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宇宙戦争

宇宙戦争
  (2005  アメリカ)
監督  スティーブン・スピルバーク
出   トム・クルーズ(レイ)
    ダコタ・ファニング(レイチェル)
    ティム・ロビンス
    ミランダ・オットー

アメリカ東部のある町に異変は突然起こった。稲妻がなり
地響きが聞こえる。突如、地底から巨大な物体が動き始め
人々を襲い始める。レイは、娘と息子を連れ、
安全と思われる地を探して車を走らせる・・。

 内容に触れていますので未見の人はごめんなさい。


感想  H.Gウェルズ(タイムマシンの著者)のSF小説を再映画化。オリジナルは53年に作られているそうです。

宇宙戦争という邦題に惹かれて、派手な戦いを想像すると
肩透かしをくらいます。これは普通の男が
愛する家族を必死に守ろうとした・・そういう映画ですね。

何の前触れもない、突然襲ってくる強大な物体。
怖いです・・・泣。
逃げ惑う群集たちは「マジかよ・・・」とつぶやきますが
観ている私も・・・嘘だろう・・・・って思ってしまいました。

逃げられるか・・・トム。
早くしないと・・・・追いつかれてしまうぞ・・・。

応援しながら鑑賞。
しかし、観るからに強そうな物体(姿は確認してね)

人間達は、ビョンビョン跡形もなく消されてしまうんですよ。
これじゃあ・・・太刀打ちできないよ・・・。

トムは闘うこともせず、ただただ、家族を守るために
逃げ回ります。

頑張れ~~トム。
逃げた方が正解かもしれないぞ・・・。

娘ダコタちゃんは、恐れおののき・・・キャ~~キャ~~~
とパニクリます。ちょっと大人顔になったね。甲高い声が
耳に付きますね・・・。ホラー女優にもなれるかも。

息子は闘いたいと・・・勇気ある発言。
若いのに偉い・・・。


主役がトムということで、彼の頑張りが見所になっていますけど、危機一髪的な場面が多いのに、わりとすんなり
助かるところは。。やっぱり、主役だからね・・と
思ってしまいます。

途中で出会う・・ティム・ロビンス。あなたこんなところに
いたなんて・・・。私は出演しているって知らなかったよ。
しかし・・・あれじゃあ・・・彼があまりにも不憫では
ありませんか。いくらトムが主役だからって。
助けたのはティムなのに・・・。

宇宙人は出てくるのかなと楽しみにしていましたが
ちゃんと姿を現してくれました。
まあ・・・こんなものですかね・・・笑
しかし、この宇宙人の目的は
イマイチわかりませんね。最初はバンバン人を殺していたので
(消し去っていた・・)、人類滅亡させようとしているのかなと思っていましたが、後半違ったカタチになっていきます。
ホラーぽかったですね。
あんな趣味?の宇宙人は嫌だよ。


地球攻撃は何万年も前から
計画していたことなんですかね。
しかし・・・トホホな宇宙人ではなかろうか。


ラストはものすごいご都合主義で
ちょっとビックリ。
突っ込みもたくさんでてきそうですよね。
まさか・・・、息子もと思ったら・・・案の定だったし。

パニック場面は見所だったかな。
タイタニックを思わせる場面もあって、
人間のおぞましさをまざまざと感じました。
たぶん、アノ状況だったら、誰もが
余裕なしだと思いますけど。


 あまり期待せずに見に行ったらいいかと思います。
私は、あまり面白いと思わなかったのですが・・笑
なにも、そんなに大々的に宣伝しなくても
と思いました。

日本人でも宇宙人をやっつけられる・・っていう
セリフがありましたけれど、これって
下にみられているのかなって思いました。
で・・大阪か・・
東京より、強いイメージがあるのかな・・・
謎です。
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Musical Baton

いつもお世話になっているbe-inのREXさんから
Musical Batonなるものが回ってきました。

 詳細はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/keyword/Musical%20Baton


私・・・今流行の曲ってあまり知らないのですよ。
最近は、映画サントラやヒーリング曲ぐらいしか聴かない
人になっていますので。
ともかく、企画としては面白いので答えてみようと思います。
ただし・・これって、5人に回さなくてはいけないのですよね。
ここの部分には、人によって色んなお考えがあろうかと思いますので・・(ちょっとリングの増殖みたいね・・笑)私止まりということで、ご勘弁願います。
 

☆Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

    入れておりません。


☆Song playing right now (今聞いている曲)
     
   今・・というか今日聴いたものということで・・。
   最新クラッシク・ベスト・ヒットONTVドラマ&シネマ    ひたすら・・流しています・・。

☆Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

よく聞く・・・車移動が多いので、 車の中に入れている曲になりますね・・。 取り替えていないのでいつも同じ↓サントラ・・笑。 好きな一曲だけあげておきます。

   「ベスト・フレンズ・ウェディング」のサントラから~
      小さな願い
   
   「ムーラン・ルージュ」のサントラから~
      カム・ホワット・メイ
      (ニコール・キッドマン&ユアン・マクレガー)

   ラフマニノフもよく流すかな~~~

    「ある日どこかで」から~
       パガニーニの主題による狂詩曲

   妹からダビングしてもらったセリーヌ・ディオン
   
     「FALLING INTO YOU」から~
      TO LOVE YOU MORE

               
   あとはヘドウィッグ・アンド・アングリーインチ、
   サントラとか・・・マイケル・ナイマンのピアノ曲とか・   色々と・・・ あ・・全然5曲じゃあないね・・笑   

☆Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

    ゴメンネ~~~~。


ということです・・・・・

バットマン  ビギンズ

バットマン・ビギンズ

(2005 アメリカ)
監督   クリストファー・ノーラン
出  クリスチャン・ベール 
   マイケル・ケイン
   リーアム・ニーソン
   ケイティ・ホームズ
   ゲイリー・オールドマン
   トム・ウィルキンソン
   渡辺謙  
   モーガン・フリーマン 
裕福な企業の御曹司ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)。幼少の時に両親は強盗に殺された。
それは、自分が恐れを克服できないがために起きてしまったことだと長年罪の意識を感じてきたブルース。
恐れを克服し、悪を根絶するために自分はどうしたらいいか・・
悩めるブルースは、放浪の旅に出、闇の同盟といわれる
組織と出会う。そこで修行をすることで、新たな力が
備わるのだが、組織の目的に賛同できない彼は、
彼らと戦い・・そこを飛び出してしまう・・。

感想  アメコミで有名なバットマン。
過去には何本もの映画ができています。
今回は5作目。しかし、ストーリー的にはビギンズということで、バットマンスタートの物語。参考資料は色々あるようですが、独自の解釈をして、オリジナルストーリーに仕上げたようです。監督はメメントのクリストファー・ノーラン。
と、前置きはこのくらいで。
普段この手の映画は劇場鑑賞しないのですが、出演者の豪華さに惹かれて、行ってきました。
面白かったです。ダークな映像は私好みでしたし、音楽もGOOD。ストーリーもシリアス路線で、人物描写に徹していた分、
感情移入しやすかったです。
主役は表題どおりバッドマン!!。もう見せ場は沢山でした。
彼は超能力者でもなんでもない普通の人間なんですよね。あのコスチュームを着たから、特別な能力が備わったというのでなく、日夜努力し、研究した結果、華麗な活躍ができるようになってきたんですね。
そこらへんが、努力すれば何事もできる・・みたいな発想を
感じて好印象でしたね。
また、あのバットマンというイメージは、どこから出てきたか・・という話が、とっても納得いくものでね。
初心者の私でも、素直に、うなずくことができました。
恐れを克服し、自ら恐れそのものになる・・う~~~ん、
なかなかいいアイディアですよね。
彼は、父親に非常に尊敬の念をもっていました。
この父親がライナス・ローチでした。
素晴らしい父親役を、それを彼が演じていたことに
感激しました。パンフにも名前が載っていなかったのですが・・泣・・彼=父親の存在なくして、バットマンは生まれかったと
言えるんですよね。父のような偉大な人物になりたいというのがブルースの願いでもありましたからね。

見所は・・・まず、最初の修行シーン。
影の軍団とか言って、忍者?も出てくるので
多少、違和感もあるのですが、戦いは、迫力があります。
リーアム・ニーソンの剣さばきは、惚れ惚れするぐらい
素敵ですよ。ちょっとスターウォーズとダブルのが難点ですが、
ワクワクすること間違いなしです。

次に、バットマンを作り上げるべく、協力する人々の
存在。執事のアルフレッド役マイケル・ケインと
会社の科学部長ルーシャス・フォックス役の
モーガン・フリーマン。
困った時には、彼らが助けてくれるんですよね。縁の下の力持ち状態。とくに、マイケル・ケインとのやりとりは、
心温まるものばかりで、非常にいい!!ブルースは肉親と
同じように信頼をもっていたのですよね。マイケルも、
お坊ちゃま~~~といって、助言したり、叱咤したりと
まるで、親のよう。この関係がなんともいえず、素敵です。

幼馴染との関係も見所です。
ちょっとロマンスが入りますが、これは観てのお楽しみと
いうことで。
やはり真の姿を教えられないというのは、もどかしく
せつないものなんでしょうね。


さらに、こういった善悪の物語には、悪役の存在も
大切ですよね。魅力がなければ物語りもつまらなくなるはず。
今回悪は、リーアムと渡辺謙でしたが、それぞれにカリスマ性をもっているので、観ていて、安心。威厳もありますし、
なかなかの相手だぞ・・・と思わせているのが良かったです。
渋いし、カッコイイ悪役なんですよね。謙さんは出番は少ないけれど、リーアムの師匠?ですからね。位置的には凄いのですよ。なんだか妖しげな感じで、どこから出てきたんでしょうとは思いましたけれどね。
彼らは、私欲だけのために、悪の道に入っていった
ということでなく、そもそもは悪を憎むことから始まり、
それが過激になりすぎて、自ら悪そのものに変化していったという過程なんですよね。悪役といえども奥深さを感じて魅力的に映りましたね。

ヒーローものは戦いだけで充分じゃあないかと思える人にとっては、面倒な説明に思えるかもしれませんが、
私は、こういう辻褄のあう、細かなつくりが、非常に
ありがたかったし、なにせ、観たあとすっきりもできたので、
大満足です。
2時間20分はあっという間に感じました。

バットマンは仮面をかぶると声まで変わるんですね・・・。
表と裏の顔を使い分けるというのにも、苦労があるのね・・と
思いました。
豪華出演者はまだまだいますので、是非是非、鑑賞してご自分の目で確かめてくださいね。ちなみにゲイリーには気づかなかった
バカな私です(あまりにも普通人だったもので・・・)

名言も付け加えておきますね。

「大事なのは中身でなく行動・・」(だったかな・うる覚え)・・・なるほど~~
「落ちたのは這い上がるためだ」・・・・なるほど~~~
少し勉強にもなりました・・笑
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ザ・リング  &  リング完全版

ザ・リング
・・先日放映されていた、日本の劇場版リングの
リメイクです。

(2002  アメリカ)

出  ナオミ・ワッツ
有名なので、あらすじ省略。


感想  日本版とほぼ同じストーリー展開です。
正直、同じすぎるので、新たな恐怖というものは
感じませんでした。
ハリウッドで映画化ということで、あらゆる場面で、
スケールが大きくなっているな・・と感じる部分はあるものの
所詮、同じは話ですからね、感想といってもあまりありません。
そもそも、怨念の増殖というのは、日本の風土にあった
ものだと思うので、あちらには、似合わないのではないのかと
思ってしまうのですよ。やはり、外国では、悪魔・・オカルト
のイメージがありますからね。わら人形たたいて。。
呪ってやる~~~というのも、日本だから怖いのであって
あちらでされても、怖さが半減するのと同じことですよね。

それでも、、貞子のイメージやエピソードをアメリカ的に
変えてるところには、努力のあとが伺えますね。
幼児虐待とか・・異端児を特別視するあたりなど、
上手にまとめてあったのではないでしょうか。
ただ、あれではなんだかサマラがとても可哀想に思えてくるんですよね。さらには、子どもということで、あまり憎めない感じもしてきます。恨みが続く・・といわれても、恐怖としては
伝わってこなかったですね。

あと馬のエピソードですね。
サマラの養父母が牧場主だということですが、
馬はいらなかったかと・・。馬がかわいそうでしたね。

ナオミ・ワッツの相手の彼・・日本版リングでは高山役の
真田さんと同じポジションですよね・。
別れた恋人で
ナオミ・ワッツの子どものパパでもある方なんですよね。
あまり頼りになるタイプには見えませんでしたね。
一生懸命頑張ってはいたのですが、単なる遊び人の
兄ちゃん的な雰囲気が漂っていたのが、いけなかったのでしょうか。もっと年上で、オーラーがある人の方が、
最後のオチがでてきたとき、え~~~彼が~~~なんで~~~~という反応を覚えると思うのですが・・。


あと、子ども。
あまりかわいくないよね。
雰囲気も暗いばかりでさ・・。サマラ以上に怖いよね・・笑


リング・完全版

これは劇場版リングより前に作られた
2時間枠で放映されていたテレビ版のもの。
テレビで放映されなかった部分もあわせて完全版として
ビデオ化されたものです。
主演は・・浅川に高橋克典 高山に原田芳雄。

これは怖くないです。
でも面白かったです
原作に忠実ということで、きちんとお話ができています。
浅川も男性ですしね(原作どうりのようです)
ビデオの生まれた経緯を推理していく過程が
興味深いのですよ。
貞子がどうして怨念を増殖させるまでになったのか。周囲の人を
憎んでいるのはなぜかがよくわかるようになっています。
貞子には、超能力という力があっただけでなく
もっと驚くべき秘密があったのです・
驚いた・・・・・・・・笑

それが、周囲の人には受け入れられず、
それゆえ孤立していき・・
最後には悲しい結末を迎えてしまう。
呪いたくなるのも・・・納得できます。

呪いのビデオも、念写でつくられたということで、
不思議な映像になっていますよ。
ただし、井戸の場面は強調されていませんでしたけどね。

劇場の中田版のリングとは
全然違いますが、観ても損はないかな・・・と思えます。
ただし、テレビ用なので、映画のような迫力はのぞめません。



こうやってみると、
やっぱり・・・怖さの部分では、
劇場版リングが一番でしょう。 その後のリング2、らせんも
観ているのですが、1作目に比べると、魅力はありません。
やはり1作目が強烈だったのですよね。
ストーリー運びは、強引な部分があったところもありますが、
なにせ・・・漂う雰囲気が怖かったです。
あの最後の貞子は、
強烈でしょう・・。
効果音も耳に残りますしね。
1人で夜は観られませんね。

主題歌も・・・怖かったですよね。
きっとくる~~~~でしたっけ。

リング2はあまりいい評判はきかないのですが
たぶん、テレビ放映になったころに見ると
思います。まだ先だ・・・

ガクアジサイ

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梅雨は嫌ですね。
でもこの時期のお花は綺麗ですよね。

意味はないのですが・・・心を和ませてください。

花とアリス

花とアリス

(2004  日本)
監督  岩井俊二
出   鈴木  杏(ハナ)
    蒼井  優(アリス)
ハナとアリスは
同じバレエ教室に通う親友。
ハナは高校生の宮本に秘かな想いを寄せていた。
そんなある日宮本がドアにぶつかって記憶喪失。
いや、記憶喪失は一時的なもので、本当はなんでもなかったのだが。ハナが勝手にきめつけ、宮本はその言葉信じてしまったのだそして自分は彼の恋人だと言う偽った記憶をもうえつける。
アリスをもと彼女ということにして、2人で、宮本を
騙し続けるのだが。
一方アリスは街でタレント事務所にスカウトされる。

感想  可愛いらしい映画でした。コメディタッチの
少女たちの友情を描いた物語です。
1人の男性を巡るお話って、なんだかよくありがちだけれど、この映画は、記憶喪失というとんでもないお話を
挿入させていたので、新鮮な気分で鑑賞できました。
え~~・ありえないよ・・て思いましたけれど・・笑。
ハナが好きな男の子の宮本君って、
あんまり魅力がない子にみえたのですが、どうでしょう。
ハナの趣味なんだからしょうがないですけれど、
もう少し、目だったかたでも良かったかと・・。
あまりにも平凡すぎて・・・。
まったりしたしゃべりかたも、男らしくないぞ・・・と、
1人で、文句をいっておりました。あ・・病気だからしょうがないのでしょうね、
相変わらず、映像が綺麗ですよね。流れる空気が、この監督の作品って一貫して同じですものね。
少女達の一瞬に一瞬のきらめきを上手に捕らえているところは、監督ならではなのかなって思いました。

アリスちゃんと別れたパパとのエピソードが一番印象的でした。
トランプの件はパパは忘れちゃっているんですよね。
でもアリスは覚えているの。その思いが、宮本君とデートしたとき、浮かび上がってきたんだよね。
あのトランプをみて・・。小道具の使い方が上手だと
思いましたね。アリスって子の、もう一面を垣間見たようで、
とっても良かったです。わりと、深く悩まないで、流されるまま生きているみたいな子だったけれど、考えてみれば結構抱えているもの大きかったですよね。ママはあんなだったしね・・。
そういう違った面をさりげなく表してくれたのが、素敵にうつりました。

ハナは、ちょっと強引で、面白い女の子でしたよね。
可愛らしい面が沢山あって、観ていて微笑ましかったです。
ハナという名前に相応しくお部屋や、お庭の感じがものすごくロマンチックでした。
ああいう風に綺麗にしたいわ。。うちも。

バレエ場面は素敵の一言。うちの子にも習わせたかったわと
ちょっと後悔しました。ラストのアリスちゃんの、
制服バレエなんて、見入ってしまいましたよ。
まわりに花がとんでいましたわ。

出演者も豪華でしたね。あんなちらりで、もったいないな~~
。ルー大柴出てきたときには笑ったけれどね。
大森さんもいたのね。声でわかったわ。

あと、写真を撮っていたお友達の女の子。
私ああいう子・・好きだわ。
「けんかしちゃあダメだよ」っていう響きが、とっても
心地よかったわ。ああいうおせっかいでも心配してくれる
お友達って絶対必要ですよね。

この映画は、自分の学生時代を思い出すというより
自分の子どもにも、こんな楽しい学生時代を送って欲しいな
という思いで鑑賞していました。
ああいう女の子になってほしな~~、いい友達にめぐり合ってほしいな~~いう思いに、駆られましたよ。

ジョゼと虎と魚たち・・・・・2

今回は俳優監督さんの話・・


池脇千鶴ちゃんは、初め観たのが
フジの”リップスティック”

内容は↓(フジのHPより)
 好きな画家の道をあきらめた有明 (三上博史)が鑑別所職員として赴任した先は少年鑑別所。そこで出会う心に傷を負った少女 早川藍(広末涼子)。そこに希望と理想に燃えた葛西孝生(いしだ壱成)が配属されてくる。男たちの対立する思想、そして少女との許されざる禁断の恋。

有明  (32)・・・・三上 博史
早川 藍(18)・・・・広末 涼子
葛西 孝生(22)・・・・いしだ壱成
三池 安奈(17)・・・・中村 愛美
松田 理恵子・・・・伊藤 歩
井川 真白・・・・池脇 千鶴
鈴岡 小鳩 ・・・・真柄 佳奈子
牧村 紘毅(18)・・・・窪塚 洋介
沢村 雪乃・・・・田中 美奈子
桑田 千尋・・・・麻生 祐未



主題歌はレベッカの”フレンズ”懐かしい~~~~♪
今でも歌えます・・キッパリ。

このドラマは、主人公は一応、三上博史と広末なんだけれど、
その他のメンバーの見せ所も多いのです。色んな話が交差
していくんですよ。ちなみに窪塚クンもこのドラマで
初めてチェックした人かも。
↑千鶴ちゃんは、真白役で、非常に優等生。
しかし、ものすごく悲惨な過去をもっており、お話としても
救われない結末を迎えてしまうのです。この出演で、お気に入りになった人も多いのでしょうが、私はちょっとあのしゃべりかたといい子ぶりっ子な雰囲気が、好みではなかったですね。
そのまま・・・ず~とその印象でした。

ずいぶん前ですが、同じ犬童監督の「金髪の草原」も
彼女が主演していましたね。これも観ましたけれど、映画はとってもよかったけれど、だからといって、
彼女がとくにいいとは感じなかったです。
金髪・・では、相手役の伊勢谷君の方が印象深かったな。

でも今回のジョゼは良かったな。見直したなという感想です。
やはりキャラのイメージが強かったのだと思います。
あの体当たりの演技も良かったのかも。
だって、脱ぐとは思っていなかったもの。


話はそれますが、昔は野島作品ってよく観ていましたわ。
この世の果てが好きだったんですけれど、当時観ていた人って
いるのかしら。主題歌が尾崎だったのも印象に残った原因かもね

ジョゼと虎と魚たち・・・・・1

ジョゼとと虎と魚たち

(2003  日本)
監督  犬童一心
出   妻夫木 聡(恒夫)
    池脇 千鶴(ジョゼ)

田辺聖子の同名短編小説を映画化。
大学生の恒夫はアルバイト先の麻雀屋で、
乳母車を押す奇妙な老婆の話を耳にする。
そんなある日、偶然、老婆と乳母車に遭遇。乳母車の中に
少女=ジョゼがいることを知り、驚く。
それがきっかけとなって、頻繁に彼女の家に出入りするようになる恒夫。彼女は足が不自由でまったく歩けない子だった。
口は悪いが、料理はうまく、不思議な魅力がある女の子だった。
やがて、2人は次第に惹かれあっていくのだが・・。


感想  以前から色んな人にお薦めされていた作品。
やっと鑑賞することができました。
想像していた以上に、心つかまされてしまった作品でした。


いい恋愛映画でしたね。せつなかったけれど、何度でも観たいと
思える一本になりました。
言葉にできない感情を丁寧に描いてありましたね。
好きだ・・愛しているって、沢山いったからといってそれが素敵な映画とは限らないですよね。  
この映画観ながら、いっぱい・・・泣いちゃいました。
好きになるってこういうことだったのよね・・・・と
気づくたびに、キュン、キュンと胸が痛くなってしまいました。

ジョゼのキャラ良かったです。
池脇千鶴ちゃんって、私は優等生ぽいイメージをもっていたのでこういうひねたキャラ(でもピュアな部分いっぱい隠れて
いたけれど)で出てくることに驚きを感じました。いままで
あんまり好きじゃあなかったタイプでもあったのよね。
でも今回は、感情移入もすんなりできて、好感度UPしました。
ドスのきいた関西弁で、ちょっと怖いセリフを淡々というところには、ひどく可笑しみを感じたし、
反対に、ときおりみせる子どもっぽい仕草や女性らしい
ピュアな部分に、いとおしくさを沢山感じました。

映画は、彼女の成長物語であったと思います。
恒夫の思い出話になっているけれど、彼女が大人の女性へと
脱皮する物語でもありましたよね。
彼との出会いがなければ、あんなにも強くなっていなかったと
思うし、自立するだけのエネルギーだって湧いてこなかったと思うのです。

結末は悲しいけれど、悲壮感は感じなかったのには、
ジョゼが希望に満ちた顔をしていたからだと思います。
彼女は早い段階から、そうなることをどこか覚悟していた部分があったのでしょうね。
一緒に生活していけば、好きな人の考えていることなんて
わかってくるはずだから。いや、おばあと生活していく中で、
教え込まれていたことかもしれませんね。
自分は社会でどういう状況にいる人間かということを・・。

彼女の面倒を見ていたおばあは、彼女を”壊れものだ”といい、
世間一般から隠しながら生活している人です。
壊れものというのは、完全でないものへの対極にあるものだと思ったし、どこか差別的な意味があったように感じました。
そう思いたくなくとも、一般社会では、そう扱われるとでも
いうような言い方でしたね。

おばあは”あんたみたいな人には、手に負えるようなものではないと”言い切りました。
色んな意味でわかっていたのかなって思います。
大変さを・・・。いつかそうなるであろうと。

お魚の館・・・・素敵でした。ジョゼが話すお話にもう胸が
いっぱいになったのに・・・・恒夫~~~寝るなよ・・・・!!

虎のシーン・・・・なるほど、それでこの題名かと思いました・。怖いものを好きな人とみたい・・こんな発想ができるジョゼがますます好きになりました。

恒夫は、エロまるだし、ずるいし、ひどいやつだと
思いましたが、なぜか、憎むことができません。だって、時折見せるあのやさしさは、やっぱり本物だったと思いますもの。
そして、彼が今一歩踏み出せない気持ちもわかるから。
それを責めることは正直、できないと思いましたから。

なにより、妻夫木君っていう俳優さんだったから
良かったんじゃあないのかな。だって、わたし、彼って
絶対好青年だというイメージをもっていたからね~~笑
あんなにエッチだとは目を疑いましたわ。
でもリアルだったな~~~。役得では。
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ミー・ウィズアウト・ユー

ミー・ウィズアウト・ユー

(2001  イギリス)
監督   サンドラ・ゴールドバッカー
出    アンナ・フリエル
     ミシェル・ウィリアムズ     
     カイル・マクラクラン
13歳のホリーとマリーナは隣同士に住む幼なじみ。
保守的で真面目なホリーと
奔放な女の子マリーナ。
性格は反対だが気が合い、将来について夢や希望を語り合っていた。
17歳になったホリーとマリーナ。
ドラッグパーティを体験し、大人の世界へと入り込んでいった。
21歳。
学生の2人。講師のダニエルにともに恋をし、お互いの関係は
ぎくしゃくしだす。
80年代も終わりに近づいた頃、ホリーはジャーナリストとして、処女作を仕上げようとしていた。恋人いながらも、マリーナの兄ナットを思っていた。
そしてマリーナは、奔放な男性関係に終止符を打ち、ユダヤ人のレオと結婚しようとしていた。・・


感想  ガールズムービーです。
女性同士の友情を描いた作品って、とっても好きなんです。
ノスタルジーな思いに、浸れるからかな。
あと、共感しやすいところが多いからかな。
自分も経験あった・・あった・・・ていうところに、
安心感を覚えるのだと思います。

今回はイギリスの映画。ストーリーは、ちょっと期待していたものと違いましたけど・・・音楽が良かったのから
いいかな~~という評価でした。時代の流れが
よくわかりますからね。
幼少時代の映像は、綺麗な部分もあってお気に入りですけれど。
あとは普通かな・・・。

性格の違う2人。奔放なマリーナは、地味なホリーの傍にいることで、自分自身を確認できる子なのです。
彼女より、いつも優位にたてることが、優越感にもなっていたんだと思いますね。
一方のホリーは、マリーナのあとを追うような女の子。
なんだかいいように使われているっていう気がしました。

2人の性格設定は、とっても興味深いものだと思ったのですが、
どうも、男性遍歴紹介映画みたいなストーリーになってしまったのが残念。恋愛沙汰だけでなく、もっと2人の生き方のうえで、ぶつかりあいがみてみたかった気がします。

それに、ラストは、どうかな。
同じことの繰り返しになるんではないのかな・・・。新たな火種が生まれてくるような気がしたのですがどうでしょう。
ハッピエンドってとらえればいいのかな。

カイル・マクラクランがしょうもない役で出てきました。
ちょっと可笑しかったです。こんな手にのる女性ってやっぱり
いるんですね・・・・・。
また、2人の友情が縦軸だとすると横軸は、ホリーとナットの恋。ナットは意志のはっきりしないやつなんで、
あまり好きではありませんでした~笑

でも仲の良い友達のお兄さんを好きになってしまうっていうパターンは、意外と多いのではないかなって思いました。
でもドロドロしそうですよね。
イヤダ~~。私はパスしたいな・・。揉め事いやだし。
流れていた曲・・↓。

.ホワイト・ホーセズ(ルーシー・ストリート)
2.アイ・ガット・ユー・ベイブ(ソニー&シェール)
3.ハマースミス宮殿の白人(ザ・クラッシュ)
4.ジャスト・キャント・ゲット・イナフ(デペッシュ・モード)
5.スキン・ディープ(ストラングラーズ)
6.ザ・カッター(エコー&ザ・バニーメン)
7.ザ・スウィーテスト・ガール(スクリッティ・ポリッティ)
8.ストレンジ・フィーリン(ティム・バックリィ)
9.コカイン・イン・マイ・ブレイン(デリンジャー)
10.ジャニュアリー・フェブルアリー(バーバラ・ディクソン)
11.愛はかげろうのように(シャーリーン)
12.チェロ・ソング(ニック・ドレイク)
13.ウォーム・レザーレット(ザ・ノーマル)
14.ホール・ワイド・ワールド(レックレス・エリック)
15.白い暴動(ザ・クラッシュ)
16.キングス・オブ・ワイルド・フロンティア(アダム&ジ・アンツ)
17.アナザー・ガール,アナザー・プラネット(ジ・オンリー・ワンズ)
18.(ドローイング)リングス・アラウンド・ザ・ワールド(スーパー・ファーリー・アニマルズ)
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MAYーメイー

MAY-メイ
(2002 )

監督・脚本 ラッキー・マッキー
出     アンジェラ・ベティス

幼少の頃、弱視を患っていたメイ(アンジェラ・ベティス)は、友達がいなかった。内気な性格は大人になっても変わらず、
人付き合いも苦手なまま・・。
孤独な彼女の唯一の話相手は母親がくれた人形のスージー。
そんな彼女が優しくて大きな手を持つアダム(ジェレミー・シスト)に恋をする。やっとのことで、話すきっかけをもち
デートにこぎつけたのだが・・。


感想   久々のホラーです。28日後以来かな。
スプラッタ系は基本的には観ないのですが、
これは雰囲気に惹かれていたので、いつか観てみようと思っていたのです。ただし、体調のいいときにね・・・笑
このMAY-メイーって、ちょっと屈折した女の子が主人公なんです。そこにとっても興味があったの。
内気で友達がいない・・・っていう設定に、惹かれたのね。

これは、孤独な女の子がお気に入りのパーツを集めて、
友達を造ってしまうお話なの。足は、これがいいとか・・首の部分はこれがいいとかね・・・。なんだか書いているうちに、自分がとっても危ない人に思えてくるんだけれど・・・笑。
メイは、動物病院に勤めているから、手術的なことは得意。
さらに趣味が洋裁ということで、自分のお洋服なども
簡単に作ってしまうほどの実力があるの。
だから、そういうこと(人間作成ね)も、苦もなく、簡単にできるのよね。まあ・・・異常者のお話だし、ホラーなんで真面目に感想を書くのもなんなんだけれどね・・・。

孤独な人間って、1人の人間に、必要にこだわるでしょう。
独占したいっていう気持ちも、人一倍強いんだと思うの。
だから、拒否されたときには、その反動も強いというのには、大いにうなずけるところがあるわ。
もちろん、彼女は、恋人に対して唇を噛み切るほどのキスをしたり、好きな恋人の手を異常に撫で回したり、尋常ではない行動をしているし、ただの孤独な女性という枠にはおさまらないところはあるよね。そういうところは、やはり近寄りがたいと思えるし、理解のわくは超えているけれど、なぜか、気になる存在ではあったわね。

94分の短めの映画で、目を覆うような悲惨な場面・・は後半30ぷんくらいかな・・。でも意外と、後半は気持ち悪いって感じはなかったですね。あ・・気持ち悪いことは気持ち悪いけれど
想像していたよりは・・ってことよ。
脅かすような効果音もなく、
淡々と場面が展開されて言ったっていう感じ。
そして、ラスト・・。

なるほど・・・・って思いましたね。
冒頭でわからなかった場面の意味が・・・これで納得できる。
上手にまとめてあるじゃない・・・って思いましたね。
ラストは、せつなさも感じる終り方で・・・まあ・・・よろしいじゃあないですか・・・笑  こんな悲惨な展開で、せつなさを感じられるなんて、なかなかありませんですよ。


あとね・・・意外に思えるかもしれないけれど、
笑える部分もあったの。アダムがつくった映画とかね。
これ・・・凄いんですよね・・・笑  本編より、こちらの
お話の方が、インパクトあったかもしれません。だって、まったく想像していなかったからね・・・笑
アダム~~~!!(トラボルタ似なんだよ)、ホラーオタクならば、メイとうまくいくんじゃあないのかって。だって、アダムの姿を理解してくれるのって、メイぐらいなような気がするもん。

また、レズのお友達から預かった猫ちゃんの末路。
そんな~~~って思ったけれど、隠し場所を発見されたときも
ちょっと、可笑しさをかんじましたよ。ブラックだよね・・。

そういえば・・・偶然であったパンクの男も悲惨といえば悲惨だよね・・。

ホラーだけれど、語ること多くて、自分でもビックリです。
ちなみに主演の彼女は、
牧瀬さんに似ています。
「汚れた舌」観ているとわかりますが、演技が同じ。
牧瀬ちゃんもこんな感じにおもえてきて、怖いです・・・。subete.jpg

アップタウン・ガールズ

アップタウン・ガールズ

(2003 アメリカ)
監督  ボアズ・イェーキン
出   ブリタニー・マーフィ(モリー)
    ダコタ・ファニング(レイ)
伝説のミュージシャンの娘として好き放題の生活をしていたモリー。会計士にだまされ一文なしに。
彼女は働かなくてはいけなくなり、お金持ちの娘
レイの子守をすることにする・・・


感想  性格の違う2人が心を通わせるという
ハートフルなストーリーでした。
映画もそんなに長くなく、すっきりまとまっていたように
思います。前半のドタバタには、ちょっとひいた部分は
ありましたが、ダコタちゃんとの関係に入ってきた中盤からは
なんとか面白く観ることができたかな。
ブリタニーはこの間のジャスト・マリッジに続いての
映画。ジャスト~のときもお金持ちだったけれど、
こんなにはオバカじゃあなかったな~~笑と思いながら
観ていましたね。
あまりの好き勝手具合に、ダコタちゃんならずとも、
喝を入れたくなってしまったんですけれどね。
お家のペットは、子豚のムーちゃんでした。
可愛いって・・・・思わなくもないけれど、ブタだしな~~~
つれて歩くには勇気がいるよねって真剣に考えちゃったわ。

この映画のダコタちゃんは、子どもなのに大人顔負けの
行動をとってしまうしっかりものの役。さらに極度の
潔癖症。大いに笑わせてくれますね。ここらへんの
描写は単純に笑えて好きでした。
ホットドッグぐらい食べなくては、これから先、
生きていけませんよね。
あんな子どもいたら怖いけれど、少しはその要素、うちの子に分けて欲しいわ。整理整頓をきちんとして欲しいということ。
ママはお仕事が忙しく、かまってもらえず、
パパは病気の身なんですよ。本人は強がっているけれど、本当は
寂しがりや。そんな素顔がチラリと出てくる場面はとっても良かったわ。
ブリタニーちゃんも最初はどうなるのかと思ったけれど
後半、シリアス路線に突入してからは、こちらの観る目も変わってきました。  あら~~~ちゃらんぽらんだと思っていたけれど、カラーとしては全然変わっていないけれど、パパのこと思うその姿には
心打たれるものがあるわ~~~と感じましたよ。
ダコタちゃんとの共通点は、パパなんですよね。
同じ痛みを経験しているからこそ、
お互いの気持ちがわかりあうのですよね。
コーヒーカップでの場面が、この映画に中で一番よかったです。

ラストは、ちょっと作りすぎ・・懲りすぎの演出だったけれど、
ダコタちゃんの可愛らしい踊りを観ることができるので
許しますわ。
ブリタニーちゃんのお洋服も可愛かったけれど、
私は、ダコタちゃんのお嬢様ファッションに目がいっちゃった。
上品だわ・・・。着せたいわ・・・。ワンピーいいわ。
制服も愛らしいわ。

後味の良い映画でした。 

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すべては愛のために

すべては愛のために

(2003  アメリカ)
監督  マーティン・キャンベル
出  アンジェリーナ・ジョリー(サラ)
   クライヴ・オーウェン(ニック)
   ライナス・ローチ

英国社交界のサラは、慈善パーティに飛び込んできた青年医師・ニックの情熱に心を動かされる。
救うべき命が沢山ある・・
そう考えたサラは、遥かエチオピアへ向かったのだが、
現実は想像以上に厳しいものだった。
懸命に救援に従事するニックの姿に、恋心も感じるサラ。
やがて、思いは一つになるのだが・・


感想  確か正月公開だったこの映画。正月に見なくて
良かった・・・・とあらためて感じました。
劇場予告では甘い雰囲気に仕上がっていたように思います。
クラッシックが流れ、とても優雅な感じでしたからね。
でも、実際に見てみると、これがもう、甘い部分を吹き飛ばしてしまうほどの厳しい内容でしたね。
真面目も真面目・・。かたい映画でしたよ。
難民問題とそれを取り巻く社会体制について、今まできちんと向かい合ってみたことがなかったので、とっても勉強になりました。もちろん、現実はもっともっと深刻だとも思いますが、こうやって現状を見せ付けられると考えるきっかけにもなりますよね。
ただ、恋愛映画として売り出していたぶん、そこの部分を探してしまうのも致し方ないこと。そして、そういったことを期待するのは恥るべきことじゃあないかと映画を観ていくうちに
感じてしまうんですよね。いや~まいりましたよ。
できれば、恋愛なしで、描いてもらいたかった
内容だと思います。
こういった大きな目的を掲げて働いている中で、恋愛云々は語るべきではないのではと、思ってしまうんですよね。
次元が違うんじゃあないかって。
確かに、危ない場所に愛のためとはいえ、出向く勇気というのは
評価してあげたいと思います。すべては愛のためとは
よくいったもので、まさにその言葉通りの展開でしたものね。

ところで、最初は子ども1人だと思っていたら、後半
女の子も出てきましたよね。
そこのところで・・私、なんていう主人公・・・て
思ったんです。夫との愛情は冷めていたけれど、子どものために
ニックとの生活は選択しなかったのかなと思っていたら
子どもは作っていた・・・。そういう流れが不自然だと
思ったの。でもこの子どもって・・・・ねえ~~~~笑
衝撃の事実が隠されていたでしょ。

ビックリしました。そんなこじつけたような展開。
さらに、主人公についていけなくなってしまいました・・。
だって、夫が不憫過ぎるでしょ。
ライナスだったこともあって泣けてきました。
愛のためって・・あなた、
子どもと夫はどうなるのよって。
だってライナスだよ~~。久々に観るライナスだよ~~
あつかいがかわいそう・・・。
ということで、前半はなんとか真面目な姿勢で観ていたのですが
ラストの展開を観て、ガッカリしたところがありました。

ジョリーは優雅な社交界には似合いませんよね・・やっぱり。
あ・・オーウェンね。頑張っていた・・・。目を大きくして。
やはりワイルドだったな。main.jpg

最後の恋のはじめ方

最後の恋のはじめ方

(2005  アメリカ)
監督
出  ウィル・スミス(ヒッチ)
   エヴァ・メンデス(サラ)
ヒッチ(ウィル・スミス)は、恋愛が苦手な人にアドバイスを
するコンサルタント。ある日、セレブのアレグラに恋した
会計士のアルバートから依頼を受ける。
デブでドン臭いアルバートだが、一途に彼女を思う
姿に、ヒッチは、手を貸すことに・・。
ヒッチのアドバイス通り行動することによって、
アレグラと知り合い、デートにこぎつけるアルバート。
一方のヒッチも新聞記者のサラと知り合い、自らも恋の
道を突き進むのだった・・。


感想  ウィル・スミス初のロマンチックコメディーです。
彼のファンなら必見でしょう。
そうでなければ・・別に・・・・笑と思います。
楽しいことは楽しい映画ではあったんですけれど、
ビデオでもいいかなという感想です。
とりたてて、目新しいこともなく、オーソドックスな出来となっていたんじゃあないのかな。
恋愛指南してばかりの人が、実は自分の恋愛に関しては
不器用・・・。そういう展開かと思っていましたけれど、
ウィル・スミス扮するヒッチは、不器用でなく、きちんと好みの女性にはアプローチできていました。
すんなりデートしてしまうところは面白くないですね。
ただ、思ったようにことが
運ばないのが難点だったということのようですけど。
この映画、主役の恋の行方と同時に、アドバイスする相手の
恋も描かれるんです。
私は、このアドバイスを送る相手の恋・・アルバートとセレブ美女の恋愛劇の方が、面白く感じたんですよ。
笑いもとれていましたし、目だっていましたからね。
応援したくなる雰囲気もありましたし。
できれば、もう少し、主役のお話に比重をおいて欲しかった
ところはありますけどね。
さらにこの映画、脇の恋の行方以外にも色々なエピソードが
織り込まれているんですよ。
かなりごった煮。
ですから、登場人物が多いのですよ。
ヒッチの友人や、ヒッチの好きになる女性サラの妹&その夫などは、結局、一場面きりの登場の人たちです。
にぎやかなのはいいですけど、まとまりがなくなってしまう
恐れもありますよね。まさにその傾向。だから主役の恋が
イマイチ光輝かなかったように思いました。

恋愛にはルールがあるというヒッチ。でもルール・ルールといって、シナリオを用意してみたところで、所詮生身の人間相手。
やはり誠意をもってぶつかっていかなければ、相手の心を捉えることはできない。成功の秘訣は、やはり本人次第っていうことが
テーマだったように思いますけれど、最後のオチをみていると、
やっぱり、きっかけは作為的でもいいんかいな・・なんて、
思いましたよ・・笑。あ・・それからが大事なのかな。
あ・・この最後のオチですけれど、観た人はわかりますけれど
かなり命がけ・・笑。一歩間違えれば、危険ですよね。
これって、どう思いますか・・笑

主役はウィル・スミスということで、ほぼ出ずっぱりでした。
確かにウィル・スミスのかっこよさ(普段着姿がいいよね)
は堪能できるし、彼のコメディ的部分は見所になっていたとは思います。
でも私が笑えたのは、ウィルのエピソードではなく、アルバートのエピソードばっかりだったけどね。
脇のアルバートのお話ってね。
手が届かない美女とドンくさいけど純な男の恋物語なんですよ。
美女に寄って来る男性って、スマートで美男子ばかりだから
こういった、母性本能くすぐられるタイプって意外に新鮮に
感じたのかな。
なかなかいい感じに進んでいきましたよ。

2時間5分の上映時間。ちょっと長かったです。
途中・・見ているほうもだらけました・・笑

必見は、ダンスシーンでしょうね。
エンドクレジットが出る前の、ダンスシーンが
好きだったわ・・・。なんだか皆地が出ているようで
楽しそうだったもの。
ウィルの相手の女性は、ラテン系美女ね。全然知らなかったけれど、踊り観ていたらかなりのイケイケだった・・・笑

 何も考えずに見るにはいいでしょう・・。saigonokoino.jpg

バレエ・カンパニー

バレエ・カンパニー

(2003  アメリカ・ドイツ)

監督  ロバート・アルトマン   
出   ネーヴ・キャンベル(ライ)
    マルコム・マクダウェル(ミスターA)
    ジェームズ・フランコ(ジョシュ)
バレエの世界を描いた群像劇。
舞台はシカゴに本拠地を置く名門バレエ・カンパニー
”ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ”
ダンサー、芸術監督、それぞれの苦悩を
一つの作品を仕上げる過程の中で描き出す。
バレエ団の一員、ライは、同僚でもある恋人の
浮気が発覚。落ち込みはするが、バレエにかける情熱は
相変わらず。新作では、主役の怪我によりチャンスを
もらえる。ミスターAは予算獲得に追われる。
ベテラン・ダンサーは監督と考え方が会わず、文句をいう。
ライの舞台は大成功。やがて、またもう一つ作品を作る話が
でる。「青い蛇」。皆は練習に励むのだが・・。


感想  ゴスフォード・パークのアルトマン監督のお得意の
群像劇です。でも今回は、ドキュメンタリータッチですね。
完全にドラマ性は薄いです。ちょっと当てが外れたところもありました。見方によると思うんですけれど、ストーリー重視の人にとってはつらく感じると思います。
もちろん、バレエの場面は素晴らしいし、舞台裏を観ることができたという点においては、よい体験をしたということになりますがやはり、話は欲しかったな~笑

バレエ団に属する人々の悲喜こもごもが描かれているのですが
わりとあっさり。群像劇なので、とくに深追いはされておりません。登場人物で知っていたのは
↑の出演者3人だけ。
ネーヴが、この企画を持ち込んだんですよね。
ナチュラルな感じがとても良かったし、バレエも素晴らしかったです。今までホラーのイメージ強かったので、意外でしたね。
でも彼女の存在に気がついたのは、始まってから40分もたってから。本当地味だったな・・。(私が気づくのが遅いだけか)
唯一私が目立っていたと感じたのは芸術監督のマクダウェル
でしたね。さすが芸術家ね~~。オーラーが出ていましたね。
存在感ありましたね。
フランコはネーヴの恋人役ね。
お似合いのカップルでしたよ。
エピソードとしてはこれ~~っていうものはないんですよ。
ただ、二人でくつろいで会話していたりする程度で。
でも印象的だったのはね。フランコが上半身裸で料理する場面・・笑
ネ-ヴに「何か冷蔵庫にあるかい?」ときくと、
ネーヴがトマトとピーマンを出してあげるのよ。すると、
卵を割ってさささ~~とオムレツ?かなんか作ってくれるのよ。いいね~~~~(爆)
ネーヴのお部屋で夜、過ごしているシーン。部屋中ろうそくだよ・・。それが、かなり暗くてね。なにやっているのかわからなかった部分もありました。

バレエの踊りは見所といいましたけれど、
冒頭からいいですよ。リボンもって、踊りまくっているんですけれど今まで観たことのない世界でした。
これがバレエの世界なんだね~~~って感心しましたね。
ネーヴの舞台もいいし、最後の青い蛇の舞台も面白い。
でもこの青い蛇の舞台のストーリーってよくわからないのですよ・残念でしたね。
まさに・・・バレエ・カンパニーです・・笑
m040611a.jpg

-196℃

今回は映画では、ありません・・笑

これ・・・タイトルでビビビ~と来た人は、いるかしら。


先月新聞にもでかでかと出ておりましたが、SUNTORYから発売された新製法のお酒の名前なんです。

読みはマイナス ひゃくきゅうじゅうろくど・・・とかなふり
しなくてもそのままなんですけどね。

-196℃で瞬間凍結粋砕した果実をアルコールに浸漬して
チューハイに仕上げたものだそうです(HPより)
その温度がそのまま・・ネームングになったのですね。
たしかに、インパクトはありますよね。
一瞬、何々・・て関心もちますもの。

他の会社さんも色々なチューハイ出されていると思いますが
それぞれに工夫されていますよね。
別に、飲み比べているわけではないので・・どちらがどう・・といえないのが残念ですけど(そんなに飲んでいたら大変だ・・笑)
このチューハイに関してのお味としては・・・美味しいです♪

あまりお酒臭くありませんね。アルコール分は7%、6%、5%と種類によって変わってきます。
果物の味がしっかりでてきます。
飲み心地も爽やか。
缶のデザインも涼しげで、氷のイメージかな、でこぼこしているの・・・持ちやすいです。
今・・・うちのスーパーでは100円で売っていますので、
暑い日には、たまには飲みたいなって思います。
ちなみに、我が家では私しか飲めません・トホホ・・。

歌追い人

歌追い人
 (2000  アメリカ)
監督  マギー・グリーン・ウォルド
出   ジャネット・マクティア(リリー)
    エイダン・クイン(トム)
    エミィ・ロッサム(ディレイディス)

1907年、アメリカ。リリー(マクティア)は、ニューヨークの大学で主任教授への昇進を望んでいたが、なかなか思うようには
いかない。自分の将来に未来はないと感じたリリーは
妹が教師をしているノースカロライナ州の遥か
アパラチアへ向かった。
そこで出あった孤児のディレイディスの歌・・。
それは200年以上前のスコッツ・アイリッシュ移民の伝統歌そのままの歌で、学術的にも意味があるのだった。
リリーはこの村には、伝統的な歌が残されていると知り、
録音し採譜して出版しようと決意する。そうすれば、教授の道も
開かれると思ったのだ。


感想  サンダンス映画祭特別審査賞受賞作品。
エミィ・ロッサムのデビュー作でもあります。
彼女をはじめ、歌は・・・評判どうり良かったです。
バラッドというものを良く知らなかったのですが、
今回初めて知識として聞かされ、また一つ勉強になりました。
こういう風に埋もれていたものを、発掘するという作業は
地味ながらも、価値あることだと思いましたね。
題材も地味ですが、お話の運びも盛り上がる部分はほとんどないので地味であると思います。エピソードはいくつかあるのですが
どうも感動するまでのものではなく、予定調和になっていたかなと思えるところがありました。
できれば、主人公が新しい生き方を見つけ出していく過程を
もう少し、説得力有るカタチでみせて欲しかったかなと
思います。
後半のある出来事によって、主人公の将来の道が変わっていったと理解しましたが、できれば、そこにいきつくまでの、
心の変化を丁寧に描いて欲しかったように思えます。
恋愛の部分も、やっぱりというカタチでしたね。
恋をする相手は山男のアイダン・クイン・・・。
彼は素敵でしたよ。
閉鎖的な村の人でしたが、彼だけは都会暮らしの経験があって
物事を広く観ることができる人でした。
だからこそ、主人公の女性と、感性があうのでしょうが、
最初から、この男と恋に落ちるだろうという雰囲気がプンプン
しています・・笑
まあ・・それはそれでいいのですが・・・、やはり面白みには
かけるんですよね。
最後、甘いラストも、男はそれでいいのかなとも思いましたし。
でも、山の風景は心和みましたし、随所の入る
歌声も、透き通る声ばかりで心地よかったです。
ちょっとミュージカル風で、突然歌いだすカタチなので、
好みは分かれますけどね。
ダンスシーンも楽しそうで良かったですよ。

観た後は清清しい気持ちになれますので、
損はしない作品だと思います。
ロッサムちゃん可愛いしね☆
でもあの演技の仕方は優等生すぎて、どうもって思いました。utaoibito.jpg

ミリオンダラー・ベイビー・・・・・・ややネタバレあり・・

ミリオンダラー・ベイビー

未見の人はごめんなさい・・・。



(2004  アメリカ)
監督  クリント・イーストウッド
出   クリント・イーストウッド(フランキー)
    ヒラリー・スワンク(マギー)
    モーガン・フリーマン(スクラップ)

ジムを経営する孤独なトレイナー、フランキーの元に
31歳のボクサー志望のマギー(ヒラリー)が訪ねてくる。
自分のトレイナーになってほしい・・・初めは拒否していた
フランキーだが、彼女の熱意に負けて、条件付で承諾する。
自分の指示には口答えすることなく素直に従うこと・・
常に自分を守ることをすること・・・・。
彼女はめきめき頭角が表れ、勝ち進んでいく。同時に同じ
孤独を抱える身同士、親子にも似た愛情関係が築き上げられていく。しかし、2人の前に衝撃的な出来事が待ち受けていた。


感想   本年度(第77回)アカデミー賞、作品、監督、主演女優、助演男優賞受賞作品です。
賞に値するだけある作品だったと思います。
シンプルな音楽を最小限につかい(ギターでした)
登場人物たちの心の結びつきを、きめ細かく描いていったところに、とても好感もてました。
セリフ一つ一つとってみても、とても味があるものばかりです。
モーガン・イーストウッドの二人においては、年齢からでしょう・・人生の重みを感じる言葉を聞くことができ、ヒラリー・スワンクにおいては、情熱に満ちた言葉の数々を聞くことができました。この3人のコンビネーションもまた見所の一つで
あるでしょうね。

物語はモーガン・フリーマン扮するスクラップの語りで進められます。
これがなかなかいいですね。渋みのある声で、淡々と語る中に
フランキーの生き様に対する尊敬の念が感じ取れますし、
友情からくる彼の優しさ、思いやりが目一杯込められていたように思います。
 ラスト30分は号泣きすることでしょう・・・と謳われていただけあって、後半は、前半のカラーとは
大きく違ってきてしまうのがこの映画の最大の特徴かと思います。
予備知識ない人は大いに驚くでしょうね。
その、衝撃の大きさがそのまま映画の感想になりえてしまうかと思います。作品の好み・・も後半で分かれますね。
作品の質が高いというのと好みとはまた別物だと
思いますからね。私はこの作品・・質は高いと思います。
前半も好きですよ。
ただやっぱり、最初から後半のみのカラーでいくのならば、心構えもあるぶんいいのですが、こう持ち上げていい気分になっておいてから崖から突き落とすような気分にさせる映画は
何度も観たくなる映画かというと、首を横に振ってしまいますね。いい映画ですが、好きにはなれないでしょう。
だって、やっぱり、せつなくて、つらかったから。

私、ボクシングというと、あしたのジョーを思い出すんです。
ジョーも力石も燃え尽きてしまっていましたが、ひどく
感動しましたもの。何かに一生懸命に情熱をかけられることって
素晴らしいと思ったし、それが青春だと思いましたから。
それが、まあ・・この映画も、似た分があって、当然好きな要素を秘めているってわかるんですが、結局、アニメじゃあないので、現実的に考えてしまうんです。そこの生身の人間がいる・・
人生悔いなく生きること・・・充実した人生・・・輝ける人生・・・孤独だった2人・・・愛を知った2人・・・。
だからこその納得にいく・・・ラスト。
ラブストーリーとしてみてくださいというとおり・・・2人の
関係は想像以上に胸打たれましたし、悔いなく生きることの素晴らしさも感じとりましたけれど、やはりあのラストへの
もっていきかたは気になるところ・・。
どうしてこそこまで、突き落とすの?っていう思いが
ぬぐいきれないのよね。

人生輝いたからいいじゃない・・・、悔いは残らないはず・・。
生きるってそういうこと?。愛を知ったからいいじゃない?
人生ってそういうこと?

なんだか、現実って結局つらいことばかりなんだよ。
神なんて、どこにもいないよ・・・みたいな発想を感じとってしまう自分が嫌でしたものね。
映画館の予告編ではかなり重要な場面を見せていたようで、察しがついていた人もいたことでしょう。私は
予告編は観ていなかったのですが、何かがあるっていうことは
聞いていましたし、前作(ミスティック~)がかなり不条理な展開だったこともあって、嫌な予感だけはしていました・・・笑
ボクシング・・・でしょう・・・それで衝撃な出来事・・といえば、おのずから待ち受けているものがわかってくるんですよね。
後半の衝撃的な出来事が明らかになった瞬間からも、どう展開していくかということが手に取るようにわかりました。
もちろん、細かい部分は別ですが、結論としては
ああなるだろうと・・・。
たぶん、重いものを用意してくるのだろうと思っていましたからね。単なるサクセスストーリーで終るはずがないと思っていましたもの。こう予想が当たるというのもある意味
不幸ではありますけどね。
2人の絆の強さがあったからこそ、ここで感動し、
涙腺も緩みだすのだと思います。
私は、察しがついた分、冷静に受け止めることができそれゆえ、泣くところまで至らなかったです。
また、いくつかの映画を観ている人ならお気づきでしょうが、
後半の展開・・テーマは、某映画と酷似しています。
後半のテーマにおいては、某映画でさんざん困惑させられたので
またなのか・・・という思いもどこかに浮かんでいて、
今回は、感情をセーブさせるカタチで観てしまったところが
ありました。もちろん、作品のカラーとしては別物ですが、
同じ時期に同系列な映画はきついですよ。
ましてや、この作品は、突き落とし型だし・・・。

しかし、この前半、後半の違いはやはり凄いです。
劇場の空気が一瞬にして変わってきましたからね。
前半、声こそ誰も出していませんでしたが、劇場の空気にはとても温かいものが流れていたんですよ。それって肌でわかるでしょ?でも後半からは、冷たい空気よ・・・・。なんだか、咳払い一つもできない重苦しい空気に変わってきて、息苦しかったですね。こうやって劇場の空気が一つになっていることは、最初から皆、集中してご覧になっていたかたが多かったってことでしょう。一斉に流れを変えさせることができる力が有る作品って
やっぱり、エネルギーがありますよね。  
何回でもいいますが、質が高いからですよ。

前半が好きといいましたが、2人が絆を深めていく過程が
好きなんです。初め、マギーにはまったくかかわろうとしなかったフランキーが次第に心を開き、歩み寄っていく姿は、本当にいい・・・!!暗闇の中で握手を交わすシーンには、思わずジーンときてしまいました。
なぜ、あんなにも家族に疎外されているのかが
いまひとつわからなかったですし(だって、あまりにも
ひどいでしょ?憤り・・)フランキーと娘のこじれ方も
尋常ではないことから、とても気にはなります。
 教会に足しげく通う姿を見ると、かなり信仰にはあついのだと思いますが、なにがそこまで彼を駆り立てているのかも
気になりました。それで、最後の決断ですよね。
信仰をもっているからこそ、苦渋の選択となりましたよね。
意外とあっさり描いていましたが、そのシンプルさが余計
重みを感じましたね。

神に対する批判とまではいきませんが、現実は神をも裏切ることがあるかもしれないとでもいっているようで、
そういう描き方をすることに、複雑な思いを感じました。

幸せな人生とはどういうものか・・・。夢に到達し、
輝く人生があるからこそ、あきらめもつく・・・?
でも、人生ってつらいときこそ、それを受け入れ、生き続けるというのも意義有ることだと思うのですけどね。
そういうことを考えればまた困惑の世界に突入するんでしょうね~~~。
前半部分は意外にもかなり感動した口なんですよ。
結構それで十分でしたけど。後半に関する思考能力は、見た瞬間はなかったです。
今感想書いていながら、湧いてきているけれど。。。



ヒラリー・スワンクは、光っていましたね。
女性のボクシングシーンは、「ガール・ファイト」の
ロドリゲス以来ですが、彼女よりは数段、迫力有るシーンを見せてくれましたものね。鼻血場面は思わず、顔をゆがめてしまいましたよ。今回、いい作品にめぐり合い、彼女の持ち味を充分
生かしてもらったということだと思います。他の作品・・色々出ているけれど、意外と光らない役も多いでしょう。でも今回
切羽詰った負け犬状態の女性って、本人自身の姿もあるのかな
リアルさが感じられて大変良かったです。
男性的な要素を持つ反面女性的な繊細さも持ち合わせていたでしょ。車の中で女の子に微笑むシーンなんて非常に愛らしかったですよ
 スクラップとフランキーの靴下を巡るやりとりにしろ、レモンパイのシーンにしろ、モ・クシュラの意味にしろ、とにかく、
いい場面は多いです。ファンも多いはずです。
色々な感想が飛び交うかもしれませんが、これもまた
人生を考える映画としては良質なものなんでしょうね。


milliondollarbaby.jpg

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