ワクチンX 性格変更、承ります   著  桂  望美

ワクチンX 性格変更、承ります。    著  桂  望美

(内容(「BOOK」データベースより)

加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、
会社は大きな成長を遂げた。
ブリッジが製造する“ワクチン"は、
「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、
ある日突然、原材料が死に始める。原因は不明。
ワクチンの効果は20年で切れるため、
このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。
だれよりもそれを恐れたのは、
ワクチン接種第一号である翔子だった……。
成功とは何か、幸福とは何か――価値観をゆさぶる感動長編!



感想


SF作品ともいいましょうか。
面白く読むことができました。

ラストは、きっとこうなるだろうな・・・という展開ではありましたが。


ワクチンを使っているから性格が変わるんだ・・・ということだけど、
ある意味自分自身の
思い込みもありますよね。
病気を治すワクチンでなく
性格をかえるワクチンと言うのが曲者なんですよね。
だって
性格って
自分自身の気持ち次第で
どうにでもなるっていうこと、あるんじゃないかなって思うから。
ものすごい変化はなくても、人間関係の中で
多少なりとも変化していきませんかね~~


周りの影響とかで、自分自身が変わって来るってこともありませんかね~~
そりゃあ、決断力のない人が急に決断力をもつようになるっていうのは
困難だと思うけれど、
自分自身が努力してその結果、性格だって、いろいろ変化はしていくとおもうんですよね
だから、簡単にそんなワクチンにたよったらダメなのよ。
それに、その性格が良いと思って結婚した人もいるんだからね。
薬使って、完璧な性格になってしまうのはよくないよね。
仕事上、性格が変化したところで
それがそのまま本人の幸せには結びつかないしね。

気休めに違う薬使おうとする行為は
やっぱりいけないよね、企業人としては。

翔子のことを好きだった
同じ職場の方がもうちょっと絡んでくるかと思ったけれど
そうでもなかったな。


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ハタラクオトメ   著  桂  望美

ハタラクオトメ    著  桂  望美


時計メーカーの総務部人事課で働くOL、通称「ごっつぁん」
なぜこんな呼び名かというと。
身長157センチ、体重100キロ、だからだ。
しかし、持ち前の明るさから
上司からも後輩からも慕われている。
ひょんなことから、女性だけのプロジェクトチームのリーダーとなる彼女。
「女目線」での商品開発順調とはいかず・・。



感想


職場での成功物語。
女性のパワーを感じる作品ですね。


素人があつまったこのチーム。
個性豊かな面々のため最初は
まとまりにかけるところもあったのだけど、しだいに
それぞれの能力を発揮していくところが見所だったと思います。

一人では無理でも
みんなで協力すればなんとかなっていくんだよね。


リーダーのごっつぁん。
太目ちゃんだけど、あまり気にしていないみたい。
学生の時にいじめにあっていたけど、
自分ならではの個性として皆にアピールしたら途端に人気ものに。
明るく自分の容姿を受け入れているのっていいよね。



彼女は
お料理が得意。
仕事仲間を自宅に招いちゃったりもします。
食べるのが好きだから
太っちゃうんだよね。でも美味しい料理をすすめられたら
断れないよね。
また食事の時間はコミュニケーションがはかれたりするから
彼女にとっては大事な時間なんだよね。



おばあちゃんとのエピソードも印象的でした。




メーカーの製造部長、通称「筋右衛門」。
さすが職人ですね・・・。
言い分がごもっともでした・・・笑
いい味出していました。

予定調和な流れになっているのですが
会社で働いている女性陣への、応援歌にもなるんじゃないのかな。



ただし、
会社勤めが遠い過去である私にとっては、一気に読むほどはまった小説とまでは
いかなかったかな。
仕事場としての自分のところはあんな感じじゃあなかったし・・・笑(男ばっかりだった・・・)
あだ名で呼べる同僚がいるのって楽しいですよね(実際、そんな呼び名もなく仕事していたな~~~・)





↓の表紙ですが
ちょっと「ちいさなモモちゃん~~」を連想させませんか。
懐かしいな。。モモちゃん。
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恋愛検定     著 桂  望美

恋愛検定     著   桂 望美




恋愛の神様がある日突然地上に降りてきて、
7人の男女の恋愛検定の判定人になるお話。





感想


酒好きの神様が降りてきて
いろいろ文句いいながら恋愛に絡んでくるのは
面白かったけど・・・
なぜそのひとが受験する級に選ばれたのかに
説得力がないような気がしたかな。
その場の恋愛構造を見極めるのが
何級受験するかの条件になっているような感じはしたけれど、
分析だけならだれでもできるしね。
また
その級に
合格する、しないの線引きも私にはよくわからなかったし・・・。


最後に精神科医の方の解説が載っているのは参考になったわ。


あ・・・この本のサイトの方に
自分の恋愛検定もできる・・・ってことでやってみたけど
準一級にトライで・・・判定評価は低かったよ・・笑


れんあいけんて

明日この手を放しても   著 桂望実

明日この手を放しても   著 桂望実





19歳の時に失明した妹、凛子。
文句ばかりの兄真司。
漫画家の父親が突然失踪。
今まで、合わないと思っていた兄妹だったが
2人で協力して生きていくしかない・・・・



感想   思ったより明るめのお話でした。
元気になれる・・・って感じかな。
感動した・・というところまではいきませんでしたけれど、
面白く読むことができました。
サクサク展開していくのでとても読みやすいですしね。

設定は暗めなんですよ。
主人公が途中失明者の女性で、彼女の父親が
突然、失踪してしまうという流れ。
この先、不安を感じますよね。
でも、苦労話が詰まっているっていうわけではないの。

父親が失踪した時点で
残されたのは彼女と兄一人。母親はすでに他界しているわけ。
この兄というのが
長男というには自覚が足りない人でね・・・。
父親が失踪しても、あまり動じなかったりするの。
そのうち帰ってくるさ・・・って危機感を感じなかったりする。
性格的には
文句ばっかりいって、短気。
行動も自分勝手で相手のことを考えなかったりするの。

だから恋愛にかんしてはいつも長続きせず
振られてばかり。

対する妹はしっかりもので、潔癖気味。

今まではそりがあわなかった2人だけれど、
父親がいなくなった今、
協力しなければ生きていけないじゃない?
たった一人の妹だし
たった一人の兄なわけだから。

2人は父親が残した漫画のあとを引き継いで
漫画関係の仕事を始めるんですよ。
妹は失明している自分をモデルにした漫画の原作を書いて
兄はそのマネージャー的な仕事を任されます。
もちろん、兄は
一応ブライダル関係の定職ももっており
そちらの方も、なんとかバランスもってやっていくのですが・・・。
まあ・・・色々あります・・・。


そんな2人に関する数年の出来事が
各章ごとに兄と妹が語るという構成で
綴られていきます。



年月が流れる中で
変わってきたのは兄かな・・・
今まで妹の目のことに
気遣いなどみせていなかったけれど
次第に、労わる心を見せてくるの。


そういう兄妹の、絆のありようが
ちょっぴりユーモラスにも描かれており
血のつながりって、兄妹の関係っていいな~~~と
ほろりと思わせるところがよかったです。



編集者の西尾氏って
もっといい人だと思っていたんだけれど
話の展開をみるとやっぱり、俗っぽい人だったんですよね
ちょっと残念。
すこしは恋愛対象として浮上してくると思ったのに・・・
また、父親の失踪は、結果、兄と妹の絆を深めるための
出来事だったとしても
やはり気になります。
どうしているんだろう・・・・と妹が口にするたび・・
こちらも気になるのです。
本当・・・どこいったんでしょうね・・・笑




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レディー・ゴー  著  桂 望実

レディー,ゴー  著  桂 望実

自分のことを好きになれない
派遣会社勤務の南玲奈.
ある日、No.1キャバクラ嬢の美香にスカウトされる。



感想   

桂さんの作品、2作目に挑戦です。
面白かったです。
前回読んだ、Run.Run.Runの主人公は
個人的には好きになれないタイプ(自信過剰でした・・笑)
でしたが今回は女性、それも、自分に自信をもてないタイプの子でしたので身近に感じやすく
最後まで気持ちよく読むことができました。
こういう地味目の女性が主人公というと
ついつい応援したくなってしまうのですよね。

お話は実にわかりやすい、サクセスストーリー。
ちょっと出来すぎというところもありますが
読んでいる間は少しも気にならず、
楽しい時間を過ごすことができました。
頑張る主人公にその成果が出るのは
実にうれしいことでもありますよね。

サクセスストーリーといってもこの主人公・・
玲奈ちゃんは最初は将来に関して夢というものがありません。
夢自体を探しているという状態。

派遣会社に勤めていても資格があったわけではないので
バリバリの仕事人間でもありません。
仕事に生き甲斐を感じてはいないわけですよね。

将来の目標はもなく、ただその日を気ままに暮らしている
と言う感じでした。
好きな相手にも一方的に別れ話を告げられる始末。


自分って一体なんなの?って疑問を感じるのも
当然かもしれませんよね。

さらに追い討ちをかけるように派遣先の仕事もくクビになっってしまう彼女。
働かなくては生活できないところまできてしまいます。

そんな時、偶然、同級生の姉・麻生泉に、
「キャバクラで一緒に働かない?」と誘われるのです。

え!キャバクラ・・。
私も同時に驚きました。
派遣から一気にキャバクラですよ。

いくらお金に困っていたからといってキャバクラとは・・。
そういう、考えを自分が持ってしまうところは
どこかキャバクラに、怪しげな雰囲気を感じてしまったからでしょうね。

でもそれっって、大間違い!!
少なくとも、この物語におけるキャバクラのイメージは
私が感じていたものとは違いました。
実際はダークな部分やドロドロした人間関係があるのだと
思われますが、そういうところは最低限度に抑えられていて
あくまでも、キャバクラにおいての仕事のあり方、
自分磨きその方法に、時間を割いているようでした。
だから・・キャバクラ嬢の成功物語として
すんなり受け入れられるところがありました。


どんな仕事もプロとしての誇りがあるのですよね。
だから皆さん一生懸命。
お店において成績を順に発表されるというのも
刺激の一つになるのでしょう。
だからといって
お客取りのために色気だけで迫っていいわけではありません。

やっぱり、そこは女性ならではの細かい気配り。
努力しなければ、結果は得られないのです。

お客様に居心地のよい時間を過ごしてもらうのには
どんな話題を用意するばいいのか。。。
相手を知らなくては相手を喜ばすことはできない・・。
メールも手紙もただ形式だけで送ってはいけないのです。
気持ちをこめて送らなければ・・。
お相手が、自分と話をしたい・・・
癒される時間を過ごしたい・・と思うような
存在でなければ・・


そのためには自分を磨く・・・ 磨く・・磨く・・・
顔立ちが美人かどうかは関係なく
いかに自分の魅力を引き出すメーク&衣装を身に着けるか・・


いや~~~参考になること沢山ありましたね。(いや・・
キャバクラ嬢になるわけではないのですよ・・笑)


玲奈(お店での名はみなみちゃん・・)には彼女を応援してくれる仲間がいます。
この世界に誘ってくれた美香さん(お店名では美香さん。
本名は泉さんのことね)

そういえば、こんなことを言っていました。

 ありがとう・・ごめんなさいをその日何回言ったか
書き出してみるの。
誰にどのようにいったかも。
やってみると、ありがとうっていう言葉を言っていないことに
気づくわ。言っているつもりになっていることが多いの。
心の中で感謝していても口に出していなかったりする。
意識して言うようにしてみるとね・・・
人間関係がちょっとずつよくなっていく感じがあるのよ・・

   (↑内容簡潔にしました)

これもなるほど~~~~
見習いたいわ。
日々の人間関係円滑にするためには必要なことですよね。



そして、スタイリストのオカマのケイさん。
彼女・・彼・・もなくてはならない人物ですよね。
彼がいなかったら
みなみは
順調に成長していかなかったもの。
人を勇気付ける嘘は必要。
ケイの前向きな生き方は、読者にもパワーを与えてくれるみたいです。


馴染みない世界だからこそ
覗いてみたいという好奇心がわいてしまう・・・キャバクラ・

でも
基本的には他の仕事と変わりないということ。
何でも一流になるには大変なのよね。


爽やかな作品に仕上がっているので
後味非常にいいです。

羽田さんと恋愛沙汰にならなくて良かったわ
それだと安易だものね。
それにしても彼の裏の顔がとっても気になりますね~~~笑
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Run!Run!Run! 著  桂  望実

Run!Run!Run! 著  桂  望実

岡崎優の目標はオリンピックの金メダル。
子どもの頃から父親と、猛練習を重ねてきた彼は
高校駅伝では3年連続区間最高記録を出すほどのエリート選手。
やがて箱根駅伝で準優勝したS大学に入学。
しかし、協調性がなく、自己中心的な優は
駅伝を仲間との協力が大事な競技とは考えず
単なる通過点としか思っていなかった。大事なのは記録のみ。
走ること自体個人競技だから仲間なんていらないと考え
陸上部でははじかれものになっていた。
彼の家庭は兄と母・父。兄もまた優秀で医者目指していた。
そんな兄が突然死を選ぶ。そして優は母から思いもかけない事実を
聞いてしまう・。


感想   陸上部のお話、最近よく見かけますよね。
話題作の佐藤 多佳子さん・三浦しをんさんのものも予約しているのですがまだまだ先・・・・泣。

ということで、今回は桂さんのこの作品。
本の表紙は捻じ曲がったシューズ。読み終わってみると
このねじれ・・の部分がまさに物語の内容を象徴していると
気づきますね。

いわゆる・・スポーツ青春ものと思っていたのですが
ちょっと方向性が違う話も入り込んでいるので
意外性を感じる物語でした。

陸上部における人間関係も描かれますが
主人公の家庭的な問題の方が重要なのでは
と感じました。

主人公の岡崎優という青年がとにかく
嫌なやつでね・・・笑。まったく同情も共感ももてない人物でした。
とくに前半が・・
傲慢で、自己中心的で、自信家で
人を見下したような態度を終始みせている彼。

俺が一番なのは当たり前。
能力のない選手は練習するだけ無駄・・・・みたいな、
もう少し、人間性をなんとかしてから選手になってよ・・
と言いたくなるような人物でしたね。
競争社会で戦うにはある程度の自意識過剰があるのは
しょうがないとは思いますけれど
ちょっと行き過ぎでは・・・と思われる青年。
後半、出生の秘密がわかりだした後では
さすがに、彼の見方も多少変わってきたところがあるけれど、
それも多少です。
基本的には虫の好かないやつですね。
ただこういう人物はよくドラマでも見かけますが、
けっして・・・根が悪い人ではないですよね。
この優は大人になってから(30歳ぐらい・・)も登場してきますが
そのときはだいぶ丸くなっていたように感じました。
この大学生のときが彼のターニングポイントだったようです。

よく考えてみたらこの優の性格というのは彼の責任と言うより
親の責任かもしれませんよね。こういう風に育ててしまった
父親。母親の兄重視の子育て。家庭環境が子どもの性格を
作り出すというわかりやすい例かもしれません

こんな優ですが
唯一見方になってくれる人物がいます。
それが岩ちゃんこと岩本海人。同じ陸上部仲間です
岩ちゃんは性格が良い!!です。
彼と優では育ってきた生活環境がまったく違います。
優は南青山で優雅な暮らしをしている人物だけれど、
岩ちゃんは地味な田舎暮らしをしていた人物です。
実家は民宿。温かい家族の思い出が彼にはあります。
反対に優の家庭はエリートという言葉ばかりで
温かさが感じられないのです。母親を名前で呼ぶ家庭って
なんだか妙です。
お金だけの裕福さでは幸せは作れないということでしょうか。



彼を思いやってくれる人物との交流の中で
自分が変わっていくという流れになっていくのは
想像できたのですが
この優の性格はなかなか頑固で、目に見えてはっきりと変化していくという感じではなかったです。少しずつ・・少しずつという感じ。
なかなか素直さを表わさないのですよね・・優は。
それでも見放なさい岩ちゃんが
やっぱり・・好きだな・・・。
優の才能を高くかっていただけでなく、
彼のいいところをみようとしていたのかもしれないですよね。
まあ・・岩ちゃん以外なら、とっくに、見放していたかもしれませんよね。


箱根駅伝の走りは途中までですが出てきます。
優は選手としては出ません。
岩ちゃんのサポートという役割。
その経緯は小説で楽しんでみてください。
走りについての描写は
スッハ・スッハ・・・(息の吸い方ね)が多いので
ちょっと読みながら息苦しくなってきました。

占い好きのあさ美さんも、優に的確なアドバイスを与えたりして
なかなかいいポジションにいたとは思いますが
いま少し絡みがあっても良かったかなと思いました。



兄の自殺は遺書はなかったけれどたぶん、
あれが原因なのではと・・読んでいくうちにわかるようになります。
母親の溺愛と、出生の秘密でもあるんじゃあないかな・・・って。
それは弟・・優にも関係することでもありますね。
たしかに、その秘密を知ってしまったら
生きていく希望が持てない気もしますからね。

こんな子どもの作り方って
ありなの?って少々驚きでした。

これからどんどん科学は進歩していくので
色んな家族形態が出てくるかもしれませんよね。
なんだか恐いですよね。

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