わたしを離さないで  著  カズオ イシグロ

わたしを離さないで   著 カズオ イシグロ

自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる
人々を12年間世話をしている。
彼女が生まれ育ったのはヘールシャムという施設。
ヘールシャムの仲間も提供者である。
その施設で過ごした青春が彼女自身の口から
語られる。
友達だったルースとトミーの思い出。
徐々に明かされてゆく施設の秘密・・・
真実はいったい・・。


感想  カズオ・イシグロさんは1954年の長崎生まれ。
父の仕事のためにイギリスに渡り、帰化した、
イギリス人なのです。
第三長編「日の名残り」はブッカー賞に輝き
映画化もされているので
ご存知のかたも多いですよね。

本書は彼の最新作。すでに英米でベストセラーにもなっております。

色々なところで噂に聞いていたので
挑戦しました。彼の本は、初めてです。

ミステリー色をおびた物語。

読者は、最初から、介護人って?提供者って?と疑問を持ちながら
読み進めていくことになります。

小出しに出される、真相。

施設での保護官たちの、謎めいた言動はどういうことなのか。

実は、主人公のキャシーも、幼少の頃はこの施設の隠された
秘密をよくわかっていなかったのです。

今だから・・・・語れる・・。

あのときの、保護官たちの行動の真意が・・。


ネタバレしないで語るのは
難しいお話です.

とりあえず、読んでいない人のためへの言葉としては・・

いい小説ですよ。いまもし、なにかに迷いを感じているとしたら
この小説を読むことで
吹っ切れることがあると思います。

将来の夢を思い描ける自分を
幸せと感じるべき・・・

自分がどう生きていけばいいのか・・・
迷う時ってありますよね。
それを自分で考えてみることができることは
貴重なことなんだな・・って思います。
選択できる人生をもてることは
素敵なことなんだ・・って。




すでに読んでしまった、もしくは
ネタバレでもいいと・・思える方へ・・




  







別の自分のために、
犠牲にならなければならない自分の人生。
なんて悲しんだろう。
その時点で、自らの人生を嘆き悲しんでしまわないか。
でも彼らはそんなこと少しも感じていないことが
かえって、つらかったです。
自分に託された運命を、自ら納得し、まっとうしようとする
科学は発達し
より人間が生き易い環境を
作り出してはいるけれど、
それによって何かが犠牲になっていきはしないかという
危機感さえ感じました。

起こっても不思議ではない事柄。

青春時代の甘い思い出に簡単には
酔えない重さがこの物語には
隠されていましたね。

 
「わたしを離さないで」は
キャシーが好きな歌の一曲。

「ネバー・レットミーゴー・・オー、ベイビー、ベイビー
・・・わたしを離さないで・・」

赤ちゃんを見立てた枕を抱いてスローダンスを踊るキャシー。

マダムと同じく、私もとてもせつなく感じました。


自分が・・・子どもを産めた喜びをあらためて
感じたりもしました。





以前、タモリの「世にも奇妙な物語」だったかな。
その中の武田真治さんのドラマで「完全治療法」というのが
ありましたが、それをふと思い出しました。


こんな話・・。



 <末期がんに侵されたミュージシャンの主人公。
人工冬眠により完全な治療法が確立するのを
待つことを選択。
二十年後、大学病院のベッドで目覚めた主人公は
「あなたは治療法が見つかるまで
コールドスリープしていたその時から何十年も経っていて
今は治療法が確立している」と聞かされる。
しかし、どうも記憶がはっきりしないし、おかしい点が多い。
そんなある日、自分にそっくりの男性を
見かけて驚く主人公。
何か秘密があると
院内を探る内に、ある部屋に・・
そこには体にナンバーが打たれた自分と同じ
人間がいくつか保存されていた。
医師は、彼に説明をする。
「治療」とはクローンからの移植であるということ。
そのクローンは、内臓を抜かれてしまうので当然死んでしまうということ。かなり驚く事実なので、今まで
彼には隠していたのだと・・・。
そうか・・・病院で見かけたの自分ソックリな
男性はクローンだったのか。
安心する主人公。


だが、手術直前、自分の体に巻かれた包帯が
気になった主人公。包帯を取ってみると・・・
その下には、あの部屋で見たクローンたちと同じ
ナンバリングがあった。

そうか・・・自分もクローンだったのか!!!!・・。
手術のために蘇生させられたのか・・


といった、結構ショッキングなお話でした。





クローンを作り出すことはとっても恐いのだということも
また、考えなくてはいけないよね。watashiwohaansanaide.jpg

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ある朝スウプは

「ある朝スウプは」 (2006 )

【監督】高橋泉
【出演】並木愛枝/廣末哲万/高橋泉




電車の中で突然発作に見舞われた北川(広末哲万)は、
パニック障害と診断され、病院へ。
会社をやめ、薬を飲みながら自宅で過ごす毎日。
同棲相手の志津(並木愛枝)は、彼を支え、尽くそうとする。
しかし、ある日、大金が引き下ろされていることから
彼が新興宗教にのめり込んでいることが判明する・・
懸命に説得する志津だったが・・

                                                       
<感想> rambling roseのつるばらさんに
地味映画として紹介してもらった一本です。
いやいや・・・暗く・・・深い映画でした。
そしてなにより・・・恐いです。

まず、私は初め、このような話だとは思っておりませんでした。
軽いタッチの恋愛映画かと・・。
でもでも・・・・全然違いました。
ほぼ男女2人しか出演していないし、
舞台も部屋の中ばかりで、会話中心。
シンプルといえばシンプルでしたけど・・。
描かれる問題はかなり重いし、考えさせられる一本でした。

女性は北川君・・・といい、男は志津と呼び捨てにします。
友達同士のその延長からのお付き合いなのかな。
互いの人格を尊重しているような
大人の関係に映りました。
ベタベタしたところはなく、
すでに家族・・・という形ができあがっているようにも
感じます。男の前でストッキングをはき、化粧もする女。
すべてさらけ出している関係のようですよね。
だからこそ・・・わかっていると思っていたでしょう・・
・・相手のことを。

北川君が・・・「カルマがね・・・」と口に出し始めた時
私・・・ちょっと苦笑いしました。
いっちゃったかい・・そちらへ・・・・という思い
あったんですよね。いや・・そこだけは勘弁っていうことも
感じたのかも。女性に走ったり・・もしくは同性に走ったり・・と
恋人を切り離すべく、危機というのは
色々あるとは思いますけれど・・、
思想・・というのは実像が伴わないゆえに、とっても難しいと
思うんですよね。立ち向かうには大きな相手・・だということ。

これはこれは・・・大変だぞ・・・志津さん~~~・・・・。

浄化する・・浄化する・・・すると言われるたびに
「オイオイ・・・、本気かい・・・北川君」とつぶやく自分。


最初は、他人事に思ってい自分。
でも北川君が本気だと知れば知るほど
もしかしてこの恐怖・・・
どこにでも潜んでいるのかもと空恐ろしく感じ始めました。

志津の言い分はよくわかります。
私としては正当の意見を言い返していると当然思っていました。
泣き叫ぶ姿も・・・怒り狂う姿も充分銃理解できます
リアルなシーンが多いので、完全に志津さんの
立場と同化してしまうんですよね。

ときに怒りまくって攻め立てても
少し時間が過ぎれば、何事も無くそれを忘れたかのように
会話することもあり、また笑いさえ見せることもあったり・・。
そういう関係が・・・さらにリアルでしたね。
表面的には修復されたのかな・・と思えるときが
あっても、根本的なところではなにも解決していなかったのだから
最終的な結論をやがて、出しあうように
なるのは当然かもね。


彼女が・・彼とともに同じ道に入るか・
彼が自分の信じているものを振り切ってもとに戻るか・・。

私は、2人が一緒にいるということを前提に考えていたから
そんな予想しか立てなかったけれど、
こういう結末も当然考えられるんだ・・・と
少々悲しい気持ち。



精神疾患・・・でパニック障害が描かれていましたけれど
これが結果として新興宗教にたどりついた要因になっているわけです
よね。私にはその飛躍した考えが到底理解できないんですけれど、
社会への恐れがそのまま、社会への逃避・・
さらには、別世界の入り込みにつながっていくのかな。
わかろうと思っても
できないわね・・。

彼にとってはそれが一番居心地がいい・・という
それだけは間違いないよね。
彼女と一緒より、居心地がよかったんだ・・。


愛する人が、助けを求めているときに、それを救えるのが
人ではなく、目に見えない何かだったなんて・・・
傍にいる人にとっては、ショックとしか言えないことでしょうね。

自分ではわかってあげられると思っていても
相手にとってはそう感じていなかったわけですから。
これじゃあ、・・どうしようもないよね・・。


一番印象的なのは
終盤の「トイレ」における2人の会話。
なぜ・・新興宗教に嵌ってはいけないのか・・

「何をしたいのか」
「宗教に入りたい」

北川君の反論がこれまた、正論にさえ
聞こえることの恐さ。
それを覆すことの出来ない志津自身。

「何故ダメなんだ?気持ち悪いんだろ」

私だって、あそこまで言われて
どんな言葉をかえしていいかわからないと
思いますね。これが、夫婦という形にすでになっていたら
また違っていたかも・・って思うところもあるんですけれどね。
取り巻く環境が夫婦だとまた違ってくるでしょ?
結論にもっと時間がかかるはず・・。

思想絡んだ場合、歩み寄るのって
非常に難しいと思います。


そもそも、思想は自由ですし・・。
一人ひとりの生き方をどうのこうのいう・・・のは
難しいよね・・。
一緒にいても防ぐことができない・・。
これが一番の恐さだと思いました。

結局、他人だよね・・・

あらためて聞かされると
「冷たい言い方ね・・・」・・
と思います。

でもそれは当たり前なことだよね。

そもそも、一緒にいるから同じだと言う
わけはないしね。  いつもいつも、同じこと考えている
人間同士なんていないだろうしね。

ただね・・、他人だと承知で
歩みよっていくのが一緒に暮らすものの・・・
約束事になるのかな・・って思うのね。

だから、こういう結末はやっぱり悲しいことかな・・・って
思います。

じゃあ、この場合は、どうしたらいいの?

とにかく、諦めないことよ・・・って思いましたけどね。
だけど、やっぱり、疲れちゃうね・・。


北川君が・・とにかく恐かったよ・・・・20060417_2385.jpg

薔薇の眠り

一応、
前回の記事(アンナ・オズ)との比較のため
これも紹介しておきます。

感想は以前のものです。

薔薇の眠り  (2000  アメリカ) 
 監督  アラン・ベルリネール  
 出  デミ・ムーア(マリー、マーティ)
    ステラン・スカルスゲールド(ウィリアムス)
    ウィリアム・フィッチナー(アーロン)


2年前に夫を亡くし、南仏で2人の娘と静かに暮らすマリー。
一方NYで優雅な独身女性のマーティ。
マリーとマーティは同一人物。夜ベッドに入り、目覚めると違う場所にいる彼女。
どちらの世界もリアルでどちらが現実か夢かわからない・・・。
だが両方の世界で恋人ができ、次第にどうしていいかわからなくなる・・・・。


感想  監督は「ぼくのバラ色の人生」のアラン・ベルリネール。
映画を観終わって初めて知りました。前作と雰囲気が違うので、意外に感じましたね。
巷では評判が悪いとか・・・・。
でも私は結構、興味深く鑑賞できました。
テーマが、とっても面白いですよね。二重生活ですよ。是非、経験したいものですよね笑
単純な疑問として、目覚めるたびに違う場所で、お互いの記憶が鮮明に残っているというのは、かなり精神的に疲れるんじゃあ
ないのかしら・・・。
この二重生活について、本人は悩んでおり、それぞれ、精神科にかかっているのですが、
同じ事を言われています。「どちらかが、夢でどちらかが現実。」
ただ、本人はそれを明確にする手段がわからない・・・・。


「本当に困惑しているのか。楽しんでいないかい?」と思われるふしも、ちょっと感じます。笑
自立した女性と平凡な主婦・・・・両極端の人物像ということが、どこか観ている人に、「私も・・・・・」という
願望を抱かせますよね。 まったく性質の違う部分って、もしかしたら、人間には潜んでいるかもしれないじゃない?
特に女性は、今ある自分と違う世界を想像してみる瞬間って、あると思うのですよ・・。
男性より欲張りなところがあるからね。
ただ、非常に面白いテーマなのに、どうもうまくいかしきれていないというモヤモヤ感が残ってしまう作品なのが
ちょっと残念。
フランスとNYの生活をただただ、行ったりきたりの映像でみせるだけで、面白みがないのです。
そこに少しでも、メリハリのあるエピソードが入り込んでいれば別ですが、何もないので、(平凡すぎるので)
印象が薄くなってしまっているのです。何があったか思い出せと言っても、記憶に残っていない・・・笑
さらに、フランスとNYの人物の違いが、後半に向かうにつれて、似たりよったりになってくるので、多少混乱を生じてくるのです。
これが、一つの世界の統一に向けての前フリだったとしても、どうも納得がいかないのです。
そして、男性の出現。これが、ちと都合よすぎて、ね・・・笑   どちらかの世界を夢だと認める=どちらかの男を選ぶという
話になっていくのは、どうなんでしょう・・・。男が出来たから、今まで以上に悩むって言うのも、しょうもない女性だなと
思ってしまうのですがね。やはり恋の力は偉大なんでしょうか。
ラブシーンもあっちでもこっちでも。二人の男に愛されて・・・まあ。。。幸せではないですか・・・・。ここはうらやましいな~
ラストは謎が解明されます・・・。う~ん、なかなか深いですよね。もっとすっきりわかりやすく見せた方が
親切かなと思いますが、皆さんはどうでしょう。  女性としては、考える部分は多かったです。
あ・・・デミですが、この作品の前がGIジェーン、後がチャーリーズ・エンジェルですよね。
どうも、強い女性の印象を引きずってしまうのですよ。そこが難点ではありました・・・・・

アンナ・オズ

アンナ・オズ  (1996年  フランス・スイス・イタリア)


監督: エリック・ロシャン
脚本: ジェラール・ブラッシュ
エリック・ロシャン
撮影: ピエール・ロム
音楽: スティーヴ・チューレ
 
出演: シャルロット・ゲンズブール
ジェラール・ランヴァン
サミ・ブアジラ

 パリのアパートに暮らすアンナ・オズは、
最近続きものの夢をみる。
ヴェネチアの豪華な屋敷に暮らすもう一人。
恋人マルクはそんなアンナを心配する。
やがて殺人事件が発生し、彼女に容疑がかかってしまう。
そのときの記憶があいまいだからだ。
夢で見た自分が次第に現実の自分を侵食しはじめる。


感想  雰囲気はいいんですけどね・・・・。
ストーリーがわかりづらかったです。
ビデオパッケージの内容をチェックしてからの
鑑賞だったので(面白そう・・・と期待した・)
ある程度設定自体は理解していたつもりなんですけれど、
話を追いかけるのは困難でしたね。

なにせ、夢と現実の
境界線がわかりづらいんですもの・・。

ヴェネチアとパリと舞台がそれぞれ別ですから、
それで判断すべきだったのかな・・・。
同じ顔の同じ髪型の彼女であるのが紛らわしい上に
ストーリー自体も、妙な感じで流れていくので
(眼球を裏で売買する・・(え~!!)という妖しい要素を秘めていた・・)
切り口はいいんだけれど、お話には
いまひとつ
入り込めなかったかな。

幻想的な雰囲気があるというのは利点だけれど
やっぱり、これだけ興味深い設定ならば
もう少し面白くなってもよかったんじゃあないのかな・・と
少々残念な気持ちです。(もしかしたら私の理解不足なだけかも
知れないが・・笑)


夢って言うのは、満たされない願望が
形になって表れることがあるでしょう。
アンナと父親との関係や兄との関係など
家族関係・・もっと知りたかったわ。

いまだ、あの目玉にどんな意味があるのか
よくわからないしね。自分中で
どうしてそんな展開に?・・・・っていう、疑問があったのかも
しれないです。(イヤだよ・・・目玉の話なんて・・
鬼太郎だけで充分・・・笑)

お話はわけわからなかったけれど・・・笑、
主役のシャルロット・ゲンズブール がとっても
魅力的だったので
目の保養になり、そこはよかったかも・・・って思っています。

スタイルもいいし、髪型も個性的で・・
いい女・・なんですよね。
女性の自分でも、惹かれちゃうわ・・



ところで・・・・
「薔薇の眠り」っていうアメリカ映画がありますよね。
これとそっくり・・なんですけれど(ただし、あちらはどちらが
夢かわからない・・)
それってただの偶然?

映画内容と同じくらい・・・・疑問感じております。

追伸・・・夢が現実を浸食するっていうなら
エルム街~も同じだよね・・・・笑


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月光の囁き

月光の囁き (1999年 )

監督: 塩田明彦
製作: 梶川信幸
原作: 喜国雅彦
脚本: 塩田明彦
撮影: 小松原茂
音楽: 本多信介
主題歌: スピッツ
 
出演: 水橋研二   つぐみ   草野康太
    関野吉記 井上晴美 藤村ちか
相沢しの


 人気ギャグ漫画家・喜国雅彦の初のシリアス漫画『月光の囁き』を映画化。同じ剣道部に籍を置く高校生の日高拓也と北原紗月。
友人同士の2人はやがて恋人に発展。
ラブラブデートの日々を送るはずだったが。
普通の恋愛に満足する紗月に対し、拓也はそうした恋愛では満たされない想いがあった……。


感想
 塩田監督のデビュー作です。
前々から観たいと思っておりました。マンガは未読です。
もちろん、どういう内容か、承知の上だったので
すが、やっぱりちょっと驚きました・・・笑
複雑な思いを感じながら
ところどころで、涙流しそうになりましたよ。
私は女性なので
紗月の心情に入り込んでしまいました。でも彼女のようには
できないな・・と思うし、なれないな・・。
どうかな・・・笑

そりゃ・・・どうしていいか・・わからなくなるのも
あたりまえ・・うん!!うん!!

嫌いな相手なら・・悩む必要などないけど、
好き・・なんですよね・・・。
難しい・・・。
そのことが発覚したことではっきり彼を断ち切れればいいけれど、
そうできない彼女の気持ちが痛い・・痛い・・・。
苦いし、とてもつらかったです。


前半は、付き合いだしたばかりの2人の日々が描かれ
それがあまりにも微笑ましいので
観ている自分の気分はとても爽やか。

人を好きになったときの高揚感って、そうそう!!そんな感じよね・・・と、タイムスリップした気持ちで
鑑賞しておりました。

でも・・・彼の秘密を知ってからが・・・。
複雑・・・。

写真を集めるのもOKにしよう。よくあることだし・・
好きな人のものを持っていたい・・これも、充分理解できる・・
でもそのあと・・・は・・・・・・・(沈黙)

「変態」・・・そうつぶやく紗月

相手の行為が常識を逸脱していれば
そう言われるのは当然なことだと
思いますけど、彼にとっての常識はそうでないのだから
どうしようもない・・・。

一般的な形じゃないのは
やっぱりどうみても不利。

かりに彼女がそれを容認できる性癖なら問題は起こらなかっただろうけれど、彼女・・・普通人でしたからね・・・。


<好きな人が
普通の恋愛で満足できない
彼だったら・・どうします?>

そんな彼だから・・嫌になろう、嫌いになろうと思うんだけれど
だけど離れられない・・・・・って
わかるような・・・わかりたくないような・・・。

歪んでいるとは思っていても自分を愛していることには
間違いないわけだし・・。いや・・もともと
嫌いな人じゃあ別ですけどね。


この物語のすごいところは彼の性癖を知ってからの
彼女の変化。
う~~~ん、すごいな。
これを純愛って呼ぶのもわからなくはないです。
好きだからこそ、
相手を理解していこうという姿勢なのか。
自ら歩み寄ったということなのか。
できるものではないですね。


主演2人が
とっても良かったです。
噂どおりでした。
とくに彼女・・つぐみ。
前半と後半・・顔つきが違ってきているんですよね。
彼とのかかわりの中で
自分が変化していくのが、傍で見ていてものすごくよくわかるの。
恐いくらい・・。
もちろん、先輩との普通恋愛が同時進行で起こっていたのが
影響しているとは思うけれど・・それにしてもあの変わりようは
すごかったです。
先輩は・・可哀想だけどね。

色々あっての
ラスト・・


スピッツの「運命の人」が流れるなんてこれまた驚きの一つ。

これはこれでよかったのだね・・と
思える結末でした。

舞台は地方の学校なのですね
方言が使われていました。それも素朴でいい感じ・・・。

水橋研二 はこれが初めて・・かと思えば
そうでないことが判明。
でも意識してみたのはこれが初めて。
声が高いのね。
彼・・・いやに・・リアルでした。


外国映画で・・「セクレタリー」・・があるけれど、
あれをもうちょっと切なくした感じでしたね。


主演2人は
「カナリア」でも共演している模様。
近々、チェックしたいです。
テーマも興味深いし。
塩田監督は、メジャー作品よりこういったマイナー物の方が
面白いかな。



gkpc.jpg

三月のライオン

三月のライオン (1992年 )


監督 矢崎仁司
脚本: 宮崎裕史
小野幸生
矢崎仁司

 
出演: 趙方豪
由良宜子
奥村公延
斉藤昌子
芹明香
内藤剛志
石井總亙
長崎俊一
山本政志
伊藤清美
記憶喪失で入院していた兄。
兄を愛していた妹は自分を恋人だと偽り兄と暮らし始める。
妹はこの関係がいつかは終わるという不安を
常に感じながらそれでも兄に寄り添う。






感想   根強いファンをもつこの作品。前々から
観たいみたいと思っておりました。
今回はDVD鑑賞ですが
ただいま・・新宿のK'sシネマでニュープリントで上映されています。
レイトです。
矢崎監督の
新作『ストロベリーショートケイクス』の
宣伝を兼ねているのですね。
こちらも楽しみです。(たぶん、観にはいけないでしょうが・・)


『三月のライオン』主演の趙方豪さんは
1997年にお亡くなりになられたそうです。
残念ですね。そういう予備知識もあったので
鑑賞も感慨深かったです。


セリフは極端に少ないし、
状況説明もあまりありません。
なぜ・・どうして・・・と問いかけたくなる部分も
数多くあるけれど・・これは・・
そんな説明を多く必要とする作品ではないように
感じました。

言葉ではいい表しにくいのですが
なにか感じ取ることができたらそれでいいのでは・・という
種類の作品に感じました。

もちろん、設定はタブーなもので(ただ・・あまりいやらしく感じなくもしかしたら・・兄、妹という設定は嘘ではないのか
とさえ感じてしまう・・・)
それがあくまでも受け入れられないというのならば
もともとダメなのでしょうが、
この作品には、それを問題にする以上に魅力的な
ものが隠されていると思います。

それは心の変化を表わしたかのような
映像の数々。
印象深いシーンの連続。

一瞬、この物語の流れそのものが
ファンタジーのように思えます。

現実離れしているように感じるのです。
だからこそ・・2人の隠された関係が現実的なものとして
感じられないときもあるの。

人が人を好きになる・・・ただそれだけの物語。

痛みや苦しみは・・・どんな恋愛でも感じるはず。

そう考えたら、観る前に感じるやや重い気持ちも
気にならなくなるかもしれません。

理解しようとするのではなく
感じとることの大切さ。

自分も感じたことのある切ない気持ち・・


とにかく、
映像がとても美しい映画でした。
セピア色の風景が
心に優しく感じられます。

主人公のファションも
行動の数々も一度観たら忘れられないものばかり。


アイス(妹の名)のサスペンダー、赤いくつ、いくつものポラロイド写真、
クーラーボックス・・・(何故なんだろう・・)
そして
彼女が語るウサギと少女の物語。
(実はこれが一番好きでした)。

バイクが走り出すシーンも好き。
あとは・・プレゼントも抑えておきたいところでしたね。
アイスの無邪気さに驚きとうらやましさを感じたり・・。


ただ・・・ラスト・・・はあまりにも現実的だったので
困惑もしてしまったのも事実。


思いが叶えられるならばれば
嘘だってなんだってかまわない・・・

ポスターが↓素敵ですね。
このポスターにひかれて鑑賞を決めたのですよ。

15年前ということで、東京の街並みにも
懐かしさを感じました。

アイスちゃんの奔放さとつかみどころのない
雰囲気がまたよかったです。


lion03.jpg

愛の流刑地 上・下

愛の流刑地   上・下  著  渡辺淳一


村尾菊治は55歳。
かつては売れ筋の恋愛小説家だったが今はくすぶっている。
そんな菊治がある日、自分の作品のファンだ
という関西の人妻、入江冬香と京都で出会う。
北陸・富山の生まれの冬香。
 彼女を忘れられない菊治は冬香からメールを聞き出し
京都のホテルに誘いだす。
そして・・・2人の愛の日々が始まるのだが・・。




感想

 わりとサクサク読めるお話。
巷の話題についていこうと・・割り切って読むにはいいのではないかと1人思ったりしています。だって映画化もされるしね・・
(主役がトヨエツと聞いてとってもショックだったけど・・・。
できれば出て欲しくなかったな・・・)
内容は・・・失楽園とあんまり変わらない感じです。
男女の設定がだいたい同じですしね・・。
これは渡辺作品に共通なことですが・・
男性は40・もしくは50過ぎ・・、自由業。
女性は30代半ば・・貞淑、色白、和服が似合い、
なにごとも従順・・、でも乱れるとすごい・・・笑・・・って感じですね。

日経掲載当初から色々言われていた作品ですね・・
低俗とか・・・○ルノチックとかね・・。
まあ・・・恋愛ものはいつも同じ作風なので
今さら、騒ぎ立てることでもないかと思います。

多くの人が突っ込みいれなくなる気持ちも
充分わかりますね。

連載中、この作品においてのブログ記事もたくさんあり、その中で交わされる内容の方が実は面白かったりもしていました。見ていたのか・・・・笑
だからこそ・・・一度きちんとも読んでみたかったのです。

小説は、感情移入できるかどうか、
共感できるかどうかというのが非常に大切だと思いますが
その点においては、ちょっとね~~(女性の立場から言うと
大抵の彼の作品がそうでは
あるのですが・・・笑・・、いつも以上にそう感じます)
この冬香さんの人間像がまったく
見えてこないので、難点かもしれません。
まあ・・入り込んで読んでいる人はいないかもしれませんが・・笑
これでは、調教されたマシーンのようなもの。
上巻においては、会えば、エッチ、会えば、エッチの
連続で(そういうお話だから、当たり前だけどそれにしても
今回・・は多かったです)場所も京都と東京のみ。京都は冬香さんの
もともと住んでいる場所。その後東京に転勤するんですよ。

今までの作品では銀座、軽井沢、北海道、鎌倉・・などなど
四季折々の情緒的な部分が織り込まれているものもあったのですが
今回は行為のみのオンパレードでした。

今回の作品の目的が、究極の性愛にあるから・・ということ
からなんでしょうね。

母である前に女・・ですか・・・。
でも母である事実は消すことはできないのですよ・・。
もっと気持ち上で悩んで欲しかったですよね。そういう部分がないと
女性として・・とくに30代、3児の母としての
現実味が薄れます。
なんでこう、冬香さんは、ホイホイ・・時間を作って
お家を出てこれるんでしょう・・・笑
いませんよね・・こういう人。行動的に疑問を感じます。
もしかしたら・・・この女性の存在に現実感はなくともいいのかも。
ただ男に都合のよい女性像でいれば・・・・笑

これは、従来の渡辺作品の往々としてあったわけで
今さら、言及してもしょうがないのかもしれませんね。
なぜなら、彼の恋愛小説は、たいていが
男の身勝手さ、&激しい妄想の上で成り立っているのですから。
彼の小説における女性像は男の理想像というより、彼の理想像で
あるに違いないのです。そのことを嫌悪する
人がいるのは当然。
女性蔑視作品と言われるのも当然というわけです。

が・・・それを全て承知で
でも、読みますね・・・私。別にこのエロイシーンが好きなわけでは
ありませんが。主役男性の心理が面白い・・笑
もう、なんども同じような濡れ場シーンを
読んでいるので、もう完全に麻痺ですよ。
興奮とかいやらしいという感情はすでに消えています。
だって、どの作品でも似た表現でいつも同じだから・・・。
さらさらと目で追うという感じ。

ほとんど読んでいる自分はもしかしてファンなのか・・と
思うけれど、別に彼だけを読んでいるのではなく
色々読みます。(言い訳か・・笑)
個人的には初期の作品の方が好きなんだけどね。



横道にそれましたが
下巻。途中放棄した人もいるかもしれないけど・・・・笑。
下巻では、そんな二人の愛に
意外な出来事が・。


そうか・・・そうきたか・・。
しかし、これは冷静に考えれば予測できたことですね。
予測などしたくないですかね・・・。
題名に大きなヒントが・・。
言いたいことはそういうことでしたか・・。

これは、意見としては述べにくいです。
だって経験ないから・・・・笑

読まなくても一言であらすじを述べれば
それで充分という作品でしょう。
そしてそのテーマについて熱く語るほどの情熱はないです。
男と女・・・ここで描かれることが
すべてだとは思わないし、これしかないとは思っていないから。


もっと大切なことあるような気がするな・・・・。

この主人公と
同じくらいの年齢の人はどう感じるのかな
憧れと感じるのかしら。女性としてはこれが幸せだとは
思わないな。だって・・○じゃったらお終いでしょ。


ちなみにすでに新作連載も開始されましたね。
「あじさい日記」・・たぶん、私読むんだろうな・・・笑

で・・・トヨエツ。
なぜ、出演OKしたのだろう・
若すぎるじゃん・・。

お知らせ

ナイロビの蜂・・・・DVD発売は11月10日です♪


画像は新作の映画「上海の伯爵夫人」
原題は「THE WHITE COUNTESS」・・・宣伝です・↓ ・笑

楽しみですね♪
thewhitecountess_l200512091656.jpg




  近々、観た映画の感想UP、まとめてしおうかと
思いますが、ちょっと・・マニアック作品の
連続になりそうです。 こんなになっちゃって
どうしようかと思っています・・・・笑

理想の女

理想の女(ひと) (2004年 )
A GOOD WOMAN
( イギリス/スペイン/イタリア/アメリカ/ルクセンブルグ)


監督: マイク・バーカー 
製作: ジョナサン・イングリッシュ
アラン・グリーンスパン 
ハワード・ハイメルスタイン 
製作総指揮: リアム・バッジャー 
ミカエル・ボーグランド 
ヒラリー・デイヴィス 
マイケル・ドゥナエフ 
ジョン・エヴァンジリデス
ダンカン・ホッパー 
ルパート・プレストン
ジミー・ド・ブラバン
原作戯曲: オスカー・ワイルド Oscar Wilde  『ウィンダミア卿夫人の扇』
脚本: ハワード・ハイメルスタイン 
撮影: ベン・セレシン 
衣装: ジョン・ブルームフィールド 
編集: ニール・ファレル 
音楽: リチャード・G・ミッチェル 

 
出演: スカーレット・ヨハンソン (メグ・ウィンダミア)
ヘレン・ハント ( ステラ・アーリン )
トム・ウィルキンソン (タピィ)
スティーヴン・キャンベル・ムーア( ダーリントン卿)
マーク・アンバース (ロバート・ウィンダミア)
ミレーナ・ヴコティッチ 
ダイアナ・ハードキャッスル
ロジャー・ハモンド 

オスカー・ワイルドの傑作戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』を映画化。舞台は1930年の南イタリアの避暑地。
ウィンダミア夫妻・・妻はメグ、夫はロバート。
彼らはある日、南イタリアの避暑地アマルフィへバカンスに訪れる。
そこには様々なセレブが集まっていた。メグはそこで魅惑的なアメリカ人女性アーリンと出会う。
夫に対して純粋な愛情を捧げる幼いメグと
様々な恋愛遍歴を重ねてきたアーリン。
妻の誕生日プレゼントに悩むロバートは、たまたま店にいた
アーリンの助言で金の扇を購入する。
これがきっかけで2人は知り合いに・・。
やがて社交界ではロバートとアーリンの仲が噂になっていく。
夫は浮気をしているのではないか・・
メグは1人不安に陥る。その隙をねらって
プレイボーイのダーリントン卿がアタックしかけてくる。
それぞれの結末は・・。



感想   <いい女は2種類しかいない。全てを知り尽くした女と、何も知らない女。>
わ~~~~~~~、強烈なコピーですね・・笑
私はすべてを知り尽くすまではいっていないし・・・
かといって何も知らないのよん!!といったら
石投げられそう・・・なので、そちらでもなく・・
じゃあ、いい女じゃないわけ?ってことで
ちょっと悩ましくなる言葉ですね。
いい女予備軍ということにしておきましょうか。
日々努力している途中・・・笑

この映画、実は、夏休み前に鑑賞したのですが、
今頃感想書いています。いけませんね・・・・自分・・笑。

でも時間がたってから感想書くと、いいこともあるんですよ。
それはいい作品は時間がたっても忘れないということ・・。
いいシーン、素敵だったシーンは
いつまでも心に残っているっていうこと・・の証明にもなりますから。

そういうことからいいますと、
ハイハイ・・この作品、
ポイント、ポイント、脳裏にしっかと残っておりますよ。

私、気に入っておりますわ・・この作品。

上流階級特有の噂話。
それに翻弄される若妻。
でも意外な事実が隠されていたという・・・展開。

まず、お話自体が純粋に面白かったです。
女性2人の対立というとちょっとドロドロしたものを想像しちゃうのですが、この作品は意外な展開。ドロドロ好きの私としては
物足りない発言をしてしまうパターンが多いのですが
今回に限っては違いますよ。
だって、いい話なんだもの・・・・。
素直に感動しましたわ。

もとはといえば、ヘレン・ハントの行動が事の発端じゃあないの・・と
責めようと思えばいくらでもできるけれど、
ああ・・・そんなことやっぱりできないのよね。
彼女も彼女なりに苦労してきたところも
あったかもしれないからね。

最後に
粋なことをしてくれて・・・・
ほっと、胸をなでおろすことひとしきり。

それでこそ・・あなた・・・いい女のする行動よ・・・ってね・・・
拍手さえしたかったわ。彼女にとっては
色んな思いを感じて、複雑だったに違いないけどね。



ネタバレはしたくないので
あとの展開はDVDでどうぞ。



上流階級のウィットに富む会話。
いいな~~~。そういう会話に憧れたりします。
できもしないけど・・・。その前にそんな世界にいない自分・・笑

コスチュームは見事だったわ。
それぞれに年相応の美しさが
あったわ。

で・・・彼女らを取り巻く男性たち。

一番よかったのは、トム・ウィルキンソン。
物事の本質をわかっていらっしゃる・・
女性を見る目も確かだったわ・・

ただ、その他の男性軍・・・メグの夫&メグを誘惑する彼の存在は・・
お顔の印象が薄かったのが残念。存在自体も
インパクトなかったから余計そう感じたのかな。
すでに忘れているよ・・・笑



メグを演じるていたのはスカーレット・ヨハンソン。
何も知らない女というには
どうよ・・・と思うところがあるけれど、ピチピチしていて
いかにも若妻という感じでした。
一方のアーリンを演じていたヘレン・ハント。
・・・・老けましたね・・・・。
恋愛小説家のあと、
1、2本作品はみているので
久しぶりという感じはしなかったけれど、
今回、ひどく年齢感じてしまいましたよ。

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ロック・ユー!

今日、地上波で
やっておりましたね・・ロック・ユー!
懐かしい思いで、観て見ましたが
だいぶカットされておりました。
しょうがないですね。
この作品のファンは多いはず。黙っていないでしょうね・・・笑

ヒースもポールも、今年は話題作に出演しているので
お顔を覚えている人も多いはず。
興味そそられて観た人にとってはそれなりに
面白くは感じたであろうけれど、
実はもっと面白いということは、すでに観ている人
誰もが思ったはずです。

自分の感想見直してみたら、
あら~~~カットされているところにふれているじゃない・・笑

気になった方はやっぱりレンタルで
きちんと鑑賞を・・・。
お薦めします。

↓  以前観た時の感想

ロック・ユー!(2001 アメリカ)
  監督 ブライアン・ヘルゲランド  
  出  ヒース・レジャー(ウィリアム) 
     ポール・ベタニー(チョーサー)
     マーク・アディ(ローランド) 
     ルーファス・シーウェル(アダマー伯爵)
     シャニン・ソサモン(ジョスリン)
貧しい家に生まれたウィリアムは、急死した主人になりすまし馬上槍試合に出場した。平民での身分を偽り、途中で知り合った文筆家
のチョーサーに偽の身分証明書を発行してもらったのだ。その大会ではなんと優勝。その後も次々に試合に出場。美しい貴婦人
ジョスリンとも知り合い、意欲満々。そんな彼の前に、同じくジョスリンに想いを寄せるているアダマー伯爵が立ちはだかる。 


感想  中世が舞台のコスチュームもの。「グラディエータ-」みたいな重厚な展開かと思いきや、結構わかりやすい青春映画になっていました。
運命を変えよう・・・・ですよね、いいですね、真っ直ぐな青年の物語は。この映画は、邦題にもあるように、時代物にも係らずロックが
流れるという変わった試みがされています。現代風な感じが所々に見えて、コスチュームものって苦手と言う人にとっては
すんなり入っていける世界になっていると思います。反対に、重厚な物語がお好きな人にとっては、そんな~って思う部分も多いんじゃあ
ないかしらね。
冒頭からして、クイーンのノリノリの曲でした。これでかなり惹きつけられましたね。前半は
あんまり面白く感じていなかったんですけどね。馬上槍試合が何度も続くだけで話しに、広がりが無かったらどうしようと思ったのです。
でも、ヒロイン登場、悪役の伯爵となにやら騒動がありそう・・・という展開になってきてからは、面白みが出てきたかな。
ヒロインとのダンスシーンなんて、めちゃめちゃ、痛快、楽しいシーンだったですね。
観ている人がこうなればいいな・・・と思えることを全て詰め込んでいる感じ。だから観た後スカット爽やかな気分になれる映画ですね。
ロマンス、友情、冒険、親子の情愛といくつかの要素のバランスもとってもいい感じだったと思います。
ラストは、かなり盛り上がりましたね。劇場で観ると迫力もあって、良かったのではないでしょうかね。
俳優人も個性にあった配役だったと思います。ヒース君は、熱血で一途な好青年で、好感度UP。さらにとっても可愛らしい
んだもの。ジョスリンへの手紙の返事にものすごく喜んでいる彼は、とっても素敵。爽やかな身のこなしは、ダンスシーンでも
発揮していましたね。ちょっと冒頭の登場の仕方には、最初誰だかわからなかったけど(笑)
ポールの試合前の口上は、必見でしょうね。饒舌にしゃべるさまには、あらあら意外なんて思ってしまいました。今まで観た作品が
おとなしめな役が多かったからね。裸シーンでの登場は唐突なんですね。 二度もあったのはファンサービスかしら。
裸といえばフルモンティの太目の方、従者として出ていましたね(ローランド)。てっきりその手のシーンもあるのかと思ってしまったわ。
ヒース君のロマンスのお相手・・・、ちょっと美人鼻にかけていないかな。愛のために負けろだの、勝てだのって、それじゃあ、あまりにも
彼がかわいそう・・・と思ってしまいました。貴族なのでああいうキャラはしょうがないのでしょうね。
夢と希望があふれる、シンプルで見やすい映画でしたね。エンドロール後のおまけ・・・楽しかったです。是非、御覧になってくださいねspe0141_rock.jpg

お知らせ

見ている人も少ないとおもうけど・・
3日間留守します。
月曜日以降はもうちょっと更新できるかも・・

横浜市歴史博物館

6日の日曜日
横浜市歴史博物館に行ってきました。
夏休み向けの企画展示は
「1960年代 くらし・教室・遊びの風景」。

懐かしい、町並み、家庭電器、おもちゃ、学用品などなど・・
その当時子ども時代を過ごしたお父さん、お母さんなら
懐かしくて・・声をあげてしまいそうなものばかりが
展示されれおりました。

夏休みの自由研究にいいかも・・・。
意外と見応えありましたよ。



さてさて・・・この博物館での最大の目的は
スバル360。  
この建物の、展示場にも飾られていますが
日曜日には、11台のスバルが集合し
周辺を走りました。

私はクルマはまったくダメなのですが(知識がない・・笑)
旦那様のお供で・・・参加したしだいです・・・・。
でもファンは多かったわ・・・。
クルマ周辺に群がっていたもの。

こういったクルマは維持するのが大変だそう・・。
それだけ持ち主にとっては愛着があるクルマと
いうことでしょうね。


スバル360・・
 てんとう虫というニックネームで愛されている「スバル360」

博物館にはセダンタイプだけでなく、屋根が開閉するコンバーチブル、荷物を載せられるカスタムなど、いろいろなかたちのスバル360が
ありました・・。
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クライング・ゲーム

クライングゲーム  (1992年  イギリス)

監督・脚本:ニール・ジョーダン
出演:スティーブン・レイ、ウォレス・ウィテカー


 有名なのであらすじ省略。
 
感想  書こう書こうと思いながら
感想書いていない作品っていっぱいあるんですよね。
これもそういう一本。でも記録残しておかなくては・・・笑
再見ばかりしていると、逆に
感想UPまで行き着かなかったりするんですよね。
なんでだろうね・・・・。

とにかくいいですよ・・・・これ。

「男が女を愛する時」
ではじまる物語。
何度も観ているとね、
この冒頭の歌詞の持つ意味の深さがよくわかってくるの。

余談だけれどこの曲の
表題そのままの映画もありましたね。
メグライアン&アンディ・ガルシアの作品。
まあ・・あちらは正統派の物語だったけどね・・

前半と後半でがらりと作風が
変わるクライング・ゲーム。
2倍楽しめるようなお得感。

前半は男同士の友情で
後半はせつない恋愛物語かな・・・。

全編とおして背景にあるのは
IRA紛争。
でも理解できないほど難しくはないのです。

印象に残るセリフを持つ
作品は必ずいい作品になると信じている私。
このお話も
そういうところがあって。

捕らえた黒人兵士が突然話し出す
サソリとカエルの話・・。
何でこの人・・こんな話するんだろう・・・と
最初は疑問しか感じなかったんだけれど・・・

黒人兵士は彼を親切な人・・・・と
そういうことを言いたくて
引用した寓話だったにしろ・・
そんなに深いものには感じていなかったのよね。

回りくど言い方するのね・・・笑・・・ってそんな程度。

でも、再び、この寓話・・忘れた頃に
もう一度出てくるの。

そしてもう一度気づくんだよね。

あ!!!!そうか・・・いや・・あの黒人の兵士・・の
言いたかったことは、ラストでも証明されたんだな・・・って。

わかったときのうれしさ・・・。

前半と後半・・こういった部分でつながっていたのかと
気づいたときのうれしさ。

うまいよ・・・心憎いよ・・だからこの脚本好きだよ。

<川を渡りたいカエルとサソリがいるんだよね。
そこでサソリは、カエルに背中に乗せてくれと頼む。
でもカエルは「途中で刺したりしないだろうね」と心配する。
サソリ「刺したりなんかしない。
刺したら自分もおぼれて死んでしまうから。」
その言葉に安心したカエルはサソリを
背中に乗せて川を渡り始める。

しかし途中でサソリはカエルを刺してしまう。

カエルは言うのよね。

「どうして刺したんだ。おまえも溺れてしまうのに。」 

サソリは答える

「仕方がないんだ・・これが俺の性だから。」


これが俺の性だから

わかっていても、そうできない・・・
つまり、本来の自分自身をそう簡単に変えることは
できないんだよね。


あの黒人兵士は、彼の本質を見極めていたからこそ
自分の彼女を紹介したんだろうね。
大丈夫・・彼になら託すことができると・・。
彼女の秘密を知ってもなお、彼なら大丈夫だと
思ったんだよね。


洞察力、すごいね。



後もう一つ・・
私の好きなシーン。

それはロンドンに行ってからのシーン。

メトロ(バーね。)で彼女(ディル)に会ったら
マルガリータをおごってやってくれ・・という
黒人兵士の言葉。

マルガリータ・・。
この映画を思い出すとき
なぜかこのお酒を思い出すんだよね。
そしてこの映画で描かれるメトロというバーの雰囲気。
カウンターがありその横には小さなステージがあるバー・

私はこういった雰囲気のバーで
マリガリータを絶対飲みたいと思ったわね。。笑
気分はディルでさ・・笑

誰か奢ってくれる人現れるかもって
本気で思ったわね。


マリガリータ・・・テキーラベースで
グラスのふちに塩が付いて出てくるんですよね。
<バーテンダー、ジャン・デュレッサー氏が、その昔狩猟中に
誤って撃って死なせてしまったメキシコ生まれの恋人マルガリータを
想って作ったカクテルだそう・・・・・・>う~~ん、せつない。


大人のカクテルだよね。

そして映画も大人の雰囲気。

包容力
あってこその愛だと思ったわね・・。


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