Two Trains     著 魚住 直子

Two Trains (学研の新・創作シリーズ) 著 魚住 直子

「非・バランス」の魚住 直子さんの新作です。
短編集ですね。

小学生の女の子の日常が
描かれた作品です。
微妙な友人関係が的確に描かれていて
あるあるある~~~と思わず共感覚えます。
大人が読んでも充分楽しめますが、
わりと、平易な文体なので
中学年のお子さんから
高学年のお子さん向けにちょうど良いでしょう。

「変身」「ミジュク」「ばかじゃん!」「親友になりたい」「Two Trains~とぅーとれいんず~」の5作品です。

中でも
「ばかじゃん!」が良かったかな。
主人公の彼女は友達が自分だけに使う
「ばかじゃん!」という言葉が気になります。
本当は自分のことをバカにしているんじゃないか・・・
親友だと思っているのは自分だけかな・・・。
そんな不安を感じ、2人の中も微妙に。
実は主人公の彼女は以前、前の学校で友達と仲たがいした過去を持っています。あの時と同じなのかな。
でも、新たな事実がわかるのです。


些細な勘違いで友達を失うのはもったいないです。
素直になって、正直に本音をぶつけ合ったら
もっと良い仲が生まれるかもしれない。
勇気をもつことの大事さを教えてくれる物語です。

続いて
「親友になりたい」も良かったわ。

主人公の夏美のそばにはいつもかな子という
ちょっと幼そうな子がまとわり付いてくる。
でも夏美は、お洒落で大人っぽい梨紗子と仲がよくなりたい。
でも梨紗子は綾と仲がいい。
そんなある日、夏美、かな子、梨紗子、綾と4人で
山に出かけることになり・・・・。


人は見かけで判断できないのです。
自分のことを本当に思ってくれる人、わかってくれる人が
傍にいるのをうれしく思わなくては・・・・。
友達の欠点ばかりみてはいけないんだよね。

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テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

キング 罪の王

久しぶりの映画鑑賞はこれ↓



キング 罪の王 (2005  アメリカ)

THE KING


監督: ジェームズ・マーシュ
製作: ミロ・アディカ
ジェームズ・ウィルソン
製作総指揮: エドワード・R・プレスマン
ジョン・シュミット
ソフィア・ソンダーヴァン
脚本: ジェームズ・マーシュ
ミロ・アディカ
撮影: アイジル・ブリルド
プロダクションデザイン: シャロン・ロモフスキー
衣装デザイン: リー・ハンサカー
編集: ジンクス・ゴッドフリー
音楽: マックス・エイヴリー・リクテンスタイン

出演: ガエル・ガルシア・ベルナル  (エルビス・バルデレス )
ウィリアム・ハート  ( デビッド・サンダウ )
ペル・ジェームズ  (マレリー・サンダウ)
ローラ・ハリング  (トゥワイラ・サンダウ)
ポール・ダノ  (ポール・サンダウ)

 海軍を退役した青年エルビス。
彼はテキサス南部のコープス・クリスティという町へ
父を尋ねてやって来た。
父デビッドは今は牧師。彼はデビッドが牧師になる前、
遊び相手で付き合った相手との間に出来た子どもだった。
今では美しい妻トゥワイラと2人の子ども、息子ポールと娘マレリーと優雅な暮らしをしているデビッド。
デビッドにとって、エルビスの存在は迷惑なだけだった。
私たち家族に近づくな・・という冷たい言葉を浴びせるデビッド。
父親の愛を受け入れられなかったエルビスは、
父への復讐心を募らせる。


感想  前から観たかった、ガエル・ガルシア・ベルナルの
この作品。題名からは、危険なにおいがプンプンしていましたが
中盤まで観る限りはわりと明るめのバックミュージックのせいか、
あら~~意外と爽やかな物語なのかしら・・という感触。
もしかして、これは切ない恋物語なのかも・・・
なんて・・・。

一昔の赤い疑惑のような(古い・・・)禁断の恋に身を焦がす
若者2人に焦点を絞った作品なの・・・?
そんな甘美な想像力をめぐらせておりました。

しかし・・・・甘かった・・
大きな展開が待ち受けておりました。

そうか・・・そういう方向性の物語になるのね・・・・・と
正直ビックリ。

結果的には
エルビスは、父親に受け入れられないことへの
復讐心のために、様々な行動をしでかしたと
いうことになるわけだけれど、
計画的にどうのこうの・・・・という
ものがあまり感じられなかったですね。
そういう目的(復讐・・・・)で行動していたという・・
確証が得られないということ。
だって、主人公のエルビスって、感情の起伏を表に出さないわけですし、どんな悲惨な行動もさりげなく・・・行ってしまうのですもの。


ただただ、気持ちの感情のおもむくまま行動したら
結果的には大事になってしまったということにも
思えてきますね。
私たちが思うような罪の意識・・自体
感じていないんじゃあないのかな・・・・。
そんな気がします。
幼い子どもが、善悪わからなくって
大人が考える以上に残酷なことをしてしまうことってありますよね?
そんな感じですか・・・。

だからこそ、恐ろしいというか・・・。
でもだからといって、彼にものすごく嫌悪感を感じるとか
怒りを感じるとか・・・そういうものがあまり湧いてこないのが
不思議です。


父親・・(ウィリアム・ハートね)は
エルビスのことを、聴衆の前で
罪の子と・・紹介しましたけれど、
その罪と・・エルビスが犯した罪と
一体どっちが重いのよ・・・って突きつけられているみたいでしたね・・。

そりゃ・・・現実的には人殺した方が数段思い罪だろうと
思えるけれど(比較にならないですかね・・笑)宗教的に考えればどちらも罪は罪であるわけですし・・。あ・・・エルビスは加えて近親相姦も犯しているわけでしたね・・。これはこれは書いてみたら
やっぱり極悪ですね・・笑

でも、牧師だってね・・。
彼が自分の過ちを、逆に
いいように利用しているように感じたのは
私だけじゃあないと思いますよ。


そんな男でも牧師なのですよ・・
彼こそが策略家ですよね・・・・。あたかも神の使いのような
善の顔をしていながら・・そうとう腹の中は黒そう・・・


牧師って何よ・・・宗教で何がどう救えるの・・。
そして、罪って、懺悔すればそれでよしなの・・・。
なんだか色んなこと考えてしまいそうですよね。
(私だけ?)

ああいう胡散臭さがにおう、牧師の存在をアピールして
現代の宗教のあり方を皮肉っている物語のように思いましたね。


それにしても、
この牧師一家
胡散臭さに伴って
個々の行動にも???な部分が多かったですよね。

兄が恋人に殺されても、わりと、簡単に、理解してしまう
妹。肉親が殺されても、許す心境はどうか・・・。愛しているから
殺したといって・・ハイそうですか・・・と簡単には
割り切れないだろうに・・・マレリー。
お兄さんに関する事実を聞かされたあとに、
2人で祈る姿はどこか滑稽に感じましたよね。
だって、エルビス反省していないもの・・・。
そんなことで、ポールは浮かばれるのかい・・・。
懺悔して罪が消えるなら・・誰でも気軽にするよな・・・・。


牧師は、息子がいなくなってから、
手のひらを返したように、エルビスに近づいて
いったけれど、あの行動もどうよ・・・。
息子の代りにしようとしたのかしら・・
それは納得いかないけどな・・・。


マレリーも、意外と簡単に妊娠してしまうし・・。
もうちょっと身を守って欲しいよ・・。


現実的なお話というより
寓話的なものを感じるお話だったので
どちら側にも
すっぽり感情移入ができなかったわけですけれど、
(殺されて可哀想とか・・罪を犯して可哀想とか・・
そういう感情はわいてこなく、どこか傍観者的な立場での
鑑賞・・・)
だからといって、つまらないわけではなかったです。
むしろ、興味深く、最後まで面白く見れましたね。
とどめの、ラストのエルビスの一言は
きたきたきた~~~~って感じでしたね。


最後に出演者について。
ガエル君は、アマロ神父に続いての
宗教的タブーに挑戦ですかね・・。あちらは神父で
こちらが牧師というのも妙な縁ですけどね。
彼って・・どこか母性をくすぐるところがあるから
少々のところでは、まあいいか・・と思わせてしまいますね。
罪が良く似合うのですよね。
今回、マレリーとの川でのデートが
とっても良かったです。なんていうか・・ドキドキ感が
伝わってくるようなデートでしたね。
本当はベテランだろうに・・笑・・・マレリーには
徐々に徐々に・・段階踏んで近づいていくところが
うまい・・・♪
手をギュッと握るところなんて・・・いや~~もう・・・可愛いなって
思いました・・笑

ウィリアム・ハートは、最近ではヒストリー・オブ・バイオレンスで
見かけたかな。あの時も感じましたが、貫禄ありますね。
ふけたともいえるかな・・。

ローラ・ハリングは
マルホランド・ドライブの彼女だと知ったのは見終わってから・・。
驚いたわ・・。
あまりにもまともな主婦なので、
気付きませんでした。化粧も濃くなかったしね。

ポール・ダノは
最近良く見かけます。リトル・ミス・サンシャインでの好演で記憶も新しいのですが
実は彼の作品ほとんどみていることに気付きました。
印象深い顔立ちですものね・・・。
頑張ってね。




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アマロ神父の罪 

最近、ガエル君の作品を一本観ましたので
関連づけてこれもUP。
感想は以前のものです。





アマロ神父の罪  (2002  スペイン)  

監督 カルロス・カレラ    
出  ガエル・ガルシア・ベルナル(アマロ)
   アナ・クラウディア・タランコン(アメリア)

司祭から期待されている新人神父のアマロ。
メキシコの小さな教区の教会に赴任する。
そこに集まる神父たちは皆、人には言えないような秘密をもっていた。
そんな中、アマロ自身も熱心な信者の16歳の少女と禁断の関係をもってしまう。
やがて、事態は悲劇的な方向に進んでいく。


感想     メキシコのアカデミー賞、アリエル賞で作品賞を受賞した作品。アカデミー賞外国語映画賞ノミネートもされています。
本作は、メキシコ、アメリカでは上映禁止を求める声も上がったという問題作でもあります。関東ではレイトショー公開だったので
地味な扱いでしたね。
司祭という立場で若い女性との愛に溺れてしまう・・・という内容だけは以前から聞いていたので、「司祭」という映画と
同じイメージを持ていました。ところが、全然タイプの違う作品。
意外でした。何が一番違うかというと、このアマロ神父があまり悩まないということ。
神に誓いを立てた者ならば、
もっと禁じられているものに対して(肉欲ね)、戸惑いや、ためらいがあるのに、少しも持ちません。
好きだと思ったら・・・ガバッと突き進んでします・笑。これどういうこと?彼女との逢引に使う場所も、
私はちょっとカチンときてしまったけど。障害者を放っておいて、自分たちだけ、いい思いするのって許せないです。
信仰をもっていなくても、人間的に賛成はできないけどね。
彼が、愛と信仰との狭間で悩んだりしないのは、やはり不満でした。もし、そうだったら、もう少し、彼に同情もするけれど、
彼が悩むのは自分の立場が崩されることだけ。将来を有望視されている身にとっては、
スキャンダラスなことを表沙汰にされるのが、怖いってこと。なんていう男でしょう。
ちょっと憤慨。彼女は、全てを捨てて一緒に暮らしましょう~と言っているのに、グタラグタラ言い訳しながら
今のままでいよう・・・なんて言いくるめるのは男として、だらしなくないかな。
真実の愛を貫くっていうのなら、観ていて爽快な気分にもなるけど、そういう展開ではありませんでした。
彼の自分可愛さ・・・の態度が、見え隠れするたびに
不満だけが、積もっていきました。   
元々、この教会自体、腐敗しまくっています。彼もその影響を受けてしまった部分もあるかもしれません。
皆罪深いことやっているじゃない?俺だって、これくらいは許されるじゃないかっていう気持ちが生まれてきても不思議は
ないけど、やはりひどすぎです。
ナタリオ神父はゲリラ活動を支援。ベニト神父は麻薬王のチャトから、病院建設の資金をもらうことで
彼の要望に答えています。さらにベニト神父には愛人もいます。これじゃあ、どいつもこいつも・・と悲しくなってしまいますね。
司祭といえども人間なんだ・・・ていうのが、嫌というほどわかりますので、宗教関係者が見たら、ショックは相当のものでしょうね。
少なくとも、赴任当初はもう少し純粋だったアマロ。環境によって変わってきた部分もあるでしょう。
そして、若さ。彼は24歳。若さゆえに、押し押せてくる欲望を振り切れなかったということはわかるけど、その後の彼女の
扱いは人間として許されないんじゃあないの?
その若さをもっといい方向にいかして欲しかったわ。正義感に繋げて欲しかったの。
教会の不正に真っ向から、立ち向かう強さをもっても良かったと思いますね。
それすらなくなって自ら、腐っていくなんて、なんとも情けないけど、それが、現実なのかな。
きれいごとや、理想論を言ったところで、所詮人間は愚かしいもの。神父たりとも同じとでも、言われているようで、
ちょっと気分が滅入る映画でした。
結局、悲劇的な結末を迎え、そのとき初めて、アマロは自分の犯した罪の大きさに気づくのです。
ただし真実が捻じ曲げられて伝えらているんだよね?ウ~ンどうなの。神に許してくださいと祈っても、
逃げにしか感じないけど。関わった人全てに、自分の口から真実を告白すべきだと思いましたね。
映画の中で印象的だったのは、がさつなおばあさん。彼女も、人間の醜い部分を象徴した存在でしたね。20070830143943.jpg

佐藤さん   著  片川優子

佐藤さん     著  片川優子



夏休み、全国の小学生の皆さん、宿題は終りましたか。
夏休みといえば、定番の読書感想文。
選ぶ本、悩みますよね・・・。
課題図書が一番無難だとは思いますが
やっぱり、読んでいて楽しくなければいけません。

ということで・・・
この夏休み、私が・・・(そうです・・この夏ヤングアダルト向けを
読んでおりました。)
紹介するのは・・・


上記の佐藤さん・・。


最近、新装されたので
目にしたかたも多いかも。


面白いです・・・。
クラスにひとりぐらい、いませんか・・

佐藤さん・・・。

そんなこといったら、失礼に当たるかもしれませんが
非常にオーソドックスな苗字なので
、どこかで遭遇している可能性が高いのですよね。

より身近に感じる題名。


主人公は高校生の男の子。

僕は・・・隣の席の佐藤さんが怖いのです。

佐藤さんの容姿とか振る舞いが恐いのではなくって

佐藤さんのもつ能力が恐いのです。

だって、佐藤さんの

後ろにはいつも霊がついていて、

ぼくにはそれが見えるから・・・



そう・・・これは映画で言う「シックスセンス」そのもの。


違うところは、そのことを、本人も僕も気付いているということ・・。



ヒヤ~~、恐いですよね。


でも、こうなると、逆に、おかしくもなってきたり。


当人にとっては深刻な悩みではあるものの、傍で見ていると

意外とおかしい・・・。自分と佐藤さんしかみえないものって・・。


ちょっと気弱で自分に自信が持てない男の子。
中学生のとき、いいように使われていたとかで・・
何事にも、臆病なんですよね。
そんな彼が
佐藤さんとその佐藤さんに付く霊とかかわりをもつことから
自分自身を変えていくことができるようになるのです。
ハートミングなお話なんですよ・・・。
元気になります。

人は・・変わって行けるんですよ・・・どんなときも。

人を好きになった時の
微妙な気持ちも
描かれており、同年代の男の子にも、女の子にも・・
共感もてそうな内容です。
もちろん、その親世代にも・・・笑


安心して家族が一緒になって読むことができる作品ですね。



第44回講談社児童文学新人賞佳作
著者は、中学生だったとか・・

凄いですね。

最近出た本の表紙はこれ↓
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私が読んだのはこの表紙↓
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続けて2作目・・・の

「ジョナサン」という作品も読んでみました。
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高校二年の進路に悩む女の子が主人公で
ジョナさんというのは
好きになった男の子の名前。(某ファミレスではない・・笑)
犬の散歩に行く途中に偶然であった彼。
その彼が・・・カッコイイ。
いいな~~~出会いたいわ・。
お話は、彼に対する恋心を
含めて
家族・父親・・・そして祖父のこと
友達との関係・・
将来の不安・・・などなどがつらつら描かれております。
高校生がリアルに当時の気持ちを描いた・・という
点で、清清しいものを感じます。
全体的に綺麗にまとまりすぎているかな・・と思うのですが
それは私が大人だからですね・・・笑
あの頃の感情を忘れすぎているのかもしれません・・。
個人的には佐藤さんの方が
好きですが・・、
同世代の方は違ったものを感じるのかもしれません・・


友達っていいな・・・・。




今年は暑い・・・

暑いですね~~

久々に

映画館に行ったら

ものすごい混雑。

希望時間は満席。

あ~~~~~

状況よみが甘かった・・・・

子どもと共に

予定変更・・・

またの機会に

ハリ====♪



夏休みの過ごし方

毎日暑いですね・・
皆様いかがお過ごしですか・・。


夏休みだというのにどこへもいかず・・・、
一体、今は何日?というぐらい日にちの感覚が
なくなっております。

ビデオ屋さんにもいけず・・・
寂しいです。
観たい映画沢山あるのよね・・。



今日は、お家のDVDを再見・・


エターナル・サンシャイン



今日はかなり泣けた・・・・。やっぱり良いわ~~
好きな映画は、一度だけではもったいないですよ。
見直してみることをお勧め・・・。


そのときの気分で
違ってくることも多いから・・・。


ジムキャリーの泣き顔に、何度もキュン♪となったわ・・。
愛しい記憶を消されるつらさ・・・って
本当、せつないものね・・・・。


しかし
あらためて
人間って
好きと思っていたときは相手のどんな欠点も
可愛く思えてしまうものなのね。
反対に
憎んじゃうと
欠点ばかりがザクザク目についてくる・・・。


わかりやすい感情だよね・・。


しみじみ。


最後のセリフ・・・

ジムのセリフが
またいいのよ・・・。

そんなこといってくれるあなたが
素敵よ・・・って思っちゃうよ。
って・・・言われたいよ・・。
ありのままでいいんだよ・・・って言われているようでね・・。






↓の画像でちょっとは涼しくなったのでは・・・・笑


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リトル・チルドレン

リトル・チルドレン (2006  アメリカ)

LITTLE CHILDREN


監督: トッド・フィールド
製作: アルバート・バーガー
トッド・フィールド
ロン・イェルザ
製作総指揮: ケント・オルターマン
トビー・エメリッヒ
パトリック・パーマー
原作: トム・ペロッタ
脚本: トッド・フィールド
トム・ペロッタ
撮影: アントニオ・カルヴァッシュ
プロダクションデザイン: デヴィッド・グロップマン
衣装デザイン: メリッサ・エコノミー
編集: レオ・トロンベッタ
音楽: トーマス・ニューマン

出演: ケイト・ウィンスレット (サラ・ピアース)
パトリック・ウィルソン (ブラッド・アダムソン)
ジェニファー・コネリー( キャシー・アダムソン )
ジャッキー・アール・ヘイリー (ロニー・マゴーヴィー)
ノア・エメリッヒ (ラリー・ヘッジス )
グレッグ・エデルマン( リチャード・ピアース)
フィリス・サマーヴィル (メイ・マゴーヴィー)
セイディー・ゴールドスタイン (ルーシー・ピアース)
タイ・シンプキンス( アーロン・アダムソン)
レイモンド・J・バリー
メアリー・B・マッキャン
トリニ・アルヴァラード
ジェーン・アダムス
サラ・G・バクストン
トム・ペロッタ

トム・ペロッタの全米ベストセラー小説を「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド監督が映画化した作品。
アメリカ、ボストン郊外の閑静な住宅街ウッドワード・コート。
専業主婦サラはビジネスマンの夫リチャードと3歳になる娘ルーシー
がいる。
さっそく娘を連れて公園デビュー。
しかし、主婦仲間とは肌が合わない。
主婦たちの話題は、“プロム・キング”こと
ブラッド・アダムソン。彼は時々公園に子どもを連れてくる。
彼にはドキュメンタリー作家として成功したキャシーという
妻がいた。
サラはある日、ちょっとした悪戯心から
ブラッドとキスを交わすのだが・・・。
一方、この町に性犯罪で服役していたロニー・マゴーヴィーが
戻ってくる。


感想   大人になれない大人たち=リトル・チルドレン。
題名どおり、現実生活に納得せずに
過去の夢、憧れにこだわり続ける
大人たちをちょっとシニカルに描いた物語です。


久々のシャンテ・シネで初日鑑賞でした。
(私としては奇跡的な出来事~~~~)

てっきり、ケイトとパトリックの不倫映画かと
思っていましたが、それだけではなく、
プラスアルファーもあって、
中身の濃いものになっておりました。

ボストン郊外を舞台にして
不倫に溺れる男女一組を縦軸とするならば
横軸は、性犯罪の前科があるロニー(ジャッキー・アール・ヘイリーー)と彼を攻撃しまくる元警察官のラリー(ノア・エメリッヒ)
の敵対する関係。それらが、交互に描かれております。


舞台になるボストン郊外暮らす人々の日常は
私たちの日常をなんら違いのないものです。
公園デビューなども、私としては懐かしい経験の一つです。
一見、幸せに満ちた家庭でも
それぞれに抱えている問題はあるかと思います。
それが少しづつ、見え始めていく過程に
ドキドキ感も感じます。
家政婦は見た・・・のよう・・・・笑


自分達の日常にスライドさせて、
4人の行動や、心理状態
もしくは街の人々の態度を
考えてしまいました。

いや・・・そんなことは私にはありえないと・・
自問自答するのもまた面白く、

私も同じように考えるわ・・と
共感しめすこともあったり・・・。

主婦サリー(ケイト)は、自分は他の母親とは違うという
思いで毎日を過ごしています。
こんなはずではなかった・・・。子どもを公園で遊ばせ、
おやつの面倒みる・・そんな平凡で代わり映えのない
日々を送る人間ではないとどこか思っている自分が
いるのです。理想と現実のギャップ。アダルトサイトにのめりこむ
夫にゲンナリし、子どもの育児にもゲンナリ・・。
それはもしかしたら、幸せゆえの贅沢な悩みに違いないのですが
彼女は気付きません。公園で出あったブラッドと体を重ね合うことで
満たされない自分を
忘れようとしているのです。むなしい~~~~~~。

自分も主婦なもので、立場的にはサラと同様なのですが
さすがに、こういった思いは感じておりません。
それにあんな大胆な態度(初対面でキス~~♪)
はできません・・・笑
たとえ、そういうモヤモヤ感があったとしても、それを
不倫と言う行為にすりかえてしまうような愚かなことは
考えないでしょう。

サラの行動を見て、せつない恋を感じないのは
それが本物の恋とは到底思えないからですね。

一方のブラッド。
見るからに子どもじみたやつです・・。
顔はそこそこいいので、主婦には人気者。でも、家に帰れば
才色兼備の妻に終始、指揮をとられっぱなし・・。
俺って何?と思えるてくるのも当然かと思います。
全部いいなり・・・ですものね。
若いときの情熱を失っていくのが恐い・・・。
司法試験もこのままダメなら俺は役立たず者。
そんな彼がちょっと強引とも思えるサラの態度に
心を動かされるのも当然と言えば当然です

大人なら分別があっても当然なのに。
関係に溺れてしまう2人としては
もはや・・子ども同然なんでしょうね・・。
欲しい物は我慢できない状態。
後先考えない行動ばかりです。
普通、自宅での情事は危険でしょう・・・。


一方の性犯罪者のロニー。
彼も考えてみれば可哀想な人間です。
そういう性癖をもってしまい、どう扱っていいのか
わからなかったのかもしれません。
でも罪は罪です。自分の欲望だけのために
行動してはいけないのですよ。けっして、犯してはいけないのですよ。
街にそういう人がいたならば
映画と同じように、偏見の目でみてしまい、
寄るな触るな・・・になってしまうかもしれません。
過去は過去といっても難しいですよ。性犯罪なんですもの。
母親は成人した息子を溺愛していました。
母の気持ちはわかりますが
それが彼の正しい成長を止めてしまったのかもしれませんよね。

ロニーについてはいろいろ思いました。でも過去の罪は別にして
ラストの公園シーンでは素直に
熱いものがこみ上げてきました。
ちょっと自分は誤解していたところがあって・・。
あのナイフはてっきり・・・誰かをと思っていたものですから。
そんなことを考えてしまう自分にちょっと嫌気を感じたりも
しました。素直にみれなかった自分が
嫌でしたね・・。ロニーの母への思いは純粋だったのですね。

彼も大人になれない大人でしたがちょっと悲劇的でもありました。

対するラリー。
彼は彼なりに過去のことで苦しんでいたかと思いますが
ロニーに当たることは何もなかったかと思います。
必要以上に追い詰める権利は彼にはなかったですからね・・。
彼の発想もいわば、子どもの
発想です。自分の立場を優位にするためだけに相手を
追い詰めるのですから。


皆、抱えているものはあるのだろうけれど
それをどうにか対処しながら
暮らしていくのが大人。でもわかっていても
なかなか難しいですよね。
子どものように振舞っている状態は
楽ですから
ついつい、そちらの方向に傾きます。

これは人ごとではないお話かもしれません。


登場人物の心情が第三者的な立場でナレーション紹介されておりました
新鮮で面白かったです。

ケイトは体当たり演技
ボヴァリー夫人を私も読みたくなりました。
本の感想における渇望という言葉が印象的。どんなものでしょう。

パトリックはお肌が綺麗。
バックヌード素敵でしたよ。

子どもが愛らしかった分
最後の選択は良かったな・・・と思いました。
子どもを不幸にはできないからね・・。



イン・ザ・ベッドルームが
あまりにもどんよりしていたのに比べて
こちらはまだ気軽に観れます。
ただ、実際の日常の方がもっとすごいよ・・と思える人に
とっては、さらりと流してしまえる内容なのかも
しれせんね。



ritoruchirudoren.jpg

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  • レイフ・ファインズ好き
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