クララ・シューマン 愛の協奏曲
クララ・シューマン 愛の協奏曲 (2008 ドイツ・フランス・ハンガリー)
GELIEBTE CLARA
CLARA
監督: ヘルマ・サンダース=ブラームス
製作: アルフレート・ヒュルマー
脚本: ヘルマ・サンダース=ブラームス
撮影: ユルゲン・ユルゲス
編集: イザベル・ドゥヴァンク
出演: マルティナ・ゲデック
パスカル・グレゴリー
マリック・ジディ
クララ・アイヒンガー マリー・シューマン
アリーネ・アネシー エリーゼ・シューマン
マリーネ・アネシー オイゲニー・シューマン
サッシャ・カパロス ルートヴィヒ・シューマン
ペーター・タカツィ ヴァジレフスキー
ヴァルター・タイル リヒャルツ医師
クララ・シューマンの人生を描いた音楽ドラマ。
感想 音楽家の伝記映画。これは見逃せません。
とはいうものの、シューマンはもちろん、クララ・シューマンについてもあまり知らず、
ほとんどその知識を映画によって知った・・・という形になりました。
ただし、映画は、事前に予告をみておりました。
なにかしら、三角関係のような雰囲気が漂っていたので
もっとドロドロとした人間模様が描かれているのかと思っておりました。
男二人、女1人という設定だと、生々しい修羅場ばかり連想してしまうんですよね。
しかし、映画はこんな邪道な私の予想を裏切ってくれました。
もっとこう、なんていうか、崇高な次元においての
三人の関係ですね。
そこには、単純な恋愛だけではないつながりが見えてきます。
まず、音楽への敬意があり、そこから、人間同士の触れ合いがあるという
感じですね。
やはり芸術家ともなると、私には計り知れない人間関係が成り立つのですね。
クララの、夫シューマンに尽くす姿には頭が下がります。
彼の音楽を誰よりも愛していたんでしょうね・・・。
だから、どんな暴言を吐かれようとも、暴力を振るわれようとも
支えぬいた。
彼が、交響曲「ライン」の第2楽章を作曲した時
お手伝いのおばあさんは涙を流しておりました。
「なんていう美しい曲か」という感動のあまりに・・です。
どんなに酒びたりでも(実際、シューマンは食事もせず、酒ばかり飲んでいた)
こんなに美しい曲を作れるなら、我慢しようと、お手伝いさんは思ったのですよね。
こういうことを、普通人が思うのですから
妻のクララにしては、これはもう、私が支えぬかなければ・・・と
必死に思ったに違いありません。
とはいうものの、まだまだ幼い子どもが沢山いる身。その世話あり、夫の面倒ありと
で、気苦労も耐えなかったでしょうね。
自分も作曲をし、才能を伸ばしたいという夢も若い頃はもっていた様子です。
でも生活のために、ピアノ演奏一筋になり、シューマンを支えていくことを
決めたという感じですね。
「私の妻でいることに不満か」な~~んて、シューマンも言っていましたから
クララが作曲して、自分同じ立場になるのは反対であったのかと思われます。
もし、彼女が、家族のために生きずに、自分の才能だけを求めて突っ走っていたら
また違った人生があったのかもしれませんが(当時は女性の能力ってあまり
認めてもらえなかったみたいですね・・・・)
彼女の選択もまた女性としては大いに理解できます。
シューマンは
情緒不安定であり、対人関係も苦手。
のちに、精神病院かな、脳の病気で?入院してしまいます。
(治療様子は、生々しくって恐かったです。)
一方、ブラームスとの関係。
クララやシューマンよりは、ず~と若い青年です。
彼は、クララの演奏に魅了され、シューマンの才能に尊敬の念をもって
近づいてきます。シューマンもその若者の才能に興味をもち
やがて一緒に暮らしだすのです。
ブラームスはクララをどう感じていたのかしら。
クララはブラームスをどういう風に?
物語は、シューマンの死期が近づいていく頃から
二人の関係をよりクローズアップさせてきていましたが
あくまでもプラトニックな関係を貫くという路線でした。
監督はブラームス家の末裔でもある「林檎の木」のヘルマ・サンダース=ブラームス。
それもあるのか三人の音楽家たちに尊敬の思いを
込め、上品な姿勢を崩さず、
事実に忠実に真面目に作り上げた作品だったように感じます。
映画を観終わって三人の経歴を再度調べてみましたが、
主だったことは、ほぼ同じ。多少、映画的な脚色もあろうかと思うけど。(指揮を2人で・・というのは
違うみたい・・・)
知識を得てから、映画を観たら、もっと面白く鑑賞できたかもと思いました。
そいうえば、クララ・シューマンについては
過去2本、映画化されているようですね。
それらをみて、勉強してもよかったかも。比較もできるしね。
クララには、「マーサの幸せレシピ」のマルティナ・ゲデック。
シューマンには、パスカル・グレゴリー
そして、ブラームスに、マリック・ジディと。男性陣はフランス人★
三人の俳優さんがとっても魅力的でした。
個人的にはブラームスがイケメンでうれしかったです・・・♪
ブラームスが子供達の前でピアノ演奏する
「ハンガリー舞曲集の第5番」・・・これが素敵(有名なので誰でも聴いたことある曲)
自分自身も楽しんでいる様子がありあり。
また、シューマン夫婦が二人で力をあわせて、指揮を成し遂げる
「ライン」の演奏風景・・・。素晴らしい。
もちろん、クララのピアノ演奏も力強く、観る者を唸らせるものあり・
これらの音楽を、音量良い、劇場で聴くことができたのは
うれしい限りでありました。
最後はクララとブラームスが
映るのですが
ブラームスのUPがとにかく多いんです。
ブラームスが最後まで映るのです。
目が目が・・・綺麗です。
キラキラしています。
ブラームスを素敵に撮っているという感じがしましたね。

GELIEBTE CLARA
CLARA
監督: ヘルマ・サンダース=ブラームス
製作: アルフレート・ヒュルマー
脚本: ヘルマ・サンダース=ブラームス
撮影: ユルゲン・ユルゲス
編集: イザベル・ドゥヴァンク
出演: マルティナ・ゲデック
パスカル・グレゴリー
マリック・ジディ
クララ・アイヒンガー マリー・シューマン
アリーネ・アネシー エリーゼ・シューマン
マリーネ・アネシー オイゲニー・シューマン
サッシャ・カパロス ルートヴィヒ・シューマン
ペーター・タカツィ ヴァジレフスキー
ヴァルター・タイル リヒャルツ医師
クララ・シューマンの人生を描いた音楽ドラマ。
感想 音楽家の伝記映画。これは見逃せません。
とはいうものの、シューマンはもちろん、クララ・シューマンについてもあまり知らず、
ほとんどその知識を映画によって知った・・・という形になりました。
ただし、映画は、事前に予告をみておりました。
なにかしら、三角関係のような雰囲気が漂っていたので
もっとドロドロとした人間模様が描かれているのかと思っておりました。
男二人、女1人という設定だと、生々しい修羅場ばかり連想してしまうんですよね。
しかし、映画はこんな邪道な私の予想を裏切ってくれました。
もっとこう、なんていうか、崇高な次元においての
三人の関係ですね。
そこには、単純な恋愛だけではないつながりが見えてきます。
まず、音楽への敬意があり、そこから、人間同士の触れ合いがあるという
感じですね。
やはり芸術家ともなると、私には計り知れない人間関係が成り立つのですね。
クララの、夫シューマンに尽くす姿には頭が下がります。
彼の音楽を誰よりも愛していたんでしょうね・・・。
だから、どんな暴言を吐かれようとも、暴力を振るわれようとも
支えぬいた。
彼が、交響曲「ライン」の第2楽章を作曲した時
お手伝いのおばあさんは涙を流しておりました。
「なんていう美しい曲か」という感動のあまりに・・です。
どんなに酒びたりでも(実際、シューマンは食事もせず、酒ばかり飲んでいた)
こんなに美しい曲を作れるなら、我慢しようと、お手伝いさんは思ったのですよね。
こういうことを、普通人が思うのですから
妻のクララにしては、これはもう、私が支えぬかなければ・・・と
必死に思ったに違いありません。
とはいうものの、まだまだ幼い子どもが沢山いる身。その世話あり、夫の面倒ありと
で、気苦労も耐えなかったでしょうね。
自分も作曲をし、才能を伸ばしたいという夢も若い頃はもっていた様子です。
でも生活のために、ピアノ演奏一筋になり、シューマンを支えていくことを
決めたという感じですね。
「私の妻でいることに不満か」な~~んて、シューマンも言っていましたから
クララが作曲して、自分同じ立場になるのは反対であったのかと思われます。
もし、彼女が、家族のために生きずに、自分の才能だけを求めて突っ走っていたら
また違った人生があったのかもしれませんが(当時は女性の能力ってあまり
認めてもらえなかったみたいですね・・・・)
彼女の選択もまた女性としては大いに理解できます。
シューマンは
情緒不安定であり、対人関係も苦手。
のちに、精神病院かな、脳の病気で?入院してしまいます。
(治療様子は、生々しくって恐かったです。)
一方、ブラームスとの関係。
クララやシューマンよりは、ず~と若い青年です。
彼は、クララの演奏に魅了され、シューマンの才能に尊敬の念をもって
近づいてきます。シューマンもその若者の才能に興味をもち
やがて一緒に暮らしだすのです。
ブラームスはクララをどう感じていたのかしら。
クララはブラームスをどういう風に?
物語は、シューマンの死期が近づいていく頃から
二人の関係をよりクローズアップさせてきていましたが
あくまでもプラトニックな関係を貫くという路線でした。
監督はブラームス家の末裔でもある「林檎の木」のヘルマ・サンダース=ブラームス。
それもあるのか三人の音楽家たちに尊敬の思いを
込め、上品な姿勢を崩さず、
事実に忠実に真面目に作り上げた作品だったように感じます。
映画を観終わって三人の経歴を再度調べてみましたが、
主だったことは、ほぼ同じ。多少、映画的な脚色もあろうかと思うけど。(指揮を2人で・・というのは
違うみたい・・・)
知識を得てから、映画を観たら、もっと面白く鑑賞できたかもと思いました。
そいうえば、クララ・シューマンについては
過去2本、映画化されているようですね。
それらをみて、勉強してもよかったかも。比較もできるしね。
クララには、「マーサの幸せレシピ」のマルティナ・ゲデック。
シューマンには、パスカル・グレゴリー
そして、ブラームスに、マリック・ジディと。男性陣はフランス人★
三人の俳優さんがとっても魅力的でした。
個人的にはブラームスがイケメンでうれしかったです・・・♪
ブラームスが子供達の前でピアノ演奏する
「ハンガリー舞曲集の第5番」・・・これが素敵(有名なので誰でも聴いたことある曲)
自分自身も楽しんでいる様子がありあり。
また、シューマン夫婦が二人で力をあわせて、指揮を成し遂げる
「ライン」の演奏風景・・・。素晴らしい。
もちろん、クララのピアノ演奏も力強く、観る者を唸らせるものあり・
これらの音楽を、音量良い、劇場で聴くことができたのは
うれしい限りでありました。
最後はクララとブラームスが
映るのですが
ブラームスのUPがとにかく多いんです。
ブラームスが最後まで映るのです。
目が目が・・・綺麗です。
キラキラしています。
ブラームスを素敵に撮っているという感じがしましたね。

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