リボン   著  草野たき

リボン   著  草野たき



主人公は中学2年の亜樹。
卓球部に所属です。
卓球部には、卒業式に先輩から、
制服のリボンを貰うという伝統があります。
本当はもらいたくない先輩のリボン。
くじであたってしまいしょうがなく、リボン下さいって・・いった亜樹だったのですが。
先輩はそんなのお見通し。
「あなたが欲しがってるとは思えない。」と断られてしまいます。
皆に流されていただけの亜樹だったけれど、
その一言で自分の生き方が変わり始めます。



感想  進研ゼミの中三受験講座で
連載されていたお話みたいですね。
進学のこと、クラブのこと
姉のこと、色々悩主人公です。
同じ年代の方が読むといいでしょうね・・・
前回の豊島さんの作品より
読み手の年齢層は低くてもOKだと思います。
舞台も中学ですし・・・・。
まだドロドロしていません・・・・笑

わかりやすい感情ばかりだと思います。
子どもらしいと思います。

自分がどう進んでいけばいいのか
考えていけばいいのか
未来のことも含めて
不安でしょうがないときって
この頃はあると思います。

すぐに答えを出さなくても
徐々にでいいんじゃないかな・・・。
成長していく過程で
人は変わっていくんだから・・・・

な~~んてすっかり大人になってしまった
私は懐かしく感じながら読みました。

中学生&小学生高学年向けですね。

草野さんはいいですね~~~

リボン
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教室の祭り   著 草野 たき

教室の祭り   著 草野 たき


 五年生の澄子。新学期のクラス替えで3、4年で一緒だった
直子と再び同じクラス。浮かれる澄子。直子はおとなしく
絵が大変うまい子。普段は聞き役ばかりだ。
そんな直子でも、気心がしれているので
新しいクラスの友達関係には不安はなかった。
5年生が始まるとすぐに塾に入れられてしまう澄子。
そこには同じクラスのカコとてっちゃんがいた。
男子たちともやりあう華やかな印象のカコとてっちゃん。
塾ではカコたち、学校では直子と考えていた澄子だが
カコたちは学校においても澄子に声をかけ、なにかと誘いをかけるようになる。その間、新しい友達も作るわけでもない直子は
教室で独りぼっち。気になっているものの、カコたちと過ごす時間は
楽しい・・そのうち、直子は不登校になって・・




感想  この本は先日、某新聞にも紹介されていましたね。
私は、少し前に読んだのですが、なかなか奥深いテーマが入っていて
面白い本だと思いました。
仲間はずれにされたから不登校になった・・
いじめなのね・・・・・。
と・・簡単に考えてしまうようなものではなかったように感じます。

そこにあるのは集団行為の恐さです。
悪気があるのではありません。
むしろ、本人たちは善意のつもりで行動しているのですが
それが逆に相手を傷つけることになっているのです。
これは子どもの世界だけでなく大人でも充分ありゆる
行為かもしれません。

学校生活は、実にリアルに描かれております。
クラス替えで不安になる気持ちも
タイプの違う友達との間で迷う気持ちも
一度や、二度、経験した人・・いるのではないでしょうか。

直子のことが嫌いなわけではない・・澄子。
でも、新しくできた友達のノリのよさに付き合うにつれ、
新しい自分をみつけたような気がしてしまうのです。


不登校になった直子をみて、
自分のせいだと悩み出す澄子。

澄子の悩みをきき、じゃあ・・直子を学校にくるように
説得しに行こうと言い出すカコたち・・。
そして直子の自宅へと押しかける・・。

自分たちの行動を美化し、それを祭りのように扱う
クラスの子。

相手の心うちを知らないで勝手に盛り上がる
クラスの子。

澄子は親友だと思っていた相手を本当には
理解していなかったのです。

お母さんが言う言葉が印象的です。
「どっちかを選んで、どっちかをあきらめなくてはいけない・・
これから、大きくなるにしたがって、選ばなければならないことは沢山出てくる。そのとき大事なのはあきらめること・・・」
「あきらめることはけっして悪いことじゃないの。
あきらめることはよく考えて選びなおすこと・・・」

お母さん、はっきりしているのね・・・。
でもそれが正しいことかもしれないよね。
優柔不断な態度は相手を傷つけてしまうかも・・。


直子の不登校は自分が彼女から離れてしまったからだと
思っていた澄子。

でもそれは違うのですよ。
これには驚きましたよ。

直子は私が思っている以上に大人だったわ。
澄子の本質を充分理解していたもの。

反対に澄子は、まだまだ直子のことを表面的にしか見ていなかったんだね・・。

ラストはあまりすっきりとしたカタチではありません。
これからのことを考えると不安がよぎります。
ここからが本当の意味でのいじめなのです・・・それもかなり過酷な状況でしょう・

同時に新しい人間関係が生まれて
この困難を乗り越えるかもしれないという希望が見えます。
でも正直、このままでいいのかと疑問も。
悩みを相談できる大人が存在しなければいけないのではないかな・

いじめが悪いとか、いじめっ子は最後には
痛い目に合う・・とか、わかりやすい結末よりも
現実的ではありますね。
だからこそ、胸の奥が痛いです。

どんなことにもくじけない強さ
心の強さをもちなさいと
いじめられる側にエールを送っているような作品でした。
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透きとおった糸をのばして   

透きとおった糸をのばして   著  草野たき



中学2年生の香緒は、大学院生のいとこ、知里と2人で暮らしている。父がロンドンに転勤になったころ、大学院進学のため知里が上京することになり、同居が始まったのだ。知里は真面目でしっかりしていて、面倒見もいい。
 5か月ちょっと前まで、香緒にはちなみという親友がいたが、あるできごとがきっかけとなって、全く口をきかなくなった。香緒は、ちなみの気持ちが変わって、また前のような仲になれることを信じている。
 ある日、知里の友人、るう子が2人暮らしのマンションにいきなり押しかけてきてから、香緒の生活に異変が訪れる。

 第40回講談社児童文学賞受賞作。

感想   女の子同士の友達関係って
どうしてこう、複雑になってしまうんでしょうね。
男の子とは違った
変にねばっこいものを感じますよね。
という私も・・女ですが・・・笑

題名がこの作品のテーマをそのまま表わしているような
作品です。
草野たきさんのデビュー作ですね。

主人公は中学2年生。やっていることは子どもっぽいのに
生活スタイルは大人っぽいですね。
彼女と同じ体験・実は私も経験あります。
だからこそ・・感じたのは
なぜそこまでちなみにこだわるのか。
いいじゃない・・・もう離れたんだから。
彼女がいなくなってもクラスで孤立しているわけではなさそう。
新しい友達が話しかけてもくれる。
確かにテニスクラブでは孤立したようだけれど、
他に自分らしく過ごせる場所があるのならば、それは
いいことじゃない・・・と読みながら感じていました。
でも、それは今自分が大人になったからそう
感じるのかもしれませんよね。
中学生だったら、やっぱり一番の親友っていうのは
非常に重要な意味を持つのかもしれません。
彼女じゃなければダメだという思い・・。
思春期特有なのかな・・。

10代の頃の友情関係。
微妙にかみ合わなくなっていくのはしょうがないことだと
思いますよ。物の見方が違ってくる事だって
あるし、衝突は当然あると思いますしね。
それを乗り越えていって、大人になっていくのかな。
また同じような関係になることができるというのが
本当の意味での親友ですよね。

ところで、私の経験ね・
ここまで読む方もいないと思うので自由に書きますけれど。仲良かった友達がこの物語と同じように急によそよそしくなったな・・・・・笑
なんで・・と思ったけれど、
特に思い当たる節がなくって。いや・・些細なことで
あったのかも知れないけれど
気づかなかったのよね。
私はそういうときは後を追わないタイプなので違うグループで
気の合いそうなひとみつけたけど・・。
でも・・それはやっぱり自分としては納得できないじゃない?
理由を聞いたりしたけれど、結局うやむや・・。
女の子の付き合いって微妙な感じなんだよね・・というのは
身を持って経験したわけですよ。

ということがあるからかな・・。
この作品に主人公がうじうじこだわるのが
どうしても嫌だったです。

居候としてやってきたるう子もね・・自己中心的で
周りに迷惑かけるタイプで
好きではなかったです。


ただこの物語
最後まで読むと・・・るう子の本当の姿が
わかって・・ああ・・なるほどな・・って
思わなくもないです。
後味はいいのですが、
ただ・・現実はそんなにいい方向に
向かわないかもしれないよね・・・と
私は思ったりしました。


友達関係に悩んでいる方にはお薦めの本だと
思いますよ。
理想的ですよね・・こういう関係。

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