孤独な嘘

孤独な嘘    (2005  イギリス)



監督: ジュリアン・フェロウズ
製作: スティーヴ・クラーク=ホール
クリスチャン・コルソン
製作総指揮: ポール・スミス
原作: ナイジェル・バルチン
脚本: ジュリアン・フェロウズ
撮影: トニー・ピアース=ロバーツ
音楽: スタニスラス・サイレウィック
出演: トム・ウィルキンソン
エミリー・ワトソン
ハーマイオニー・ノリス
ジョン・ワーナビー
ルパート・エヴェレット
リチェンダ・ケアリー
リンダ・バセット
ジョン・ネヴィル
デヴィッド・ヘアウッド
ジェレミー・チャイルド


上流階級のジェームズは妻のアンと共に
ロンドンを離れ、郊外へ引っ越した。周りの人に溶け込もうとする妻に対してたいした興味も
もたない夫。でもなんとか平穏に暮らしていた。
そんなある時、ジェームズ邸の家政婦の夫が
車に轢かれる。近隣に住むビルという男の車に、怪しいきずを発見したジェームズは
彼を問いただす。
しかし、新たな事実が判明。事件当時その車を運転していたのはアンだったのだ。
そして、ビルとアンには不倫の関係も生じていた。



感想   劇場未公開作品ですが出演者にひかれて観て見ました。
ミステリー・サスペンスとしてみると、ちょっと期待を裏切られる作品かな・・・という印象です。
事件によって浮き彫りになる
夫婦関係&人間模様が重点になる作品でした。
ある意味、重たい作品だったと思います。
ただ時間が85分ということで、描き足りないと思える部分がところどころあるように
感じられ、今一歩という気がしましたね。
展開も早かったですしね・・・・。


この映画、題に嘘・・とあるように
それぞれが嘘をついております。
お互いがお互いを傷つけないためにつく嘘だあるとわかっていても
そうしなければならない人間関係ってやっぱりどこかで
歪んでいたりするんですよね。

この夫婦の関係。
一見仲睦ましそうですが、妻の方は夫に対して思うところが色々ありそうです。
この奥さん、結局不倫をしてしまうのですが
そこにいたる経緯や、何故という明確な理由は説明されておりません。
なぜ、あのビル(ボンボンよ・・・)がいいのか
理解できないところではありますが、とにかく、夫の目を盗んで
ビルという男と逢瀬を重ねているのです。
(ビルの気ままさがいいのかな・・・・♪)
夫の トム・ウィルキンソン はなんていうのか、独善的で
堅苦しそうな印象を感じます(あくまでも印象・・)
奥さんの本音に耳をかさない感じ。
でも、だからといって、不倫していいという流れになっては
いけませんけどね。


ひき逃げ犯をビルだと疑っていた夫でしたが
実は妻、アンだと知り、即座に、対応を変えます。
隣人のビルが犯人の時は攻め立てようとしていたのですが、
身内だとすると手のひらを返したように、守る側にまわるのです。
嘘を突き通せと・・・・。
妻のことを思ってというのもありですが、やはり自分の世間的な立場というのも
一瞬頭をよぎったに違いないですよね。

妻が捕まったら困るのは自分だもの。
妻が不倫をしていたという事実が判明しても
そこにこだわるよりも、事件のもみ消しに走る夫。

う~~ん、この夫の態度はやっぱり問題があるんじゃないのかな・・。


一方、罪の重さに耐えられないなった妻、アンは
事実を家政婦に伝えるのだが・・・・。
意外な反応を家政婦は示すのです。

ここはちょっと引かかるところ。
家政婦は本当にそれでいいと思っていたのでしょうか。
夫を殺した真犯人が名乗り出たというのにあの反応。
かりに、これがビルだとしたら、
ジェームズと同じように攻め立てるに違いなかったでしょう。

<、その罪を誰が背負っているかによって
対応が違ってくる・・・>

夫も然り、家政婦も然りです。
どこか自分に都合のよい風に解釈し始めています。

このまま、嘘を突き通すことで
人間関係がうまく成り立つと信じている。

どこかおかしくないのかな。

嫌悪感を持っている人なら、何かを起こせば、これ見よがしに
も攻め立てるけど好意を示している人ならその罪も攻め立てない。

ひどくご都合主義なものなんだな・・・と思いました。


ラストは、意外な展開。
なぜ、どうしてこんな急に、こんなことに?。
今までのひき逃げ事件にかかわる話から
だいぶ横道にそれたようなエピソード。

こういった男と女の関係が成り立つというのも
長年連れ添った夫婦の年月があってこそのことなんだろうな・・・と
思うような幕切れでしたが
どこか、釈然としないものも感じました。


わかるようなわからないような・・・。
不思議な夫婦関係ではありました。


激やせしていると聞いていた ルパート・エヴェレット
う~~ん、確かに・・・泣。

年取っちゃったな・・・って感じました

孤独な嘘
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年下の男の子    著  五十嵐貴久

年下の男の子     著  五十嵐貴久



マンションを購入したばかりの37歳の独身OL川村晶子。
取引先の23歳の新米会社員、児島達郎。
年齢差14歳の2人。
2人の出会いから恋の始まり・・その行方は


感想   面白かった~~楽しかった!!
久々の五十嵐さんの作品。
テンポのよさと、後味の良さが抜群です。
映画で言えば、ラブコメ的なお話です。
パパ・ムスでも感じましたが、女性の心理がとてもリアルで
よくここまで・・・・と思うこともしばしば。
これ、ドラマにしたら、相当面白いかも。
ちょっと主役2人以外の、脇の人物の個性が乏しい気がしたけれど・・
主役2人に絡んで、ぐちゃぐちゃ、複雑になっても良かったかななどと
やっかみ半分で感じてしまいました。

それにしても、37歳の川村さんがそんなにもてるのは何故よ・・・・笑
あ~~~、正直うらやましい・・・・☆
川村さんの友人たちが突っ込む気もちもわかります。
あやかりたいよ・・・・。

お相手の児島君は体育会系の好男子。
ストレートで、突っ走りぎみなところはあるけれど、それは若さの証。
あんなにまっすぐに迫ってこられたら
絶対年上女は揺れると思いますね・・・。

同時に川村さんの不安な気持もよくわかります。
当然ですよね。傷つくのが怖いというのは、女性なら当然な思い。


若い子(職場のピチピチな女の子)に猛烈アタックされても
けっして、気持が揺れることなかった児島君。
私の中でさらに株をあげましたね。
川村さん一筋なんだよね。
新米社員だけど、結構仕事も出来る彼。
あげくに、まめに連絡もくれて・そのうえ、女性、いや
川村さんにだけ優しいわけなんですよ。
体力に自信があるから、引越しの手伝いにも大いに役立つし。
飲み食いのお店もとにかく知っていて、さらに食べっぷりもいい・・。

出来すぎじゃない?若造にしては。。。と思ってしまう。。。。。
でもいいかな。。。夢見たいし。

好きだ好きだと・・・、あれだけまっすぐに迫って来られると
受け止める女性も、嬉しい反面
迷いも大きくなりますよね。

人生色々見聞きしている川村さんだからこそ、
先のことを色々考えてしまうところがあったんじゃないかな・・・。
いつまでも、熱い思いは持続しないってこと・・
でもマイナス面ばかり追っていてもしょうがない・・。

今一番、必要なもの・大切なものはなにか。
幸せの意味って何?

川村さんは気付くのですよね。
幸せは・・・大切な人が傍にいてこそ、作れるものだって。


ラストの展開ってなかなかうまい感じですよね。
正直、このまま、違う方向にいってしまったらどうしようと
思っていました。
ページ数も残りわずかで、どうまとめるのよ・・・って。
これで児島君とさよならだったら、
不満タラタラでしたもの。


きっかけになった部長は気の毒な気がしましたけど。
(でも部長にもなんらかの落ち度があったから、奥さん、浮気しちゃったんじゃないの。
完璧な人じゃあなかったと思うよ。表面だけじゃあ人ってわからないもの)

この年齢差の2人の恋の障害って
物理的なよりも
川村さんの意識の問題の方が大きかったんですね。

だから、ああいうラストは納得できました。
これからは、女性側が物事の展開を握っていってもいい時代かも。



仕事→飲み会&食事会というパターンが結構多い作品で
自分のOL時代を思い出して懐かしかったです。
それにしてもクリスマスのデートは豪華だったな~~☆

年下の男の子

この世の全部を敵に回して

この世の全部を敵に回して     著  白石一文



白石一文が問う、00年代「人間失格」の書・・・
という触れ込みです。





感想   白石氏の新作。
今回はまた、一風変わった手法です。
この本はある男の手記となっております。
物語としての流れはないように感じます。
ただ、最初から最後までこの男が人生哲学を語るのです。
男・・・K***氏は著者(白石氏)と長い間、交流を深めていた方。
しかし、あるとき、著者のもとに彼の訃報が舞い込みます。
53歳。あまりにも早いその死に衝撃を覚えた著者。
そして月日が経ち、3回忌に・・・
K***氏の夫人から手紙が届くのです。
彼が書き留めていた手記を読んだ著者が是非にという思いで、出版社に持ち込んだのが
この文章・・・。


という前置きがあるのですが、
実際、手記の本人、K***氏の書くものは著者そのものの考えであり、
過去作品をもっていえば、同一人物に違いないのがすぐにわかります。
回りくどい方法ですが・・・・ずばり、著者の思いそのもの・・・・・です。


さて・・・常々、その作品で、生きる意味、存在する意味を、問うてきた
著者が、同じくここでも、様々な実例をあげながら
ご自分の主義、主張を述べています。

賛同出来る点あり、異論を述べたくなる点あり、
色々あろうかと思います。
たぶん、ほとんどの方がそうでしょう。
かなり、強烈なご意見もあり、
そこまで言い切っていいのかと、恐ろしくも感じます。


どちらにしても、このようなストレートな文章を読んだことは
なかったので、自分の中では
良い刺激になったと思っております。
実際、自分の中で、どうとらえたのかは
後々考えていくことにしたいと思っています。


「これから死んでいくあなたにとって何より恐ろしいのは
あなたという意識が失われることである」


賛否両論でしょうね。
受け付けない人はまったくダメでしょう。



私はでも、相性がいいです。
本が出るたびに、読み続けます。


かずふみしらいし


つぐない

つぐない (2007 イギリス)

ATONEMENT

監督: ジョー・ライト
製作: ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ポール・ウェブスター
原作: イアン・マキューアン
『贖罪』(新潮社刊)
脚本: クリストファー・ハンプトン
撮影: シーマス・マッガーヴェイ
プロダクションデ
ザイン: サラ・グリーンウッド
衣装デザイン: ジャクリーン・デュラン
編集: ポール・トシル
音楽: ダリオ・マリアネッリ
出演: キーラ・ナイトレイ  ( セシーリア・タリス)
ジェームズ・マカヴォイ   (ロビー・ターナー)
シアーシャ・ローナン   (ブライオニー・タリス)(13歳)
ロモーラ・ガライ   (ブライオニー・タリス)(18歳)
ヴァネッサ・レッドグレーヴ   (ブライオニー・タリス)(老年)
ブレンダ・ブレシン   (グレイス・ターナー)
パトリック・ケネディ   (リーオン・タリス)
ベネディクト・カンバーバッチ (ポール・マーシャル)
ジュノー・テンプル   (ローラ・クィンシー)
ピーター・ワイト 警官
ハリエット・ウォルター( エミリー・タリス)
ミシェル・ダンカン   (フィオナ・マグワイア)
ジーナ・マッキー (シスター・ドラモンド)
ダニエル・メイズ トミー・ネットル
ノンソー・アノジー   (フランク・メイス)
アンソニー・ミンゲラ   (インタビュアー)

原作はイアン・マキューアンの『贖罪』。
1935年、夏。
タリスの屋敷では、小説家を夢見る末娘のブライオニーが
自作の劇の準備に追われていた。
彼女にはセシーリアという美しい姉がいた。
セシーリアは使用人の息子ロビーへの恋心を感じているがなかなか素直になれないで
いたのだ。その日、やっとお互い愛を確認できたのだが。
ブライオニーに、その場を見られてしまう。
誤解と嫉妬。
ブライオニーは、姉とロビーの関係を不純なカタチで見てしまう
そのことが後に悲劇を生む・・・。




感想  劇場は無理かもと半ばあきらめていたのですが、
日にちが作れたのと、上映している劇場がみつかったというダブルラッキーが重なって
急遽鑑賞。
とっても良かったです。
あ~~見逃さなくて本当良かった・・☆

原作も未読でしたし、予告もほとんど観ていなかったので
素直な気持ちで鑑賞できたのがまず正解。
単なる大河ラブロマンスの枠に納まらないだけの
重みある作品だということが、なんとも魅力的。
奥の深さを感じるし・・・。
同じシーンを別々の視点で描くことによって、
一つの場面でもとらえ方の違いがよくわかるなど
演出に工夫が見えたこと。
原作の流れがどのようになっているかわからないけれど、
この映画のつくりをみるかぎり、原作が読みたくなる・・そういう感じなんですよね。
結末を知っているのに、あらためて読みたくなるのは
どのように、忠実に描いているのか・・・そんなことがとっても気になるからなんです。

私は、映画が先でしたけれど、原作を読んでいる方には
どのようにうつったのかしらね。


このお話は、身分違いの恋・戦争で引き裂かれる恋人と、
悲劇的な要素を沢山もっているわけですけれど、
私個人はやっぱり、原作の「贖罪」をそのまま、深く考えてしまったかな。
つまり、妹、ブライオニーの存在の方に、というか・・・気持ちのほうに
入り込んでみてしまったところがありました。

若いカップルの描き方は
実に上品でしたよね。
言葉も少ない、感情表現をすべて仕草で示していました。
饒舌さよりも、さりげない行為のほうが何倍も印象に残るようです。

たとえば、噴水の場面。
たぶん、多くの人は、この、彼女の大胆で挑発的で過激な行動の中に
潜んでいた(下着姿になって水中にもぐる行為)彼女の複雑な感情を、すぐさま察したことでしょう。
その前に、彼から、いらだつようなことを聞かされたのだから。
ああ・・・彼女は彼が好きなんだ・・・って気付くはずよね。
こういうところドッキ~~☆としますね・・
胸も痛むわ・・。

キラーは、同監督の前作の「ブライドと偏見」、同じように
高慢な中にみえる、女らしさ、弱さを、上手に演じていたわけですけれど、
今回もその揺れる女心は、観ている観客の心をひきつけますね・・・・。
すごく、共感できます!!
私はこのような鼻っ柱が強いくせに
素直になれない・・そんな女性像がとっても好きだったりしますから・・・。

そんな彼女が図書館のひと時で一気に感情を吐き出して・・・・・・・
お互いに気持ちも高まって・・・・♪
うんうん!!!わかるわかる・・・となるわけです。
でもそれって、ある一定の年齢の人しかわからない感覚なんでしょうね。
当然、そんな流れを理解できない→少女もいるわけです。
え~~無理やりなんじゃないの?って思われてもしかたないかも・・。
説明もそのあとしてなかったですしね(説明できないけどね・・・笑)
子どもには無理でしょう・・・激しい情事の場面をみせつけられれば、
尋常ではいられないはずです(結構激しかったし・・・・)



もちろん、そこに行きつくまでには
いろんな勘違い&手違いがありましたよね。
彼が渡した手紙の件にしろ、噴水での行為にしろ、
少女にとってはそのすべてで様々な想像を広げてしまった・・。
そしてとどめがあの図書館の2人だもの。
彼女が文学少女だということもあったのだろうけれど、
そうでなくても思春期の少女たちは皆どこか、潔癖さと、想像力の豊かさを持ちえていると
思いますからね。
少女は・・・お姉さんに憧れを感じていた・・・
青年にも何がしかの感情を持っていた・・・
そのすべてが、否定されたような瞬間。
それが、逆に憎しみにもなるってことはあるかもしれないですよね。
そういう経緯がわかる分、ブライオニーへの気持には複雑なものがありました。
憎しみだけじゃない気持。
した行為は確かにひどいことなんですけどね。


ブライオニーは、一般的には非難されなくてはいけない人物ですよね。
若い恋人達の当然あっただろう、年月を奪いさったのだから。
かといって、ブライオニーの起こした出来事がなかったからといって、
彼らが幸せになったとはいい難いところもありますよね。
生まれも違うし、その何年後かには戦争が待ち受けているのですから。
でも・・・・確かなことは、運命を変えてしまったのは、自分=ブライオニーだったということ。、



ここで・・・突然、夏目漱石の「こころ」を思い出しました。
なぜ?・・・笑
親友を裏切った「先生」は、最後に自殺をしてしまうのですが・・。
こういう結末もあるんですよね・・・しみじみ。


まあ・・それは置いといて、
ブライオニーの小説家としての行為をどうみるか・・・読み取るかは
人にとって意見がわかれるところとなるんでしょうね。
自己満足か・・・・とか、色々とね、考えますよね。


ただ、私もよくわかりませんが、
ブライオニーは、ああするしか、気持ちの整理をつけられなかったということ、
それも死を目の前にするまで、何も出来なかったということ・・・・
それって、すごく悲しいことですよね。
それまで彼女がどういう思いで生きてきたのかな・・・と思うと
正直、せつなくもなるのです。
若いカップルには、図書館での情事が永遠になり
2人の心を結びつかせていましたが、
結局、ブライオニーには死ぬまで甘い記憶もなにも
なかった・・・感じですよね。痛みと苦しみしかなかった・・・。
世に出した何作かの小説しか自分を理解してくれるものはなかったっていうことですよね。
とっても寂しい人生だな・・・って思ったわけです。


冒頭は、上流家庭の熱い夏の一日。若いカップルが互いの思いに気付くと共におとずれる別れ。
続く場面は4年後。
戦争中、フランスの海岸で、帰路を待ち続ける兵士達。
同時にロンドンの病院は、負傷者で溢れる日々。
そして、その後。ブライオニーの晩年。
3場面、すべて登場するのが妹のブライオニー。




タイプライターが印象的に使われていましたね。
映画の中で流れている、曲はすべて素敵でした。
ピアノ音も優雅で印象的。
オペラ流れていましたよね。
病院内では、月の光・・・でしたっけ?

この映画を観た後
お家で
ニール・ジョーダン監督の「ことの終わり」を再見しました。
これは何故でしょう・・・笑
演出の方法、
同じ場面も視点によって解釈が違うというのは・・この映画にも
ありましたものね。それにタイプ音だし・・・。


この作品、またDVDでも鑑賞したいです。
海辺のカップル2人は美しかったな・・・・涙。
ジェームズ・マカヴォイ・・初体験。
背が低いんですけど・・・・・可愛い感じでした・・・・フフフ


つぐない

あるスキャンダルの覚え書き

あるスキャンダルの覚え書き (2006  イギリス)

NOTO ON A SCANDAL


監督: リチャード・エアー
製作: ロバート・フォックス アンドリュー・マクドナルド
アロン・ライヒ
スコット・ルーディン
製作総指揮: レッドモンド・モリス
原作: ゾーイ・ヘラー
『あるスキャンダルについての覚え書き』(ランダムハウス講談社)
脚本: パトリック・マーバー
撮影: クリス・メンゲス
プロダクションデ
ザイン: ティム・ハットリー
衣装デザイン: ティム・ハットリー
編集: ジョン・ブルーム
アントニア・ヴァン・ドリムレン
音楽: フィリップ・グラス
出演: ジュディ・デンチ (バーバラ・コヴェット)
ケイト・ブランシェット ( シーバ・ハート)
ビル・ナイ ( リチャード・ハート)
アンドリュー・シンプソン( スディーヴン・コナリー )
トム・ジョージソン
マイケル・マロニー
ジョアンナ・スキャンラン
ショーン・パークス
エマ・ケネディ
シリータ・クマール
フィル・デイヴィス
ウェンディ・ノッティンガム
アンヌ=マリー・ダフ



原作はゾーイ・ヘラーのベストセラー『あるスキャンダルについての覚え書き』。
監督は「アイリス」のリチャード・エアー。
ロンドン郊外にあるセントジョージ総合中等学校。
そこにある日、美術講師として
美しいシーバという女性が赴任してくる。
ベテラン教師のバーバラは、そんな彼女に興味を示す。
ある事件がきっかになって、急速に親しくなる2人。
やがて、シーバの家庭にランチに招待されるバーバラ。
上流階級の家庭生活を想像していたバーバラだが
シーバの旦那はかなり年上。生意気な娘と障害をもった息子の家族だと知る。
幸せそうな家庭生活に憧れも感じ、
同じ時を過ごすことができた彼女は喜びも味わうことができた。
ところがある時バーバラは、
シーバとある男子生徒の情事の現場を目撃してしまう…。



感想   面白かったです。
監督がリチャード・エア。
先日観た、「つぐない」でこのリチャード・エアー監督の名前を聞いたばかり。
イアン・マキューアンの「贖罪」は↑の映画の 監督・リチャード・エアー ・製作: ロバート・フォックス によってワーキングタイトルに持ち込まれたそう。
当初はエアーが監督する予定だったんだって。
でも別に企画があったので、ジョー・ライトに監督を譲ったとか。
なるほど・・・つながりがあったのね。
エアー監督の、「アイリス」も良かったし、結構期待してこの作品、鑑賞しました。
正解だったかな☆。

始まりから流れる音楽が・・・
あ~~~これ「めぐりあう時間たち」と同じじゃない?と思ったら
やっぱり、フィリップ・グラス。
メロディーラインが同じなので、どうしても「めぐりあう~」がちらついてしまいました。
最初に物書きが登場もしてくるので、同じような作品かな・・・って
意識しちゃいました。
でも題材は、全然違うのよね・・・・笑。
あっちの方は人生を考えるような深いテーマがあったんだけれど、
これは、出来事でいえば、ひどく、下世話な話。
格好のワイドショーネタですよ。
でも、そこにかかわった人物達の追い詰められていく、心理描写が
見応えあったので、ひき付けられてしまいましたよ。
ワイドショー的ネタというのは、ある種、身近に感じやすいってことでも
ありますからね・・。
部類としては心理サスペンス。
だから、音楽としてはどうかな・・・・。
音の印象が強いので、音に飲まれてしまうという感じはありました。
お話とメロディーに、どうも違和感があったかな・・・。


でも、気になったのはそこだけで・・・
あとは満足・・・☆。
こういう心理的にグイグイ来るタイプは大好き。

この映画と同じ系列としては
「Jの悲劇」。心理的に追い詰められていく状況は
観ている私も力が入ってしまいますね~~笑
一種の快感・・・笑
どうする・・・どうする~~~って。
こっちは、Jの悲劇と違って、女性同士の関係だから余計
身が入ってしまいました。



そういえば、DVDのこの映画の最後の収録されている作品は「Lの世界」。
(Lの世界は・・レズビアン映画でジェニファー・ビールスとか出ているのよね)
意味ありげだな・・・と思いながら、結局、Lの方は未見で返却しちゃいました。

さて、この映画。
主役の2人の女性より
夫君の方に、気持が向いてしまいましたよ。
夫が、あまりにも不憫でね・・・・
思いっきり味方になってあげたくなりました。


あとの女性2人は、それぞれ癖がありそうで
ちょっと一線置きたい状況でしたね。

年上の男と結婚してしまったシーバ。
情熱に任せた恋だったんでしょうね。
母親としては一生懸命やっていたようだけど、
妻としてはどうだったんだろう。
後に、年下の男の子との情事がわかって、家を出るときに
夫君がつぶやいていたよね。
もっと俺を頼りにしてくれたら・・・・・・・みたいなこと。違ったっけ?
夫としてのさ・・・信頼とか、尊敬の念とか・・・色々
なかったのかな・・・・・
だって、夫を大切にしていたら、どこかでやっぱり、ブレーキきくものね。
客観的に観て、この年上夫(ビル・ナイ・・いいじゃないの。髪の毛薄いけどいいと思うよ。
あのお子ちゃま学生なんて、比較対象にならないけどな~~。
やっぱ、体か?・・・笑  でも、ビル・ナイの方がいいと思うよ・・・。)
は家庭的で妻を愛しているようだったし、寛容さも包容力も持ち合わせていましたよね?
夫への不満としては、見当たらない気がしたけれど。
いや~~、家庭生活していれば、人には理解できない部分での不満は当然
あろうかと思うけどそれは、妻・夫、お互い様だしね。
結局、情熱=パッション→欲望のはけ口だけを
求めていただけと言う風に感じられ、シーバの浅はかさだけが目立っていたように
思います。だって、生き甲斐求めて働きに出てのに
結果が若い男に溺れる・・・。じゃあ、彼女のやりたかったことって
不倫なのってことになるでしょ?
なんだかバカっぽいもの。

この不倫・・・始めちゃうとやめられないのも、わからなくもない・・・
私はそうじゃないけど・、シーバみたいなタイプは簡単にはやめられないよね。
(このシーバは意志も弱いし、情に流されやすいタイプ。
さらに、人の心の裏を読むようなことをしないで、自分をいとも簡単にさらけ出してしまう
タイプでしょ?。バーバラにつきまとわれるのも
学生に迫られるのも、ありとあらゆるところに、スキがあるからに違いないのですよ・
学生にだって、カタチとしては引かかったって感じだよね)
この学生、本心じゃあないでしょ?まっさらな気持ち、純粋さで先生に惹かれたとは
映画の中では感じられなかったもの。欲望のみって・・感じじゃない?
あんな甘い言葉で、よろめいちゃうなんて、
シーバ、オバカすぎ・・・・・・笑



対する、バーバラ。
恐い・・・・。髪の毛までとっておいたなんて(日記に貼り付けかい?・・笑)
尋常じゃないですよ。
そういえば、浴槽の中で、バスの運転手に手を触られた云々って
独白していたけど、それは、あなた異常・・・。
そんなことで、体が反応していたら身が持たないよ。
猫が死にそうなときに、シーバ前にして
腕触りあっていたけれど、あの様子も気持ちが悪いね・・・
シーバも気付かないかな・・・・。気持悪いじゃん?
孤独な女性が、
自分の都合の良い風に相手を取り込んで、思うままに操ってしまうのは
なんとも恐ろしいね。
恋もね、愛もね・・・知らないと
友情の方にのめり込んでしまい、感情までも入り込んでしまうものなのかしら。
私には
想像できませんわ・・・。


妹さんがね、姉さんの趣味趣向には気付いていたってわけでしょ?
身内はよく知っていたってことよね・・・
知っていても、止められるわけないよね。
できたら、同じ匂いというか、趣向の人に近づけばいいのに・・・



最後はドッキリとした感じの終り方。
こういう人は
繰り返すというのはお決まりよね・・・・。
まるで、ホラー映画のジェイソンみたい。
懲りないでまた・・現れるって感じです。



シーバを許してしまう
ビル・ナイ。
やっぱり、あなたの寛容さに大人の男を感じたね~~~~
苦労すると思うけど
是非とも2人で添い遂げて欲しいと思います♪



個人的には家族内に、あまり友人を立ち入れないように
したほうがいいと思いますね。
揉め事の原因になるかも。
深入りせずに、仲良くやりたいですね・・お友達とは・・・笑

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くまとやまねこ   湯本 香樹実 (著), 酒井 駒子 (著)

くまとやまねこ   湯本 香樹実 (著), 酒井 駒子 (著)


くまは
大好きな友だちのことりを
突然なくしてしまった。悲しみのあまりくまは、部屋に閉じこもってしまう。
しかしある日くまは・・外に出て・・・。




感想
   湯本香樹実さんとは・・・

1959年東京都生まれ。小説『夏の庭 -The Friends-』で、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他を受賞。他の著書に、小説『ポプラの秋』、絵本『魔女と森の友だち』、童話『くまって、いいにおい』など。

   酒井駒子さんとは・・
1966年兵庫県生まれ。『金曜日の砂糖ちゃん』でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、『ぼく おかあさんのこと…』でZilveren Griffel賞他を受賞。絵本に『よるくま』『ゆきがやんだら』『こうちゃん』など。



いい本です
大人も是非、読んでみてください。
素晴らしいストーリーに、素敵な絵が加わり
上質な絵本となっております。

私はときどき絵本の読みきかせをしているのですよ。
だから絵本にも目を向けるのですが・・・。


あまり内容を語るともったいないので・・是非是非ご自分で。
絵だけでも、かなり満足がいくものだと思います。

それぞれの人が、色々な思いに浸り、
今ある時間を大切にしていくということをあらためて
感じ取って欲しいと思います。

その悲しみを見つめるだけでなく、希望を持って未来に生きて欲しい・・・





ぼくたちはいつも「きょうの朝」にいるんだ。ずっとずっと、いっしょにね

そうだよ、くま。ぼくはきのうの朝より、あしたの朝より、きょうの朝がいちばんすきさ

くまとやまねこ
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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