ラブソングができるまで  

ラブソングができるまで  (2007/アメリカ)




監督: マーク・ローレンス
出   ヒュー・グラント.
ドリュー・バリモア.
ヘイリー・ベネット.
ブラッド・ギャレット.
クリステン・ジョンストン






80年代に活躍したポップスターのアレックス。
しかし、20年以上たった今は
バンドは解散して、彼は時代に取り残され大した仕事が転がってこない。
そんなとき、
カリスマ歌姫コーラから、新曲を提供してほしいという依頼が舞い込んだ。
コーラは彼のファンだったというのだ。
作詞は大の苦手な彼は、作詞家を頼むのだがいい案は浮かんでこない。
そんなとき彼のアパートに鉢植えの水やりに来ていたソフィーが
素敵なフレーズをたまたま口ずさむ。
これだ!!この詞だ」ソフィーの才能に気付いたアレックスは
彼女に共同作業を申し出るのだが・・・。


感想   定番ストーリーのラブコメでしたが
面白く&楽しく鑑賞できて満足でした。
ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア・・の組合せ。
ヒュー・グランドも長いよね・・・・って感慨深い思いがしました・・・・笑
彼の役は80年代に活躍のバンドの一員。今はちょっと落ちぶれてしまったという設定。
実際のヒューも80年代からスタートして色んな作品に出ていたっけ。
ラブコメの印象も強いけど初期は色んなタイプの作品に出ていたんだよね。
映画とは関係なくそんなこと思い出しちゃったわ・・・。


冒頭が 「Pop」のミュージッククリップ。
これが懐かしい~~~~。
そうそう、80年代ってこんな感じが流行ったのよね・・・。
ヒューの髪型もダンスも、
嵌っていて、とってもよかったわ。今一体いくつよ!!って思いながら観ていたけれど。
あの曲って結構馴染みやすかったですよね。
映画観終わったあとも、頭にこびりついていたもの。
もちろん、ヒューの腰ふりとともにね。



定番のラブコメで安心して観ることができるのが良かったかな。
エロっぽい感じなく、下品な部分もなく
ほどほどに、笑があるのが、いいじゃない。
セリフ一つ一つよくきていると、
毒気があるのよね。そこにピンとくれば、クスリとできるはず。

ただ、主演2人ってともに、それぞれ1人でも客呼べそうな感じじゃない?
それを贅沢に2人も使っているのだから
それだけにものすごく期待しちゃうところがあったのは事実。
たぶん、この2人じゃなかったら
これで満足なんだけれど、
彼と彼女だからもっと、もっと、もっとキュン・キュンが欲しい・・・かなと
思ったり。
大きな見せ場は当然あっって、
最後のコンサート部分は大いに盛り上がっていたけれど、
正直あれは、想像できる範囲内・・・だったからね~~~~
もう少しロマンチックさが欲しいかも・・っていうところがあったかな。
え・・・飢えているのかな・・自分・・・笑

ヒューは確かに見所沢山だったと思うのよね。
だって歌いっぱい&踊りいっぱいだったもの。
ファンにはうれしかったんじゃないかなと思うわ。
ドリューは、どうだろう・・・。
可愛いって感じはしたけれど、ドリューでなくても・・・っていう部分もあり・・・笑
歌ももっと歌って欲しかったかな・・・・。
前に見たラッキー・ユーよりは魅力溢れていたけれどね。


じゃあ、どれが好きなラブコメかって言われると
困ちゃうけど・・・。過去に
いっぱい製作されているし、自分としては何本も観ているから
忘れちゃっている作品も多いのよね・・・。
メグライアンが絶頂のときはよく見たかな・・・
フレンチ・キスなんか好きよ。
最近はどれもそのときはいいんだけど
ちょっと経つと印象薄くなってしまう作品が多いような気がしますね。
それってみる側の私が年取った証拠か・・・笑
いや~~~この作品も面白かったし、テレビ放映すればまた観てしまうには
違いないですけど、でも、一番好き?というとこまではいかないかも。
普通にいいよ・・・って感じですか・・。笑






話はそれたけど、
好きなシーンね。
遊園地での営業場面ね。
ここで、ドリューがヒューに感動的な一言をいうのよね。
頑張って~~みたいな感じ。
どうせ俺なんて・・・っていうヒューを励ますドリューに
うるうるしちゃったわ。
やっぱり、仕事の支えは愛する彼女だすよね!!!・・・・笑
こんなエピソード、沢山欲しいですよね。愛を育むために。



楽しい映画はやっぱりいいですわね。

ラブソングができる
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情痴 アヴァンチュール

情痴 アヴァンチュール (2005  フランス・ベルギー)

UNE AVENTURE

監督: グザヴィエ・ジャノリ
製作: エドワール・ヴァイル
脚本: ジャック・フィエスキ
グザヴィエ・ジャノリ
撮影: ヨリック・ル・ソー
音楽: アレクサンドル・デスプラ
出演: リュディヴィーヌ・サニエ  ( ガブリエル)
ニコラ・デュヴォシェル   (ジュリアン)
ブリュノ・トデスキーニ   (ルイ)
フロランス・ロワレ=カイユ   (セシル)
エステル・ヴァンサン
アントワン・ドゥ・プレケル
バーベット・シュローダー





恋人とある部屋に引越してきたジュリアンは
ある夜、徘徊するガブリエル(サニエ)と出会う。 
気になるジュリアン。
昼間、ガブリエルと再びであったジュリアンだが
彼女は、夜の自分の行動を覚えていないようだ。
このガブリエルにはメイドがいて、さらに
恋人と思われるルイとも暮らしている。
でも夜は一緒にいない様子・・
ルイには家庭があるのだ。ジュリアンにも恋人セシル)がいて、一緒に暮らしているのだが
ガブリエルの謎を知り、もっと深く知りたいと思うようになる。





感想  雰囲気はとってもいいんですよ。DVDのパッケージの
サニエちゃんの、憂いに満ちた表情もなんだかいい!!
ほっとけないぞ・・・って感じ・・・(私は女だけど)
冒頭ベットに血のシーンで・・・
う~~~ん、これは相当危ない感じの映画かもしれないと
少し期待・・(そういうものが好きなのか・・)
。第三者と思われるナレーションも入り(どうもジュリアンの恋人みたいね・・)
客観的にこの事件を追っていくのね・・・・と想像力も膨らんだけど・・

そこまで・・・・だったかな・・・・笑
期待していた内容とは大きく違い
モヤモヤ感がかなり残った感じです。
結局、どういうこと?。
夢遊病者ということばに自分が振り回されてしまったという感じでした。
男女間の縺れゆえに起こった悲劇ということで
よくあるといえば、よくある出来事。
夢遊病との関連性をもう少し出してくれてもいいじゃない?
いきなりの突然の出来事で・・終ってしまいました。
もっと伏線とかあっても・・・。
後半は、どうも薄暗い場面(というか真っ暗)で
よくわからないところも多く、彼女自体の行動・気持ちの流れも不明なところが多かったです。
精神的に不安定な彼女だったから
わからなくて当然なのかもしれないけどね。


考えれば、・謎はいっぱいあるけど、
そんなに深読みしないで普通に観たほうがいいんじゃないかな・・・(とくにひねりはない・・・)と
思ってしまいました。
あの夢遊病自体、
わざとなのかな・・と勘ぐりもしたのですがそうでもないみたいですし・・・。
結局、満たされない心が(彼氏に愛を求めていたのかな・・・)
起こした犯罪であり、その満たされない思いが夢遊病という形になっていったということかしら。
いや・・殺された彼氏に出会う前からずいぶんと荒れた生活していた様子だし、
色んなものが積もり積もって前々からそういう兆候はあったんでしょう・・。
あのガブリエルの彼氏って、彼女を助ける振りして
自分に都合の良い風に扱っていた感じじゃあないですか?
彼女が病気もちだと知っていても放置していたところもあったし。
自分だけが満足できれば、いいっていうひどい男だったよね。
ガブリエルは結局愛人のままでいたわけだし。

そういった自分の扱い方にガブリエル本人が
潜在的に不満をもっていたんでしょうね。
依存していきる自分に嫌気がさしたってこと・・。
殺した男の家庭事情を理解しているつもりでも、
どこか反発している自分がいたんじゃない?
だから男を抹殺することですっきり・・・・安眠できるようになったんじゃないかな。




でもね・・、
振り回されたジュリアンは結局なんだったんだろう・・・・笑
ガブリエルを色々心配するものの、
ガブリエル自体は、特別な感情を持っていないみたいに感じたけど。
だって、何か感情あるなら
最後ハッピーになるでしょう?
でも違うもの。
1人旅立ちゃった・・・。
男を断ち切ってすっきりという雰囲気で
さばさばしていた彼女。
そういうあっさり感もまたフランス女性らしいの・・・笑




とにかく全体的に妖しく、暗い~~雰囲気の映画。
それがそのまま、登場人物すべての心の闇を表しているみたい。
カップルはいくつか出てくるのに
皆幸せそうにみえない・・笑
エッチしているのに・・・・体も心も満たされていないのでは・・・って感じ。

寂しい人間関係を見せ付けられた映画だったわ・・


ちなみに、実際、サニエちゃんと
ニコラ・デュヴォシェルは ラブラブなんだってね。子どもまでいるとか・・・
まあ・・・!!!笑


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kannsou

クローバー

クローバー   著   島本理生

華子と、冬冶は双子。
でも内面はまったく違うタイプ。
華子はちょっとわがままで強引。恋人もとっかえひかっえ。わが道を行くタイプ。
冬治は慎重派で逃げ腰タイプ。
そんな華子の前に猛烈アタックの熊野(本名・細野)が出現。
一方の冬冶にも、同じ理系大学に通っている、雪村さんから
アタックを受けて戸惑い気味。
2人のその後はどうなるのか。




感想    前作島本さんの「あなたの呼吸が止まるまで」を読んだばかりというのもあったので
同じ路線かな・・・と思ったら
全く違う作風にまず驚かされれました。
明るいじゃない・?・・・・笑
沢山読んでいるわけではないけれど、なんとなく作品に暗いイメージが
付きまとっていたからね。


キャラがそれぞれに際立っていて(わりと個性的な人ばかり)
イメージがしやすいところが非常に読みやすかったです。
また理系大学の学生
双子の姉、弟という関係
それぞれの彼氏・彼女と
非常にオーソドックスな設定が、
身近に感じやすい分、安心して読むことができたかな・・。
双子の男女というのは、想像するのが楽しいですよね。
性格が違っていても、姉弟の絆の強さを感じますね。
姉に振り回されぱなしの冬治だったけれど、
どこかその立場を楽しんでいるところあるんじゃないかな・・・って思いました。
こんな姉弟関係ってうらやましい・・・。


この冬治に恋心示すのが雪村さん。
ちょっと変わった女の子なんですよね・
ファッションも独特な感じみたいでしたし・・・、
食べこぼししちゃうなんて、
なんかね・・・・。おとぼけちゃん・・・笑

この雪村さんは冬治に思いが届かないと知ると
変身~~~するわけですが、
この変身は
実にドラマチックでした。
女性って変わるときは一気にいくのね・・・。
思わず、笑ってしまったりもしたのですが、
その辺の女心は理解できるところおおあり。
冬治との恋愛には
共感できる部分が沢山ありました。
胸キュンは久しぶりでした・・・。


冬治が雪村さんと付き合っはじめて・・・・。
あるとき、
彼女が父親の病気で、ナーバスになっているときがあるのですが、
冬治、平気で、前の合コン彼女とお食事に行ってしまうんですよね。

冬治の
一本芯が通っていない様がなんともいらだたしいというか。
いや・・自分が彼女だったら絶対嫌だな・・・
悪気がないから彼女に報告するわけだけど
配慮なさすぎだし。
雪村さんは、ドーナツ買いをさせて、冬治の誠実さ、一生懸命さを試していたような
感じだったけど、
私は・・・それだけじゃあ・・すまないと思うけどね。こういう男嫌なのよ・・笑
ここはドラマなら、盛り上がり部分かも。

私は冬治だったら、もっとグイグイ派のほうがいいと思うけど。
雪村さんはまだおとなしい方だよね。
いかにも理系女って感じをかもし出しているけど
私はもっと振り回しちゃっていいと思うのよ・・・・笑


楽しい作品で
サクサク読めました。
でも最後の冬治の結論には納得がいかないかな。
お父さんだって安易に決めるなっていったのに・・・。
一本筋を通せって感じだけどね・・・笑

クローバー

たまっているけど・・・

あ~~色々たまっていますが
まとめてUPそのうちします。

金曜日・・。。。とっても見たかった「つぐない」を根性で観ました。
上映しているところ探したら、あったの~~
うれしい・・・。
映画は・・・私好みでした・・
よかった・・・☆

オペラ座の怪人を

オペラ座の怪人を
先日テレビで観ました。
劇場でも観たのですが
やっぱりテレビだと魅力は半減・・
それも前半・後半でわかれての深夜放送ですよ。
作品が可哀想・・・
ラルフもいいけど
やっぱり怪人・・可哀想・・・
そういう印象を持ちました。
また大きな画面で観たいわ~~

キャンディ

キャンディ  (2006  オーストラリア)



監督: ニール・アームフィールド
出演: ジェフリー・ラッシュ,
ヒース・レジャー,
トニー・マーティン
ノニ・ハズルハースト,
アビー・コーニッシュ


原作は詩人でもあるルーク・デイヴィスの同名小説。
詩人志望の青年ダンは、画家を夢見る美女キャンディと出会い恋に落ちる。
ダンがヘロイン常用者だったことから、
ほどなくキャンディもドラッグの世界にハマっていく。
そしてキャンディは、ドラッグを手に入れるため身体を売り始めたりもする・・・。
しかし彼女の妊娠がわかり
2人はドラックを絶とうとするが


感想感想   その予告の印象からベティーブルーのような映画かな・・・と思って
期待をしていた一本でした。
でもちょっと違うかな・・・
ベティーのほうは、本当痛々しい姿に
キュンとなる部分も多かったのですが、
キャンディは、2人の破滅への道というのが薬依存だというところが
やっぱり、頭のどこかにあって・・
それって自分自身のの甘さでもあるでしょ?と
どうしても辛口な感じで2人を観てしまうところが共感度を下げました。
不利だったかもしれませんね・・。


もちろん、ヒースが演じているのだから
ダメ男であっても、贔屓目に見てしまうところはありましたけど。
いや・・・そんなやつでも、
自分を愛してくれれば・・・・って思ってしまうんだよね。
この男と共に落ちてもいい・・って・・・・笑・・・思わせるオーラがありました。


そもそも、ジャンキーの映画って共感することって難しいですよね。
そこに恋愛も入りこむのだからもっと難しい・・・。
でも、その背景→薬に溺れなくてはいけなくなってしまった
所以が、すこしでも描かれていたらその主人公たちに
近づけるってところありますよね?
そうか・・・そういう理由で溺れていったのかって、すこしだけでも
共感するかもしれません。
もちろん、だから、その行為がよし!!と認めるっていうわけではありませんよ。
しかたないよね・・・,そうするしかなかったんじゃない・・って
思うと途端に、共感度がUPするって言いたいんですよ。
でも。。この主人公達にはなかった・・・・・涙

この映画って
あまりそういうこと・背景描かれていなかったのです。
たぶん、純粋に愛の映画とだけ考えれば
きっと違った見方が出来たと思うんですよね。
愛し合っているけれど、別れなければいけない二人・・という感じで観ると
すごくせつない・・・。本当そうだと思うの。

でもドラック映画なんだよね・・・
そうなんだよね・・・と思うと見方も変わってきてしまうの。
その愛に薬が絡んでしまうと
その愛って本物?って疑いたくもなってしまう・・・。
2人の結びつきの過程が省略で
気付けば薬をやっていたという感じだったから
どうしても、しょうがないな・・・2人さん・・ってことになってしまう・・・のよね。


この映画は淡々とした展開。
本編が天国・地上・地獄という表題にわかれていて
その展開は否応無しにでも想像できてしまいます。

すでに冒頭から2人は中毒者。
ダンはそもそもジャンキーで、彼と付き合うことで
キャンディも同じ仲間にという流れのようでした。
だからといって、ダンが力ずくで、彼女を中毒者に仕立て上げたという感じではないですよね。
・・・キャンディ自身の意志からの行為みたい。
彼女、家庭に(とくに母親と確執があるようだ・・)問題があるようだったので
そのストレスも加わったのか、好奇心もあったのか・・・はたまた
愛するダンと同じものを共有したかたのか
そんなところから入っていたんじゃあないでしょうかね。
普通、まともな考えだと
愛しているんだったらさ、
私と付き合うんだったらジャンキーやめない?っていう
忠告へとつながると思うんですがそうならなかったわけ。
そんなこと言わせないくらいの、ダンの魅力だったのか。
まあ、ジャンキーでもしょうがないって思わせる魅力ですよね。
ダメ男だと承知していてもなお
自分を大切にしてくれるなら
彼のわがまま許しちゃお=薬でもいいや~~ってことなのかしら。

でもね・・・いくら好きだからといっても
キャンディ自身が体を売って金をかせいでも全然平気なんですよ。
悪いね・・・ですまされちゃう関係ってどうにも理解できないですね。
そういうダメ男と経験がないから、厳しい目で観ちゃうのかもしれませんが
許せる人もいるのかな。
もちろん、ヒースだからという理由はこの際なし・・・で、ですよ。
また、薬依存を
2人して開き直ってしまうところも嫌だったかな。
努力があまり見受けられない・・

そりゃ・・、妊娠がわかった頃には、必死になっていたけど(あの映像は
出産経験者としてはつらい・・・ね)
それは遅すぎるわけだし・・・
それまでの、いい気になっているというか、
いけいけ状態につけがまわってきたわけだから
自業自得と思ってしまう・・・・。キビシイだろうか。


冒頭の
レコードの中にいるような
ぐるぐるまわるシーンや、
プールの映像、
壁の落書きシーンや
ヒースと彼女とのラブシーンなどなど
それぞれ、美しく、素敵なシーンが今思えば
多かったのですよね。
でも、
やっぱり感想となると
自分の中でなにか今一歩足りなかったような気がします。
ジャンキー映画ならもう徹底的というか
純愛も何もない状態で・・・、レクイエム・フォー・ドリームみたいな映画のように
過激になってしまえば、こちらとしても
諦め状態で・・笑・・しっかり入り込んで見てしまうんだけど。


どこかきれいきれいに、
純愛映画のように仕上げてしまっていたのが
逆に自分の中で
中途半端な鑑賞状況を作り出してしまったかな・・・って
思います。


ヒースのあの痛々しい姿をみるたびに、
現実の姿とどこか重なってしまったり
するんですよね。薬云々ではなくって
深い悩みがきっとあったんだろうな・・・って。
そうやって映画を観てしまう自分がちょっと悲しかったりしました。

これが最後ではないのですよね。
バットマンは是非スクリーンで見たいです。
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小さな悪の華

小さな悪の華  (1970   フランス)


MAIS NE NOUS DELIVERZ PAS DU MAL
DON'T DELIVER US FROM EVIL

監督: ジョエル・セリア
製作: ベルナール・ルガルジャン
脚本: ジョエル・セリア
撮影: マルセル・コンブ
音楽: ドミニク・ネイ
クロード・ジャーメイン
出演: カトリーヌ・ヴァジュネール ロール
ジャンヌ・グーピル アンヌ
ベルナール・デラン 車の男
ミシェル・ロバン レオン
ジェラール・ダリュー エミール
マルク・デュディコール
ヴェロニク・シルヴェール




寄宿舎で仲の良いアンヌとロール。
アンヌは黒髪でロールは金髪の女の子。

2人は悪に魅せられ数々の行為を行っている。
聖体を飲み込まずに貯めている・・
シスターのキスシーンをのぞき見し、神父に告げ口する。
2人は夏休みに入り行為はエスカレートしていく。
ロールはその体を使って牧童を誘惑する。
庭師の小鳥を、いとも簡単に殺してしまう。
庭師を誘ってさらには悪魔の儀式。
とおりがかりの男を屋敷に誘い、
誘惑し挙句の果てにとんでもないことをしでかす。
そして・・・・



感想    まあ、想像していたとおりとんでもない映画です・・・笑
元ネタは「乙女の祈り」と同じ事件ですので
あわせてみると相乗効果があると思いますが
どんな効果を期待するというのでしょうかね・・・・・笑
個人的には
乙女の方がまだ入り込みやすいと思います。
こちらは観る人を選びそう・・・・
全然入りこめる要素がありませんし、胸がムカムカしますから・・・。
それでも、随所に流れる
甘美なメロディーが(70年代特有のメロディーね。う~~んと
Gメン75なんかの終盤に流れそうなやつ←そんなのよくわからないよね・・笑)
そのムカムカをそのたびに消しさってはくれます。
映像も綺麗ですし、フランス語の響きも心地よいですから、ちょっとはいいところもあります。

  
なにが嫌ってやっぱり、少女たちが大人を挑発するところですかな。
大人たちの下心を引き出そうと意味ありげな行為をするのですが
ものすご不愉快。
パンチラとか突然下着姿とか・・・・
遊び感覚でやるものの・・・みせられる方はそりゃ・・たまらないでしょうね。
実に生生しかった・・・・・です。

70年代に問題作となったというのも納得ですが
今でも結構、進んでみてほしいという映画でもないように思います。
カルトでしょうね。
子ども時代に見たら
その後の生き方が変わってしまいそう・・・・笑
子どもはこんな風になってほしくないしね・・・笑


この映画って、少女達の笑い声が印象的。
無邪気なんだけれど
とっても残酷な囁きにも聞こえるのよね。
普段日常生活で何気なく聞いている声でもあるわけだけど
こういうの悪のシーンでみるとひどく不気味。



無邪気ゆえの残酷さっていうものはあるわよね。
綺麗だから花を折るとか・・・そういう発想よ。
でもここまで(映画の中まで)いくと、空恐ろしいですね。
善悪わからないでやっているところ、遊び感覚というところが
またなんとも・・・・・。

やっぱり道徳的なことって
生きるうえで絶対みにつけなくてはいけないことだよね。
人をどうして傷つけてはいけないとか・・・・さ。
当たり前のことって、最近忘れがちだと思うのよね。
この映画をみて、そこまで強く感じる人ってあまりいないかと思うけれど。
逆にこういう映画ってやっぱり、少女趣味的な人が
ちょっと違った目的で観ちゃったりするのかななんて感じたり。
ロリっぽいところ結構あったしね。
とくに牛飼いの人を誘惑するときなんて・・・最悪。
女性ならゲゲッゲ~~~~だと思うし・・。
それ以上にやっぱり最後かな。

強烈・・強烈・・・
久々に
後味の悪い映画を観ました・・・

エコールも観なくちゃ~~~笑



悪の華

明日、君がいない

明日、君がいない   (2006  オーストラリア)


監督: ムラーリ・K・タルリ
製作: ニック・マシューズ
ケント・スミス
ムラーリ・K・タルリ
製作総指揮: ジーン・エンジェラ
ゲイリー・ハミルトン
スティーヴン・ノリス
ニック・セルス
ディーン・オフラハーティ
脚本: ムラーリ・K・タルリ
撮影: ニック・マシューズ
音楽: マーク・チャンズ
出演: テリーサ・パーマー メロディ
ジョエル・マッケンジー ショーン
クレメンティーヌ・メラー ケリー
チャールズ・ベアード スティーヴン
サム・ハリス ルーク
フランク・スウィート マーカス
マルニ・スパイレイン サラ




 成績優秀な高校生マーカス・・・一流弁護士の父親を尊敬している彼。
両親の期待に応えたいという思いから、日々ストレスをかかえる毎日。
彼の妹メロディ・・・・動物を愛し子どもを愛する心優しい女の子。
両親は兄ばかりを可愛がると思い、疎外感を感じていた。
そして、誰にもいえない秘密をかかえることに・・・。
スポーツマンのルーク・・・“学校は弱肉強食のジャングルだ”という価値観。
勉強なんか何の意味もない・・・・。弱いものを平気でいじめる・・・。
でも彼も誰にもいえない秘密をかかえている。
イギリスから移住してきた片脚が悪いスティーヴン・・・彼は生まれつき尿道が2つあり
自分でもわからないうちに漏らしてしまう。そのためいじめの対象に。
でも両親たちには心配かけまいと秘密にしている。
長髪でゲイのショーン・・・・ゲイを公表することで学校では
いじめの対象に。家族からも理解を得られていない孤独感でいっぱい。
結婚を夢見るサラ・・・・ルークの恋人。でも
ルークの心がわからず、いつも不安。



感想   ムラーリ・K・タルリ監督のデビュー作。
この作品を制作した過程が紹介されていました。
・・・友人を自殺で失った半年後、自らも人生に絶望して自殺の道を選ぶが、幸いにも一命を取り留めたのをきっかけに、弱冠19歳で本作の製作に取り組み、2年の歳月をかけて完成・・・・


映画を観終わって、↑の事実を知り、
メッセージ性の強い映画なのは、こういうわけがあったからなのね・・・とあらためて
感じました。
同じように、大切な人を突然失ってしまった経験がある人ならば
より一層、衝撃度の大きい、忘れられない作品になると思います。
自分の思いと照らし合わせて、複雑な心境になるのではないかな・・・



映画は、ただ、黙ってふと、人一人がいなくなってしまうことを淡々と描いていました。
登場人物6人がそれぞれに悩みをかかえています。
インタビュー形式でその内容が語られます。
人には言えない悩み・・
皆が孤独感でいっぱいです。

誰が結局結論を出すのだろう・・・・。
映画は冒頭に誰かが死んでしまうという
結論をだして・・そこから遡った形で展開されていくので
否応無しにも、誰が死んでしまうのだろう・・・・という部分を気にかけながら
映画を観ることとなってしまいます。



でも、途中から気付いてしまいました。
・・・意外な人物なんだろうと。
でもこの意外な人物にしたことにこの映画の意味=強いメッセージが
あるんでしょうね。



いつでもそうですが、
自殺をすることの理由は
他人が判断できるものではないと思います。
他人から見て、その人がかかえている悩みの大きさって
判断できないから。
ある人にとっては大きいな事でも
また別に人にとってはたいしたことでもなかったり・・

乗越えられる事柄はその人、その人で違ってくると思うから・・・
そして、一番の分かれ目は、命に対しての、生きることに対しての
本人の意識の問題だと思います。

でも、思春期って一番の揺れどころ。
もう少し待ってみたら
また別の道が開けるかもしれないのに、
自分にとってはこの時期、この瞬間が、人生の全てであり、
すぐに結論だしてしまわないといけないような錯覚に陥ってしまうんですよね。

潔癖であり、純粋であり・・無邪気であり、
幼くあり、駆け引きなしで・・・
そんな若者だからこそ、死もまた身近に感じてしまうのだと思います。
中高年のそれとはまた違うんですよね。
明確な理由もまたなく、行動を起こしてしまうということもあろうかと
思います。

少なくとも、この映画の場合、自殺したものの
明確な理由は、観る人にはわかりません。
彼女にとっては助けてもらいたいと思うほどの深刻な悩みが
あったのだろうけれど、それは、語られていないのです。




変わらない毎日。
そこにその友達がいることが当然と思っていた毎日。
それが崩れ去ってしまうときの衝撃って、それはそれは想像できないほど大きいと
思うんですよね。
まして、その気配にまったくといって、気付いていなかったのなら。
きっと自分を責めてしまうに違いありません。
なぜ、僕は・・私は・・気付けなかったのだろうかと・・・。

同じような経験をしたことはない私にとっても
この映画を観ながら、いつのまにかクラスの一員をなってしまっていたので
その衝撃は大きかったです。
まして、自殺にいたるまでの
描写もかなり長かったので、どうしていいかわからなくなってしまった
ところもあります。せつなかったです。



映画の手法は、ほとんどの人がおっしゃっているように
エレファントに似ています。
クラッシック&新緑の葉っぱのゆれ・・など、自然描写に重点を置いている点。
時間の流れを組み替えて、同じ場面を何回も映し、それぞれの生徒たちの視点でとらえるということ。

確かにどこかでみたことがある・・・ということは
分が悪いかもしれませんね。
でも、その手法が嫌いなわけでなく、
むしろ、同じく効果的に使われていたのだから
よかったのではないかと好意的に受け取っています。
それぞれに良い点があるので比べちゃあ悪いでしょう。
映画の内容を、自分に聞き寄せて考えることができたし、
また主人公たちに、入り込みやすい部分も多多あったので
とても興味深くみることができたと思います。


ただ一つ。
6人のかかえている悩みの中で、
いかにもというか・・・パターン化しているようなものも
感じられたのが気になったかな。
重くて、せつないのですが
観てよかったと思える一本でした。
次回作が楽しみです。
それにしても・・マーカスひどすぎだな・・・・¥・¥・\\

原題になっている「2:37」とは
命を絶った時間ですね。観終わった後で知るとこれもインパクトあります。


明日君が









アンダーリポート 著  佐藤正午

アンダーリポート 著  佐藤正午


警察事務官、古堀徹のところに
ある日、大学生になった村里ちあきが訪ねてくる。
彼女は昔彼が住んでいた部屋の隣人の娘であった。
同時に15年前の殺人事件の被害者の家族でもあった。
ちあきは、母が15年前の事件に関して
なにか隠しているのではないかと、話す。
ちあきの来訪をきっかけに、古堀は
15年前の日記を読み返し、真相を突き止めようとするが・・・。


     

感想   「5」に続いての佐藤正午さんの作品。
こうやってみると結構読んでいる方かな・・・・・佐藤作品。

これは・・・好みが分かれる作品だと思いますね。
一度でも佐藤作品を読んでいて、その語りくちに馴染みがあるならば
OKでしょうが、初めてだとちょっと戸惑うかも。
また、ミステリーということですが、そこにあまり期待感を持ちすぎると失敗するかも・・
そんな印象を持ちました。

ミステリーというと、やっぱり・・オチとか・・・謎とかそのあたりに
焦点がいってしまうと思いますが、その部分で言えば
弱いと思うんですよね。あ・・・と驚くような展開ではないと思います。
トリックとしてみれば、ドラマでもよく使われていますし、
(本の中でも出てきますが)ヒッチコックの映画でも使われているトリックなので
よくみる形ではあるでしょう。
また、それを実行するに際しての流れに関しても、
現実的にみて、どうかな・・・と思う部分も感じます。
一種の賭けみたいなところがありますからね・・・
信頼関係の上で成り立つトリックですよ。
お互い様・・・というところからくるのですよ。
う~~ん、体許してまで・・そこまでやる心境ってどうなんだろう・・・・・・・という
疑問も感じます。それは追い詰められた状況に陥ったことのない人間だから
感じてしまうのかもしれません。
(ネタバレしないようにしているので微妙な言い回しですが・・)

物語では血路をひらく・・・・という表現をよくつかっていました。
まさに、そのためには何でもできるってことなのでしょうね。
物事を違う方向に導くためには
やっぱり、やってしまうものなのでしょうね・・・・
ふ~~~ため息です。



この物語は、トリックを楽しむことよりも、
そこに行くつくまでの、
もったいぶった語り口・・・
一体、ここでのこの文章の会話は誰なのかに始まり、
簡単には事件にも、真実にもたどり着けない構成のうまさを
味わうべきなのだと思います。

そして主人公の、どこか空気の読めない、鈍感さ・・
自分勝手さ・・・笑。
それが嫌だな・・・と思いつつも、ちょっと理屈っぽい感じが癖になりそうで
やっぱり最後まで語りについていってしまいます。


また、小道具・・
匂いと記憶の使い方がとっても面白く
魅力的になっていると思います。
記憶に関しては作者の作品にはよく出てきますよね・・・。


お話は
すっきり・・・・というわけでもないと思います。
事件は結局うやむやになってしまう感じではあります。
主人公は何のためにここまでするのか
どうしたかったのか・・・・なんて思うこともあります。
彼にとっては真犯人が誰であれ、なんのメリットもないわけですからね。
事件当事者にしてみれば
すでに終ってしまった出来事なんですからね。
でも、、振り返ってみたい事柄って誰でもありますからね。
たとえ自分に直接は関係なくても。
まあ、当事者にしてみれば、余計なことを・・・ですけど・・笑


主人公は非常にまめな男でした。
詳細に様々な出来事を日記に書いております・・凄いです・・・笑
一度結婚はしていますが、離婚して今は独身です。
その事件が起こったとき・・つまり15年前は
同じ職場の同僚でもある彼女=美由紀がいたのですが、
いろいろあって別れてしまったのです。

主人公=古堀は、よく美由紀のおばに、
あなたは血の巡りの悪い人ね・・・と言われていましたが、
それは読者の私たちも十分感じることでした。
付き合っている女性がいても、平気で、隣家の人妻を家に招きいれ
時にはその娘の世話まで快くしてやります。
面倒見の良い男といえば、聞こえはいいのですが
恋人にしてみれば、なんと女心を知らない鈍感なヤツということになりますね。


冒頭がこの物語の結末です。
そこに行き着くまでの過程がその後の物語で語られます。
つまり、最終章を読み
再び冒頭にかえってくることで、初めてこの物語は完結するのです。



ここで、古堀が語る一つの面白い話をしましょう。

ある青年が図書館で初めて会った女性に恋をしたそうです。
青年はその夜のうちにラブレターを書いて、翌日その図書館に出向きますが
会えません。その翌日も、そのまた翌日も出向きますが会えず。
実は彼女は青年に出会った次の日引っ越してしまったのです。
それから40年後。
彼女とまた同じ図書館で再会し、ラブレターを渡すことが出来ました。

たった一度しか出会っていない彼女が、40年後どうしてその人だ
わかったのか。
それは匂いだそうです。
香水でわかったそうです。
嗅覚は味覚より鋭いのです。



この物語のキーワードはまさに、匂いです。
好きな匂いは忘れられないのですよね~~~
嵌れば面白い物語だと思います。





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