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美しいひと

美しいひと ( 2008年  フランス)

LA BELLE PERSONNE


監督: クリストフ・オノレ
原案: ラファイエット夫人
脚本: クリストフ・オノレ
ジル・トーラン
撮影: ロラン・ブルネ
音楽: アレックス・ボーパン
出演: ルイ・ガレル
レア・セドゥー
グレゴワール・ルプランス=ランゲ
エステバン・カルヴァジャル=アレグリア
アガト・ボニゼール
アナイス・ドゥムースティエ
シャンタル・ヌーヴィル
キアラ・マストロヤンニ






母が死に、通っていた高校を転校することになった16歳のジュニー。
新しい学校で
物静かなオットーに愛を告白され付き合うようになる。
しかし、ジュニーは、イタリア語教師ヌムールにも
激しく求愛されるようになる。
迷うジュニーは







感想    《2008年サン・セバスチャン国際映画祭出品作品/セザール賞3部門ノミネート》


2009年のフランス映画際上映作品。結局未公開でDVD発売になってしまった作品です。



フランス映画らしい作品で、良かったです。
ず~と、大学生かと思っていた主人公達ですが
高校生だったみたいです。


タバコも吸うし、服装も自由、授業形態も大学っぽいのに
まだ高校生たちなのね・・・・


あちらは何でも自由ですね。


愛の告白も速攻。
学校内でもキス。



イタリア教師は、生徒とも先生とも関係しているし、
それを全部切り捨てて、可愛い教え子にまた恋をするなんて・・・。



なんとゆるいモラル・・・~~



恋愛に対する感覚がお国柄で全然違いますよね。


驚くことばかりだったけれど、こういう刺激もたまには必要かな・・・と思いました。




ハリウッドだと、男女の三角関係となっても
キラキラ光る太陽の下、健康的になるんだろうな。



ルイ・ガレルのイタリア教師は妙な色気がありました。

ドリマーズから5年?ってことね。お久しぶりですがすっかり
ミステリアスな雰囲気に磨きがかかって・・・笑

美しいひと・・・って彼の方じゃないですか



ちょっとミュージカル的な部分もありました。
学園内を歌いながら歩いたりとか。
フランス映画で、よくあるように
え・・・こんなときにこんな唐突な行動を・・・いうのも
今回もちゃんとありまして、
予期しない流れはやっぱり魅力的です。


冒頭から、誰と誰がどうなっているの・・・と
人間関係がわかりにくいところもありますが
見慣れてくると、大丈夫かも。


同性愛も自然にありました。


短い丈なのに結構ギュと詰まった内容でしたね。


中盤出てくる、ラブレター。
携帯が流行る中、こういう古典的な愛の表現は新鮮です。



恋愛心理小説「クレーヴの奥方」をモチーフに
したそうですが、もとを知らないのが残念。
映画もあるそうですよね。




ラストは・・・なるほど・・・という展開。
揺れる少女は結構、大人の感覚で、物事を判断しましたね。



感情表現は目の動きとか表情から見極める部分もあって
結構じっくりみてしまいました。
UPに耐えられる人は良いね・・・



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静人日記   著  天童 荒太 

静人日記   著  天童 荒太 


 直木賞受賞作『悼む人』の主人公・坂築静人が綴った日記



感想   「悼む人」の主人公静人。

小説を読んだあとに、こちらを読んだ方がいいと思います。
淡々と悼むという行為が続くだけなので初めてだと
一体なんなんだろう・・・と思ってしまうのではないでしょうか。


小説では、静人の家族構成もわかりますし、
家族の思いというのもわかりますので、これをうけて
こちらを読まないとやはりついていけないのではと思ってしまいます。


この小説というのかな・・・
日記でしかありませんので、本当に淡々と事実だけが綴られるんですよね。
どこどこで誰が死んだので悼むという行為を行ったということ・・・



延々と・・・・。
正直、読んでいてぐったり・・という部分もありました。
毎回、毎回、死んだ人が出てくるんですから

あとがきに
天童さんの思いが表れています。


自分が静人になって、日記を書き続けてきたということ。


来る日も来る日も、
静人の感覚で毎日過ごしていたということでしょうか。


その姿に敬意を示します。





小説で受けた静人の印象がこの「静人日記」を読んで
変わってきたとは思いません。小説で厳しいこと書いた私はやっぱり
同じような思いしかわきませんでした。

死を悼む・・・という行為に、感情を一切入れないということ。
どちらが悪くてどちらがいいとか・・・・。死んだ経緯に対して
感情を示さないのですよね。ただ、死んだ人が誰に愛され、誰に大切にされてきたのかを
心にとめるのみ。

この日記の中で、たとえば、パチンコに熱中するあまり、子どもを車に置き去りにして
死なせてしまった夫婦というのがでてきましたっけ。その際も、そんな親は親失格だと責めるのではなく
ただただ子どもの死だけを悼んでいるんですよね。でも、人間ならば、いろんな感情がどこで
渦巻くでしょ?親に対しても厳しいこと言いたくなるでしょ?
そういうところ排除しての悼みに・・・
やはりう~~んと思うところありましたし
ところどころで、悼む行為に対して、矛盾をつく人がいたりしますと
そちらの人たちに同意してしまう自分もいました。


ラストに向けて
静人がある女性と係わり合いをもちます。
何度か同じ人がでてきます。

そこが物語性を感じましたが
あとはただ、淡々・・・・。



ページ数以上に長く感じられた本でした。
ただ人の死について
何か考えなくてはいけないな・・と思うようにはなりました。






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ひとりごと


ジェーン・カンピオンの

「ブライト・スター」


公開されるようですね。

楽しみ・・・


副題に「 いちばん美しい恋の詩(うた)」なんてあって・・・。


これも製作時から待ち望んでいたので
見る気満々ですが、どうなることでしょう。


ジェーン・カンピオン作品は

う~~んというものもあるのですが、

これはピアノレッスンに匹敵するぐらいの感じになるのか・・・どうか。



雰囲気もよさそうで


期待しています。


まずは、


タイタンの戦い・・・かな・・(路線が全然違うじゃん・・・・笑)

アリス・イン・ワンダーランド

アリス・イン・ワンダーランド (2010 アメリカ)


ALICE IN WONDERLAND


監督: ティム・バートン
製作: リチャード・D・ザナック
ジョー・ロス
スザンヌ・トッド
ジェニファー・トッド
製作総指揮: クリス・レベンゾン
原作: ルイス・キャロル
『不思議の国のアリス』/『鏡の国のアリス』
脚本: リンダ・ウールヴァートン
撮影: ダリウス・ウォルスキー
衣装デザイン: コリーン・アトウッド
編集: クリス・レベンゾン
音楽: ダニー・エルフマン
シニア視覚効果監
修: ケン・ラルストン
出演: ミア・ワシコウスカ アリス
ジョニー・デップ マッドハッター
ヘレナ・ボナム=カーター 赤の女王
アン・ハサウェイ 白の女王
クリスピン・グローヴァー ハートのジャック
マット・ルーカス トウィードルダム/トウィードルディー
声の出演: アラン・リックマン 芋虫のアブソレム
マイケル・シーン 白うさぎ
スティーヴン・フライ チェシャ猫
ティモシー・スポール ベイヤード
ポール・ホワイトハウス 三月うさぎ
バーバラ・ウィンザー ヤマネ
マイケル・ガフ
クリストファー・リー ジャバウォッキー


19歳になったアリス。
昔体験した
不思議の国(ワンダーランド)での思い出はすっかりなくなってしまった彼女。
今や、好きでもない男にプロポーズを受ける身。


そんな時、洋服を着た白うさぎが彼女の前に。
うさぎを追いかけるアリス。
そのまま、穴の中へ。

そこは以前きたことのある世界、アンダーランドと呼ばれているあのワンダーランド。
そこで彼女は様々な体験をする





感想   3D吹き替え版でみました。

ティムバートンとアリスの世界、合っていましたね。
個性的なキャラクターも見ていてとっても楽しかったです。



個人的にはあの赤の女王が印象的。
見る前はそこまで思いいれはなかったけれど、
映画観たら、凄い存在感。
あの頭に加えて、態度はこれまた、いらいらするものでね・・・・。
暴君なんですよね。すぐに、首をはねてしまえ~~~って。
最初の方で出てきた
かえるちゃんに対する仕打ち。
恐いよね・・・あの尋問の仕方。おたまじゃくしも食べちゃうのね・・

まあ、悪役は魅力的な方がいいのよね。


動物虐待を平気でやるキャラなので
動物好きには酷な場面が多いのだけれどそこがえ~~~こんなこともという
驚きにも繋がってちょっと面白いところ。

あの豚の足置き。
あれには笑えた~~
足の疲れが取れるっていっていたけれど、本当気持ち良さそう。
いや、子豚ちゃんには申し訳ない・・・。



一方の白の女王。
赤の女王と姉妹なのね。
一見、優しそうな感じだけれど、結構、やるときはやるっていう感じだったよね。
違う意味であの顔が恐いです・・・笑
真っ白の中のあの口元・・・・すごいわ・・・
そういえば赤の女王の口元はハートマークなのよね。

主役というべきアリス。
最初グゥイネス・パルトロウに似ているわね・・・と思ったわ。
辛気臭い顔立ちなのよね。
アリスってもっとこう、可愛らしいイメージがあったのけれど、
ココでは19歳、夢の世界から遠ざかってしまっているということで
こういう、雰囲気になるのかしら。
なんだかこう・・・最後まで可愛い・・・という印象がなかったのが残念。


アリスの成長物語。そのわりには物語りがちょっと深みがなかったかも。
アンダーランドで成長したということだけれど
予言の書のとおりに結局はなっているわけだしね。
自分で道を開くのならば
もっと違う決断でも良いとか・・・。
また、実際の世界で結婚を断ったアリス。
これまたすぐ
親の事業を受け継ぐってことになるのもビックリ。

わかりやすいといえば、わかりやすい展開だったけれど、
こうなんていうか、ひねりある面白みのある話の方がよかったかな・・・と思いました。
予想できる範囲内の話だったので。

双子ちゃんとか、猫ちゃんとか・・・
使い方ももっと色々できたかもな・・・・って思ったり。
まあ、欲を言えばキリが無いんだけれど、
キャラの楽しさに免じて良しとするってことかな。



吹き替え版。
芋虫さんのアランリックマンの声はすごっくわかりやすいです。
スネイプ先生・・・そのまんまの声なんだもの・・・・・笑




最後にジョニ。
↓の顔凄いですよね。楽しそうに演じていました。
最後のダンス・。。素敵でしたね。



お茶会是非、ご一緒したいですね。
ついでにあの帽子に乗せての移動。
あれもやってもらいたいですね・・・。



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わたしのなかのあなた My Sister’s Keeper    著  ジョディ・ピコー

わたしのなかのあなた


My Sister’s Keeper

ジョディ・ピコー(著)
川副 智子(訳)




白血病の姉のドナーとなるべく遺伝子操作で産まれた妹、アナ。
十三歳になった彼女はある日
両親を相手に訴訟を起こす。
「もうこれ以上、姉の犠牲にはなりたくない。自分の体に対する権利は自分で守りたいの」と。






感想   映画を見てから半年。
やっと原作が手に入り、今読み終えました。



原作も、登場人物それぞれの視点から物語が語られます。
ケイトが白血病におかされてしまった。
それにかかわる家族の、何十年にも渡る思い。



サラの章では、サラの言い分もよくわかり
一方、アナの章ではアナの言い分もよくわかるといった具合に
それぞれの思いに胸がいっぱい。
読み手も、考えさせれことが多くなってくる
お話でした。
これは映画と同じです。


ただ、映画を見ているので、やはりサラに対する思いには
どこか行きすぎ感を覚えてしまうところはあります。
映画みたときも、厳しいことをいいましたし。


親として、思いは十分わかるのです。
でも、やっぱりアナの思いを考えると、サラ、どうよ・・・という思いは
むくむくでてきてしまうんですよね。



答えの出る問題ではないのでしょうが、
サラが2番目の子供をそういう目的で作るという時点で
ある種、別の困難を背負ってしまったのかなと思えます。
ただ、もし難病の子がいて、そういう目的を考えないとしても(移植のための子供)
もう一人子供がほしいという思いは
出てきてしまうかもしれませんよね。
今度は健康な子がほしいとか・・・・そういう観点から。それ自体も親のエゴって
考えてしまうとむずかしいですよね。




映画では語られることの少なかったジェシーの苦悩。
不良化してしまうジェシーも、葛藤があったのよね。

また原作で初めて知った
弁護士キャンベルと後見人ジュリアの関係。
映画ではすっぱと切っておりましたが
これはこれで、映画ではなくしてしまっても問題はなかったと思います。
家族だけに焦点をあてた、映画作りには好感です。

でも、新たな情報として知りえることができ良かったです。
キャンべルも若い時はいろいろあったのよね。




裁判場面は本の後半でたっぷりでてきます。
読み応えがあります。
そして注目のアナの発言。

映画もほとんど同じでした。


で・・・一番注目しなければならないのは
ラストでしょうね。
映画観たときも言われていましたが
唯一の違いがこのラスト。


衝撃的といわれていますが、確かに・・・。


なんかね・・・・・
よりアナがかわいそうで。



私は映画の方が良かったかな・・・と思います。
だって、あまりにも原作つらいんだもの。


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今日は・・・

アリス・イン・ワンダーランドを観て来ました

初の3D。
吹き替え版です。



日曜日子どもが先にみて、3Dってちょっと気持ち悪い・・と言っていたので
心配でしたが、せっかくなので3Dでの鑑賞。


劇場お姉さんにも大丈夫でしょうか・・・と、完璧おばさん状態で聞いてしまったり・・

でも、アバターより上映時間が短かったし、
後方席のほうが気持ち悪くならないという助言にしたがって鑑賞したので
全然平気でした。な~~んだ・・・笑


でも、個人的には無理に3Dで映画はみなくてもいいかな・・・・。
あの眼鏡違和感あるしね。



映画の感想はのちほど。
ものすごく面白いっていう感じでもなかったかな・・・
普通・・・・・♪
でも、キャラはみていて楽しかったです。






あと・・・


今日は、先日録画したトップランナーを観ました。


作家の川上未映子さん。


長い文章に込めた思い・・・
善、悪についてを描きたくて小説ヘヴンではいじめをテーマにしたとか。
哲学好き
睡眠時間多し

知られざる一面が面白かったです。


次回作は恋愛小説とか。
楽しみですね。


そのまえに、ヘヴン読まなくては

サーカス象に水を   著  サラ・グルーエン

サーカス象に水を   著  サラ・グルーエン




93歳の老人ジェイコブは介護施設で生活する身。
施設の近くに移動サーカスがやってくる。
そこで思い出した過去の記憶。
23歳のジェイコブは、卒業を控えたある日
サーカス列車に飛び乗ってしまう。




感想    映画化にもなるということで、原作でもあるこの作品を読んでみました。

お話はミステリーもあり、恋愛ありと、様々な要素が盛り込まれた内容。



語り手は93歳のジェイコブ。
まず、プロローグで、サーカス史上に残る最大の惨事の中で起こるある殺人が描かれます。
でもそのあとは殺人にはまったくふれず。
次にこの話が出てくるのが物語の最後の方。
読者は、
ミステリー的な要素があったなど、ついつい忘れてしまうんですよね。
その殺人については、最後の最後に同じシーンが語られ
真相が明らかになるので、これはこれで興味深いこととなります。
そういうことだったのか・・・・と意外な真実がわかりますからね。

物語のほとんどは
93歳の老人ジェイコブの現代の生活(老人施設でままならない日々、しかし看護師ローズマリーと
次第に心を通わせていく)
と、
23歳のサーカス団で生活を始めるジェイコブの日々(3ヵ月)が交互に描かれます。


自由を失っているいわゆる静の状態のジェイコブと
若さあふれ何事も恐れずに行動していたまさに輝かしい日々、動の状態のジェイコブ。
その対比がときにせつなくも感じるのですが
メリハリがきいていて、面白いのです。



サーカスで出会う人々。
運命的な恋愛におちいる、マーリーナ。
彼女の旦那で精神的に不安定であり時に暴力的でもあるオーガスト。
腹黒い団長のアンクル・アル。
ピエロのウォルター。
サーカス列車に引き入れ、彼を助けることになるキャメル。

そして、サーカスの動物達。
表題にもある、象のロージー。


個性的な面々の登場で少しも厭きさせません。

サーカス自体の描き方も興味深いです。
裏事情というか、その時代ならではの
様子が鮮明に描かれます。
結構、ドロドロしているのよね。





波乱の満ちた青春をおくったジェイコブ。
サーカスの生活に足を踏み入れたからこそ
彼の運命が変わっていったのだと思います。

結婚もその後の生活も・・。

いろんな思いで結婚して
でも、老後生活は必ずしも子どもたちと幸せに生活しているわけじゃない・・・
ちょっと寂しいな・・・
年をとるということはそういうことなのかな・・・という
思いはしましたけれど、
最後の現代のサーカス団の団長の計らいが
実に心地よいもので
読み終わったあとは,爽やかな気持ちでいっぱいになります。




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NHKの

先日のNHKのトップランナー


大森南朋さんでしたね♪


見られた方いますか・・・。よかったですね。
素の部分が素敵でした。
カッコイイことをいうたびに照れる姿がなんとも・・・。


大河では、もうすぐ切腹でいなくなるといっていたけれど・・・
どんな感じになるのでしょう。(って大河は忙しくて見れないのよね)

ハゲタカのシーンは記憶に新しいけれど
懐かしい
害虫でのナンパシーンもでてきて、楽しかったわ。
かなりの数、映画出演しているので
あれもこれも・・・とでてきますよね。

司会の、箭内道彦さんの話も面白かったです。とくに目力の絵・・・。受けたわ・。


これからも俳優業頑張って欲しいです。



一方、昨日だったかな、
教育テレビでやっていた
女性の脚本家の方々のお話。
大石さんと、田淵さんと中園さんが出演していました。
半分ぐらいしか見ること出来なく残念だったけれど
非常に興味深かったわ。




テーマ : テレビなんでも
ジャンル : テレビ・ラジオ

ジェイン・オースティン 秘められた恋

ジェイン・オースティン 秘められた恋(2007 イギリス・アメリカ)

BECOMING JANE


監督: ジュリアン・ジャロルド
製作: グレアム・ブロードベント
ロバート・バーンスタイン
ダグラス・レイ
製作総指揮: ニコール・フィンナン
ジェフ・アッバリー
ジュリア・ブラックマン
ティム・ハスラム
脚本: サラ・ウィリアムズ
ケヴィン・フッド
撮影: アイジル・ブリルド
プロダクションデ
ザイン: イヴ・スチュワート
衣装デザイン: イマー・ニー・ヴァルドウニグ
編集: エマ・E・ヒコックス
音楽: エイドリアン・ジョンストン
出演: アン・ハサウェイ ジェイン・オースティン
ジェームズ・マカヴォイ トム・レフロイ
ジュリー・ウォルターズ オースティン夫人
ジェームズ・クロムウェル オースティン牧師
マギー・スミス レディ・グレシャム
ローレンス・フォックス ウィスリー氏
アンナ・マックスウェル・マーティン カサンドラ・オースティン
ルーシー・コウ
ジョー・アンダーソン
イアン・リチャードソン
レオ・ビル


 1795年、イギリス。貧しい家に生まれた女性ジェイン・オースティンは20歳の結婚適齢期。両親は娘を裕福な家に嫁がせようと懸命だった。ところが、独立心旺盛で当時の女性としては格段に進歩的な考えを持っていたジェインにとっては、財産や家柄ではなく愛こそが結婚の絶対条件だった。両親がせっかく段取りした地元の名士レディ・グレシャムの甥ウィスリー氏との結婚話にも首を縦に振ろうとしないジェイン。そんな時、彼女は若いアイルランド人のトム・ルフロイと出会う。ロンドンで法律を学ぶ彼は、貧しいけれども知的で洗練された青年だった。最初は衝突を繰り返す2人だったが、少しずつお互いを理解し、そして惹かれ合っていくのだったが

(allcinemaからの、↑あらすじ)



感想




公開が決まってから
ず~と観たかった作品。


今回、DVD購入しました。



この手の話が好きな人は是非~笑
もう、こういう話は勘弁・・・という人にとっては、乗れないかもしれないけれど・・・・。




伝記ではなく
オリジナルな部分が多いお話のようなので
ジェイン・オースティンに詳しい人がみたらどう感じるかわかりませんが
私のように
初心者のものには、これはこれで映画として満足です・

過去の作者の作品とあわせて鑑賞すると
より、感慨深いものがわいてくるかな。




なにより、

ジェームズ・マカヴォイが……・素敵です

ただ、ウィスリー氏役の
ローレンス・フォックスは、
それほど、いやな人に見えなかったので、説得力は薄かったです。(そんなに嫌わなくても)


特典映像も良いですよ。




久しぶりにロマンチックなラブストーリーを堪能でき、


4月生活、乗り越えられそうです・・




是非是非、見た方お話しましょう~~~~♪


余力があれば
また
追記します(今回忙しいので)


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坂道の向こうにある海   著  椰月美智子

坂道の向こうにある海    著  椰月 美智子


舞台は小田原。
介護職に携っている4人の男女、朝子、正人、卓也、梓の
恋愛模様。




感想   今回の椰月さんの作品は恋愛小説。それも四角関係という、恐ろしい設定・・・笑。
しかし、これが作者らしいと言うか、全然ドロドロとしていなく
実に爽やか。
こういう、ねちっこいものなく、割り切って付き合っていけるのが
現代風の男女なのかもしれないのかな・・・と思ってしまいました。
私などは、そういった関係にはなったことないのでわかりませんが。
というか、そういう関係は考えられないな・・・・と思ってしまうのです。


さて、物語は、各章、登場人物4人それぞれの視点で描かれます。
「るり姉」と同じような構成。
もちろん、恋愛事情も描かれておりますが、その他にも、仕事のことや家族のことも
あわせて描かれています。
スタイルとしてはその人、その人の日常生活が淡々と述べられている・・・・というもの。

特にドラマチックな出来事が起こるわけでもないのだけれど、
恋愛にしろ、家族のことにしろ、考えることは沢山あって。
ただボ~~と日常過ごしているわけでもなく、この年齢の若者達が目一杯今、悩み、戸惑っていることが
綴られていると言うわけです。

各章の表題は・・



朝のひかり・・・朝子
小田原ウメ子・・梓
新しい年・・朝子
山桜・・卓也
貝の音・・正人
坂道の向こうにある海・・梓



人間関係を整理しておきますと

まず、今付き合っているのは

朝子と正人、卓也と梓というカップル。


しかし、朝子は以前卓也と付き合っており、梓は正人と付きあっていました。
それが、朝子と正人がいい関係になり、結果梓と卓也は振られたという流れ。
そのフラレタ梓と卓也がお互い相談しあううちに、付き合うようになってしまったということです
(ややっこしい・・・・笑)
形としては朝子が梓から正人をとったという形だけれど、
梓自身は、職場でも面倒見もよかった朝子に対して、憎しみでいっぱいというわけではない様子。
そりゃ、恋人を取られたということで、朝子に対しても
正人に対しても、多少複雑な感情はあるけれど、
それほど、大きなこだわりもない様子。
それはこの4人はすべて、そういう感じなのよね。
好きになってしまったもの、しょうがないじゃない・・・と言う感じ。
むしろ、同じ職場での出来事でまわりのほうが、よからぬ噂をし
そのことの方が、痛手みたい。もちろん、こういう人間関係になったので
梓は仕事をやめるし、他の人も異動したりして、今は4人がそろって顔をあわせて仕事をするという
ことにはなっていないのだけれど。

恋愛って、なかなか難しい。
いろんな思いをしてくっついた相手でもどこか
不安感が付きまとっているの。
本当に相手のことを好きなのかどうか、相手はどう思っているのかどうか。

朝子は元気はつらつ、おしの強い感じ。一方で恋人に対して素直になれない女の子。
梓は美人、優しいの。人がいいところがあるのよね。
卓也は、無口。梓のことが好きだけれど、どう付き合っていいかわからない・・。
正人はイケメン、仕事もできる。でも家族にたいして、複雑な感情をもっている。
彼には知的障害を抱える兄がいる・・・・。


貝の音・・・の正人の章が一番心に残ったかな。
ずしずしと心に響いたのでした。


梓の章の小田原ウメ子は、象の事。
いるんですよね・・・小田原にこの象が。
正確にはいたということ。
ウメ子は2009年に永眠したの
この小説も冒頭にウメ子に・・・とあります。残念だわ。



作者の在住の地でもある小田原が舞台と言うことで
思いいれあっての作品かなと思ってしまいました。

また舞台が介護施設(仕事場)ということで、
老後の幸せについても、少し考えてしまったかな。
生死を意識しながらの生活ってやっぱり、いろんな思いをかかえて
しまうんじゃあないのかな・・と思ってしまうのよね。


今ある幸せを大事にしようということかな・・・やっぱり。


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  • レイフ・ファインズ好き
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