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今日は・・

お願いです~~

ブログの表示が変でしょうか。
直っていますか~~
誰か教えてください・・・。
自分ではわからないので・・・。



昨日は
ムーラン・ルージュを久々に
じっくり観ました。
ユアン可愛い・・・。


そういえば、エフロン来日しているのよね。
帰ったのかな・・・

ラブラブみたいで
いいな~~
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008  アメリカ・イギリス)

REVOLUTIONARY ROAD


監督: サム・メンデス
製作: ボビー・コーエン
ジョン・N・ハート
サム・メンデス
スコット・ルーディン
製作総指揮: ヘンリー・ファーネイン
マリオン・ローゼンバーグ
デヴィッド・M・トンプソン
原作: リチャード・イェーツ
『家族の終わりに』(ヴィレッジブックス刊)
脚本: ジャスティン・ヘイス
撮影: ロジャー・ディーキンス
プロダクションデ
ザイン: クリスティ・ズィー
衣装デザイン: アルバート・ウォルスキー
編集: タリク・アンウォー
音楽: トーマス・ニューマン
音楽監修: ランドール・ポスター
出演: レオナルド・ディカプリオ  ( フランク・ウィーラー)
ケイト・ウィンスレット   (エイプリル・ウィーラー)
キャシー・ベイツ  ( ヘレン・ギヴィングス夫人 )
マイケル・シャノン   (ジョン・ギヴィングス)
キャスリン・ハーン   (ミリー・キャンベル)
デヴィッド・ハーバー   (シェップ・キャンベル)
ゾーイ・カザン   (モーリーン・グラブ)
ディラン・ベイカー ジャック・オードウェイ
ジェイ・O・サンダース バート・ポラック
リチャード・イーストン ギヴィングス氏
マックス・ベイカー ヴィンス・ラスロップ
マックス・カセラ エド・スモール
ライアン・シンプキンス ジェニファー・ウィーラー
タイ・シンプキンス マイケル・ウィーラー
キース・レディン テッド・バンディ

原作はリチャード・イェーツの『家族の終わりに』。
1950年代のコネチカット州。
“レボリューショナリー・ロード”と名づけられた新興住宅街に
フランクとエイプリルのウィーラー夫妻は、二人のかわいい子供とともに
暮らしていた。
しかし、理想と現実は違っていた。
フランクは事務機会社に勤めるもセールスマンの仕事に嫌気が差しており、
エイプリルも女優志望の夢が実現しなかったことで、いらいらがつのっていた。
フランクの誕生日の夜、エイプリルは、家族一緒にパリで暮らそう・・と提案する。



感想   この映画の題名を初めて目にしたのは「リトル・チルドレン」を鑑賞したおりに
手に入れたパンフレットの中。
「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド監督は、当初、このリチャード・イェーツが1961年に
発表した「Revolutionary Road」↑の映画化を考えていたそう。でも、映画化権が
獲得できず、類似性のある「Little Children」を映画することになったとか。
結局、↑の作品は、ケイトちゃんの旦那様、サム・メンデス監督が
映画化することになったわけです。

類似性といっていたとおり、両方観てみると同じような雰囲気。
こちらの方が、観た後、後味が悪かったかな・・・。
思っていた以上に、重めでした。
でも、面白く観ることができましたよ。
誰でも秘密がある・・・いう感じで。

結局、見た目では家庭の内情ってわからないものなんですよね。
幸せそうにみえても、うまくいっているかどうかなんて、本人たちしかわからない。
そこは現代でもいえるかな。


<「タイタニック」以来の再共演となるレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット>
つけくわえて、キャシー・ベイツも出演しています。

あの頃皆、若かった~~笑。というわけで、ディカプリリ~~ン★、より大きくなって
帰ってきました・・・。演技もカラダも・・・です。
ラブシーンもありましたけれど、とにかく、言い争いが凄かったですね。
仲直りすると、異様にラブラブになるのに、けんかになるとトコトンまでいってしまう・・・
なんと、激しい夫婦!!ではないか・・と思いながらの鑑賞。
ケイトは、家庭的なことしていましたけれど、
男性的なパワーをもったキャラですよね。
こういう女性を、家に閉じ込めておくというのは
見るからに無理そう・・。


自分は人とは違う・・違った生き方をしたい・・現在の生活場所に
自分の居場所をみつけられない・・・
そういった夫婦(とくに妻の方が顕著・・)の物語。
舞台は、1950年代。人々が皆、郊外の芝生のある一戸建ての生活に
憧れ、移り住むものが続いていた・・・・そういう時代。

たぶん、結婚している人と、未婚の人では感想もまた違ってくるような話では
ありますね。
擦ったもんだしているときに、
じゃあ、さっさと別れちゃって、好きなことすればいいじゃん・・と思う人も
当然いるだろうしね。まあ、そういったら、全ての夫婦がすぐ離婚しちゃうわけで・・・笑
忍耐っていうものも必要じゃあないですか。
そして、これが大事なんだろうけれど、やっぱり、
根底に、2人とも愛し合っているというのがあったと思うんですよね。
少なくとも中盤までは。

それが、終盤になってくると雲行きが妖しくなって。
エイプリルがフランクに、「浮気したのを告白するのって、私に嫉妬してもらいたいから?」とか
「愛していないわ」とか、「会話せずに一緒に暮らしましょう・・」みたいなことを
言い出したじゃあないですか。
あれは、ひどい・・な・・・やっぱり。
フランク可哀想。
フランクはね、最後までエイプリル好き・・って思っていたと思うんですよ。

そもそも、エイプリルがね、
今のこの生活がイヤだ→だから、パリに行こう~~と言い出す。
そういう結論に行き着くということが、理解できなかったかな・・・・
あの郊外の生活がイヤだとなんで、パリ~~なんだろう・・・。

また、ディカプリオもディカプリオで、初めはその話に難色示していたのに
まんまと、言いくるめられちゃって・・・笑・・・その気になってしまうのは
はっきりいって、浅はかだと思ったかな。
夫としてはこの段階でビシ~~と決めて欲しかった。
エイプリルが働いて、彼がプーでいるって?
いや~~、映画に出てくるご近所さん
達じゃあないけれど、これは、いかにも、無謀な計画でしょう・・・と
思わずにはいられませんでしたよ。

別に、ヨーロッパ行ってもいいんですけれど、
もう少し、練りこんで計画立ててもいいんじゃないかな・・・と思わせるくらい
安易な決断に感じたの。


あの、精神病を患っている数学好きの彼は、さかんにその決心について
褒め称えていたけれど、そこまで、人の家庭に首を突っ込んで意見言うこともないのに
と思っていました。(精神患っているっていったけれど、別におかしいようには
感じなかったかな。イヤミないい方はしていたけれど・・。
むしろ、エイプリルの喜怒哀楽の激しさにこそ、異常さを感じましたけど・・笑
妊娠中でもあるからかな・・・・)
確かに、郊外の家で
ご近所付き合いも濃密。いちいち、家庭に入り込むような付き合い方は
私は好きじゃあないんだけれど、
こういう時代の、この手の住宅街だと普通のことなのかもね。よく描かれているよね。
でも2人ともとくに、付き合いが苦痛だとは言っていなかったよね。
エイプリルはね、
若い頃、どの程度の女優の実力があったのかは知らないけれど、
それが今も(結婚してからも)通用すると思っているのは、思いあがりなんじゃあないかな・・
プロはもっとすごいと思うし。
自分は人とは違う・・特別だという意識が異常に強すぎ・・・
なかなかうまくはいかないと思うのよね・・。
だって、結局多くの人は普通の人だと思うのよね。


エイプリルの妊娠。
そしてフランクの昇進。
妊娠ってきいて、また~~~~って呆れちゃっいましたよ。
だからあんな台所だっけ?どこだっけ?すぐさま、しちゃあ・・・ダメだよ・・・笑
計画性がなさすぎ・・・


普通なら、こういった夫婦の価値観のズレがあっても、
両方で歩み寄って、場合によってはどちらかが折れるってことをするんだろうけれど。
いや・・・夫のほうは努力していましたよね。
揉め事のあるたびに、夫婦関係修復しよう頑張っていたよ・・・
でも、妻のエイプリルがいけない・・・・
同姓だけれど、これじゃあ・・・味方にはなれないよね・・。

また、女性って親になると変わるっていうじゃないですか?
母性本能が働いて。
子の幸せを第一に考えて、生活しようとしていくのにそれがなかったのが
不思議だったわ。
子は関係なく、自分の人生だけを考えるっていうのは
自分勝手でもあると思うし。
別に自分の人生を子のために犠牲にしろというわけじゃあないのよ。
もうちょっと、状況整えて、うまく工夫していけばいいのにな・・・と
思ったのよ。


最後にエイプリルはああいう決断をしましたけれど、
あれはフランクにしてみれば、痛いね・・・


以下ネタバレ。
自分でああいう行為をするわけ?
最初にあの道具みたとき(ディカプリオがタオル入れから見つけ出してきた)
何に使うんだろうと思ったわ。ああいう道具なのね。
何も、あんな手段とらなくてもいいのに。
観ていて非常に不愉快。

この映画観ながら
「めぐりあう時間たち」のジュリアン・ムーアを思いだしました。
あちらは、妊娠中だったけれど、出産まで待って、家を出て行ったよね。
そういう決断だってあり?じゃない・・彼女の閉塞感には共感しめしたんだけれど
こちらのエイプリルには賛同できなかったです。
やっぱり、エイプリルは尋常じゃあなかったのではないかな。
あれだと、フランクも子供達もその後トラウマになりそう。

あと、この映画さかんにタバコを吸っていたよね。
男も女も。
時代的なものなの?すごくカラダに悪そう・・


また、悲劇の手前の朝食シーン。
恐いね~~。奥さんが急に優しくなったら要注意かも・・・笑



最後のオチは、ナイスでしたよね。
おじさんの補聴器。
結局、こういうご近所さんいるんだよね・・・って思ちゃいました★


タイタニックのビデオこのあと見よう~~~笑


レボ

アクロス・ザ・ユニバース

アクロス・ザ・ユニバース  (2007  アメリカ)

ACROSS THE UNIVERSE

監督: ジュリー・テイモア
製作: スザンヌ・トッド
ジェニファー・トッド
マシュー・グロス
製作総指揮: デレク・ドーチー
ラッド・シモンズ
チャールズ・ニューワース
原案: ジュリー・テイモア
ディック・クレメント
イアン・ラ・フレネ
脚本: ディック・クレメント
イアン・ラ・フレネ
撮影: ブリュノ・デルボネル
プロダクションデ
ザイン: マーク・フリードバーグ
衣装デザイン: アルバート・ウォルスキー
編集: フランソワーズ・ボノ
振付: ダニエル・エズラロウ
音楽: エリオット・ゴールデンサール
出演: エヴァン・レイチェル・ウッド   ( ルーシー)
ジム・スタージェス   (ジュード)
ジョー・アンダーソン   (マックス)
デイナ・ヒュークス   (セディ)
マーティン・ルーサー・マッコイ   (ジョジョ)
T・V・カーピオ プルーデンス
ジョー・コッカー
ボノ
エディ・イザード
サルマ・ハエック

 1960年代、
イギリス・リバプールの造船所で働くジュードは、父親に会うためにアメリカへ。
父は大学で教授職にでもと思ってたのだが、管理人として働く労働者だった。
がっかりしたジュード。偶然であった学生のマックスと意気投合し、家に招待される。
彼には妹ルーシーがおり、次第に彼女に惹かれるジュード。
やがて、ジュードはマックスと共に新しい世界を目指しニューヨークへ・・




感想   今年はミュージカルが花盛り。
「マンマミーア」も「ハイスクール~」も劇場鑑賞が楽しみです。

ということで気分はミュージカル。
こちらをレンタルしました。昨年劇場公開された作品だったなんて全然知らなかったわ。
新作だったけれど、無理して観てよかったです。


この映画は、ビートルズの楽曲をもとにしたストーリー。
曲がメインで、お話が作られていることもあって
やや、散漫さが感じられました。よく歌にあわせてお話作ったな・・という
感心するところは逆にありますけどね。

これ、一体どういう話かと言えば冒頭とラストの感じから
ラブストーリーとしてまとめてあるので、その方向なんですよね。
でもラブストーリーとして観ると、2人の愛は薄く感じます・・
好きになって別れて・・再び愛に気付く・・という
よくあるパターンでしたが、もう少し、見せ場を多くしてもいいのではないかと
思います。ミュージカルなんだから、ストーリーはしょうがないといっても
もうすこし、2人の愛にせつなさあってもいいんじゃないかな・・

たぶん、これ、ラブストーリー重視に観ないで、
この時代の若者の雰囲気とか、政治的な流れに注目してみるといいんじゃないのかな。
勉強にもなりますし・・
ビートルズはどのように表現していたのだろうと考えながら見ると
とっても楽しめると思います。
歌詞も字幕として出るので、耳で目で・・ともに味わうことができると思うのです。
歌詞の意味は深いわ・・

映画も前半→中盤→後半と、時代に流れととも雰囲気が変わってくるのも
面白いです。幻想的な場面も多いです。



一応、主演は3人。
エヴァン・レイチェル・ウッド
ジム・スタージェス
ジョー・アンダーソンです。
ジョー・アンダーソンは、「敬愛なるベートーヴェン」にも出ていた、ベートーヴェンの養子の子。
コスチュームも、そうでないものも似あっていますね。
たぶん、いっちゃっている様な役がお似合いなんじゃないかな。。笑
よくみると結構素敵よ。

ジム・スタージェスは、今、人気ですよね
「ラスベガスをぶっつぶせ」もそのうち、チェックしたいわ。
ジェイクに似ているのよね・・・冒頭の場面で、思いました。
そう、冒頭はね、海辺でジム君が物悲しげに歌っているのよ・・・
「彼女は大切な人だったんだ」って。
いわゆる、回想型。「ムーラン・ルージュ」でのユアンみたい。
ユアンの方が歌はいいかなとは思うけれど、歌えるのはやっぱり魅力の一つになるよね・・
あ・・・顔の大きさは全然違うよね・・・笑


エヴァン・レイチェル・ウッドは、歌も歌うんだ・・・・と頑張っている姿に拍手。
すごく上手とまでは思わなかったけれど、綺麗だからいいか・・
髪さらさらね・・・

主役3人は、抜群に歌が上手っていう風には思わなかったけれど、卒なくこなしているという
感じでした。
もっと、上手い歌の人=本職さんも何人かでていたみたい。


印象に残ったシーンはね、

★マックスが戦争に行く前の兵隊検査場面。
刑務官の容貌が恐かった・・

★中盤に出てくる妖しい教祖。サーカスの場面とか、異様な雰囲気でした。
どうもこの中盤だけは浮いている感じ・・・(奇妙な世界なのよ・・)
同じくここで、皆で草原で寝転ぶシーン。
こちらは良かったけれど。

★地球が丸いから風が吹きすさぶから~~~♪ってしみじみ歌いだすところ。
幻想的だったわ。

★ストロベリー・フィールズ・フォーエバの楽曲で使われる映像。
あのイチゴはインパクトあり。

★サルマ・ハウェック。妖艶な看護婦役で登場にビックリ。

★ルーシーの恋人の葬儀で流れる「レット・イット・ビー」・聞かせるよ~

★マックスの「ヘイ・ジュード」・・しみじみ・

だから主人公はジュードとつけているのかと、このとき初めて気付く始末(普通気付くでしょ・・)


★もちろん、最後は「愛こそはすべて」です。

余韻が残るラストではなかったので
もう少し派手に終っても良かったかなと思います。

ムーランルージュみたいにはじけてもOKですよ。




使用曲
<デラックス・エディション収録曲>

DISC 1
1 ガール(ジム・スタージェス)
2. ホールド・ミー・タイト(エヴァン・レイチェル・ウッド)
3. オール・マイ・ラヴィング(ジム・スタージェス)
4. 抱きしめたい(T.V. カーピオ)
5. ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(ジョー・アンダーソン、ジム・スタージェス)
6. イット・ウォント・ビー・ロング(エヴァン・レイチェル・ウッド)
7. アイヴ・ジャスト・シーン・ア・フェイス(夢の人)(ジム・スタージェス)
8. レット・イット・ビー(Long Version)(キャロル・ウッズ、ティモシー・T.ミッチャム)
9. カム・トゥゲザー(ジョー・コッカー)
10. ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード(デイナ・ヒュークス)
11. 恋に落ちたら(エヴァン・レイチェル・ウッド)
12. アイ・ウォント・ユー(ジョー・アンダーソン、デイナ・ヒュークス、T.V. カーピオ)
13. ディア・プルーデンス(デイナ・ヒュークス、ジム・スタージェス、エヴァン・レイチェル・ウッド、T.V. カーピオ)
14. フライング(シークレット・マシーンズ)
15. ブルー・ジェイ・ウェイ(シークレット・マシーンズ)


DISC 2
1 アイ・アム・ザ・ウォルラス(ボノ、シークレット・マシーンズ)
2. ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(エディ・イザード)
3. ビコーズ(エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン、デイナ・ヒュークス、T.V. カーピオ、マーティン・ルーサー・マッコイ)
4. サムシング(ジム・スタージェス)
5. オー!ダーリン(デイナ・ヒュークス、マーティン・ルーサー・マッコイ)
6. ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン)
7. レボリューション(ジム・スタージェス)
8. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(マーティン・ルーサー・マッコイ)
9. アクロス・ザ・ユニバース(ジム・スタージェス)
10. ヘルター・スケルター(デイナ・ヒュークス)
11. ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン(ジョー・アンダーソン、サルマ・ハエック)
12. ブラックバード(エヴァン・レイチェル・ウッド)
13. ヘイ・ジュード(ジョー・アンダーソン)
14. ドント・レット・ミー・ダウン(デイナ・ヒュークス)
15. オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(愛こそはすべて)(ジム・スタージェス、デイナ・ヒュークス)
16. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(ボノ)



監督は「タイタス」、「フリーダ」のジュリー・テイモア。
映像は全体的に凝っておりました。

ビートルズに思い入れがある人は感激するんじゃないかな。
私は知らない楽曲も多くて、それは残念。

akuro[1]

そして、私たちは愛に帰る

そして、私たちは愛に帰る  (2007  ドイツ・トルコ)

AUF DER ANDEREN SEITE
THE EDGE OF HEAVEN

監督: ファティ・アキン
脚本: ファティ・アキン
撮影: ライナー・クラウスマン
音楽: シャンテル
出演: バーキ・ダヴラク   ( ネジャット)
トゥンジェル・クルティズ   (アリ)
ヌルギュル・イェシルチャイ (アイテン)
ハンナ・シグラ    (スザンヌ)
ヌルセル・キョセ   (イェテル)
パトリシア・ジオクロース  (カ ロッテ)


 ドイツ、ブレーメン。
初老のアリは男手一つで息子ネジャットを育て上げた。
その息子ネジャットはドイツで大学教授として働いている。
アリはある日、同じトルコ出身の娼婦イェテルと出会い、気に入る。
そして自分と一緒に暮らし、寝てくれたら、娼婦として稼ぐことができるお金と同額を
与えるという申し出をする。誘いに乗るイェテル。彼女はトルコにいる大学生の娘
アイテンを教師にするために仕送りをしているのでどうしてもお金が必要だったのだ。
ところがある事件が起きて・・

 イェテルの娘アイテンは政治活動をしており、トルコを追われてしまっていた。
ドイツに不法入国して母の行方を捜していた彼女。
そんな彼女と偶然知り合ったドイツ人学生のロッテ。
ロッテは自分の家に招き、面倒を見ることにする。
母親スザンヌは、そんな娘の行動に不満を感じるが・・・



感想    ドイツ生まれのトルコ系移民二世である「愛より強く」のファティ・アキン監督の3作目。
実は「太陽に恋して」も事前チェックしたかったのですがレンタル屋さんにないといわれて
ガッカリです。前回観た「愛より強く」は強烈な映画でしたが
こちらはかなり地味な映画です。
雰囲気としてはまったく違うものとなっていましたが、
舞台になっているトルコとドイツにおける社会情勢は相変わらず興味深く、
描かれる物語も、人間関係の結びつきがとても面白く感じられ、厭きずに観ることができました。



話は3部構成で全体的につながっています。「バベル」のような構成です。
ただし、ブラビのようなイケメンさんは出てこないし、淡々と事実を描いていくという感じなので
似ているけれど地味という印象はぬぐえません。

「イェテルの死」「ロッテの死」「天国のほとりで」の3構成。

題名に死という言葉がついていることから、すでにその章の結末は想像できるところなんですが
まさか、そんな形で死んじゃうの?という驚きが、1章、2章、ともに感じます。
正直、続けて死ぬばかりはイヤだな~~と思っていたのですが、
あっさり描かれてしまうので、感傷に浸っている間もありませんでした。続いて、次の章が
始まりますしね。


「イェテルの死」・・・まず、ここに、エロいおじいさんが出てきます。
娼婦(といっても若くない中年女性、でも娼婦時の仕事着は結構派手~~~笑)
相手に、自分の欲望を満たそうとします。挙句の果ては一緒の生活を迫る・・・
息子も独り立ちして寂しいのかな・・・と同情してみるものの、自分が子だったら
複雑な心境です。この場合、子は男で、息子だったから、父親の気持ちもわかるよ・・・と
いうところでしょうが、娘だったら、「何やっているの。お父さん!!」ということになるのでは
ないかな。なかなか理解できないものね。
中盤、この父親が、心臓病で倒れた時は、「ゴメンよ。エロじいさんなんて思って。
病気だったのか・・・」と同情心がムクムク湧いたのですが
それも束の間。

あの、退院してからの、イェテルへの態度はなんですか!!。大人気ない・・
そしてその結果起こした事件。
これは息子だろうと娘だろうと・・当然距離置きたくなりますね・・・。自業自得か。

「ロッテの死」・・これは当然母親目線で観ました。
娘が、突然、身元不明な女友達を連れてきてしまった。
私が母親なら複雑。まして、友だちというか・・キスまでして、なにやら
妖しい雰囲気。アイテンと母親がのEUに加盟していないトルコについて議論する場面を見ながら
この2人は絶対相容れないものがあるな~~~と実感しました。
保守的な母親だったから、無理ないよね・・・
そして、悲惨な出来事。
アイテンのせいじゃないとわかっていても、私には
ムラムラする気持ちが湧いてきてしまいましたよ。
そんなあぶない事、彼女=ロッテに頼んで・・・と。


そして最終章「天国のほとりで」

ネジャットは1章で死んだイェテルの娘をアイテンを探すために大学教授の職をやめ
本屋経営をし始める→そこで知り合ったロッテに部屋を貸す→アイテンはその頃
刑務所の中・・と、出会いたい人々がそれぞれタイミングの悪さで
なかなか出会うことができません。ラストまで持ち越されるのです。(実際、会うという結末には
なっていないが・・・)
でも、会えないことに対するジレンマはあまり感じられなかったかな・・
どこかで繋がっているというのが観ていてわかるし、いづれ会えるということは明確。
だから何もいそぐ必要などないだろう・・・という
思いが最後まであったからです。


それよりも
この3組の親、子・・それぞれ生き方、考えたかも違う・・・・
そんな彼らが、国を越えながら・・死を体験しながら
たどり着いた結論というか、結末が
こういうことか・・・・と知りえたときの、自分の気持ちが
説明つかないもので
どうしていいか・・・わからない状態でした。

感動とは違うんですよね。
涙というのものも、全然なくって。

観終った直後は、正直、何も思えない状態で。

結局、
人間が最後にたどり着くところって、やっぱり温かい場所なんだな・・って
そう整理しきれたのは
数時間立って。
ジワジワと湧いてきたのです。
たぶん、そういう映画。すぐにはピンとこないと思うな・・・

時間がかかった理由としては・・・

ネジャットが父親との関係を修復する気持になるというのはすんなり
理解できる部分があったのですよ。
後半、スザンヌ相手に「犠牲祭」の話をしますよね。
そもそも犠牲祭とは
<神がイブラハムの信仰を試すため、彼に「最愛の息子イスマイルを生贄として捧げよ」と命令を下したことによるのだそう。イブラハムがその命令に従順に従ったので、神は彼の従順さを認めて、「息子の代わりに子羊を犠牲として差し出すように」と命じる。>
このことから、イスラム教徒は「神への絶対の服従の約束とゆるぎない信仰の証」のために
犠牲祭を行うようになったとか・・・

そのお祭りを引き合いに出して父親の話をするのです。
そこを
聞きながら、親のありがたさをしみじみ。
だからラストのネジャットの行動にも共感できたのです。


問題はもう一人の
娘ロッテを事故で亡くした母親スザンヌの気持ち。
これが・・・なかなか
すんなりこなくてね。私が、こういう状況だったら
かなり憎んでしまうと思ったのよ。もちろん、直接的ではなくとも
間接的なんだけれど、アイテンと知り合うことがなければ、娘ロッテは死なずにすんだのではないのかな・・・と、いやらしく感じてしまったから。
たぶん、アイテンの監獄に訪れても、すぐには優しい言葉
かけられなかったと思うのですよ、自分は。


それが、できたあの母親の大きさ・・。

この映画「全キリスト協会賞」を受賞しているんですよね。

人を憎むのではなく罪を憎む・・・
隣人を愛する・・・

許すこと、前に進むこと、運命を受け入れること・・・

そして人を愛すること・・

そんなことが、色々感じられるようになり
初めて
いい映画だったな・・・と実感したわけです。
すぐに響かなかったのはやっぱり未熟な自分だったから。
でもそうやって試行錯誤しながら自分の感情を整理していく過程が
結構好きだったりしています。

自分の心がちょっと豊かになってくるのは感じたかな。


題名の
「そして私たちは愛に帰る」これ、とっても素敵な言葉ですよね。
検索すると
そして・・・とつく映画って結構あるんですよね。


 
ネジャットが仕事場にする本屋。
探し物があったりすると、お茶を出して席を勧めてくれる
こじんまりとした雰囲気が気に入りました。
また、ネジャットとスザンヌがお食事するときに乾杯するお酒
冒頭で出てきた、ネジャット家の食事の内容も気になりました。


勉強になる映画でもあったな~~

soshite.jpg


ペネロピ

ペネロピ   (2006  イギリス・アメリカ)


監督: マーク・パランスキー
製作: リース・ウィザースプーン
スコット・スタインドーフ
ジェニファー・シンプソン
製作総指揮: ロビン・グリーンスパン
ダニー・グリーンスパン
アンドリュー・モラスキー
クリスチャン・アーノルド=ボイテル
ディラン・ラッセル
マイケル・ロバン
クリス・カーリング
脚本: レスリー・ケイヴニー
撮影: ミシェル・アマテュー
特殊メイク: スコット・ストッダード
プロダクションデ
ザイン: アマンダ・マッカーサー
衣装デザイン: ジル・テイラー
編集: ジョン・グレゴリー
音楽: ジョビィ・タルボット
出演: クリスティナ・リッチ  ( ペネロピ )
ジェームズ・マカヴォイ   (マックス)
キャサリン・オハラ    (ジェシカ・ウィルハーン)
ピーター・ディンクレイジ   (レモン )
リチャード・E・グラント   (フランクリン・ウィルハーン)
サイモン・ウッズ   (エドワード・ヴァンダーマン Jr.)
ロニ・アンコーナ
レニー・ヘンリー
リース・ウィザースプーン アニー


 イギリスの名家、ウィルハーン家の
一人娘として生まれたペネロピ。だが、ウィルハーン家にはのろいがかけられていた。
女の子が生まれたらその子は豚の娘になってしまうこと。
その言葉通り、彼女の鼻と耳は、豚そのものだった。
母ジェシカは、これは本当の娘の姿ではないといいはり、
彼女を世間から隠すようになる。
呪いを解くためには名家の男性と結婚して真実の愛を誓うことだと
信じた両親はペネロピにお見合いをさせるようになる。
だが、次々と現われる求婚者たちは顔を見たとたんに逃げ出す始末。
それから7年。
新聞記者レモンは過去のわだかまりから、ペネロピの真実の姿を撮ろうと
躍起になり、ポーカー場でであった、落ちぶれた名家の青年
マックスをペネロピ宅へ送り込む。





感想   いいですね・・・★気に入りました。とっても素敵な世界なんだもの。
素直にグッドと思えましたね。

乙女心をくすぐるアイテムも満載で
メッセージもしっかり。
うまく作られた物語。

御伽噺なので、道徳的なものがしみついているのはしょうがないけれど、
押し付けがましく感じなかったのは
やっぱり、このメルヘンな世界の映像が素晴らしかったこと。
それと主役2人の魅力。特に彼氏・・・いいよ・・・・笑

また、御伽噺といっても
古めかしいつくりでなく
今風にアレンジした物語になっているのが、なにより新鮮に感じたかな。
前向きに、自分の力で道を切り開くという主人公のスタンスがいいです。

ペネロピの クリスティナ・リッチ  、
豚鼻でしたけれど、気にならなかったな~~
可愛いです。目が大きいので、そっちの魅力もあるのかな・・

対するジェームズ・マカヴォイ 。
最高ですね★。
さらりと・・前髪下ろしたお顔が素敵ですね・・・。可愛い系・・
「つぐない」では苦悩顔が多かったのですが
こちらは笑顔も沢山観ることができますからね。
ホッとします。


あと、歌を歌ったり、ピアノ弾いたりと、パフォ-マンスも多く
うれしい限りです。

個人的に歌って踊れる&楽器が弾けるという男性は好きです・・・★
アイドルみたいだけど・・・・笑

新聞記者のレモンの
心配りにも
ジ~~ンときてしまいました。

あのブランコ乗りたいな~~
コートもマフラーも可愛い~~


↓こんなところに1人で佇んでいたら
ほっとけないよね・・、なぜにこんな場所なんだ・・・・・笑
peneropi2.jpg

そしてなぜ、シャツがいつもはだけているんだ・・・笑
よすぎでしょう・・・笑


そして、そして、恋愛映画での見所はラブシーンですが
これもいいね~~~。
引き戻し系・・・笑

通り過ぎた彼女を引き戻して・・抱きしめる・・それも突然


キャ~~
取り乱してしまいました・・・


ちなみに
この映画、2回もも観てしまいました。
テレビとPCの近い画面で・・・★




ラブラブばかり褒め称えているけれど、
あのペネロピのママには
思うこといろいろありかな・・・・。
自分に置き換えて、子どもに無理難題押し付けない方が
いいよね・・・としみじみ考えちゃいました。
日頃思うけれど、
生まれてくるまえは元気ならば・・・という思いなのに
どうも生まれたあとって子に対して欲がでてくるのよね・・・
こうしなさい・・・ああしなさい・・とか。
こうなって欲しいとか。
ありのままを好きになること
自分を素敵だと思うことって
やっぱり重要ですよね。

子育てでも気をつけなくてはと真面目に思えた一本でした。


といいながら・・・も
恋愛映画はやっぱりいいな・・・・と
ミーハーな思いは、しっかり健在な自分・・笑


皆さん絶賛なのもわかります。
女性向きかな。。。って気もしますが、
映画館で観たかったな~~

peneropi.jpg






ゴシカ

ゴシカ  (2003   アメリカ)

GOTHIKA


監督: マチュー・カソヴィッツ
製作: ジョエル・シルヴァー
ロバート・ゼメキス
L・レヴィン
スーザン・レヴィン
製作総指揮: ドン・カーモディ
スティーヴ・リチャーズ
ゲイリー・アンガー
脚本: セバスチャン・グティエレス
撮影: マシュー・リバティーク
音楽: ジョン・オットマン
出演: ハル・ベリー ミランダ・グレイ医師
ロバート・ダウニー・Jr ピート・グレアム博士
ペネロペ・クルス クロエ・サバ
チャールズ・S・ダットン ダグラス・グレイ博士
ジョン・キャロル・リンチ ボブ・ライアン保安官
バーナード・ヒル フィル・パーソンズ
ドリアン・ヘアウッド

 優秀な犯罪心理学者のミランダ。
夫は女性専用刑務所を管理。彼女はそこで働いていた。
患者の中にはクロエという女性がおり、いつも
悪魔の存在を語っていた。
そのたびに信用しないミランダ。
ある日、ミランダは帰宅途中に、クルマで少女を危うくひいてしまいそうになる。
少女のもとに駆け寄った瞬間記憶は途切れ・・


気付くと、刑務所に入れられていた・・・。
私が何をしたの?彼女には夫殺しの疑いがかけられていたのだ。


感想

これもお正月中の深夜映画での鑑賞。

なかなか面白い映画でしたよ。
そんなに悪くはなかったけれどね。
雰囲気があって、そそられました・・。
精神病棟&自分の知らない何か・・・というのが
興味深かったです。
真相がわかる前、前半の方がより良かったかな。
女性陣はとても頑張っていましたので
それが特に見所。
だって↑2人ともホラーのイメージが全然なかった
人でしたもの。意外な感じでしたね。
恐さという点においては、そうでもなかったし
驚くような展開ではなかったけれど、
最後、どう終っていくのかな・・・という関心は薄れることなかったので
厭きずに見れましたよ。


ハル・ベリーの
夫の裏の顔が
気持ち悪くすごく嫌でしたね。
それはまあ、しょうがないけれど、どうにかならなかったかしら。
もっと違う何かにねぇ・・・
恨みをかうといったらああいう方法しかないのかな・・・


「1人じゃない・・」というメッセージは
思ったより深かったのね。
てっきり、夫殺しの犯人が1人じゃないよ・・・
幽霊と一緒だよ・・・という意味かと思ったら
別の意味合いだったというのが
ひねってあるところでもあったのかな・・・。


ただ、あの幽霊が復讐をするのに
ハル・ベリーを使ったのがよくわからないところ。
直接本人を痛めつけることもできたのにね・・・。
ハル・ベリー、いい迷惑ジャンと思ったところもあるけれど、
もしかしたら
こんな男の奥さんなんだから、なんとかしてよ・・という
幽霊さんの気持ちの表れでもあったのかな。
きっちり始末して欲しいと・・。


顔色悪い
ペネロペ・クルス には驚き。
こんな役もやるのね~~~


ロバート・ダウニー出演。
はい、最初から疑っていました。
だって妖しすぎるんだもの・・・笑


ゴシカ・・・ってどういう意味だったんだろうね。。

ゴシカ

叫  (2006   日本)



監督: 黒沢清
プロデューサー: 一瀬隆重
エグゼクティブプ
ロデューサー: 濱名一哉
小谷靖
千葉龍平
脚本: 黒沢清
撮影: 芦澤明子
特殊効果: 岸浦秀一
特殊造型: 松井祐一
美術: 安宅紀史
編集: 高橋信之
音楽: 配島邦明
音楽プロデューサ
ー: 慶田次徳
主題歌: 中村中
『風になる』
VFXスーパーバ
イザー: 浅野秀二
照明: 市川徳充
録音: 小松将人
助監督: 片島章三
出演: 役所広司 吉岡登
小西真奈美 仁村春江
葉月里緒菜 赤い服の女
伊原剛志 宮地徹
オダギリジョー 精神科医・高木
加瀬亮 作業船の船員
平山広行 若い刑事・桜井
奥貫薫 矢部美由紀
中村育二 佐久間昇一
野村宏伸 小野田誠二

赤い服の女性が殺された
現場には吉岡刑事の持ち物と思われるものが。
俺が殺したのか。
その後、不可解な連続殺人事件が起こり始める。
謎を追う吉岡刑事は・・・




感想  

 黒沢監督のホラー作品って、たまに深夜にこっそり放映されていたりするんですよね。
そして必ずそれを見てしまう私・・・笑
今回はお正月に観たものを今頃ですが感想UPです。


監督作は海外での評価が高く、そういえば、最新作のトウキョウソナタはカンヌで賞をとっていたような。
でもどうも私は相性はあまりよくないと思われます・・・・・笑

よくわからないところが多いんですよね。
こういう展開なの・・・・と驚くことが多くて。
「回路」と「ドッペルゲンガー」を見ているわけだけれど、
前者はホラーで後者はう~~ん、どういう分野っていっていいんだろう。
辻褄が合わないと嫌な性格だからか、きちんと整理されていないとすぐにわからなくなっちゃう・・
ホラーといっても、新感覚的なホラーなんだろうね。
まだまだそこに追いついていないのかもしれませんね・・・・自分。


という中での、この「叫」の鑑賞。
正直、突っ込めば、わからなくなるようなところもあったのだけれど、
少なくとも
上にあげた2作よりは、お話が理解できたのが
うれしかった・・・笑

最初はミステリー風で、次第にホラーテイストに。
でも、恐さというのもあまりなかったかな。
幽霊自体にインパクトがあるので
視覚的にも行動的にも
非常に興味深かったです。笑える部分もあり、意外と楽しくもありました。
この幽霊、飛ぶのよ
ヒュ~~とビルの窓から見ていると
大空いっぱいに・・・驚いたな・・・。

またこの彼女が
泣くんですよ。あ・・叫ぶのですか。
これもインパクトありなんです。

美しい幽霊とでもいいましょうか。
迫ってきても、こちらもまじまじと顔を見つめてしまうんですよね。
この赤い服を着た幽霊というのが
お久しぶりの葉月里緒菜 でして・
ね・・・興味わくでしょ?


結構、色々と絡み合ったお話になっているので
内容を説明するのは簡単ではないのですが、
とりあえず、そうか・・・と納得はできるようにはなっています。

赤い服の女は
自分を見捨てた人たちに恨みをもっていたんでしょうね。
だから彼らの心を操って
殺人を犯させるということを試みた・・・(あっているかな・・・)


全部なしにしてしまえば簡単
といって、人を殺す心理は実に恐いものですけれど。

で・・役所さんだけど、
彼は赤い服の女性を殺したかどうか・・・ということですよね。


まあ・・・それは見てのお楽しみだけれど。


小西真奈美が、かなり重要な役で登場。
これには気付きませんでした。
気付かない人は私だけではなかったはずだけれど・・・笑


オダギリジョーが神科医の役柄で登場したり
加瀬亮が 作業船の船員 役で登場したりと
意外な出演者にも驚き。
でも出番少ないので、特に加瀬さん、
ファンとしてはどう感じるのかな。
あまり重要な役にも思えなかったけれどね。


あ・・・わからない部分としては
最後の伊原剛志さんの洗面器事件ね・・・
赤い女がホニャララ・・・・・・・してね。
あ・・あとは。。。。。秘密。


予期せぬ事態にこれも驚き。

あら~~考えてみたら
驚きの連続であった映画だったみたい。

やっぱり、あまり理解していないのかな。

トヨエツ出演のロフトもそのうち深夜にやらないかな・・

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愛より強く

愛より強く (2004  ドイツ・トルコ)


GEGEN DIE WAND
HEAD-ON


監督: ファティ・アキン
製作: ラルフ・シュヴィンゲル
シュテファン・シューバート
脚本: ファティ・アキン
撮影: ライナー・クラウスマン
衣装: カトリーン・アッシェンドルフ
編集: アンドリュー・バード
音楽: アレキサンダー・ハッケ
メイシオ・パーカー
出演: ビロル・ユーネル ジャイト・トムルク
シベル・ケキリ シベル・グネル
カトリン・シュトリーベック マレン
グヴェン・キラック セレフ
メルテム・クンブル ゼルマ(シベルの姉)

 2004年、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作。
ドイツ映画としては18年ぶりとなるそう。


 愛する妻を失った40歳のジャイト。彼は車で壁に衝突し
自殺を図るが未遂。そのまま病院に送られる・・
一方トルコ系、ドイツ人女性シベル。
家族から逃れたい一心で自殺未遂をはかり同じ病院へ。
保守的なイスラム教徒の家族から
自由になるには結婚だ・・と考えたシベルは
同じトルコ系ドイツ人のジャイトに偽装結婚を願い出る。
ジャイトは渋々OKするのだが



感想 
新作を見る予定なので、評判だったこの作品もチェック。
予備知識なしだったので、冒頭から驚かされました。
なにしろ、行動が破壊的でしたからね・・・・笑
近寄れない雰囲気いっぱい・・・の彼。
容貌とあの歩き方・・。自虐的な行動の数々。
それには訳があるわけで。
どうやら、妻を亡くして生きる希望さえも失っていたみたい・・
あ~~すごく妻を愛していたんですね。
後に出てくる彼の美容師の友だちは(しかしエッチはしている仲)
彼はとっても奥さんを愛していたと告白していますし・・・
愛している人を失った喪失感で先のことなど考えられなかったんだろうね。
この友人も十分理解していたんだろうな・・。


一方、そんな詳しい理由は知らずに(彼も話したがらないし、触れると
暴れる・・・)
自由奔放に暮らしたいと思う若く美しい女性、シベルは
偽装結婚を申し出るの。
この自分の都合だけで偽装の結婚を申し出るって、筋書き
「グリーンカード」(この映画も好きなのよね)
みたいねと思わなくもありませんでしたが、
こちらのほうが、より一層厄介な展開に・・。


シベルの家族は保守的なイスラム教徒ということで
結婚までの段階は非常に厳しそう。

結婚報告をしに伺うと、厳格な父親と母親、それに堅物そうなお兄さん。
恐い目をして次々に聞いてくるもんだから、ジャイトも緊張
しまくり。
急遽、友人に「一番若いオジサン」としてついて来てもらっていたけど、
彼女の家族に「それにしても同じくらいの年齢ね」と突っ込まれた時は
笑えたわ・・・・。
異文化の違いというか・・・
その違いにアタフタするさまは、ややコメディ的なところでもあるかも。

それにしても
ジャイトの友人はいい人なのよね。
後にイスタンブール行きのお金も工面してくれてたし・・・


やっぱり、ジャイトは、ハチャメチャな感じだったけれど、根はいい人なんだよね。
友人もそれを知っているから付き合っているんだろうし。
見も知らぬ小娘との結婚を引き受けてしまうというのは
自分も気付かない感情があったんじゃないのかな。
たとえ感情あり、なしを考えなくても
こういう面倒なことを引き受けてしまうということ自体
人のよさを感じてしまうのよね。


結婚しても、それぞれが気ままな生活。
シベルは、色んな男と寝て、ジャイトは昔の女友だちと関係。
でも・・・ジャイトの中で、ある感情が生まれて・・・

シベルがね・・・食事の時、
「親が子が欲しいというのよね」というと
ジャイトが「じゃあ、作ろうか」という・・・
「いや・・あなたは不能だからと言っとくわよ。それって離婚の理由になるし・・」
って。

これはきついよね。ジャイトの気持ちは見ている私たちには充分わかるから。
気付けよ・・・・シベルって感じ。


また、彼女が男と寝に行くといったときの、ジャイトの目・・・
髪を切るときに、彼女が寄り添ってきた時に見せたジャイトの動揺さ。

わかるよ・・・・・。痛いよ・・・その気持ち。

人は・・大切なものを失った途端
崩れてしまうのだと。
そしてその崩れた自分を救ってくれるものは
新たにみつけた、大切なものであるということ。


私はあのラストを見ながら、
そうか・・やっぱりな・・・・と思いましたけど。
ああなるしかないかな・・・・
彼女にとって
待つということは、年齢からして、とっても酷なことかな・・・って。


あの路地裏で、滅茶苦茶になった彼女が
どうにかきちんと生活をしていたという事実を知ったとき
(いや~~、あのまま、ダメかと思ったのですが・・・)
それに至るまでに時間を考えたんですよね。


彼女を立ち直らせた何かがきっとあったはず。
それはジャイトが知らない日々でしょ?
その穴を埋めるだけのものが
ジャイトにあれば、結末もまた変わっていたかもしれないけれど。

やっぱり、ジャイトがいなかった日々、その中で得た幸せも
彼女にとっては簡単に振り切れるだけのものではなかったということなんだろうね。
どん底から這い上がって得た幸せは
価値があったんだと思うのよ。

同志的な2人にとっては、一緒に生活することが
果たしていいのかどうか、彼女の方でも考えたんだろうね。

魂と魂の深い結びつきがある2人。
だけど、結ばれない決定的なものがあるのだとしたら
タイミングのズレなんだろうか・・・。
だからこそ、せつないんだよね・。
と思うのよね。
愛し合っていながらもすれ違ってしまう・・

「奇跡の海」とか「ベティー・ブルー」が同系列の作品で
あがっていたみたいだけれど、近いのは後者の方よね。
ただ、こちらの作品は
女性の方が気持ちに気付くのが遅いからね・・
また感じが違ってくるのよね。ベティーは最初から愛であふれていたし・・情熱も
半端じゃあなかったもの・・。


全体的に
彼の方に同情してしまう。
最初はあんな粗野でみすぼらしいのに
彼女を見る目に、ハッとさせられるものを感じたとき
私は途端に彼の味方になってしまう・・・
シベルに振り回される彼を愛おしく感じてしまう
だらしなく汚かったけれど、魅力的に感じたの・・・笑

物語中盤。

彼は
「・・・恋をしている・・・」という

友人が言う
「恋だって。」
「恋は回転木馬と同じ、
同じところを回っているだけ
それに木だよと・・・。」

でも、その一歩先を求めようと
お互いに努力した矢先に起こるあの事件。


愛ゆえの行為。

「あなたを待っているわ」

でも彼女にとってこの言葉は重いのよ。
やはり若い・・・
今まではどんな無茶やっていても彼が傍にいてくれたという
安心感があったのに。

今では誰もいない・・
寂しくて寂しくて・・・・耐えられない
私も彼女が変わっていく姿を見るのが絶えられない・・


奇しくも
2人とも
同じ行動をしてしまう・・・なんて。


物語の途中で入り込む
楽団たちの演奏、トルコ音楽?も印象的。
こんな愛の物語がありました・・・・・・・とでもいうような構成でしたね。

あと一つ。
物語の中で、初めて愛し合った2人が
最後の最後というときに
「やめて~~それじゃあ、本当の夫婦になってしまう」というのが
あったけれど、言われた方も
あれは相当くるよね・・・途中だし・・・・・・・・。
なんだかやけに気になってしまいました・・・・・笑

ドイツ映画というと
今まで同じ雰囲気の映画しか観た事がなかったのですが
これは熱くて強烈な物語。トルコも入っているからかな。
恋愛映画の内容としては見たことありの展開でもあるのだけれど、
お国柄を象徴したような味付けに
今までにない新鮮さを感じる映画でした。
主演の2人もグッドでしたし★





ということで、無事、新作映画鑑賞できたらいいな~~~


アイヨリツヨク



気をつけ、礼 。  著   重松  清

気をつけ、礼 。  著   重松  清


全6篇
「白髪のニール」
「ドロップスは神さまの涙」
「マティスのビンタ」
「にんじん」
「泣くな赤鬼」
「気をつけ、礼。」






感想   「青い鳥」がこんな先生居たらな~~と
思わせる作品ならばこちらは、先生だって1人の人間なんだ・・と
現実の厳しさを痛感させられるお話。
いいお話もあるけれど、苦い話も当然あるということ。


印象に残ったのは
「泣くな赤鬼」
これは涙無しには読めませんでした。
途中で話の展開が見えたとき、これはダメだな(私の気持ちが崩れそう・・という意味)
という予感がムクムク。

いわゆる病気物なのですが。
重松さんの、生死にかかわるお話はどれもリアルなので
読んでいて、つらいものも感じるんですよね。
あまり進んで読みたくないという思いも正直あります。
何も知らなかったので、読んでいくうちにしまった・・・と思ってしまいましたよ。
今回はこの病気ものに、
昔の先生との出会いが絡んで、心温まるお話になっていました。
学生のときは、先生なんてウザイ、学校なんて適当でいいんだ・・・と
思っていたけれど、いざ中退してしまい
その世界から離れると無性にその頃が懐かしい・・・。

赤鬼で通っていた厳しい先生。
でも、学校はなれて久々に会ってみると、自分があの頃、どんなに愚かだったことかと
思い知らされる。また赤鬼先生も先生で今は
あの頃のような情熱がすでになくなっている自分を寂しく感じていたりする。

両者が、何年かたった今だからこそ
心から分かり合える状況になったということ。
でもこういう流れは悲しすぎるな~~

「にんじん」
これも印象的な話。
主人公は先生。
彼は昔、ある生徒=自分ではにんじんとあだなをつけていた・・を
差別していたという話。
驚きと同時に、こんな先生いやだよ・・・と正直思いましたよ。
自分の生徒を、なんの理由もなく、嫌悪してしまうということ。
別に先生にこの生徒が何かしたというわけじゃないのに。
でも、先生だって人間だもの、
色んな感情が渦巻いているはず。そうわかっていてもやっぱり、ヤダよね。

同窓会で久々にあった、にんじんと呼ばれていた生徒の
言葉。・・強烈だった。
彼は色々わかっていたんですね。


「ドロップスは神さまの涙」
これは保健室登校してしまう子どもの話。
ずばりいじめ・・・。

けっして優しい言葉をかけてくれるわけじゃあないけれど、
先生の思いやりの数々にはホロリ。
いじめ場面はリアルだったな・・


最後の「気をつけ、礼。」 は
作者の実体験?と思わせていますけれど
どうかな。
この先生も、ずるいよね・・
親は許しているというけれど、やっぱり、お金を騙して取るというのは
どうでしょう・・・。




今年初の読書も重松作品から始まりました♪

i気をつけ

2008年まとめ

年が変わってしまいましたが
2008年の総まとめをしたいと思います。

【映画編】

昨年は、映画館で観た作品も少ないので
自宅鑑賞したものも含め、選びたいと思います。


マイベスト賞  (順不同)

☆つぐない
☆ダークナイト
☆潜水服は蝶の夢をみる



未公開ながら良作

★ゴーン・ベイビー・ゴーン  
★向かいの窓


後味悪くてもうダメ~~


★ミスト
★アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン



期待したんだけど今一歩か

★フローズン・タイム
★いつか眠りにつく前に




おお~~この世界は???

★π
★ファウンテン  永遠につづく愛


劇場で観たかったよ・・地味だけど良いわ

★ヴィーナス
★テラビシアにかける橋


短期集中嵌りました・・今年の映画版に期待 

★ハイスクール・ミュージカル
★ハイスクール・ミュージカル2



想像通りの作品でした・・観る人選ぶよ  

★ショートバス
★小さな悪の華


見応え十分・・一度は観てね・・この世界

★あるスキャンダルの覚え書き



2008年のベスト男優&女優

ヒース・レジャー   (ダークナイト)  当然でしょう
キーラ・ナイトレイ  (つぐない)    レイフとの共演作も公開間近。今年も活躍ですね。



【読書編】


お薦め作品・気分もルンルン

●戸村飯店 青春100連発   著  瀬尾まいこ    
●年下の男の子    著  五十嵐貴久
●クローバー   著   島本理生



波乱万丈の人生に驚き・・・・

●メモリー・キーパーの娘   著  キム・エドワーズ
●涙    著  乃南アサ



白石作品・やはり読む人選ぶよ

●この世の全部を敵に回して 著   白石一文



どちらも騙された・・・・やられた・・・よ

● ラットマン    著  道尾秀介
●カラスの親指   著 道尾 秀介

重松作品はいつでも良いな~~

●青い鳥   著  重松清
●くちぶえ番長   著   重松清
●カシオペアの丘で   上・下   著  重松清


社会派作品、これからも読みます・・期待度◎

●天使のナイフ   著  薬丸 岳
●虚夢   著  薬丸 岳  
●手紙    著  東野圭吾    



今年素敵な本、映画に
出会っていきたいと思います。
お薦めあれば是非教えてくださいね。



※ 使い勝手がよくないのでテンプレート再度変えました。
気分転換のため変えること多いです・・・

新年

明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。


DSCF6514.jpg


DSCF6534.jpg

<城ヶ島>
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みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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