春に葬られた光   著  ローラ・カジシュキー

春に葬られた光   著  ローラ・カジシュキー



白昼のハイスクール.
銃を手にして女子トイレに突然入ってきた少年は
ふたりの少女に残酷な選択を迫る。
「どっちを殺せばいい?」。
少女の片方がとっさにある答えを口にする。

―そして十数年後、かけがえのない親友の命と引き換えに
生き延びた少女・やさしい夫、愛くるしい娘に囲まれ、夢見たとおりの幸せな暮らしを送っていた。
だが、その一点も曇りのない完璧な生活が、
次々と起こる不可解な出来事とともに崩れていく。



著者紹介・・・・ミシガン大学で修士号を取得。ボブスト新人賞、プシュカート賞、アメリカ詩人協会のアリス・フェイ・ディカスタニョーラ賞など数多くの賞を受賞しており、詩人として高い評価を得ている。ミシガン州チェルシー在住



感想   公開中の「ダイアナの選択」の原作本ですね。
原題は「THE LIFE BEFORE HER EYES」

著者の過去作品を見て気付いたことが。
2000年にカナダで映画化された「沈みゆく女」と同じ方なのですね。
驚き・・。沈みゆく女のレビューはこちら。http://www.h4.dion.ne.jp/~oshidori/rikaidekinai3.htm#shidumiyukuこちらも面白い映画です。


さて↑の本。
映画を見ていないのでなんともいえませんが。ほぼ同じように展開していくのでしょうか。

とっても不思議な物語です。
穏やかな町ブライアーヒルの高校で
ダイアナとモーリン、二人の女性が銃声を聞くことから物語は始まります。

ダイアナは金髪、モーリンは黒髪と対照的な姿。
またモーリンは熱心なキリスト教信者。

あの銃撃事件から数十年。
そのとき少女が選択した中からその後の人生は生まれます。

ダイアナは今、10代の頃自分が夢見た暮らしをしているのです。
彼女はスケッチ画家。週に数回地元のコミュニティーカレッジで教えています。
夫は大学の優秀な哲学教授。
彼女は昔彼の教え子。
8歳になるダイアナのひとり娘はエマ。とっても愛らしい・・・



ダイアナの日常生活が淡々と描かれます。
でもある日
差出人不明の封筒に入った「売女・スラット」というメモ。
書き換えられた娘の作文。
隣のプールに侵入して裸で泳ぐカップル。
死んだ猫ティミ-にそっくりの猫。
郵便配達のランドルの存在。

不審だと思われる出来事が次々と起こるのです。

家庭生活に不審な影が覘くかたわらで入れ替わり立ち代わり
現れるのが10代のダイアナです。
10代のダイアナは自由奔放。
40代の幸せそうな主婦からは想像できない育ちです。


「現代のダイアナ」の姿は本当に現実なのだろうか。
過去のダイアナを描く時は斜め字。現代のダイアナとわかるように
書かれているのですが、文体は現代のダイアナなのに過去形。

白昼夢のような世界です。

詩的な文章表現が魅力的な物語。植物、風景、象徴的に描かれます。
たぶん、きっとこうなんだろうな・・・・・という
推測はしたものの・・・
まだまだ読みきれないものも沢山あったように感じます。


映画観たおりにはまた読み返して見たいかな。


ハルニホウムラレタ
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