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幸せ上手    著   渡辺 淳一

幸せ上手      著   渡辺  淳一




少し前に「告白的 恋愛論」も読みました。
そちらの感想から・・


作者らしい本です・・・・。
作者に興味がない方は
読んでもつまらないでしょうね・・・・。
過去の女性の話ばかりですから。



そして↑の「幸せ上手」の方

わりと、どの方にもお勧めできる内容かな。

いわゆる、指南書です。
なるほど・・・・と思える内容だと思います。
とりたてて、すごいことが書かれているわけでもなく、
あたりまえのこと・・と思えば、そうかもしれませんが、
実行にうつすのって結構大変ですよね。
人間、いつもいつも、前向きには生きられませんから。
ちょっと、元気のないときのでも
パラパラと読んでみると、
意外と、元気になれるような気がする本です。
こちらも
作者らしいものの
考え方だと思います。





作者のようにいつも生き生きと
マイペースで、自分らしく過ごしていきたいものです。


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トワイライト~初恋~  

トワイライト~初恋~   (2008  アメリカ)

TWILIGHT


監督: キャサリン・ハードウィック
製作: マーク・モーガン
グレッグ・ムーラディアン
ウィク・ゴッドフリー
製作総指揮: カレン・ローゼンフェルト
マーティ・ボーウェン
ガイ・オゼアリー
ミシェル・インペラート・スタービル
原作: ステファニー・メイヤー
『トワイライト』(ソニーマガジンズ刊)
脚本: メリッサ・ローゼンバーグ
撮影: エリオット・デイヴィス
衣装デザイン: ウェンディ・チャック
編集: ナンシー・リチャードソン
音楽: カーター・バーウェル
音楽監修: アレクサンドラ・パットサヴァス
出演: クリステン・スチュワート ベラ・スワン
ロバート・パティンソン エドワード・カレン
ビリー・バーク チャーリー・スワン
ピーター・ファシネリ ドクター・カーライル・カレン
エリザベス・リーサー エズミ・カレン
ニッキー・リード ロザリー・ヘイル
アシュリー・グリーン アリス・カレン
ジャクソン・ラスボーン ジャスパー・ヘイル
ケラン・ラッツ エメット・カレン
カム・ジガンデイ ジェームズ
エディ・ガテギ ローラン
ラシェル・ルフェーブル ヴィクトリア
アナ・ケンドリック ジェシカ・スタンリー
テイラー・ロートナー ジェイコブ・ブラック
ギル・バーミンガム ビリー・ブラック
サラ・クラーク
クリスチャン・セラトス
ジャスティン・チョン
マイケル・ウェルチ
ホセ・ズニーガ
ネッド・ベラミー


世界的ベストセラーとなったステファニー・メイヤーによるヤングアダルト小説シリーズを映画化。
母の再婚を機に父親と暮らすため、
アリゾナからワシントン州フォークスの町に引っ越してきたベラ・スワン。
彼女は入学早々
カレン一族と出会う。町医者のカーライル・カレンに養子として育てられていた子どもたちだ。
その中の一人、エドワードに惹かれ始めていくべラ。
エドワードも心が読めないベラのことが気になり
2人は恋に落ちるのだが
彼の正体はヴァンパイアだった。





感想    どうしようかな・・・・ついていけるかな・・・この手の話、と思いながら
シーズン1の、初恋から鑑賞。


結論から言うと面白かったです。この年でみても・・・・・笑
アメリカのYA小説でしょ?
そういうつもりで(少女マンガの世界観)
鑑賞していたので、それほど、ショックも覚えず・・・笑、楽しく鑑賞できたのだと思います。


まあ、今の、日本の若い子がどれほど熱中するのかわかりませんが。
だって今の子、意外とドライな気がするから
こんなに甘い世界、冷ややかな部分感じるかもしれないな・・・と思ったのよね。

でも、私が10代の頃みたら、時代的なものもあって
きっと嵌ると思う・・・笑


雨の多い土地、
薄暗い森・・・
舞台になる場所はそれぞれ雰囲気あって良かったわ。
音楽も状況にあわせてうまくいれてあったり・・・。


ただ、心積もりはしていたんだけれど、
ロバート・パティンソンの エドワードが初めて登場の部分では
笑ってしまったわ・・・

カレン一族・・・スローモーションで登場してきたけれど、
興味引く美形の面々というより、
お笑いだよ、これ・・・・と
プッと声だして笑ってしまったのって、映画を観て久しぶり。
エドワードのあとを、バカ殿加わっても違和感なかっただろうし・・・
パロディーに出来るほどの、シチュエーション・・・・。



髪を上にあげてお顔も全面的に出ているから
エラ張りが目立って目立って。
さらに顔白いから、おひげ跡も、気持ち悪く見えるし。
クチビル赤すぎだし。

ハリポタのときは、そんなに違和感感じなかったセドリック役。
この映画では成長したの?お顔のインパクトがありすぎでした。

生物の授業で2人が初めて近づくシーンなんか、UPが多くてビックリ。
恋愛オーラ満載で、みているほうが恥ずかしく・・・


彼がヴァンパイアとわかってから
機敏な姿を披露するでしょ?
一気に彼女を連れて山を駆け上ったり。
また、彼のヴァンパイアのお家に招待された時も
凄い格好で彼女を背負って、高い木の上に飛び乗ったり・・。
その姿がやや、滑稽ではなかったですか?

ヴァンパイア、イコール、スマートな仕草というイメージなのに
ちょっと動物的な動きをするのがどこか違和感あり、
笑いをとる部分でもないのに
コメディチックにみえました。だから楽しかったともいえるんだけれど。


でも、動物の血しか吸わない、菜食主義のようなカレン一族と
人間の血を吸う、悪のヴァンパイアという存在対比なんか
面白かったわ。
カレン一族が、
エドワードの彼女だから
人間といえども守ろうといって
団結する姿には、おお~~~~~と感動してしまったりしたもの。
偉く協力的なんだもの。


なにげにより真っ白な、カレン一家のパパさんがいいわ・・・お医者様なのに
あんな目立つお顔で・・・笑


いろいろあったけれど
最後は
この恋を続ける→続編あり・・・・という流れ。


学園ものお決まりの
プロムで、締めるところなんて、
王道でいいじゃない?


ヴァンパイアにしないという、エドワードの決意も、泣かせるね~~~
あんな顔だけれど、やっていることは、素敵よ・・・。


どんなときもきみを守るという
いいじゃない・・いいじゃない・・・
若いから何言ってもいいよ・・・とおもってしまったわ。
くさい台詞といえども、
こういう王道ラブストーリーには必要不可欠だもの。


好きだけれど、一線は越えられないという・・・
今時珍しい禁欲的な部分もいいわね~~~笑
男性側から見たら、そりゃあ~~もう、せつないというか、
我慢強いというか、共感しちゃうキャラなのかな。
って、我慢できるの、本当に?って心配しちゃうぐらいです・・・笑


シーズン2も
DVD出ていたようなので
またみてみるつもり。


オオカミ一族の絡みも面白そうだものね。
あと、今回は
カレン一族、一人ひとりには、焦点あまり当たっていなかったので
そこのところは
今後見てみたいわ・・・という希望もあります。


ということで
私もめでたく
トワイライト経験者になりました・・・・笑



それにしても↓この近距離は凄いね・・・


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CHICA LIFE 著  島本  理生

CHICA LIFE 著  島本  理生



2003年から2006年まで「ViVi」に連載されていたものに、加筆、修正したエッセイ集。



感想


 島本さんのエッセイ集。

このところ、島本さん作品集中的に読んでいるところ・・・。
先日の某新聞でも特集されていたわ・・島本さん。
今、取り掛かっている作品の話も出ていて、今後の活躍も楽しみ。


「ナラタージュ」を執筆されていた時期かな。
作品に入れ込みすぎて大学も中退されたとか。
作品を生み出すことって、大変なんですね。

友人のこと
母のこと
同棲相手のこと

などなど・・。

子どものころから~~現在の生活ぶりまでユーモア満載に
書かれていてとても楽しかったです。

驚かされる一面が次々に明らかになってくるので
読んでいて興味がつきなかったです。


小説では、透明溢れる繊細な文章が多いので
もっと、こう、真面目で、おとなしい、文学少女のようなイメージをもっていたのですが
違うんですね。



恋愛に関しても、すぐ同棲しちゃう・・
告白も一気にするようですし・・
積極派なのね・・




私は作品をいくつか読んでからこのエッセイに入ったわけですけど、

なるほど、こういう恋愛感や、行動パターンがあるからこそ、

この小説が生まれたのね・・・と


納得できるところもいくつかありました。




作家合コンの話も面白かったです。
また常々
島本さん作品には
いつも、マニアックな映画が出てくるよな・・・と思っているところが
あってこのエッセイでも発見。


両親が居間で「髪結いの亭主」を観ていたという部分や
「リトル・ヴォイス」という映画についてのお話の部分。



ダンサーをしていらっしゃるお母様ということで
「髪結いの亭主」のような、作品も鑑賞されるのかな。夫婦というのも珍しいわと思ったり。
リトル・ヴァイスも映画好きじゃあないとみないような作品だよね。地味系だし。



軽いタッチの本なので
気軽に読めましたが
次はまた、重そうな恋愛話にいきたいと思います。

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大きな熊が来る前に、おやすみ。   著   島本 理生

大きな熊が来る前に、おやすみ。   著   島本 理生

大きな熊が来る前に、おやすみ
クロコダイルの午睡
猫と君のとなり


3篇の短編集。



感想   題名も可愛らしくって、酒井さんの装丁も可愛らしいのに

二編は重めの話で最後の一編は書き下ろし、ハッピーエンドの構成。



題材は暴力。

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」


わかっていても離れられない彼女。
わかっていても暴力をふるわずにいられない彼氏。

彼女の過去も、彼の過去も
痛々しかったわ。

好きという感情は、その人の過去までも背負うことなのかな。
過去のいろいろな出来事が現在の自分の感情を作っているのだとしたら
お互いがお互いを選んだということは
過去も含めていとおしく思ってあげなくてはいけないのかな。

負の部分をもっていても彼女にとっては彼は
離れがたい存在なんだろうけど。


でも、いろんなダメ男がいるなかで
暴力男は一番きつい存在じゃないかなとは思うけれど。
普段が優しい分
なかなか見捨てられないというのがあるのかな。


途中までどんよりしていましたが
最後を読み、その後の2人に希望を持ちたいと思いました。



作品の中で出てきた映画の「カラスの飼育」
これず~~と探しているんだけれどみれないわ。
いつも作品の中に印象的な映画が出てくるけれど
古い作品よくご存じよね。



「クロコダイルの午睡」


この主人公が好きになる男が嫌でしたね。
無神経な言葉を言う人なんて。


自分の育ってきた家庭環境が一番見たいな感じで
物事のすべてのその価値観でみているでしょ?
相手へのおもいやりもないし。

いいところもあるんだけれど、・・とは
思わなったです。

あのシャワー云々は最低だし。

自業自得でしょう。




「猫と君のとなり」


2人の距離が縮まっていく過程が素敵でした。
猫に暴力をふるう昔の恋人が怖かったです。
動物を大切にしない人って
やっぱり人間も大切にしないよね。


すぐに、お家にあげてしまうのは
いまどきなのかな。






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六つの星星    著  川上未映子

六つの星星    著  川上未映子



川上未映子が
精神分析、生物学、文学、哲学をめぐって
6人の方々と様々な対話をする・・対話集。




川上未映子、精神分析に勧誘される×斎藤環;
生物と文学のあいだ×福岡伸一;
性の呪縛を越えて×松浦理英子;
世界はコトバで満ちている×穂村弘;
からだ・ことば・はざま×多和田葉子;
哲学対話1 ニーチェと、ニーチェを超えた問い×永井均;
哲学対話2 『ヘヴン』をめぐって×永井均





感想   難しい部分もあったのですが、最後まで、興味深く読みました。

読みながら、そこに加わって対話できるほどの思考も、知識もない、自分が悲しかったのですが
なかなか、この手の話にはついていける人はいませんよね。



対話相手の方は、それぞれの世界で活躍している著名な方々ばかりで
本もいくつか出しているようですが、それさえも、読んでいない自分は
勉強不足を痛感。
そもそも、川上さんの本もきちんと読んだことがないのに
先に対話集に手を出すのは、無謀だったのかも。

「乳と卵」
「わたくし率イン歯ー、または世界」
「先端で、さすわさされるわそらええわ」など、
本の中身に触れている対談もいくつかあったのですから、
やはり、作者の本を読んでからというのが、前提の本でしょうね。


そして、極めつけは
最終にある永井さんとの対話で繰り広げられる
小説「へヴン」の世界。
これは、読んでいなければ、絶対無理・・と判断し
泣く泣く、読むのをあきらめました。
登場人物一人一人について細かく述べているようで(ちらりとみたら・・・・笑)
永井さん自身も
3度、読んだというのですから
未読で、対話を読むのは失礼ですよね・・・


哲学対話のニーチェについての部分が
面白かっただけに、へヴン話は、中身の濃いものだったに違いないわ・・・・・(本を読んでから
また読みなおしましょう)


今回は
順番が逆になってしまったけれど、
この本をきかっけに、さらに川上さんの小説に興味が湧いてきましたし
こういう思考が根底にあるからこそ、彼女特有の小説の世界が
作られたのね・・・という発見にも繋がりましたから
よし・・!!としますか。


もちろん、他の方の著書にも興味持ちましたので機会があれば挑戦したいわ。


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Railway   Stories    著  大崎善生

Railway   Stories    著   大崎善生



列車に乗り
過去を旅する・・・

ノスタルジックな香りのする
10篇の短編集。


夏の雫 
橋または島々の喪失 
失われた鳥たちの夢 
不完全な円 
もしその歌が、たとえようもなく悲しいのなら
フランスの自由に、どのくらい僕らは、追いつけたのか?
さようなら、僕のスウィニー
虚無の紐 
キャラメルの箱 
確かな海と不確かな空 



感想   


すべてのお話に列車が絡んでいます。
その列車に乗りながら、記憶は遠い過去に・・・

そので繰り広げられるのは
家族の話であったり、恋人の話であったり
友人の話であったり・・


私小説っぽい部分もあり(私生活とダブるような設定もあり・・)
架空の話でもあったりと、
その境目はよくわからないのですが、
ふとした瞬間に過去のある出来事を思い浮かべてしまうときは誰でもあるはず・・。

そんな甘酸っぱいような、痛いような胸の苦しみを
物語を読みながら自分も思い出してしまうような
そんな物語ばかりでした。


とりわけ、
最終のお話、
「確かな海と不確かな空」が心に残りました。


つらい禁煙生活は読んでいてもその苦しさが目に見えるようでしたし
父親への主人公の思いは
自分と自分の親への思いとも重なるようで
ちょっとウルウルしてしまいました。


大崎さんは
過去をいとおしくいつも描きますね。
男性ならでは・・・と思います。
女性はたぶん、過ぎ去った男性をそれほど、美化したりしないような気もする・・・わ。
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第9地区

第9地区    (2009 アメリカ・ニュージーランド)

DISTRICT 9


監督: ニール・ブロンカンプ
製作: ピーター・ジャクソン
キャロリン・カニンガム
製作総指揮: ビル・ブロック
ケン・カミンズ
脚本: ニール・ブロンカンプ
テリー・タッチェル
撮影: トレント・オパロック
プロダクションデ
ザイン: フィリップ・アイヴィ
衣装デザイン: ディアナ・シリアーズ
編集: ジュリアン・クラーク
音楽: クリントン・ショーター
音楽監修: ミシェル・ベルシェル
出演: シャールト・コプリー ヴィカス
デヴィッド・ジェームズ クーバス大佐
ジェイソン・コープ グレイ・ブラッドナム/クリストファー・ジョンソン
ヴァネッサ・ハイウッド タニア
ナタリー・ボルト
シルヴァン・ストライク
ジョン・サムナー
ウィリアム・アレン・ヤング
グレッグ・メルヴィル=スミス
ニック・ブレイク
ケネス・ンコースィ


舞台は南アフリカ、ヨハネスブルグ。
巨大な宇宙船が故障して漂着。
エイリアンはそのまま、この地に、難民として住み着くことになった。
それから20数年後。
共同居住区は“第9地区”と呼ばれ
治安は乱れていた。
そこで超国家機関MNUは、エイリアンたちを
新たな難民キャンプ10地区へ、移住させることに。
プロジェクトの最高責任者に抜擢されたのは
エイリアン対策課のヴィカスだった。
しかし、エイリアンたちと交渉中
彼は謎の液体を浴びてしまう・・・・




感想  


 劇場公開も残りわずか・・・。すべりこみの鑑賞でした。

他の方の感想もみず、そういえば、話題作でもあったわね・・・という程度の気持ちで
いってみたら、凄かった・・・・・グロさが・・・・・・泣。


エイリアンたちが、すっごく気持ち悪くて・・・・ウヘ~~~でした。
エビ・エビ・・・と表現するように
まさに、見かけはエビ姿。

腰のところがこう~~キュ~~と締まっていて、やや猫背。
なんといってもあの、口元がイヤなのよね。
もにょもにょ・・していて・・。
人間でも口元だらしない人ダメだし。


エイリアンものって、そんなに苦手な分野ではないのよね。
今まであったエイリアンもの映画もOKだったし、
テレビでも・・宇宙人遭遇系の企画ものは結構面白く鑑賞しているクチだし・・。
ただ、エイリアンでも、この映画のような昆虫系の容貌って苦手・・。
「エイリアン」っていうそのまんまの映画もあって
それだって、特に凄く気持ち悪いという印象は持たなかったのに
今回はなぜ?と考えていたら。
大勢いるからだ・・・・笑
うじゃうじゃと・・・笑
さらに、人間同様、歩き回っているしね~~~~笑


エイリアンの容貌に差別しているわけではないけれど、
正直、目の前にこの手の異性人いたら、尻込みしてしまうわ・・・・・・・・・やっぱり。



ドキュメント風の語り口はたしかに面白かったです。
主人公のおじさんの関係者達が
いい人だったのね・・・あんなことを・・
なんて最初から口々にいっていたので、好奇心すごく湧いてきました。
どうなちゃったの・よ・・・この人?
何をしたのかしら・・・・
って先が知りたくなるのよね。

実際、こういうことって、ありえるかもしれないって思ってしまったわ。
UFO記事好きな私なので
エイリアンたちがこの地球に突然現れるという設定に
妙に、納得してしまったのでした・・・・笑(テレビ見すぎ・・・・)


で・・・この映画のように
大量のエイリアンたちが現れて、害を与えないけれど(攻撃的ではないけれど)
その処置どうする?って考えたら
やっぱり、とりあえず、一箇所にとどめておくという方法をとるんじゃあないのかなって
思うんですよね。
だって、すぐさま、地球人と仲良く共存っていうわけにも
いかないじゃあないですか。
生活習慣違うのにね・・・。

20数年。
一箇所にまとめられて暮らす宇宙人達も大変だっただろうけれど、
近郊住民もストレスだろうね・・・こういう状況は。


という風に突拍子も無い設定だと思いながらも
いや、あるかもよ・・と変に身近に引き寄せて考えたり
妙な気分で鑑賞しておりました。



しかし・・・・しかしです。
そんなのんきさは前半までだったわ・・・泣
ヴィカス さんの仕事ぶり、エイリアンたちとのやりとり
どこかおかしさが漂っていましたよね?
エイリアンたちにも立ち退き書類見せるのね~~、
言葉ってどうやって覚えたのかしら?などなど、
ツッコミ入れながらのんきにみていたのに。

ヴィカス さんが宇宙人に進化してしまう
そこからは
~~オオ~~~~と叫びだしたい状態で体が振るえましたわ・・・・。


そうか、PG12の映画なんだものね。


こういう変身ものの映画って他にあったような気がして
目新しくはなかったのですが、
予期していない展開で驚きでした。



腕からエイリアンの手が出てきたり・・、
皮膚が変化してきたり、
黒い液体をゲロゲロだしたり・・


生生しくて
生理的に嫌悪感出てきて、うひょう~~~と泣きそうでした。




といいながら
なんとか頑張って最後まで鑑賞。。。。笑



グロイ部分は一部・・一部なんですけれどね。



後半は
派手な銃撃戦あり、

人間&エイリアンの
厚い友情場面もあり


はてはヴァカスの妻への愛情も充分感じ

エイリアンの親子の情も、さりげなくみせ


なかなかどうして、
おもしろ要素、
盛りだくさんにはなっていましたが、



なにせ、気持ち悪かったという印象はぬぐえないです・・・・笑



宇宙人だからといって、研究材料にしたり、
今まで娘婿といって大事にしていたのに、
エイリアン変化するからだというと
臓器移植のぞんだり、


エイリアン以上に人間のいやらしさ、残酷さも目だっていましたね。


実は皮肉のきいたお話だったのかもしれないし、
連想できる様々な出来事もあるのだろうけれど、
そんなむずかしいことは抜きにしても
楽しめる一本だったのだと思います。

けど、好みじゃあなかったわ・・・私。
だって、
なんども言いますけれど
気持ち悪いんだもの・・・・爆


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真綿荘の住人たち    著    島本理生

真綿荘の住人たち    著    島本理生


江古田にある下宿「真綿荘」。
下宿人たちの日々を描いた連作小説集

青少年のための手引き
清潔な視線
シスター
海へむかう魚たち
押入れの傍観者
真綿荘の恋人

の全6篇。




感想   良かったです。
6篇それぞれ、焦点当てている人が違ってきています。
脇役だった人が今度は主役。
読み進めていくうちに、
下宿人たちの意外な面が次から次へと表れるので、
いつも新鮮な気分になります。
今度はどんな物語が・・・と次の章を読む前に期待感でいっぱいなのです。



同時に、そんなことが・・・そんな過去が・・・と
驚きも出てきます。



そもそも下宿という舞台は、興味そそられますね。
見も知らぬ人同士が、一緒に寝食を共にする空間。
ドラマもいろいろ起こりそうです。


すべての章、恋愛沙汰のお話になっております。


前半は、(「青少年のための手引き」)マイペースな大和君の存在で
この物語って、コメディ・・路線なの?と一瞬感じてしまうほどの明るさを感じるのですが
しだいにダーク感が漂っていき、
極めつけのラストの章・・・に突入していきます。



ここで真綿荘の住人を整理しますね。

空気の読めない大和君。
北海道出身の彼が大学合格を機に、東京、江古田のレトロ下宿に引っ越してくるのが
最初の章になっています。
その大和君を好きになってしまう鯨井さん。
鯨井さんのことが好きな荒野先輩。
過去のトラウマから男嫌いになった椿さん。
彼女を一途に思う可愛い高校生八重子ちゃん。
大和君と駆け落ちしちゃう絵麻さん。
そして、大家である綿貫さんと、彼女が内縁の夫と呼ぶ画家の晴雨さん。




「清潔な視線」

ここで第一の驚きです。大和君も気に入っていた八重子ちゃん。
この子の存在の意味ですね。
そんな係わり合いになっていたのね・・・・と驚き。
同時にわかる、椿さんの過去。


「シスター」


鯨ちゃんの思い、
荒野先輩の思い・・・
ちょっとせつなかったです。
荒野先輩が・・・。
届かない思いって、痛いですね。

この荒野先輩の過去も後ほど分かって驚きでした。


「海へむかう魚」

絵麻さんの振り回されてしまう大和君。
でも、絵麻さんのは絵麻さんの事情があって・・


恋愛は難しいです。

「押入れの傍観者」


これは、ちょっと他の章とは違った感じです。
住人たちの語りではないからです。
ただ、ここの章を読んでから次の章を読むことで
見えなかったものが一気に見えてくると感じます。


「真綿荘の恋人」

この話が一番強烈だと思います。
今まで感じていた謎。
結局のところ、二人の関係は何?というのがわかるからです。(といいながら
わかるようなわからないようなといったところですが・・・・)
理解できるかどうか・・・・・ってまず頭の中で考えてしまいますよね。
それぞれの育ってきた環境を考え
こういう愛の形もあるのかと思ってみたりしていますが
普通感覚ではないので、素直にそうか・・・と納得はしがたい部分もあります。
だから、椿さんの反応も当然だと思いました。

ただ、綿貫さんがそれで、幸せを感じているのなら
いいのではないだろうか・・・
ああいう結論を出したというのは晴雨さんの彼女への愛だと思うし
そうかんがえるとハッピーエンドといえるんだろうな・・・・と思いました。




晴雨さんの物憂げな感じ、
荒野先輩の繊細さ・・・
どれも気になります。

あ・・・でも実際傍にいたら
苦しみそう・・・・・笑


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十字架     著  重松  清

十字架     著  重松  清



中学二年、いじめを苦に「フジシュン」こと藤井俊介は自宅の庭で自殺をしてしまう。
残された遺書には同級生の名前が4人、書かれていた。

2人は、いじめをしていた生徒・
もう一人は、親友として、いままでありがとう・・・と感謝されてしまう
真田裕→ユウ。
最後の1人は好きだった女の子、中川小百合。


彼らのその後の人生は・・




感想  


つらく重たいお話でした。重松さんのお話にはよくいじめがでてきます。
以前読んだ
「青い鳥」や「かあちゃん」も、そうでした。
青い鳥では。。いじめられた子が転校してしまい、残った子供たちはどうするか・・・、
教師は作文を書かせ反省されたりするが、それはまったく意味を持たないこと、
いじめを黙ってみていたこどもたちは、その事実を忘れてはいけないということ・・・
赴任してきた先生がそう教える・・そんなお話がありました。

また、「かあちゃん」では、いじめた子供のところへ、関係者が謝りに行く・・・という
お話がありました。

それぞれ考えさせられるお話になっていましたが


今回の「十字架」はさらにさらに、重く・・
題名通り、残されたものたちは十字架を背負わされてしまうのです。
なぜなら、
いじめた子供は自殺をしてしまうのですから・・・。


いじめに加担したのは3人でしたが、加害者として、具体的に遺書に名前が載っていたのは2人でした。
それだけではなく、
遺書には親友として「仲良くしてくれてありがとう」と名前が載っていたこの物語の語り手の僕=ユウ。
好きな人として名前が載っていた中川百合子・・


この2人は、見殺しにしたという責任から、つらい人生を数年送っていきます。
むしろ、加害者の方が反省もせず、開き直って生きているのではないのかな
と思われます。



考えさせられることいっぱいありました。
いろんな立場の人の気持ちが理解できますが
やはりこの年ですと、自殺した子の母親の気持ち。
または、傍観者として見殺しにされたと責められる、ユウ君の親の立場などに
心を寄せることができました。


いじめの加害者、被害者、そして傍観者たち・・・
中学生における社会構造は、
どうしてもまだ理解できないでいます。
私たちに時代にも、いじめと思われるものはあったと思いますが
転校したり、自殺したり・・そんなひどい状況はなかったですからね。

最近はどんどん深刻化。
だからこそ、本当に意味で中学生たちの心の奥底まで、把握できないでいるのかもしれません。
なぜそんなことをするのか・・・さえも理解できず。
あまりにも陰湿度が高いような気がするんですよね。
むしゃくしゃする気持ちがわからないわけではないのですが
それを他人にいじわるをして発散させるような構図が、
わかりません。



この物語では加害者よりむしろ、傍観者たちのほうに焦点が置かれています。
読者の大半がこの、傍観者である・・・ということでも
あるんですよね。
だからこそ、提示された課題は重くなるのです。
何もしなかった・・見殺しにした・・・・それも、罪ではないかと。


難しい・・・難しいです。

じゃあ、どうしたら良かったのか。
正義感もって立ち向かっていけば良かったのか・・・みんなが。


現実問題として、この小さな中学生という社会構造の中で
進んでできる子がどれだけいるのだろうか。
逃げに走る子はいないのだろうか。
教師はどう対処すればいいのだろうか・・・。

あ~~~、やっぱり難しいです。自分が中学生だとしたら
どうしていただろう。
この子たちの親だとしても
どう助言すればいいのか。
いじめはいけません、みたら、やめさせなさい・・・・といって、実際その場で
できる子ってどれほどいるのだろうかって。
大人ならできることでも、中学生、同じ立場で勇気をもてるのかって。
うん・・・しなくてはいけないことだけれど、難しいことですよね。


いじめは悪いことだからやめましょう・・・という言ってわかることなら
こんなに、根深く残っていないものね・・・


読みながら、死人に口なし・・・といいますが
どういうつもりで
いじめられていた、フジシュンは
この2人の名前を書き残したんだろうと思いました。
親友というっても心当たりがない(昔はよく遊んでいたが中学生になってからはそんなでもなかった)・・
主人公のユウ。
一方的に思われていた感じです。
また、もう一人の中川さんは、好きな人・・というだけの存在。
中川さんは、フジシュンの思いを断ったんですよね、好きじゃないからと・・・
そのあと、死んでしまったフジシュン・・。
それって、彼女にとってはショックでしょう?
いじめと関係ないとしても、生前接触もった最後の一人が自分。
もしそのとき、
やさしい言葉をかけていれば、フジシュンは死ななかったかもしれない・・・
そんな気持ちを中川さんに抱かせてしまうんですよ・・・・死んだあともず~~~と。


中川さんのことだってそうだけれど、
フジシュンの親御さんだって、そりゃ・・・ものすごいショックで
どんどん老けこんでいって。
フジシュンの弟だって、つらい人生・・・。親に気を使って・
周りを憎んで。
自殺という・・・行為は周りの人を不幸にしてしまうこと・・・
だから、フジシュン、いけないかったんだよ・・君も・・・と
いってあげたい気にもなります。
もちろん、いじめが悪いのはわかっているけれど・・・・でも、
死んだらだめなんだよ・・・って。
逃げてもいいから…・学校なんていかなくてもいいから・・・
とにかく死んだらだめなんだよ・・・っていってあげたかったかな。




卒業アルバムに
フジシュンは載っていなかったということ。
いやなことにはふたをしてしまう学校。


なかったことにしてしまう・・・


覚えていなければいけない・・・
そうだよね・・・過ちは覚えていなければいけない。


でも過去ばかりに引きずられてもいけないという思いもあるから。


彼らが20数年たって
やっと気持ちを整理できたことにホッとするような気がしました。


また、フジシュンの父親の気持ち・・・・

子に先立たれた親の気持ちが
よくわかります。母親とも違う、感情を押し殺して
でも、心の奥ではず~~と根深いものを持ち続けている・・。

学校の図書にある
「世界の旅」をフジシュンはよく読んでいました。
現実逃避で・・・
心だけは旅立っていたんですね、異国の地へ。
悲しかったな。

本に挟まっていたメモ。


彼の旅の終着点は
スウェーデンの「森の墓地」。



その丘には
十字架がある・・・・



父親はどんな思いでその地にいるのだろうか・・・
フジシュンはもうたどり着いたのか・・




読む価値のある一冊だと思いました。





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ぼくとママの黄色い自転車

ぼくとママの黄色い自転車 (2009  日本)


監督: 河野圭太
製作: 品川惠保
與田尚志
高橋浩
福原英行
尾越浩文
山田良明
松田英史
中野隆治
宮崎恭一
上原徹
プロデューサー: 井口喜一
木村立哉
原作: 新堂冬樹
『僕の行く道』(双葉社刊)
脚本: 今井雅子
撮影: 伊藤清一
編集: 深沢佳文
音楽: 渡辺俊幸
主題歌: さだまさし
『抱きしめて』
VFXスーパーバ
イザー: 鹿角剛司
スクリプター: 幸縁栄子
映像: 桜庭武志
照明: 田頭祐介
美術製作: 松下利秀
録音: 山方浩
助監督: 本間利幸
出演: 武井証 沖田大志
阿部サダヲ 沖田一志
西田尚美 鈴間里美
甲本雅裕 鈴間誠治
ほっしゃん。 警官
柄本明 正太郎
鈴木砂羽 浩子
市毛良枝 山岡静子
安部美央 鈴間美緒
藤原里奈 陽子
梅原真子 由美
鈴木京香 沖田琴美



 新堂冬樹のベストセラー『僕の行く道』の映画化。
パリに留学している母からの手紙を
一心に待ち望んでいる小学3年の大志。
しかし、ある出来事から母は別のところにいるとわかり、
自転車でその母の元へ行こうと試みる大志。
長い道のりの中でさまざまな出会いがあり、
とうとう、小豆島にいる母に会うことができるのだが・・・




感想   

お勧めされてみました。
親子でじっくりみてみるには良いのでは・・・と思える一本でした。



少年が母親探しをする、ロードムービですが
そこに、難病ものが入り込んでいるので
涙ものです・・。


子どもと動物にはかなわないといいますが、まさにそう・・・。
子役も本当、良い子で、
いじらしいですし、
可愛い動物(ここではワンコ)がこれまた、見るものの心を癒してくれるんですよね。





この難病というのは、他の作品でもよくみかける病。
何度みても、この病はつらい・・・
生きていても死んでいるみたいで
耐えられないだろうな・・・周りはと
思ってしまいます。


子どもと一緒に是非・・という作品なので
なにしろ、
素直なつくりになっています。

少年が出会う人が基本的に良い人。
出あった人たちもそれぞれが悩みを抱えていたりするんですけれど、
少年との出会いで少しづつ変化していくのです。
もちろん、少年だって、皆に助けらていく中で
しだいに逞しくなっていく感じ。



正直横浜から小豆島まで・・・
子どもが一人。
犬も一緒で。
何事も無くいけるの・・・・・!!
実際どうよ・・・と思わなくもないです。
また、
あのママの病気を隠すための
パリ滞在という嘘も、実際、ありえんでしょ・・・
無理があるのでは・・・・と
思ってしまう部分もありました。



でも、母親が子どもを思う気持ち・・・


加えて、小豆島のあの美しい風景をみていると、


突っ込みいれていた私の気持ちも


薄れていくよう。


素直に
会えてよかったね。
理解しあえてよかったね・・・
母親として認めることができてよかったね
父親を憎まないでよかったね


とまあ、
よかったねづくしになってしまいました。




鈴木京香が、若いママ役している姿なんて
今まで見たことなかったですし、
その夫が阿部サダヲというのも驚きでした。
この映画では真面目な夫なんだもの。



久しぶりに
心が洗われるような作品でした・・・


angelroad.jpg
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