頭のうちどころが悪かった熊の話

頭のうちどころが悪かった熊の話     著  安東みきえ  絵 下和田サチヨ


動物を主人公にした7つの短編集。

「頭のうちどころが悪かった熊の話」
「いただきます」
「へびの恩返し」
「ないものねだりのカラス」
「池の中の王様」
「りっぱな牡鹿」
「お客さまはお月様」


感想  順番が逆になってしまいましたが、先日読んだアルマジロが面白かったので
第一弾のこれを読みました。

同じく、人生について考えてしまいたくなる事柄が
散りばめられております。
動物を主人公にすると、小難しくなりがちなテーマも
柔らかくなりますよね。皮肉めいた、終り方もあって、
なかなかどうして、充分大人の読者に対応できそうな内容です。

現代のイソップ童話・・とありましたけれど、
まさにそうです。
「いただきます」は、「小さな童話大賞」(毎日新聞社主催)受賞作でもあるそうです。

個人的に好きだったのは
「りっぱな牡鹿」

真剣に悩む牡鹿がおかしくもあるんだけれど、読み終わると
う~~ん、そうか・・・としみじみ考えてしまう内容です。

関連性のある物語もあるのでそこも楽しんでみるといいと思います。

「意味なんてもの、もともとないんだ。生きていくのに、意味なんていらないんだ。
ただ生きているだけでじゅうぶんなんだ」

  (115ページ、 「りっぱな牡鹿」より)

クマノハナシ
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まるまれアルマジロ!   著  安東みきえ

まるまれアルマジロ!   著  安東みきえ
 卵からはじまる5つの話


「オケラのお月見」「オオカミの大きなかんちがい」「ハゲタカの星」「まるまれアルマジロ!」「心配性のコウノトリ」、5作品が収録された短編集。


感想   安東さんという名前にピン!と来なくても「頭のうちどころが悪かった熊の話」の作者
といえば、あ~~~と思う方もいらっしゃるかも。
残念ながら有名なそちらの方は未読。
同じ時期の「夕暮れのマグノリア」は読んでいるのですが。

というわけで安東さんの新作がこれ。「頭の~」と同様、こちらも動物寓話です。


挿絵も可愛らしく(「頭のうちどころ~」と同じく絵も、下和田サチヨさん)
児童書のイメージではありますが、
子ども以上にオトナの方の方が、心に響いてくるようなお話であろうかと思います。

副題どおり、すべて卵から始まる物語ばかり。そして主人公はすべて動物たち。
オケラ、オオカミ、ハゲタカ、マルマジロ、コウノトリ・・・。
馴染みのあるものもあれば、意外な主人公もいたり・・・。

どれも面白かったのですが、とくに、3話目の、「ハゲタカの星」
最後の「心配症のコウノトリ」がよかったです。
この2作は、少し関連性もあるかな。


「幸せっていうのは、まずは生まれることじゃあねえでしょうか。それがなけりゃはじまらんの
ですから」  (ページ171、「心配性のコウノトリ」より)

素敵な本ですよ。
どんな状況下でも、生まれてきたその世界こそが自分にとって一番の場所だということ。
物語の奥深さをしみじみと考えてみたくなる本です。



アルマジロ


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