
パヴェウ・シャイダ

 ジョン・ル・カレの同名ベストセラーをユアン・マクレガー主演で映画化したスパイ・サスペンス。平凡な大学教授とその妻が、ロシアン・マフィアの大物が画策する英国への亡命計画に巻き込まれて繰り広げる危険な大冒険の行方を、関係者それぞれの濃密な人間ドラマとともに描き出す。共演はステラン・スカルスガルド、ナオミ・ハリス、ダミアン・ルイス。監督は「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」のスザンナ・ホワイト。
 弁護士である妻ゲイルとの関係修復を図るべく、モロッコへと休暇にやってきた英国人大学教授ペリー。ひょんなことからロシア人のディマと知り合い、いつしか心を許していく。そんなペリーに、ディマは思いも寄らぬ告白を始める。実は彼は、ロシアン・マフィアでマネー・ローンダリングを担当していたが、今は組織から命を狙われる身となっていたのだ。そこで自分と家族の英国亡命を希望する彼は、組織の情報が入ったUSBメモリーをMI6に渡してほしいとペリーに依頼する。ディマの家族の命がかかっていると知り、戸惑いつつもこれを引き受けるペリーだったが…。


<allcinemaより引用>

感想

なぜ僕を選んだーーーー君しかそのバーにいなかったから

答えになっているようないないような。

ユアン見たさにレンタル。
トレスポ2観たかったよ~~

この映画
ジョン・ル・カレの同名ベストセラーの映画化ということで
難しいの?って思っていたけど、意外とゆったりとして見やすかったです。
スパイ・サスペンスなので
007やミッション~~みたいなものを想像していました。
スピーディーな展開やアクション全開かと思っていたんですよね。
でも意外に
大人しいです。しかし、淡々とした中にも緊張感は漂っていて
ドキドキしながらの鑑賞でした。
一般人のユアンが
巻き込まれてしまう事件なので
もしかしたら自分も~~~という、思いがあったからかもしれないですね。

それにしてもユアン良い人~~~( ノД`)シクシク…
ステラン・スカルスガルド演じるロシア人のディマの頼みごとをしっかり聞いてあげるなんて。
マフィアだからひいちゃったりするよね、最初は。
でもディマの家族思いの姿に
助けてあげたいという思いがわいてきたのかもしれないよね。
ディマも、感じ悪くない人だったし。

しかし、
ユアン教え子と浮気していたのね。
今回のモロッコ旅行は奥さんとの関係修復の旅。
すまんね^^奥さんっていうことで旅行していたのに
こんな面倒な用事、引き受けちゃって、奥さんとしては
まったくもう・・・・なんていう旦那さんなの!!!って思っしまうのは当然★
奥さんのナオミ・ハリス。
弁護士さん
できる奥さんって感じで怒らせちゃうと怖いよね~~


モロッコ
イギリス
パリ
と国々をまたがり
陰謀渦巻く世界に巻き込まれていく主人公夫婦。

男同士の友情には、熱いものがこみ上げてくるし
家族思いの男の心情にはウルウルとなったし
夫婦の絆を再確認できてほっとしたりと
いろいろな感情をもちながら
最後まで楽しく鑑賞できました。


ユアン…かっこよいな
今回は大学教授でした。
よいな~~声も。
歌って~~~(笑)

ステラン・スカルスガルドもマフアらしい
器の大きい男を魅力的に演技ておりました。
男でも惚れちゃうよね、こういう人間味ある男。
それでいてちょっと怖いところはあるんだけどね。

warerasomukishimono STILL-12-760x507
スポンサーサイト

私の少女時代-Our Times-

私の少女時代-Our Times-(2015)
我的少女代
OUR TIMES
134分
製作国 台湾
監督: フランキー・チェン
脚本: ツェン・ヨンティン
撮影: ジャン・ミンチュアン
リー・グォロン
音楽: クリス・ホウ

出演: ヴィヴィアン・ソン 林真心(リン・チェンシン)
ワン・ダールー 徐太宇(シュー・タイユィ)
ディノ・リー 欧陽非凡(オウヤン・フェイファン)
デイヴィ・チェン 陶敏敏(タオ・ミンミン)
アンディ・ラウ
ジョー・チェン
ジェリー・イェン

 本国台湾で2015年のナンバーワン・ヒットに輝いた青春ラブ・ストーリー。90年代の台湾を舞台に、アイドルに夢中の平凡な女子高生が、イケメン優等生と不良学生との間で思いがけず繰り広げる甘酸っぱい三角関係の行方を、ピュアかつノスタルジックに綴る。監督はこれまで数多くの人気TVドラマを手がけてきた女性プロデューサーで、これが初監督となるフランキー・チェン。
 90年代の台湾。香港の人気スター、アンディ・ラウとの結婚を夢見る平凡な女子高生、林真心(リン・チェンシン)。学校でも学園の王子さま的存在のイケメン優等生・欧陽(オウヤン)に憧れを抱いていたが、彼女には手の届かない高嶺の花。しかも欧陽には才色兼備の学園のマドンナ敏敏(ミンミン)というお似合いの相手もいた。そんな中、“不幸の手紙”がきっかけで、学校一の不良・大宇(タイユィ)に目を付けられてしまう真心だったが…。


<allcinema   より引用>


感想


個人的には
しっとりした雰囲気の回想映画が好きなので
見始めたときは
ええ~~~~~ってなりました(笑)
ちょっとドタバタで、少女漫画雰囲気モロ・・だったので。
あくまでも好みです。

映画は「若葉のころ」同じく、初恋を思い出す系。
あのときは、本当にキラキラしていたよな~~~~的な。

主人公の女の子は
双子のまなかなちゃん風。
不良少年は体操の池谷君風でした。

どちらも、私的にはツボの感じではありませんでしたが(笑)

白線流し・・・みたいな三角関係でしたね。


どちらかというと後半からの展開のほうが
ぐっときますかね。
本当は、不良少年
まなかな風女の子(一応容姿に自信なしという設定)に
好意をもっていたということが
判明。
しっかり告白しています。(直接ではないです)

これも少女漫画的ですが。

冒頭とラストで
現代の(成長した)
女の子と、不良少年が登場します(別俳優さん演じる)

ここがね・・・
ちょっとイメージが違いすぎ。
女の子は、まあ、大目に見ていいとして
不良少年のほうが、びっくりの雰囲気。
ちょっとがっかり感はあります(笑)
男の子は
最後の最後の登場だったから余計ね。

ただ、
アンディ・ラウ の使い方が良いです☆
アンディーファンではありませんが
やっぱり
かっこいいですね。
登場の仕方も素敵でしたし。

話題作とあったので
ちょっと期待した感はあって
ハードルあげすぎたところはありましたね、私の中では。
でも、
この手の話が好きな人は
楽しめると思います。

なによりハッピーエンドですしね♪

watashinoshoujojidai gazoudesu

若葉のころ

若葉のころ(2015)
五月一號
FIRST OF MAY
十七歳
製作国 台湾
監督: ジョウ・グータイ
原案: ジョウ・グータイ
脚本: ユアン・チュンチュン

出演: ルゥルゥ・チェン バイ/1982年のワン・レイ
リッチー・レン リン・クーミン
アリッサ・チア ワン・レイ
シー・チーティアン 1982年のリン・クーミン
シャオ・ユーウェイ
アイヴィー

 台北で離婚した母と祖母と3人で暮らす17歳の女子高生バイ。楽しい学園生活を満喫していた彼女だったが、親友のウェンと男友達のイエを巡って思わぬ三角関係に。一方の母ワンは、娘と出かけたコンサートで高校時代の同級生リンを見かける。声は掛けられなかったものの、淡く切ない初恋の記憶が鮮やかに甦る。ところが数日後、ワンは交通事故で意識不明の重体となってしまう。そんな中、バイは母のパソコンにリン宛ての未送信メールを発見し、それを送信してしまう。初恋の相手からの突然のメールに動揺するリンだったが…。


<allcinema>
より引用

感想

わ~~ん
だから台湾映画はいいのよ。青春バンザイ・
たとえ
美化していると言われようが
いいの。
昔を愛おしんでどうよ。。と思われてもいいの。

これはね、
年ある程度とった人には
ドツボになるのよ。
現実的にはどうよ・・・ってはそりゃあ、思いますよ。

あの中年男、今までどう生きてきたんだろうか。
女性とちゃんと付き合えなかったのかな。
いろいろ疑問もあるけれど。
お互い初恋の人を引きずっていた人生って
どうなのとか
思う時もあるけれど、
そんなの関係ないって思えちゃうところはあります。


主人公の女の子が
めちゃくちゃ可愛いので(雰囲気が良い)→2役やっています
こういう展開もありと思えちゃう。
中年男も
若い男の子も
現代も昔もね
みんなイケメンだし。

いや~~~台湾青春映画の若者たちって
なんでこんなに清潔感あふれているの~~


ということで

私の少女時代・・・・12月公開中の
台湾映画も見たいなと思うこの頃
wakabanokorodesub8294cd4bfe653d2bfecaf62d58187ae.jpg

嗤う分身

嗤う分身(2013 イギリス)
THE DOUBLE
ザ・ダブル/分身(第26回東京国際映画祭)

監督: リチャード・アイオアディ
製作: ロビン・C・フォックス
アミナ・ダスマル
製作総指揮: マイケル・ケイン
グレイアム・コックス
テッサ・ロス
ナイジェル・ウィリアムズ
原作: フュードル・ドストエフスキー
『二重人格』
脚本: リチャード・アイオアディ
アヴィ・コリン
撮影: エリック・アレクサンダー・ウィルソン
プロダクションデ
ザイン: デヴィッド・クランク
衣装デザイン: ジャクリーン・デュラン
音楽: アンドリュー・ヒューイット

出演: ジェシー・アイゼンバーグ サイモン・ジェームズ/ジェームズ・サイモン
ミア・ワシコウスカ ハナ
ウォーレス・ショーン パパドプロス
ヤスミン・ペイジ メラニー
ノア・テイラー ハリス
ジェームズ・フォックス
キャシー・モリアーティ
フィリス・サマーヴィル
ジョン・コークス
スーザン・ブロンマート
ブルース・バイロン
J・マスシス
トニー・ロア
サリー・ホーキンス
クリス・オダウド
パディ・コンシダイン
クレイグ・ロバーツ
カーストン・ウェアリング


ドストエフスキーの『分身(二重人格)』を映画化した不条理ドラマ。
 内気で要領が悪く、驚くほど存在感の薄い青年サイモン・ジェームズ。
仕事でもプライベートでも何ひとつ良いことがない、冴えない人生を送っていた。当然、秘かに想いを寄せるコピー係のハナにもまるで相手にされないサイモン。そんなある日、彼の会社に新入社員がやって来る。期待の新人と紹介されたその青年は、サイモンとまったく同じ容姿をしていた。おまけに名前はジェームズ・サイモン。すっかり混乱するサイモンをよそに、人当たりの良いジェームズはどこでも要領よく立ち回り、すぐに周囲の人望を集めていく。そんなジェームズのペースに巻き込まれ、ますます自分の居場所がなくなっていくサイモンだったが…。
<allcinema>より

感想

ジェシー・アイゼンバークが良かったです。
それぞれ違うタイプの人物を演じ分けるのだけど
さすがに上手い。
要領のよい、出世株の男はやはり早口で頭の回転の速さを印象付けていました。
ソーシャル・ネットワークの彼みたいよ。

確かこの作品と同じ時期に、ドッペスゲンガー作品、「複製された男」もあったようだけど
そちらも是非ともみてみたいなと思わせるわね。
ドッペスゲンガーって非常に興味あるもの。
同じ人間が同時出現しているっていうこと自体、
とんでもない話だから
感想としては、難しいな。
いわゆる、謎解きがあるわけでもないし
答えが決まっている映画でもないしね。

そういう映画なので
実はこうで、ああでと、
解釈していくっていう楽しみはなかったと思うの。
もう、この不条理の世界観をとにかく
有無を言わせず、受け入れろ・・・・って感じよ(笑)

そもそも、主人公の会社も同僚も、普通の感覚では理解できないキャラなのよね。
言っていることむちゃくちゃだし。
大佐ってなんだよ・・
会社って何やっているんだよ・・
と、まあ・・・よくわからない設定です。
つまり
疑問をもつことは許されない世界観というわけですね。


ほ~~~そうなんだ・・・とただただ受け入れるのみ★

不条理ミステリーといっていることば
は、まさに、この映画にふさわしい。

だからか
正直、楽しめたかと言えば
私の場合、
ちょっと微妙でした。
ジェシー・アイゼンバークじゃなくって
まったく知らない人だったら、もっと見るのがつらかったかもと思っちゃう。
彼とミアちゃんだったから
見たっていうのも大きな理由だから。

この手のお話はたぶん、
好みもわかれると思うんですよね。
私もここまで、摩訶不思議な世界観だとは思っていなかったから、ちょっとびっくりしちゃったところがあって
なかなか馴染めなかったというのがありました。
最近こういうの見ていなかったし。
また
この映画の前に、
かなりバシバシ映画を見ちゃって(一日何本か続けてみたからね)
それもすべて、いろいろ考えることに楽しみを感じるような作品ばかりみていたのよね。
ついついこの作品も、
その調子で鑑賞に及んでしまって
深く考えようなどと無駄な努力をしてしまったのが失敗だったと推測←すでにこんなことまで考えている自分。


今度体調の良い時にまったりした気分で見てみたら
また違ったものがみえてくるかもと思った一本でした。


何も考えず
不条理世界だけを見ればよかった
そしてジェシーだけを・・・・・みれば・・・・笑


こういう世界観がツボにはまれば
好きな作品となるんじゃないのかなと思われます☆

冒頭の、ジェシーが
電車の中で
不気味な男に「ここは俺の席だ」と言われ
さっさと席を立つシーン。
あそこはワクワクしていたんだけどね、
怪しい会社が嫌だったのかな・・・・・笑

ちなみに
日本の1960年代のポップスが流れました♪

坂本九の「上を向いて歩こう」とか
ブルー・コメッツ「ブルー・シャトー」なんかね。
世代的にはちょっと違うんだけれど
この映画で
この音楽をきくのか・・・というのは正直驚き
それも意外とあっているのよね、場面的に。
デートを仕掛けるところなんか、よい演出でしたね。


レトロと
近代さが、入り乱れたところが
これまた、不思議な世界観をかもしだしていて
面白い作品になっていたとは思いますよ

嵌る人には嵌る作品かもしれませんね~~
((´∀`))ケラケラ分身20141109213513

わたしはロランス

わたしはロランス(2012  カナダ・フランス)
LAURENCE ANYWAYS


監督:
グザヴィエ・ドラン
製作:
リズ・ラフォンティーヌ
脚本:
グザヴィエ・ドラン
撮影:
イヴ・ベランジェ
美術:
アン・プリチャード
衣装:
グザヴィエ・ドラン
編集:
グザヴィエ・ドラン
音楽:
ノイア
出演:
メルヴィル・プポー
(ロランス・アリア)
スザンヌ・クレマン
(フレッド・ベレール)
ナタリー・バイ
(ジュリエンヌ・アリア)
モニア・ショクリ
(スージー・アームグレン)
イヴ・ジャック
(ソフィー・フォシェ)
カトリーヌ・ベジャン

 モントリオール在住の国語教師ロランス。
彼は30歳の誕生日に恋人フレッドに
ある秘密を打ち明ける。
自分の本来の姿は女である・・・と・

戸惑う
フレッドだったが、ロランスの気持ちを受け止め彼に協力するのだが・・・


感想

グザヴィエ・ドラン監督の3作品目。
前2作も感想UPしたけど
やっぱりこれが一番好き。
最初に鑑賞したので、インパクトが大きかったのと
感情移入しやすかったから・・・。
168分の長い映画だけれど
中だるみもせず鑑賞できたのも良かったわ。


性同一性障害のロランスと彼を愛するフレッドの
10年に及ぶ、恋愛劇。
どちらかというと、ロランスより
このフレッド側の心の揺れが
痛くて痛くて、どっぷりつかってしまいました。


構成としては
作家として成功したロランスが過去の話をインタビュー相手に語っていく・・・形です。
ロランスの現在はかなり成功しているご様子。

そもそも
出会いは
男性であるロランスと
女性であるフレッドとして・・・。
フレッドは当然、異性として、ロランスを知り
恋をしたんだと思うんですよね。


それがある日・・・
ロランスが
自分のありのままの姿で生きたいと言って・・・・
女装し始めてしまうの。

私は難しことはわからないんだけれど
ロランスは、女性という姿になりたいと思うものの・・
恋愛対象は男性でなく、女性であり、
関係も女性とできるみたいですよね。

男性女性という性別で恋愛するんじゃなく
フレッド個人を愛していると表現するのが良いのか・・・

でもフレッドとしては、
女性の姿をしたロランスを認めて愛していくというのは
なかなか困難なようで・・・
最初は
彼のために、彼が女性として生きやすいように、協力はするものの、
やっぱり、ストレスがたまってくるみたいで・・・。

中盤
喫茶店でフレッドが怒りを爆発させるシーンがあるんですよ。
女装しているロランスを、店員が
興味本位で、無駄に話しかけるから
一気にカ~~~とフレッドきちゃうのよ。

「彼氏のかつらを買ったことある?」・・・そりゃあ・・ないわ・・・笑
彼のシャツとか、パンツとかを彼女としてみたてたとしても
彼氏のために、女ものをみたてるのは
そりゃあ・・・複雑な心境だし、ストレスもたまるでしょう・・・よ。

私は、ロランスずるいとさえ、思っちゃう時があったわ。

「きみがのぞむものはなんでもあげる・・
何をのぞんでいる・・」って、ロランスが、フレッドを問い詰めていたけど、
そう簡単には説明できないよね・・・
ロランス・・・
結構、(押せ押せ・・・で
自分の感情をぶつけていて、
フレッドの方も、負けじと、途中からはどんどん感情ぶつけあってきて・・・
それが、
みていて、
限りなくせつない・・・・よ。
愛していても
どうにもうまくいかない現実を、嫌というほど見せつけられている感じだからね

フレッドが
見た目は気にしない
世間も気にしないと思うように努力してもしても・・・・
彼女の中に備わった、男性像…女性像・・という価値観が
完全には消えなかったんじゃあないのかな。
ロランスの言うように、生きようと思っても
フレッドはできない・・・

普通の恋愛における別れと同じように
価値観の相違っていうことかもしれないよね・・・

だからこの映画は
性同一性障害を扱っているけれど
基本的には
シンプルな恋愛劇でもあるんじゃあないのかな・・・って思うわ。

「わたしが女にならなくても、2人は終わっていた」と
別れた後再びバーで再会したロランスがフレッドに言うセリフが
あるんだけれど、
そういう言葉・・・非常にせつないよね・・・
って、この状況下で、ロランス、言わないでくれ~~~って思っちゃたよ。

女、男・・なんてこだわりは
2人の愛が本物ならば乗り越えられた・・・とロランスは思っているんだろうね。
でも、ロランスにとっては、自分が女性でいることは、そんな特別なことでないと考えていても
(自分が女装して、皆の前に出ていける
だけの勇気があるんだから強い人だと思うよ)
フレッドにとっては彼の姿が女というのは
2人の愛の根底を揺るがすくらい、重要な部分で、あったんだろうと思うよ。

将来のこととか、
子どものこととか・・・
女性としては世間体(こういういい方、いやかもしれないけど)を
考えちゃうのも分かる気がするし・・・。


ラストカットが
2人が出会った場面の魅力的な
プポーのウィンクシーンで終わるんだけれど、
すべてを知ってからの
こういった、始まりのシーンをみせつけられると
観ているものとしては
せつなさ…マックスだよ。
その後に待ち受ける
彼らの恋愛アップダウンを知っているからね~~



人を愛するというのは
性別でわけへだてるということでなく・・・・
その人そのものを愛する

言葉にすれば
簡単だけれど
待ち受ける現実は厳しいし・・
乗り越えるのは大変よね。

音楽も
映像も
とっても素敵なので
是非
この目で確認してみてくださいね
watashiharorannsudesusus.jpg

ワン・デイ 23年のラブストーリー

ワン・デイ 23年のラブストーリー (2011  アメリカ)

ONE DAY


監督: ロネ・シェルフィグ
製作: ニーナ・ジェイコブソン
製作総指揮: テッサ・ロス
原作: デヴィッド・ニコルズ
『ワン・デイ』(ハヤカワ文庫刊)
脚本: デヴィッド・ニコルズ
撮影: ブノワ・ドゥローム
プロダクションデ
ザイン: マーク・ティルデスリー
衣装デザイン: オディール・ディックス=ミロー
編集: バーニー・ピリング
音楽: レイチェル・ポートマン
音楽監修: カレン・エリオット
主題歌: エルヴィス・コステロ
出演: アン・ハサウェイ エマ
ジム・スタージェス デクスター
パトリシア・クラークソン アリソン
ケン・ストット スティーヴン
ロモーラ・ガライ シルヴィ
レイフ・スポール イアン
トム・マイソン
ジョディ・ウィッテカー
アマンダ・フェアバンク=ハインズ
ジョージア・キング
トビー・レグボ
ジョゼフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム




 「幸せになるためのイタリア語講座」「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督作品。
1988年7月15日。真面目な優等生エマと自由奔放な遊び人デクスター。
大学の卒業式で初めて言葉を交わし
お互い気になるものの、一線を越えずに、友だちの関係のまま・・・。
作家を夢見るエマ。
テレビの人気司会者となるデクスター。
2人は、親友として互いに微妙な距離を保ちながら年月を重ねていくのだが




感想


ああいうラストが待っているとは知らなかったわ。
予想出来た人もいるのかな。
衝撃のラストって言葉を知っていたら
ピンとくる人もいるかもしれないよね。


でも、こうい結末は悲しくて嫌だったよ。
そりゃ…人間
ず~~と一緒にっていうわけにはいかないかもしれないけどね。
あの突然のシーンは
平凡な日常生活送っている身にはガツンとくるわね。だって・・・
ものすごく突然あっけない・・・・出来事だったから。

この映画に限っては
2人、これから~~~っていう感じだった頃じゃない?
子供がなかなかできなくって
でも、頑張ろうって思っていて
ちょっといい争いしたけど、ごめんね・・・、悪かったわって
素直に言い合える良い関係を作っている2人だったのに、
運命って残酷。
実際
世の中には残酷なシチュエーションっていっぱい用意はされているんだしな・・・・と
暗いこと考えてしまったよ。


アン・ハサウェイ演じるエマが
ああいう形になってしまうって知った瞬間から
この物語は
・ジム・スタージェス 演じるデクスター視点からの
物語になったわけじゃない?
今まで
ただなんとなくみていた
23回のワンデイが
彼の気持に同化してあらためて振り返ってみると
ものすごくグッと胸に迫ってくるものがあるよね。
正直
あの出来事が起こる前までは
やや退屈にも感じた2人の23年でもあったりしたのよ。
こんなこと言ったら変だけど、
一緒に過ごしてきたお相手を失ってみて
初めて、その人と過ごした数年間が
なんて愛おしく、光り輝いたものだったんだろうと
気付いたってことじゃないかな。
まあ・・・失うっていうのは
なにも、死んじゃうっていう形にしなくても
良かったんじゃあないのかな・・・普通にお別れの形でもとは思うけど
この2人の場合は
結婚していても、恋人がいても・・・
ずるずる会っているわけだから、
こういう形でしか、切り離すことはできなかったのかもしれないよね。


描かれる年月が長い分
一つ一つのエピソードが浅い感じ、(良く言えば想像力が膨らむわけだけど)に
なっている感じがしたところはちょっとあったかな。
やっぱり、こういうラストは嫌だなと感じても
じゃあ、
結婚して、子供が出来て、めでたしめでたしというわけになって
映画観終わった場合、どれほどの感情が湧きあがってくるのかな・・って
考えた時、それほどグワ~~ンとはなかったかもしれない。
死んじゃうラストは嫌だけど
見た後の余韻を感じるためにはこれしかないのかなと思ったりしました。



あの頃の、こんなことやあんなこと・・・
思い出を2人で語ることができるっていう瞬間は
永遠に来ないんだよ。
エマ~~~。


23年間の2人についてだけど、
エピソードが浅いっていうのと
同時に、うん?と思うことも、各時代、時代で感じたのよね。

あんな遊び人のデクスターのどういうところにエマは惹かれたんだろう。
出会ってすぐ意気投合した2人⇒寝ないっていう選択の上、友達関係を守る・・・
う~~ん、これはいろんな映画で描かれてきたパターンだけど
この映画の場合、最初の出会いでベットまでは入いっちゃっているからね~~
旅行したときは、裸で泳いでなかったっけ?
それでも、一線は越えなくって・・というのは、なんだか健全ではないような気もしたり…笑
エマはいいとして、デクスターは、どういう気持ちだったのかな。
女と男は違うと思うけど。
でも一線はたしか離婚したあたりで、超えたんだよね、描写にはなかったけど。
違ったかな・・。(ここら辺はさらりと観ていたのでもはや記憶が定かではない)

いろいろ細かいところで思うことは
あっても俳優さんの魅力があったので
最後まで見届けてみたいという気持ちは消えることはなく・・・。

そう・・・
主役、2人、
ともにとっても素敵だったよね。
その時代、時代にあった、服装や会話が
興味深かかったわ。


アンは、小説家として成功するとともに
どんどん、垢ぬけてきて女性からみても憧れちゃう


ジム・スタージェスは
個人的には
やさぐれちゃった時の方が素敵に感じたよ・・・・笑
「アクロス・ザ・ユニバース」みたいに
歌歌ったらたぶん惚れる・・・笑

でも映画の中でもジムのキャラは
どうしようもない、
ダメ男って感じだったよね。
女には軽いしさ~~~
ロモーラ・ガライ・・浮気しちゃたね。
夫に子守させて
浮気ってなんだかね・・・・。


アンの最後の相手
ジャズピアニストだったけ?
どうなったのかな。

前の彼氏・・・さえなかったけど・・・。

wanndeinogazou18ea2466-s.jpg


↑このシーンをはじめ
素敵なショットがいくつかあったよね。

さらりと前半は観ちゃったけど
意外に余韻は大きかったので
もう一回しみじみとした気分で観てみたいな


私が、生きる肌

私が、生きる肌 (2011  スペイン)

LA PIEL QUE HABITO
THE SKIN I LIVE IN



監督: ペドロ・アルモドバル
製作: アグスティン・アルモドバル
エステル・ガルシア
原作: ティエリ・ジョンケ
『私が、生きる肌』/『蜘蛛の微笑』(早川書房刊)
脚本: ペドロ・アルモドバル
アグスティン・アルモドバル
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ
美術: アンチョン・ゴメス
編集: ホセ・サルセド
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: アントニオ・バンデラス ロベル・レガル
エレナ・アナヤ ベラ・クルス
マリサ・パレデス マリリア
ジャン・コルネット ビセンテ
ロベルト・アラモ セカ
ブランカ・スアレス ノルマ
スシ・サンチェス ビセンテの母親



形成外科医のロベル・レガルは、
人口皮膚開発の権威。
そんな彼の大邸宅には、メイドのマリリアと、
彼女の監視下で暮らす、ボディ・ストッキングをまとったベラという女性がいた。
それにしても彼女はそっくりだわ・・・とマリリアがいうように
ベラは彼の死んだ妻に顔が似ていた。
彼の本当の妻は
交通事故でやけどをおい、すでに亡くなっていたのだが・・・




感想


久々に映画鑑賞☆
選んだのは・・・ペドロ・アルモドバル作品・・♪
監督作品は、私は、バッド・エデュケーション以来なのよね・・・・。
途中いくつかパスしてきてそのまま、だったし・・・。


ということで、楽しみにしていた、今回・
面白かった~~~~。

妖しく危ない世界観・
でも、嫌悪感はあまり感じなかったな・・
監禁やレイプまがいなシーンも出てくるんだけれど
それほど、重々しくないような気がするのよね・・。
まあ、そういう描きかたをしていなかったのかもしれないけど。
やっていることは異常だからそこを容認はしないけどね。
韓国映画のそれとはまた違うのよね~~
そもそも、主人公、バンちゃんのような思考回路は
普通は湧いてこないよな・・・というものが根底にあって
あくまでも
バンちゃんは、特別だよ・・・・として観ていたところがあるから
なんだと思うわ。
実際
こんなこと起こりゆる世界だったら
怖くてやっていられないよ・・・・・・・・。




冒頭からボディ・ストッキング、スーツ?をまとった美しい女性の
のびやかな身体が目を見張るの。
柔軟体操?、いや、ヨガで体を伸ばしているのよね。


どうやらこの女性、部屋に閉じ込められて生活をしている模様。
監視カメラがついていて、
お食事や必要なものは、お手伝いの初老の女性が小型エレベーターで送り込んでいるのよ。


妙でしょ?
こんなシチューエーションだから、冒頭からすでに釘付け。
この家の持ち主はバンちゃん(アントニオ・バンデラス)
形成外科である彼はどうやら、患者としてこの女性に、様々なことを施している模様。
皮膚の形成ね。
彼女をかくまっている部屋の隣には(自分の部屋か)
彼女を映し出す大モニターがあって、バンちゃんはこっそり(いや、大胆にか・・・)彼女の全身を
つぶさに観察。
ちょっと、行動的には、気持ち悪いというか、変態チックな雰囲気が漂っている・・・。
彼女の顔は、すでに亡くなっている彼の妻にそっくり・・・なのよね。
ここでのバンちゃんの心境は、愛する妻を思い出しながら
自分の作り出したものを愛おしいとでも感じているのかしら・・・・。
もしかして崇高な愛の物語か・・・なんて想像しちゃたりもするけれど
話はそんな単純なものではなかった・・・・驚。


映画は
現在→過去6年前→現在という構成。
映画の中盤までは、現在の話であり、この女性の過去も全然わからないし
情報も小出しにしかだされないので、まったく話の方向性が予想できないの。でも
虎さん(人間だよ・・・)が登場してから
物語は急に動き出すの。


ある日、この家に、虎さん=虎のぬいぐるみを着た男が訪ねてくるの。
なんでこんな姿をしているんだ・・・というのには理由があるんだけどね。

この男は実は
家政婦 マリリアの息子。警察に追われてこの家を久々に訪ねてきた模様。
初めは追い返そうとしたマリリアだが
息子だから、やっぱりね・・・招き入れてしまう・・・。
そんな息子が画面に映った監禁されている女性を観て驚くの。
おお~~~あの女か・・・って。



で・・・ここから・・・・ネタバレ・・・






実はバンちゃんの
奥さん
この虎ちゃんの男と関係をもっていたのだ・・・・!!
ちなみに、
家政婦さんとして雇っていたマリリアはバンちゃん母親。
虎ちゃん=(セカという)はバンちゃんの父親の違う兄弟。
セかとバンちゃんの奥さんは、関係をもった挙句、この家を逃げ出そうとして
その途中で交通事故にあい
奥さんだけが重い火傷をおってしまったのだ。それを助けたバンちゃんだけど、
奥さんは自分の焼けただれた顔をみて、生きる希望を失い飛び降り自殺をしたという経緯だったのだ。

セカは、てっきりかくまっている女性(ベラ)が
バンちゃんの奥さんだと思いこみ(火事で助かったんだと思った・・)
昔を思い出して関係を迫るんだけど、
ベラはやけに拒否。(当人じゃあ、ないからね)
でも、結局強引にレイプされてしまうの。
バンちゃん、家に帰ってきてその様子を知り、怒って、セカを射殺・・・。
その後
バンちゃん、今までベラと一線をおいていたはずなのに、
セカと関係をもった(できる・・・)と知ると
次の行動に・・・。
彼女ととうとう、関係を持ってしまうのよね。
なぜ、いままで我慢?していたのか、
手を出さなかったのか・・・、
そして彼女は本当は誰なのか・・・。
それは2人の回想シーン(6年前に)遡るの。



回想シーンは省略(映画で楽しんで)



で・・・結論知ってからの感想。
ネタバレだよ。
映画を観た後にみてね。






バンちゃんの心境、理解できる?
できないよね・・・
でもあれ、目の前にあんな素敵な裸体が現れちゃあ、
いろんなこと、すっとんでしまうのかもしれないよね。
最初は、復讐心からだよね。
彼しかできない
復讐方法だとは思うけれど
あんなことも、こんなこともしちゃうなんて・・・・。
娘をレイプした(といってもあの結婚式のあとの状況は
無理やりという雰囲気でもなかったような・・・。ああなる雰囲気プンプンしていたけど)
ということで、
女性の気持ちになってみろ・・・・・とでも言うことかしら。
でもさ・・・失踪した新聞記事の写真にキスしていた
ベラが可哀そうだったよね、ちょっと。
昔の姿に未練あっただろうね。気がつけば、やられちゃっているんだしさ・・・・・。
鏡でちらりと自分の下半身みていたけど、相当のショックだったろうね。
寝ているうちに・・・だものね。
自業自得だとは思っても、代償はかなり大きかった・・・と思うよ。
そもそも、バンちゃんが精神的にそんなに弱い娘ならば
もっとしっかり守ってあげれば良かったのにね。


でね・・・
バンちゃん
奥さんに似せた顔を作ることで
彼女に対しての憎しみが愛に変わったということだよね?
やっぱり目の前に妻そっくり・・・だもんね。
でも、ベラは、○なんだし、
自分がそう作り上げた張本人なのに
できるか・・・・そんなことっていう気持ちもよぎる。関係だよ・・・・・
体はそうでもベラの心は
以前のままだろうに
うまく自分のものになると思ったのかな。
そう思ってしまう錯覚をしてしまうところに
男の弱さがあるのか・・
甘さか・・・。

マリリアの予想通り
やっぱり、
バンちゃんは甘かった・・
でも
その甘い部分も
裏返せば
妻への愛の深さだと思うしねぇ~~
ちょっとバンちゃんも不憫ではあるよ。
奥さんも娘もあんなことになったし、
ベラを奥さんのように愛おしく思い始めた矢先に・・・ねぇ~~。



不安かきたてるような音楽も良かったな・・。


エレナ・アナヤの
あのボディ・ストッキングの姿は
印象的だよね
美しいよ、あのライン。
裸体で見せるより
想像力かきたているようなああいう姿の方が
エロい感じ。

そういえば、
森三中も
あんな恰好してコマーシャル出ていなかったけ?
キャッツアイの宝くじ。
同じ次元で考えちゃあダメか・・・





ラスト・・・
彼女は幸せになれるかな。
母親のその後の反応は
わからないけれど
たぶん、
受け入れるよね。
それが母親だものね~~~



母親はやっぱり強し・・・



ikiru341775view001.jpg


わたしを離さないで  

わたしを離さないで  (2010  イギリス・アメリカ)

NEVER LET ME GO


監督: マーク・ロマネク
製作: アンドリュー・マクドナルド
アロン・ライヒ
製作総指揮: アレックス・ガーランド
カズオ・イシグロ
テッサ・ロス
原作: カズオ・イシグロ
『わたしを離さないで』(早川書房刊)
脚本: アレックス・ガーランド
撮影: アダム・キンメル
プロダクションデ
ザイン: マーク・ディグビー
衣装デザイン: レイチェル・フレミング
スティーヴン・ノーブル
編集: バーニー・ピリング
音楽: レイチェル・ポートマン
音楽監修: ランドール・ポスター
ジョージ・ドレイコリアス
出演: キャリー・マリガン キャシー
アンドリュー・ガーフィールド トミー
キーラ・ナイトレイ ルース
シャーロット・ランプリング エミリ先生
イゾベル・ミークル=スモール キャシー(子供時代)
チャーリー・ロウ トミー(子供時代)
エラ・パーネル ルース(子供時代)
サリー・ホーキンス ルーシー先生
デヴィッド・スターン
ナタリー・リシャール
アンドレア・ライズブロー
ドーナル・グリーソン



カズオ・イシグロの同名小説の映画化。
イギリスの田園地帯にある寄宿学校“ヘールシャム”。
徹底した管理が行われている謎めいた施設の中で
幼い頃からずっと一緒に育ってきたキャシー、ルース、トミー。
彼らは過酷な運命を背負っているのだが、静かにそれを受け入れていた。
18歳になったとき、彼らは、ヘールシャムを卒業し、
農場のコテージで共同生活を送ることになるのだが・・・・。





感想


DVD鑑賞になるだろうと諦めていたのですが、
なんとかギリギリで鑑賞。間に合って良かったです☆・・・。

原作は前に読んだことがあるので、ストーリーの大筋(真相を含む)はを知っていました。
だから最初から、彼らはそういう運命なんだよ・・という
思いが頭に中をちらちらかすめていて、一つ一つの言動すべてが、ひどくもの悲しいものにみえて
しかたがなかったです。
原作のときは、彼らの三角関係についてよりも、その運命的なものに
興味を惹かれてしまった印象があるのですが
映画の方は真相を知っている分、恋愛部分においてのせつなさを注目して観ることが
できた気がして、それは良かったのかな・・・と思います。
子供時代の
キャシーのトミーへの思い。
ルースのトミーへの思い。
子役の雰囲気がとても良くって、揺れる思いが素直に伝わってき、
また自分の青春時代の淡い思いもクロスして、とても良かったです。


やっぱり映像で観ると、ストレートに心にバシバシ響いてくるという感じがしますね。

原作読んだとき、
一番に思ったことは、選べる未来があることは幸せなことなんだな・・・・・・・でした。

今回、それを含め
またまた、いろいろ考え巡らしてしまったかな・・・という感じです。



映画の後半で
臓器提供の猶予をえるために
マダムのところに行く、キャシー
とトミーがいますよね。
愛し合っているという証拠をみせるため、芸術作品を持って行く彼ら。
でもそれは、噂でしかないこと。
彼らの運命は変えられない・・・。
そもそも、作品を集めていたのは、彼らに魂があるのかどうかということを知るためであるということ。
そのときマダムは
彼らに
「かわいそうに・・・助けてあげられなくてごめんね・・・」みたいなニュアンスで
同情の視線を送るのですよね。

は~~複雑な心境でしたね、そのシーン・
そのあと、トミーの慟哭シーンですからね。
観ているこちらも
どうしていいか・・・わからなくなってしまって、ただただ同じように叫びたい心境でした。



彼らの心情を理解してくれた人がいたとしても
彼らを救う事はできない・・・
また彼ら、クローン自身も
その運命から逃げ出すこともせず
結局受け入れてしまうしかない・・・



そうやって皆が
すでに構成されているシステムの中、
流されるまま・・・過ごしていく・・・
やるせない・・・
やるせない・・・・

終始、そういうムードが漂う映画なんですよね。
これはもう、かなしくてしょうがないとしか言えないですよね。


ただ、
それだけで
思いを完結してはいけないのかもしれないなとも・・・と思います。




トミー、 キャシー・・ともに
猶予を得たいと申し出たのは
心が通じ合う=愛する人に
巡り合えたから。

生を感じもっとさらに感じたいと願ったから。

猶予を申し出た・・・(本当だったらもっと、わがままいって、オリジナル同様、最後の命が燃え尽きるまで
生きたいという考えに及んでもいいのではと思うのだけれど、そこまでの発想には発展していかなかったですね)

たとえ、数年の命でものばしてもらいたいと思ったんでしょうね。


やっぱり、生きたいと思うその原動力になるのは
夢や希望なんでしょう。
トミーやキャシーも夢や希望をお互いの愛情を育む中で
当然持ち得ていたのだろうし。


だからこそ、今、ここにいる
私たちは、それが十分できる環境を幸せだと思い
まずは、生きなくてはいけないと思うな~~~
どんなことがあっても
自ら生に終了をうつことなく、与えられているであろうそれぞれの生の期間を
精一杯生きなくてはいけないと思うのです。


もうひとつやっぱり考えなくてはならないのが、
オリジナルのために犠牲になるクローンの存在。
ここの部分を考えると難しいよね。
多くの映画で扱われている問題で、観るたびに
嫌な気分になるよね。
最近では
「月に********」の主人公、サムさん。
あのときも感じたけれど
科学が進歩していく中できっと人間は
失っていくのものも増えていくのかもしれないよね。
自分の利益を求め過ぎて
犠牲になるものの大きさに気付きもしない・・・



幼少、ヘールシャム時代に
突然、先生からら運命を聞かされてしまいますよね。
それも淡々と聞き入れる・・・彼ら。


彼らにとって、生きるということはどういうことだったんだろうね。
生まれた時からきっと同じような仲間がいて
そこには親や兄弟はいず、もちろん家族という共同体は発生していないわけ。
そんな中でどのような価値観が備わってきたんだろう。
それでも、異性に対してのほのかな感情は湧きあがってくる・・
やっぱり、人格をもった一人の人間として、存在しているんだよね。


中でもキャシーは
介護人という仕事を選ぶ・・


それはクローンたちの
臓器提供の場に立ち会い
精神的な支えになること。
いうなれば、生死をもみ届けるわけです。
やがて、自分も同じ立場になるというのに・・・。
それを引き受ける心境ってどういうものなんだろうね。

私なら
たぶん、そういう仕事は選べないと思う、きっと。
その強さが
彼女の魅力でもあるんだろうね。


表題の
わたしを離さないで・・は
トミーからもらった、1本のカセットテープの歌。


「わたしを離さないで・・・」のメロディーが
2回ほど流れるけれど、
音で聞くのはやはりいい・・。


衝撃的な内容だけれど、
終始淡々として描かれます。
感情も皆抑え気味だしね。
こちらも静かに受け入れ考えてみたくなる物語。
牧歌的な風景が
かえってもの悲しい・・・



主演の3人がそれぞれに持ち味をいかして素晴らしい・・
キーラ・ナイトレイは病んだ時の顔が怖いくらい・・・。
アンドリュー・ガーフィールドは前回観たソーシャルとイメージが違うのでビックリ。
キャリー・マリガンは幼い顔なのに芯が強い女性役で見ごたえあり。

また本も読み返してみたいわ(忘れている部分も多いから)




watashiwonahansanai.jpg

ワイルド・ガール 

ワイルド・ガール   (2008  アメリカ・イギリス  未公開)

監督  ニック・ムーア
出演  エマ・ロバーツ
    ナターシャ・リチャードソン
    シャーリー・ヘンダーソン
    エイダン・クイン、アレックス
    ペティファー、デイジー・ドノヴァン
    ジュノ・テンプル



L.A.で暮らす少女・ポピー、16歳。
母親の死後
父親が恋人を作ることが許せなく、恋人への嫌がらせが続いていた。
そんなある日、我慢していた父親が怒り心頭。
ポピーを、英国厳粛な名門寄宿学校に転校させてしまうという行為にでた。
そこで彼女を待っていたのは、
意地悪な生徒会長・ハリエットだった…。





感想


亡くなったナターシャ・リチャードソンの最後の出演作。学園長役です。
父親役は、エイダン・クインです。最初と最後にちらり程度ですが。

「アレックス・ライダー」(未見ですが・・・)のアレックス・ペティファーくんも
学園内のイケメンクンとして登場します(だいぶ成長しましたね・・・・でもかっこいいね、相変わらず)


で・・・主演は、エマ・ロバーツ。
私は初めてですが、ジュリア・ロバーツの姪御さんなんですって。

この作品の
キャラを観る限り
ちょっと「ハイスクール・ミュージカル」のシャーペイ役の子と雰囲気がかぶりますね。



お話は青春コメディーかな。
ラブは少なめ。そこは物足りないな。せっかくイケメンさん出演しているんだからね・
女の子同士の友情が中心だったかな。


この主人公
結構わがままなんですよね。父親に対する反発心があるっていうのはわかるけれど、
イケイケ状態がかなり派手。
これじゃあ、父親も、しつけということで
厳格な学園に入れたくなるよね。ちょっと同情。


環境に、天と地の違いがある学園生活。
息苦しいよね・・これは。

最初は主人公と
いがみあうこともあった同室の女の子たちだけれど、
次第に心を通わしていくっていうのは定番と言えば定番。


それゆえ、安心して観ることができます。


ファッションも華やかで
出演しているガールズたちも可愛いから
それだけで目の保養にはなるでしょう。
個人的にはイギリス人のキンバリーニクソンが可愛かったです。



ラクロスの試合風景も
みることができます。楽しいね、競技風景。
ラストのチアリーダーのよる応援風景は必見。



ハリポタの、嘆きのマートルも出演していました!!→シャーリー・ヘンダーソンね。




特典も沢山ついていて、あわせてみましたけれど
撮影風景も修学旅行のようにワイワイしていてとっても楽しそう。
同じぐらいの年齢層のそれも女子ばかりが集まっているからかな。

観ているこちらも元気湧いてきてしまう
そんな映画でした。


エマ・ロバーツ
は髪の色を変えると雰囲気違うのね。

wairudoga-ru.jpg

私の中のあなた

私の中のあなた(2009)

MY SISTER'S KEEPER


監督: ニック・カサヴェテス
製作: マーク・ジョンソン
チャック・パチェコ
スコット・L・ゴールドマン
製作総指揮: ダイアナ・ポコーニイ
スティーヴン・ファースト
メンデル・トロッパー
トビー・エメリッヒ
メリデス・フィン
マーク・カウフマン
原作: ジョディ・ピコー
『わたしのなかのあなた』(早川書房刊)
脚本: ジェレミー・レヴェン
ニック・カサヴェテス
撮影: キャレブ・デシャネル
プロダクションデ
ザイン: ジョン・ハットマン
衣装デザイン: シェイ・カンリフ
編集: アラン・ハイム
ジム・フリン
音楽: アーロン・ジグマン
出演: キャメロン・ディアス  (サラ・フィッツジェラルド )
アビゲイル・ブレスリン   (アナ・フィッツジェラルド )
アレック・ボールドウィン    (キャンベル・アレグザンダー)
ジェイソン・パトリック    (ブライアン・フィッツジェラルド)
ソフィア・ヴァジリーヴァ   (ケイト・フィッツジェラルド)
ジョーン・キューザック  ( デ・サルヴォ判事)
トーマス・デッカー   (テイラー・アンブローズ)
ヘザー・ウォールクィスト   (ケリーおばさん)
エヴァン・エリングソン   (ジェシー・フィッツジェラルド)
デヴィッド・ソーントン ドクター・チャンス
ブレンダン・ベイリー
エミリー・デシャネル
マット・バリー
アニー・ウッド
マーク・M・ジョンソン


 
 サラとブライアン夫妻には3人の子供がいた。
長男ジェシー、長女ケイト、次女アナ。
実はアナは、白血病であると判明したケイトを救うべく
ドナーになる目的で作られた子供だった。
アナは幼いころから
ケイトのために何度も手術を受けてきた。
ところがある日11歳になったアナが突然、姉ケイトへの腎臓の提供を拒んで
両親を訴えるという行為を引き起こす。
お金を貯め弁護士を雇ったのだ。
ケイトを助けるために人生をささげてきたサラは衝撃を受ける。



感想   ジョディ・ピコーの世界的ベストセラー小説『わたしのなかのあなた』の映画化。
原作は未読です。
映画を観た後に知ったのですが、原作と映画とではラストが違うそうです。
これ以外のラストっていったいどんなものなんだろう。
とっても興味深く感じました。
映画のラストは悲しいけれど、それだけで終わらない
ある種の希望を感じるので、気分がどんよりとはしないんですよね。


難病ものは進んでみようとは思わないのですが
今回は、臓器提供をするために遺伝子操作で子供を作り、その子が
親を訴えるという今までにない展開に、興味を持ちしました。

まずですね、
私が思っているのとは違うような展開でした。
もっとこう、裁判中心で、訴えたという子供、アナの心理的な部分を
描いていくのかなと思ったのです。
しかし、実は、家族の絆の物語。ケイト自身の闘病の様子も描かれます。
親を訴えたというアナが、家族の中で孤立することもなく
訴えるという行為自体で、家族が崩壊していってしまうという
危機感は感じませんでした。
そもそも、それには、理由があるわけで。

ラストで明かされるように、アナの真意は別のところにあり、
少なくとも、長男ジェシーは、そのことを知っ
ているわけなんですよね。
考えてみれば、病に冒されているケイトもそんな行為をする
妹に何か意見をすることもなかったし・・・。
けんかもなかった・・・。
冷静に考えてみれば、ああそうか、そういうわけか・と答えが想像できなくは
ないですよね。
このアナの行為に対して
やっきになって、取り乱すのは母親サラのみ。父親はもっと冷静な態度で
アナの行為をとらえていたように思います。


物語は時間を行きつ戻りつつしながら
展開していきます。
アナの語りで、始まり
父親ブライアン、母親サラ、長男ジェシーがどのような気持で
白血病の姉ケイトと接していたかが語られていくのです。

ケイトが生まれ、白血病を告知される夫妻。(医者は子供がいる前で
さらりと真実を告知してしまうんですね。驚きです)
ケイトを助けるためには、もう一人の子供を作り、ドナーになってもらう方法もあると聞くと
即座に決断する母親サラ。
そのうち、長男ジェシーは失語症になってしまうなど・・・
(これはやはりケイトにかかりっきりな生活だったので寂しさからなのか・・)


ケイト中心で家庭は動いていたわけですが
けっして、日々悲観しながら生活してきたわけではない家族。

もちろん、それぞれがそれぞれに
思うこと色々あったようには思います。

病に冒されていない子どもたちは親の愛情がどこにあるのか不安を感じていただろうし、
夫はこの一生懸命の妻に複雑な思いを感じていたのかもしれない・・
もちろん、病のケイト自身は、それ以上に悩んでいたと思われるけど。

早い段階から自分の状況を理解していたケイト。
前向きな気持ちを持ちながら一方で、気持ちの整理もしていったのかもしれない・・
そう思うとつらい・・

お互いがお互いを思いやる心。
家族の
温かい愛情に包まれて生きることはどんなに素敵なことか。
自分を守ってくれる存在がいるということ。
一生懸命生きることの意味
どういう最期を自分は迎えればいいのか・・

どの部分に自分が一番心を打たれるのかは
どの家族に感情移入するのかでも
また違ってくると思います。

私はいろんな場面でツツツ~~と涙していたのですが
マックスはやっぱり、最後の母親サラと娘ケイトが病室で
アルバムを見ながら話すところでしたね。
自分も娘を持つ身なのでこういう言葉&行動を娘からされたらと思うと
そりゃ・・・もう・・・・・・。


よくあるような難病物とはまた違った奥の深い作品でも
あったかなと思いました。
素敵な作品であったと思いますよ。


が・・・あえて、言わせてもらうと。
ケイトの恋人の存在。あれは、
結末がきっとそうなるであろうと予想でき、それがあまりにも当たってしまい
う~~んの部分がありました。
素敵な場面であると重々わかっています。
確かに素敵な恋もさせてあげたい・・・
一瞬でも幸せにさせてあげたいとそういう思いから素直に観れる部分も
あったのですが、どうしても、きっと最後はそういう結末ではと
よぎるところもあり・・・、(そう思えてしまう自分も嫌だったけど)
それはありがちでは・・・・と思うところもありました。

「ガンになったから君に会えた」・・・これは
彼女ケイトにとっては、どんな言葉よりも心に響いたと思いますが
でも、やっぱり、複雑だな・・・・観ている身としては。
恋人のテイラー役のトーマス・デッカは
ドラマの、「ターミネーター」の子なんですね。なかなか素敵です。


また、どうしても気になるのは
子どもを助けるために存在するもう一人の子供という発想。
母親サラの思いは充分理解できます。
子を助けるために自分のキャリアを投げうって
なりふりかまわず突き進む行為には、ある種の、感動もします。
が、それしか見えなくなる部分には同時に疑問も感じるのです。

自分がそういう状況に置かれているわけではないので
軽々しくはいえないけど。

こういう状況を受けて
生死を離れたところで考えてみたんです。

子どもが複数入る場合
比べてはいけないし、
愛情に差をつけてはいけないし
ましてや、生き方を押し付けるのはいけない・・・よねって。


だから、アナの誕生をそういうふうにさせてしまったことに(姉のために産んだということ)
私はすでに親として、
納得できないところがあるんですよね。
母親サラのあの考え方に
どこかモヤモヤさを感じるのです。

子どもへの愛情は平等でなくてはいけない。
わかっていたって、健康児がいたとしても、現実問題、いろいろと難しかったりするんですよね。
ましてや、一方が病の子なおさら難しい。

アナは本当のところどう思っていたんだろうって、思っていました。
もっともっと自分の存在に疑問を感じたのではないのかな・・
その部分はそういうところは映画では
あまり描かれていなかったみたいだけど(意外と、葛藤が少なかった様子)
すごく気になるところでした。
実際自分がアナのような存在であったならば、もっとひねた部分があっただろうから。


音楽は明るめで
キャメロンも今までにない役で頑張っていました。
家族はみないい人で、俳優さんたちも好演。
何より
ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァは素晴らしかったです。
自分たちの家族のありようとか
子育てについても考えたくなるそんな映画でした。


anata.jpg
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク