fc2ブログ

エンキョリレンアイ   著  小手鞠るい

エンキョリレンアイ   著  小手鞠るい



京都駅の裏のビルディングの書店で
アルバイトしていた花音。担当は児童書売場。
いとこの子どもに本をプレゼントしたいという男性のために
手助けしてあげることに・・
爽やかな印象の彼・・。お互い惹かれるものを感じる。
その日はそのまま別れたが、翌日彼から電話が・・。
彼は井上海晴。
もうじき料理学校に通うためにアメリカへ行ってしまうのだ。
花音もまた、数日後には就職が決まっていた東京へ行くことに
なっていた。
二人のエンキョリレンアイがはじまる・・。



感想   上戸彩さんのコメントが気になった本なので
読んでみましたが、私には合わなかったです。
泣けるような本じゃあないです。
エンキョリレンアイした経験があれば
また違ってくるのかもしれないけれど、
あまりにも、設定が安易だし、偶然が多すぎるので
リアリティを感じないというか・・・。
書店での出会いからして・・・、こんな男いるのか・・・
って思ってしまって、それ以上入り込めませんでした。

展開も、途中で見えてしまったので
読んでいて面白くないのですよね。
綺麗にまとまりすぎていているのが、なんだか・・・。
13年も離れていて
それでもお互いを想わない日がなかった・・という
言葉だけでは、感動はしません。
会いたい、好きだ・・という言葉は
ありましたけれど、表面的な感じがして
心に響かないのです。こちらに突き刺さるような言葉の重みみたいなものが欲しかったな。

1時間枠のトレンディードラマをみたような
読後感でした。

enkyori.jpg

スポンサーサイト



ふれていたい    著  小手鞠るい

ふれていたい    著  小手鞠るい


可南子には秘めた思いを抱いている彼がいた。
高校時代にフィギュアスケートでペアを組んでいたナガル。
気持ちを伝えないうちに彼とは離れ離れに・・。
その後スケートを辞めた可南子は
宗治という彼氏ができる。
しかし・・なぜか、彼との距離間で悩みを感じる毎日。
そんな彼女にスケート時代の恩師が入院しているとの
連絡がくる。




感想   たまたま、図書館の新刊コーナで見つけたこの本。
小手鞠さんといえば、「エンキョリレンアイ」という本が
ありましたよね・・・(今予約中)そちらも読んでいないのに
装飾の可愛らしさに惹かれてこちらに
手を出してみました。

どういった内容かまったく知らなかったのですが
装飾のピンクのとおり・・恋愛小説でした。それも甘い・・
自分の人生に影響力があった
大切な人の死というものが描かれていますが
テーマとしては、恋に揺れ動く乙女心をメインにした物語のように
感じました。とにかく甘い・・笑
読んでいてもういいかな・・って感じになるのですが
同年代の方が読んだら、すんなり心に入っていくのでしょうか。

主人公の彼女には現在素敵な恋人がいます。
思いやりがあって優しい彼。
でも主人公は彼以外の男性の事が忘れられない・・
15の時に思いを寄せていた男の子。
その子のことが大好きだったのに
思いを告げずに別れてしまったことで、なぜか今でも心の中で
くすぶっていて、どうしようもない・・。
吹っ切ることができない・・

素敵な彼がいるのだから、彼だけを愛すればいいじゃない・・って
私は思ってしまいますので、主人公の彼女の気持ちが
理解できませんでしたよ。
そんなに昔の男が忘れられないのなら
最初から今の彼氏と付き合わなければいいのに・・・って
思いますもの。
誰だって、思いを告げないで別れた人って1人や2人いると
思いますけれど、それが現在の恋に影響するまで
大きくなっているというのはかなり重症だと思いますよね。
ある意味当時の想い出を美化しすぎているのだと思います。
別の言い方をすれば、現在の恋人に物足りなさを
感じている証拠でもあると思うな・・・。
自分に同じような経験でもあれば別ですが
そうでもないので
気持ちが入り込んだというカタチにはなりませんでした。


すっぱり決めるのが好きなので
ああだ・・こうだ・・いうのは
あまり好きではありません。
昔の恋が切なく感じるほどのエピソードがあれば、もっと心に
染み入ったかと思いますが
そういったものもなかったですしね。


また後半異国の地で偶然に出会うというのが
現実感が薄れるような気がしました。
会えるかな・・・普通。

ラスト・・過去を振り切って
現在の自分の姿をしっかりと認識するのは良かったと思うけれど、
結局、贅沢な悩みを聞かされているのかもしれないと
思ってしまいました。



現在恋をしている方にはお薦めですけれど、
私は、なにか物足りなさを感じてしまいました。

img_20061128T173700812.jpg

プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク