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青い鳥   著  重松清

青い鳥   著  重松清


村内先生はひどい吃音症をもった先生で
非常勤講師として様々な学校に出向いている。
生徒達には、色々なタイプがいて
村内先生を快く思っていない子もいるのだが、
大切なことしか・・言わない・・・と宣言している先生に
次第に心惹かれていく。




感想   もうすぐ四月。学生さんは新しい学年、学校と皆、それぞれの道に
進みますが、皆がみな、希望に胸膨らませて・・・というわけでもありませんよね。
憂鬱な子もいるわけですし、不安でいっぱいの子もいるはず。
学校には、その環境に馴染んでいる子ばかりがいるわけでもないのですよね。
そういう子にこそ、是非、この本を読んで欲しいです。

いい本でした。村内先生・・・理想の先生ですよ。
説教くさいことを、語るわけでもありませんよ。
ただ、一生懸命に、自分が大切だと思っていることを、しっかり相手に
伝えるだけ。でもその言葉は、的を得ていて、確実に悩める子ども達の
心に届いているんです。

一人ぼっちじゃないよ、ボクが先生が君のことをわかってあげているんだ・・・
そういうメッセージが伝わってくるのが
正直、うれしいし、素敵だな・・・って思います。


父親が自殺をしてしまったことで苦しんでいる生徒
いじめにくわわってしまったことで悩んでいる生徒
中高一貫校の中から出ていきたくてしょうがない生徒
先生を刺してしまった生徒・・
交通事故を起こした父親をもっていることで悩む生徒・・

どのお話の生徒さんも、深い悲しみを背負っているんです。

短編は以下のとおりです。

ハンカチ/ひむりーる独唱/おまもり/青い鳥/静かな楽隊/拝啓ねずみ大王さま/進路は北へ/カッコウの卵
最後のお話の
「カッコウの卵」
この章だけは、村内先生のかつて教え子で今は社会人になっている生徒さんの
話です。そしてここに一番村内先生の人柄が出てきているように
思います。
嘘をついたこどもにさえ、責めることばを投げかけない先生。
温かいな・・・。

ちなみに「進路は北へ」で書かれていた、中学校における内部生、外部生の
隔たり。これは正直恐いです。中高一貫では、外部の生徒をとっている
学校っていっぱいありますし、進路としてこういう学校を考えている人にとってはきつい
一作ではなかったかな・・・。実際、どういう世界があるのかはわかりませんが・・・


重松さんはこういう学校における、人間関係の、微妙な部分を
的確にとらえるのがうまいです。さすがです。
私学と公立の位置関係もさりげなく表現していたり・・。
なるほど・・・と唸ることも多いです。
とにかく、子どもはリアルに感じ
大人は感動を覚える話ばかり。

こういう教師ばかりだといいのですが・・・・ね

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クロサギ

クロサギ


原作: 黒丸
『クロサギ』(『週刊ヤングサンデー』連載)
夏原武
(原案)
脚本: 篠崎絵里子
撮影: 原田幸治
森哲郎
編集: 松尾茂樹
音楽: 山下康介
VFXスーパーバ
イザー: 田中浩征
ラインプロデュー
サー: 吉田浩二
映像: 荒井秀訓
音響効果: 鳥水哲也
照明: 林明仁
美術デザイン: 永田周太郎
美術プロデューサ
ー: 中嶋美津夫
美術製作: 武田雄介
録音: 妹川英明
助監督: 松田礼人
出演: 山下智久 黒崎
堀北真希 吉川氷柱
加藤浩次 白石陽一
市川由衣 三島ゆかり
大地真央 さくら
竹中直人 石垣徹
飯島直子 桶川レイコ
(特別出演)
笑福亭鶴瓶 綿貫
田山涼成 桃山哲次
奥貫薫 早瀬真紀子
岸部シロー 御木本
杉田かおる
(友情出演)
石橋蓮司
峰岸徹
北村有起哉
西村清孝
哀川翔 神志名将
山崎努 桂木敏夫

 山下智久主演の同名テレビドラマの映画版。
 かつて詐欺の被害に遭い、家族を失った青年・黒崎。
復讐のために詐欺師を狙う詐欺師“クロサギ”となった。
彼は、詐欺師業界の大物・桂木の情報で
新たなターゲットとなった詐欺師・石垣に関する調べを進めるが・・・



感想   子どもの付き合いで行って来ました。
なので・・感想は短いです・・笑

山下君ファンなら観ましょう~
ドラマを観ていた方がよりわかりやすいのかな。
ちょこっとだけの出演者も多かったですし・・・(テレビつながりなのかな)

山下君の服装が印象的だったな。
カッコイイの・・・笑
でも変装がイマイチなのよね。だって、絶対見破られる風貌なんだもの・・・笑
わざとらしくでもいいから、もう少し別人になったほうがいいとおもう・・


竹中さんは今回騙される役。いつお笑い系になるのかと心配しちゃったけど。

山崎さんは渋かったな・・・。

久しぶりのアイドル系映画でした・・♪

ママの遺したラヴソング

ママの遺したラヴソング ; (2004  アメリカ)

A LOVE SONG FOR BOBBY LONG

監督: シェイニー・ゲイベル
製作: デヴィッド・ランカスター
R・ポール・ミラー
ボブ・ヤーリ
製作総指揮: ランドール・エメット
ジョージ・ファーラ
ブラッド・クレヴォイ
原作: ロナルド・イヴァレット・キャップス
脚本: シェイニー・ゲイベル
撮影: エリオット・デイヴィス
プロダクションデザイン: シャロン・ロモフスキー
衣装デザイン: ジル・オハネソン
編集: リサ・フラックマン
リー・パーシー
音楽: ネイサン・ラーソン
音楽監修: ジム・ブラック

出演: ジョン・トラヴォルタ ボビー・ロング
スカーレット・ヨハンソン パーシー
ガブリエル・マクト ローソン
デボラ・カーラ・アンガー ジョージアナ
デイン・ローデス セシル
デヴィッド・ジェンセン
クレイン・クロフォード


 長年会っていなかった母の訃報を受けた
パーシー。
久々にニューオーリンズの実家に戻る。
そこには見知らぬ2人の男がいた。
ひとりは元大学文学部教授のボビー・ロング。
もうひとりは、彼を慕う作家志望の青年ローソン。
2人は母の友人だといい、母の家で暮らすと主張する。
パーシーは彼らとの同居を受け入れるが・・・
ボビーとは反りが合わない。
しかし、次第に3人の間には絆が芽生え始め・・・




感想   短い感想になります・・・笑
観たのは随分前ですが感想書きにくかったので今頃です。


期待した割にはあまり面白くなかったかな。
とくに印象深いエピソードもなく、結局、お決まりの結末になったのが残念です。

この題材、前に観たような感じですし・・・


母親の存在も
イマイチ魅力に感じません。(母親は登場せず、話だけなのですが
人物像が浮かんでこないのです・)

同居人2人の男ですが
何故、一緒に暮らしているのかが説得力無かったような・・・
というよりも、私には理解できなかったです。
ボビーは、亡くなった母親の恋人だったみたいですが
若い方の男は違うみたいですし。
じゃあなぜ、同居したのかというとボビーの傍にいたいから。
それってどういう思いなのかな・・・。

さらに、若い男=ローソンはジョージアナだったかな。
行きつけのお店にいる女性=ジョージアナと仲良しみたいだったけれど、その関係もうやむや。
女の方が一方的に好意をもっているだけで、ローソンの気持ちは不明。
ローソンとパーシーは恋仲になりそうな気配もあったけれど、
気配だけで、そのまま・・・笑

すべてにおいて、うやむやが多いの。


最後は誰が本当の父親かと・・急にそんな話になって・・。

う~~ん、彼らが過ごしている街の雰囲気は素敵だったけれど
物語には入り込めなかったです。


ジョン・トラヴォルタ・・・年寄り臭い役で・・年月感じるな~~~
大学教授ということで薀蓄がたくさんあったけれど、理解できなかったです。
知識があればよかった~~笑



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ガチ☆ボーイ

ガチ☆ボーイ (2007  日本)


監督: 小泉徳宏
原作: 蓬莱竜太
(舞台『五十嵐伝~五十嵐ハ燃エテイルカ~』より)
脚本: 西田征史
撮影: 葛西誉仁
美術: 五辻圭
編集: 森下博昭
音楽: 佐藤直紀
主題歌: チャットモンチー
『ヒラヒラヒラク秘密ノ扉』



出演: 佐藤隆太 五十嵐良一(マリリン仮面)
サエコ 朝岡麻子
向井理 奥寺千尋(レッドタイフーン)
仲里依紗 五十嵐茜
宮川大輔 君島良伸(チョチョチョッピ君島)
泉谷しげる 五十嵐恒雄
川岡大次郎 佐田正樹(ドロップキック佐田)
瀬川亮 金村琢己(シーラカンズ)
西田征史 日野徹(ボラギノール日野)
中谷竜 新沼雅人(玉子王子)
小椋毅 大久保俊也(デビルドクロ)
久保麻衣子 谷絵津子(コケティッシュ谷)
フジタ “Jr” ハヤト 安藤銀二郎(シーラカンズ)

劇団モダンスイマーズの舞台『五十嵐伝~五十嵐ハ燃エテイルカ~』を映画化。
事故で記憶が1日しか持たなくなった主人公五十嵐。
彼は事故前から興味をもっていた学生プロレスに
入ることを決める。
しかし、仲間内には内緒にしていたため
数々の問題が起こってくる・・。




感想   最近お疲れ気味なので
肩の凝らない作品をと・・・邦画を鑑賞しました。
普段はこういう路線はあまり見ないのですが(コメディ・・・はあまりね・・・)
いや~~見てよかった☆

舞台の作品を映画化したようですね。キャラが皆個性的&
魅力的でした。自分は誰のファンだろう・・・お気に入りは?って
友達同士でお話盛り上がって
しまいそう。これについてはあとで話題にしますね。


率直な感想として
とっても面白かったです・・♪
予告編でもう明らかにされていましたけれど、
難病ものです。コメディで色で綴られていましたけれど、
根底にはシリアス感が漂っています。
映画で言えば「50回目のファーストキス」ですね。


でも、邦画でコメディ色あっての難病ものって珍しいのではないのかな・・
終始じめじめした感じではなかったので
気持ちよく見ることができました。

やっぱり、私にとっては笑い
以上にり泣きの部分が大きくて
ボロボロしてしまいましたが・・・・
これってまんまとツボにはまってしまったという感じですね。
笑って・・・泣いてという言葉がピッタシの作品でした。

王道をいく青春もので
親子愛あり、友情あり、淡い恋ありとてんこ盛り。
さらにそこに、難病というシリアスな題材がついていると、
かなり色々あったわけですけれど、
どれも整理されていて非常に見やすかったです。
万人受けしますね。


ストーリー展開は正直予想がつく感じで、
ああ・・・ここで父親が登場してくるだろうな・・・・・・・とか、最後の試合は
こう運んでいくだろうな・・・とか、想像できる部分はあろうかと思います。
きわめつけは、ラストショットで。
きっと・・・・と思ったら
そのとおりでビックリもしました・・・・笑
でも、そういったオーソドックスな演出でも、
冷めてみるという思いはなく、安心してみられることの心地よさに
浸っていた自分がいました。
疲れなかった・・・・


なによりも、暗くならない映画というのがいい・・・のです。
前向きに前向きになれる強さ・・・を感じてうれしかったです。
若者らしいパワーに溢れていましたもの。


恋愛部分は淡くて・・・もうこれはせつなかったですね。
これが、甘い感じの恋愛劇になっていたら
私きっと、不満タラタラになってしまっただろうかと思います。
そんなうまくいくわけないよって。
でも現実はそうだよね・・と思わせる展開がグット。
バスの中のシーン・・・・好きでしたね。
そうか・・・・病気だとそういう成り行きになってしまうのね・・・・って。
これって、そのことに気付く本人も辛いけれど、相手になる
彼女もつらいことだよねと、自分までキュン・キュンになりました。
・・・ただ、バス降りて、これ見よがしに
雨がざざざ~~~降るのって、作っているな~~って感じがしたんですけどね。
その後の成り行き上、必要なのかな。

学生サークル・・・はとっても懐かしかったです。
プロレスはさすがに興味はなかったけれど、
ああいう仲間内でのノリのよさが懐かしかったですね・・・。
プロレス自体は、最初、大丈夫かなと思っていたのですが
(まったく興味がなかったので)
見始めていくとこれが案外面白いのですね。
ああ・・やって演出しているんだっていう発見があって。
プロレス好きにはもしかしたら、当たり前のことばっかりだったかも
しれないけれど、
その世界をあまり知らないものにとってはひどく新鮮でした。

そしてプロレス仲間のキャラが個性的で
楽しいのです。


ここでキャラ紹介・・・


↑にも挙げていますけれど
ネーミングが絶妙でしょ。  映像で見たらさらに、
ピッタシで笑えますよ。
玉子王子の仮面なんか大うけしましたけれどね。
主役のマリリン仮面と闘うシーラカンズ(2人組み)の一人が
キムタクにソックリだったりしたのも驚き。
筋肉質のキムタクよ・・・笑

泉谷さんのオヤジぶりも相変わらずいい味出しているし、
妹役の子も初々しくって可愛かった・・・

五十嵐が恋心抱く彼女はサエコが演じていて・・・。
これもまあ、やわらかい感じで、よかったです。
サエコってあの話題のサエコだよね・・・・と余計なことが
頭に浮かんで困ったりしましたけど。


五十嵐役の佐藤さんってリアルでプロレス演じて
いるんですよね。凄いな~~~~。
監督さんはお若い方で、佐藤さんと同じ歳(27?だっけ)
と聞いたのですが、そのパワーがそのまま、
作品に出ていたのね・・と思ってしまいました。
佐藤さんが27で、大学役というわけですけれど、
そんなに気にならなかったかな。ふけた大学生もいるしね・・・・笑
でも、一番驚いたのが川岡大次郎さんで
30でしょ?14日誕生日だとあったけど・・・
驚きました。随分昔に観たときから学生さんの役だったから
あれ~~~いくつなのかな・・・と思ったらもうそんなに。
でも全然変わっていないのね・・彼って。
ドロップキック佐田素敵だったですよ・・・・・・♪



小ネタも満載で
普段笑いに疎い私でも充分ついていけました。

「あさおかあさこ」→「のびのびた」と同じつくりと言うネタも
私好きだったな~~~笑


若い人しか
見ないのならもったいないかな・・・・
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リボン   著  草野たき

リボン   著  草野たき



主人公は中学2年の亜樹。
卓球部に所属です。
卓球部には、卒業式に先輩から、
制服のリボンを貰うという伝統があります。
本当はもらいたくない先輩のリボン。
くじであたってしまいしょうがなく、リボン下さいって・・いった亜樹だったのですが。
先輩はそんなのお見通し。
「あなたが欲しがってるとは思えない。」と断られてしまいます。
皆に流されていただけの亜樹だったけれど、
その一言で自分の生き方が変わり始めます。



感想  進研ゼミの中三受験講座で
連載されていたお話みたいですね。
進学のこと、クラブのこと
姉のこと、色々悩主人公です。
同じ年代の方が読むといいでしょうね・・・
前回の豊島さんの作品より
読み手の年齢層は低くてもOKだと思います。
舞台も中学ですし・・・・。
まだドロドロしていません・・・・笑

わかりやすい感情ばかりだと思います。
子どもらしいと思います。

自分がどう進んでいけばいいのか
考えていけばいいのか
未来のことも含めて
不安でしょうがないときって
この頃はあると思います。

すぐに答えを出さなくても
徐々にでいいんじゃないかな・・・。
成長していく過程で
人は変わっていくんだから・・・・

な~~んてすっかり大人になってしまった
私は懐かしく感じながら読みました。

中学生&小学生高学年向けですね。

草野さんはいいですね~~~

リボン

リリイの籠   著   豊島ミホ

リリイの籠     著  豊島ミホ

仙台の女子高を舞台にした
7つの物語。




感想    初、豊島さん作品です。
映画化された作品もあったり、結構人気の作家さんなんですね。
今まで全然知らなかったのですが、ネットで名前だけは
聞いていたので、新作本の予約をしておいたら意外と早くに回ってきました。

手元にとってちょっとびっくり・・・

可愛い・・・・☆

プックリ盛り上がった表紙なの。
思わず押したくなってしまいます・・。
ミニスカートの女学生がこれまた想像力かきたてられますね~~
どこか春のにおいを感じさせるような、素敵な表紙です。


それぞれの短編に軽く感想を・・

「銀杏泥棒は金色」

乳首をつままれたらい痛そう~~強烈な言葉でした。
いや・・別にこのお話とは直接関係ないのに、この発言だけがインパクトがあって
思わず書き留めてしまったの。化学の時間、こんな強烈な言葉を発言する
女子学生・・・いるんですね。化粧バリバリにギャルですか・・・女子高って
そういう子もいるのね・・。
主人公は美術部員の女の子、春。
自分の描きたいものが決まっていなかったのだがあるとき
目にした光景=銀杏泥棒シーンから、一人の女の子にモデルを頼む・・・

というストーリー。
女子高出身ではないので、こういう感覚はあまり持ったことがない私。
新しい発見をしてしまったという気分です。
そうか・・・こういう感情を女子校にいるともつのかな・・・
自分と違うタイプの女の子に興味をもつっていうことも
ありなのかな・・・・。
絵を描くことで普段見えない部分もわかり
もっと知りたいという感情も出てくるのかな~~~
複雑な思いが渦巻いているのね・・・・と勉強になりました。


「ポニーテール・ドリーム」

真面目な教師えみ。
自分の若い頃、学生の頃を思い出しながら
昔は色々夢を持っていたな~~と感傷的になっている。
生徒は色々なタイプがいて・・中でも
岡田由貴はメイクもバッチリで目立つ女の子。
彼女と接することで、ちょっと自分も変わってくる・・・というお話。

「乳首つままれたら痛そう~~」ってまた同じ言葉が出てくると
思ったら、あら~~前の短編の続きというか、舞台は同じで
視点をかえ、違った人物に焦点を当てた物語なんですね。
全編そうなのね。これは面白い・・・と気付く自分。

この言葉を発したのが由貴ちゃん。
その傍には前の物語の主人公石井春ちゃんも登場しておりました。

生徒と先生のお話なんだけれど、
先生の見方に感情が入り込んでしまうのが
自分が年取った証拠。
面白かったな・・・。先生も一人に女性として
色々悩んでいるのね~~~と身近に感じました。
同僚の先生との関係も(どこか期待してしまう心境・・・)も
わかるな~~~と思いましたね。


「忘れないでね」

幼いころから転校を繰り返していた主人公。
仙台の女子高にきた彼女はそこでも目立つ、ちょっとはじけれものの少女と
友達になるが・・。


転校生って、そんな思惑をもって
友達付き合いしていたのか・・・ってちょっと驚き。
全部が全部そういうわけじゃあないけれど、
その感覚理解できるって言う人もいるかもね。
私は転校生じゃあないので
わからないけど・・。

ちょっと皮肉な終り方で・・・・
可哀想な気もするけれど、人生そう思いどうりにはならないって
ことよね。人を利用していたからこそ、そのうち自分につけがまわってきたと
いうことかな。


「ながれるひめ」

姉が教師をしている学校に、
妹が教育実習で行くことになったのだが・・
しっかりものの姉に、何事も不真面目な妹。
うまくいくかな・・・というお話。


姉妹で、教師なんて大変って思ったわ。
同じ職場はどうもね・・・・。
学校という場を通して、普段観ることができない姉の姿を知り
妹の中で姉への思いが変わってきたということ。
気持ちがいい話ではありました。

同性の兄弟はやっぱり色々ありますよね・・・・と共感。
タイプが違うっていうのも、現実にはありゆるパターンですよね。


「いちごとくま」

かわいこぶってる・・・・・
こういう子が主人公なんですが・・・

私はこういう子苦手です。
よくいるんですよね・・・・・・学校には
一人ぐらい。
友達にはならなかったから、よくわからないけれど、
そんな彼女でも妬みってあるのね・・。

「やさしい人」

卒業してから何年もたって
同窓会を開こうとする主人公。
目立たないけれど気になる女の子とたまたま連絡をとることができて・・・・


一番好きなお話でした。
ウルウルきたかな・・・・
タイプが違う女性でも
気になる存在だったって言う人、必ずいますよね。
違う場所で、年月たって会ったらもしかしたら
通じるものがあるかもしれないよね。
切ないお話でした。



「ゆうちゃんはレズ」

そのままのお話です。


子が女子高に進学するのでちょっと不安になったお話でした。
母としてはこれは正直困る・・・・・。
告白される側にも、する側にも
なって欲しくないと思うが・・・・・・・。
どういうものなのでしょうか・・・女子高って・・・・。

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ショートバス

ショートバス  (2006  アメリカ)

SHORTBUS

監督: ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作: ジョン・キャメロン・ミッチェル
ハワード・ガートラー
ティム・ペレル
製作総指揮: ヴァウター・バレンドレクト
アレクシ・フィッシュ
マイケル・J・ワーナー
脚本: ジョン・キャメロン・ミッチェル
撮影: フランク・G・デマルコ
プロダクションデ
ザイン: ジョディ・アスネス
衣装デザイン: カート・アンド・バート
編集: ブライアン・A・ケイツ
音楽: ヨ・ラ・テンゴ
出演: ポール・ドーソン ジェイムズ
スックイン・リー ソフィア
リンジー・ビーミッシュ セヴェリン
PJ・デボーイ ジェイミー
ラファエル・バーカー ロブ
ジェイ・ブラナン セス
ピーター・スティクルス カレブ
ジャスティン・ボンド ジャスティン・ボンド

 ニューヨーク。グラウンド・ゼロ。
マンションの一室には
プロのSM女王セヴェリンがお仕事中。彼女は孤独を感じていた。
一方、カップル・カウンセラーとして様々なカップルの悩みを解決している
ソフィアは、夫との性生活に悩みをかかえている。
彼女のもとにやってきた相談者はゲイのカップル、ジェイムズとジェイミー。
彼らもまた2人の関係に不安感を募らせている。
彼らはソフィアをアンダーグラウンドのサロン“ショートバス”に誘う。





感想  画像を載せましたが大丈夫でしょうか・・大丈夫ですね・・・。(一人で納得・・・笑)
どういう映画か重々わかっていたから
驚きはなかったものの、
某シーンが思った以上に多いな・・・・・というのが正直な印象。
色々な出来事が起こりその流れでラブシーン
という形式に慣れているもので
唐突にやれれてしまうと、ちょっと・・・ちょっと・・・となってしまいますね。
私だけかどうかわからないけれど、
気持ちがあってこその、行為じゃないと観ていてゲンナリする・・・のよね。
もちろん、当事者は気持ちがあってでの結果でしょうが
観ている私たちは
その結果・・・・しか観ていないわけでしょ?
それもいっぱい・・・笑
だからどうしても気になってしまう・・・・違和感感じてしまう・・
一人で家で観ている自分にどこか・・・なんだか、居心地悪さを感じてしまう・・・
(家で観るのも勇気・・・・)
この負い目は何?
そもそも、日本人って、慎み深くといわれているし、
性的なことに対しても、タブー視している人も多いから
こりゃ・・・好みは絶対分かれるはずと思ってしまう。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチは大好きなんだけれど、
これはストライクゾーンには入らなかったのですよ・・・残念☆

あれだけ裸が多いのにいやらしさをあまり感じなかったのは
あまりにも開けっぴろげだったからでしょうね。
こそこそじゃなくって、バババ~~ンと皆、テレもせずにやっているし
会話もストレートだから、エロさはないでしょう・・・・。
保健授業みたいだったし。
ただ・・・R-18の映画をいくつか観ている私としては
そこに意味を感じられないのはいやなの・・・・・。
いや・・意味はあったとしても私にはそう思えなかった・・
古い人間だからか。
主人公の女性の悩みに共感をもてなかった・・・・・。
その悩みを解決するために
とった行動に意味を見出せなかった
(そんな理屈っぽいからこの世界がわからないと言われちゃいそうだけれど・・・)
だけどね・・・・なんだか違うんじゃないのって思っちゃう自分がいるの。
頭固いの?え~~3人でも4人でも男でも女でも・・・
え~~~だって・・・。
偏見はないつもりだけれど、
わかる、わかる・・・とは言いがたい世界。


心はつながっていても体は寂しい・・・・。
体が全て・・・
快楽が全て・・・
人ってつながっていないといけないの?
体が?心だけじゃあダメなの?
わ~~自分ってあっさり系なのか・・・笑


どういう性的趣向でも、自由だと思いますけれど、
ただ見せ付けるだけで、置いていかれる人もいるはず。

女性同志の会話や
ゲイ男性たちの会話
それぞれの心の悩みに、わからないわけではないし、せつなさも感じたことは感じたけれど、
違うアプローチで、そこらへんを
描いてくれた方が
個人的には好みになったかもしれない・・・・・な。
そもそもあのサロンの世界が
私の好みではなかったのかもしれないな・・・

魅力的な人もいたけど。。。。
心をうつところまではいかない・・・・。



サロンにようこそ・・・と言われて
見た光景が、


ババ~~ン♪

皆頑張っている☆って世界

もうその時点で
「さようなら~~~~」と出て行く・・そういう心境だったので
やっぱり、合わなかったとしかいいようがない・・・・。


ちなみに
Rー18では、9 Songs (ナインソングス) がまったくダメだっだわけだけれど
それに続く位置づけであろうかと
思っております。
まあ・・好みですがね。
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鰐~ワニ~

鰐~ワニ~  (1996 韓国)

CROCODILE
ALLIGATOR


監督: キム・ギドク
脚本: キム・ギドク
撮影: イ・ドンサム
出演: チョ・ジェヒョン
ウ・ユンギョン
チョン・ムソン
アン・ジェホン


漢江の橋の下に住む
浮浪者ヨンペ(チョ・ジェヒョン)。
彼は仲間内から粗野な行いをする悪いやつということで
ワニと呼ばれていた。彼と一緒にいるのは老人と小さな子ども=孤児だった。
ある夜、漢江に自殺をしようとする女性が現れる。
溺れる彼女を助けるワニ。
しかし助けた女性を彼はレイプする。そして彼のいいように扱われる女性として
傍に置くようになる。
鰐は次第に女に情が移ってきた。しかし、女は自殺する原因となった男ジュノをまだ愛していた。
鰐はその男に会いに行くが・・




感想  ギドク作品を色々観ていきますと
やっぱり処女作というのは気になります。だから早速チェック~~。
鰐・・・という題名のこの作品.
観る前から想像できないお話ね・・・・と好奇心いっぱいでありました。
題名にどこか、ひねりがあるんだろうか・・と深読みしていたら
主人公の名前が鰐でした。
そのまんま・・・。
とくにひねりはなかったのね・・・笑

シュンプルな題名でしたが、なかなかのハードな内容。
痛いシーンも多かったですし、
ムムム==ひどいよ~~~と思えるシーンも相変わらず多多ありましたね。(女性としては
きつい感じの描写ね・・・)

どうも、その後の作品を鑑賞しているからか、
冒頭のシーンから、
「悪い男」とかぶるな・・・(主人公も同じ人で、荒々しい性格だったし・・)
とか
ああ・・・主人公と女性の2ショットではどこか「うつせみ」に似た感じもするな・・とか、
その他の作品と比べてしまう部分が多かったです。

結局、彼の描く世界は出発点当初から
しっかり確立されていて、作品数が多くなるにつれ、より洗練されていったのかな・・・・と
素人なりとも感じられることができたのが大きな収穫だったかな。

とくにラストのシーンは幻想的で
そういう発想をすること自体はやっぱり、独特なんだろうな・・・って感じます。

普通は思いつかないでしょ。ああいう発想。

主人公の彼が作り上げる
あの深い海の世界にこめた思い・・・。
これも前回と同様(絶対の愛)
ぐぐぐ~~~と胸つかまされるほどの大きな
ものはなかったのですが、なにか言いようのない寂しさと愛おしさが感じられ
印象度は抜群でありました。

欲望だけが先行していて
愛の深さを知らない彼の唯一人間的、愛情満ちた行動と感じられたところだったからかな・・
でもその愛ってなんだか、せつないんだよね・・・・。


ゲイの男性が登場したり
子どもを悪の手段に使ったり
・・前半は、衝撃度の多いエピばかりで、観ていて心から面白いというものでは
なかったけれど、やっぱり後半からの展開がよかったので
頑張ってよかった・・・笑・・・と思います。
主人公の鰐・・て本当どうしようもない
行いばかりで、けっして善の人間ではないわけですけれど、
どこか彼に惹かれるものがあるのが不思議。
嫌悪感ばかりじゃあないのですよね。
普通なら・・・女性にあんなことして、それだけで、問題外としてしまう人物像
なのに、そう感じない・。何故?それって主役の俳優さんの持ち味なのかな。
どこか、完全否定できないものを感じるの。
だから女性なのに女性の立場からというよりも、彼の方に気持ちをいれてみてしまった
ところがありましたね。

ただ、会話があるわりには2人の関係にもう少し
深みが欲しかったような気がします。踏み込んで欲しかったの。
せつない思いをもっと感じたかった・・・。
だからなのか、会話が少ないのに2人の関係に深いものを感じる「うつせみ」が
恋しくてたまらなくなりました・・・・笑
「うつせみ」のが好きだということを再確認。


あと気になったのは・・
冒頭から
薄暗いシーンが多くて、よくわからなかったこと・・・・笑
はっきり観たいシーンでもなかったけれど(レイプあるしね・・・・・)
音だけ、声だけ聞いていてもイライラしちゃうかな・・・・。

さらに、ラストにかぶる音楽が、妙だったこと・・・笑
映像の美しさに比べて
チグハグな気もしましね。


ワニ
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みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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