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牡丹とこでまり

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↑牡丹です~~~46744_1114768751.jpg


↑こでまりで~~す。

連休中なので、お花を見て、心を和ませましょうね♪
意味はまったくないです・・・笑
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海を飛ぶ夢

海を飛ぶ夢

を観ました。
(2004 スペイン) 
監督  アレハンドロ・アメナーバル    
出   ハビエル・バルデム(ラモン・サンぺドロ)         ベレン・ルエダ(フリア)
 ロラ・ドゥエニャス(ロサ)  マベル・リベラ(マヌエラ)
海の事故で首から下が不随となったラモン・サンペドロ
の手記の映画化。障害を負って、30年余り寝たきりのラモンは、尊厳ある死を
認めてもらおうと、世論に訴えていた。そんな彼を、義理の姉マヌエラ、兄、甥、父親の他に、尊厳死協会のジェネらが取り囲んでいた。
村の娘、ロサも彼の主義主張に興味を持ち集まってきた一人だ。
ある日、彼を弁護するというフリアという女性がやってきた。彼女は、不治の病で苦しんでおり、彼に同士のような気持ちを
感じて接触を図ってきたのだ・・。

感想    テーマは尊厳死です。観る前からこのテーマを知っていたので、鑑賞を躊躇していたところがありました。
死を望む人と、その家族。正直、自分が少しでもどちらかの立場にかかわっていたのならば、きっと観たいとは思わない
映画だったでしょう。それほど、デリケートな問題だと思うからです。
今、こういう映画を、冷静に観ることのできる環境でいられる自分をとてもしあわせだと思いました。
誰でも、いずれ、死を身近に感じる時がきます。
その前に、こういう映画を観る機会ができたこと、考える機会を与えられたことは良かったかなと思いました。
私は、素晴らしい映画だったと思います。一歩間違えれば、重苦しい映画になってしまうのに、
そういう印象を感じずに鑑賞できるのです。上手に作っているな~と思いましたね。
映画は、尊厳死をのぞむラモンに、かかわるそれぞれの人物達の心情をとても丁寧に描いていました。
そこで見て取れるのは、愛なんです。死をテーマにした映画なのに、愛が溢れているのです。
その一つ一つの愛のドラマに、心を魅了されました。
ラモンのいう尊厳死についての主義主張は、とても、説得力がありました。
あれだけ、死ぬことに情熱をもった人物の姿をみてしまうと、どうしても、そのこと(尊厳死)について、考えてしまいます。
それは、自然な心理だと思うのです。考えることに苦痛は
覚えませんでした。
体が動かないということの苦しみ。25歳までは自由に動いていたということから、自由への憧れは
なんにましても強かったことでしょう。死という手段さえ、自分自身の意思では行うことのできない現実。
誰が、彼に、そんな考えはやめなさい・・・と言えるのでしょうか。同じ立場になってみなくてはわからないことでしょうね。 でも、同じ立場である牧師のいうことも一理あるのです。牧師はラモンに生きることを放棄するのは神への冒涜だといって、
非難。説得に来ます。牧師は、ラモンの家族の愛情が足りないからだといいます。そこまでひどく攻め立てることは
部外者がするべきことではないと感じますが、牧師のいうように前向きに生き、命の炎が燃えつくるまで生を全うするという考えかたは、あながち間違ったものでは
ないと思います。むしろ、ほとんどの人がそのような考え方を
もち、生きているような気もします。
 ただ、自分の人生はなによりも自分のものでしかないということから、ラモンの主張も100パーセント否定することはできませんし、否定できる権限もないと思うのです。
自分らしく生きるということがある以上、自分らしく死ぬことがあってもいいじゃないかという考えが成り立つのも当然といえば、当然でしょう。

人間って、誰もが1人で生きているわけではないということが、ことを複雑にしていると思います。
その人の死で悲しむ人もいるはずです。そういう周りの状況も考えると、単純に自分の意思で死ぬことが、いいのかどうなのか。自分の人生が、他人の為にあるわけでもないけれど、
思ってくれる人の気持ちを振り切ってまでの選択ができるかどうか。しかし、一方で自分のために、他人が人生を捧げてくれているという事実は、限りなく重荷に感じることでもありますよね。う~~ん、むずかしいです。


自分は、どちらの考えに一番肩入れしているの?って終始考えてしまいました。
感情のキャッチボールというのではありませんが、あちらの気持ちもこちらの気持ちもわかり・・・・どうしても答えを出すことができませんでした。もう、混乱さえしてしまうんですよ。
でも、思ったのです。これは答えを出す映画ではないんだろうなって。尊厳死についての答えだけの映画ではないのだろうな~って。  尊厳死を維持しているジェネでさえ、いざ、ラモンが
命を絶つときに、「無理に実行しなくてもいいのよ」というようなニュアンスの
意見を述べますよね。  当人は別として、このことに関して
迷いを感じない人はいないんだなって思いました。
 死というテーマで、考えてみたという事実だけでもいいのかなって思うことにしています。
映画はラモンの人生だけでなく、他の人の人生の選択、考え方も描いていますよね。それって、色んな生き方があるっていうことも、あわせて言いたいんじゃあないかなって思うのですよ。
さらに、 死だけでなく、生命の誕生さえも挿入されるこの映画。 実話だけだったら、これほどまでに観る人の
心はつかむことはできないと思います。これって、監督の
思い、願いでもあるのかなって。つまり、死の意味と同時に
生の意味も考えて欲しいと・・・。
 死を考えることは生を見つめることといいますが、
その言葉どおりの、映画内容で、私の中では評価高かったですね

↑で愛のドラマといいましたが、ラモンの周りには、女性の影が多かったようです。それだけ彼が魅力的な人物なんでしょうが、映画の中で描かれているのは3人。
義理の姉マヌエラは、母親のような愛情で接し、口数の少ない分、より静かで大きなものを感じました。
フリアは、死への恐怖を抱えているため、ラモンに接することで、心の安堵感を覚えたのだと思います。ロサは、男運のない女性で、ラモンのなかに理想の男性像を見出していたところがあります。
それぞれが、魂のふれあいをしていたように思います。
ただ、映画を観る限り、ラモンのほうは、、フリアに女性的な魅力を感じ、愛情を感じていたと思います。
それは、若き頃愛した女性の姿を、彼女の中に見出していたのかもしれませんね。
愛情を感じたとしても、抱きしめることも触れることもできないラモン。空を飛び、海辺の彼女のもとに、
追いつき、抱きしめるという、夢の世界を、挿入することで、ラモンの願望を観る人に訴えていました。
飛びたいというのは、自由の象徴でもあるのですよね。
バック・・、プッチーニでした。もう、この曲大好きなもので、より感傷的になって、涙が止まらなかったですね。
彼が水中ダイビングで、意識を失うシーンは、この映画では3度ほど、回想として出てくるのですが、
そこもきつかったです。彼が思い出せば、出すほど、私もつらくなる一方で。
フリアと心が通じ合ったと感じた中盤、彼にとってはいい方向に進んでいけるのかなと思い、安堵したのですが、
映画は、意外な展開を迎えていますよね。
最終的なところで、フリアの考え方と、ラモンの考え方に、交わるものがなかったようです。
フリアはフリアの生き方、死に方を選択しただけであって、それをどうのこうのとはいえませんものね。ただ、彼女の決断を信じ、さらに、愛情を感じていたラモンを思うと、なんだか切なくなってしまいますね。
「本当に愛しているなら死なせてくれ」・・・・・・。
難しいことだと思いますね。
ラモンを演じたハビエル・バルデム。驚きました。てっきり、映画の中で観るように50代ぐらいの人かと思っていたのですよ。でも、 回想シーンでは、意外と若若しいし・・・。一体幾つ?かしらと思えば、30代とのこと。老けメイクしていたのですね。
演技も、顔の表情のみでしょ。素晴らしいですわ。
フリア役の女優さん。泣き顔のあたり、倍賞美津子がはいっていましたね。ロサも、ミニー・ドライバーに見えたときもありましたね。
とてもいい映画を観ることができました。機会があればこういった映画も観て欲しいと思いますね。mardentro2.jpg

イン・ドリームス・/殺意の森

イン・ドリームス/殺意の森

を観ました。深夜放送分です。
実はこれニール・ジョーダンの劇場未公開作。
前から観たい、観たいと思っていた一本だったんですよね。
ジョーダン監督は結構、好き。クライング・ゲームやことの終りなどはもっともお気に入りの作品となっているのですが、
未公開作品もいくつかあるのですよね。ちなみに「ブッチャー・ボーイ」も未公開作品ながら面白い作品でした。
これも密かに期待。。。。。観終わった感想は下記の通りね。

(1998  アメリカ)監督  ニール・ジョーダン
出  アネット・ベニング(クレア)
   ロバート・ダウニーJr(ビビアン)
   アイダン・クイン(ポール)
   スティーブン・レイ(シルバーマン)

クレア・クーパー(アネット・ベニング)は、パイロットの
夫と可愛い娘と幸せな生活を送っていた。しかし、彼女には
悩みが。恐ろしい夢を見るのである。そしてそれが現実に起こると信じていた。
誰も信じてくれない中、彼女の娘が行方不明になる・・。
彼女が見ていた夢は、娘のことだったのだ・・。
やがて夢のとおり娘は遺体となって見つかる・・。
クレアは精神的に追い詰められ、精神病院に入院させられてしまう。
彼女は自分の頭の中に、殺人鬼が忍び込んでくると信じ、
1人・・・殺人鬼に対して戦いをのぞむのだった・・


感想   さすが、ニール・ジョーダン。
映像は綺麗です。お話も前半はメルヘンチックなところがあり、私好みの世界でした。白雪姫のの劇にしろ、水中映像にしろ
とても幻想的なんでね。不気味な要素として、りんごや歌(童謡?)が小道具として使われます。
こういった童話的なものは、無邪気で美しい分、一転して不気味さも秘めているということをあらためて知らしめてくれるので
いい効果だったと思いますね。
 登場する娘はとっても可愛いです。
この子が事件にかかわるのだろうと想像はできても
まさか、殺されてしまうとは思っていなかったので
かなりショックでしたね。ここまではネタバレしても大丈夫だと思います。かなり早い段階での事件ですし、物語の本番は
これからなので・・・・。
サスペンスなので、これ以上は、詳しく書けませんが、
夜中に1人で観ると怖いかも。ただ劇場で観るほどではないかな。半額の時に、暇つぶし感覚でレンタルするにはいいのかも
しれません。
 これも書いていいと思いますが、闘う犯人は、ロバート・ダウニー,Jr.です。これは出演者のクレジットを見て、ハハ~~ン彼だな・・・悪役はと、すぐピンと来ますが、なかなか出てきません・笑。首を長くして待ちましょう・・・笑
そして出てきたら、よ~~く観て。
嵌っています・・笑   完全に異常者です。嵌るな~~笑
アイダン・クイン・・・いい夫なんだよねこれが。
いつも思うけれど、彼っていい人の役が多いような気がします。
妻がどうしようもない状態になっても、愛しているから尽くす・・なんて言ってくれるんですよ。素晴らしいわ。
精神科医はスティーブン・レイ。あの~~~~患者心配していますか・・笑。  相変わらず、ボ~~としていて、ボソボソとはなし、貧相な感じがしますが、好き・・私・・笑
ジョーダン作品にはよく出てきますよね。
クレアを助けてあげなよ・・・・と思うのに、まったく無力な
ところが、逆に可笑しかったりして。
アネット・ベニングは、今回、体当たり演技かな。
精神的に追い詰められた様は、観ていて、痛々しく、生々しい
雰囲気、いっぱいでした。
彼女を観るのもよし、ダウニーを観るのもよし、と俳優さんで
観て欲しい映画ですよ。
お話は、後半はイマイチか。最後のオチも、とってつけたようで気に入らないところもあります。  犯人とクレアの関係は
物足りないですね。夢の中で繋がっているっていうのも、よくよく考えるとどうして2人なの?どういう意図があるの?もっと説得力のある設定にしてよ!!と疑問を感じる部分でもあります。
でもまあ・・・・、タダで観れることにこしたことはないので
楽しみました・・・・フフ

害虫

害虫

を観ました
(2002  日本)  監督  塩田明彦
出  宮崎 あおい
   田辺誠一    蒼井優  りょう  天宮 良

北サチ子(宮崎あおい)は、母親稔子(りょう)の自殺未遂が
原因が不登校気味。また小学時代の担任、緒方(田辺誠 一)との恋愛経験のある大人びた女のこ。学校に行かなくても、当たりやをする少年タカオ(沢木哲)や
知能の低い中年男(石川浩司(たま))と楽しく、いたずらをし、仲良くやっている・・。
やがて、クラスメイトの夏子(蒼井優)の誘いもあって、
サチ子は再び登校し始める。

感想   当時話題にもなった作品ですね。
深夜放送分で観ました。
宮崎あおいちゃんて笑わないんですけど、可愛いですね。
笑うともっと可愛いけれど・・・。
ストーリーはとても痛いもの。
13歳(かな)の女の子って、こんなに複雑で、混乱しているものかと思うと、観ている私も心がふさいでしまいますね。
 中学生時の心なんて、遠い彼方に行ってしまっているけれど、
それでも思い出す限り、ここまでの混乱がなかった私にとってはどうして・・・・といわざるえません。
サチ子は、家庭内では不幸な状態であったかもしれないけれど、
学校では気遣ってくれる友達もいるじゃない?
彼女を好きといってくれる、男の子だっているじゃない?
頼ろうと思えば、頼れる人がいたはずなのに、そうはしないというのは悲しいことですよね。
でも、サチ子って、小学校時代、先生の緒方と付き合っていた
みたいなんですよね。
きっと、同年代以上に大人びた考えを持っていた子なんですよね。ですから、友達レベルで彼女の状態を救ってあげることなんて到底無理だったし、理解もおよばなかったのかな。
彼女の心の拠り所は、先生しかいなかったのかもしれません。
挿入される手紙で、明確にされる彼女の心のうち。
普段会話が少ない彼女にとって、文字は唯一の彼女の叫び、
真実に映りました。なんだか・・・大人と子供の狭間でもがいている女の子がそこにいるんですよね。痛いな・・・そういう
姿は。もっと、不幸な人間って沢山いるのに、彼女は、甘えている部分あるんじゃあないの・・て思うときもありました。
いじめられて、つらくてという子だって沢山いるでしょ。
少なくとも、学校内では、うわさどまりの状態だったし、
ホローしてくれる人が1人でもいるっていうことは、まだマシではないかって思うのは、私が大人の目でしかものを考えていないからなのかな。
そんな単純なことではないのかもしれないですよね。
理屈でわかっていても、素直に行動にとれないというのが、
このころの微妙な年齢なのかもしれませんね。
う~~~ん、思春期ってやっぱり、複雑なんだなって
思いました。  映画はわりと淡々と描かれています。
説明的な表現が少ないので、場面、場面を推測して観ることが
必要になってきますね。観やすい映画とはいえませんが、逆に言うと簡単に理解できない、主人公の心のうちにも似ているので、効果的だったのかもしれません。ちょっと好みはわかれるかも。私も多少、わかりづらく感じた部分がありました。これってどういう理解?って自問自答したくなるときもありましたからね。
 ラストは、つらいな~~~って思いましたね。
解決すら描かれず、むしろ多難な将来を感じさせ、観た後
ぐったり・・・しますね。
色々考えてしまう映画ということでしょうか。
個人的には、中学生の不登校ものでは非・バランスのほうが
前向きで好きでしたね。
 あと・・・先生役は、田辺さんです。
これがよかった・・笑
出番は少ないのですが、私も髪を乾かして欲しいと
切に思いました~~~~~~~♪
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西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ

著者  梨木香歩

主人公まいは、中学生。
喘息もちでいじめにあっているらしい。
登校拒否をはじめたまいを両親は、おばあちゃんの家に預ける・
おばあちゃんは自分を魔女だという。
彼女は外国人であったが日本人のおじいちゃんと結婚して
こちらに住んでいた。
まいとおばあちゃんの不思議な生活が始まった・・。

感想  第28回児童文学者協会新人賞受賞作。

児童文学ですが、大人のかたが読まれても充分感動できる
お話だと思います。
おばあちゃんものには弱い私は、案の定、ラスト泣いてしまいました。
ただのお涙頂戴物語にはなっていません。
生きることの意味や、死ぬことの意味も、生活の些細なことを
もちだして、わかりやすく伝えていると思います。
とくに多感な時期の子供たちに読んで欲しいと思いますね。

梨木香歩さんの作品は、今回がはじめて。
図書館には、
まだ何冊かあるようなので、引き続き読んでみたいと思います。
たぶん、お好きなかたも多いはずですよ・・・この作者の本は。

ヴァイブレータ

ヴァイブレータ

を観ました 
(2003  日本)  監督  廣木隆一
  出  寺島 しのぶ  (早川玲)
     大森 南朋   (岡部希寿)
赤坂真理の同名原作を映画化。
31歳の女性ルポライター早川玲は雪の日の夜、コンビニに
ワインを買いにくる。彼女は、頭の中で聞こえる“声”の存在に悩まされていた。そのコンビニでトラック運転手の岡部という
一人の男と出会う玲。彼に惹かれた玲は、男の後を追い、トラックに乗り込む。岡部のトラックは、玲を乗せ東京から新潟へ向けて走り出す。

感想   原作も読んでいたので映画は別に観なくてもいいかな~~と思っていたのですが、半額週間だったということもあってレンタルしました。
まず、原作にほぼ忠実に映画化されていると思いました。
映画のほうがやはり観やすいかな。
活字の場合、場面、場面は、想像力を働かせなくてはいけないのですが、映画だとすでにカタチになっているでしょ。
余計な部分に考えまわさないで、ただ2人の行動をみつめていればいいから、楽な部分はありますよね。

 映画も本もそうだけれど、共感できるかどうかで、評価は変わってくると思うのです。
 本のときに思った感想と同じように、私としては感情移入はできないストーリーということになりますね。
私自身が彼女のようにあそこまで重症な状態に陥ったことがなかったというのが原因かもしれないけれど(かなり危ない・・)、たとえ、それに近い状態であっても
たぶん、あのような突飛な行動はしないと思うからです。
いえ・・行きずりの人と関係をもつことうんぬんが、いいこととか悪いこととか言っているわけではないのですよ。
ただ、それは一瞬の癒しみたいなものだから・・・
それでも抜け出すことができるなら良かったということなのかな。
でも、それじゃあ・・あまりにも悲しいよね。
結局、根本的な問題解決にはならなかったということに
なりませんかね。
彼女は別れた後、いいものになったという・・・。
でもそのいいものは・・・どれほど長続きするのかわからない・・。
同じような男性が今後現れるとは限らない。
彼はいい人だった・・・・。でも男性がすべてそうであるとは
限らないですよね。
ああやって、黙って後ろから抱きしめてくれるのって、女性は弱いと思うのですよね。
 初めて原作を読んだ時、その特異な文体に、のれなかったところがありました。今までに経験したことのない文体。
言葉も過激に感じました。私は、慣れていない分、違和感を非常に感じたの。でも現代は、こういった文体に斬新さを感じ
新たな文学と感じるのかな。好みはわかれそうですよね。

現代人は悩みを抱えやすいよね。そういうストレス多い時代なんだと思います。孤独な女性、不良青年も、この物語のように
世の中に溢れていることだと思います。  どちらかというとこれは女性が感情を移入しやすい内容だと思うんですよね。
女性が主導権握っていますしね。

現実生活での悩み、背負ってきた過去・・・それらはどのようなものか詳細には描かれないけれど、心の声が聞こえる=もう1人の自分が存在するということは、思い当たる人は
いるはずです。
それだけ、混乱している中であえぎ、苦しんでいる女性は多いってことなんですよね。だから、こうやって、行きずりの関係といっても、癒される存在がいる・・理解してくれる存在がいるっていう事実は、私にもそういう拠り所が欲しいと願い、欲している人にとっては、希望に映るし、救いにも感じるのだと思います。

 抱きしめてもらいたいという感情は私にもあるけれど、
誰でもいいという発想のない自分にとっては、そこは理解できません。 彼女は自分がしたいからそうした。
映画的表現で言うと、「食べたいから、食べた」ということ。
性に対しても、あくまでも受け身ではなく、自らの意思で行うということが非常に現代的な考えだと思います。
  そこに男のいいようになった・・という発想はない。
でもちょっと待って。男にとって、これはたまらなくいい思いに感じはしないかな。  目をつけた女は、自分からどんどん迫って、脱いでくれるし、したいときにしてくれるほどの女。
それでいて、後を引かない。 もちろん、彼の持っているやさしさは本物ということばに、まんざら嘘はないと思います。
でも、男にとっても、都合にいい女だったから・・あそこまでしてあげるという気持ちが出てきたんでしょ。体を交わったから
やさしくもなれたということでしょう。何か、得たものがあったから、そういう行動もとれたともいえなくはないでしょうか。
この男は本能でやさしいんだ・。。と理解しているけれど、
それだけでいいのかな~~と疑問に思うこともありました。
もちろん、ああやってやさしくしないで、もっとひどいことするヤツもいると思います。
彼は・・・そうではなかっただけ。奇跡的だったかもしれませんだからこそ、王子様的存在で扱われるのかな~って思いました。一種のファンタジーかな。

自分がいいものになった・・・・なったけれど、持続するかは
わからない・・
そういった不安感を覚えるところに、なにかすっきりしないものを感じました。
話題になった、寺島しのぶの演技。
リアルですよね・・・かなりエロいよね・・・。
大森さんは初めて観た方なんですけど、話し方が、とても良かったです。2人の魅力があってこその映画かなって気もしました。
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情事

情事  


を観ました。  
(1998  韓国)  監督 イ・ジェヨン 
 出  イ・ジョンジェ
    イ・ミスク

建築家の夫と息子。3人で幸せな生活を送っているソヒョンは、アメリカで働く妹の結婚準備のため、その婚約者 ウインに会う。合う回数が増える中、お互いに惹かれあうものを感じる。
そしてついに関係を結ぶ2人。
お互いはどう結論を出すのか。

感想  不倫映画です。韓国では不倫が違法だそうです。
まあ・・日本でもそうですが、お国柄、罪の意識は、人一倍感じるのではないでしょうか。ですから、こういう2人が罪と愛の狭間で苦しむ姿を丁寧に描いた作品は、共感する人も多く、評価も高いのだと思います。

私は不倫ものは、映画もそうですが、本としてもよく読んでいる方だと思います。 渡辺先生ものも、目を通すし、不機嫌な果実も、読んでいるし・・一通りのパターンは、理解していると思います。経験なしの状態でね・・笑
不倫といっても、男性側が・・年上、年下、女側が、独身、子持ちと色々なケースがありますよね。
ケースによって乗り越えなくてはいけないハードルの高さが違ってくるので、この設定は大事だと思うのです。
さて・・映画では、主人公は39歳の人妻。子持ち。夫は一流企業でとてもいい人という設定です。安定した幸せはあるが、感情を高ぶらせる熱い思いというのは、存在していない関係。そもそも、出会いのきっかけから、女のほうは淡白だったみたいですね。夫のほうが、好きでのめりこんで妻とした・・・ということで、女のほうはなんとなくその勢いにのせられてしまったという印象。つまり、胸を熱くたぎらせる恋愛経験はなかったと推測されます。

一方の、不倫相手の男性。28歳だったかな。年下です。
彼はイルマーレの彼ですね。
同じ歳の彼女(つまり人妻の妹の方ね)とは結婚を意識する間柄なんだから、好きという感情は当然あったものの、なんというのかな・・・・同年代に感じることのない大人の女性を観てしまえば当然、そちらのほうも気になりだします。なれない地で孤独でいる状態の彼には、そんな包み込むような優しさを感じる人妻さんに、気持ちが傾いてしまったのでしょうね。またアメリカ生活やブラジルの生活の経験があるということも、恋愛に関して、
進歩的な考えをもっている男性ではとも推測されます。
もちろん、肝心の恋する人妻さんに魅力がなければ、事は起きませんよね。この人妻さんを演じるイ・ミスクさんが、観ているこちらからみてもとてもお綺麗なんです。凛とした美しさがあり、物腰の柔らかさが人柄を感じさせるのです。
またちょっと物悲しげな表情をみせることで、男性にとっては、もっと深追いしたくなく女性にうつるのかもしれません。  わかりやすい女性より謎めいた女性の方が、男性の恋心をくすぐりやすいですよね。
また、普段はそんなことできないわ~~~と思える女性なのに情事になると意外に大胆!!になれる女性は、男性としても、俺はこの女性の本当に姿を知っている!!という優越感に浸ることができる分、魅力的にうつり、後を引くのかもしれません(←この分析はおやじの・・・分析だね・・・笑)
こういうキャラの性格設定が、詳細でわかりやすい分、入り込みやすい映画になっていたと思います。まあ、ありがちといえば、ありがちですが。
また、身内の恋人ということで、タブー度も高いゆえに、
深刻度も増していますよね。観ている人はハラハラしてしまうのも事実。・・愛しているから関係を結びたい・・・2人で過ごしたい・・・という熱い思いは双方の俳優さんの表情、仕草から
とてもよく・・・伝わってくるんですよ。ですから、情事場面も
当然の結果と感じられ、そこに
いやらしさやエロさをあまり感じさせないのが特徴的です。綺麗に撮られていましたね。あえぎ声はかなりリアルに感じてドキドキしましたけどね。一応・・・まわりを気にした・・笑
 ゲームセンター内でのエッチはかなり濃厚だったのかしら。
最近麻痺してきてよくわからないのですけどね・・笑
ハッピー・エンドのほうが、エロク感じたかな。あれも不倫か・・。

2人の気持ちがメイン。
夫も、妹も最終的には、お互いの関係を知ってしまうのですが、
あえて、理性的に描き、ドロドロ感少なくなっていたように
思います。
夫はかなり冷静。これは凄いな・・・・笑
そんな人いないでしょ・・・って思えましたけど。
あくまでも上品に作っていますよね。
妹の感情爆発は、水槽にいきます。これは印象的ですよ。
ストーリーの中でも描かれていましたが、
水槽=幸せの家庭を象徴するものなのです。
害を与えるものもなく、えさも定期的に与えられ、
水温も調節させられた、安定した空間にいる魚たち。
それは今いる幸せな家庭と同じだということですよね。
「幸せってこういうことだよ」って、いいたいのですよね。
これには考える部分が大いにありました。
なぜなら今いる自分は、まさに水槽生活だからなんですよね。

映画のラストは観客にゆだねるカタチとなっています。
どうでしょう・・・ハッピを連想させますか。
ただ、傷つける人も多いはず。失ったものも多いはず。
それを承知で決断する恋というのは、ある意味、とても純粋なものだとは思いますが、それが続くかといえば疑問が残ります。

生活するということは、きれいごとだけではないのです。
愛情だけでごはんは食べられないってことですよね。
打算がある結婚、恋愛も当然あるでしょう。それを批判はできませんよね。
純粋な恋愛が長続きできるのかといえば、難しいとしか答えられないでしょう。水槽の中がどんなに幸せかと思えるのは、そこを出て初めて感じることなのかもしれませんよね。

でもそれを後悔しないのなら、突っ走ってもいいと思います。
この2人は、初めての本気の熱い恋なんでしょ。
だったら、いけるところまでいくしかないですよね。
結果はそのあとついてくるものなのだから。
まあ・・・私は保守的なので、もし運命の人とであったとしても我慢します・・・笑。できるか~。理屈で感情は制止できないぞ~~~(心の声)そうなったら、報告しましょう・・笑

音楽は、フランス映画みたいね。
感傷的になっていたと思いました。S-15.gif

六月の蛇

六月の蛇

を観ました。さあ~今週は官能映画特集ですよ・・笑
というわけではありませんが、よく行くサイトさんの方が
感想UPされていて、ちょっと興味をもって挑戦してみたという
わけです。以前から、カルトだよな・・、エロそうだよな・・・という印象があったもので、なかなか観て見ようと衝動がおきなかったのですよね。今回はきっかけがあったからエ~~~イイって。。ね。いきましたよ。

さて、 「六月の蛇」 (2002  日本)
監督:塚本晋也
出演:黒沢あすか、神足裕司、塚本晋也、寺島進、田口トモロヲ、
第59回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別大賞受賞

梅雨。りん子は“心の健康相談センター電話相談室”で電話カウンセラーをしている人妻。
美しい彼女は一流企業に勤める夫の重彦とふたり暮らし。
ある日、りん子のもとに一通の封筒が届き、中には彼女の秘密が隠し撮りされた写真が入っていた。脅迫者は、自分のしたいことをしなさいと彼女に、迫る・・。


感想  自慰する妻。脅迫を楽しむ男。潔癖症の夫。
かなりダークな人物が映画の中には登場してきます。
 生真面目そうな人妻の隠された欲望。夫との日常生活は
何自由なく幸せそうに見えますが、本当の彼女はそんなものじゃあなかったのですよね。もっともっと内に秘めたものをもっていたのです。そもそも、偽善者を装っている人ほど、みだらな欲望をもっていたり、人には言えない秘密をもっていたりすることが多かったりします。こんなことはしてはいけないんだ・・という罪悪感をもてばもつほど、秘密として隠したくなるし、
表と裏の顔をもつようになりがちなように思えます。
りん子の場合、やはり夫との関係に、心ならずも、不満があったのだと思います。自分を女性としてみてもらえないことへの不満。。。つまり☆☆レス状態に、不安をもっていたことでしょう。また病気である自分の体についても、望むような心配をしてくれない夫に、いったい自分はなんなんだろうという、疑問さえ感じていたのではないかなって思います。
 で・・・そんな隠された思いを、ストーカーの、彼(塚本監督ね)に、暴かれ、自分の心のうちを表現していくことによって、
自分自身が抱えている重みから開放されていくんですよね。
 ただ、ああいうストーカー行為されるのは、観ていて気分のよいものではありませんね。自己解放されるのならば、
他の男性とほにゃらら・・のほうが、観る方は意外と自然に受け取れることだと思いますが、どうでしょう。あ・・夫との不満を別の男で代用させるという展開では、よくある不倫ものになって、目新しさはないでしょうかね。
 ストーカー男は、りん子を脅すことで、自分の存在意義を確認でき、生きる喜びも感じているんですよね。そのときだけは、死を忘れられる・・・・・一種、変態?とも思えますが、
都会の片隅で生きる孤独な男って、そういった人は多いかもしれません。怖いな・・・。

  ストーリーは前半サスペンス。後半夫婦の愛情確認という展開だったように思いますが、結果あれでよかったでしょうか。
本当に夫婦としてお互いがわかりあえたのでしょうか。
一種の錯覚では。疑問が残るところです。

主演の黒沢あすか・・てすごいですよね。
前半あんなに、平凡で地味な女性なのに、後半からは
別人格のように魅力的な女性へと変身しますよね。
 どんな女性にも隠された部分ってあるのではないかと
あらためて考えてしまうほどの変身ぶりでしたね。
これは女性ならではだと思います。 男性ではあれほどの変化は
ありえないですよ。

気持ちのいい映画ではありません。
観る人を選ぶ映画かとも思います。
雨にうたれフラッシュされて輝くりん子。そこだけ観れば、
かなりエロチックな映画と思えますが、もっともっと複雑な
ものを抱えているストーリーだと思います。
梅雨の東京。時折映し出されるカタツムリが、なまめかしさと
いやらしさを感じさせて、印象的。
画面から、六月の蒸し暑いネトネトさを存分に感じられるのも
特徴的ですよね。
そしてブルーで統一された映像。その中に、恐ろしい蛇を
皆が発見することでしょう。

面白いと感じた部分もありますが、私としては、観たくない
映像も沢山ありました。夫の水槽の場面は、意味わからなかったし、ついていけないな・・・とも思えるところでしたしね。   エロさと芸術さの境目って難しいよねなんて
1人で思ったりしました・・・笑
好きかと言われれば、そうじゃあないですが・・笑。
カルトぽい映画だな・・やっぱりと思いました。
あ・・どうでもいいですけど、病気をもってくるのは女性としてはつらいな・・・イヤダな~っていう感想をもってしまいますね。
あと、この夫が、異様に気持ち悪くて、やめてくれよ・・と
出てくるたびに思いました。
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ファウスト

ファウスト

を観ました。
(1994  チェコ)
監督  ヤン・シュワンクマイエル

最近行きつけのビデオ屋さんに入荷されたのを発見。
本当は「アリス」をレンタルしたかったのですが、レンタル中のため、こちらを先に鑑賞しました。
この監督さんの作品、一度は観ておきたいな~と前々から
思っていたんですよね。どのような映像なのか興味深深でした。
実写と粘土細工、木製人形・・・今まで観たことのない
映像の数々でした。


まず、監督のヤンさんて・・・。
<旧チェコスロバキアの伝統ある古典的アニメーションを継承しつつ、他に類を見ない怪奇と幻想の世界を生み出し、アート・アニメ界の世界的巨匠として君臨しているヤン・シュワンクマイエル>という紹介がなされています。
観ればわかりますが、個性的です。

さて・・映画は、
 謎の地図に導かれ、一軒の家に辿りついた男。
地下室で「ファウスト」の台本を見つます。興味をもった男は
芝居の衣裳を身につけ、本を読み、劇に入っていこうとします。
やがて、その劇の中の不思議な世界が男の前に広がって・・・

感想
  ファウスト伝説というのは、有名だそうですね。
人間が悪魔に魂を売り渡すお話。 独自の解釈で、伝説を
もとにしてこの映画を作っているようですが、もともとの
伝説を理解していないと、なかなか入りづらい内容だと思います正直・・よくわからなかったです・・笑
ごく普通のさえない中年男が、悪魔に魅了され、地獄に落とされるんだなっていう漠然とした感じはわかるものの・・・細かい点で理解力がないのか、ボ~としていたのか、内容をつかみとれない部分もありました。現実と虚構の世界が移り変わるという点や人形劇という普段見慣れない世界が展開されていったからで
しょうかね。
ただ、この映像を観たかったという大きな理由があったので、
そちらの点は、楽しめました。 
  気持ち悪いですよね・・・笑
粘土がグチャグチャいって変化して、しゃべる様なんて、
不気味ですしね。
また、何度もいっています人形劇。 頭が取り替えられるんですよね。  変わるたびに、山から頭がゴロゴロ~~~転がってくるんです。なんだかよくわからないのですが・・・・笑
何度も観ていると、妙に可笑しく感じられます。

人形劇で使われる効果音も、トタンをバリバリ揺らしたような
古典的な手法だし、そもそも、主役のおじさん自体、
平凡・・・・・。でも描かれる世界はなんていうか・・・もうちょっと覗いてみたいぞ・・という気にさせてくれるから
不思議です。
ということで、今回この内容には、ついていけないところが
多かったので、再度挑戦ということにします。
やっぱり、アリスだな・・・・

バッド・エデュケーション

バッド・エデュケーション

を観ました。  水曜日、テアトルタイムズスクエアです。
この映画館初めてでしたが、駅からすぐで結構便利ですね。

監督  ペドロ・アルモドバル  
出  ガエル・ガルシア・ベルナル (イグナシオ・アンヘル・サハラ)
  フェレ・マルチネス(エンリケ・ゴデ)
1980年代のマドリード。
新進気鋭の青年映画監督エンリケ(フェレ)の元に、神学校時代の同級生&初恋の相手、イグナシオ(ガエル・ガルシア・・)と名乗る青年が現れる。彼は自分の書いた「訪れ」という脚本を持ってきて、映画づくりの参考にしてくれと
頼み込む。映画化されたおりには出演したいと願うイグナシオ。エンリケは2人の想い出を綴ったその作品を複雑な思いで
読み進めていく・・・・

感想     カンヌ国際映画祭オープニングで上映され、歓喜を浴びたこの作品。
アルモドバル監督の半自伝的作品で構想に10余年を費やした渾身の作品ともいえます。
前作のトーク・トゥ・ハーは、かなり深みのある作品で、観終わったあとも、色々考え、引きずる部分を残すものだったので
今回もそのようなストーリーかなと、気構えて、観る部分があったのですが、その点においては心配無用でした。
とても観やすかったです。これは、万人受けするという意味ではなく、今まで観たアルモドバル作品の中では(3本だけど・笑)一番ストーリー的にわかりやすいし、理解しやすいキャラが多かったということなんだろうな・・・と思います。
監督自身も述べているように、この作品はフィルム・ノワール。
根底にあるのは愛だけれど、それを媒介にして、罪と欲望が渦巻く世界。
こういうのは、他の映画でもいくつか観たことがあるから、とても観やすいと思えてしまったのだと思います。
とは言うものの、この監督らしさというのは前面に出ていて、やはり面白く仕上がっていたと思います。
まず、描かれている愛の世界が・・同性愛。
この映画では女性の裸は一切出てきません。 エロチックな場面も、もちろん男性同士です。
行為そのものも、かなりストレートに出てきます。心構えの準備もなく突然出てくる分、逃げ場が無いというかなんというか・・笑しっかり確認。そもそも、そういう絡み以前に、登場する男性達がどれも色気プンプンで、
その濃密度にクラクラしちゃいそうになりましたね。
色気という言葉は、男女共通用語だとあらためて認識。
美しさの定義って人それぞれなんだなとあらためて認識ですよ・・・・笑
美しさは、罪といいますけれど、本当ですよね。美の価値なんて人それぞれだから、彼らたちが、同性に美を見出し
惹かれるのも、それはそれでありかもしれません。また、愛すればこそ、罪を犯し、愛を利用して野望を成し遂げるという
それぞれの行為も悲しいかな・・・人間が持つ負の要素として、素直に認めてしまうのですよ。
善悪の意味は別として、それが人間かな。。。っていうことかな。
愛することは本来純粋なことなのに、それが一歩進んで醜い人間のもつ行為に繋がるのは、本当に悲しいことですよね。
とくに神学校での神父。ちょうど世間を騒がしている事件を思い出してしまって、いや~~な気分になりました。
それも証拠にも無く、何度も繰り返して・・・。映画の中では、そもそもの事の発端とされていて、別にそのことを
議論の的にしようという意図はなかったのだと思いますが、私としてはやはりとても気になり、許せん!!と
憤りを感じてしまいましたね。  だって、少年達とっても可愛いいのだもの。
イグナシオ少年は耳が大きかったけど・・笑
映画の中では、もう一本の映画が作られる・・・これは珍しい手法ではないし、いくつかそういった作品はありますよね。
もうちょっと複雑に絡み合ってもいいかなと思いましたが、案外あっさり真相がわかってしまったのは残念。
神父の告白で全てを片付けてしまうには、あまりにも残念とも思いましたけれど、でも面白かったからいいです・・笑
ともかくも・・・・主演2人の演技に魅了されてしまい、とても濃密な時間を過ごせたから良かったかな。
内容よりも出演者に満足いったというところがあります。
ガルシア君は3役です。名前も3つあります。真相は観てのお楽しみ。  その中にはゲイ役も含まれるのですが、
普通、骨太でがっしりしたイメージの彼から、女性姿って連想できないでしょ。しかし、やってくれます。
絞ったのかな。
雰囲気が色っぽい。手先の動く様、腰の動き、目線、そして行為・・笑、どれも女性を研究しつくしたという感じですね。
幅の広い役者さんになっていますね。カマラもいい味だしていたんだけれど、どうかしら。 前作のイメージからいうと彼も大変身でしょ。
そしてフェレ。
今回、ガルシア君の話題を上げる人は多いでしょうから、あえて彼。  初恋の彼に悩まされるフェレは、とても
ステキに映りましたけれどいかがでしたか。
私・・・プールサイド上の2人の演技がこの映画の中で一番エロチックだと思っているんですよ。
このときのフェレの目・・・。ゾクゾクしましたね。狙っているの?狙っているのか?ってね(意味不明ね・・笑)
フェレがガルシア君の体を嘗め回す視線もこれまた凄かったし・・・。今回彼の演技にも注目してくださいなって言いたいですわ。
オープニングが、なかなかカッコイイです。是非確認してみてくださいね。
少年の歌う・・・ムーン・リバー。心が洗われる様な澄んだ歌声です。でも、映画の内容は清清しいものではないので
お間違いなくね・・・・笑

プールサイド場面はこちら↓♪
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セイブ・ザ・ラスト・ダンス

セイブ・ザ・ラスト・ダンス

を観ました。深夜放送録画分です。
(2001  アメリカ)
 出  ジュリア・スタイルズ,
    ショーン・パトリック・トーマス,
    フレドロ・スター, テリー・キニー,

ジュリーアード音楽院を目指してバレエを踊っていたサラ。
しかし、オーディションの日に母を事故で失ってしまう。それ以来、バレエから遠ざかってしまうサラ。
やがてシカゴの父親のもとで暮らし始めた彼女。新しい高校は黒人が大半。サラは、スラム育ちの黒人の中で、別格の
才能溢れる黒人のデレクと心をかよわせるようになるのだが・・


感想  ジュリア・スタイルズ主演です。彼女、ハムレットや
モナリザ・スマイルでしか観たことないのですが、今回は
主役・・ということで、どんなものかいな・・という興味がありました。目立つ女優さんではないですよね。平凡というか・・
脇にいると忘れられてしまいそうな地味目なかた。
この映画はダンスで、主役でしょ。どれほどハデになるのかなと思っていましたが、やはり地味でした・・・笑
周りの黒人俳優さんの方が存在感あったし、踊りも素晴らしかったからかな・。お父さんだって、出番少なかったけれど、いい味だしていたしな・・・。でも彼女の持ち味はこの普通ぽさだと
思うんですよね。親近感覚えるんですよね。ダサめのことろが
かえって可愛かったりするし・・・笑。
 彼女映画では、ジュリーアードを目指す役。
というからには、かなりの腕前と思いきや・・・そんなんでもない・・笑
踊りのことはよくわからないけれど、・・もっと凄そうな人って
沢山いるような気がするのよね。抜きん出ているとは到底
思えないんだよね.でもそこはご愛嬌かな。
スタイルからして、バレエって風にも思えなかったのだけれど、
うまい下手は別にして、頑張っているっていう様だけは
こちらに伝わってくるのよね。
内容は、いくつかのダンス映画と、展開的には同じ。
ハッピーエンド。
とくに、フラッシュ・ダンスに似ているかな。とくに、最後のオ-デション場面は、似ていますね。やり直しをすることろはまったく同じ。私は、フラッシュ・ダンスで楽しんだ世代なので
こういう映画には、甘い点をつけがちです。難しく考えても
しょうがないしね。
この映画、踊り以外に、
黒人と白人という人種を越えた恋愛っていうのがテーマにもなっているんですよ。ここの部分は、新鮮に感じて、結構、興味深く観れましたね。   相手役のデレクがいいやつでね。
サラを励まし、力になってあげるところでは、ジ~~ンときてしまいしたね。  肌の色なんて関係ないじゃん!といって、悪い仲間とも縁を切り、彼女だけを大切にしていこうとする姿勢に心打たれますね。
スラムの現状も垣間見られるんですよ。そこでの黒人たちは
ほとんどが、暴力とクスリの世界に溺れているの。
そんな中で、デレクだけは、優等生で唯一自分の夢を叶えることができるんですよ(大学進学ね)
多少・・・できすぎって思うところはあるけれど、ハッピーに
越したことはないからね。  私は、気持ちよく鑑賞できて
とても楽しめましたね。
最後ね・・・デレク死んじゃうのかと心配したんですよ。
良かった・・・・・。
 ヒップ・ホップのダンスは、ノリノリになれるから、本当
観ていて楽しいんだよね。
ストーリーはわかりやすいし、観た後すっきり爽やかな気分に
なれますので、ダンス映画好きな人にとっては楽しめる映画だと
思いますよ。
 「もう君を傷つけたりしないよ」って、いいセリフ。
ころりといっちゃうね.....笑
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17歳の処方箋

17歳の処方箋

を観ました。
(2002  アメリカ)
監督  バー・スティアーズ
出  キーラン・カルキン(イグビー)スーザン・サランドン
 クレア・デインズ   ジェフ・ゴールドブラム
 ピル・ブルマン    ライアン・フィリップ

裕福な家庭に育ったイグビー。押し付けがましい母、
精神を病んだ父、無愛想な兄に囲まれ・・イライラはつのるばかり。
高校を退学になった彼を、母は士官学校へ。そこでもうまくいかず、クスリにも手を出すイグビー。やがて名付け親のD.Hの仕事を手伝うためにNYへ。そこではステキな女性との出会いがあったのだが。。

感想・・・自分の居場所を探し出す17歳の少年の物語ですね。アメリカの家庭の崩壊の様って、こんな感じなのかなというのが読み取れるのですが、なにせお話自体がつまらなく、
最後まで観続けるのがつらかったですね。
こういう現実的な話は出演者の誰かに、共感できる人がいたりすると、自分のものになっていって、面白く見れるものなのですがなにせ・・・共感度がゼロなんですもの。
これは痛いです。主役のイグビーが、苦しんで、もがいているという風には見えいのが原因かも。ただ、目的もなくふらふらしている・・・だけ。それだけを延々と見せられても、だから何?
金持ちの坊ちゃんが気まぐれ生活をしているだけじゃない?としか思えないのです。心の闇をもっともっとこちらにわかりやすく訴えてくれれば、もうちょっとなんとかなったのかも。
あ・・ただ私が鈍感なだけだったのかな。
 イグビーを取り巻く家族。こちらがイマイチよくわからない家族でね。  すべてに問題があるひとばかりなのよね。
兄とイグビーの関係、父親との関係、母親との関係と、小出しには描かれるものの・・・多少不足気味かも。いままで家族内で、どんな生活があったのか、おのおのがどういった考え方で生活していたのかというのを教えて欲しかったね。
この家族の裏の姿を、クローズアップしてほしかったね。

なずけ親というD・Hの存在も、よくわからなかったな。
彼って、ママの男なわけでしょ。でも他にも愛人もっているし、
妻もいる・・・。ってあなたの存在は一体何よ?って思うわね。
とにかく出てくる人、人すべてが、いい性格じゃあない人ばかりなんだもの。  1人ぐらい純粋で思いやりに溢れた人が出てきて
観ている人の心を安らげてくれたら、私だって、最後まで
釘付けでみたわよ。
 N・Yでできた恋人はクレア・デインズ。彼女・・老けた?
メイクが濃いだけ?・・泣。一瞬誰?って感じですよ。これにはショック。
そして兄とも寝るという・・・まったくもって、理解できない役柄だったですよ。  ここもなんとかしてあげてよ・・・と
叫びたくなりましたね。

これシリアスなお話なんだろうけれど、コメディー要素も取り入れているんですよ。  これがかえって違和感感じてダメでしたね。  音楽はポップな感じだったけれど、お話に
乗れなかったです。  残念!!

主役のキーラン・カルキンの子供時代の役を実弟のローリー・カルキンが演じていましたよ。同じ顔・・。
カルキン一族出演映画でした・・チャン・チャン。C0000045_0.jpg

オールド・ボーイ   プレミアム・エディション

オールド・ボーイ  プレミアム・エディション

を購入しました。劇場でも観たのですが、今回特典内容
の充実さにひかれて、再見しました。
映画の感想はこちら・・
http://www.h4.dion.ne.jp/~oshidori/suirimono2.htm#o-rudo

何回観ても、後味が悪く、生々しい、陰険な内容ですが・・笑
今回は、特典映像についてお話します。

480分、8時間ですね。観ました・・笑
2枚組みですが、メイキングなどは、DISC2の方に入っています。レンタルだと、一枚組みだけですよね?
コメンタリーしか観れないのでしょうかね。レンタルしていないのでわりませんが。
デザインジャケットも違うようですね。
アウターケースに入っているんですよ。さすが高いだけはあります。
で・・・2の方の内容ですが。
   未公開シーンや、メイキング、キャスト6人のインタビューなどが入っていました。

出演者の素顔が見れたというのが、大きな収穫だと思います。
ユ・ジテは、映画ではのっぺり~して気持ち悪かったのですが
素顔は普通・・・笑。  当たりまえですね。
オールバックにしたり、メーキャップの工夫で、怪しい男の仕上げたのですね。   ミンシクのおじさんは、おじさんだけど・・笑、素顔はこれもステキ。  私、基本的にはイギリス系の美形が好きなのですが、アジア系は、こういったオジサンが好きなのですよね。
体重減量シーンなどは、かなりハードそうでした。
映像でもわかるのですが、練習後では顔がシャープになっていましたね。
本読みシーンでは、ものすごい迫力なのよ・・ミンシクおじさん。読みの段階から、どっぷり役に入り込んでいてさすがとしかいえません。
ミド役のヘジョンちゃんは、オーデションシーンというのが入っていました。
可愛いんだ~~♪  スカートはくのが久し振りとかで
初めは緊張していたようですが、後からリラックスして和やかに出演者と受け答えしている様子がおさまっていましたよ。


そうそう・・・ソン・ガンボもちらりとコメントが入っていまhしたね。ビックリ~~~

好きな音楽についてもコメンタリーつきが入っていたのも
うれしい限りです。

ほとんど観たのですが、吹き替え版はまだなのでまた時間があるときにゆっくりみたいと思いますわ。 
ただ・・・難点を一つ。
メイキングのときに、終始流れる音楽はなんとかしてくださいな。いくら好きと言っても、くどいです。
他の声が聞きづらいし、集中できないです~~。


Carmen.カルメン

Carmen.カルメン

を観ました。
 (2003  スペイン・イギリス・イタリア)
  監督  ビセンテ・アランダ
  出   パス・ヴェガ(カルメン)
      レオナルド・スバラグリア(ホセ)

悪女カルメンの虜になったホセの運命・・。

感想   有名なカルメン。
ほとんどの人が内容知っていますよね。
私もオペラは観た事はないのですが、
使われる音楽は知っていますし、内容もだいたい理解。
映画では、永遠のマリア・カラスで、劇中劇としてこのカルメンが使われていたのが、記憶的には一番新しいかな。
ただ、きちんとしたドラマとして観たのは今回のこの映画は初めて。ホセとカルメンのいざこざの部分だけしか知らないのだけれど、この映画では、知り合うきっかけから丁寧に描かれていて
見応えある作品となっていました。
ドラマ重視なので、音楽的要素(踊ったりする場面ね)は
ほとんど観られないので、ある意味地味なつくりにはなっていましたが、その分、2人の心の変化をじっくり観ることができるようになっていました。 いや~~男と女、色々ですわ・・笑

やはりホセは可哀想だとは思いますね。愛したところでその愛が
報われないのですから。ただ、カルメンの気持ちというか、
立場もわからなくはない・・・。この辺は後ほど。

この映画は途中から第三者である作家に、山賊に成り下がって処刑を待つホセが過去を語っていくというカタチで進められていきます。地味といいながら、ストーリー運びは、
工夫がされているのですよね。
 こんな女だったんだ・・・・この女のために俺はここまでしたんだ・・・・と、嘆き悲しんでいるようにも見えるホセの
告白ですが、最後に、作家が「君の記憶からカルメンの存在を
消したいかね」といわれると「いや、そうしたくない」(たぶん、そういったセリフ)と言い放すホセなんですよね。
  自分を裏切った女だといいながらも、愛した女であることには違いないんだよね・・・。カルメンを愛したことに後悔はなかったと言い切るホセ。そう思える愛を経験したあなたが
うらやましいわよ・・・・ホセ♪と思いましたわ。
でもって、カルメンのほうね。↑で彼女の気持ちもわかるといったのはね、確かにホセは可哀想だったけれど、気持ちが移っちゃったんだもの、しょうがないじゃんというところからでしょうかね。  だって、人の気持ちって縛ってつなぎとめておく事なんてできないでしょ。  愛していなくなったといわれれば、
それはどうすることもできないからね。
 確かに人の気持ちを惑わすカルメンは悪女かもしれないけれど
そうやって生きてきた女性、自分の感情のおもむくままに生きてきた女性なんだから、それを無理やりホセの価値観のなかに閉じ込めようとするのも、酷よね・・・。 ホセが縛りつけなかったら良かったのかな。どうなんだろう。 なにもしなくても彼女は去ったかもしれないし、それはわからないよね。 
愛されて、ぬくぬくして、幸せだわ~~~と感じる女性ではなく絶えず、誰かに愛を放出したいと思っている女性でしょ。
ガガガ~~って攻め込んで自分の情熱を相手に押し付けるの。
そういった女性をものにするのは、そりゃ~平凡な男では
きっと無理だろうよね。

 映画では宗教的な場面がわりと出てくるのも印象的。
ホセは罪を犯すとお祈りしていたしね。  最後の場面も
教会だったし。 ホセの望んだ女性にはなれないのだから、
それはもう・・・・しょうがないです・・。
 「死か自由か・・」と裸になって迫りくるカルメンには、
観ている方も、ぐぐぐ~~と唸ってしまいますよね。
激しい生き方に相応しい、激しいセリフだな~~と思わずにはいられなかったわ。
 普通、こういった女性のような生き方はできないかもしれないけれど、悪女的要素って、多少なりとも備わっているかも
しれないですよね。  皆が皆、男性の思うような女性って
わけでもないしね・・・笑

「女は猫と同じで 呼ぶと来ないくせに 呼ばないときに来る」

これって、冒頭でホセが言っていたセリフですが、
どうなの?  猫と同じなのかいな・・笑car.jpg

アナとオットー

アナとオットー

フリオ・メデム監督作。不思議な魅力をもった作品です。
一見スペイン映画とは思えない雰囲気の物語です。
色彩もブルーがかっていて、とても寒々しいのです。
感想はこちらhttp://www.h4.dion.ne.jp/~oshidori/junnsui-eiga.htm#ana

アナとオットー役は子役から始まっていくのですが
大人になったアナにはナイワ・ニムリ。
オットーにはフェレ・マルティネスが演じております。

名前を聞くとあ~~~って言う人もいるかもしれませんね。
とくに、フェレ・マルティネスはもうすぐ公開の「バッド・エジュケーション」にもガルシア君ともども出演しています。
今後、チェックする人も多いはずですよね。

この物語のキーワードは運命・偶然です。偶然は運命によってもたらされたもの・・。赤い糸を扱った映画は
安易なものも多いのですが、これは違うの。
なんていうか・・もう私の肌にマッチするようなそんな映画
なのです。奥が深い・・・。
映像も音楽もストーリーもかなり私好み。
この作品がお好きな人とは・・・是非お話したいわ・・。

さて・・フリオ・メデム監督は他のも観ています。
たぶん、監督の作風が好きなのかもしれません。
未公開ながらもDVDがでた「ルシアとSEX」。ちょっと、見るのに勇気がいったものの・・・やはり興味深かったです。
こちらはアナ~よりは観る人を選ぶ作品だと思います。
ちょっとわかりづらく作ってあるのよね~~。
感想はこちら・・・http://www.h4.dion.ne.jp/~oshidori/rikaidekinai3.htm#rushia

主演はパス・ヴェガさんです~~♪そうそうカルメンも今日観たのでUPしなきゃ・・。

スペイン映画は・・見応えあるものが多いので、今後もチェックです。
アナとオットー→ana-otto.jpg

聖なる酔っぱらいの伝説

聖なる酔っ払いの伝説(1988  イタリア・フランス)

を観ました。
 フランス・セーヌ河畔の橋の下で生活するアンドレアス。
ある日、不思議な老人から200フラン貸してもらう。
聖テレーズ像のある教会で、ミサのあとに金を返すことが
条件に・・。その後、アンドレアスの身には次々と不思議な
ことが起り始める・・。


感想  ヴェネチア国際映画祭、金獅子賞受賞作。
題名に引かれてレンタルしました。
主演はルトガ・ハウァー。あのブレード・ランナー、ヒッチャーなどで有名な悪役の方。意外や意外。。。
こういったヒューマンストーリーものの作品にも出ていたんですね。イメージが違うな。
さて・・・映画は寓話的なお話。
いっときの夢とも、奇跡ともとらえられるような出来事が続きます。
大金をもらった途端に、今ままで音信不通だった友人、恋人
たちと出会ったり、つかのまの情事を楽しんだりするのです。
それだけの話ですが・・・なんともいえない雰囲気ですよ・・
この映画。  セリフも極端に少ないシーンも多く、
ただただ飲んだくれのおじさん(いや・・そうはまったく
見えなくカッコイイんですけどね)のショットだけの場面もあるのですが、思わず見入ってしまう魅力があります。
酔っぱらいといっても、日本における・・日本酒で千鳥足・・
などという見苦しいものではないのです。
酔っていても・・気品があるというかなんというか。
プライドは捨てていないルトガー・ハウァーがなんとも渋くて
ステキですね。
自分が住所不定者であることも恥じずに、申告するし、
人の生活ぶりをうらやましく思うそぶりさえもみせないのです。
 彼が出会う女性は2人。
1人はカジノの踊り子で。。。なかなかのチャーミング。
ステキな時間をすごし、そのまま自然に別れる・・・。
どうなったかは映画の中では語られないの。ただエピソードを拾うだけ。深くは追求していないのですね。これが非現実さを
感じる部分でもあるのよね。
もう1人は、昔の恋人。   かつて炭鉱夫だったころに知り合い、お互いの恋心を抱いた仲。でも彼女は友人の妻になってしまって・・・・と、かなり重い過去がある模様。このへんは
過去がフラッシュバックっされて挿入されているので
観た者が色々と想像し組み立てるということでしょうね。
  ちょっと悲しい恋物語。そして2人の逢瀬もつかのまで
そのあとは多くは語られていないの。
 不思議な不思議なものがたり。
宗教的な場面も強く出ているので、わかりずらいことも多いのですが、雰囲気はいいのよね・・・。赤ワイン・・・を片手に
鑑賞したい映画ですよ・・・これ。
雨の日にもいいよね・・・。しっとり・・・できそうで。
バーのシーン(特に雨のシーンね)とダンスシーンが
印象的ですよね。
 神よ、すべての酔っぱらいに美しい死を。。

まさに・・・言葉どおりの映画・・・です
神に抱かれて死ぬことは、彼にとっても幸せであること
だったのでしょうね。

眺めのいい部屋・・・わたしの好きな映画・1

眺めのいい部屋


また観てしまいました。もう何回もです。
ロマンチックな映画で女性向けなのですが、フィレンツェ
風景がいつみてもステキです。

感想は、こちらから・・。http://www.h4.dion.ne.jp/~oshidori/okiniirieiga.htm#nagame



変わることって大切。
殻をやぶってこそ、本当の自分をみつけることができるのですよね。
完全版のDVD持っているわけですが、これには、水遊び部分が
追加されているようですね。
素っ裸で遊びまわる3人にボカシが入るわけですけど、いつみても滑稽。不自然な丸があちこち飛んでいるのですよね。
こういうのは見苦しいですわ。あちらでは普通のことなんでしょうにね・・。

 使用しているオペラも好き。
また↓写真UP載せてしまいました。
この草原の中の2人が絵になるのですよ。
色んな人に観て欲しいわrwv12.jpg

レーシング・ストライプス

レーシング・ストライプス

を観てきました。
子の希望です。
春、夏とお休み中は決まって、子どもの好みの映画を観るわけですが今回はコレ。動物達が沢山出てきて、楽しかったみたいですね。

嵐の夜。サーカス団に置き去りにされた一匹のシマウマ。
親切な農場の主人に拾われ、そこで生活することに。
農場には沢山の仲間~ニワトリ・ロバ・ヤギ等
がいて、彼を温かく迎えてくれる。大きくなったストライプスは
やがて近くで走る競争馬に興味をもち、自分もそうなりたいと
願う。しかし、伝統ある家柄のトレント一族(馬ね)から
お前は馬じゃあなく、シマウマだ。俺たちとは違う・・・と
言われ落ち込んでしまう。

感想  観たのは吹き替え。強烈でした・・・笑
たぶん、吹き替えと字幕だとだいぶ雰囲気変わるんじゃあないかな。吹き替えでは関西系のタレントを採用していたので
関西弁が、かなりインパクトあったんですよね。
シマウマ君もかすんでしまうほど~~笑
そうそう、シマウマ君は田中麗奈でしたね。
もともと彼女の声って印象が薄かったので違和感はなかったです。やや一本調子に感じたけど・・・笑。
ポニーのタッカー役は三宅裕司。
どうよこれ?声質はややしゃがれているでしょ。
影の功労者みたいな扱いをされているポニーの雰囲気で選んだのでしょうが、声を聞きすぎているせいかなじみ難かったです。
だって、私の中では歌謡番組ベストテンの三宅さんなんだもん。
顔が浮かんでしまって・・・ちょっとね。
オセロの彼女にしても、柳沢君にしても・・顔が浮かぶのよ。
声に聞き覚えがあるのよね・・。

映画は子供向け。努力すれば結果は付いてくる・・
身分、身なりが人と違っても、夢をあきらめてはいけない・・
夢は必ずかなうんだ~~みたいな、いや・・大人にも
通じるメッセージがある教育的映画でしたよ。
安心して見れますね。
個人的には、あれは・・これは・・と言いたいこともあることは
あるんですよ。
予定調和すぎで、物足りなさが残るのは、大人だからに
違いないよね・・・
ただ、そんな私でも
冒頭でシマウマ君が置き去りにされるシーンは
心に響きましたよ。だって、可哀想すぎる・・
忘れるなよ~~。遠ざかるクルマの中で、大人のシマウマが
見つめているの。親なのかな?もう、泣きそう・・私。
でも、優しい農場主に拾われ、順調に育っていくシマウマ・・
ストライプスは、競走馬になりたいって夢を持ち始めるんだけれど、育ってきた過程で自分がなんでここにきたのか・・
親がいないのはどうしてか。。って、一つも疑問に持たないなんて不思議だけどね。いやね・・仲間のシマウマたちにもその後の姿を見せてあげたかったなと思ったからね。
 映画は夢を中心に描いているからしょうがないよね。
敵は、優秀な親をもつ馬。対するストライプスは、醜いアヒルの子状態じゃない?こういう対比は典型的でわかりやすいですね。
練習風景もね。。馬の方はハイテクの技術を使って練習するのに
ストライプスは荷物をひっぱたり、ゲートのスタート練習をしたりとわりと地味な練習。この対比もいかにも~~~って感じで
面白かったね。ここはロッキーの雰囲気よ。

その他の動物達はね・・。まあ・・よくもこれだけ、種類の
違う動物達がけんかもせずに、暮らしていけるな~って
思ったけれど、皆イイヤツなんだよね・・・これが。
仲間って大事なんだよって思わせてくれるから、子供には
最適♪

そして、ハエ2匹。この存在が結構ツボになってよかったって
思う人がいるんじゃあないかな。ちょっと汚かったけど。
ただ、このキャラは、(ボケとツッコミ)以前観た
ブラザー・ベア-のシカと同じキャラなんだよね。
だから別に目新しいとも思わなかったですわ。
ギャグも私には合わなかったし。(私、ギャグで受けること
少ない人なのよね)
でも子供はうけていたみたいですね。


色々といっていますが、最後の競馬シーンには力が入りましたよ。
これがあるから馬映画って面白いのよ。
ストライプスに乗る女の子は可愛かったですよ。
自分のお部屋にシマウマグッズが沢山あるのが
微笑ましく感じましたね。本当に好きなのね。
あとね・・最後のレースで、応援席にいた男の人。
顔がシマウマだった・・笑   細かいところも、手を抜かない
つくりなのねって思いました。
エンドロールは長かったですね。

ビデオでもいいので、お子さんのいる方は是非どうぞ。
映画の後・・・全ての動物が、しゃべることができるんじゃあ
ないかなって思いましたよ。

ラ・バンバ

ラ・バンバ

を観ました。深夜枠で放映されてたものを録画したのです。
ちなみに、再見。
昔・・笑、観ています。

 1987年、アメリカ。
主役はルー・ダイアモンド・フィリップスです。
最近の人は知らないかな。割と個性的なお顔をしているので
一度観ると忘れられないと思います。
「24」とか「戦火の勇気」に出ていたんだけどね。

で・・内容は
 わずか17歳で死んだ伝説のロックンローラー、リッチー・バレンスの生涯を映画化。
いわゆる伝記ものです。

今回これをとりあげたのは、
製作に、テイラー・ハックフォードの名前があったから。
「Ray」の監督さんですよね。
この頃から、この手の題材に興味があったのですね。


感想

 彗星のごとく現れ、あっというもまに、皆の前から
姿を消してしまう17歳の若者。
観る前からわかっている分、後半は
つらくなるばかり。予知ともとれる夢が何回も映りこむたびに、
心が締め付けられますね。
もともと、飛行機が嫌いだった彼。
最後の決断が(飛行機に乗る)、将来を変えてしまったかと
思うと運命のいたずらを恨むばかりですね。
兄との確執も興味深かったですわ。
恋人の存在は、わりと、平凡な感じに描かれていて
もっと色んな出来事があったはずなのにな~~~と
思うわずにはいられませんが、青春時代の瑞々しさが伝わってくるのには違いなく・・・・面白く観れました。
でも・・・ラストは本当に悲しいんだよね。
ルーって↓この人ね。
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ちなみに石橋保に似ていないだろうか・・。
失礼しました~~笑
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