赤い指    著  東野圭吾

赤い指    著  東野圭吾


金曜日の夜。就業後も会社にいる前原昭夫のもとに
突然妻から電話が入る。
「早く帰ってきて・・・」
実母との揉め事か・・・と重い気持ちで帰宅した彼。
そこにあったのは少女の死体だった。
殺したのは・・自分の息子だった。
妻に頼み込まれ、死体を外に捨てるのだが、警察の目はごまかせられない。
追い詰められた彼らは、思いがけない行動をとる。



感想   直木賞受賞作の「容疑者Xの献身」の次の作品として発表されたこの本。
たまたま東野作品で、図書館に入っていたのがこれだったから
(最新作はいつも予約でいっぱいなの)流れで読みました。


主人公の前原の企ては、わりと早い時期でわかりました。
あ~~~、あの人を犯人に仕立て上げるんだな・・・って。
本来の犯人を隠すという方向は
前作の「容疑者~~」と流れ的には同じです。

最後の最後に、どんでん返しというか
衝撃的な事実が判明します。
これも前作と同じ。

刑事加賀と松宮のコンビが、犯人を追い詰めていくのですが
強引な手段で・・・というわけではありません。
隠蔽をした前原自身に告白をさせよう・・・・という
心優しい試みをします。


扱っている題材は
引きこもり・・・・・認知症・介護・・・嫁姑の関係・・・と
なんだか頭が痛い内容。
キャラは典型的なパターンです。
どこに家庭にもあるとおもわせます。
読んでいて暗くなります。
ただ、重めの題材を扱っているわりには、そんなにぶ厚くないので
軽い印象を持ってしまうかな。
私は社会派の作品はじっくり、どっしりした感じが好きなので
物足りない感じにも思いました。
もっと書き込んで欲しいわ~~~と思ったのです。
ただこんな重い話、延々と読みたいという人もいないかな・・


加賀刑事の推理は見事だと思います。
些細な出来事で、事件の本質に気付いたいう点。

ただ赤い指にまつわる
意外な事実というべきものが・・・

私には無理があるように感じます。
これは感動を促すようなものなのでしょうが、
不自然さの方を感じてしまって、素直に読むことが出来ませんでした。

そんな遠まわしな・・ことして・・・・!!と思ってしまいましたし
何より、考えられるの?本人が・・と思います。

感動を意識したつくりという感じがしなくもないかな。


サイドストーリーとして刑事の加賀さんと父親の関係がありました。
これも納得行かないな・・・
色んな親子関係があると思うけれど、
死ぬ時ぐらいさ・・・お互い会おうよ。
そこまで自分を追い詰めるのは何故?
罪の意識?
思いやりってそれが?

ここもう~~んというところでした。
加賀刑事は他の作品にも出て来るそうなので馴染みのある人にとっては
面白く読めるのかな。



次は、お友だちのお勧めでもある
「手紙」読んでみようと思います。

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π

π   (1997  アメリカ)



監督: ダーレン・アロノフスキー
製作: エリック・ワトソン
原案: ダーレン・アロノフスキー
ショーン・ガレット
エリック・ワトソン
脚本: ダーレン・アロノフスキー
撮影: マシュー・リバティーク
美術監督: マシュー・マラッフィー
編集: オレン・サーチ
作曲: クリント・マンセル
音楽監督: スーZ
出演: ショーン・ガレット  (マックス)
マーク・マーゴリス  (ソル)
スティーヴン・パールマン   (ラビ)
ベン・シェンクマン   (レニー・マイヤー)
サミア・ショアイブ  (デヴィ)
アジャイ・ナイデゥ ファロック
パメラ・ハート

マックス・コーエン(ショーン・ガレット)は天才的な数学能力をもつ男。
彼は1人数字の研究を続けていた。
そんな時、マックスは
世の中の出来事はすべて数式で解決できる
という考えにこだわるようになる。
同時に、マックスはユダヤ教のカバラ主義者、
レニー(ベン・シェンクマン)という男と知り合う。
彼は、モーセ五書が「神から送られた数の暗号」という説を聞く。
マックスはこの話から、何か新しいひらめきを得ようとする。
マックスには、同じ数学仲間で友人のソル(マーク・マーゴリス)という存在がいた。
ソルは以前「π」の研究をしていたのだが、突然、その研究をやめてしまった
という経緯がある。
ソルはマックスに数字にのめりこむな、と忠告する。
しかし、マックスはどんどん自分の研究にのめり込んでいき・・・
次第に妄想をみるようになっていった。




感想   1998年のサンダンス映画祭において最優秀監督賞を受賞した作品。
サンダンス映画祭には個性的な作品が多いので注目しています。
ただ、たまに、ついていけない作品もあったり・・。
それがこれ・・・笑


ダーレン・アロノフスキーは今年の第65回ヴェネツィア国際映画祭において、
最新作『The Wrestler』(主演:ミッキー・ローク)が
金獅子賞を受賞しましたよね。
公開は未定ですけど、いづれまた話題になると思いますので
ここらで監督作すべて制覇しようということで、この作品に挑戦したわけです。

ちなみに、2000年・・『レクイエム・フォー・ドリーム』
2006年・・・『ファウンテン 永遠につづく愛』ですね。
そして原点「π」。

他の2作以上・・・・にこの「π」は凄いです。


正直、内容はよくわかりません・・・・笑
もともと数字&数学のお話ですから
もっとわかりやすくしてもいいのに・・・と思うのですが
すべて主役の彼の頭の中で進行していくようなお話です。


そもそもπの謎もわかりません。


クリスマンセルの曲は良かったですけど。


数学に弱いもので
凡人の私には良さがわかりません。


薬のシーンはこの次の作品、レクイエム~~につながるものを
感じました。
ちなみにモノクロ映画です。


色んな意味で最新作は楽しみです
ミッキー・ロークどんな演技をしているのでしょうか。
知りたいような知りたくないような・・・
不安です。

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容疑者Xの献身 著  東野圭吾

容疑者Xの献身    著  東野圭吾


映画の内容参照




感想   映画を観てから、原作を読みました。
あらすじは、映画と同じなので省略してます。
展開をすでに知っているわけですから、さらに、読みやすかったです。
驚いたのはやはり、石神の容貌ですかね。
このお話から、映画の堤さんのイメージは湧いてきませんね。
ダルマの石神で、目は細く、髪も薄い。
柔道部の顧問ということで、
ずんぐりむっくり・・、でもがっしり感あり・・ですか。
頭の回転はさすがに早く、論理的に述べる様は
理数系の天才ということを文面からもひしひし感じます。

でも堤さんで良かったかも。

原作どおりの雰囲気で誰?って思い浮ばないし、
みている側が何かしらの気持が入り込めるような
存在でなければいけないのだから。演技力もないとね・・



やはり、映画を観てからだと、どうしても違いというものに
興味をもってしまいますね。
ストーリーがわかっている分、その相違について、気が回ってしまうのは
致し方ないのかも。

だからといって、イチイチあげていても、それは作品の本来の感想には
なりませんよね。

ただ、どうしてもここだけは思ったのは
工藤の存在です。

本では工藤、かなり出番の多い人物でした。
そして魅力的でもあります。けっして妖しい人物ではなかったのです。
彼女の気持の揺れの原因になる1人というのも当然かと思いました。


でも映画のダンカンはやっぱり違うな・・・・。
容姿から入ってはいけないのだろうけれど
どうもイメージが違うの・・。これ石神で感じたのとはまた別の感じ。
主人公が、幸せになりたい相手と思える人物には思えなかったけど。
いい人だと思うけれど、ダンカンは見た目がインパクトありすぎのような気がします。
だた個人的な意見で。


やっぱり、原作があとなので
感動というなら、映画のほうが上になってしまうのはしょうがないですね。
最初に本を読んでいたらどうかな・・・
感動は覚えたかな・・

献身についてだけど。
それはやっぱり、どうよ・・・という気持がどこかにあります。
映画ではその部分を感じさせないだけの迫力があったけど、
あらためて2回目、同じようにストーリーを追っておくと
ムムムと疑問もわいてきます。
歯車になった彼の・・
その人生が不憫だからかな。
そして、自分と好きな女性しか見えない、考えない。
そういう世界を良しと認めるのは、いいのだろうかという思い。
愛ゆえに、こういう行為をしてしまう
こういう判断しかできない男の哀れさを感じましたね。




もちろん、推理部分は、なるほど・・と思えて
面白かったですよ。
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体育座りで、空を見上げて    著   椰月 美智子

体育座りで、空を見上げて    著   椰月 美智子



主人公は和光妙子。彼女の中学入学から卒業までの3年間を
克明に綴った物語。




感想   椰月さんの新作。前回「しずかな日々」も大変良かったので
早速予約しました。

この物語は、あらすじにもあるように、主人公の中学生活3年間の記録です。
とくに、大きな事件が起きるわけでもなく、日々起こった出来事が淡々と描かれるだけです。
その都度、様々な感情をもつ、主人公に、自分自身をほんの少し
重ねてみたりもします。
こんな風には思っていなかったな・・・・とか
それは私も感じるかも・・・・と、思ってしまうのですよね。
漫画の「ちびまる子」ちゃんをみて、そうそう・・・!!!と激しく同調してしまう
あの感じによく似ています。
作者は1970年生まれということで、感覚的には近いものがありました。
その中学生時代の社会事情は(ちょっとずれますが・・・笑)私にとっても
懐かしいもの。


尾崎豊に浜田省吾、早見優も、H20も懐かしい・・。
カルチャー・クラブのボーイ・ジョージ(ハンプティ・ダンプティですか・・・笑)
当時、流行りました。
ジャッキーチェンは私も嵌っていたし、
「アウウトサイダー」も当時好きな映画でした。懐かしい名ばかりでうれしい・・
そうそう、マット・ディロンもトーマス・ハウエルもいました!!!いました。
主人公はパトリック・スウェイジ好きと言っておりましたね。
映画での彼はお兄さん的な魅力を出しておりました。
そういえば、ウィリアム・カットの名前も出てきました。
主人公のわっこは、かなりマニアックな好みですね・・・笑



中学3年間は、心も体も大きく成長する時期。
大人たちの多くが、この物語と同じような心の変化を経験しているはずです。
もちろん、時代が違えば、感覚のズレはあろうかと思いますが・・・。

私は、自分と似たような中学時代時期ということで
楽しみながら読みすすめることができました。
同時に自分の子どもの年齢ともダブルので、参考にさせてもらう
ところもありましたね。



物語には、男女の付き合い・・について
色々書かれていましたが・・・
当時の私の体験では、あまり付き合う人はいなかったな・・。(うちの中学校)
好きな先輩にチョコあげたりとか、ラブレターあげに友だちにつきあったりしたとか・・
恋愛話はいろいろあったけれども、実際2人で付き合っている姿は
見たことなかったですね(高校からはいっぱいいたけど・・・)
わっこちゃんが、言っていたように
付き合うってどういうこと?という感覚は、私もその頃、同じくもっていたかも。
小学校の同級生だった男の子が、この3年の間で
男女交際するような男に成長するって、やっぱり、驚きの事実であるんですよね。
もちろん、自分も同じように成長しているわけですけどね。


「恋にはほんの少しだけ興味があったけど、でも今のところ好きな人もいないし、
っていうか、好きな人どころではなくて、自分のことだけで精一杯だ。
私は、自分をたっぷりと持て余していた。理不尽に怒り、親に当り散らし、自分で自分を
コントロールできない」

わっこちゃんは、親に対しての反発が凄かったです。
これはちょっとね・・・。
タオルでもバシバシはいただけないかな。
さすがに、私は親を叩くようなことはしなかったので、ここら辺は
納得いかなかったです。思春期って難しいのね・・。


男性にはちょっと???の世界かもしれませんね・・・。


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拳さんの

風のガーデン始まりましたね。
すでに2回分、終了し、今日が3回目。

前回は息子さんの出演を確認しました。
お医者さんの役で、主役の中井さんの、がん告知をしておりましたね。
複雑な心境だったのかも・・・と思うとなんだか胸が詰まります。

ワンチャンのほたるが亡くなったときの拳さんの言葉。
胸に染みたな・・・。
人は皆死ぬんだってこと。
愛しいからかなしいんだってこと。
ご自分に言い聞かせているようなそんな重みさえ感じました。


私は・・北の国からも好き。
久々に、心待ちにしているドラマです。
平原さんの歌声も素敵ですね。

今後、かなりつらいシーンも多くなるかと思いますが
大切に観ていきたいと
思っております。
毎回録画しての鑑賞になりますので、時間はかかると思いますけど・・。
じっくり味わって見ております。


緒方拳さんの作品
皆さんも色々思い出していることと思います。

私も、鬼畜、復讐するは我にあり・・・の
ギラギラした演技に大変魅了されました。

90年代のドラマも好き。


最後の作品ですけれど
楽しみたいと思います。
追悼番組でのドラマも録画しているので、そのうちみたいです・・

容疑者Xの献身 

容疑者Xの献身   (2008   日本)

監督: 西谷弘
製作: 亀山千広
プロデューサー: 牧野正
和田倉和利
プロデュース: 鈴木吉弘
臼井裕詞
エグゼクティブプ
ロデューサー: 清水賢治
畠中達郎
細野義朗
企画: 大多亮
原作: 東野圭吾
『容疑者Xの献身』(文藝春秋社刊)
脚本: 福田靖
撮影: 山本英夫
美術: 部谷京子
編集: 山本正明
音楽: 福山雅治
菅野祐悟
主題歌: KOH+
『最愛』

出演: 福山雅治  ( 湯川学)
柴咲コウ   (内海薫)
北村一輝   (草薙俊平)
松雪泰子  ( 花岡靖子 )
堤真一   (石神哲哉)
ダンカン   (工藤邦明)
長塚圭史   (富樫慎二)
金澤美穂   (花岡美里)
益岡徹    (葛城修二郎)
林泰文    (柿本純一)
渡辺いっけい (栗林宏美)
品川祐  ( 弓削志郎)
真矢みき  (城ノ内桜子)
リリー・フランキー
(友情出演)
八木亜希子
石坂浩二
(特別出演)
林剛史

福井博章
高山都
伊藤隆大



 東野圭吾の『ガリレオ』シリーズ初の長編。
直木賞受賞作の『容疑者Xの献身』の映画化。
顔は潰され、指も焼かれて指紋が消されていた
遺体が発見される。
貝塚北署の刑事・内海は先輩の草薙と共に、捜査を開始。
被害者は富樫慎二。彼らは、別れた妻・花岡靖子へ聞き込みに向かう。
しかし、彼女には完璧なアリバイがあった。
彼らは“ガリレオ”こと湯川学に捜査の助けを求める。
そんな折、靖子のアパートの隣に住む男・石神哲哉が、
湯川の学生時代親友だったことがわかるのだが・・・。





感想   テレビドラマを全く観ず、原作も未読での、鑑賞。
余計な知識がない分、素直に楽しました。

理系の方が考えるだろう、なるほど・・そうか・・・というトリックでしたね。
数学者と物理学者という登場人物ですから、難しいトリックの数々かと
思いきや、そうでなかったのが良かったのかもしれません。
また、犯人である石神に、心を寄せることができる展開で、
ラスト、数分は目頭が熱くなりました。
堤さん・・・うますぎ・・・。
特に最後の慟哭シーン。
思わずこちらも・・涙。

犯した罪は冷静に考えれば、自分よがりだと思われるのに、
そう感じさせないほど、犯人石神に
感情が入り込んでしまうんですよね。
これは原作のキャラ設定にあるんでしょうけれども
堤さんがそれをリアルに演じてくれたというのもあるでしょう。
天才数学者と呼ばれながらも、家庭の都合で院には残れず
数学教師という道にしか進めず。
その教師生活でも、自分を理解してくれる人はいず、
自分に居場所がない状態。
天才うえの孤独というか・・悲しみが、観ている私たちにひしひし伝わってきました。

花岡靖子への思い。
彼女が何をどうしたってわけじゃない・・。
石神に特別になにかしてあげたということじゃない・・・。
彼女はただ、ありのまま過ごしていただけのこと・・・。
これは、彼の石神の、
彼にしかわからない感情。

彼にとって、彼女がどういう存在だったのか・・・。
その意味を理解した瞬間、
こみ上げてくるものがありましたね。
彼女の存在は彼にとっては生きるエネルギーであったということ。


今までそういう人と巡りあえなかった・・・
やっと巡りあえたのに、こういう運命になってしまうと悲劇。
生きることに不器用で
幸せを逃がしてばかりいる彼に・・
どっぷり感情が入りました。


松雪泰子の儚げな姿もいいのですけれど
娘も良かったですね。
ああいう家庭環境でも、とても素直そうな子ども。
偏屈な隣にすむ、数学教師にも
無邪気にあいさつしてくれるんですよ。
奥さんに恋・・という以上に、娘の存在も大きかったのではと
思ってしまいましたよ。



映画では堤さんがどうしても目立ってしまったかな・・
物語の主人公も石神だったし、これはしょうがないことかもしれませんね。
福山さんはいつもどおりの福山さんでした。
それで充分です・・・笑
柴崎コウはこの映画の場合、役としても重要では
なかったですよね。
いてもいなくても・・・状態で。
女性である意味もないですし。
テレビの延長ということでは、かかせなかったのかもしれませんね。

ところで、花岡さんと
交際をする男は
ダンカンでしたね。
てっきり・・悪いやつかと思いました。
いやらしい親父かと・・・笑
でも、いい人っていう設定でしたよね。
原作はどうなの?

また石神のキャラというか風貌は原作ではどうなの?
原作ファンはこの人選、どう感じたのかな。
色々気になりました。原作読めばいいんですよね。


石神は、湯川に「君は若々しくていいな・」と容姿を
気にするような発言をしていました。
それを湯川はピン!!ときていましたが・・・。
このとき
私は堤さん、演技していても充分素敵よ・・と思ってしまったのでした・・・ハハハ・・

がいっれお

カラスの親指   著 道尾 秀介

カラスの親指   著 道尾 秀介



詐欺師の武沢と相棒の鍵師テツ。
以前は2人とも普通の男だったが
借金取立てやに人生狂わされ
今は、裏社会での生活。

そんな彼らは
「仕事」の途中で若い女性と知り合う。
彼女はまひろ。
ひょんなことから同居生活。
やがて彼女の姉とその恋人も同居するはめに

そして、武沢がかねてから恐れていたヒグチという男が
現れたことから、彼らは、一大芝居をうつことになる。


感想   いや~~、今回も騙されました。実に鮮やかですね。
詐欺師が主人公ということで、彼らに騙される人物たちがどのようになっていくのかを
こちら側から(読者が)、面白そうに眺めていればいいだけだよね・・・と
高く食っていたら、大きくはずされちゃいました。
その騙される対象者には、私たちも含まれていた・・・・笑

でも、悔しい・・・という思いは全然なし。
むしろ、いい話じゃないか・・・・という感動すら覚えてしまうのが
このお話の魅力であるのだな・・と思います。


カラスの親指・・・、誰もが、読む前はピンときませんよね。
素人・・玄人・・のもじりで、黒→カラスというのは
なんとなくわかるきもしますが、この親指の意味。
これは想像もしなかったことです。
説明されるその箇所をそのまま、自分自身、実行に移してしまうのは
当然かもしれませんね。
だって、興味深い事実だったんですもの。
思わず、なるほど・・・と感心してしまいました(電車の中で読書していたもので
妙な仕草をしてしまった自分・・笑)



詐欺の過程は興味深く思えることが多かったですし(銀行での詐欺とか、ペットショップでの餌とりのための詐欺とか・・まあ・色々とあるものね・・・と感心)
登場人物それぞれの、コメディタッチのやりとりも、
毎回、毎回、クスリ、クスリとさせてもらいました。
さりげないところが、ツボにはまったかな。
例えばね、武沢がまひろからかと勝手に勘違いしてしまうメールの件。
いかにもありそうな出来事でしたよね。

<ほんとうは感謝してます。助けてくれて嬉しかったです。>
こんなメールもらったら、武沢だって、うれしくなちゃうよね・・・。
それがね・・・笑
誰だって、話の流れから、まひろからだと思うのにね・・。
そういう、ちょっとしたミスリードさせるところが、話のもっていきかたとしてうまいな・・。


詐欺師の生き方を描いていますけれど、
それがいい!!といっているわけでなく、そうしなければ、いけなかった悲しい人間たちを描いているこの物語。借金取立て屋に運命を替えさせられてしまった人たち。
人生ってままならないものだったりします。
でも軌道修正はいつでもできる・・
そのことを教えてくれたのは・・・一体誰なのか、というのが鍵。
ネタバレしてませんよね。


人間はやっぱり、信頼しなきゃ生きていけない。
絶対に1人じゃあ無理。
人は人を信じなきゃいけない。

やっぱり、そうなんですよね。わかっているのですが、
でも、詐欺的な行為が世の中多いのも現実。
大事なことが、どんどん忘れ去られるような気がして寂しいです
疑ってばかりじゃあ悲しいですものね。



ミステリーに加え、家族の繋がり、人と人との繋がりに
とっても温かいものを感じることができ
後味の良い物語となっております。

是非、読んでみてくださいね~~~
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ピンクの神様   著  魚住  直子

ピンクの神様   著  魚住  直子


様々な年代の女性たちを主人公にした
7つの短編集。
児童文学の著者のはじめての
大人向けの作品集。




感想   大人向けということですが、従来の児童文学の作品集と路線は同じ。
主人公の年代が幅があり、描かれる世界が大人社会になったという感じです。
相変わらず、主人公の心理描写は鮮明で、共感もてる部分は多かったです。
男性と違って女性同志の人間関係は
どうも、ねちっこい、感じがし、一種、独特でもあります。
大なり、小なり、そういう人間関係は
女性なら一度は経験しているはずです。
あとはそれにどう対処していくか・・。
それは性格的な問題につながっていきます。

この物語の主人公たちはどれも、
深く思い悩んでしまうタイプ。
男性がみれば、なんでそんなこと・・・と思うこともあろうかと
思いますが、それが女性なんです・・・としかいえませんね。

短いお話なので、読みやすいですし、
感情移入もしやすいです。
話の流れとして、最後は皆、解決策がみつかります。
希望がもているという感じです。
それも、意外と些細な出来事の末です。
要は、ものの考え方、見方なのでしょうが
そんな簡単なことも見失っていたのかというようなことはよくあることでも
ありますね。


現実的にはそんな簡単にはいかないよと思うところもありますが、
読むことで前向きになろうという気持ちは
湧いてきますので
元気にはなれるでしょう。

ではそれぞれの感想。


<卒業 >

高校卒業後、消防士になった後藤寿々。
高校時代の友人のえりと友香との楽しい思い出ばかり引きづる毎日。
彼女たちはいまだ学生。
卒業しても会おうねというものの、なかなか都合も合わず
話もあわず、すれ違う毎日。どんどん友だちが離れていく
不安になった寿々は、仕事でもミスをし・。

★自分だけが違うという疎外感。
友だちを独占したいという嫉妬心。
女の子って時折そういう感情、もってしまいますね。
自分は自分と思っていても、なかなか割り切れなかったり。
仲の良い友だちにこだわりすぎてしまうと余計、新しい世界に
馴染みにくくなるんですよね。
昔の友だちと仲たがいしたわけではないけれど、
生活パターンが違えば当然、距離間もちながらつきあうことになるはず。
それは悲しいことでなく、当然の流れなんです。
自分の居場所、世界をしっかりもつことによってまた付き合い方も変わってくるはず。
ベトベトしただけが友だちじゃあないんだから。

この本の中では一番面白かったです。
余談ですが、私も職場は男ばかりのちょっと特異な世界でした。
でも男ばかりの方が仕事はしやすいです・・・・


<首なしリカちゃん>

専業主婦の林可奈子。
娘の里奈が幼稚園に入園。自分もママ友探しに懸命になる。
洋服のセンスで自分との相性をはかるが・・。



★恥ずかしながら・・・経験あります。
初めての幼稚園で、友達欲しいというのは正直、ありましたね。
お洋服で自分との相性をはかるというのも、理解できますよ。
そこまで露骨ではないけれど、
私も、やっぱり、自分に合いそうな人というのは
雰囲気で感じとるタイプ。その一つに洋服はあるかもしれません。
でもやはり、話してみないと、わからないかな・・・・・・笑
たまに、見た目と違う場合もありますから。
また、きかっけを逃すと、グループができてしまうというのも
わかります。
女性は群れるんですよ。
そして、趣味、趣向が合わないと、はずすんですね。
悲しいかな・・・これ、あります。
最近は、あまり無理しないで付き合える
人としか付き合いませんけれど。
昔は、色んな意味で無理していたところあったかな・・・なんて
過去を思い出しました・・・笑


後味はいい話です。
先入観をもって人を判断しない方がいいということでしょうね。

<ピンクの神様>

両親の不仲に悩む小学生の葵。
彼女は神様を信じていた。
学校での彼女は、五人グループのリーダー。
時折、誰かを一週間程度無視するという
ゲームをしていた。
そんなある日、1人の子を無期限、無視しようとし・・・。


★ いじめの話です。
いじめる子が主人公。
これはどちら側にも経験がなしなのでわかりませんが
無視・・自体は傍でみていても、非常に嫌な手段と思います
女子のいじめでは一番多いんですよね。
仲間はずれ。
いじめっ子にもそれなりの理由があるのですが
でもね・・・・だからといって、容認はできないですよね。
これも、後味がいいので、一安心。




<みどりの部屋>

主人公は文子。
転職し仕事に慣れたこの頃。
しかし、社内の人間関係に悩まされるようになる。
ストレスを感じるたびに
観葉植物を買い部屋に持ち帰るようになるのだが。


★女性の人間関係・・これはちょっと経験アリかな。
女性ばかりの職場というのも経験していますので。
確かに、女性の場合、同僚の悪口って・・・出るのよね。
これも人は人・・・とマイペースでいるしかないですよね。



<囚われ人>

主人公は年配の女性、典子。
彼女は文房具屋を営んでいた。
彼女はいい人に思われていたのだが意外な過去が・・


★  彼女の過去にビックリ。
ちょっとした行為が大事になるんですね。
ただ、幼稚園関係の人間関係・・・これ先ほども言いましたけれど
わかる気がします。
若いとそういう些細なことが、人生最大の悩みになっちゃうんですよね。
このお話に登場する若いママさんの愚痴も理解できたもの。(この典子に愚痴を
言いに来る人は「首なしリカ」ちゃんに登場してくる人物と思われます。
また第一章の「卒業」の主人公らしき人も愚痴を言いにくるので
読みくらべると面白いかも)
今なら、気持の持ちようって思えるけれど
・・・若いときは気付かないことが多く
浅はかだったりするんですよね
(えらく、年寄り臭い感想・・・笑)



<魔法の時間>
中一の新山ひな。
合宿で友人たちが
自分の悪口を話しているのを聞いてしまい、眠れなくなってしまった。
深夜、起きていると、クラスで浮いている昌本さんが部屋を抜け出すのを
発見し・・


これは中学生の人間関係。
自分がどういうキャラで過ごせばいいのかというのを
真剣に考える主人公。
重松さんの作品にも出てくるタイプです。

自分を偽って過ごさなければいけないのって本当大変。
これは経験なし・・なんだけれど。
自分は自分と思えないのは若い証拠なんだろうね。
自分の子は大丈夫かと心配してみるが
うちは、マイペース・・・笑



<ベランダからキス>

二十二歳の田之上佐紀。
同棲相手・祐治とアパートに引っ越してきたが
彼との仲がうまくいかない・・
隣人のおばさんのおせっかいな態度にうんざりしていたのだが・・


★専業主婦を馬鹿にしてはいけませんよね・・・・。
年代が違っても話が合う人もいるはず。
相手を思いやる心は大切です。
病気のときはやっぱり誰かに世話してもらいたいものね・・・



<小さい世界で生きている人の悩みを軽蔑する人がいる。
もっと大きな世界で体を張っていきていると自負している者たちだ。
その者たちは、閉じ込められた小さな世界に住む者の悩みなんて
とるにたらないことだと信じている。
でも、と典子は思う。そういう人達だって永遠に大きな世界にいるわけ
じゃないだろう。自分が閉じられた小さな世界の住人になったときでも馬鹿馬鹿しいと
言い切れるか>

「囚われ人」の典子の心の声。

誰でも悩みはある・・それを吐き出すことが出来るかどうか・・・
聞いてくれる人がいるっていうことも大事なんですよね・・・。
だから私はこういうブログをやって間接的にだけど、ストレス発散
しています・・・笑


女性向けですけど、
読んで欲しいな~~~♪


ピンクの

宮廷画家ゴヤは見た

宮廷画家ゴヤは見た(2006  アメリカ・スペイン)

GOYA'S GHOSTS


監督: ミロス・フォアマン
製作: ソウル・ゼインツ
製作総指揮: ポール・ゼインツ
脚本: ミロス・フォアマン
ジャン=クロード・カリエール
撮影: ハビエル・アギーレサロベ
プロダクションデ
ザイン: パトリツィア・フォン・ブランデンスタ
イン
衣装デザイン: イヴォンヌ・ブレイク
編集: アダム・ブーム
音楽: ヴァルハン・バウアー
出演: ハビエル・バルデム   (ロレンソ神父)
ナタリー・ポートマン   (イネス・ビルバトゥア/アシリア)
ステラン・スカルスガルド    (フランシスコ・デ・ゴヤ)
ランディ・クエイド    (国王カルロス4世)
ミシェル・ロンズデール  ( 異端審問所長)
ホセ・ルイス・ゴメス トマス・ビルバトゥア
マベル・リベラ マリア・イザベル・ビルバトゥア
ブランカ・ポルティージョ
ウナクス・ウガルデ
フェルナンド・ティエルブ
デヴィッド・コールダー


18世紀末、スペイン国王カルロス4世の宮廷画家に任命されたフランシスコ・デ・ゴヤ。
1792年、ゴヤは2枚の肖像画を描いていた。
裕福な商人の娘、イネスと威厳に満ちたロレンソ神父の絵だ。
ある日、イネスが審問所への出頭を命じられる。
カトリック教会で、異端審問の強化されることとなったからだ。
提案したのはロレンソ神父だった。
誤解だと信じ、懸命に説明するイネスだが、神父たちは
認めようとしなかった。そして・・。



感想   ミロス・フォアマン監督&俳優陣も豪華ということで鑑賞♪
ゴヤの知識もなく、歴史的背景にも詳しくないので
不安材料はいっぱいだったのですが、内容は理解できたので、ホッと一安心。
ただ、スペインの歴史ぐらいは、理解しておいた方が良かったかな・・・とも
思いました。
もちろん、ゴヤについても、ちょっと知識があった方がいいかな・・
(すみません、私が無知すぎるのですね・・・泣)

「アマデウス」と同じくらい重厚な作品ではありますが
私としては、「アマデウス」の方が上にいくかな・・・。
それは前述の自分の知識が薄かったというのと
絵より音楽の方が入り込みやすいということだと思います。

もちろん、この作品ならではの、魅力は沢山ありますよ。
歴史の中で描かれる人間たちの運命には興味深いものを感じました。
監督がお年を召してから、このような骨太の作品を
製作してくれることにうれしさも感じています。

題名どおり、ゴヤが見た・・・世界です。
ゴヤの生涯を描くといった伝記映画ではありません。また、神父と少女との禁断の愛・・・みたいな言葉が並んでいる紹介文もありますが、それもまったく違いますね。
もっともっと、重く、残酷・・・悲惨です・・・泣
ロマンチックさは微塵もありませんでした。


少女も、神父も、時代の犠牲者であろうかと思います。特に神父の
主義主張の変わり身には驚きです。追放され
考え方も変わってきたということでしょうか。
しかし、権力にこだわるのは相変わらずです。

モデルとして彼らと出あったゴヤ。
その後の人生をも、この目で観ることになろうとは
ゴヤもであったときは気付きもしなかったでしょう。

ゴヤは語り部であり、時代の流れをそのまま、絵に表した画家。
彼は宮廷の画家でしかなく、何か大きな行動をしたわけではありません。
イネスが囚われの身になっても助けることもできなかったわけです。
そんな大きな力もなかった・・・。
その時代をありのまま、絵として形に残すことことが彼の主張でもあったのでしょうか。劇中では
彼の版画製作過程が描かれているのですが
そこは、なるほど・・・と
勉強になりましたね。



純粋な少女に比べると
神に仕えるものとして描かれる神父は実に嫌なやつではあります。
嫌なやつというより、いやらしい感じ。
あのしゃべり、自体、いやらしいです。ハビエル・バルデムが演じるということで
すでに相当不気味です・・・笑


宗教がどれほどの意味を持つものか
私には理解できず。 当時はこんな意味不明な行為が行われていたのですね。
あんな些細な出来事で、拷問にかけられ、罠に嵌るような形で
牢獄にいれられるのは、不条理でたまりません。

神父も神父で都合が悪くなれば
イネスを救うこともせず、ほうりだす形。
神に祈りをといいながら~~欲望にかてず、ちゃっかり、することは
して、そのまま放置とはなんたる、神父。
その後の,15年後のイネスへの対応も、不誠実としか言いようがありません。

時代が変わると、ロレンソは異教徒審判の卑劣さをを追及し、自分が以前いた
教会幹部たちに、罪を償うよう命じます
死刑を要求するんですよね。
しかし、時代の流れはそのままでは収まらず
ナポレオンから離反する者が出始め
教会の立場が再び復活するのです。
そうなると今度はロレンソが、罪深い人に・・・。

政治の流れで権力がいったりきたりする様は
実に愚かしいです。
教会っていったいどういう存在なのでしょう。
結局、ロレンソはその後生き方を変えることはありませんでした。
それはそれでアッパレだったのかな・・と思ったりもします。
彼もまた時代に運命を弄ばれた
1人なんでしょうね。




それにしてもイネス。不憫で不憫で。
15年の年月を経て、観たイネスはもう別人
ナタリーですか、あなた・・と声かけそうになりました。

2役を演じているナタリーが見所です。

精神病院のシーンはやはり、カッコーやアマデウスを思い出しましたね。


エンドクレジットではバックに沢山のゴヤの絵が
映ります。
映画で絵の鑑賞もできるとは贅沢だな・・・と思いましたね。

歴史&絵の好きな方は是非~~
ナタリーの拷問シーンだけは女性としてはちょっとつらかったです。



語や
語や1




モーテル

モーテル   (2007  アメリカ)

VACANCY


監督: ニムロッド・アーントル
製作: ハル・リーバーマン
製作総指揮: グレン・S・ゲイナー
ステイシー・コルカー・クレイマー
ブライアン・パスカル
脚本: マーク・L・スミス
撮影: アンジェイ・セクラ
プロダクションデ
ザイン: ジョン・ゲイリー・スティール
衣装デザイン: マヤ・リーバーマン
編集: アルメン・ミナジャン
音楽: ポール・ハスリンジャー
出演: ケイト・ベッキンセイル  ( エイミー・フォックス)
ルーク・ウィルソン   (デビッド・フォックス)
フランク・ホエーリー   (メイソン)
イーサン・エンブリー   (自動車修理工の男)


車の故障のため、やむなく寂れたモーテルに宿泊することになってしまった
デビッドとエイミー。
彼らの夫婦関係はすっかり冷えていて、離婚が決定的な状態。
険悪なまま、薄汚れた部屋で過ごすことになるのだが
偶然、目にしたビデオには、
恐ろしい光景が映っていた。




感想   シンプルなつくりでしたけれど、
それがかえって、良い感じで面白く見ることができました。
凝ったサスペンスもいいけれど、こういう素朴な感じもまたいいですね・・・。
時間も短かったですし、思ったより流血シーンは少なく
唯一の残酷なシーンと思われるビデオ場面も、一部だったので
みやすかったです。

犯人たちは
人が恐れ慄きながら、死んで行くシーンを撮影して楽しんでいるだけ。
快楽殺人者なのですよね。
いや~~~、恐いですよ。
異常者ってどこに、潜んでいるかわからないですね。
見るからに妖しいモーテルではありましたけれど、
まさか殺人集団がいるとは、誰も思いませんからね。

モーテルに訪問したときに、聴こえた、数々の悲鳴。
主人公たちはあ~~~、あの手のビデオかって思ったんでしょうね。
管理人のリアクションもそうでしたし。
それにしては、悲鳴のトーンが違うような・・・笑。
しかし、殺人ビデオとは誰も想像できないから、しょうがないでしょうね。



モーテルの実態がわかってからは
犯人と主人公たちの鬼ごっこ状態。
捕まったら負け。殺されちゃうんですね。


観ている私も主人公たちのハラハラ、ドキドキを
共有していました。

過去のビデオに写っていた人たちは、あまり知恵もなく、懇願するだけだから
あっさり襲われちゃったんですね(普通はそうだろうけど)
でもこの夫婦、知恵出し合います。
特に、夫の行動力には、素晴らしいものを感じましたね。


冷え切った夫婦だったのに、この危機的状態に出くわすことで
お互いの絆の深さを再確認できたという、利点も生じます。
こんな状態にならないと、お互いの大切さを感じられないというのは
悲しいですけれど。


夫偉いですね。
妻を救おうと一所懸命で。
危険も顧みず。

夫はもともと妻には未練あったみたいでしたけれど、妻の方がこだわっていたという
感じでしたからね。


この手の作品は最後にオチがあったり、
不条理な展開だったりというのも多いのですが
今回は別。

気分がすっきりするラストでしたね。
え~~~そんな夫・・~~~♪・
と思わなくはないですけれど、
ず~~~と応援していた夫ですもの、
こまごま、文句いいません。
それだけ、頑張ったんだ・・・ということで。



ところで、この映画特典映像が付いておりました。
別バージョンのオープニングとか、インタビューとか。
その中で、
例の殺人ビデオの、ノーカット版が入っておりましたね。
映画では一部分だったのに
特典映像では全部。
う~~ん、さすがに、全部観たら不快になりました。
これは、本編で満足行かない人のためのサービスなんでしょうかね。
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戸村飯店 青春100連発     著  瀬尾まいこ

戸村飯店 青春100連発     著  瀬尾まいこ




「戸村飯店」は大阪の下町にある中華料理店。
そこには性格の違う2人の息子、
ヘイスケとコウスケがいた。


長男はヘイスケ。彼は要領も良く、女性にももてる男だが、どうも戸村飯店の
家族の雰囲気からは浮いている存在。
一方の次男のコウスケ。単純な性格で、大阪の雰囲気にどっぷり浸っている。
だから戸村飯店での常連客の受けもいい・・。

ある日、高校卒業した
兄のヘイスケが、東京へ出ると知り
寂しさを感じるコウスケ。

彼らの青春の行方は・・。



感想  文句なしに面白かったです。
こういう兄弟像、いいじゃないですか。
最近、性格が違う兄弟というと
あまり気持ちのいい話を聞いたり、観たりしていなかったせいもあって
このお話の戸村兄弟の関係には
素直に感激。


いいね・・・同性の兄弟。

そもそも、同性の兄弟は
性格が違う場合が、多いんじゃあないのかな。
だから、それがお互いに気に入らないとおもうところにつながっていくことも
そりゃ・・・たまにはあるわけです。

でも、兄弟、家族だから、
ある一線を越えたりはしないわけです。きっとね。
そうなんだよな・・・そういうやつなんだ・・・・と認め合って
それで付き合っていけば、いいだけなんだから。

根底に厚い、信頼関係が流れている・・・
そんな気持の良いお話だったな・・・
父も母親も兄弟もそしてかかわる仲間たちも、基本的にはいい人ばっかりだったから・・。


一緒に暮らしているとわからないけれど、
離れてみるとわかることって沢山ありますよね・・・
この兄弟もきっとそう。


やっぱり、兄ちゃんだよ・・・・と思うこといっぱいありました。


お話は、兄弟それぞれが章ごとに主役になっています。

兄ヘイスケは高校卒業後、東京に出て、専門学校に通うことに。建前は、小説家になるべく専門学校へということになっているけれど、実情は違って、単なる、この地からの脱出のため。

次男のコウスケはお調子者で家族の受けがいいやつ。
同級生の岡野に気はあるけれど、
言い出せず。岡野は兄に好意を持っていると知ったから。



コウスケの青春の日々は・・・。
学校生活がメイン。
合唱祭での出来事。岡野との淡い恋の行方・・。
そして進路は・・・。
まさに、青春時の悩みいっぱいで、読み手もドキドキ。
余談だけど、合唱祭での課題曲の「大地讃頌 」は私も歌った曲
懐かしい・・。母なる大地~~~を・・・だ!!



ヘイスケの青春の日々は。
バイトに明け暮れる毎日。
専門学校で出あった、友人古嶋との関係。
アリさんとの恋愛の行方も気になるところ。



そして、ところどころで、話題になる
東京と大阪の違い。


ヘイスケが分析する東京人。
関西人との違い。
ユニーク。ユニーク。そうなんだ・・・と納得するところあり、
そうだったのか・・・と驚くことあり。


主人公たちが関西人だから、関西弁で語られるところもまた
テンポがあって楽しいところ
(これは私が関東だからの印象かもしれないですね。)

とにかく、
それぞれの土地の違いも興味深いのです。

東京出身の私ですが
東京ばな奈は食べたことないんだな・・・。




とむら

24  Ⅵ が始まりました

始まりました・・
24  Ⅵ

ということで、しばらく、こちらに集中します。

今回はお父さんも登場・
拷問の連続・・・
え・・・と驚く展開と。


今回も見所多しです。

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