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DEATH NOTE デスノート 前編

DEATH NOTE デスノート 前編 (2006)

DEATH NOTE


監督 金子修介


原作: 大場つぐみ 『DEATH NOTE』(集英社刊『週刊少年ジャンプ』連載)


出演: 藤原竜也 夜神月
松山ケンイチ L/竜崎
瀬戸朝香 南空ナオミ
香椎由宇 秋野詩織
細川茂樹 FBI捜査官レイ
戸田恵梨香 弥海砂
青山草太 松田刑事
中村育二 宇生田刑事
奥田達士 相沢啓二
清水伸 模木刑事
小松みゆき 佐波刑事
中原丈雄 松原
顔田顔彦 渋井丸拓男
皆川猿時 忍田奇一郎
満島ひかり 夜神粧裕
五大路子 夜神幸子
津川雅彦 佐伯警察庁長官
藤村俊二 ワタリ
鹿賀丈史 夜神総一郎
 
声の出演: 中村獅童 リューク


偶然、手に入れた“死のノート”を使って
凶悪犯に次々と死の制裁を下していくエリート大学生、夜神月。
事件の捜査に乗り出したもう一人の天才
“L”
2人の対決はいかに・・。


感想    先日テレビ放映されているのを観ました。
これ・・・今年映画になった作品でしょ?
テレビ版は、カットあったのかな?
テレビ用に、再編集されているのかな・・。
どういう形でも
前編をこんな風に
放映してくれるなんて太っ腹・・・

私・・漫画はほとんど読まないので
これがマンガが原作とも全く知らず、
比較もできませんでした。
だから新鮮な気持ちで鑑賞。

後編の予告だけは観ていたので
なんとなく出演者は知っていたけれど
あんな妙ちくりんな死神が出てくるんですね。

ふ~~~ん・・・・。


名前書いただけで死んじゃう・・・ってありそうで
なかったようなアイデア。

犯罪者に死の制裁を加えると言うのも
意外と、考えさせる内容よね・・。
正義という名目がそこにちらついているからね。


藤原君は、最初は正義感溢れる青年だったけれど
このノートによって段々悪魔になっていくと言う
キャラなんですよね。
古畑任三朗(この字だっけ?)での犯罪者役の
記憶もまだ残っていたので、
あ・・・同じ感じね・・・と思っちゃったわ。

ジギルとハイドみたいに
もっとメリハリがあったらさらに面白かったのに。


対する、L?
はじめて見た時・・・あのくま・・何?
って思っちゃった・・・。見た目不思議なキャラだけれど、
しゃべりはじめると普通の人なのね・・。
演じる彼はまったくしらないけれど、
素顔はどんな感じなのかしら。

有名な人なのかしら。まったく知識なし。

で・・・後編はいつやってくれるのかしら。
映画館は行かないと思うので
テレビで早くやって欲しいわ・・・。
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パニック・フライト

パニックフライト (2005  アメリカ)


『RED EYE』

監督 :ウェス・クレイヴン
出演:レイチェル・マクアダムス(リサ)
   キリアン・マーフィ(リップナー)
   ブライアン・コックス

ホテルのマネージャーとして働くリサ。
マイアミ行きの飛行機に乗ろうと空港内に
いるときに、感じのいい青年リップナーと知り合う。
さらに、同じ飛行機で、隣同士になる彼ら。
しかし、彼の正体・・は
驚くべきものだった・・・


感想   キリアンの未公開映画です。
これで私はキリアンの作品ほとんど観ているかも。
とくに好きではないけれど、なぜか、あの独特の顔立ちに・・・笑
引き付けられるものを感じ、出演作を見かけるとついついチェックしてしまいます。
題名はフライトプランと似ている
パニック・フライト。
これはあきらかに意識してつけたのね。
でも、話題作であった「フライトプラン」より、面白いと
思います。
サスペンスの醍醐味であるドキドキ、ハラハラ感を
存分に味わえるし、わかりやすい脚本で短い上映時間で
コンパクトにまとまっており、さらには緊張感も持続でき、かなり楽しめました。
出演者だって、けしてマイナーな方じゃあないと思いますけれど
なぜか、未公開なんですよね。

レイチェル・マクアダムス演じるリサ。
「君読む~」の時はさんざん、お嬢様には見えないと
文句を言った私ですが今回の役柄はよかったわ・・。
どんどん強くなっていく姿&機転を利かせて行動・・
アッパレというしかなかったです。

キリアンに頭突きされたときは、とっても心配しましたけれど、
ぜんぜんへこたれなくて良かったわ(まるでプロレス状態ね)

キリアン扮するリップナーが最初いいやつに見えるので
恋の始まりかとも思わせるけれど
全然違うの。
あなたが悪人・・・笑
犯罪者が最初から正体を明かしているにもかかわらず、面白さは失われることなく、2人のスリリングな会話にもう釘付け。

後半
「24」を思い出すような派手なシーンも見ることができて
満足。テロリストとなると、行動はこのくらい大胆じゃないと
面白くないよね。

コレを見ながら
携帯の扱いの難しさを痛感。
便利な道具も意外と落とし穴はあるのよね。
あまり頼ってばかりでもダメ・・ってこと。

キリアン・・・不気味。
でも似あっているわ・・。

最後の2人の戦いは凄い・凄いの連続。
追っても追ってもくるよ・・・・どうするよ~~~
まさにオダギリジョーの某CMのよう・・。
「どうする・・・?」・・・笑

自分の怪我隠しに
首にスカーフ巻いちゃうキリアンの姿に
お洒落だわ・・・・と感じた私。
さらに、今までに聞いたこともない声・・。
貴重な作品を観ることができたと
思っております。

監督はスクリームの方だそう。
そっか・・・あの後半のスピード感はホラーで鍛えた結果ね。
面白かったわ・・
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ドーン・オブ・ザ・デッド 

ドーン・オブ・ザ・デッド  (2004 アメリカ)

DAWN OF THE DEAD


監督: ザック・スナイダー
製作: マーク・エイブラハム
エリック・ニューマン
リチャード・P・ルビンスタイン
製作総指揮: アーミアン・バーンスタイン
トーマス・A・ブリス
デニス・E・ジョーンズ
脚本: ジェームズ・ガン
オリジナル脚本: ジョージ・A・ロメロ
撮影: マシュー・F・レオネッティ
特殊メイク: デヴィッド・アンダーソン
編集: ニーヴン・ハウィー
音楽: タイラー・ベイツ
タイトルデザイン: カイル・クーパー
 
出演: サラ・ポーリー( アナ )
ヴィング・レイムス (ケネス )
ジェイク・ウェバー ( マイケル)
メキー・ファイファー (アンドレ)
タイ・バーレル (スティーブ)
マイケル・ケリー (CJ)
ケヴィン・ゼガーズ (テリー)
リンディ・ブース (ニコール)
ジェイン・イーストウッド (ノーマ)


 看護婦のアナは、仕事を終え
自宅に帰り愛する夫と一日の終りを迎える。
翌朝、彼女たちの寝室のドアが静かに開けられ・・
ゾンビ化した少女が現れ突然襲ってくる。
必死で屋外へと逃げ出したアナだったが…。


感想   深夜放送を録画して観ました。

私・・・ゾンビにはあまり興味がないんですけれど、
せかっくなので(たぶん、自分ではレンタルしないし、話の種に
みてみてもいいかな・・・・)と
鑑賞しました。
が・・・・・笑
もうちょっと気持ちの整理をしてから
観ればよかったとしばし後悔です。


え・・・もう始まっちゃうの・・・と信じられない気持ち。
理由もわからず、気がついたら
ゾンビがそこにいた・・・という感じでした。

参ったな・・・もう・・・・笑

昔のゾンビはよく知らないけれど、たしか、ゆっくり
歩くんですよね。
今回は・・・凄まじいスピードで追ってきます。

あ・・・運動神経のない自分はまっさきにやられるな・・・と
思いましたよ。


残酷シーンも多くて、血も多くて・・・
げんなり・・。
といいながら、いつも録画した映画は食事しながら
観ている自分。
食事がまずい・・・・・・笑


ときおり、ユーモラスなシーンも入っていて(そんな悠長な
ことしている場合じゃあないよ・・・とツッコミいれたくなった
けれど)、単なる脅かしだけの映画にはなっていなかったです。
不思議な映画ね・・。


出産シーンは気持ち悪かったわ・・・。
これは女性にはきついわ。
あとチェーンソーが出てきたときには嫌な予感が・・・。
そのものずばり当たってしまい、ますます、げんなり
(じゃあ・・観るの止めればいいのに・・・結構ガンコだから
観ちゃう・・・)

後半・・・
愛の告白もあり・・・え???という展開。
いつから2人の間に愛が生まれていたの?


エンド・クレジットはとってもユニーク。
コレで助かったと思ったのに・・・
あ~~~~ご苦労様です・・・泣。


これに・・ケヴィン・ゼガーズ が出てくると後から
知った私。


・・あの・・・イケメンがそうなのね。。

もう一度確認しようかな。

でも、すぐに消したい気持ちも・・・・笑
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ロード・オブ・ドッグタウン

ロード・オブ・ドッグタウン  (2005 アメリカ・ドイツ)

LORDS OF DOGTOWN


監督: キャサリン・ハードウィック
製作: ジョン・リンソン
製作総指揮: デヴィッド・フィンチャー
ジョー・ドレイク
アート・リンソン
脚本: ステイシー・ペラルタ
撮影: エリオット・デイヴィス
プロダクションデザイン: クリス・ゴラック
衣装デザイン: シンディ・エヴァンス
編集: ナンシー・リチャードソン
音楽: マーク・マザースボウ
 
出演: エミール・ハーシュ( ジェイ・アダムズ )
ヴィクター・ラサック ( トニー・アルヴァ)
ジョン・ロビンソン (ステイシー・ペラルタ )
マイケル・アンガラノ (シド)
ニッキー・リード (キャシー・アルヴァ)
ヒース・レジャー (スキップ・イングロム )
レベッカ・デモーネイ (フィレーン)
ジョニー・ノックスヴィル (トッパー)
ウィリアム・メイポーザー
ジュリオ・オスカー・メチョソ
ヴィンセント・ラレスカ
チャド・フェルナンデス
マット・マロイ
ローラ・ラムジー
チェルシー・ホッブス
アメリカ・フェレーラ
ソフィア・ヴェルガラ
ネッド・ベラミー
チャールズ・ネイピア
ステイシー・ペラルタ
トニー・ホーク
シェー・ウィガム
アレクシス・アークエット
エディ・ケイヒル


  アメリカ西海岸ヴェニスビーチ周辺.
ドッグタウンと呼ばれる地区で、スケートボートで
青春を謳歌する3人。トニー、ステイシー、ジェイ。
やがて、彼らの兄貴的な存在である
サーフショップ“ゼファー”を経営する
スキップを先頭にスケボーチーム“Z-BOYS”が結成される。
練習に最適な水のないプールで汗を流す日々。
瞬く間に人気者となる3人。
メディアにも注目されることで、3人はそれぞれの道を
歩むことになる。
ジェイは、華々しい活躍からはずれ、
トニーとステイシーはスーパースターへと登りつめていくのである。



感想
 “Z-BOYS”のメンバー3人の活躍とその後・・。
同じく、“Z-BOYS”を描いたドキュメンタリー
「DOGTOWN & Z-BOYS」もあるそうです。(未見)
そして、このドキュメンタリーの監督も務めたステイシー・ペラルタ
(ステイシーは主役3人のうちの1人の名前。つまり自分の青春時代を
自ら製作しているのですね・・)
がこちらの作品の脚本を手掛けているとのこと。
監督は「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」のキャサリン・ハードウィック。サーティーを観て、是非この監督に・・・と
依頼したそうです(DVD特典より・・)
DVDは充実した特典映像がついており
盛りだくさんの内容となっておりました。
見応えがあり、とっても面白かったです。
なにせ、70年代の音楽&ファッションがリアルに再現されているので
好きな人にはたまらないと思います。
その世界にトリップしちゃいそうでした。
まさに・・青春・・・熱い日々です。


私・・本編→主役3人&監督のコメンタリー→未公開映像・撮影風景
・カメオ出演について・・などなどと・・すべて、じっくり・・・と
観させてもらいました。
特に、3人のコメント入りが楽しかったですわ。
若者3人が(オバサン的な表現ね・・・笑)
ワイワイ・ガヤガヤ・・言いながら撮影の様子&演技について
話すのですが、素の状態がみえてとっても興味深かったです。
エミール君はやんちゃね・・・。


スケードボードといえば、バック・トゥー・ザ・フィーチャー・
しか思い浮かばない私。
今回出演者で選んでしまった作品だったので
嵌れるかどうか心配だったけれど、全然平気。
スケードボードの知識がない私でも
物語にすんなり入り込めました。
純粋にカッコイイ・・・・ですよ。スケボーシーンの撮影も
まるで自分が滑っているような感覚を味わえるカメラワーク。
クルマの脇をスイスイ・・・すべるなんて
なんか・・気持ちよい・・・(って、周りは迷惑だろうけれど・・笑)
撮影シーンを観ましたけれど、
かなり大変ですよね。
自分もカメラ持って追いかけるわけだし。
もちろん、滑っている俳優さんの努力も並大抵のものじゃあなかった
はず。
代役の方もいて、ところどころ演じてもらっていたみたいだけれど、
自分たちで実際にやっているシーンも多かったから
練習は厳しかったのでしょうね。
その努力だけでも
ほめてあげたいわ・・(母の気持ち・・・笑)

今回、なぜこの映画を鑑賞かというと

・・エミール・ハッシュ・・が出演しているから。
密かに応援しているエミール君。
卒業の朝→ガール・ネクスト・ドアときて
次回作がこの作品だと知ったのは随分前。
気がついたら・・公開していて・・終っていました・・・笑
人気なかったのかな。地味な扱いだったし。

少年3人はそれぞれ個性があって
わかりやすいキャラでした。実在の人物だということが
これまた凄いですが・・・。
こんな風に同じ趣味を分かち合っていても、それぞれ抱えている状況は
違うし、物の考え方も違っているのだから、同じような人生を歩むことはないですよね。でも年月経って振り返ったとき、
同じ時間を過ごせたことを幸せだと感じる関係って観ていて気持ちがいいですわ。どの人生が良かったかということでなく、振り返ることのできる青春時代のその仲間が、今も傍にいるということの素晴らしさ。
また男同士の友情特有の
さっぱり感。これがまた良かったりもしましたわ。
女性ではこうは・・・いかないのよね。

自分の青春時代も思い出してしまい
なぜか懐かしい気分・・。


誰でもが
共感できる物語だと思いますね。

あ・・俳優さんたちのお話もしなくては、
エミール君については↑で語ったので良し・・・と・・笑
好きなシーンは桟橋からダイブするところです。夕日に染まって
それはそれは素敵なシーン。写真に残したいわ。


ステイシー役のジョン・ロビンソン君。
エレファントの彼ですよね。
今回、さらさらヘヤー・・。
エレファントのイメージなしだわ・・。
今作では真面目な感じの男の子。ボードはやるけれど
あまり群れたがるのが好きじゃあないみたいね・・。
いいキャラだったわ・・。


トニー役のヴィクター・ラサック 。
私この人初めて。
今回の役は上昇志向で自信過剰&女好き・・って感じて
見た目派手なキャラ。見方によっては鼻持ちなら無い
感じよね。でも素顔の彼は地味目・・。
今後はどんな役に挑戦かな。

トニーの妹、キャシー・アルヴァ役のニッキー・リード。
あ・・・サーティーンのお姉ちゃんだ・・・と
ちゃんと気づきましたよ。今回監督に誘われたみたい。
前作(サーティーン・・)では、ぶっ飛びの役だったけれど、
今度もイケイケでした・・・笑  


そしてヒース。たぶん、ヒースファンは大いに語っているので
私は控えめで・・・笑。
他の出演者が若い分、
出演者の中ではベテランですよね・・。
楽しそうに演じていました。
今回特典映像で知ったのですが
スキップ役・・・実際の本人を相当研究したみたい。
しゃべり方とかね。あと、撮影中のアドリブもいくつか
あったとか。場を盛りながらいい作品を作ろうという
努力をしていたのね・さすが~~~
若手の役者さんを引っ張っていく役割を充分担ってくれていたようで監督も褒め称えていましたね。

出演者でも内容でも
楽しめる
素敵な青春映画でしたよ。
できれば・・・夏に観たかった・・・・


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ベルベット・ゴールドマイン

ベルベット・ゴールドマイン (1998  イギリス)


監督: トッド・ヘインズ
製作: クリスティーン・ヴェイコン
脚本: トッド・ヘインズ
撮影: マリス・アルペルチ
衣裳: サンディ・パウエル
音楽: カーター・バーウェル
 
出演: ジョナサン・リース・マイアーズ (ブライアン・スレイド)
    クリスチャン・ベール      (アーサー)
    ユアン・マクレガー       (カート・ワイルド)
    トニ・コレット         (マンディ・スレイド)
    
70年代に輝いていたグラムロック。
ロンドンで人気を誇っていたブライアン・スレイドは"狂言殺人事件"を起こし、舞台から姿を消す。
それから10年後、1984年。
その当時グラムに熱中していたアーサーも
今は新聞記者。
"ブライアン・スレイドの狂言殺人"の取材を命じられた。
彼は、当時を良く知るブライアンの関係者にインタビューをしに
行く中で、自分自身の過去を思い出していた。


感想
今回の鑑賞は・・マッチポイント→ジョナサンという過程で
たどりつきました。
でも他にも色々収穫があって
観て良かったわ。


実は、グラムロック・・・というものが
あまりよくわからないので、ついていけるかなという
不安があったのですが、わからないなりにも、楽しめる部分を
探し出せたので、とりあえず、満足いく鑑賞になりました。
この時代&音楽に思いいれがある人にとっては、
言いたいことが多い作品でもあるんでしょうね。
モデルはデビッド・ボウイ・・なんですね。
(ちなみにイギー・ポップ・・・こちらは知らないわ・・笑)
私の知っているボウイって、戦場の~とか。
後・・ラビリンス・・・笑。
お芝居している方が印象に残っています。


映画自体は
ちょっと凝った構成ですよね。
新聞記者のアーサーが記事作成のために
一世を風靡した歌手のその後をたどっていくという形。
取材を受けた人の証言を元にするので
時間軸が多少前後。
その途中、途中でアーサーの過去もさりげなく
入り込んでいるので、じっくり観ないと
わかりづらくなってしまうところもあります。
また冒頭に出てくる宇宙船や
緑色のブローチ?など、深い意味のある小道具も印象的。
思わず2度も観てその意味を
確認しようと試みましたわ。(というものの・・オスカーワイルドについての知識が少ないので、わかったようなわからないような
理解度。)
もちろん、それだけのために何度も観たわけではないですよ。
派手な衣装で歌いまくって、
目に刺激的なシーンも多かったけれど
反対に暗くてなにやっているのか、わからないシーンも
多かったりしたのですよ。だからこそ・・・何度も観たの。
まあ・・この暗めのシーンは何度も観るような
シーンでもなかったかもしれないけどね・・・笑


人気スターの栄光と挫折。
彼は今どこにいるのか・・・
そんなミステリー的な要素を楽しみながら
さらにはこの物語のもう一つのストーリーでもある
アーサーの青春時代への切ない思いも感じられる作品。
自分の居場所を見つけられず苦しんでいた若き日のアーサー。
彼らとの出会いで本来の自分の姿を見つけ出し、
ともに青春を熱く過ごすことができたということ。
愛おしい日々。
でも,それはわずかな時間・・・。
時代の流れに飲み込まれ、現実社会を生き抜くために
アーサーは、自分の過去を封印して
今はまったく違う自分と化している・・・。
ちょっとせつないよね・・。



当然、歌の場面は多かったけれど
全然OK。

ユアンのステージ・・。噂には
聞いていたけれど凄い・・・です。でもこの満足感は何?・・・笑
何度でも観たい・・笑

ユアンはジョナサンとの絡みもあったし
ベールとの絡みもあって重要な役割を担っていたわ。


もう頭が歌ばかり・・・グルグル~~~~



ビジュアル的な面で充分楽しめたし
失われた日は二度と戻ってこないという切ない思いも
充分感じて・・・これは新聞記者アーサの視点と
同じね・・・なぜか甘ずっぱい思いを感じてしまいました。


世界を変えようとして自分を変えてしまった・・
う~~ん、なんか悲しい現実だよね。


実はトニーコレットも良かったと思っている私。
色んなファッションで出てきて
楽しかったわ。

ジョナサンのクネクネの腰に
驚き
派手なメークに驚き、
でも音楽シーンが単純にとても楽しいと思ってしまった私。
最初の方で出てくる
ジョナサンのプロモーション・ビデオ
面白いカツラつけているやつ。あれがお気に入りだわ。

また、遊び心なのか、
ユアンとジョナサンが見つめ合う場面で
ハートマークが見えるところ。
まあ・・・可愛いい演出。

色んな感想が囁かれる
作品だけれど、
私は結構好きな作品でしたわ。
でも・・同じ系統ならば
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチの方が
感動できたかな・・。


ちなみに流れる音楽はこちら・・

 http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B00000DLV3/ref=ase_imdb-adbox/103-9881260-5963007




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DEAN・ディーン  

DEAN・ディーン  (2001  アメリカ)
原題「JAMES DEAN」


「ジェームズ・ディーン物語」という邦題で
BS放映もあったみたい・・。

監督:マーク・ライデル

出演:ジェームズ・フランコ
マイケル・モリアーティ
ヴァレンティナ・チェルヴィ
エンリコ・コラントーニ
エドワード・ハーマン
ジョアンヌ・リンヴィル
ジョン・プレシェット
バリー・プリマス


感想   題名どおりジョームズ・ディーンの
幼少そして俳優としての出発からその生涯を閉じるまでの
人生をドラマ化したものです。
TV用映画です。

主役のジェームズ・ディーンには
ジェームズ・フランコ。
この演技でゴールデングローブ賞TV映画・ミニシリーズ映画部門最優秀主演男優賞を受賞したそうです。
まさに、この作品が今の活躍の出発点でも
ありますね。

TV用ということで、
短めの作りになっていますが、
ジェームズ・ディーンの演技に対する思いや、父親との葛藤
恋人ピア・アンジェリとの悲恋など、主だったエピソードは
盛り込まれておりました。

私は、ジャイアンツだけは未見なのですが
エデンの東&理由なき反抗は、鑑賞済み。
好きな映画なので、ちゃんとビデオ録画もして保存しております。

スクリーンでの彼のことは
多少知っているつもり。
だから・・・この作品の中で
上の3本の撮影シーンが出てきたことに
とっても感激してしまいましたわ。
あのシーン、このシーン・・・そうそう!!覚えているわと
懐かしむ気持ち。
大好きなエデンの東においての観覧車の場面は
本当、そっくりでしたわ。

撮影している時の彼のしゃべり方、&仕草は、
私が知る限りでは似ていますね。
フランコ自身、よく研究したんでしょうね。


TV用なので時間も短いし
最後の父親との和解は唐突に感じましたが
見てよかったと思える一本。

ジョームズ・ディーンはあまりにも有名で
映画ファンで名前を知らない人はいないと思うけれど
彼のプライベートに関することは
知らない人もいるかもしれません。
そういう私も
恋愛の件だけは知っていたけれど、家族のことに関しては
初めて知った次第。

こんな複雑な家庭環境だったのね・・・と
せつなくなる思いを何度も感じました。
エデンの東を見る目もまた
変わってきそう・・。


彼の乗っているクルマは
やっぱりカッコイイ・・。

時代が移り変わっても
語り継がれるだけの価値がある
映画俳優でありますね。




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ブラック・ダリア

ブラック・ダリア  (2006 アメリカ)


監督: ブライアン・デ・パルマ
製作: ルディ・コーエン
モシュ・ディアマント
アート・リンソン
製作総指揮: ロルフ・ディール
ダニー・ディムボート
ジェームズ・B・ハリス
ヘンリク・ヒュイッツ
ジョセフ・ローテンシュレイガー
アヴィ・ラーナー
トレヴァー・ショート
アンドレアス・ティースマイヤー
ジョン・トンプソン
原作: ジェームズ・エルロイ 『ブラック・ダリア』

 
出演: ジョシュ・ハートネット (バッキー・ブライカート )
アーロン・エッカート ( リー・ブランチャード)
スカーレット・ヨハンソン (ケイ・レイク)
ヒラリー・スワンク (マデリン・リンスコット )
ミア・カーシュナー(エリザベス・ショート )
リチャード・ブレイク
ケヴィン・ダン
マイケル・P・フラニガン
ローズ・マッゴーワン
マイク・スター
フィオナ・ショウ
パトリック・フィスクラー
ジェームズ・オーティス
ジョン・カヴァノー
クローディア・カッツ


ジェームズ・エルロイの同名ベストセラーを映画化。
40年代のロサンジェルス。
胴体を真っ二つに切断された惨殺死体が発見される。
被害者は女優の卵で黒ずくめの服装をしていたことから
「ブラックダリア」と呼ばれていた。
捜査に当たる2人の刑事。
中でも刑事リーは私生活を忘れるほど事件にのめり込んでいく・・



感想   想像していたものとちょっと違ったお話でした。
予告が実によくできていますね・・・これ・・
非常のそそられる内容・・。
期待しすぎるのも無理ないと自分でも納得しています。
予告で流れるあの音楽が好きだったんだけれど
本編で流れたかな・(流れなかったよね・・)。
すでに記憶が薄れております。

とにかく、私、このお話はブラックダリアの事件解明が
中心だと思っていたもので・・それが違っていたことに
ガッカリ・・感もってしまったのでした。
考えてみれば、この事件は未解決なわけですし、
完全に事件だけの話を作るならば
実話に基づくみたいな・・・お話になってしまうわけですけれど、
私はそれでも良かったと思うくらい・・・。
事件そのものに興味があったのでその扱いが
大したことなかったことにショックを覚えてしまった
のかな・・。

これは原作を読んでいないからノリきれなかったのか
もしかしたら原作自体が私と合わないのかはよくわかりませんが・・・ね。
いや・・もっと隠されたよさがあるのだろうけれど
私が理解しきれなかったのかもしれません。


ダリア事件は最後に決着つく形で
終っていますが、どうも本題はそこにはないようで・・・。
ブラックダリア事件にかかわる
人たちの心の闇に迫るという方がメインのような気がしました。

やや混み入った内容になっていて
一度観ただけではわかりづらい気がしますね。
観客に丁寧な説明がないので
余計わかりません・・(って私だけ?)

過去の事件があたりまえのように引き合いにでてくるし・・
だからその事件は一体どういう事件なのよ・・・!!
当事者同士だけがさもわかったように会話していても
観ているこちらは置いてけぼりくらうような展開。
ちょと不親切では・・・
だから・・言葉だけの説明ではわからないのよ・・。


ボクサーとしての経歴を持つロサンジェルス警察の2人。
まずこの刑事達の人物紹介みたいなものが冒頭から
出てくるのに、いらいらしました・・・笑
ボクサーの試合自体は迫力あって凄いわ・・・と
思ったけれど、気持ちの中では
ダリア事件はいつ始まるのか・・・・だったんですよね。
事件が早く始まらないことには
推理もなにもないじゃない?
それがダラダラ・・ダラダラ・・・
2人の刑事の出会いとか、女を巡る関係とか
恋愛路線にいってしまって、私の求めているものと違う!!
ヨハンソン・・・は「マッチポイント」の方が
魅力的に映ったような気がしました。
今回・・背伸びしすぎじゃないかな・・・って
感じがしたのですよね。
真っ赤な唇はもちろん印象的でしたけれど、
キャラにあまり感じるものがなかったです。


一方のヒラリースワンク・・・こんな女性っぽい役は
珍しいのでは・・・。
女性的な色気というより
得体の知れない妖しさを感じます。うん!バイって感じが充分する・・・・笑・・・。
ただ、ダリアそっくりな存在と言うには無理がありすぎます。
ミア・カーシュナーだって、自分と似ているといわれて
驚いているんじゃないの・・・笑

私は3人の女性の中ではダリア役のミア・カーシュナーが
一番よかったと思っているのよね。
ビデオテープに残っていた演技するダリアは
実に魅力的に映っているじゃあないですか。
これだけでも、彼女の過去を知りたくなりますわ。
・・このミア・カーシュナー。
「24・・シリーズ4」で女テロリストを演じた方だったんですね!!
観終わって初めて知った私。
あの時はトニーを拉致して・・・とプンプン怒ったものだけれど
あの、セクシーさと、カッコいい役柄の彼女は
存在感抜群でした。再び、ここで再会できてうれしかったわ・・。


この女性たちを取り巻く
男性陣。
イマイチつかみどころのない人物たちですね。
アーロン・エッカート 演じる リー・ブランチャード。
ヨハンソンとは一体どういう関係よ・・笑。
妹みたいな存在かしら。
彼も苦悩していた部分があったのだろうけれど、
それを理解するまえに・・いなくなってしまいましたわ・・。

ジョッシュは捜査のために、ヒラリーに近づくわけでしょ。
でも肉体関係を結んじゃうのはどうかな・・
そんな捜査でいいんかいな・・・。
好きな女は友人の女でもあるヨハンソンだと思うけれど
あんな捜査しているような男じゃあ・・・・・魅力は薄れるよね・・。

まあ・・2人ともダリア事件に翻弄された人物として
位置するんでしょうね・


こんな感じの感想になってしまい自分でも驚き。
サスペンス特有のドキドキ感が
味わえなかったのは
残念。途中睡魔さえ・・・笑

でも舞台になる40年代の雰囲気や
デ・パルマ独特の映像美を楽しむことが
できたのは、良かったかしらと
思っております。
螺旋階段や死体発見場面の映像なんて素晴らしかったですよね。


ただし・・・全体的に見ると前回予習で観た
「殺しのドレス」の方が映像的には何倍も
良かったと思うな・・・。もちろん、ストーリーもだけどね。

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マッチポイント

マッチポイント  (イギリス  2005)


監督: ウディ・アレン
製作: レッティ・アロンソン
ルーシー・ダーウィン
ギャレス・ワイリー
製作総指揮: スティーヴン・テネンバウム
脚本: ウディ・アレン

 
出演  ジョナサン・リス・マイヤーズ ( クリス・ウィルトン)
スカーレット・ヨハンソン( ノラ・ライス)
エミリー・モーティマー (クロエ・ヒューイット・ウィルトン)
マシュー・グード (トム・ヒューイット)
ブライアン・コックス (アレックス・ヒューイット)
ペネロープ・ウィルトン (エレノア・ヒューイット)
ユエン・ブレムナー
ジェームズ・ネスビット
マーガレット・タイザック


 イギリス、ロンドン。
アイルランド人の青年クリスは英国の上流階級に憧れる
野心家。プロテニス・プレイヤーの道を諦め
会員制テニスクラブのコーチとして働き始める。
やがて実業家の息子トムと親しくなり、
趣味であるオペラ鑑賞に誘われたのをきっかけに
その妹クロエとも知り合いになる。
クロエに気に入られたクリス。
付き合いはじめるのだが、そんなある日・・。
トムの婚約者で女優を目指すアメリカ人女性ノラと出会い、
気持ちはそちらにむかってしまう・・。


感想  ウディ・アレンが始めて舞台をロンドンに移して撮影した
この作品。ウディ・アレンの作品をほとんど観ていない
私は(カイロの紫のバラのみよん・・・泣)
どこがどう・・・他の作品と違い、または同じなのかという
比較がまったくできませんでした。それはちょっと残念。
でもその分、まっさらな気持ちで鑑賞できたので
まあ、良しと思っています。

映画は幅広く観てきたつもりだけれど、
なぜか、鑑賞が少ないウディ・アレン作品。
たぶん、彼自身が苦手で、避けていたのかもしれません。
(カイロ~は好きな作だけどね・・)


今回はなんといっても舞台がロンドン。(好み・・・♪)
出演者もジョナサン・リス・マイヤーズ & スカーレット・ヨハンソンとくれば興味そそられます。
(ジョナサンはM:i:IIIでは好演していたのに出番が少なかったからね・・もっと活躍している映画をみたいと思っていた矢先でもあり・・ナイスだったわ・・ちなみにベルベット・ゴールドマインはそのうち観ますよ)
そして何より観た方の感想が良かったので、
期待感をもちながらの鑑賞となりました。


良かったです♪
主役2人は、はまり役でしたわ。
出ずっぱりのジョナサンを観るのは、初めてだったけれど、
陰りのあるお姿が素敵でした。やっぱり唇色っぽいよね。(ヨハンソンと同じか・・)
どういうわけか・・この方の笑った顔を観た事がないような・・。
いつも暗めのキャラですよね・・・笑
テニスウェアー姿はもちろんのこと(テニスシーンはあまり
ないので実力のほどは分からなかったが・・・)
スーツ姿や普段着のさりげない姿も
すべて絵になっていましたね。モデルさんみたい・・・。
何を着ていても様になっていたということですよ・・。

出世のために女性を利用したという形にはなるけれど、
あまりギラギラしたものは感じなかったから(なにくそ~~っていう
貪欲さはなかった)
単に運がいいやつね・・というキャラでみておりました。
もちろん、彼の中には、上流階級の女性・・クロエということで
充分打算があったはずだけれど、漂う雰囲気は
好青年・・、いいやつって感じなの。
全然嫌味には感じませんでした。

出世も保障されていて、このままいけば安泰という将来
なのに、なぜか、道をはずれた行動に・・・

「愛」と「愛欲」は違うんだ・・・・と
友人にも言っていたけれど、
女性としては分かりたくないけれど・・、
男としてはね・・・、うなずきたくなるような言葉ですよね。

だって、ヨハンソン・・
色気ムンムン・・・だったもの。
男としてほっておけないじゃない?
それに、話を聞くと、意外と根は真面目って感じだったじゃない?
自分の夢にまっしぐらで、男好きって感じはするものの
好きになったら一途だし・・。
励ましてやりたいという気持ちにもなってしまいそう・・。

一方の上流階級で暮らす人たち。
心はあるのかいな・・・っという感じがしましたね。

母親に反対されれば、好きな女性をポイ!!としちゃうのって
ありなの・・・?
困ったことが起きれば・・・・・すぐに父に援助をなんて
親離れしていない証拠だし・・・。
挙句の果ては子ども・・子どもでしょ。
さあ・・・作ろう・・・作ろう・・・では
愛していてもうんざりしてしまいますよ。


もちろん、だからといって浮気は肯定できないし、
ただただ欲望のまま行動していて
後先考えないのって、人間としては愚かよね・・・・と
思ってしまいます。
途中までは
クリスなんとか、困難を乗り越えてよ・・って
応援したい気持ちもありましたけど、
だんだんその気持ちも消えうせて・・・。だってあれはやっぱり
自分勝手極まりない行動でしょ。
なんだか、憤りを感じる以前に
哀れさを感じてしまいましたよ。
愚かだわ・・・まったく。


ありがちな不倫話と思っていたら
最後に・・・意外な展開に。
これがアレンならではの世界なの?

人生運しだいとはいうものの・・・
そのときの運がよいからといって
そのあとすべてにおいてラッキーな人生が続くとは
限らないよね。

人生って勝負の世界みたいに
勝ち・・負けだけでは
考えることはできないところもあるからね。


だって、勝ちと思っていても何かを失っていることもあるし。

この映画の場合だってね、
見た目はいい方向に転んだように
見えるけれど、それがハッピーな人生につながって行くかどうかは
わからないじゃない?
だってボールは自分側に落ちたわけだし・・。
これが苦悩の人生の始まりということでもあるよね。


とにかく・・
ラブ・・だけの映画かと思ったら
サスペンスもしっかり用意されていたのが、面白かったし
(ドキドキしたわ・・・)
今までに無い終り方が
色々考えさせられる部分でもあったので
非常に満足できる映画になりました。
似たような映画も過去に
あったと思うけれど(陽の当たる場所・・とか
太陽がいっぱいとか・・思い起こされるわ・・・)
運をモチーフにしたこの映画は
これはこれで
魅力的でありました。


流れるオペラ曲が印象的。サスペンスにオペラは
合うわ・・。
これ・・きっと歌詞に意味があるのでしょうね。
私は雰囲気を味わうことしかできなかったけれど・・・。



<男は深遠を覗き”運に恵まれた”とつぶやく。
ただ、運に左右される人生は不安だ
自分の力が及ばないからだ>
フムフム・・・深い言葉。


ジョナサンの日本語チェック
「さようなら~~」上手でしたね♪
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天使の梯子  著  村山由佳

天使の梯子   著  村山由佳


天使の梯子の、主人公は慎一
彼は年上の女性夏姫と恋に落ちます。
彼女は8歳年上で、学生のときの先生。
夏姫には誰にもいえない過去があった・・
頻繁に携帯で電話する相手は・・
恋人なのか。
慎一の気持ちは不安で一杯になる・・・。



感想   天使の卵の続編がこの天使の梯子。
卵から、10年近くたって出版された作品ですが、
内容もそのまま・・・10年後という設定でした。
前作を知らなくても
理解できるストーリになっています。
でも、初めて読んだ人と
前作を読んでいてその続編であると意識して読んだ人とでは
感想が多少違ってくるのではないかな・・とは
思いました。
天使の卵に思い入れがある人は
10年経った歩太と夏姫・・・その2人がぐ~~んと
成長していたことを知り、
うれしい気持ちになるのではないかな。
前作では、夏姫の
人物像がよくわからなかったのですが
今回は、色々な面が見えて、こんな人だったのね・・・という
驚きがありました。
すごく素敵な人じゃあないですか・・。
卵のときはあまり感じなかったことですが、
春妃に劣らず、繊細な感じですね。
姉妹ってタイプが違ったりするものですが、ほぼ
同じイメージですね。

今回も、前回同様綺麗な文章でした。


心にうけた痛みを
人はどのようにして再生していけばいいのか。

整理をつけるまでに
こんなにも長い年月が
かかってしまうなんて。

愛している思いが深いほど
その傷を癒すのに年月はかかるのかなと思います。


登場人物の心情が丁寧に描かれていて
私は好感もてましたね。

私は、卵より、好きかもしれませんこのお話。
卵は直球勝負の
純な恋愛だったので、今の年齢には
ちょっと気恥ずかしすぎた部分があったのかも
しれませんね。また、年上女性&年下男性の恋愛
構図がピンと来なかった部分もあったのかもしれません。
もちろん、この梯子も
同じような恋愛図だったけれど、
それだけのお話ではなかったのが
私にはよかったのかもしれません。
「天使の梯子」は
喪失感を乗り越え、
そこから再生することが
テーマ。
たしかにこのような作品は
もうイヤ・・・というほど読んでいるのですが
それぞれに特徴があり
共感できる部分が色々と多いので
やっぱりひきつけられてしまいます。
年齢的に、経験が多くなった分、
喪失感の意味がわかるのかも
しれません。

読後はけっして悲しい気持ちにはなりません。
むしろ、強くなれる感じ。

皆それぞれ、
苦しみ克服しようとあえぎながら
生きています。
終盤の
3人がそろって、本音をぶつかり合う姿が
とても印象的でした。

道は開かれたな・・・という感じ。

心が優しくなれる作品は
好きです。

慎一は
昔の歩太と同じ存在ですが
こちらの方がやや、幼い感じもします。
親や祖母への対応や、恋人夏姫への対応にも
まだまだ自分自身を抑えきれず
ストレートな感情をぶつけてしまう若さゆえの幼さを
感じます。

姉(春妃)と同じ恋愛をする夏姫。
慎一と夏姫の出会いから、恋愛関係に陥る過程は
早いな・・と思わずにはいられなかったし、
姉と同じような恋愛をするものだろうか・・、
ややご都合主義的な部分ではないかと
気になるところはあったものの、
慎一の育ってきた家庭&祖母との関係が
とても興味深く、
中盤から終盤にかけては
一気に読みきってしまった作品でした。

おばあちゃん&おじいちゃんにまつわる
お話はどうも弱いです。
家族愛と言うのかな・・・そういう部分も
感じ取れてよかったです。


夏姫は自分のせいで姉、春妃が不幸になってと思い込んでいます。
慎一も自分のせいで祖母が死を迎えたと
悔やんでいます。
そして歩太もまた、自分の若さゆえに
愛する人を幸せに出来なかったと悔いでいるのです。

痛いな・・・みんな。


皆が悔やみながら生きていかなければ
ならない現実。

でも悔やみながらでは
前に進んではいけないんだよね。

後悔する出来事は誰にでもあるけれど、
でも後悔したところで、何もいいことはないのではないだろうか・・
だって、逝ってしまった人たちは
残された人たちにそんな思いを感じさせることを
望んではいなかったのだろうから。
でもそうは思っていても
実際には思うようにできないのが
人間の心だよね。

夏姫が好きだと言う宮沢賢治の「告別」

印象的だったので、引用。
  

宮沢賢治「告別」

  途中省略・・

もしもおまえが
よくきいてくれ
ひとりのやさしい娘をおもうようになるそのとき
おまえに無数の影と光りの像があらわれる
おまえはそれを音にするのだ
みんなが町で暮したり
一日あそんでいるときに
おまえはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまえは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏の
それらを噛んで歌うのだ
もし楽器がなかったら
いゝかおまえはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり
そらいっぱいの
光りでできたパイプオルガンを弾くがいゝ


誰のせいでもない・・そう思おうとしても
やっぱり自分が原因じゃあないかと
責めてしまう人たち。
その人その人の死はすでに生を受けたときから
運命付けられているものだと思うけれど、
もしあの時自分がもっと優しく接していたら
その人を失うことはなかったのに・・・・・・・という
思いって誰もが感じてしまうことかもしれない。


失った人はけっして戻っては来ない。
でも・・・その思い出だけは色あせることはないはず。



それを乗り越える物語。

出口のない悩みは、生きている限り誰もが一度は抱くもの。
これらの悩みを解決するのは、簡単ではないけれど、
どこかで誰かに
その思いを激しくぶつけたのなら
この3人のように
きっと新しい出発ができるはずだと
思うな・・・


夏姫も歩太も理想的な姿に成長していました。
立派過ぎるのではないか・・・
と思う部分はあったけれど、それでも
心の響くものは大きかったので
私は素敵な作品として
読みました。


テレビ化はどうなのかな・・・。

あのテレビ版の慎一はイメージが違う気がするのだが・・。


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今後の予定

秋に入って
あまり映画館に行っていませんわ。
なかなか予定がつかず・・。

それでも
観にいきたい
映画ということで、
リストアップ

  マッチポイント・・流れてくるみたい。できたら・・チェック

  ブラック・ダリア・・ドキドキ感に浸りたい・・・

  上海の伯爵夫人・・・・レイフ新作。絶対いく♪

  ゆれる・・・今年の邦画では上位にいきそうなこの映画。
        流れてくるみたい。時間があえば、いく。

  トリスタンとイゾルデ・・・恋愛映画も・・チェックしたい。

  ウィンター・ソング・・・お久しぶりの金城さん。
              今回、ミュージカルなの?
              甘くてせつなそうな雰囲気。
              行きたいわ。ラブソングの監督さんだし              期待できそう。


あと戦争映画も10月後半
公開されるけど・・・
これはどうしようかな・・
出演者には惹かれるが・・。



ということで画像は
金城さんで・・・・。
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24 TWENTY FOUR (4th Season)

24 TWENTY FOUR (4th Season) (2005)

 
出演: キーファー・サザーランド (ジャック・バウアー)
カルロス・バーナード( トニー・アルメイダ )
レイコ・エイルスワース ( ミシェル・デスラー)
メアリー・リン・ライスカブ ( クロエ・オブライエン)
キム・レイヴァー (オードリー・レインズ )
ウィリアム・ディヴェイン ( ジェームズ・ヘラー)
アルバータ・ワトソン (エリン・ドリスコル)
ネストール・セラノ (ナヴィ・アラス )
ショーレ・アグダシュルー (ディナ・アラス)
ロジャー・クロス (カーティス・マニング)
ルーカス・ハース (アンドリュー・ペイジ)
ラナ・パリラ (サラ・ギャビン)
ルイス・ロンバルディ (エドガー・スティルス )
アニール・クマール (カリル・ハサン )
ローガン・マーシャル=グリーン (リチャード・へラー)
ジョナサン・アードー (ベルーズ・アラス)
ジェームズ・フレイン (ポール・レインズ)
アンジェラ・ゴーサルズ ( マイア・ドリスコル)
アーノルド・ヴォスルー (ハビーブ・マルワン)
アイシャ・タイラー (マリアンヌ・テイラー)
レイトン・メーステル (デビー・ペンドルトン)
ジェームズ・モリソン (ビル・ブキャナン)
グレゴリー・イッツェン ( チャールズ・ローガン)
ジュード・チコレッラ (マイク・ノヴィック )
デニス・ヘイスバート ( デイビッド・パーマー)
ミア・カーシュナー (マンディ)
ジェフ・ピアソン (ジョン・キーラー )
トニー・プラナ ( オマール)
レネ・ミラン (タリク )
グレン・モーシャワー (アーロン・ピアース )


感想    あらすじは省略。

ふ~~~~、==やっと鑑賞しました。
今回も面白かったです。
テロ・テロ・テロ・・・
拷問・拷問・拷問・・・と
げんなりするような内容ですが
あくまでも、娯楽として割り切ってみれば
楽しめます。
ジャックに恋人がいる・・・という
衝撃的な始まり。
でもやっぱり簡単にはハッピーエンドには
ならないんですよね。
こんな人生送っている人とは
一緒に暮らせないよね。

最初の方に出てきた
テロリストの
家族。
母親と父親と息子なんだけれど、
この父親が
ず===とモト冬樹にみえてしょうがなかったです・・・笑
強面で現れても
笑って
しまうの。

後半‥トニー・・死んじゃうの?と
一瞬焦ってしまったけれど、
よかった・・・。
でも油断はできないよね・・今後。
簡単に人を死なせちゃうお話だから・・・。

職場恋愛は今回も色々あったけれど。
ミッシェルとトニーの
仕事の合間をぬっての
愛の囁きには
ドキドキしちゃいましたよ。

そんな場合じゃあないのにね・・・笑


今回のラストはまた・・・渋いね・・・。

一匹狼どこへ行く・・・って感じ。

お馴染みのメンバーがストーリーの途中から
どんどん出てくる構成は
前シリーズを見ているものにとっては
うれしいことでした。

大統領も元気でよかった♪


さ~~て、5はまた来年放映まで待ちましょう。

5はジュリアン・サンズ登場ですよね。

楽しみ・・。

近況報告

こんな激しい雨の中・・
遠足に行っている娘。
大丈夫だろうか。

雨の中のお迎えも大変だ・・
学校まで遠いのだ・・。


ところで、24も順調に鑑賞中の
この頃。

トニーをみたとき
涙がこぼれたよ。

久しぶりジャン・・・トニー。

トニー・アルメイダ。

この響きが好きだよ・・・

すさんだ生活をしていたんだって?

言ってくれれば・・私がご飯ぐらい作ってあげたのに・・・

そういう問題じゃあないって・・・笑

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ストロベリーショートケイクス

ストロベリーショートケイクス (2006)

監督: 矢崎仁司
プロデューサー: 浅井隆
アソシエイトプロデューサー: 泉正隆
原作: 魚喃キリコ 『strawberry shortcakes』(祥伝社刊)
脚本: 狗飼恭子
撮影: 石井勲
美術: 松本知恵
衣装: 小林身和子
編集: 多田徳生
音楽: 虹釜太郎

 
出演: 池脇千鶴 ( 里子 )
中越典子 (ちひろ)
中村優子 ( 秋代 )
岩瀬塔子 ( 塔子 )
加瀬亮 (永井 )
安藤政信 (菊池 )
趙民和 (リー)
奥村公延 (田所)
中原ひとみ (町子)
村杉蝉之介 (森尾)
前田綾花 (ミチル)
宮下ともみ (ユリ)
桂亜沙美 (サキエ)
伊藤清美 (松下)
諏訪太朗 (秋代の客)
高取英 (秋代の客)
保坂和志 (秋代の客)
戌井昭人 (秋代の客)
いしのようこ (女医)
矢島健一 (編集長)
高橋真唯 (近藤)

人気漫画家・魚喃キリコの同名コミックを映画化。
大失恋を経験してから2年。
フリーターの里子は、今、デリヘル店“ヘブンスゲイト”で電話番の
バイト。
その店に勤める秋代は他のデリヘルから一歩浮く存在。
お金を貯めて5階以上のマンションを購入しようと考えて勤めている。
秋代は専門学校からの友達・・、菊池を密かに思っているのだが
友達以上の関係から抜け切れないでいる。
きっと彼とは一緒になれない・・・そんな思いから
一人で生きていくためにマンションを買い、ボケたら
飛び降り自殺しようとまで決意。
イラストレーターの塔子とOLのちひろはルームメイト。
塔子はプライドが高く、仕事上でのストレスもあり、拒食症
状態。ちひろは結婚だけを夢に男を物色している恋愛命のOL.
見た目は仲良しに見えるが、生き方が違うため心では
お互いに嫌悪感を持っている様子。
そんな4人が都会の真ん中であえぎながら必死に生きようと
している・・・・。


感想  
 
以前観た矢崎仁司監督の「三月のライオン」が
印象的だったので、新作のこの作品を劇場鑑賞。
レディースデイでしたが、こちらの映画館はガラガラでした・・・・笑
 原作はコミックスだそうですが
私は未読。ファンも多い漫画みたいね・・。
原作比較ができなかったのは残念だけれど、
予備知識なしで新鮮な気持ちで観ることができたのは
良かったかな。

題名から感じる甘い雰囲気&綺麗どころの女優さんたち・・・ということで、ロマンチックな映画を想像していたのですが
見事の打ち砕かれました。
いや~~~赤裸々な女性の世界ですね。
ちょっと気分がげんなりする部分もあったのですが、
時折描かれるユーモラス場面で
なんとかバランスがとれる構成になっていました。

私のような年代がみてもいいかな・・・って
ちょっと遠慮がちな思いも感じてしまった鑑賞・・・笑
やっぱり、同年代(結婚前&20代かな・・・)の方が
観た方がより共感できる作品じゃあないのかな。
それと完全に、女性の心理描写オンリーなので
男性諸君にとっては入り込めない世界かもしれないんじゃあないのかなって思います。もちろん、女性の内側を観て見たい
という思いで観るのも結構なことですけれど、
ある程度の覚悟がいるかも。
だってみんな痛々しいから・・女性ってこんなにすごいのねって
かえって引いちゃう部分もあるかもしれないし、
これじゃあ付き合うの大変って思われちゃうかもしれないよね。
世の中の女性すべてがここまでひどく
心が傷ついているとは思わないけれど、
大なり小なり同じような痛みは感じたことはあるはずですよね。
だからこそ、4人の女性が置かれた環境が
自分と違っていてもその奥底で感じるものは
すんなり理解できるのだと思いますわ。


出演者は4人の女性。
里子&秋代と塔子&ちひろのペアで
お話が進められていました。同じ画面に納まることはなかったけれど
最後に4人の女性にうまくつながりを持たせていて
なかなか面白い構成でした。
描かれるのは淡々とした日常生活。
困難を乗り越えてハッピーになったという展開が
待ち受けているわけではなかったけれど、
新たな出発点は見つけられたという結末。
観終わって、すがすがしものはありました。

まず、里子。
演じるのは池脇千鶴。冒頭のドアップ姿には
のけぞったけれど・・笑・・、やっぱり、可愛いです。
道端で拾った石ころを
神様と名付けて、お祈りの対象物として飾っています。
「素敵な恋がした~~い。スペシャルな人のスペシャルでありた~い」といつも大好きな誰かを探し求める日々。
でもあるがままの自分でいて、けして無理はしていないというのが
観ていて好感もてます。
私もありますね・・こうやって、何かにお願いするってこと。
微笑ましいことですわ。
恋人は誰でもいいんじゃないんだよね。
自分にとってのスペシャルな人でなくては・・。
里子のベランダにある・・ブランコがなかなか素敵。
ブランコなんて置けるんだ・・・・。
透明な冷蔵庫も良かったですね。
なぜ、デリヘルバイトかよくわからないけれど、(出会いなさそうじゃん)、都会の真ん中ではお金稼げるバイトなのかな。

秋代・・・デリヘル嬢なので、結構過激シーンが多かったけれど、
実は彼女のエピソードが一番印象的。
「チェンジしますか~」の時の声が可愛かったですわ。
彼女には好きな人がいるんです。
でも・・・・・友達の関係のままでいなければ
ならないの。つらくて、せつないですよね。
昼間の妖艶なデリヘル嬢姿から一変、男友達菊池に会う時は
ざっくばらんな女性へ。自転車こぎこぎする姿も
一途さを物語っていました。
好きな人のためにはどんな努力も惜しまない・・・。
涙ぐましいわ・・。
菊池・・・わからないかな・・・・・・・その気持ちって
何度も思ってしまいましたよ。きちんとした恋人いるのに
女友達という口実では2人きりで会っているでしょ。
ある意味罪作りだよね、菊池。やっぱり・・・そこは彼女の気持ち
察してあげないと。
ただなぜ、秋代がデリヘルやっているのかが疑問。
菊池と恋人にはなれないってわかっているから、やっているのか、
デリヘルだから菊池とは一緒になれないのか・・そこのところが
ちょっとね。だって、女性がデリヘル選ぶのって
深いわけがあると思うしね。以前に色々あったのかな?
棺おけで寝ているなんて普通じゃないし・・。
生きる目的失っているみたいで、観てい
て痛々しかったね。
秋代は菊池と会っているときは
女を感じさせないんですよ。
それは女ださないように意識していたんですよね。
この関係が長く続くように・・・と。
そこまで努力しなきゃ・・いけない関係って疲れそう・・
でもそうしなくてはならないのが女として悲しいよね。
そしてもっと悲しいのはセックスしたあとの
「ごめんね」。謝るなんて、ずるいの極致だよね。

塔子・・とにかく彼女の吐く姿が
リアルでね。自分も気持ちが悪くなりました・・・・泣。
自分が生み出した作品をね・・・
大事にしない編集者って一体どうよって
あれにはむかむかしましたわ。だって、まったく反省の色が
ないんですよ。結局・・○○○○屋で見つかったけれど、
覚えていろ!!って感じだよね。
塔子のかかえている仕事のつらさ・・誰も理解してくれないんですよね。
元恋人との関係だって強がっているけれど、
本当は叫びたいほど、悔しい思いしているんじゃないの?
1人煮詰まった感じで机に向かっていれば
ストレスも貯まるはず。心に余裕がないから追い詰められると
壊れてしまうんだなって感じます。
働きすぎの女性・・・なかなか弱音吐き出すことが出来ない女性なら
そんな彼女の気持ちがよくわかるはず。
絵を描きながら傍でグチを書き綴る様とか
トイレで吐きながら、文句愚痴る様とか・・・ああやって
時々、怒り吐き出さないと苦しんだよね。私も・・あったな(もちろん、拒食症ではないけれどわりとプライド高いからね・・我慢しちゃうタイプよ・・・笑)
胸出しながら眠るのって・・・インパクトあったけれど、
どうなの・・。


ちひろ・・女性から見たら嫌なタイプに思われがちだけれど、
意外と素直に観ることができたわ。
中越さん、柔らかい感じがあったし、可愛らしかったもの。
ああいう生き方・・私は否定はしなけれど、自分には
できないと思うな。
相手に期待するだけの自分に
なりたくないのよね。相手に依存するのではなく、
自分も成長する生き方がいいし。
男の出方で左右されるなんてまっぴら。
でも、同じ女としてもうちょっと男を見定めて欲しいな。
だって加瀬君・・・いかにも身勝手って感じだったじゃない?
でも、最後にはっきりとした答えを彼に求めたちひろは
偉いと思ったわ。傷つくの恐れていなかったしね。
それにしても加瀬君・・はっきりしないやつ・・・笑



いっぱい、いっぱい傷ついたけれど、
どうにか自分たちが素のままでいられる
楽な場所をみつけられたような結末。
ここからが新たなスタートでもあるんだよね。
都会の住み心地ってそんなに悪いのかな・・・と
思った部分はあるけれど、いい事だって沢山あったはずだよね。
女性って繊細でナイーブな面もあるけれど、一方で
たくましさと再生する面も同時に持っているはず。
そんな女性の内面をあらためて、実感した2時間でした。



この映画・・公式HP開いてみると
素敵なフォト写真が出てきます。素敵ですよ。映画そのまんまの
映像です。
4人の住んでいるお部屋の小道具も色々面白かったし(目覚ましとか
描かれる絵とか・・・ね)
バックに流れる音楽も、ナチュラルで心地よかったです。
風景も綺麗に綺麗に撮られていました。
なにより・・東京タワーが美しかったです。


神様っているのかな・・・
信じなくてもいいけれど、少しだけでも頼れるものがあると
より楽な生き方ができるような気がするな・・。
秋代はあの絵を神様とするのかな・・・。
プレゼントに、お店の忘れ物を渡しちゃうところが
里子らしくて、いいよね…笑



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ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガー (2002)


監督: 黒沢清
製作: 平井文宏
加藤鉄也
宮下昌幸
吉岡正敏
神野智

 
出演: 役所広司 ( 早崎道夫とそのドッペルゲンガー )
永作博美 ( 永井由佳 )
ユースケ・サンタマリア ( 君島)
柄本明 ( 早崎の同僚・村上 )
ダンカン (メディコム産業社員)
戸田昌宏 (早崎の助手・青木)
佐藤仁美 (早崎の助手・高野)
鈴木英介 (由佳の弟・隆志)


ドッペルゲンガー・・自分の分身を自ら見てしまう幻覚の一種。
それを見た者は数日中に必ず死ぬといわれている。

 早崎道夫は、人口人体を研究しているが
なかなか思うように事が運ばない上、
上司からも催促されて、ストレスがたまる日々を送っていた。
そんなある日、早崎の前に突然、彼に瓜二つの外見を持つ分身“ドッペルゲンガー”出現。分身は彼に協力するために現われたと告げるのだが…。



感想  随分前に深夜放送されていたのを録画して鑑賞。
実はかなり前に見終わっていたのですが
なかなか感想を書けないでいました。
そんなに語ること・・多し・・の作品なのかって?

いえいえ・・逆。

この作品・・一体なにが言いたいのかが
よくわからなく、感想といってもあんまりないのですよね。

最初は結構面白い展開になりそうな
いい雰囲気だったのに、
なぜか、中盤&後半にかけて予想もしない展開になっていき、
置いていかれました・・・自分・・笑

ホラー、ミステリー映画と思えば後半はロードムービーで
ブラックコメディ。

あんなことしたら
絶対死んでいるよね・・・と
思う人が実はぴんぴんして生きていたり・・。


無茶苦茶な行動じゃない?と納得できないものが
多くて、まったく感情移入できず。
なにせ・・中盤から後半にかけてが
本当何面白くないの・・・笑
役所さんのソックリさんが出現した時点では
その戸惑い気味の中に
面白さを感じたりもしたのだけれど、
段々・・・その笑いがわざとらしく感じて
つまらなくなっていったな・・・。


そもそも人口人体というものに興味が
わかなかったし今時画期的な発明とは思えない・・
、そんなものを取り合いしている
ということ自体が・・非常にばかばかしく感じられてしまった
ので、映画を観るのに重要なポイント・・
先が知りたいという気持ちになれなかったですね。

もうどうでもいいじゃん!!って感じ。

ドッペルゲンガー・・・って邦題に
惹かれてみた部分があったのに、残念だわ・・。
きっとホラーで
ドキドキする展開に違いないって思いがあったわけですよ。
それが予想もしないブラックコメディ。
それに最後まで乗れなかったのが原因かも・・。

面白いところがまったくなかったとは
言わないけれど・・・。
ペケでした。

なぜか今思い出すのは
ユースケ・サンタマリアが大玉に追いかけられるシーン。
アレは一体・・なんだったのか・・・

あと柄本明も妙だったわ。
みんな妙ではあったけれどね。
前回の「回路」も????でしたし、
黒沢監督の作品は合わないのかな・・。

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24 シーズン4

おかえり~ジャク♪

始まってしまいました。


24・・・


毎年恒例・・深夜での連続放送。

これから毎回録画して・・・頑張ってみなければ・・・笑

レンタルではすでに5・・ですが、

一歩遅れての4の鑑賞です。


見始めると

止まらないんだよね・・・。

今・・・

第一話を流しながらの・・ブログ更新。

24は吹き替えなので、

作業しながらも、鑑賞できるわ・・。

吹き替えはちょっと・・・と思う方もいらっしゃいますが

もうこれに慣れちゃって・・・・。

皆、声優さん上手だし、

なかなかいいよ・・。

放映中のコマーシャルも面白いわ~~

カロリーメイト♪

それに、オーメン666だなんて・・・


 ハ~、それにしても結構、鑑賞はハード。


当分、レンタルには手をださず、

おとなしくしています。


そういえば、映画館にはだいぶ行っておりません。


9月においてはみたい映画がなかった


からかな・・。


10月は

なんとか都合をつけて行きたいわ。

まずは前からチェック入れていた邦画を

近いうちに見てきます♪

ミュリエルの結婚

ミュリエルの結婚 (1996  オーストラリア)


監督: P・J・ホーガン
製作: リンダ・ハウス
ジョスリン・ムーアハウス
脚本: P・J・ホーガン
撮影: マーティン・マクグラス
音楽: ピーター・ベスト
 
出演: トニ・コレット(ミュリエル)
ビル・ハンター
レイチェル・グリフィス(ロンダ)
ジャニー・ドライナン
ジニー・ネヴィンソン
ダニエル・ラパイン
マット・デイ


権力者の娘のミュリエルは、
容姿にコンプレックスをもっていて
高校も中退。仕事もせず、ふらふらしている身。
美人の友人達はそんな彼女を敬遠していた。
結婚願望が強かった彼女は、自分を変えるべく
名前をマリエルと変え、シドニーへ。
アバの“ダンシング・クイーン”のような人生を夢見る
ミュリエル。
そこで、親友のロンダと助け合いながら生活していくのだが。
オーストラリア・アカデミー賞4部門受賞。



感想    先日、深夜放送されていたこの作品を録画して
観ました。

どうしましょう・・

ABBAが、耳にこびりついて離れません

そういう映画ですよ・・・笑
さらに冒頭で流れる音楽は
シュガー・ベイビー。
そう「プルートで朝食を」と同じ始まり方なのですよ。
それだけで、なぜかワクワクしてしまった私でした。


とにかくこの映画は
ものすごく太ったトニーコレットと(すごい・・・!!)
サントラの魅力に尽きる映画です。


ミュリエルは容姿に
自信がなくてコンプレックスを持っている女の子。
でも結婚はしたい・・・
女性なら誰でも
憧れますものね・・・。

コンプレックスは私も
当然もっているので
ミュリエルの気持ちはわからなくはありません。
でも当初はあまり感情移入できませんでした。
それは性格的にあまりいい印象は持たなかったということと
(万引き・嘘つきを平気でしちゃうのですよ・・
自分勝手な感じもするし・・・性格はよくはないようね・・・笑)
自分を変えるということがすなわち
結婚であるという突飛な発想についていけないところを
感じたからです。

だって、結婚って
好きな人と・・・・するものでしょう?
それが前提じゃない・・。だから・・憧れるのよ・・。
あれじゃあ・・ただ結婚という言葉だけにしがみつく
だけで、哀れに感じましたよ。

途中、水泳選手との
偽装結婚を決めた時も
なんで、こんな安易なのかね・・・と
観ていて腹立たしくも感じました。(お相手は
絵に描いたようなイケメンだったな~~~笑)


このミュリエルの家族・・怠け者の塊みたいな
集団でね・・・笑。なぜか、生き生きとしていない・・・笑
パパは、やたら自分の優秀さをひけらかすばかりで
(といっても全然たいしたことない)
自分以外の家族をバカにしてばかり。

一方のミュリエルのお友達たち。
美人ばかりだけれど、
皆尻軽女性で、見栄っ張り。容姿重視だから、どんくさい
ミュリエルをひどく邪険に扱います。

なぜに、こんなにミュリエルの周りは
個性的な面々ばかりなのと
驚きさえ、感じました。
これじゃあ・・・ミュリエルの性格が捻じ曲がってしまっても
しかたがないのかも。


ただ唯一のミュリエルの理解者が
親友のロンダ。
彼女はミュリエルを勇気付けてくれる存在だったけれど
思わず災難が彼女の身に起こるんですよ。
正直・・え~~ラブ・コメなのに
こんな痛々しい話になっていいの・・・って
思えるエピソードなんだけれど、
意外にカラッと描いており、安心しました。
こういう展開、あまりないよね・・・。


物語が進むにつれミュリエルは・・どんどん変わっていきます。
最初はどっちかというと
あまり好きじゃなかった彼女のこと。

だけど最後はとっても好きになっちゃうのよね。
どんどん、応援したくなってくるの。
それは人間的に
成長していく彼女を
自分の目で
しっかり見届けることができたからかな・・。


何が自分にとって
一番大切なのか
しっかり見つけ出すこと・・・・


そこに友達の存在は
大きいのですよね。

後味すっきりの元気印の
作品でした。
でもハリウッドの青春映画とは
一味違った個性的な作品でしたわ。

監督P・J・ホーガンの
デビュー作。「ベスト・フレンズ・ウエディング」も
彼の作品だとか。どうりで似ています・・。
あちらも音楽が大好きだったのよね。


<サントラ>

ダンシング・クイーン(エディテッド・オーケストラル・スコア)(ザ・ウエディング・バンド)
シュガー・ベイビー・ラヴ(ルベッツ)
愛のプレリュード(カーペンターズ)
ロンリー・ハーツ(ザ・ウエディング・バンド)
夢見るNO.1(ブロンディー)
恋のウォータールー(アバ)
アイ・ゴー・トゥ・リオ(ピーター・アレン)
ビーン・バッグ(ザ・ウエディング・バンド)
Tシャッツとジーンズ(レイザープレイン)
恋のとまどい(ダスティ・スプリングフィールド)
ブライダル・ダンシング・クイーン(フル・オーケストラル・スコア)(ザ・ウエディング・バンド)
アイ・ドゥ・アイ・ドゥ(アバ)
ハッピー・トゥゲザー(タートルズ)
ミュリエルの結婚(ザ・ウエディング・バンド)
ダンシング・クイーン(アバ)
muriel27s_wedding.jpg

チャーリング・クロス街84番地

チャーリング・クロス街84番地 (1986  アメリカ)

84 CHARING CROSS ROAD


監督: デヴィッド・ジョーンズ
製作: メル・ブルックス
ジェフリー・ヘルマン
原作: ヘレーヌ・ハンフ
脚本: ヒュー・ホイットモア
撮影: ブライアン・ウェスト
音楽: ジョージ・フェントン
 
出演: アン・バンクロフト(ヘレーヌ・ハンフ )
アンソニー・ホプキンス ( フランク)
ジュディ・デンチ
ジャン・デ・ベア
モーリス・デナム
エレノア・デヴィッド
マーセデス・ルール


NY在住の女流作家ヘレーヌ・ハンフが
新聞広告で見たロンドンの古書店に
注文を出すと、店主から丁寧な返信と
共に目当ての本が送られてきた。
彼女はそれから事あるごとに本の注文とともに、
手紙を出すことに。2人は文通の間柄になる。



感想  随分前に地味映画としても紹介されていたこの作品。こちらね・・Tea Pleaseの瞳さんサイトまた最近では悠雅的生活の悠雅さんのサイトでも名前を
発見!! こんなにも評判いいなんて・・・と鑑賞意欲がふつふつとわいてきてしまいました。
読書の秋でもありますし、今回挑戦。

確かに、地味でしたが、とても素敵なお話でした。
温かい人間同士の関係が
伝わってきて
心がぽかぽかしてくるような作品です。
男と女はすべて
好きか・・嫌か・・・・・というような
はっきりした
答えしか用意されていない
というわけではありませんよね。
恋愛的な目で物事を
見すぎている私たちには
こういった
微妙な関係って
なぜか新鮮に感じられます。
考えてみれば
この2人のように
人間と人間の結びつきが
素晴らしいと思える関係って実は
世の中、いっぱい転がっているんじゃないかな。
むしろ、恋愛という枠組みを
ちょっとはずしてみた方が
長続きするし、
いい関係が保たれるような
気がします。

送られてきた本の感想を
率直に綴るアメリカ在住の作家。
・・・まあ、なんて正直に物をいう方・・・・・と苦笑いを
覚えることもありました。
でもそれは本を愛しているからこその
嘘いつわりのない意見&感想。
それが充分手紙文で
感じ取れるからこそ、
古本屋の店主の返信は
誠意に満ちた文章だったに
違いありません。こんなにも本を愛し、大切にしてくれる
お客様ならば、
なんとかご期待にそえるようにしたいという心持ちになるのは
当然のこと。
文章からにじみ出てくる相手の人柄に
ふれることができたからでしょうね。
もちろん、英国紳士だからこそ、
丁重な手紙を書くことができたともいえますけれどね。
でもやっぱり
人柄は文章にでますよね。
これは、手紙という形では
ないけれど、ブログで感想を書いている自分だって
感じることがありますもの。
誠意をもって人と接することができる方というのは
やっぱり、文章に出てくるんですよね。


イギリスとアメリカ。
2つの国における社会情勢も
手紙文で、わかるようになっています。
これが結構、面白かったです・・。

戦中戦後の食糧難時、
ロンドンの古本屋の店員達が
困っていると聞きつけると
早速、作家は、
手に入れることができるものを
送ります。
困った時はお互い様とでもいうように・・。

イギリスでよく出てくる
ティータイム。
ここでも出てきました。
「お茶なしの人生なんて耐えられない」。
言葉で聞くとあらためて日常不可欠なものだと感じます。

アメリカの作家が
映画を観るシーンもありました。
デヴィッド・リーン監督作品『逢びき』。
映画を通して英国の雰囲気を味わっていたのでしょうか。
あの地に文通相手の方が・・いるのね・・
と、しんみりした気分になっていたのでしょうね。


ヘレーヌが次々と注文していく本のタイトルは
残念ながらあまりよくわかりませんでした。
「自負と偏見」だけはピン!ときましたけど。
勉強しなちゃ・・・笑

イギリスでのクリスマスの風景も
素敵でしたね。
店主のフランクは、お家で子供と
ツリーの飾り付けをするのですが、
子供思いの穏やかなパパという感じが伝わってきて
見ていて心が和みました。
奥さんのノーラは、
お料理も上手そうで・・・・理想的な家庭の姿。

最後にフランクの妻ノーラ
の手紙文も紹介されますが(奥様はジュディ・デンチ 。
当たり前ですが若いです・・・笑)
ちょっと複雑な思いも感じていた様子。
それはうらやましいという・・思いでも
あったのかな。
彼女はアイルランド人で
「主人と違って私はアイルランド気質で・・・」と
手紙で書いているように・・ダンナ様とは
性質的には違うよう。
お仕事に関するお話はあまりできなかったのだと
思いますね。
あくまでも・・主婦業に徹していたという感じ・・。
だから、ダンナ様の好きな本のお話で盛り上がることが
できるヘレーヌがちっぴリ、うらやましい・・・
でもそんな感情も年月がたてば
いい思い出となるのかもしれませんね。


顔の見えない相手。
でも2人の心は繋がっていたのですよね。
2人の間柄は
プラトニック・ラブ、友情とどちらにも
取れますが
私は友情という言葉をあえて使いたいですね。



長い間続いた文通期間。
20年の歳月が重みをもって
感じられます。

こんな付き合い方ができた2人は幸せよね・・・

そんなことをふと
感じました。


いい本・・いい映画を
誰かと共有できるということは
なんて素敵なことでしょう。
この映画を観ると
ふらふらと本屋や(ビデオ屋でもOKよ・・笑)に足を運びたく
なりますね。SPA-11111.jpg

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