赤い指 著 東野圭吾
赤い指 著 東野圭吾
金曜日の夜。就業後も会社にいる前原昭夫のもとに
突然妻から電話が入る。
「早く帰ってきて・・・」
実母との揉め事か・・・と重い気持ちで帰宅した彼。
そこにあったのは少女の死体だった。
殺したのは・・自分の息子だった。
妻に頼み込まれ、死体を外に捨てるのだが、警察の目はごまかせられない。
追い詰められた彼らは、思いがけない行動をとる。
感想 直木賞受賞作の「容疑者Xの献身」の次の作品として発表されたこの本。
たまたま東野作品で、図書館に入っていたのがこれだったから
(最新作はいつも予約でいっぱいなの)流れで読みました。
主人公の前原の企ては、わりと早い時期でわかりました。
あ~~~、あの人を犯人に仕立て上げるんだな・・・って。
本来の犯人を隠すという方向は
前作の「容疑者~~」と流れ的には同じです。
最後の最後に、どんでん返しというか
衝撃的な事実が判明します。
これも前作と同じ。
刑事加賀と松宮のコンビが、犯人を追い詰めていくのですが
強引な手段で・・・というわけではありません。
隠蔽をした前原自身に告白をさせよう・・・・という
心優しい試みをします。
扱っている題材は
引きこもり・・・・・認知症・介護・・・嫁姑の関係・・・と
なんだか頭が痛い内容。
キャラは典型的なパターンです。
どこに家庭にもあるとおもわせます。
読んでいて暗くなります。
ただ、重めの題材を扱っているわりには、そんなにぶ厚くないので
軽い印象を持ってしまうかな。
私は社会派の作品はじっくり、どっしりした感じが好きなので
物足りない感じにも思いました。
もっと書き込んで欲しいわ~~~と思ったのです。
ただこんな重い話、延々と読みたいという人もいないかな・・
加賀刑事の推理は見事だと思います。
些細な出来事で、事件の本質に気付いたいう点。
ただ赤い指にまつわる
意外な事実というべきものが・・・
私には無理があるように感じます。
これは感動を促すようなものなのでしょうが、
不自然さの方を感じてしまって、素直に読むことが出来ませんでした。
そんな遠まわしな・・ことして・・・・!!と思ってしまいましたし
何より、考えられるの?本人が・・と思います。
感動を意識したつくりという感じがしなくもないかな。
サイドストーリーとして刑事の加賀さんと父親の関係がありました。
これも納得行かないな・・・
色んな親子関係があると思うけれど、
死ぬ時ぐらいさ・・・お互い会おうよ。
そこまで自分を追い詰めるのは何故?
罪の意識?
思いやりってそれが?
ここもう~~んというところでした。
加賀刑事は他の作品にも出て来るそうなので馴染みのある人にとっては
面白く読めるのかな。
次は、お友だちのお勧めでもある
「手紙」読んでみようと思います。

金曜日の夜。就業後も会社にいる前原昭夫のもとに
突然妻から電話が入る。
「早く帰ってきて・・・」
実母との揉め事か・・・と重い気持ちで帰宅した彼。
そこにあったのは少女の死体だった。
殺したのは・・自分の息子だった。
妻に頼み込まれ、死体を外に捨てるのだが、警察の目はごまかせられない。
追い詰められた彼らは、思いがけない行動をとる。
感想 直木賞受賞作の「容疑者Xの献身」の次の作品として発表されたこの本。
たまたま東野作品で、図書館に入っていたのがこれだったから
(最新作はいつも予約でいっぱいなの)流れで読みました。
主人公の前原の企ては、わりと早い時期でわかりました。
あ~~~、あの人を犯人に仕立て上げるんだな・・・って。
本来の犯人を隠すという方向は
前作の「容疑者~~」と流れ的には同じです。
最後の最後に、どんでん返しというか
衝撃的な事実が判明します。
これも前作と同じ。
刑事加賀と松宮のコンビが、犯人を追い詰めていくのですが
強引な手段で・・・というわけではありません。
隠蔽をした前原自身に告白をさせよう・・・・という
心優しい試みをします。
扱っている題材は
引きこもり・・・・・認知症・介護・・・嫁姑の関係・・・と
なんだか頭が痛い内容。
キャラは典型的なパターンです。
どこに家庭にもあるとおもわせます。
読んでいて暗くなります。
ただ、重めの題材を扱っているわりには、そんなにぶ厚くないので
軽い印象を持ってしまうかな。
私は社会派の作品はじっくり、どっしりした感じが好きなので
物足りない感じにも思いました。
もっと書き込んで欲しいわ~~~と思ったのです。
ただこんな重い話、延々と読みたいという人もいないかな・・
加賀刑事の推理は見事だと思います。
些細な出来事で、事件の本質に気付いたいう点。
ただ赤い指にまつわる
意外な事実というべきものが・・・
私には無理があるように感じます。
これは感動を促すようなものなのでしょうが、
不自然さの方を感じてしまって、素直に読むことが出来ませんでした。
そんな遠まわしな・・ことして・・・・!!と思ってしまいましたし
何より、考えられるの?本人が・・と思います。
感動を意識したつくりという感じがしなくもないかな。
サイドストーリーとして刑事の加賀さんと父親の関係がありました。
これも納得行かないな・・・
色んな親子関係があると思うけれど、
死ぬ時ぐらいさ・・・お互い会おうよ。
そこまで自分を追い詰めるのは何故?
罪の意識?
思いやりってそれが?
ここもう~~んというところでした。
加賀刑事は他の作品にも出て来るそうなので馴染みのある人にとっては
面白く読めるのかな。
次は、お友だちのお勧めでもある
「手紙」読んでみようと思います。

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