黄色い目の魚 著 佐藤 多佳子
黄色い目の魚 著 佐藤 多佳子
サッカー少年で絵が得意な木島悟。
家族とうまくやっていけず、叔父の通ちゃんのアトリエに入り浸っている絵の好きな村田みのり。
高校生2人の青春物語。
感想 別々の短編が入った作品集かと思っていましたが
すべて繋がりのあるものでした。
少年、少女の成長記録のようなもの。
後半はとくに恋愛小説の雰囲気でした。
★ りんごの顔
5年生の木島悟が主人公。実の父親テッセイに、突然会うこと・・。テッセイは画家ではないが絵がとても好きだった。
やがて、テッセイの部屋に行き、なんとなく
それぞれがりんごの絵を描くことになって・・・
この短編で初めて出てくる木島悟。
中盤の短編、「サブ・キーパー」までこの木島語りのお話は
出てきません。同一人物なんですよね。
小学生の時から木島悟は、感受性豊かで
少し、トゲトゲしているのですね。音沙汰なかった父と出会うのだから素直に物事考えられないところもありますよね。
自分の父親の色々な面を知ってしまうのは
うれしいような悲しいような複雑な心境でしょうね。
ラスト・・
寂しい気持ちになりましたわ・・。
この木島、
高校生になったらサッカーを愛する、普通の少年に成長しているでは
ありませんか・・。
すねなくって良かった・・。
★ 黄色い目の魚
村田みのりが主人公。
彼女は漫画家&イラストレーターの叔父の通ちゃんが大好き。
みのりが描いた黄色い目の魚というクレヨン画を元に
『サンカク』という魚のキャラクターを作ったのだ。
この黄色の目の魚・・・っていうクレヨン画、観たいわ。
もちろん、通ちゃんの描くマンガにも
興味ありますね。
中学生になったみのりは、
むかついてばかり・・。そういえば、私も
むかついていたことあったっけ・・・と懐かしい気持ちに。
でも、さすがにみのりほどひどくはないかな。
ちょっとみのり、トゲトゲしすぎだもの。
すべてにおいて反発したいお年頃ってあるかもしれないけれど、
そういう部分では共感できますけれど、
自分は友達だけは傷つけないように
していたような気がしますわ。
美和子にだって
もう少し、優しくしてあげてもいいかなって思っていましたよ。
人を傷つけたときの痛みを知ることによって
自分も成長、するのかな。
★ からっぽのバスタブ
通ちゃんが、「Mのこと」という連載を始める・
高校生になったみのりが新しく知り合いになったのは須賀さん。
Mのこと・・というマンガはからっぽのバスタブに何時間も入り込んでいたみのりの体験を元にしているのだ・・。
美和子は引っ越してしまったのね。
文通しているって書いてあったけれど、やっぱり、途中で終ったのかしら。
その後、登場してこないようですね。女の友情は難しい・・。
でもみのり・・成長したわ。
美和子に近況報告する中で、自分の気持ちを整理し
客観的に物事を見ることができるようになったのね。
ところで・・自分がモデルの漫画があったら
ちょっと複雑な気分。
やっぱり、自分の想い出は人には知らせたくないもの・・。
ここに、絵が得意の木島が登場・♪
★ サブ・キーパー
サッカー部では、ゴールキーパーの木島。
彼のお話・・。
★ 彼のモチーフ
みのりの語り。
木島との絵をめぐるエピソード。
『ハーフ・タイム』というカフェの似鳥ちゃん登場・・♪
こういう女性・・・好きじゃあないわ・・笑
でも必ず
誰の人生の中にも
存在する・・・笑
次の章で木島がとった行動は・・・いかんよ・・やっぱり・・・。
似鳥ちゃん・・・あんた何を考えているのか・・。
妙な名前のとおり、行動も妙だよ。理解できない・・。
彼女はオトナの女性だけれど、オトナの女性が全部
こういうキャラではないよね・・。でも16歳の女の子から観ると
全部。。。って思ってしまうのかもしれないな・・。
★ ファザー・コンプレックス
妹の玲美が家出。相手はネットで知り合った、
離婚歴のある子持ち男。
玲美がファザー・コンプレックス
っていうのはわかるわ。。
父性を求めて年上の男性に惹かれるのよね。
玲美が幼少の頃からどんな思いを持って生活しきたのかは
よくわからないけれど、
家族には話せない心の悩みも多かったんじゃあないのかな・・
★ オセロ・ゲーム ★ 七里ヶ浜
このあたりから
お互いの恋愛感情が溢れ出てきて読み応えあり。
自分自身の遥か昔の記憶とオーバーラップして
甘酸っぱい気持ちで一杯になりました。
子どもでもなく大人でもない
微妙な時間を
過ごしているんですよね。
人を好きになるってことは自分が変わってくることなんだよね。
嫌いが減って好きが増えてくる・・・・・
みのりがどんどん変わっていく・・。
世界が広がっていく・・
ああ・・いいねいい!!・・・笑
恋をしよう・・・そう思える小説ですよね・・。
やっぱり、後半の方が
心情が細かく描かれているので感情移入しやすいですね。
舞台は鎌倉。馴染みがあるので
入り込みやすかったです。
サッカー少年で絵が得意な木島悟。
家族とうまくやっていけず、叔父の通ちゃんのアトリエに入り浸っている絵の好きな村田みのり。
高校生2人の青春物語。
感想 別々の短編が入った作品集かと思っていましたが
すべて繋がりのあるものでした。
少年、少女の成長記録のようなもの。
後半はとくに恋愛小説の雰囲気でした。
★ りんごの顔
5年生の木島悟が主人公。実の父親テッセイに、突然会うこと・・。テッセイは画家ではないが絵がとても好きだった。
やがて、テッセイの部屋に行き、なんとなく
それぞれがりんごの絵を描くことになって・・・
この短編で初めて出てくる木島悟。
中盤の短編、「サブ・キーパー」までこの木島語りのお話は
出てきません。同一人物なんですよね。
小学生の時から木島悟は、感受性豊かで
少し、トゲトゲしているのですね。音沙汰なかった父と出会うのだから素直に物事考えられないところもありますよね。
自分の父親の色々な面を知ってしまうのは
うれしいような悲しいような複雑な心境でしょうね。
ラスト・・
寂しい気持ちになりましたわ・・。
この木島、
高校生になったらサッカーを愛する、普通の少年に成長しているでは
ありませんか・・。
すねなくって良かった・・。
★ 黄色い目の魚
村田みのりが主人公。
彼女は漫画家&イラストレーターの叔父の通ちゃんが大好き。
みのりが描いた黄色い目の魚というクレヨン画を元に
『サンカク』という魚のキャラクターを作ったのだ。
この黄色の目の魚・・・っていうクレヨン画、観たいわ。
もちろん、通ちゃんの描くマンガにも
興味ありますね。
中学生になったみのりは、
むかついてばかり・・。そういえば、私も
むかついていたことあったっけ・・・と懐かしい気持ちに。
でも、さすがにみのりほどひどくはないかな。
ちょっとみのり、トゲトゲしすぎだもの。
すべてにおいて反発したいお年頃ってあるかもしれないけれど、
そういう部分では共感できますけれど、
自分は友達だけは傷つけないように
していたような気がしますわ。
美和子にだって
もう少し、優しくしてあげてもいいかなって思っていましたよ。
人を傷つけたときの痛みを知ることによって
自分も成長、するのかな。
★ からっぽのバスタブ
通ちゃんが、「Mのこと」という連載を始める・
高校生になったみのりが新しく知り合いになったのは須賀さん。
Mのこと・・というマンガはからっぽのバスタブに何時間も入り込んでいたみのりの体験を元にしているのだ・・。
美和子は引っ越してしまったのね。
文通しているって書いてあったけれど、やっぱり、途中で終ったのかしら。
その後、登場してこないようですね。女の友情は難しい・・。
でもみのり・・成長したわ。
美和子に近況報告する中で、自分の気持ちを整理し
客観的に物事を見ることができるようになったのね。
ところで・・自分がモデルの漫画があったら
ちょっと複雑な気分。
やっぱり、自分の想い出は人には知らせたくないもの・・。
ここに、絵が得意の木島が登場・♪
★ サブ・キーパー
サッカー部では、ゴールキーパーの木島。
彼のお話・・。
★ 彼のモチーフ
みのりの語り。
木島との絵をめぐるエピソード。
『ハーフ・タイム』というカフェの似鳥ちゃん登場・・♪
こういう女性・・・好きじゃあないわ・・笑
でも必ず
誰の人生の中にも
存在する・・・笑
次の章で木島がとった行動は・・・いかんよ・・やっぱり・・・。
似鳥ちゃん・・・あんた何を考えているのか・・。
妙な名前のとおり、行動も妙だよ。理解できない・・。
彼女はオトナの女性だけれど、オトナの女性が全部
こういうキャラではないよね・・。でも16歳の女の子から観ると
全部。。。って思ってしまうのかもしれないな・・。
★ ファザー・コンプレックス
妹の玲美が家出。相手はネットで知り合った、
離婚歴のある子持ち男。
玲美がファザー・コンプレックス
っていうのはわかるわ。。
父性を求めて年上の男性に惹かれるのよね。
玲美が幼少の頃からどんな思いを持って生活しきたのかは
よくわからないけれど、
家族には話せない心の悩みも多かったんじゃあないのかな・・
★ オセロ・ゲーム ★ 七里ヶ浜
このあたりから
お互いの恋愛感情が溢れ出てきて読み応えあり。
自分自身の遥か昔の記憶とオーバーラップして
甘酸っぱい気持ちで一杯になりました。
子どもでもなく大人でもない
微妙な時間を
過ごしているんですよね。
人を好きになるってことは自分が変わってくることなんだよね。
嫌いが減って好きが増えてくる・・・・・
みのりがどんどん変わっていく・・。
世界が広がっていく・・
ああ・・いいねいい!!・・・笑
恋をしよう・・・そう思える小説ですよね・・。
やっぱり、後半の方が
心情が細かく描かれているので感情移入しやすいですね。
舞台は鎌倉。馴染みがあるので
入り込みやすかったです。

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