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J.T.リロイって

こちらの記事・・http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060221

そうなんだ・・・・。
旧作におちてからみようと思っていた「サラ いつわりの祈り」
なんだかな・・・。
ピット君が出ているってきいているし、
アーシア・アルジェントも気になるし、観ようと思っていた矢先なのにこれ。。。じゃあね。でも逆に貴重な作品になるのかな。
面白おかしくすればいいってことじゃあないのにね。

これは、ラストデイズにかけるか・・。






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ええ~~来日していたの。知らなかった・・・・。
インタビューだけはしっかり読みました。
映画は渋谷みたいなのでだぶん無理。
観た方の感想聞きたいわ・・・。
しょうがない・・ドリーマーズの特典映像を観て我慢するかな。


インタビュー記事から抜粋
<日本で新作 『Silk』 のロケに入るマイケル。 『海の上のピアニスト』 の原作者アレッサンドロ・バリッコ の同名小説の映画化で、日本からは役所広司 や中谷美紀 も出演するドラマティックなラブ・ストーリー>
これも~コレも知らなかった。
早くも期待・・・・・!!!!!
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シルヴィア

シルヴィア  

監督:クリスティン・ジェフズ 
主演:グウィネス・パルトロウ、ダニエル・クレイグ

死後、ピュリッツァー賞を受賞した伝説の女性詩人シルヴィア・プラスと、夫テッド・ヒューズとの愛の軌跡。
シルヴィアは留学先のケンブリッジ大学で出会った詩人テッド・ヒューズと運命の恋に落ちる。
2人は結婚。
ボストンでの生活を経て、やがて子供を授かる。

感想  恥ずかしながら、シルヴィア・プラスという女性詩人を
私知りませんでした。もちろん、夫も。
若くしてお亡くなりになった方・・・ということを
映画公開前に小耳に挟んだだけ。それ以外は予備知識なしです。

詩人同士の結婚。同業者同士の結婚ですよね。なかなか難しい
ですよね。
今でいえば、例えば、俳優さん同士の結婚?
女性が家庭と仕事のバランスのとり方がうまくいかないことから、
不満・離婚という形もよく見受けられますよね。生活より
仕事をとったとか、とらないとか・・。
あ、いえ、ミーハーな例えでしたね。では、小説家同士の結婚というのはどうでしょう。小池真理子は藤田氏と結婚していますが、お互いに才能を認め合って関係を続けていますよね。
子供がいるとまた違う感じでしょうがね。
ともかくも、現代なら、このような状況でも本人の努力しだいで
生活維持はできるのかもしれませんね。
時代は女性にも社会的な立場を与えていますからね。
しかし、映画の主人公、シルヴィアの場合はどうでしょう。
家庭と仕事の両立に周囲の理解があったのか、協力があったのか、
なにより夫のサポートがあったのか・・。
あまり感じられなかったですものね。
いや、もっと彼女が自分の生活の精神的な苦しさを
周囲に漏らしていたらどうかな。もちろん、
ヒステリックな形ではなくってね。
素直な心情として語れば、ことの成り行きが変わっていたのかも
しれないのにな・・・って思いましたね。
でも作品を観るかぎり、彼女はできない性分ですよね。
精神的な不安定さが逆に自分を追い込んでしまったのかなと思いますね。
そういえば、夫と出会う前から、自殺未遂をしていて
精神的に弱い部分がありましたものね。ここがよくわからなかったところだけど。
仕事も家庭生活もバランスをとれる人っていうのは
そもそも強靭な精神力や肉体的な強さがある方だと思うので
彼女の性質からすると、無理だったのかもしれませんね。
それが哀れでしたね。
だって幸せをつかもうとしただけなのに、かえって不幸を背負い込んで
しまった人生だったから。

詩人ですものね。肝っ玉母さんには到底なれませんよね。
繊細な神経が必要になってくるお仕事ですものね。
家庭での幸せのなかで、豊かな精神を育んでいければ
よかったのにね。嫉妬心や妬み心など、マイナスの要素の方を
彼女自身が勝手に大きくしていったのが、不幸の源だったのかも
しれませんね。
だって、嫉妬は、どの夫婦だってあることでしょ。
それ以上のものが2人の中に備わっていれば、関係は持続できるのに。
妬み心、ライバル心ってところかな。
同じ詩人としての立場から当然もつのはしょうがないけれど
いい方向にもっていければ、自分の才能をのばす
きっかけにもなるのにね。

結局、2人の関係が壊れたその後の方が、彼女の詩作活動が
盛んになるという皮肉な結果になったのはなんとも悲しいですね。

夫はどうでしょう。
私。それほど悪い人には思えなかったけれど。
彼女を大切にしていたんじゃないかな。浮気しちゃったのは
悪いとは思いますけれど、彼女の日々の態度は度が過ぎていたところが
あったからね。心の安らぎが持ちたいという彼の気持ちもわからないわけでもないですよね。

ダニエル・クレイグ・・・私、きちんと観たのは初めてかも・・笑
ミュンヘンも、ロード・トゥ・パーディションも観ましたけれど、
あまり印象に残っていなかったのよね。
今回しみじみ観て、あの髪型が気になりました。
長いよ・・・・・・・
しかし、特典でのインタビューでは坊主でした。
イメージが違うよ・・・
そうね・・・声がいいかな・・・・・・私は。

シルヴィアにはグウィネス・パルトロウ。
どうよ・・・って思っていたのですが、案外よかったです。
インテリの感じはありますものね。
ただ精神的に病んでいるっていうならもっと
凄まじいものをみせてもらいたかったかも。
あ、髪型や服装は時代を感じさせて目の保養にはなりましたけどね。

私は冒頭の木のシーンが好きでした。
詩人の言葉って素敵よね。
そうそう、これは詩人同士の夫婦のお話ですが、別話で
ちょっと「アイリス」を思い出しました。
自転車で走り回るシーンも似かよっていましたものね。
アイリスの夫婦愛は大好きなので・(といってもこちらも悲劇的ですが
)本当はこのお話も・・
素敵なお話ね・・・で終ってもらいたかったです。


子供は可愛いわ。道連れじゃあなくって、それだけでも救いに
なったわ。

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症例A  著  多島斗志之

症例A  著  多島斗志之

精神科医、榊は前任者沢村医師の自殺によって、
17歳の少女・亜左美を担当することになった。
沢村医師の診断では彼女は精神分裂病。しかし、榊は
ふに落ちない点を感じ、診断と治療を決めかねていた。
そんな時、職場にいる女性臨床心理士である広瀬という女性に
亜左美は「解離性同一性障害」であるのではないかと
指摘される。いわゆる、多重人格だ。
榊はもともとその診断に不信感をもっていた。
榊の態度をみて、広瀬は、1人の医師に会うよう進言する。
そして、衝撃の事実が知らされる…。



感想  宝島社の「このミステリーがすごい」2001年度版
の国内第9位の作品です。
テーマはずばり、解離性同一性障害。
よく映画でも見かけますね。多重人格。起こった事件はすべて当事者の
精神的疾患からくるものだったとか、映画自体が、自身の妄想だったとか、みるものを驚愕させる事実としてこの
解離性同一性障害という病名が出てくることがありますね。
この物語も、ミステリーということで、やはりサイコものの雰囲気を
期待していたのですが、ちょっと違いました。
いい意味で裏切られたという感じでしょうか。
むしろ、新鮮な内容に感じましたね。

興味本位的な部分で扱われがちな問題ですが、この物語では
とっても真面目に取り組んでいる姿勢を感じるのです。
そこが好感もてましたね。
綿密な調査の結果でしょうか(本の最後にある参考文献の数がすごい)
この解離性同一性障害だけでなく、分裂病、その他精神的な病に関して、詳細な解説が述べられています。
実際の医師が記したかのようで、ものすごく、勉強になりましたね。
まあ、精神的な病に興味があるかたが、読めばの話で、
そうでないかたには、なんの面白みもない文章に感じるのでしょうが。
特に印象に残っているのは
ガリヴァー旅行記のガリヴァーが分裂患者ではないかという説。
作者のスウィフト自身が精神を病んでいたということから
小説にその分裂病の症状が表れるではないかといった内容でした。
いや・・・面白いですね。精神科のお医者さんの見解は。
そんなわけで、私的には興味深い話、エピソードが多かったのが
印象的でした。

ところで、この本、ミステリーという分類なんですよ。
今までの↑の感じですと、単なる医学書的な本のイメージを
もってしまいませんか。
いやいや、ちゃんと、ミステリーになってはいるのですよ。
ただ、地味ですね・・笑。
ミステリーとしては結末はなんだ~~みたいな
印象は、感じます。
その部分はあまり期待しない方がいいと思います。多重人格で、ミステリーとなっていても、別に沢山の人が殺されるわけでもなく、複雑な謎解きなどはまったくありませんからね。

もう一つ大事なこと。実は2つの話(精神病院の話と博物館のお話)
が同時進行していく構成になっていてミステリー的な部分は両方の話に入っているのです。
精神病院でのお話では、亜左美は本当に解離性なのか。
沢村医師は本当に自殺なのか。この2点がポイント。
博物館が舞台のお話では、博物館にある青銅の狛犬が贋作ではないかという謎。
そして、この一見関連性がないようにみえる2つの話が最後に
リンクしてくといった、話の運びになるのです。
でもこの2つの話がつながっていたという事実については
別に驚くほどのことではありません。ごくごく自然なかたちであるので
納得できてしまいます。
前にも書いたようにとりたてて驚くべき結末にはなっていおりませんね。
なにより、一番驚いたのは広瀬にかかわる秘密ではないでしょうか。
これは唐突だったので正直おどろきましたね。
え~~~そうだったの・・って。
ここはかなりくどくどしい説明になっているので、
人によっては読みづらく感じるかもしれませんが、私はのめりこんで
読んでしまいましたね。


意外にラストは○○小説へと変化していきます。
これはそのようにとらえてもいいのですよね。
ミステリーという言葉にあまり惑わされないで
過度な期待をもたなければ、楽しめる作品だと思いました。

ちなみに、私は普通の人です・・・・笑
なんだか読んでいるうちに、自分も感覚が麻痺していくような気に
なってしまうのがちょっと怖かったです。
ほら・・正常とかそうでないとかの境目って判断しにくいじゃない?
当てはまるかなと思えばそう思えてくるし・・ね。
でも・・・私・・・まともですので・・あしからず・・・笑
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隣人13号

隣人13号  監督:井上靖雄

村崎十三:小栗旬
13号:中村獅童
赤井トール:新井浩文
赤井のぞみ:吉村由美(PUFFY)
石井智也
松本実
劇団ひとり
村田充(特別出演)
隣人・金田:三池崇史(友情出演)
エンディングテーマ:「はがれた夜」平川地一丁目



普段、邦画はレンタルしないのですが、今回予告が面白そうだったので鑑賞してしまいました。スカーレット・レターに入っていた
予告だったものな。やっぱり、まずいよな・・・笑

ということで(どういうことよ・・・・)
私は・・・普通です・・・笑


かつていじめられっ子だった村崎十三。
気弱そうな青年に成長した彼は建築現場の仕事に就き、
ボロアパートで1人暮らしをはじめる。
実は、彼のカラダには凶暴な別人格“13号”が
住み着いていてときおり姿をあらわすのである。
建築現場には以前自分をいじめていた赤井トールがいる。
十三が就職したのも実は赤井のせいでもある。
そして、別人格の13号が、10年越しの壮絶な復讐をしかけはじめた。

感想  原作は井上三太の最強伝説コミックだそうです。
すみません・・まったく知りませんでした。
詳細を読むと「カリスマ漫画家、井上三太が、‘93~‘96年に発表した『隣人13号』。三太作品の中でも異彩&異臭を放つストーリーが熱狂的なプロップス(支持)を集め、早くから映画化が望まれていた本作」
なるほど~~。若者向けなのでしょうか・・・。
監督さんはPV発の映画監督・井上靖雄さんでデビュー作だそうです。

これはですね・・・・観る人を選びます。
暴力的ですが、直接的な描写はさけていますので、
目を覆いたくなる場面は少ないと思います。
でも残酷ですね。あと私は母親なので子供がらみの話では、
ちょっと気分が悪くなりましたね。この描写はどうよ・・・って
むかむかしましたものね。怒るという以前にこういった表現は
やっぱりまずいよね・・・って思いますね。
思春期の子供はやめた方がいいですよね。あ、年齢制限出ていますね。
でもそれにしても世の人間が刺激されないか心配。
表面だった事柄だけでなく、いじめの本質について真面目に考えるようになってくれたら、作品の意義もあるのだと思いますがね。
どうなんでしょう。こういった映像だけで満足を得る人がいるのだったら悲しいかなと思いますね。
この漫画が人気というのはどういったところからなんでしょうかね。
どいうった気持ちで読んでいるのでしょうかね。
考えるとちょっと怖いな。
世代が違うので理解しにくいですわ。じゃあなんで自分は観るのよ・・って言われそうですが、人格変貌に興味があるからですね。
けっして暴力的なものが好きってわけではありませんよ。

は~~~~、(ため息)、感想は書きますよ・・・。
二重人格のお話ですね。
いじめられっ子だった十三は、
自分の中にもう1人の人格を作ってしまうのです。
それが隣人13号。このネーミングは面白いですね。
彼は本来の自分とは正反対の凶暴な人格。でもある種、自分がこうありたいと思う人間ではあるのでしょうね。普通は理性的な部分で
どこかでブレーキがかかるのに、この人格にはブレーキがないのですよね。だから暴走してしまう・・。

復讐する相手は赤井トール君。ヤンキーですね。奥さんは
吉村由美(PUFFY)。彼女もレディース出身ですね。
2人ともお似合い・・・笑  本物かと・・・。
特にPUFFYの由美ちゃん。うまい・・・っていうかナチュラルすぎて
ビックり。

13号と十三は、それぞれ別々の俳優さんが演じています。
十三は、小栗旬。ごめんなさい。私この人初めてかも。
人気の方なんですか。可愛いです・・・笑
裸で踊るシーンなどあって、体当たりの演技でしたね。
13号は中村獅童。ごめんさい。私、ピンポンしか観ていません。
「いま、会いにゆきます」優しい夫役だったのですよね。
私・・・この映画のイメージ染み付いてしまいましたので、
戻れないと思います・・笑
完全に狂っていますね。顔面メイクを施しているのですよね。
怖すぎです・・・。あの声はなんでしょう。不気味です。
でも最初に出てきたときは笑ってしまいました。だって背後霊のように
気づいたらいるって感じなんだもの。


題材的には新しさは感じませんでした。
どこかで観たことがあるっていう感じでしたから。
こちらの方が先だったのかもしれませんが、すでに目は肥えていますしね。ただ俳優さんたちが熱演しているのが、観ていて感じられますのでそこにおいては、よかったかな。
お話はね、前半、アニメ映像を挿入したりする場面や、人格が変貌する過程などでは観客を引っ張っていくものがあったのですが
後半にいくにつれてやや退屈さを感じるようになったのが残念。
そもそもスピード感がない作品だったのですが、前半はそれでもよかったのですが(逆に怖さを感じる)
ラスト学校に乗り込む場面ではそれが気になって。
まったりすぎるのですよね。赤井と13号の対決も、子供の追いかけっこレベルに感じてなんだか・・・。

あと、よくトイレ場面が出てくるのは何故でしょう。
幼児期のいじめ場所になっていたからトラウマでしょうか。
しかし、後半赤井がトイレで発見する例のものはどういった意味があるのでしょう。単なる汚いだけだし・・どうやって用意するのか・・
これ笑えることろなのか・・・意味不明。

ラストは賛否両論みたいね。
これは以前ボクシング・ヘレナを観た時の感じに
似ているわ。こんなこともあんなこともしてどうよ・・・って思ったら結局・・・こうだった・・・のね・・・というオチつき。
人のとりかたによってどうとでも理解できるってことでしょ。
十三がいじめられた時に、はっきりと意思表示をし、
相手に立ち向かっていたら、相手の反応も変わっていたかも・・・
そこで全てが完結していたら、こんなに複雑な展開にはならなかった
のに・・・という教訓めいた結末だったけれど。
でも、アノいじめの凄さは、並大抵ではなかったので、
ただ謝ったからからそれですべてにおいて事が片付くっていうには
安易過ぎるかなと感じたわね。
謝っただけで心の傷は消せるの?人間ってそんなに簡単に性格って
変わらないと思うのよね。
ちょっと関係のない人を巻き込んでの復讐劇だったので
気分が悪い作品でもありますね。
別人格があわられてからの十三の
苦しみに焦点を絞って、暴力的なところを排除した作品の方が
私はいいかな・・・。だってこれ、ひどすぎるもん。

何故か劇団ひとりがでていました。どうして・・・笑dsc_7277_rgb.jpg

↑可愛いでしょ。



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↑怖いでしょ・・笑

オルランド

今日の鑑賞はこれ↓。
ティルダ・スウィントンを見たくなりこの作品を
手にしました。だってあの新作での白い魔女の姿見ていたら
ものすごく気になり始めたんだもの・・・笑


オルランド (1992)
( イギリス/ロシア/イタリア/フランス/オランダ)
監督  サリー・ポッター
製作  クリストファー・シェパード 
原作  ヴァージニア・ウルフ 
脚本  サリー・ポッター  アレクセイ・ロジオーノフ 
美術  ベン・ヴァン・オズ 
音楽  デヴィッド・モーション
   サリー・ポッター
 
出演  ティルダ・スウィントン
シャルロット・ヴァランドレイ
ヒースコート・ウィリアムズ 
ロテール・ブリュトー 
ジョン・ウッド 
ビリー・ゼイン
ジミー・ソマーヴィル

ヴァージニア・ウルフの原作「オルランド」の映画化。
16世紀末、エリザベスI世の寵愛を受けて、
不老不死を誓った青年貴族オルランド。その美貌を維持し、生き続ければ財産を相続できると。
オルランドはその後性別を超え、400年もの間、生き続ける。

感想  なんとも不思議な作品です。
イギリスの歴史やコスチューム、などに興味がある方は
面白く観ることができるかもしれませんね。
ただ物語性を求めている人がみるとなにこれ・・・って思ってしまうかもしれません。余分な説明が一切ないから。どうしてこうなの・・かしら、それでまわりはどうしたのかしら・・・と一般的に感じる
疑問には答えていないんですよね。ただ主だった事実を並べているだけ。また主人公を含め、すべての人において感情移入できる
物語でもありません。なんていうのか・・・全てにおいて
無機質な感じ。主人公の彼、彼女にしてから、あからさまな表情変化がないのですから(どちらかというと終始物悲しげで、悩んでいるような顔つきなの)これはもう、客観的に観るしかないのです。
でもだからといって、私はつまらないものだとは思いませんでしたよ。コスチュームものは好きだし、イギリスの歴史には興味ありますしね。
また、この作品はウルフ原作だと知っていましたので
観る前から身構えていた(難解であろう・・)ところがありました。
だから、覚悟の上ってところでしょうか・・・笑
主役のティルダ・スウィントン の魅力がよく出ている作品でね。
そういったところに注目してみると、
意外と楽しく鑑賞できたりするんですよ。
あ・・難解っていうと語弊があるかしら。
難しいとは思わないんですけれど(ストーリーは普通に追っていけます)感想を書き表しにくい作品でありまし、一般受けはしづらい
作品でもありますから、そう表現しました。哲学的な箇所も幾分あるかしら・・・・。特にラストなんか、ちょっと表現しずらい
感じですよね。きちんと物語の結論を出しているようには
思いますけれど。

性別を超えて生き続けた1人の人間のお話です。
ある日目覚めたら、女性へと変化していたオルランド。
「ただ性が変わっただけ。人間としてなんら変わりがない」と
その変化を静かに受け入れる彼、彼女?
驚きですね。カフカの変身のようです。
その時代その時代を、思うがまま生き続けるのは大変なことでしょう。
時代は変化していきますからね。
適応して生き続けていけるのもまた、その人自身の才能の一種だと思いますが、ちょっと悲しいことではありますよね。
そもそも不老不死の人生って、どうよ・・・って思うところありますからね。物語は最後現代にまで行き着きます。
未婚の母ですよね。強いですね・・女性は。
中世的な魅力をそなえた、主役のティルダ・スウィントンが
素晴らしいです。
冒頭での登場シーンは男性。コスチューム姿は凛々しいです。
後半の女性になった時のドレス姿(ものすごいスカートの広がりでした・・笑)より、男装の方が
私は好きですね。
前半、オルランドは婚約者いながらコサック娘に恋をします。
親しくなるきっかけとしてスケートしながら踊る場面(コサックダンス)がありますが、これは面白いですね。
スケート靴はいてあんなにお上手に動くことができるのね。
そんな激しい恋も長続きはせず・・
結果「女は信用できない」・・・笑  失恋ですがこれもまたよい経験

そして主人公は次に、詩の素晴らしさにのめりこんでいくのです。
という風に、物語は一つの出来事を経てその後の時代へと続きます・・。
時折オルランドが観客に向かって(観ている私たちよ)
言葉を返す時があります。
まっすぐな目でみつめられると、ちょっとドキッとしますね。
目力がありますから、怖いときさえあります。

原作は以前ちょっと読もうとしたのですが、難しくてやめてしまいました・・笑。だいぶ違うのかしら。

この不思議な感覚を素直に味わってみるといいのでは・・・というのが
お薦めの言葉でしょうか。


流れる音楽はとっても素敵ですよ。
作品にあった雰囲気ですよね。
ちなみに、冒頭に出てくるエリザベスI世は男性とか。
気づきませんでした・・。
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スカーレット・レター・・・・デミ・ムーアの作品

昨日紹介した作品と同名ということでこの作品を
紹介。内容読むと関連ありますよね。
不倫で子供を妊娠してしまうところね・・・・。



スカーレット・レター  (1995  アメリカ)  
監督 ローランド・ジョフィ  
 出  デミ・ムーア(ヘスター)  
 ゲイリー・オールドマン(アーサー)  
  ロバート・デュヴァル(ロジャー)

アメリカ文学の名作『緋文字』(ナサニエル・ホーソン作)が原作。
独立戦争以前の北米東部ニュー・エルサレムへイギリスから渡ってきたヘスター(デミ・ムーア)は、
宣教師のアーサー(ゲイリー・オールドマン)と恋に落ちる。彼女は医師である夫ロジャー(ロバート・デュヴァル)と結婚を
していたが、一足先に新境地で、生活を始めていたのである。そんなある日、夫ロジャーがアメリカに渡る途中、
船の沈没で死亡したとの知らせ。 夫の死を嘆くよりも、新しい恋に身をゆだゆる方に、意識がいってしまうヘスター・
だが、当時の世の中は、彼女の行為を罪だと、攻め立て、胸に姦通罪の印として、Aという文字をつけるように
命じられてしまう。 

感想   スカーレット・レターという題名なので、主人公スカーレットが手紙でも出すのかと思ってしまうこの映画。
全然違いました。 甘、甘なラブ・スイーリー、プラス当時の社会状況を垣間見る映画となっていました。
まず、題名の意味から。スカーレット・レターはAの赤い一文字を胸につけられる罰則だそうです。
このAはアドルトリィ(姦通)の頭文字。
主人公ヘスターは夫がある身で、他の男と関係を結んで子どもまで出来たということなんですよね。
姦通罪なんて、なんて古めかしいお言葉・・笑。でも、宗教が厳しく不貞を許さない時代においては、重大な出来ごとだった
のでしょうね。もちろん、今だって、不倫は普通いけませんけどね。
デミが、困っているときに颯爽と現れ、手助けしてくれたのが、牧師のアーサー。初めての出会いです。
登場してきた途端、もう話が見えてしまうのが
残念といえば、残念です。だって、2人とも、目が熱いんだもの。デミは夫がいる身だからね、牧師に惹かれたといって
そう簡単に思いを成し遂げるのは、どうかと思いますね。もうちょっと熱心な信者として、悩んだ方がいいかも笑
その点、ゲイリは悩んでいたから合格・・・。な~んて、ゲイリーの方が、温和でやさしそうな雰囲気が漂っていたので
ついつい贔屓目にみてしまうんですよね。
デミはね、村の長老たちに「お前の関係した男は誰だ」と攻め立てられても、断固として名前を明かさないのです。
古い慣習に立ち向かって、自分の愛を貫こうとするのですよ。ゲイリーの名前を出せば、彼が縛り首になりかねないかも
しれないからですね。かなり意志が強い女性。もちろん、愛のために強くならざる得ないのですが、あまりにも強すぎて
ちょっとびっくり・・・。ゲイリー一人では、とても扱えないんじゃないの・・・と思っていたら、本当にそうでした。
彼の言葉には耳もかさず、それ以降も、村の人々と戦う、戦う。素晴らしいです・・・女性の強さというのは。
そんな2人の前に、死んだと思われる夫が登場してからは、話が意外な方向に・・・。
恋愛が主ではありますが、インディアンと村人との戦いや、魔女狩り裁判など、社会的な出来事も、ストーリーに
からんできます。2人の恋愛からかなり話が発展していくんですよね。
この頃のアメリカの時代の流れを知りゆる上では、とても勉強になるストーリーではありました。
最後はハーピーエンド。夫役の、デュヴァルさんが恐くてね・・・。復讐したくなる気持ちもわからなくはないけれど、やり方が
汚いのは、よくないよね。正々堂々と、相手に向かっていった方がいいよね。
姦通罪の印の、赤文字は、洋服に止めてあるだけなのね。てっきり、肌にでも、焼き付けられるのかと思いましたよ(残酷~)
ああやって、お前は悪者だ~と村八分にするカタチは見ていて気分がいいものではありませんね。
いじめみたいですからね。
原作とは、多少違う内容だとか。  ちょっと読んでみたい気がします。
あ・・・この映画は、公開時評判があまりよくなかったようですが、私は、飽きずに楽しめましたよ。
甘い恋愛映画って、嫌いじゃあないもの!! っていうのもあるけれど、もうひとつ。
ゲイリーが良かったのですよ。こんなゲイリーみたのは、「不滅の恋」以来かも。それ以上に素敵でした。
今まで観たゲイリーの中で一番、いい男に見えたのですよ。もちろん悪役の彼も魅力的だけどね。この映画では、数少ない
いい人だからね。苦悩する彼は、最高・・・。彼が出ていて、良かったよ。
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昼ドラ

恋愛結婚の法則・・・

柏原崇君・・・・・素敵ですね。
前から好きなんですよね。ラブレターのあたりから。
白線流しも好き・・。
「恋愛結婚の法則」は再見です。前に観た時も面白かったのよね。
どうして結末がこうなるの。。って思ったんだけどね。
だってね・・・。まだドラマは継続中だから詳細にはふれませんけど。
キョンキョンとお付き合いしている時の姿が可愛いよね。
いつもクールだけど、このときは可愛い・・。それがいいんだよね。


そういえば、今期ドラマでは白夜行にでているのね。
夜はテレビを観ない人なので連ドラはぱったり・・・です・・泣

スカーレット・レター

今日はこちらを鑑賞。
久々の韓国映画です。
同名映画でアメリカのもの(デミ・ムアーね)もありますよね。
その紹介は後ほど。

スカーレット・レター
(2004年 韓国)

監督 ピョン・ヒョク
製作総指揮 イ・スンジェ
原作・脚本 ピョン・ヒョク
音楽 イ・ジェジン
出  ハン・ソッキュ 、イ・ウンジュ 、ソン・ヒョナ 、
   オム・ジウォン 、キム・ジングン

私生活では、 美しい妻,情熱的な愛人をもつ、
刑事ギフン(ハン・ソッキュ)。一方、仕事の方は順調だった。
ある日、彼は写真館店主殺人を担当する。
事件を調べていく中で、私生活の方に波風が立つようになってくる。

感想  イ・ウンジュさんの遺作となる今作品。
そろそろ、一年ですね。韓国俳優さんに詳しくない私でも
胸を痛めてしまう出来事でした。ご冥福をお祈り致します。

映画ですが、まず、冒頭のクラッシック場面とあわせて登場する
○○○の女性。このはじまり方はとってもいいと思いましたね。
何が起こるのが・・・不安感でいっぱいになりましたから。
途中まではなかなかどうして・・面白そうじゃないと
思いましたよ。
愛人である女性(イ・ウンジュさんが演じているの) はジャズボーカリストで素敵な声を聞かせてくれました。
情熱的で迫っているものの・・実は、寂しがりやで、一途で純粋な心の優しい女性でしたよね。しかし住んでいるお部屋はリッチだわ・・。
愛人ゆえの淋しさとか、悲しさをよく表現していたと思います。
一方の奥さん、貞淑そうでしたね・・・・笑
ちょっと型にはめすぎたきらいがありますが・・・典型的な
タイプの女性でした。まあ、実はそうではない・・・という事実が
発覚はするのですが、そのことについては後ほど。
さらに、2人に直接的には関係ないのですが、殺人事件の容疑者?として殺された写真館の店主の妻も登場します。
この方もまたお綺麗な方でしてね。
髪をアップにしたときと、下ろした時では雰囲気が違ってこれまた
いいですね。ちょっと3女性ともお綺麗どころの方なので
顔の違いがわからなくはなりますが、これは韓国映画初心者には
ありがちなことでしょうね。

前半はよかったといいましたが、問題は後半なんですよ。
ちょっと意味不明な流れになってしまったかしらと思います。
関連あるかと思われた写真館の事件。
観終わってみれば、本筋とは全く関係がないのです。
どちらを本筋とするかは、わかりませんが、
サスペンスと思いながら観ているとちょっと期待はずれ。
もっと、複雑な心理合戦がおわれるかと思いきや、
意外と普通。想像の範囲を超えるものではない犯人像でしたしね。
結局、本筋は、、ギフン(ハン・ソッキュ)に起こった悲劇というか、
快楽の果てのしっぺ返し・・・ということになりますか。
禁断の果実を食べた2人は、楽園を追放されたということ?
聖書的な意味合いを含めた結末。

で・・・最後の例のシーン。
ここで以前観た「ハッピーエンド」という映画を思い出しました。
あちらも、不倫の末の悲劇でしたが、なるほどな・・・と思える流れ
でした。でもこちらの出来事は??・
クルマの○○○○にどうしてよ・・。この物語の流れ上
行き着くには不自然では・・。疑問です。
不倫の果て・・でもここまでの必然性が感じられません。
趣味悪すぎ・・・。
それと、奥さんと愛人にかかわる秘密。
これもね・・・唐突過ぎませんかね。描く必要がまったくないと
思います。2人の関係に驚いたというより、この強引なもっていきかたに驚きましたね。
それと、主役のハン・ソッキュ。
愛人奥さんの間で、うまく渡っており、誠意のかけらもなく
傲慢なイヤな男。男のずるい部分が充分すぎるほどわかり
真に迫っていたと思いますが、ハン・ソッキュじゃない人で
観たかったかも。確かに彼にとってはイメチェンだと思いますが、
私の中では、ショックな部分があったかな。誠実な人でいてほしかったという願望がありますね。。他の作品のイメージがきっと
私の中では強かったのでしょう。髪をかきあげるかっこつけの仕草もね
全然似あっていなかったように感じますね。


劇場だったらきつい映画かもと思いました。あと妊娠中の人はやめた方が
いいですよね。
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ジェイコブス・ラダー 

マシニストでも名前を挙げたのでこの作品も紹介。
今日はいっぱいUPしましたので、
しばらく休憩か・・・笑

ジェイコブス・ラダー  (1990  アメリカ )   

 監督  エイドリアン・ライン  
 出  ティム・ロビンス(ジェイコブ・シンガー)
   ダニー・アイエロ
    エリザベス・ペーニャ
    マコーレー・カルキン

旧約聖書のヤコブの話を絡めて展開されるサスペンス・スリラー。
ベトナムが帰りの郵便局員ジェイコブは地下鉄に乗っているとき、悪夢を見る。それからの彼は夢か現実かわからない世界を
体験することになる。疾走する地下鉄にひき殺されそうになったり、暴走する車に追われたりする。中には得たいの知れない
人々。掛かりつけの医者の死亡。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話が入る。相手は誰かにつけねらわれていて、
不安だと話だす。同じ思いを感じていると告白するジェイコブ。やがて、彼はベトナム戦争中に何かがあったと感じ始める。


 感想   この映画はいわゆるオチつき映画。
それも、よくあるオチです。この部分だけに期待してしまうと、な~んだと思うかもしれませんが、
そこに行き着くまでの映像や、繰り広げられる世界観が非常に好みなので私は好きな作品ですね。エイドリアン・ライン作品で観ていない一本でしたし、、過去作品の中ではかなり異色だと
聞いていたのでとても楽しみにしながら鑑賞しました。オチが分かっていても(知っていたのですが)、面白かったです。
(以下オチ含めてネタバレなので未見の人は読まないでね)


「シエスタ」「ドニー・ダーゴ」・・・「シックス・センス」、「マルホランドドライブ」・・とどれも似たような不思議感覚の
映画ですが、それぞれに特徴がありますよね。
この映画もこの映画でしかない特徴があります。今あげた中では「シエスタ」に一番近いかな。夢と現実が錯綜してくるので、
はっきり内容を説明しにくい映画です。ただただ、異様な光景が目に焼きついて忘れられなくなります。それは気持ち悪いとか
恐ろしいというだけの映像ではなくて、物悲しさも含んでいます。
ジェイコブは自分が今どこにいるのか、迷い続けます。
離婚して別の女性の元にいるジェイコブ。妻サラと子供たちと幸せな家庭を営むジェイコブ。これは過去なのか現代なのか
幻覚なのか、現実なのか。寝室で目覚めたり、病院内のベットで目覚めたり、色んな状況で目覚めるたびに
傍にいる人が違うという戸惑い。整体師によって背中の傷を治しともらうという設定が何度も出てくるのは、現代医学では
助かりようがないと現実を、彼の意識で感じているから願望として出てくるのでしょうか。
ベトナム戦争で傷を負った彼が死の一歩手前でもがく世界なんでしょうね。よく走馬灯のような思いが
頭の中を繰り広げられるというけれど、まさにそういう状態なんでしょうか。そして、今まで彼の心の中に潜んでいた罪の意識
(子供を死なせてしまった)も、同時に現れだしたということでしょう。気になっていたのでしょうね、きっと。
人は死ぬ直前、どうにかして償いたい、わだかまりを消したりと思うのでしょうかね。そうすることで、神の元に穏やかに
召されるのではないかという
思いを感じるのでしょう。事実、息子カルキン君ね。。。を抱きしめた彼は、とても幸せそうなお顔をしていました。
ジェイコブは宗教的な意味ではヤコブという意味みたいです。ラダーは階段。クスリの名前でもあります。階段を落ちるごとき
に意識が闘争的になって、なりふり構わず人を殺傷してしまうという秘密のクスリです。
ベトナム戦争で何が起こったかという謎・・・それを明かしたいという希望そのままに、幻覚の中で結論を出してくれるという
展開が非常に面白かったです。ちょっとなかなか理解しがたい、驚くべき、秘密ではありましたがね。
戦争の悲惨さとか人間の怖さとか、死に対する恐怖感とか、色々考えさせられました。
結構、深いもの感じる映画だと思うのですがどうでしょうか。
とにかく病院内の映像がインパクとありました。(レントゲン室に運ばれる過程が物凄いです)ジェイコブが一人観る
顔が揺れる映像もゾクゾクしました。深層心理がお好きな人にはオススメな一本です。
全編にわたって、ほとんど苦悩するティム・ロビンス。演技がとても良かったです。それゆえ、ラストの安堵の表情が
引き立っていて、涙を誘いましたよ。光と影の使い分けが、効果的でしたね。
もういっかいぐらい観てもいいかな・・・と思いました。せつないお話だったな。          、

マシニスト

こちらは今日・・・鑑賞した作品です・・笑
続いて紹介。

マシニスト (2004 スペイン・アメリカ)

監督  ブラッド・アンダーソン
出演: クリスチャン・ベール(トレバー・レズニック)
     ジェニファー・ジェイソン・リー,

すでに一年間、不眠症のトレバー。
工場内での事故をきっかけに様々な悪夢が彼を襲う・・。


感想  クリスチャン・ベイルが役作りのために
28キロ以上の減量。この話を聞くと、どうもそちらに目が
いってしまいますよね。
やっぱり、じっくり観てしまいました・・笑
凄いわ~~||。あれじゃあ、誰もが死んじゃうんじゃあないのって
思ってしまいますよね。骨と皮じゃない?
薬やっているんじゃないの?って疑う同僚もいましたけれど、
そりゃあ、そうよね。普通の精神状態じゃああはならないよね。
そこがまず、ヒントにもなっているわけだけれど・・。

私は面白く観る事ができましたわ。
すっきりとわかるオチ。おお~~~という大きな驚きはなかったけれど、なるほどな・・って納得できて、モヤモヤ感がないのは
なによりだわ。
それに、そこに行き着くまでの過程・・・伏線の張り方ね・・
うまくできていたじゃないの。
全部観終わって、すぐに再度確認したくなりましたよ。
そういう気持ちにさせる映画って、やっぱりハズレではなかったと
思うのよね。
一年間眠らないで、生きているっていうのはちょっと信じがたいけれど(少しは寝ているんじゃない?気づかないうちに)
あのくらいまで大げさにした方が、彼の心の闇の深さを推し量ることが
できて効果的かもね。

しかし、あの少年と入ったお化け屋敷・・・子供が遊ぶ
遊園地レベルを超越していましたよね。
いやはや・・・グロイ。実際あったら異常に怖いですよね・・笑  

あんなに痩せこけているのに、
クルマに体当たりしたり、なんて無謀なことをするやつ・・・っと
本気で心配しましたよ。ちょっと無理よね・・。
さらにあの後走ったりして、結構元気なのよね。
痩せても生命力はあるの?・・笑
娼婦とエッチもできるし、食事は案外スムーズに食べているし、
一般人と同じ生活もできるのね・・とヘンなところで感心。

娼婦相手におどけて、鳥のまねするところ・・ビデオパッケージにもありますよね。。うん、あれは強烈。ソックリ・・・だし、
いいショット使っていますよね。

同監督のセッション9 と同じ雰囲気よね。静かで暗い映像で
淡々としているの。他にも似たような設定・・
(ファイトクラブあげている方多かったですよね?)の映画は
いくつかありますけれど、だからといって、なんだ~~っていう
思いは感じなかったわ。この監督らしさが出ていて、
充分楽しめますもの。特に冷蔵庫メモは、これは他では使われていない小道具じゃない?・・・笑  私も貼り付け魔だから妙に
関心もってしまったわ。

妄想場面では、ジェイコブス・ラダーを思い出してしまいました。
この手の・・現実と非現実の境目を体験する精神状態って
非常に興味深いですわ。同じような種類の映画があれば
またみたいと思ってしまいますもの。

痩せベールにおびえることなく、
楽しんでみてくださいね。若干、気持ち悪い部分もあるかな。
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戦慄の絆

やっぱり、続けてこちらも紹介しなくては・・・
クローネンバーグはお好きですか・・・笑


戦慄の絆   (1988  カナダ)   
監督  デヴィット・クローネンバーグ    
出   ジェレミー・アイアンズ (エリオットとビヴァリー)
    ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(クレア)
カナダのトロントで産婦人科医院を共同で
開業している一卵性双生児のエリオット(兄)とビヴァリー(弟)。
彼らは幼い時から文字通り一心同体で過ごしてきて、お互いが必要不可欠な間柄になっていた。
外交的な兄と内向的な弟。必要に応じて役割分担をし、精神的にも満たされていたのだが、一人の女性の登場で
2人の間に微妙なヒビが入り込んで行く。徐々に2人の精神は蝕んで行き、思いもよらぬラストへと導かれるのである。


感想  冒頭からして異様な雰囲気。
真っ赤な画面に医療器具の数々と奇妙な人物像が映し出されていきます。ジェレミー・アイアンズって「ロリータ」や「ダメージ」の
破滅していく、性に溺れたおじさんっていう嫌なイメージがあるので余り好きじゃあないの。何に考えているかわからない
いやらしい感じ漂っているし・・・笑。
その彼が主人公で、双子、産婦人科医なんです。それだけでパスしたくなるほど不気味。
今までは女性も2人で分け合っていたのかもしれないですよね。
何でも一緒だから。隠し事なし、それが当たり前の図式だったんですね。
でも、クレアって女性に出会ってから事情が違ってくるの。
エリオットはこのくらいで手をひこうと思っていたのに弟の方は本気で
好きになってしまいます。
独占したくなってしまうんです。でも兄の存在が怖い。自分だけの人生を歩み出すことなど不可能だったんですね
離れたいんだけど離れられないジレンマ。精神的に不安定になっていき、薬に頼っていく弟。
段段と精神のバランスが崩れていく姿はせつなくもあります。
兄のエリオットはそんな弟ビヴァリーをなんとか助けようとします
でも一方が落ちて行けば行くほど自分との距離が隔たってしまう
ことへの不安も感じてくるのです。
戻すことが困難ならば、自分も同じ状況に近づくしかなく、兄も薬を飲み、同じような状況に落ちていきます。
共に薬に溺れてやつれていく姿は痛々しいてね・・・泣。
とくに兄のエリオットの方はかなり理性的で精神的にも弟より強い人間だと思っていたのに同じようになっていくんですよ。
双子の絆の強さがかえって恐ろしく感じます
全体的に暗く、奇妙な世界観。産婦人科という職業柄、診察風景も出てくるし専門用語も飛び交います。
手術の場面はブルーバックに
真っ赤な手術着が登場するんですよ。もう異様。それはそれはインパクトあります。
もう1つ、弟の発明した器具。ドリルみたいなのばっかで
いや~、これも不愉快極まりないものなんです。そして最後は救いようのない結末。シャムの双子の兄弟の話を引き合いに出して
悲しい決断をするのです。
どこかで自己を確立していかなければいけなかったのに、2人で1つというぬくぬくした環境から離れることは
容易ではなかったのですね。
同じ容姿であっても性格が違うのだから、やっぱり個々別々。アイデンティティ-(人格における同一性=主体性)を見失ってしまった悲劇
だと思います。
しっかりもっていけなかったのは残念ですね。
グロい場面は比較的少ない方なので女性でも平気。でも産婦人科ですから、嫌悪感、示す人は多いかも。
あんな医者なら勘弁願いたいし。でもよくよく考えてみたら、切ない話だと思いますよ。
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ツイン・フォールズ・アイダホ

今日の映画紹介はこれ↓。
最近お邪魔するようになった、気まぐれ映画日記のリカさんのところで
紹介されていたので、思わずうちも反応。
この映画のレビューを書いている人って少ないのよね。
ちょっとうれしかったりします。他にもご覧になられた方おりますか~~。ちなみにポーリッシュ兄弟はレイフも出演している
ギャンブル・プレイにも出演しております。
確認済みよ・・・笑。  下記の作品のあと一本撮っているようですが公開はされるのかな。

ツイン・フォールズ・アイダホ  (1999  アメリカ)  
 監督  マイケル・ポーリッシュ    
 出  マーク・ポーリッシュ(ブレイク・フォールズ)
    マイケル・ポーリッシュ(フランシス・フォールズ)
    ミシェル・ヒックス(ペニー)
モデル志望の娼婦ペニー(ミシェル・ヒックス)は客の依頼でホテルの
一室へ向かう。そこにはシャムの双生児、フランシスとブレイクがいた。初めは驚いて、部屋を飛び出したペニーだが、
次第に彼らに興味を示しだす。やがて、双子の一人、ブレイクに惹かれはじめるペニー。一方のフランシスのほうは、体が弱り
危険な状態になっていた。  

感想   「戦慄の絆」と似たような双子をテーマにした映画です。
女性が絡むところまで同じなので、どういったストーリーなのかと観る前から興味深く思っていました。しかし、戦慄とは全然タイプの違う映画でしたね。あちらはグロい世界(笑)こちらは、美しい世界。
全編に漂う静かで美しい雰囲気。それが物足りなくも感じる人もいるかもしれませんが、私はこういう描き方も
良かったと思います。非常に感動しました。いい映画観たな~って感じで、後半はボロボロでした。
興味本位、見世物状態で
生きてきた彼らの心の葛藤は、実際は計り知れないものだと思うのです。でもこの映画では、そういったドロドロした
部分を押さえていました。事実をそのまま受け入れ、自分に与えられた運命に素直にしたがっている2人。
そういう部分に胸がつぶれる思いでした。
彼らは一人の娼婦と出会います。たぶん、自分たちの残された時間というものをどこかで感じていたのでしょう。
女性と接触を持ちたいという気持ちが生まれます。ブレイクに惹かれるペニー。2人一緒だと思っていても、やはり個性、性格は
別物。彼女は、彼の人柄に惹かれ始めたのだと思います。何でも一緒だった2人に初めて訪れる、感情のズレ。
嫉妬・・・。複雑だったことでしょうね。彼らの母親に対する思い、そして母親自身の思い。
母親の選択を責めるのは、簡単だけど、彼女の苦しみもなんだかわかるような気がします。最後に病院に訪れる彼女を観て、
良かったね・・・と思わずにはいられなかった・・・・。(涙)
起きて一分、寝るまでの一分が寂しいと答えるブレイク。2人一緒でも、もちろん寂しさは感じるのですよね。
永遠に一人になれないジレンマ、だけど、知らず知らずのうちに精神的な支えとなっている片割れ・・・・・、離れることはできない。
そういう状況がせつなかったです。2人でささやきあうシーンが多いのですが、それがとっても印象的。。
彼らの繊細な部分を表していているようでした。
悲劇は悲しい場面で途切れるだけのこと・・・物語は続く・・・といったブレイクの言葉通り、新たな生き方を見つけ出して欲しいと
願わずにはいられませんでした。
2人の歌声も素敵だったし、ペニー役の彼女も魅力的。魂の触れ合う恋愛・・・て感じでしたね。
監督、脚本は映画と同じく双子のポーリッシュ兄弟です。彼の監督第一作。いい映画でした




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アベンジャーズ 

今日の映画紹介(以前の鑑賞作品ね)はアベンジャーズ
その前にこの記事を紹介。




http://www.flix.co.jp/page/N0007813

↑ええ~~~という感じですね。
思わずお写真もこちらに。

N0007813.jpg



The Constant Gardener は公開決定ですね。
お祝い~~。
邦題は「ナイロビの蜂」だそうです。
原作はすでに読みましたが、映像の方がより、楽しめそうな
気がします。

ちなみに、アベンジャーズは、ラズベリー賞にノミネートされてい
ました。ハハハ・・・笑ってごまかす。


アベンジャーズ  (1998  アメリカ)   
  監督  ジェレマイア・チュチック      
出   レイフ・ファインズ(ジョン・スティード)
      ユマ・サーマン(気象学者エマ・ピール)
      ショーン・コネリー(天才科学者)
      ジム・ブロードベント(ミニストーリーの局長マザー)
イギリスのミニストーリの秘密情報員
ジョン・スティードと女性気象学者
エマ・ピール。2人は極端な異常気象をあやつる天才科学者の陰謀を
あばくために戦いを挑む。

感想   イギリスのTV「おしゃれ探偵」の映画化。ちまたでは相当評判が悪いので、この目で確かめてみようと思って観た映画。
この「おしゃれ探偵」ってテレビシリーズがどういうものかよく解らないので、キャラクターも理解しにくいところがあるかな。
オープンニングは結構かっこ良かったと思います。
冒頭に現れるレイフ。
帽子と傘と胸には白バラの花。おしゃれというより
キザなんだけど、許してしまおう・・・笑。
でも続いてみせるアクションには笑ってしまったわ。ごめん・・。
お相手のユマ。彼女は登場するたびに華麗なファッションを見せてくれます。
これはなかなか、いい感じ。ファッションモデルのようで
かっこいいんですよ。この2人のボスがマザーと呼ばれる、ブロードベント扮する男。ブロードベントなんだかすごく忘れられない顔
だから、あ~、ここにも出ているんだと感激してしまったわ。ファンじゃないんだけどね。
戦うお相手はショーン・コネリー。もと、ボンドですからね、レイフのアクションでは無理じゃあないのって終始ハラハラしていたの。
でもすごいアクションっていうものはなかったかな。
あっけなくレイフにやられてしまったもの。
ストーリーは正義の使者に悪党がやられてしまうという簡単な図式ですごく単純。
天候を操るという大事を成し遂げる男
なのに知的な科学者って感じでもないし、怖い感じもなかったし。これといってアクションでドキドキ、ハラハラするところも
なく知らぬ間に物語が進んで終わってしまったという感じがしました。
結局、おもしろくないの。でも主役が彼だから
別にいいかな。
映画の中の小物類は観ていてとっても楽しかったわ。
レイフはここでも裸よ~~笑。
裸で新聞読んでいるのがめっけものって感じ・・・フフフ。
そういう設定しなくてもいいのにどうして見せているのか謎だな。戦わなければいけないのに、なぜだか悠長に皆さん
紅茶なんか飲んでいるのもいかにもイギリスぽくって、好きだな。クラッシックカーのインパネをいじると紅茶が出てくるんですよ。
1台欲しくなるじゃあないですか。
ショーンコネリーのいるウェザー社の会議では出席者が熊の着ぐるみ着ているんですよ。
余興するんじゃあないんだから・・・って突っ込み入れたくなるほど、おかしなシーンも出てきて、なんだか愉快、愉快。
SFもの観なれている人にとってはな~んだと思う印象の映画だけど、ユマやレイフのファンの人は話の種に
観てみてはどうでしょうか。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

高慢と偏見  BBC版

監督  サイモン・ラングトン
原作者 ジェーン・オースティン
出   コリン・ファース 、ジェニファー エイル
    アンナ・チャンセロー 、クリスピン・ボナム=カーター
    トレイシー・チャイルド

内容省略。

感想   とうとう買ってしまったBBC版。
5時間ちょっとですよ。
一気に観てしまった!!といわれる方が多い中、
小刻みの鑑賞。まるで、連続テレビドラマのような鑑賞方法でした。
でもこれもまたいいものですよ。
次はどんなるのだろう・・と毎日ドキドキ感を味わえるのですから。

映画を観てからBBC版に入った私。
巷の・・・映画よりBBC版がよい!!ダーシーはコリンよ!!という・・声を自分の目で確かめるべく、購入鑑賞を決意したわけです
(大げさな・・笑・・いやいや値段はるんですよ・・これ)
ドラマ版のほうは時間が長い分、
丁寧に作られている感じがし、それゆえ、
主人公それぞれの気持ちの移り変わりがよりよくわかるものでした。
これは当然でしょう。またダーシー、リジーの恋が中心となるものの
姉妹、友人たちそれぞれの結婚にまつわる話も
意外と面白く(映画ではあっさりと描かれたいたので)最後まで
楽しんで観ることができました。
色々な幸せ見つけ方法があるのね・・・と妙に感心もしましたね。
どれがいいってはいえないかもね。個個に考え方があるものね・・。


ディスク1、2と2枚組みでした。
後半の2枚目の方は、ダーシーの告白、その後の物語。
2枚目の方が映画で語られない事が多く描かれていたので
興味深かったです。とくに告白後のダーシーの態度ね。
振られちゃったんだけれど、なかなか思いを断ち切れないの。
頑張ろうという姿がとってもいじらしかったです。
高慢といわれるキャラだから、めそめそなんて出来ないじゃない?
あくまでも冷静を保ちながら(動揺しないぞ・・・)も
やはり心中穏やかでないさまが見え隠れするところが
やっぱり見所。これは、ドラマでしか味わえなかったことだと
思います。
今思うと映画は、ダーシーの心情がわかりにくかったですよね。
心の奥で色々と葛藤はしていたのだろうけれど、時間がない分
描かれていなかったように思います。その分エリザベスのほうに
重点がいっていたという感じかな。
また、映画での告白は、野外で、(お庭だったかな・・・?)雨の中
でしたよね。ドラマでは室内でした。
これは映画の方がロマンチックな感じはしましたね。
シチュエーションがいいからね。
告白の仕方、それに対する受け答えは、微妙に違っていたような
気がします。
ドラマと映画のもっとも大きな違いは内容よりも、キャラの描き方に
あるような気がします。
ドラマ版の2人の方が圧倒的に大人。紳士、淑女の物語ということで
気品を感じるのです。それは会話と立ち振る舞いをみていると
すぐわかります。
一方の映画版の2人は、若いな・・・って感じ。お話は古いのに
2人のキャラは現代的に映りますよね。
もちろん年齢設定は同じなんだろうけれど(リジーって20前後?でも
ジェニファー・エール20には見えない・・笑)演じる人によって
雰囲気が違ってくるんだな・・・とあらためて認識しました。

ドラマ版の見所で池のシーンがよく語られますよね。
ダーシーがお池に飛び込んじゃうの。
ブリジットジョーンズ2の特典でも
ブリジットが言っていました。ダーシー、コリンの濡れたシャツから
肌が透けて見えていたのがセクシー・・って・・・笑
やっぱり語りがいのあるところなのかな・・・笑。

その後のペンバリーのお庭内での偶然の再会。ここはいいよね・・。
リジーも突然の出会いにドキドキして。
きっと、前よりは気になる存在になっていたんだよね。


さて・・・その他のキャラとして色々いましたけれど。

ウィッカム・・・映画の方が断然よい。
        ドラマでは計算高く、いやらしい男に
        なっていました。出番が多かったからかな。

牧師コリンズ・・・ドラマのほうがおっさん臭い。
       映画は小粒のお顔よね。ドラマ版の方が
       印象強し。

エリザベスの母・・高畑淳子でした・・笑  しゃべりのペースがね。

ジェーン・・映画の方は派手なお顔。ドラマは地味でしたが
      清純そうな感じが漂っていて好感度高し。



ドラマ版のエリザベスの家庭って意外とリッチな感じが
したんですけれど、やっぱりダーシーにはかなわないのね。
なんたってあのお屋敷、あのお庭なのですから。
高慢というのもそう育てられたからで、彼の振る舞いは
自分としては最良なものだと思っていたんでしょうね。
お姉さんジェーンの結婚を阻止したくだりが、映画版からず~~と
気になっていたんだけれど、ドラマではきちんと非を認めて
ビングリーにも謝っていました。わ~~誠実、と好感持てましたね。


ドラマと映画、
比較しちゃうと、可哀想だと思います。
確かにドラマは上出来。
でも私は映画版も好きですよ。
上手にエピソードをまとめあげていたし、時間的な制約があるなか
演出を工夫して見所を多くしていたでしょ。
個人的はエリザベスがブランコでユラユラしながら
物思いにふけるところとか、高い丘?に立ち尽くすところとか、
最後の朝もやの中での2人の様とか・・・よかったと思っていますわ。


ドラマと映画で別物と割り切って楽しむといいのでは
ないかと思います。根本的に、この物語の展開が
私の好みだったんだな・・・って思いました。
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ブリジット・ジョーンズ2 きれそうな私の12ヶ月

ブリジット・ジョーンズ2 きれそうな私の12ヶ月

原題 Bridget Jones: The Edge of Reason
監督  ビーバン・キドロン
製作   ティム・ビーヴァン , エリック・フェルナー
脚本   ヘレン・フィールディング
原作   ヘレン・フィールディング
出演   レニー・ゼルウィガー , ヒュー・グラント , コリン・ファース , ジム・ブロードベント

弁護士の恋人マークとのラブラブな日々を送るブリジット。
でも楽しいばかりじゃあない。嫉妬や行き違いで
ちょっぴりけんか。でもやっぱりすぐにラブラブに・・。
一緒に行ったスキー旅行。彼にまとわり突く秘書が
ちょっぴり不安。しだいに、マークとの仲がギクシャク
しはじめ・・。そんな頃、プレイボーイのダニエルとともに
仕事でタイを訪れる。
その後、彼女は大変な目に合うことに・・


感想 あまりいい評判は聞かなかったので、今頃鑑賞。
エピソードがなんだか、つなぎあわせみたいで
バランスの悪さを感じました。
あれも面白いよ、これも面白いよ・・・と
アイデアが沢山出て、それじゃあ・・全部いれちゃおう・・・とでも
思ったような構成。
付き合い始めた当初の恋人同士、特有の思い、
嫉妬、とか、愛されているかな・・という不安ね。
経験ありの人は多いはずだから、部分部分で共感はできるものの・・
全体的にドタバタしすぎるのが、とっても気になりますね。
だから、挟み込まれる甘い部分も(ちょっと甘すぎ・・笑)、
せつなくなるようないい争いも、印象が薄く感じるのです。
マーク・ダーシーやブリジットに、ものすごく思い入れが
ある人には、どんなにドタバタになっても
好意的に受け取ることができるのだろうけれど、
もうちょっと、整理して作ってもよかったかもと思いました。


今回も思ったのですが
ブリジットってもてすぎ・・・笑。
ありのままの君っていうけど、あそこまで自分を変えなくっても
いいのかな・・笑 女性の願望ではあるけれど。
でもでも・・太りすぎでしょ?・・笑。
すべてOKってマークはいうけれど、本当?
男はやっぱり・・・・って多いじゃない?
そういう意味では、このマークって女性の理想なんだね。
高慢と偏見のキャラって言われているけれど、
こんなに人を見下していたんだ・・・・笑。
子供の話とかね・・・価値観押し付けるでしょ。
マーク・ダ-シじゃなければ、嫌だよね・・・笑

彼女とマークの価値観の違いって本当は大きいと思うよ。
でも愛があれば・・そんなものすべて乗り越えられる的
発想がうける要因なのかもしれないね。

でもでも・・・現実にこれだけ、ものの考え方が違うと
結局破綻が生じるんだと思うのよね。ほら・・私主婦だし・・かなり現実的に考えてしまう癖があるのよね・・・・笑
理想の恋愛だからいいのか・・・笑

何も考えず、楽しく観る映画というのなら
合格点じゃあないのかな。
コリンのキスシーンが多いのでファンなら
満足いく映画でもありますよね。

DVDについている特典映像
も全部チェックしました。
噂どおり、コリン・ファースのインタビュー部分が一番
面白かったですね。ちょっと普通のインタビューではなく
ブリジットが、俳優コリン・ファースにインタビューするという
形式。
高慢と偏見の池のシーンをお話してくれるので、
たぶん、ドラマファンには、うれしい特典なのでしょう。
私は、前後しますけれど、これからドラマ版は観ます。



タイの事件は
ミッドナイト~~~みたいな展開ですね。最近見たばかりだから
これをパロディぽくするのはどうかと思いましたけれど。
あの場面では笑えないよね。
これも、状況に対して危機感薄く
現実味に乏しく、エピソードとしては面白くなかったな。
笑い事じゃあないのに、皆笑をとろうとした
感じが好きじゃあないです。あの友達だって
黙って逃げてしまって・・・無責任な・・・・。

でも、ここでもマークは、活躍してくれて。
それはそれで良かった・・
愛を再確認っていう展開だったからね・・・。、

今回も歌がよかったです。ノリノリでした

1) ウィル・ヤング / ユア・ラヴ・イズ・キング (シャーデーのカヴァー: 新録)
2) ジャメリア/ ストップ
3) カイリー・ミノーグ/ 熱く胸を焦がして
4) ジョス・ストーン/ スーパー・デューパー・ラヴ
5) メアリー・J. ブライジ/ 悲しみのバラード(エルトン・ジョンのカヴァー: 新録)
6) ロビー・ウィリアムス/ ミスアンダーストゥッド
7)ジェイミー・カラム/ エヴァーラスティング・ラヴ(ラヴ・アフェアーのカヴァー: 新録、主題歌)
8) バリー・ホワイト/ マイ・エヴリシング
9) ビヨンセ/ クレイジー・イン・ラヴ(Feat.Jay-Z)
10) ルーファス・ウェインライト Feat. / アイ・イート・ディナー (新曲: 新録)
11) 10CC / アイム・ノット・イン・ラヴ
12) カーリー・サイモン/ 私を愛したスパイ
13) プライマル・スクリーム/ ローデッド
14) ザ・ダークネス/ アイ・ビリーヴ・イン・ア・シング・コールド・ラヴ
15) エイミー・ワインハウス/ ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー(キャロル・キングのカヴァー: 新録)
16) ミニー・リパートン/ ラヴィン・ユー
17) アレサ・フランクリン/ シンク
18) レオナ・ネス / コーリング
19) スティング Feat. アニー・レノックス/ ウィル・ビー・トゥゲザー(新録)
20) ハリー・グレグソン=ウィリアムス/ ブリジットのテーマ(新録)


スキー場のファッションが好き。
コリンのラブシーンも素敵。






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ミュンヘン

ミュンヘン (2005  アメリカ)
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出  エリック・バナ ( アヴナー)
 ダニエル・クレイグ (スティーヴ)
  キアラン・ハインズ ( カール)
マチュー・カソヴィッツ (ロバート)
ジェフリー・ラッシュ ( エフライム )
ハンス・ジシュラー ( ハンス)
ギラ・アルマゴール  イヴァン・アタル 
マリ=ジョゼ・クローズ  マイケル・ロンズデール 
マチュー・アマルリック  モーリッツ・ブライブトロイ 
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 
メーレト・ベッカー 

1972年のミュンヘン・オリンピックで実際に起きた事件の真相を、事件に関わった人々のコメントや、史実に基づいて映画化。
1972年、9月5日。
ミュンヘン・オリンピック開催中に、
「ブラック・セプテンバー(黒い九月)」というテロ集団による
イスラエル選手団襲撃事件が起こる。
人質となった選手11名は全員死。
この件でイスラエル機密情報機関“モサド”は、暗殺チームを編成、
首謀者11人を抹殺するよう指示する。
暗殺チームのリーダは、アヴナー。妊婦の妻を抱えている身だ。
そして彼の元に集められた仲間4人。
次々に人を殺し、任務を遂行する彼ら。
しかし、次第に自分たちの行いに疑問を感じ始めていく・・・。


感想  2時間44分。迫力ある映像の数々、漂ってくる緊張感・・・グイグイ見せ付けてくる力強さが作品全体を覆っていて、
上映時間の長さが気にならないほど一気に鑑賞できました。
今年初めての重厚感ある映画でした。
宣伝では感動超大作となっていますが、それとはまた違うと思います。なんでも感動と一言で片付けてしまう傾向がちょっと嫌ですね。
この作品で、涙は流せないでしょう。
というか、涙を流す余裕などもたせてくれないでしょう。
終始語りかけているような映画だったように思います。
何が正しいのか・・正しいことなどあるのか・・・って。

あまりにもむごい現実。そして暴力でしか解決を見出せない
という考えに、非常にむなしさを感じましたし、同時に人間の愚かさを
感じました。報復の繰り返しでは、何も生まれないし
逆に失うものが多いはず。

中東の問題については恥ずかしながら正直わからない部分が
多いです。本当はこの映画を見る前にある程度予習おいたほうが方がよかったかもしれません。
モサド、KGBと聞いても、ピン!!とくる頭の構造ではありませんでした。題材のミュンヘン事件もあまり記憶にありません。
(生まれてはいましたけれど・・小さかった・・・です。)
あの時代にそんなことも起こっていたのね・・その裏にはこんな事実が
隠されていたのね・・とずいぶん勉強させられ、同時に
考えさせられました。
民族の対立、宗教問題・・・など、中東が抱えている問題は
日本ではすんなり理解できるものではないのかもしれません。
個人の恨みからの復讐というには理解できやすいでしょうが、(むかしから日本にはあだ討ちってありますものね・・)
この映画の暗殺グループたちのように、直接的な被害者でないものが、見も知らない人を殺すという図式に、
馴染めないところはありますよね。

国家への忠誠心、愛国心のための任務。
罪のない人が殺されたのだから、それに対して自分達が結果を出しても
だれにも文句いわれない・・・自分達は正しいのだ・・・という
正義のための殺し・・・という感覚。
そこにはどこか英雄的なにおいも感じます。事実、映画の後半・・国に帰ったアヴナーは、皆に英雄扱いされますものね。
でも彼はその扱いに疑問を感じます。その時点でもうアヴナーは任務を引き受けたときの彼ではなくなっていたんですよね。
最終的には、暗殺という仕事に意味を見出せなくなっていたんでしょうね。この、最初と最後・・どんどん変化していくアヴナーの心理描写
および容貌の変化が見ものでした。
(後半のベットを裂いたり、電話機を分解したりする、狂気に満ちた
行動は・・凄まじかったです)
人間って安らぎを忘れてしまったら不幸だな・・って思いました。

人も殺したこともない、家庭的な料理の上手い(素晴らしい包丁さばき!!)平凡な人間のアヴナーだもの。
無意味な憎しみの中に巻き込まれて欲しくはなかったです。
暗殺を離れたときに妻、子にみせる彼の顔は優しげなんだよね~~~
さらにこの子供が可愛らしい!!。

もちろん、アヴナーばかりでなく、
暗殺者各々も・・心理的に追い詰められてきます。
この暗殺者グループ他の4人・・個性的な人ばかり。
しかも、地味目の配役。映画通なら知っていてもそうでなければ
いうメンバーですよね。実力重視の人選という感じで
好感もてました。
国も年代も経歴もそれぞれ違い、皆が人間臭くてとっても良かったです。なかでも、マチュー・カソヴィッツ、爆弾係の人・・・おもちゃ職人だったっけ?のキャラは、一風変わっていて(やや癒し系で)
見ていてホットする部分もありました。
また全員でお食事するシーンも、ホッとできる場面。
豪華な食事を度々するんですよね。女性がいなくても困らない世界!!


一方、情報の売買を行うルイ(犬を連れていた妖しい男)と
彼のボスで、大家族の長’パパ’。かなり謎でした。
どこの政府にもぞくさないっていっていたけれど、正体はいったい。
彼はアヴナーを親しみをこめて自分の住まいに案内します。
自分の利益になるから手を組んでいるけれど真の意味はわからない
ですよね。
そして一緒に料理をする2人。
彼の手を見て・・<料理人の手ではない暗殺者向けだ・・大きすぎる>
そんな言葉をかけられてしまうと余計、
悲しくなりますよね。アヴナーの背負った運命が。
(私も手が大きいので悲しくなったけど・・・・)


映画には8カ国が登場。
イスラエル、ローマ、パリ、アテネ・・・ニューヨーク他他。そんなに多くの国が・・と今さらながら驚き。場所が変わったのはわかっても、移動が激しかったので今どこにいるかわかりにくいところはありました。が、かろうじてストーリーの流れは把握できました。ホッ!
上記のニューヨークは最後の場面です。
ココでの会話も見所。

つめは伸びるから。切っていかなくては・・
そんなセリフが印象的でした。


ジョン・ウィリアムスの音楽を聞きながら
しばし余韻に浸りました。音楽もいいですよ。


私はこの映画をみてメビウスの輪を思い浮かべました。表と思っていても裏にも感じ・・自分はどっちだかそのうちわからなくなる・・
そして途切れることはない・・。ぐるぐる回っている・・
正しい行いなんて誰が判断するのか。
争い、暴力では何も解決にはならないんですよね。

主演のエリック・バナ。手足長かったですね。私は初対面。
以前の映画の印象がないぶん、新鮮な気持ちで観れました。

munich_06.gif

ミッドナイト・エクスプレス

ミッドナイト・エクスプレス
(1978年製作 米)

監督:アラン・パーカー  
出  ブラッド・デイビス(ビリー)
   ランディ・クエイド             
トルコのイスタンブール空港でアメリカへ帰国しようとした青年ビリーが麻薬の不法所持で逮捕され投獄されてしまう…。 極限状態での人間の尊厳と自由を問う社会派ヒューマンドラマの傑作。

感想
  2度目の鑑賞。午後のロードショーで先日やっていましたね。
実話です。こういう社会派の映画は、好きです。
見応えがありますからね。
この作品の、主人公は無実の罪ではないのですよね。
もとはといえば、自分がいけない。
自業自得ではあるけれど、それにしては尋常でない判決。
かなりの年月刑務所内で過ごすはめに。
刑務所内では、悪がはびこっていて、過酷な生活を送るんです。
だんだんやつれてくる主人公。
恋人との面会場面は壮絶でした。

今では刑務所ものの映画は珍しくないし、
そこでの生活も想像できるものだけれど。
これは実話というので重みがありますよね。

ラストに待ち受ける爽快感が格別です。
外国での犯罪ではどんな結果が待ち受けているか
わからないですから、気をつけなくては。
音楽も緊張感をかもしだしていて、とってもよいです。

主役のブラッド・デイビス。
お亡くなりになっているんですよね。ブラビ似でした。
残念。ちなみに、昔のことですが、お友達の掲示板で
この映画のことを「アメリカン・エクスプレス」
といってしまいました。
カードじゃないって!!笑
szyenkhmf.jpg

色バトン

悠雅的生活の悠雅さんから
色バトンなるものを、受け取りました。
早速・・・回答させていただきます。

Q1:自分を色に例えると?


 淡いクリーム色。
 

Q2:自分を動物に例えると?


 白鳥ではなく・・アヒル♪
 歩き方とか可愛いよね。って自分でいってみる・・。
 


Q3:自分をキャラに例えると?(漫画でも映画でも可)

 自分ではルパン三世。カリオストロの城のクラリスの
 イメージ~~~~♪bgml.jpg



 でも、ムーミンのミー(目の辺りが似ていると思われる・・けして性格ではないだろう・・泣)といわれた時期がある・・・↓可愛い?笑
character_littlemy_01.gif



Q4:自分を食べ物に例えると?

 え・・なに?わかんないわ・・・・。高野豆腐とか。(地味な
 ところと あの舌触りがね・・ なんとなく・・・笑)


Q5:次回す5人を色で例えると?

 わ~どうしよう。5人もだなんて。
 皆さんお忙しいよね・・。
 どなたか受け取ってくださるかた・・お声かけてくださいませ。

9 Songs

9 Songs (ナインソングス)   (2004 イギリス)

監督:マイケル・ウインターボトム
出演: キーラン・オブライアン
   マルゴ・スティリー
   プライマル・スクリーム
   フランツ・フェルディナンド
   マイケル・ナイマン
   エルボー
   ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ
   ザ・ダンディ・ウォーホルズ
   スーパー・ファーリー・アニマルズ
   ザ・ヴォン・ボンディーズ



マットには恋人がいた。
彼女はアメリカ人の学生でロンドンを訪れていた。
名前はリサ。彼女は21歳。
ふたりはある夏、ブラック・レーベル・モーターサイクル・クラブのラ
イブで出会い、そしてライブの間ごとに愛し合った。
でも、次第に感じる孤独感。

感想  マイケル・ウインターボトム監督の昨年度(2005年)
公開された作品ですね。
そうですね・・・・彼が監督した作品と知らなければ
観なかったかもしれませんね・・・笑
一般受けはしないでしょう。
彼らしい映像や音楽の使い方は当然あるのですが、
この作品をみて、私には感じるものがあまりなかったです。
この映画をみて、自分の中の体験と結びつけてなにかを
感じ取ることが出来ることができる方はいいでしょう・・。
でもセックスばかりですよ・・・。自分の体験って
結局そのことを思い出せというのかしら・・・・・笑
ドラック使用までして盛り上がる2人に、
どう・・何を・・感じるとれというのでしょうか。
そもそも・・・リサが嫌いです・・私。
なんだか・・バカっぽくて・・笑
マットに同情しちゃいますね。

観る人が多少なりとも感情移入できる
要素を用意して欲しかったです。

どうしてここまで表現する必要性が
あるのか・・・疑問です。 人のセックスをみても
面白いことは何もないし、これだけ多すぎると、ライブシーンになるのが待ちどうしくもなります。ホッと一息。
ライブのシーンはよかったですよ。私はロックあまりよくわからないのですが、この作品では唯一の安らぎに感じたもの・・・笑

触れ合っていても感じる孤独・・・。
何度重ねあっても結局満たされない思い・・・

恋愛には当然感じる不安でもあるし、
経験しているかたも多いけれど、それを意識させるのには、
別の表現方法でもよかったかも。

これ・・・は、やっぱり、意見が分かれると思います。
少なくとも恋愛映画を求めてこの作品に手を出した人が観ると
ガッカリすると思うのですよね。恋愛映画好きの中には
ロマンスを求めているところがあるでしょ。それがこの作品・・・リアルすぎるというか直接的なものばかりで表現されているのだもの。


脚本なし、会話はリハーサルを通し、即興によって
形作られている・・・という作品だそうです。
それはそれで、いいと思いますよ。そういった、リアルな雰囲気を
出す作品って多いしね。
でも、セックス・・ライブ・・セックス・・ライブ・・・の
繰り返し・・・だと、観続けるのがつらいです。
69分の映画でしたけれど、それが限度でしょう。

彼ら2人が海に出かけるシーンなど、屋外デートの場面も
入りますが、とどまるところ、セックス・・・行為。

観始めたとき・・
働いているのか・・・この人たち・・・って思いましたもの。

彼女の想い出は服装ではない匂いや味・・・
という冒頭の彼氏の言葉。

<愛したひとを思い出す時、わたしたちは何を思い出すのだろう>

たぶん、女性と男性の違いかもしれないけれど、
私は、そういう感じたかはしないので・・
この段階で・、違うなって思いました。
私なら物とか、さりげない仕草とか・・・そういうものですね。
他人ととってはなんともない素振りでも、自分にとっては印象的な出来事になると思っていますので。

監督いわく、テーマはライブとラブストーリー。
そして従来とは違ったラブストーリの形を描きたかったと。
多くのラヴストーリーはセックスはシンボル化し、避ける傾向に
あるのだが、本来のセックスはそうではない・・・と。
2人の人間が愛し合う姿をシンプルに描きたかったそうです・・。
ハイ・・まあ、そのとおりでしょうね。
本来のセックスはきっとこうなんでしょう・・。
段々エスカレートしていますけれど、まあ・・このように
シンプルなんじゃあないですか?他人のことは詳しくは知らないけれど・・・笑。
でも、お金払って映画館
でみるのには、あまりにもシンプルすぎませんか。作品として
見るほどではないと思いますが、いかがでしょう。


実験的な作品ということなので、しょうがないかなと思いましたが
今回・・私はダメでした。全然面白くないのです。
次回作品に期待です。

あ・・マイケル・ナイマンの曲はよかったです。
それだけが救い。
あとこの映画の日本版の予告のナレーションは大森さんです。
それ自体はよいんだけどね~~~~笑


さてっと、この勢いで、インティマシー/親密も続けてみて
みようかしら・・・。こっちは良さそうだし・・本当?

41.jpg


ところで・・こ~~んな情報みつけました。
<第56回ベルリン国際映画祭>
<ベルリン 1月30日 ロイター 
今年のベルリン国際映画祭は政治色が濃い内容になりそうだ。コンペ作品となったマイケル・ウィンターボトム監督の作品をはじめ、政治が題材の映画が多いのが今年の特色となっている。
 英国出身のウィンターボトム監督の「The Road to Guantanamo」は、アフガニスタンで捕らえられた3人の英国人がグアンタナモ米軍基地で過ごした2年間を描いている>

↑なるほど・・今度は政治的なお話なんですね。
なんとも器用な方ですよね~~。

運命を分けたザイル

運命を分けたザイル (2003年 イギリス)

監督/ケヴィンマクドナルド
撮影/マイク・エリー
原作/ジョー・シンプソン
出演/ブレンダン・マッキー、ニコラス・アーロン、
ジョー・シンプソン、サイモン・イェーツ

英国人登山家ジョー・シンプソンとパートナーのサイモン・イェーツはペルーのアンデス山脈にある標高6344mの前人未踏のシウラ・グランデ峰 西壁登頂に成功する。しかし、下山途中に思わず事故が・・。
ノンフィクション文学「死のクレバス アンデス 氷壁の遭難」の完全映画化


2004年英国アカデミー賞最優秀イギリス映画賞受賞作。

感想  お友達のつるばらさんのところで、2005年度ベストにあげられていたこの作品。どれどれ・・・と手をだしました。
私、公開されたときに、・・これ実話をもとにした
サスペンスタッチの物語なんだろうな~~と思っていたのですよ。
そうでなければ、事実をもとにした、ヒューマンストーリー。
感動ものかしら。でも、はずれ・・。
ドキュメンタリー風なんですよね、これ。
当事者であるジョー・シンプソンとサイモン・イェーツ本人達のインタビューが差し込まれながら展開する再現ドラマ。

よく、テレビでもこんな感じのものありますよね。
たけしのまるごとテレビかな・・。

ちょっと意外に感じながらの出だしでした。
(最初は、思った感じと違ったのであまり気持ちが入っていなかったかも・・・)
ところが、ところがです。
2人が登山に成功してから、下山するあたりで事故が起こります!!!
いやはや・・・半分わかっていたことだけれど、その迫力に
ビックリ・・・怖いです。山自体をまるっきり知らない私ですが、
その現状にクラクラしてしまいました。
それから、引き込まれたように見入ってしまう自分。
だって・・・だって・・どうなるのよ・・って気になりますよね?
コメントしている2人だから助かったとはわかっているけれど、
どうやってよ・・って思いますよね。見るからに、助からないと思われるような現場なんですよ。え・・・もしかして、元気そうに
お話しているけれど、どこか傷ついているんじゃあないのって
ひどく心配してしまいました。
客観的にのんきに見ている場合ではないよね・・自分。
こたつぬくぬくで見ている場合じゃあないよね・・・。
過酷な現実だったでしょうに・・。


実際にアンデス山脈のアルプスで撮影したそうです。
リアルです。今まで見た雪山アクション物・・バーティカルリミットだけれど・・・なんて比較対象にならないですよ。
まるで自分までもが雪山に包み込まれているみたい。
これを劇場の大画面、大音響で経験していたら、
迫力はものすごいですよね。
緊張感・・・ありましたね。私なら・・絶対にそんな根性湧いてこないかも。これは山男ならではの・・・生命力の強さなのかも
しれませんよね。助かるべく、生き抜くべく、ありとあらゆる
知恵を搾り出す・・。そんな冷静な判断・・・自分ができるかな。
あきらめちゃいそうだよな・・。
極限状態になったときの心理。素晴らしかったといっては語弊がありますが、もうこれもリアルすぎて、背筋が凍る思いでしたね。
音楽が頭の中を回るっていう心境、まさに、こんな状況のときなのかな。映画を見ながら、海で長い間漂流していた人の話とか
現実にニュースで聞いたいくつもの奇跡的な生還話が脳裏に浮かんでは消えていきましたよ。

アフター・エンディングということで、
その後のことがDVD特典として残っていました。
山からどうやって病院に運んだのかとか
着ている洋服を破りとろうとすると、ジョーが嫌がった
だとか・・
病院内での治療のこと、
ジョーの家族との会話
サイモンの世間での評価・・
色々あっただろうけれど、今なにごともなく2人の関係が続いていることが何よりだと思いましたね。
サイモンの決断。その後の心境。
テントに戻ってからジョーの洋服を焼くシーンが
あるのですが、正直、焼いちゃうんだ・・・って悲しく感じたのですよ。そのすぐ気持ちを切り替えようとする態度に複雑なものを
感じたのでよね。でもジョーが生還してきた瞬間、
サイモンを責めることはしなかったという事実で、山男だけに通じる
世界があるんだな・・・って感じました。
山について何も知らない自分が
無責任に語ることは何もないだろうな・・・って思いましたね。


サイモン~~サイモン~~のあの叫び声は
耳にこびりつきます。
助けてあげてよ・・・ってなんど祈ったことか
壮絶です。


そういえば、生きてこそ・・・っていう映画もありましたね。
こちらも、生き抜くことの意味を考えさせられたな・・。
運命の分かれ道・・・て、日常生活でさえも常に
存在することだものね。怖いわ・・。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

フライトプラン

フライトプラン  (2005  アメリカ)


監督 ロベルト・シュヴェンケ
脚本 ピーター・A・ダウリング 、ビリー・レイ
音楽 ジェームズ・ホーナー


出   ジョディ・フォスター 、ピーター・サースガード 、ショーン・ビーン 、マーリーン・ローストン 、エリカ・クリステンセン
 

  事故死した夫の亡骸を乗せた飛行機に、
娘のジュリアとともに乗り込んだカイル(ジョディ・フォスター)。
精神的に疲れていたカイルは、しばし、眠り込んでしまう。
目を覚ますと、隣にいたはずの娘がいない。。
必死で探すカイル。
しかし、誰一人として娘の行方を知るものはいない。
そして乗務員が意外な事実を告げる。
娘さんはすでに死んでいて、初めからいなかったのだと・・。


感想   宣伝がうまいですよね・・この映画。
子供がいなくなった・・・・誰も知らないという・・・
乗務員が意外な事実を・・・・夫とともに娘は死んでいた・・
え・・・なぜ・・どうして・・・。
何度もこういった予告を見てしまうと
どうしても真相が知りたくなります。
娘はいたのか、いないのか・・・
思わず、劇場に走ってしまいますよね~(実際は走っていないが・・笑)

でもこの好奇心そそられる設定というのがくせもので・・
だいたいにおいて、満足する結末を用意しては
くれませんね。
ですからこの手の作品は、期待しないで観るのが一番です。
<衝撃的なサスペンス・アクション>とあるこの映画で、
たぶん、衝撃は味わえないだろうな・・と思っていましたから
真相を聞いてものすごくガッカリしたという気持ちはなかったです。
でもせめて、ドキドキするようなアクションシーンを
もっと用意してもらいたかったな・・。
息詰まる、手に汗握る・アクションっという感じがなかったように
思います。
大きいといっても所詮限られた空間ですからね。
飛行機の中で、あんなことも、こんなこともしちゃって、凄いね・・・っていう思いをあまり感じなかったです。付けくわえて
怖い、恐ろしいという思いも感じなかったですね。


前半は、娘の失踪という謎で多少なりともひっぱていける
要因があったのに比べ、後半真相が見えてからはどこを見所にしていいのか、わからないほど、つまらなくなり、見ているのもつらく感じました。
もういいや・・・って感じ。

カイルが娘のことを思って懸命になっているのは
わかりますが、映画を観る限り、はた迷惑なおばさんにしか
映らないのも、面白さを半減させていますよね。
私は子供をもつ身ですから、本来ならとっても理解できる主人公に
なるはずなのに、そう思えない・・。これは残念です。
子供がいなくなったときって、本当パニックになるんですよね。
経験あり・・・笑。
だいたいにおいて自分の不注意からというのが多いので
物を尋ねる場合、謙虚な姿勢になるはずだと思うのです。
迷惑かけているわけだしね。
確かに誰も自分を信じてくれなくては、混乱するのは
当然だろうけれど、それにしても、行き過ぎと
感じられるところもありますよね。
ヒステリックに叫び、自分の主張ばかりを通しすぎるのが
ややオーバーに描かれていたからかな。


冷静さを保って、話をする機長は立派です。

ビデオでも十分な映画かもしれませんね。

あ・・・真相・・・オチですが、やや強引。
突っ込みどころも多いです。
でもイチイチあげてもつまらないので、やめますね・・・笑

違った面でみるといいでしょうね。
人間って結局、自分よがりで勝手な生き物だって。
自分さえよければいいと思っているんじゃないのって。
傍に子供がいようがどうしようが、
他人にはまったく興味がないということの表れでもあるような
気がします。あと、前の席の子供はうるさかったでしょ。
ああいう風に騒いでいたりすると存在感があって意外と他人は
覚えてくれているのかもしれないですよね。
黙って眠りこけてしまうような子供は印象も薄くなるのかしらね。
アピールしといたほうがいいかもね・・・あ・・でもこういった
発想がひとりよがりになるんですよね。やっぱり機内では
お静かに・・笑

アラブ人に関しては、偏見ですか。見ていたら批判されるんじゃあ
ないでしょうか。
扱いひどかったですよね。
夫も、なんだか非運の死のようで、
浮かばれないです。死に顔ばかりで登場してきてもね・・
可哀想。


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  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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