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ローラーガールズ・ダイアリー

ローラーガールズ・ダイアリー (2009  アメリカ)


WHIP IT


監督: ドリュー・バリモア
製作: バリー・メンデル
ドリュー・バリモア
製作総指揮: ピーター・ダグラス
ナンシー・ジュヴォネン
キルステン・スミス
ネイサン・カヘイン
ジョー・ドレイク
クリス・ミラー
原作: ショーナ・クロス
脚本: ショーナ・クロス
撮影: ロバート・イェーマン
プロダクションデ
ザイン: ケヴィン・カヴァナー
衣装デザイン: キャサリン・マリー・トーマス
編集: ディラン・ティチェナー
音楽監修: ランドール・ポスター
出演: エレン・ペイジ ブリス・キャヴェンダー
マーシャ・ゲイ・ハーデン ブルック・キャヴェンダー
クリステン・ウィグ マギー・メイヘム
ドリュー・バリモア スマッシュリー・シンプソン
ジュリエット・ルイス アイアン・メイビン
ジミー・ファロン “ホット・タブ”・ジョニー・ロケット
ダニエル・スターン アール・キャヴェンダー
アンドリュー・ウィルソン レイザー
イヴ ローザ・スパークス
アリア・ショウカット パシュ
ゾーイ・ベル ブラディ・ホリー
ランドン・ピッグ オリヴァー
アリ・グレイノール エヴァ・デストラクション
ユーレイラ・シール シャニア・キャヴェンダー
カルロ・アルバン バードマン


ドリュー・バリモア監督デビュー作。
17歳の女子高生ブリス・キャヴェンダー。
美人コンテストで優勝することが娘の幸せにつながると信じる母親に流されるまま
生きてきた。
そんなある日、都会のオースティンに出かけた彼女は、そこで“ローラーゲーム”の存在を知る。
すっかり魅了されてしまった彼女は
家族に内緒のまま年齢を偽って入団テストを受けみごと合格。
活躍し始めるのだが。




感想

ドリュー・バリモア初監督作品。
青春映画の王道でしたが手堅く作ってあって好感もてました。
主演にエレン・ペイジを迎えているのも、成功の一因かも。彼女の魅力が十分に生かされてましたものね。
あと、お母さん役のマーシャ・ゲイ・ハーデン 。
彼女の存在も物語に良いアクセントをもたらしていたな。
私はこういう青春映画を観ると
親目線にもなるのですが、今回も勉強させてもらいました。
親の望むような道には子供はなかなかのらないよね。
無理に引っ張っていってはいけないのよね。
子供は子供で自由に自分の生きる道を選んでいかなくては。
わかっていても
この物語の親のように、自分の果たせなかった夢を・・・とか、
将来を考えてこちらの道を・・・と、いろいろ考えたくなる気持ちも理解できるわ。
なんでも程度問題だとは思うけれどね。


ブリスが出会うバンドマンの彼。
上手くいくかと思ったのに、人生そうそう上手くはいかないのね。
水中プールでのいちゃいちゃぶりは、ドリューの乙女心の表れ?素敵じゃない?若々しくって。
あとブリスのバイト先のお店。
豚が可愛い・・。
エプロンもピンクの子ブタで可愛いわ。

肝心のローラーゲームね。
こういうゲームがあるとは初耳。
ルールー単純だけれど、意外と荒っぽい競技なのね。
スポーツものでもあるけれど、そこはわりとさらりと・・・・描いていたかな。
ジュリエット・ルイス も出演していたわ。
さすがにお年は感じたけれど。
もちろん、ドリュー・バリモアも出演ですよ。



楽しく、時にほろりとする映画でした。
ドリュー・バリモア自身の経験も大いに反映している青春映画かもしれないよね


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DEATH NOTE デスノート 前編・DEATH NOTE デスノート the Last name  後篇

DEATH NOTE デスノート 前編・DEATH NOTE デスノート the Last name(2006)



後編のキャストのみ・・


監督: 金子修介
製作: 山路則隆
堀義貴
西垣慎一郎
平井文宏
北上一三
松本輝起
大澤茂樹
プロデューサー: 佐藤貴博
福田豊治
小橋孝裕
エグゼクティブプ
ロデューサー: 奥田誠治
製作指揮: 三浦姫
ラインプロデュー
サー: 大塚泰之
企画: 鳥嶋和彦
佐藤敦
原作: 大場つぐみ
『DEATH NOTE』(集英社刊『週刊少年ジャンプ』連載)
小畑健
(作画)
脚本: 大石哲也
CGプロデューサ
ー: 豊嶋勇作
撮影: 石山稔
美術: 及川一
撮影監督: 高間賢治
編集: 矢船陽介
キャスティング: 吉川威史
音楽: 川井憲次
主題歌: レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
『ダニー・カルフォルニア』
照明: 上保正道
録音: 岩倉雅之
出演: 藤原竜也 夜神月
松山ケンイチ L/竜崎
戸田恵梨香 弥海砂
片瀬那奈 高田清美
マギー 出目川裕志
上原さくら 西山冴子
青山草太 松田刑事
中村育二 宇生田刑事
奥田達士 相沢刑事
清水伸 模木刑事
小松みゆき 佐波刑事
前田愛 吉野綾子
板尾創路 日々間数彦
満島ひかり 夜神粧裕
五大路子 夜神幸子
津川雅彦 佐伯警察庁長官
藤村俊二 ワタリ
鹿賀丈史 夜神総一郎
声の出演: 中村獅童 リューク
(特別出演)
池畑慎之介 レム



同名コミックを藤原竜也主演で映画化した2部作。



感想


松山クンの新作宣伝のためにTV放映されていた2作。
観るのは実は2回目ですが、1回目観たときには(こちらもTVでの鑑賞でした)
感想を書いていなかったので今回は少しだけ感想を。


1回目観た時は原作知らず。
劇場公開時から相当噂になっていたし、ストーリーも実に奇抜だったので、TV放送された際は
喜びながら、面白く鑑賞しました。
キャラがなんといっても面白かったですからね・・・。



そして今回2回目の鑑賞。実はこの鑑賞前、子供が原作13巻(本編は12巻まで)を一気に借りてきまして
便乗して私も読まさせていただきました。
漫画は・・・とっても面白い。映画以上でした。
原作ファンが映画を観たら
いい意味でも悪い意味でも意見が出るだろうな・・・・と思いました。

ただ、この長い作品を、短めに手直しして、映画として、観やすく映像化したという点は
評価できるな・・と思います。
この漫画全部を忠実に映画化するのは、膨大な時間がかかるので無理ですからね。
また、この漫画
漫画としては説明的な部分が多い・・・。登場人物それぞれの心理が、文字でも説明されるので
漫画と言ってもさささ~~と目で追って流せるような軽いものでなく
いちいち考えながら読んでいかなくてはいけないという、さながら読書のようなものでした。
とくにLが死んでメロたちが出てくる後半あたり、ややっこしかったですね。


漫画の魅力は
そういう心理合戦にもあるのだろうと思います。
映画も形的には心理合戦ではありますが、
その人物たちがどうしてそういう考えをもたらしたかという背景が一切描かれないで
唐突に感じられるところが多々あるかな。。。。と。比べてみると気付くことがありますね。


前半では、瀬戸朝香扮する女FBIとライトとのやりとりが
漫画以上のものでなかったのがガッカリ。オリジナルですがイマイチでした。
後半は、
原作にないオリジナルの結末。これは良くできていたんじゃないのかな・・・。
原作のラストを少し引用して、非常に納得できる結末を作り上げたんじゃないのかな・・・と思います。
Lの最後は映画の方が好きだもの。


キャライメージは、概ね良かったです。
ライトはもうちょっと切れ者かと思っていますが・・・笑。
藤原君・・・可愛いんだものね。彼の、カイジも観ていますので
ちょっと演技がダブるところがあるのがね・・・。いつもこんな感じじゃあないですか
それに比べるとLの松山クンは作品ごとに顔が変わりますね。ノルウェイとは別人。
画面に出てくるたびに笑ってしまったけど。


あとライトの妹さん満島ひかりちゃんなんですね。
やっぱり可愛い。
数年前の作品なので今みてみると
あんな人もこんな人もでているわ~~~という意外な発見があってそちらも面白かったです。

板尾さんも出ているじゃん・・・・。

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ラブファイト

ラブファイト   (2008  日本)



監督: 成島出
プロデューサー: 渡邉直子
遠藤奈緒子
プロデュース: 大沢たかお
エグゼクティブプ
ロデューサー: 三宅澄二
企画: 渡辺敦
原作: まきの・えり
『聖母少女』
脚本: 安倍照雄
撮影: 藤澤順一
美術: 中山慎
衣裳: 宮本茉莉
編集: 洲崎千恵子
音楽: 安川午朗
主題歌: ファンキーモンキーベイビーズ
『希望の唄』
スクリプター: 赤澤環
メイク: 内田結子
技闘: 森聖二
照明: 上田なりゆき
録音: 深田晃
助監督: 城本俊治
出演: 林遣都 稔
北乃きい 亜紀
大沢たかお 大木
桜井幸子 順子
波岡一喜 タケ
藤村聖子 恭子
鳥羽潤 芹沢
建蔵
三田村周三
ツナミ
F ジャパン


 稔と亜紀は幼なじみの高校生。
稔は幼い頃からいじめられっ子。
亜紀は、成績優秀、容姿端麗。
ケンカ大好き少女。
昔から亜紀に助けてもらってばかりで頭が上がらない稔。
ある日、稔は、偶然出会った大木が経営するジムに通い、亜紀に内緒でボクシングを習い始める。
強くなり亜紀から自由になりたいと考えたのだ。






感想



回し蹴りする・・北乃きい が可愛かった・・そういう映画です。
林君と
お互いが相思相愛なんだな・・・というのは最初から、わかっていたので
お話の結末は想像できました。

ただ、大沢さんの話・・昔の恋人との再会・・・に
途中で話が方向転換するので
そっちに持って行かれちゃったって感じ。
若者2人の恋に集中でも良かったのでは。
原作ものなので、ストーリーに忠実だといえばしょうがないのですが(私は知らないけど)


ラスト・・・そのままで殴り合いしますが
危なくないですか。
男女なのに。
それが愛の確認っていうのもなにげに、凄いことです。
カップルになっても怖いよね。

林君の軟弱さには、映画のキャラだと知っていてもいらっときました・・・・笑



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マイレージ、マイライフ  

マイレージ、マイライフ  (2009  アメリカ)

UP IN THE AIR

監督: ジェイソン・ライトマン
製作: アイヴァン・ライトマン
ジェイソン・ライトマン
ダニエル・ダビッキ
ジェフリー・クリフォード
製作総指揮: トム・ポロック
ジョー・メジャック
テッド・グリフィン
マイケル・ビューグ
原作: ウォルター・カーン
脚本: ジェイソン・ライトマン
シェルドン・ターナー
撮影: エリック・スティールバーグ
プロダクションデ
ザイン: スティーヴ・サクラド
衣装デザイン: ダニー・グリッカー
編集: デイナ・E・グローバーマン
音楽: ロルフ・ケント
音楽監修: ランドール・ポスター
リック・クラーク
出演: ジョージ・クルーニー ライアン・ビンガム
ヴェラ・ファーミガ アレックス・ゴーラン
アナ・ケンドリック ナタリー・キーナー
ジェイソン・ベイトマン クレイグ・グレゴリー
ダニー・マクブライド ジム・ミラー
メラニー・リンスキー ジュリー・ビンガム
エイミー・モートン カーラ・ビンガム
サム・エリオット フィンチ機長
J・K・シモンズ ボブ
ザック・ガリフィナーキス
クリス・ローウェル
スティーヴ・イースティン
アディール・カリアン


 企業のリストラ対象者に解雇を通告する“リストラ宣告人”ライアン・ビンガム。
彼は仕事で出張の毎日。
マイレージを1000万マイル貯めることが目下の人生目標。
ライアンは仕事先でキャリアウーマンのアレックスと出会う。
意気投合する2人。
そんな中職場では、現代っ子の新人ナタリーの教育係りになってしまうライアンだが。




感想


確かこれ、昨年のアカデミー賞の何かにノミネートされていましたよね。
評判通り面白かったです。
正直、お堅い話かと思っていたし、
主役のジョージ・クルーニー自体にいままで縁がなかった
ということで、
あまり期待はしていなかったの。

それがそれが面白かった・・・・。


物語の流れも予定調和じゃあなかったしね。
ほんのちょっぴりだけれど、
主役の彼の意識が変わったっていうところが、心憎いよね。
あんまりすべてのことが上手くいくっていうのは、ありがちだものね。


観終わった瞬間、


ヴェラ・ファーミガ~~~~~って叫んじゃったよ・・・・笑
怒りの意味でね。
あ・・・役名で言わないと誤解されるよね。
アレックス~~~~~だよね。


あなたっていったい・・・なんて女なの。

女もここまでやるかって・・・・・思うわ。

息抜き、息抜き・・ってよく聞く言葉だけれど、
この映画でこういう場面で聞かされるとカチンとくるわ。
女でもね。




ジョージ・クルーニーに付き添う若手の社員ナタリーは
アナ・ケンドリック。
トワイライトにも出ていたお姉ちゃん。
今時の子だけれど、
存在感あったわ。


結婚って何?っていうのが
途中で語られていたよね。
一人はやっぱり
寂しと思うよ。


ジョージ・クルーニー ・・最近コーヒーのCMでよく見かけるけれど
そのまんま・・・だった。
渋い・・・・


マイレジ002

渇き

渇き (2009  韓国)

THIRST

監督: パク・チャヌク
製作: パク・チャヌク
原案: エミール・ゾラ
脚本: パク・チャヌク
チョン・ソギョン
撮影: チョン・ジョンフン
音楽: チョ・ヨンウク
出演: ソン・ガンホ サンヒョン
キム・オクビン テジュ
シン・ハギュン ガンウ
キム・ヘスク ラ夫人
オ・ダルス ヨンドゥ
パク・イナン 車椅子の老神父
ソン・ヨンチャン スンデ


カトリックの神父サンヒョンは、
自分の無力さに絶望して
アフリカの研究所に自ら志願して人体実験の一人となる。
やがて発病。
命を落としたかと思われたサンヒョンだったが、
奇跡的に生き返る。
しかし、彼の体はヴァンパイアになっていたのだ。






感想


この映画、製作の話を聞いたときは、面白そうと単純に思ったのですが
DVDでの鑑賞で十分でした。

イマイチだったな~~~

全部で2時間ちょい・・だったのですが、長く感じたの。
神父さんが
研究所に行き、そのあとがヴァンパイアになってしまったということだけれど、
そんな単純な流れなのに、なかなか理解できなくてね。
何かにつけてどうしてこんな行動するんだろうと・・・・
疑問ばかり感じていました。


幼馴染の家で出会う、不幸な人妻。
すっごく、我慢して生活しているのがありあり。
マザコン夫と母親に奴隷のようにこき使われているわけだものね。
なにかと
奥さんをすぐ呼ぶしね。
そんな奥さんと神父さんのただならぬ関係。

どこでも・・・しちゃうのね・・・・笑
まあ・・・とってもエロっく撮られていて、それだけでも観る価値があるのかもしれないよ・・・と
本気で思ってしまいました。
ここがみたい!!と思われるところにちゃんとカメラが位置しているのよね。
足、舐めるところ、凄かったな・・・。


で・・・・観ながら思ったのは
これって、多少の笑いも狙っているってことですよね?
パク・チャヌク監督の作品って、復讐3部作しか観ていないのけれど、
そこでも笑いの部分がありましたからね。
今まで・・私、韓国映画の笑いのツボにあまりのれなくってね。
すどおり・・してしまうこと多かったんですよ。
しかし・・今回はのれました・・・★


一番楽しかったのは
夫を殺害してしまったあと・・・神父さんといちゃいちゃしているときに
幻覚として現れる夫・・おかしい♪
神父さんと奥さんの間にサンドイッチのように挟まっているんだよ…笑
2人とも裸なのにね。

あと・・・あのお母さんの目ね。
瞬きで合図するっていうことが何度かあったでしょ?
イエスなら・・・一回瞬きだとか。
そしたらなんと・・・異常に瞬きするシーンがあったじゃないですか?
自分の息子を誰が殺したかという真相に迫るシーンで。
あれがおかしくて、おかしくて。
一生懸命、マージャン仲間たちに訴えているのがよくわかるので
笑っちゃあいけないシーンだと思うけれど
なにせあの高速の瞬きにはうけました。


そういえば、
ラストのヴァンパイア2人の行動ね。
日光にあたってはいけないってことで2人してバトルしあうんだけれど
これもドリフのコントみたいで
せつなさが感じられなかったわ。


映画は後半・・・
あの奥さんがヴァンパイアになって生き生きとしだすところからが
ようやく面白く感じたけれど、
それまでが長かった・・・。


もっと奥深いテーマがあるのかもしれないけれど、
それをすっかり忘れてしまい、他の部分、エロさとか、笑いとかに
興味を持って行かれたって感じです。

信仰と欲望のはざまでの葛藤というのなら
別の映画で十分に観ているし、ここでもう一度考えようとは思わなかったし。
そこまでの重みも映画の中では感じられなかったわ。

お二人とも
裸体が綺麗だったな・・・



↓こんな感じで血がいっぱい流れる映画なのよね・・・・笑

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ソーシャル・ネットワーク

ソーシャル・ネットワーク (2010   アメリカ)


THE SOCIAL NETWORK



監督: デヴィッド・フィンチャー
製作: スコット・ルーディン
デイナ・ブルネッティ
マイケル・デ・ルカ
セアン・チャフィン
製作総指揮: ケヴィン・スペイシー
原作: ベン・メズリック
脚本: アーロン・ソーキン
撮影: ジェフ・クローネンウェス
プロダクションデ
ザイン: ドナルド・グレアム・バート
衣装デザイン: ジャクリーン・ウェスト
編集: アンガス・ウォール
カーク・バクスター
音楽: トレント・レズナー
アッティカス・ロス
出演: ジェシー・アイゼンバーグ マーク・ザッカーバーグ
アンドリュー・ガーフィールド エドゥアルド・サベリン
ジャスティン・ティンバーレイク ショーン・パーカー
アーミー・ハマー キェメロン&タイラー・ウィンクルボス
マックス・ミンゲラ ディビヤ・ナレンドラ
ブレンダ・ソング クリスティ・リン
ルーニー・マーラ エリカ

誕生からわずか数年で世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)へと急成長した“facebook”
創設者マーク・ザッカーバーグの物語。
ハーバード大学の学生
マーク・ザッカーバーグは、恋人にフラれた腹いせに、学内のデータベースをハッキングして、
女子学生たちの顔写真を使った人気投票サイトを作ってしまう。
一晩でのその行為に注目した双子の学生。
彼らのサイトの協力をもちかけるが
マークは、自分の親友、エドゥアルドを誘って、別サイトを立ち上げてしまう。
ヒットし始めるマークのサイト。
やがて、アイデアを盗んだ・・・といって訴訟までふみきる双子だが
同じころ、親友エドゥアルドからも訴えられるという事態に発展してしまう・・。
彼らに何が起こったのか。






感想



冒頭の会話のスピードもすさまじかったが、マークのキー押しの
速さも凄まじかったね。
彼女エリカに振られた腹いせで一晩で作り上げた女子学生たちの顔写真を使った人気投票サイト。
どの子が美人かだって?
女性から見たら、なんていやらしい行動なのって思ってしまうわ。プリプリ。
あげくに
振られたからって人を中傷するようなことを書くところも嫌だよね・・・マークっていう人。
実話だと聞いているけれど、
どこまでのエピソードが本当かはわからないところ。
作品最後にも実話を基にしているけれど・・云々・・ていう但し書きがあったわけだし。
でもね・・・こうやって公開されるってことは
本人も納得しているわけだから、どういう風に思われても平気っていう強い姿勢もあるんだろうね。
少なくとも
冒頭の流れをみただけで、
あまりお友達になりたくないタイプ・・・って思ってしまうわけだからね。


私の方も実際はどうだかを気にせず
この映画だけを観た主人公の印象で語ってみるね。


天才だというのはすぐさま、サイトをつくってしまうところで十分感じるけれど、
エリカが冒頭で捨て台詞を述べたように・・・性格は悪い・・・・というのも
十分感じてしまう・・・


天才がすべて性格が悪いわけではないだろうけれど・・・。

でもこの主人公。鼻持ちならないところがある・・・
自分のレベルでしか物事を観ることができない感じ。
どうみても、相手を見下してんじゃないの?って思うところがあったな・・・
恋人との会話も
あの双子に対する物のいい方にもね。
故意にそうしているんじゃないのだろうけれど、自然とそうなってしまう彼。
割合、ありがちなのかも知れないよね・・・天才というような飛びぬけて頭がいい人たちはね~~~。




この映画・・・冒頭でこの主人公のハーバート時代の性格をガツンと打ち出し・・・
やがて
現在、訴訟で訴えられ双方弁護士を立てて話し合いになっているという状況にスライド。
どうしてそういう方向に流れていったかというのが回想の形で時折挿入されていくという
行きつ戻りつ型になっています。
多少慣れるまではわかりづらいのだけれど、
話にのってしまえば、大丈夫。


そもそも
facebook自体も良く知らなかったしSNS(聞いたことがある程度)も興味なかったから
ネット関連の部分では小難しく感じるところもあったわ。
まあ、・・・こうやってブログやっているわけだから多少ネット関係での人とのつながりには
興味はあるほうだけれど、顔みせて詳しい情報も載せるというのは息苦しそう・・・。
ネット含めてそれらすべてのものに
興味がない人にとっては、彼らの行為はどう映るんだろうね。



しかし・・虚しいね。
観終わったあと感じるのは
虚しさだけ。
ビジネスが成功してお金持ちには当然なったわけだけれど、
同時に今まで築いてきた人間関係も壊れてしまったわけでしょ?
彼が求めていたものってなんだったんだろうね。


映画を観る限りは
ただただ・・・好きな子に愛されたい、注目されたいという一途な気持ちの
裏返しにも感じるけど。
彼にとっては、サイトが一つの自己主張のようなものなのかな。
クルマとか服装とか皆それぞれこだわりがあるとしたら
彼にとってはサイトが・・それってことで。


ジェシー・アイゼンバーグが、ものすごくハマり役。
昨年みた、恋愛映画もおたく男子だったけれど、
こういう癖のある役がお似合い・・・
早く「ゾンビランド」みなくっちゃ。


キェメロン&タイラー・ウィンクルボスの双子の兄弟は
アーミー・ハマー って方がおひとりで演じていたって聞いていたけれど、
そりゃ・・・大変よね。
2人同時に映っているシーンも多かったものね・・・




ボートの試合のシーン。
短い時間だったけれど、迫力あったな・・・
試合してその結果、負けるのはしょうがないけれど、
何もしないで負けているのは嫌だ・・・
な~~んて試合後のセリフにもあったけれど、スポーツマンらしい意見よね。



アイデアを盗んだ盗まない・・・
友達を裏切った、どうの・・・・こうの・・・というのは

結局は、お金や名誉的な部分もからんでいるからでしょ?
そのシステムでお金儲けができるから・・・


あ~~~現代らしい問題。


ネット同士の人間関係を楽に感じちゃうと
リアル世界での人間同士の関係が億劫になってしまうのかしら。


温かみのある人年関係つくろうよ・・・



主人公を含めて
すべのの若者の、いま・・・の在りようを
ひしひしと感じた映画でした。



感動とか・・そういうものはあまりなかったけれど、
どんどん引き込まれていくというパワーがあった映画だったわ。

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ツリーハウス   著  角田 光代

ツリーハウス   著  角田 光代


舞台は西新宿にある中華料理屋「翡翠飯店」。
そこで生活する、祖父母、両親、孫・・三世代にわたる物語。







感想



祖父、祖母の歴史を追って遠く満州へ。

満州のお話は正直ピンとこない部分はありましたが
祖父、祖母たちが引き揚げて
新宿に中華料理店をひらく、そこからの生活の日々はぐいぐい引き込まれて読みました。


祖父母には
子供もたくさんいたのですが
満州にいるときに何人かは死去。
それでも日本にきてからまた何人か産み、その子たちが
成長して様々な問題を起こす・・・


ドラマチックな家族と言えばそうだけれど、多くの家族が
なんらかの問題は抱えているはずです。
物語は様々な出来事をけっして大げさでなく
淡々と事実のみを重ねていっているだけなのですが
どこかで自分の家族の歴史も考えたりするようになったりして
夢中になって読みました。
自分という一人の人間って
突然現れたりするわけでなく
親がいてまたその親がいてと・・・
ず==とつながっているわけですよね。
だからやっぱり・・その歴史というのは知っておいた方がいいと思ったし
皆に少しでも記録として伝えておいてもいいんじゃないのかな・・・なんて思いました。

この物語の家族たち、それぞれの世代には
時代の波が大きく関わってきています。
戦争から始まって時代はどんどんと変化していき
その中で人々の意識も変わってきているのがこの家族を通して
みることもできるわけです、



物語は過去と現代が行き来していく感じです。
現代パートでは、おじいさんの死をきっかけに
孫の良嗣と、おじさんの大二郎(おばあさんの息子)を付き添いにして
おばあさん(ヤエ)が、自分のもう一つの故郷でもある満州へ旅行をするくだり。
その旅行のさなか、おばあさんは、昔の自分のことをいろいろ思いだし
物語は過去パートに随時うつっていくわけです。


そこで
おばあさん(ヤエ)はなぜ満州に渡ることになったのか
おじいさんと何がきかっけで出会い、結婚するはめになったのかという
出発点が・・・が語られます。


もちろん
日本に帰ってきてからの
自分たちの子供の成長記録も次々にです。




良嗣のおじさん、大二郎は
仕事もせずにぷらぷらしていますが、以前は教師であったこと。
教え子とのわけあり交際もあり、さらには、新興宗教にハマっていたという過去も明らかになり
驚くばかり。

こうやって一人一人の過去が明らかになる過程はミステリーのようです。



ここで整理しますね。三世代にわたるということで
多くの名前が出てきて少し、ややっこしいので。
まず、おばあさんの名前はヤエ。
おじいさんに名前は泰造です。

ヤエの子は
光一郎(2歳頃、死亡)、洋二郎(未熟児で生まれてすぐに死亡)、慎之介(良嗣の父親)、
大二郎、今日子、基三郎(のちに死亡)

占い師に言われていましたが、6人産んで半分になってしまうのです。


孫の良嗣は、慎之介の子です。次男ですね。

良嗣の父は慎之介。漫画家志望でしたが家を継ぎました。
奥さんは文江。大学出なんですよね。
この夫婦には子は3人。
基樹・早苗・良嗣です。


少しはわかりやすくなったかしら。



学生運動
浅間山荘事件
新興宗教
西口のバス放火事件、

あ・・・そういえば、そんなこともあったと
記憶をひも解くような思いでした。



題名の
ツリーハウス。
小説の中にも、良嗣が大木に作った秘密基地木の上の家として出てきます。


根っこをもたないような家ということですが
私は
この家族・・・素敵だな・・・と思いましたよ。
一見皆、ふらふらしていて・・・
肉親の情が薄いような気もするのですがそうじゃあないのですよね。
家族ってそんなに簡単に他人にはならないだろうし
どこかしら、やっぱりお互いを思いあっているんじゃあないのかな。
表面だってわからなくても・・


おばあさんが満州で
世話になった家族を探すのですが結局、探せないんですよ。
でもおばばさんは・・自らの思いは満州で精一杯吐き出してきた感じ。
だから、
ああいう風に日本に帰ってからも
身辺整理できたんじゃないのかな・・・って思いました。


淡々としている中にも
感動もあって
好きなお話でしたね。

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時をかける少女(2010)

時をかける少女(2010)



監督: 谷口正晃
プロデューサー: 藤本昌俊
松岡周作
エグゼクティブプ
ロデューサー: 夏目公一朗
一志順夫
安部次郎
甲斐真樹
武政克彦
阿部巌
大宮敏靖
企画プロデューサ
ー: 植田益朗
越智武
村山達哉
原作: 筒井康隆
脚本: 菅野友恵
撮影: 上野彰吾
美術: 舩木愛子
衣装: 宮本茉莉
編集: 宮島竜治
音楽: 村山達哉
主題歌: いきものがかり
『ノスタルジア』
VFXスーパーバ
イザー: 小坂一順
ヘアメイク: 横瀬由美
照明: 赤津淳一
挿入歌: いきものがかり
『時をかける少女』
録音: 小川武
出演: 仲里依紗 芳山あかり
中尾明慶 溝呂木涼太
安田成美 芳山和子
勝村政信 浅倉吾朗
石丸幹二 深町一夫
青木崇高 ゴテツ(長谷川政道)
石橋杏奈 芳山和子(’74年)
千代将太 浅倉吾朗(’74年)
柄本時生 元宮悟
キタキマユ 市瀬
松下優也 門井徹
田島ゆみか
加藤康起
加藤理恵
遠山俊也
肘井美佳
柴田光太郎
竹内晶子
岡野真也
樋口真央
水谷彩音
山梨ハナ
安野遥
佐野憲彦
久野雅弘
吉満涼太
伊藤ふみお
早坂実
菊地一浩
樋口史
村上めぐみ
田井中蘭
坂井一郎


 母・芳山和子が勤務する大学に合格した
娘、あかり。
ある日、和子が交通事故に遭い、昏睡状態に。
和子は“過去に戻って深町一夫に会わなくては…”と必死に訴え、再び昏睡に。
あかりは母の願いを叶えるために
1972年にタイムリープ
しかし少し時代を間違え
1974年に来てしまった。
そこで偶然出会った映画監督志望の大学生・涼太とともに
深町一夫探しを始めるが。






感想


原田版の時かけ・・好きなんですよ。
今回の2010年版の時かけ。
懐かしい、芳山和子や浅倉吾朗、さらに 深町一夫と名前が出てくるので
続編だ、続編だ・・・とちょっと喜んでみたのですが
私が思っていたストーリーとは違っていました。
関連性をもたせながら
良い感じでオリジナルな部分をいかしていたという感じ。

なんといっても
主演の芳山あかりを演じている仲里依紗が現代的で
愛らしく魅力的です。

母親、 芳山和子の若い時、つまり原田知世とはイメージは違いますね。


イメージと言えば、
現代の芳山和子は安田成美が演じていて
これまた、知世ちゃんとは違うイメージ。(安田さんのママさん、ぶりっ子し過ぎ・・・。)
現実に知世ちゃんも年をとっているのだから
十分この映画で母親役を演じてもいいのだけれど、
そこまでは、都合良くはできなかったということかしら。
吾朗ちゃんにしても同じく・・・ですよね。


さて・・・
お話は母親の会いたい人深町君を探しながら
次第に心が近づいてくる涼太とあかりの関係が中心。
ここがつまり・・・・・
時かけに・・一貫して描かれている
忘れがたい(記憶はなくなっているけど)恋の思い出になるんだな・・・・ってことですよね。
今回の別れはタイムリープの法則と絡まって
かなりシビアな別れとなっておりますが・・・。



で・・・まあ・・・舞台になる70年代の時代の雰囲気は
十分でていて・・
そうね。。
その昔見た70年代そのものの映画やドラマのようで
懐かしい感じにはなりました。
涼太君演じる俳優さんもまさに・・・ザ、70年代の男って感じだし…笑


突っ込みどころも多少あったのですが・・

母親の薬を疑いもなくすぐ飲んじゃうとか
未来人がきても全然怖がらない涼太とか
タイム・リープするときのマンガチックな映像とか
時代が違うのに都合よく、父親の若いころに出会ってしまうとか・・・


うん・・・いろいろありましたね…笑


でも、後半からは意外な方向に物語が進んでいって
せつなさがマックスになって、良い感じで物語が閉められたと思います。



と、ここまでは、一般的なこの映画独自の評価として。


ここからは
個人的な原田版の思いをからめて。


私が続編でどういうのを想像していたかって?


原田版でのラスト・・観た方覚えています?


(以下・・原田版のネタバレあり)


深町君は未来に帰るわけだけれど、彼は
「必ず、いつか芳山君の前に現れるよ・・
でも今度は深町一夫としてではないけれど」とかなんとか含みあることいって去っていくわけ。
一方の
和子ちゃんは、私には絶対見つける自信はあるわ・・・といって
そのまま記憶がなくなっていく・・・。


やがて・・数年後、相変わらず恋人もいず、実験に没頭する和子。
幼馴染の吾朗ちゃんの誘いも、無下に断ってしまい恋とは無縁な日々。
でも・職場ですれ違いざまに気になる男性に出会い・・・
まあ・・それが観ているものは深町君って・・わかり
ああ・・2人は未来で新たな出会いをするわけね・・と想像できる・・完。


ということですよね?



つまり、この当時観ていた私の解釈としては
和子の初恋は深町君だった
でも結ばれなかった・・未来人だから
やがて年月がたって和子はまた気になる男性に出会う
それは深町君そっくりな…人。
彼女の運命の人はやっぱり・・・深町君そのものなんだ・・・・ということ。
現実的に
それが昔出会った未来人の深町君かどうかは別として
ああ・・・素敵な男性っていつか自分のもとに現れるのね・・・(という乙女な発想)




2010年、の時かけで和子は結婚していましたよね。
それもカメラマン。別れたみたいだけれど。
すでに高校生の時から付き合っていた感じで・・・
原田版のラストとはまったく違う話の流れ。


そうなんだ・・・・。

若いころ観た映画の方がやっぱり夢があって良かったです。

いまだとタイムリープものを
すでにいっぱい見過ぎていてね。
最近観た内野さんのドラマではしばらくぶりにときめいたけれど、
今回の映画では
若いころほどは
ずしーんと心には響いてこなかったです。
慣れって怖い・・・笑


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ザ・ロード 

ザ・ロード  (2009  アメリカ)


監督: ジョン・ヒルコート
製作: ニック・ウェクスラー
ポーラ・メイ・シュワルツ
スティーヴ・シュワルツ
製作総指揮: トッド・ワグナー
マーク・キューバン
マーク・バタン
ラッド・シモンズ
原作: コーマック・マッカーシー
『ザ・ロード』(早川書房刊)
脚本: ジョー・ペンホール
撮影: ハビエル・アギーレサロベ
プロダクションデ
ザイン: クリス・ケネディ
衣装デザイン: マーゴット・ウィルソン
編集: ジョン・グレゴリー
音楽: ニック・ケイヴ
ウォーレン・エリス
出演: ヴィゴ・モーテンセン
コディ・スミット=マクフィー
ロバート・デュヴァル
ガイ・ピアース
シャーリーズ・セロン
モリー・パーカー
ギャレット・ディラハント
マイケル・ケネス・ウィリアムズ


コーマック・マッカーシーのピュリッツァー賞受賞の同名ベストセラーの映画化。
終末未来ヒューマン・ロード・ムービー。
文明が崩壊したアメリカ大陸。
ひたすら南を目指して旅を続ける
親子。彼らの旅に果てには。






感想


地味映画として紹介された作品。
やっと観ることができました。
確かにこれ・・・地味ですね。
最後まで淡々としたロードムービーですし、説明的なものがなく
曖昧にしてある部分が多いのでもやもや感も漂う・・・。



ただ、最近
エンターテイメント的作品ばかり多かった自分にとっては
久々の、奥深いこの映画が随分と新鮮に映りました。
この親子の前では
姿勢を正して鑑賞しなくては思ってしまうんですよね。
お菓子なんか食べながら鑑賞なんてできないよ~~




「父帰る」という映画を観た時の感覚と似ていたかな。
根底に流れるものが聖書的という部分で共通点をかんじたのかしらね。


崩壊した世界の映像は、本当に恐ろしくってもの悲しかったな。
植物は枯れ、空もどんより・・そこに明るい日差しのかけらもない・・



文明が滅亡し
わずかながらの人々だけが生き残る。そんな時もしかしたらいつか来るかもしれない・・
人々のほとんどは、人を襲い、食うという「悪しきもの」になっている。
でもこの親子は、人間の尊厳を失わずに
「善き人」として南に希望を求めていく・・


とにかく生きて~~って応援したくなる・・
自分だったらもしかしたら生きぬくという強さはないかもしれない・・
だからいなくなってしまった母親の気持ちもよくわかるのよね。

逆に
この父親の決意も納得できるもの。
子供の誕生を望み、かつ生きる手段を精一杯探し出そうとする父・・・。
そこに強い父を感じました☆


最近弱い男が多い中
この映画の父親は強い・・・
もちろん、完璧ではないのよ。
人としての弱さも十分もっているわけ。
旅の中で
次第にそんな弱さも現れてくるわけ。
人を疑い・・人に対する優しさも次第になくしてきたり・・・


とにかく子役のコディ・スミット=マクフィー 君が
可愛い。



か細い声で
「パパ」と呼び、父親の言いつけどおりできないと
「ごめんなさい」と素直に謝る。


でもそんな息子も旅の後半になると次第に精神的な強さをみせてくる・・・



盗人に、身ぐるみとられたとき
父親はその盗人をみつけだし、同じように制裁を加える・・


「そんなことされたら・・死んでしまう」という盗人に
お互い様だといわんばかりの父親。


でも息子は・・・・その父を責める・・・


ひどいことはしないで・・・。


息子が父親を越える瞬間を感じました。


時に父親は
尊い生き方を見失ってしまうのですよね。
それもまた人間らしいというか。





息子は
この荒廃した世界の

ただ一つの希望なのかも知れないですよね。


あの純粋な心は神が与えた、宝物なのかもしれない・・・




最後に出会う
人々。犬も連れていました・・・
きっと善き人に違いありません。
そう考えなければ、やりきれませんよね。


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エグザム

エグザム (2009  イギリス)

EXAM



監督: スチュアート・ヘイゼルダイン
製作: スチュアート・ヘイゼルダイン
原案: サイモン・ギャリティ
脚本: スチュアート・ヘイゼルダイン
撮影: ティム・ウースター
音楽: スティーヴン・バートン
出演: ルーク・マブリー ホワイト
ジェンマ・チャン イエロー
ジミ・ミストリー ブラウン
ジョン・ロイド・フィリンガム デブ
チュク・イウジ ブラック
ナタリー・コックス ブロンド
ポリアンナ・マッキントッシュ ブルーネット
アダル・ベック ダーク
コリン・サーモン 試験監督
クリス・ケアリー 警備員



ある企業で行われた採用試験。
合格者は死ぬまで年俸1億円の報酬
最終試験に残った国籍も年齢も異なる8人。
ルールは3つ。
1)試験監督、または警備員に話しかけてはならない。

2)自分の試験用紙を破損してはならない。

3)部屋から出てはならない。

試験時間80分がスタートされた。







感想


予告編が面白そうだったので、鑑賞しましたが
途中で眠くなってしまいました。

密室。
少人数のメンバーが集まり、難題に挑戦する・・という
極めてシンプルな物語だったんですけれど、乗れなかった...

邦画のインシテミルと同じような設定ですね。


就職試験は今の日本でも大変なことでしょう。
どうしても受かりたいという気持ちは十分わかりますが
どこかでそこまでして取り組むべき試験かな。。。という思いがあったのがいけないのかな。
いつの時代か最初見ただけではわからなく
それゆえ、就職難である社会情勢かどうかもわからなかったから、
何もこんなへんてこりんの試験するところなんてさっさと見切り付けちゃえば・・・と
思ったところもあったのよね。
大金狙わなくてもいいじゃないって・・・・ね。
それと、たとえこの試験にはずれたとしても、生命の危険はないのよね。
「ソウ」みたいに
時間内に結果出さないと死ぬってことがない・・・。


脱落しても、ただ、この会社に就職できないというだけのリスクしかないから
そもそも緊張感がないの。
そこが難と言えば難。

でも互いの心を探り合うような心理合戦は
多少見応えはあるのよね(といいながら・・・寝たけど)


目の前に置いてある試験問題が白紙。
馬鹿にしているよね・

こたえる質問すらわからないという・・。


一人の受験者は
質問がわからないから、とにかく、白紙の用紙に
「私を雇ってください。損はさせないわ」・・みたいなことを書き
懸命にアピールにでるけど・・・それだとブ~~~なわけ。
つまり・・、用紙に何かを書いた→用紙を破損したということなのよ。


ルールには忠実でなければいけない・・・

ところでこの8人には
呼び名があるの。
その方が話しやすいからということでね。

リーダーシップをかってでた男が
皆に

ホワイト
イエロー
ブラウン
デブ
ブラック
ブロンド
ブルーネット
ダーク

とつけるわけだけれど、ちょっと差別的な呼び方。
ちなみに名付けたのはホワイトという男だけれど
ホワイトと言いながら
一番いじがわるいのが彼・・・・笑



さ===ってどうなるか。
興味がある方は見て。
感想聞かせてね。


ラストはちゃんと質問がわかります・・・・笑
子供のなぞなぞみたいな・・・オチでしたが。

またこの会社の目的というか、
研究しているものが
明らかになるんだけれど
やや説明口調でわかりづらいところでもあったかな・・・。


どんでん返し・・・を期待していると
ちょっと裏切られる感じ。


人の話に耳を傾ることができる人、
決断力がある人
思いやりがある人
注意深い人・・


こういった様々な要素を満たすための試験だったということで
選ばれるべき人が選ばれたってことなんだろうね。
ペーパーだけでは人間の価値はわからないだろうし
面接だけでも表面だったことしかわからないから
こういった特殊場面を設定するってことかしらね。


面倒くさい感じですね・・・


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チョコレートコスモス

チョコレートコスモス   著  恩田 睦



才能のある演技者、飛鳥と
彼女をとりまく人々の物語。






感想


子供が読書感想に選んだ本なのでお付き合いで手を出しました。
初、恩田さんです。

題名からは全然想像できなかったのですが
これ、演劇をテーマにしたお話なんですね。
お芝居を観るのは好きだけれど、演技という部分においては
才能もなく、語れる知識もない自分。
でも、主人公のように、並はずれた演技能力がある子がある日、自分の身近に現れたら・・・
ちょっとワクワクしちゃうかな。
彼女=佐々木飛鳥を受け入れた
サークルの新垣や巽。面喰ってしまうのも当然。
あそこまで、能力が高いと嫉妬よりも応援していきたくなってしまうよね。


彼女がオーデションを前にためらったときは、本当におしい・・・・と思っていました。
どんどん上を目指してのし上がっていけばいいのに・・・と思っていましたから。
だって、演技するなら、大舞台で、大勢の人に見せて、評価してもらった方が
絶対自分自身の成長になるもの。

案の定、サークルの人たちも同じようなことを考えていて、後押ししてくれましたよね。
彼女を応援してくれる人がいたから、彼女も前に進めたんじゃあないのかなと思います。

彼女のライバルとして登場してくるのが
演劇界でのサラブレッドともいうべき、東響子。
演劇に対する心構えからしてもう完全に出来上がっている彼女。
そういう意味ではまだまだ、飛鳥は、未熟なところがあるわけだけれど、
天性の才能はあるから将来が楽しみな存在なのよね。



本の中ではオーデション場面がいくつかあるのですが
それはそのまま、実際に舞台稽古を観ているように錯覚するほどのリアルさです。
読ませますね~~
演じる人が違えば解釈もいろいろ。
当たり前なことだけれど、
こう・・いろいろなパターンの演技があることに気づかされると
改めて演劇ってすごい・・・深いものだな・・・とひしひしと感じます。



チコレートコスモスというのは
最後に分かるのですが
これから始まるだろう芝居の名前。
脚本家の神谷さんが、考えに考えてつけた名前。
それってどういう内容なの?
それからどういうお芝居が始まるの?
と期待をもたせたところで、終わったしまうのが非常に残念。
あとは想像して・・・ということだとしたら
演劇内容の想像力がない自分にはつらい課題ですもの。


お話は
芹沢さんという大御所の演出家さんの舞台のオーディションが
メインになってくるのですが
そもそも彼は
響子をオーディションに選ばないの。
それは芹沢さんが思うところがあったから。
でもそんな意地悪しないで素直に響子に
オーディション受けさせてもいいのに・・・と思ってしまった私は
まだまだ甘いのかな・・・と思ってしまいました。




脚本家の神谷さん側からの語りと
飛鳥が入っている演劇サークルの側からの語りと
両サイドから物語がかたられて
だんだんとその2つが接近していくという構成。

最初、入りにくいと思うけれど
ハマっていくと楽しく感じられる物語。



熱い青春っていいな~~と思ったわ。

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2010年の本のまとめ

2010年の本のまとめです。


昨年は新しい作家さんにも挑戦。
川上さんや綿矢さん・・・ですね。

またいつものごひいきの作家さんにも浸りました・・


ベスト  (順不同)


月と蟹    著  道尾秀介
真綿荘の住人たち   著    島本理生
乱反射    著  貫井徳朗
十字架    著  重松 清
砂の上のあなた    著  白石一文


どれも良かったですね。
感想にべらべら・・書いていますので詳しいことはそちらで・・・


ベストには入れませんでしたが


サーカス象に水を   著  サラ・グルーエン
影法師    著 百田 尚樹


が続きます。


(サーカス象~~は映画になりますのでちょっと楽しみ。予告編もうUPされていますよね。
影法師は・・私にとっては初の時代劇。印象的でした。)



今年も
たくさん読みたいです・・・♪

2010年  映画のまとめ

昨年度のベストをUP.

年々劇場鑑賞が減ってきておりますので
新旧あわせての中からセレクトしたいと思います。
あくまでも自分の中でのまとめということなので
一般的な評価とはかけ離れています~~


昨年も観たくて、観たくて・・・やっと鑑賞という
映画が多かったように思います。
そういうものは、どうしても評価が高くなってしまうんですよね。





ベスト・私の好みです(順不同)

「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)」
「ぼくのエリ 200歳の少女」
「インセプション」
「フィリップ、きみを愛してる!」
「(500)日のサマー」 

画像は上の映画順
buraito_large.jpg
↑とにかく、すべて好みだったわ。
押さえた感情に、涙涙。音楽も良いよ。
bokunoeri  007
↑後半のプールシーンが圧巻。
オスカーとエリに共通する孤独感が痛かったわ。
熱い夏に観た・・寒さを感じる映画だったわ。

innsepushonn  dekapuriopzj

↑とにかく、アイデアが素晴らしい。久々に頭使ったわ。

film0+yuann_convert_20110108212800.jpg

↑ユアン~~~ゲイでもなんでも、やっぱりいい♪


500nichisama-nogazo.jpg

↑いろいろあるよね…恋すると。
でもそういう時期大切にしたいな(←もうなくなっているし自分・・笑)せつないけど、可愛らしい映画でした。
草食系・・ね。男・・頑張ってよってちょっと言いたいけど・・・。









<やっぱりドキドキ★ >


「ジェイン・オースティン 秘められた恋」のジェームズ・マカヴォイ
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 やっぱり、かわいい・・☆DVD買ってしまったわ。
 ベスト5にもいれたかったけど泣く泣くはずし・・。
 今年は「終着駅 トルストイ~~」をチェックできなかったのが心残りだったな~~






<地味だけど忘れられない・・子供たち★>

「僕がいない場所」公開はかなり前だったけれど、DVDでチェックできて良かったわ。
 子供たちの表情が心に残るわ。



<くせになりそうな・・・・>

「月に囚われた男」・・これもベストに入れたかったけど、はずしたの。
 どこをきってもサム・ロックウェルばかりだったけれど、いろんなバージョン観ることができたよね。
 あきなかったわ。ケヴィン・スペイシーとの友情も良いよね。
>samurokuwheru007_convert_20110109150933.jpg

<久々に香港映画・・たまげた・・・・・笑>

「殺人犯」・・・アーロン・クォック の表情にたまげた・・・本当怖いよ。


<素直に泣けた・・・>

「やさしい嘘と贈り物」・・年取ってもときめいていたい!!と思ったわ。
 ベタな内容だけれど、素直に受け止めたくなるよね・・こういうテーマは。


<読書して彼氏をゲット・・いいかも…笑>

「ジェイン・オースティンの読書会」・・こういう群像劇は好き。
最近ご無沙汰していたからね…この手のタイプ。
今年はオースティンに縁があったな・・



<映画よりおまけの特典の方が良かった・・・・笑>

「アリス・イン・ワンダーランド」・・赤の女王をゲットしたの。
かわいいよ・・味があって。
映画はちょっと期待度が大きすぎたのがいけなかったのかな。
綺麗にまとまりすぎた感があったような。もっとはちゃめちゃ・・なら
かなり記憶に残っていたんだけどね。



 レイフ作品では
こんなのや・・・あんなの・・を観ました。
お顔を堪能してね☆

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」のヴォルデモート
「タイタンの戦い」のハデス
「ある公爵夫人の生涯」の公爵
「バーナード・アンド・ドリス」のバーナード

ヴォルデモート
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バーナードは恥ずかしげに小さく・・・笑  




<2010のベスト女優・男優>

意外なんだけれどね・・・
今回は・・

男優   レオナルド・ディカプリオ

女優   ヘレナ・ボナム=カーター


昨年も、新作映画もあまり観ていないし
私の中で誰かな・・・・と考えていたら、家にある赤の女王のストラップが・・言うのよ・・・・笑
私選んでって・・・。
↓もっているのは赤の女王と白の女王だけですが、一応特典でもらえただろうものを並べてみました。
皆かわいい・・

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もう、かわいいのよ、頭の大きさが。
白の女王もいいんけどね・・・。
ハリーポッターの べラトリックス・レストレンジにガンバっていたし。
昨年の始めと最後に観た、女優さんということで、ヘレナに。
今年の「英国王のスピーチ」の演技も必見だよね。


そして、ディカプリオはね
「シャッター アイランド 」もそうだけれど、あまりにも昨年は、家庭的に恵まれない役が多くてね。
選んであげなきゃ・・・って思わせるのよ…笑
それに、感想書いていないけれど、年末にロミジュリと、バスケット・ボール・ダイアリーを再見して改めて
彼の成長を感じたから。



他にも
「レスラー」や「ミルク」そして「エスター」「永遠のこどもたち」などなど。
世間ではちょっと前に話題になった作品を
遅れながらの鑑賞だったけれど、きちんと押さえることができました。
どれも評判通り、面白い作品ばかり。
ベストにはいれていないのは、新作の方を優先したからなの。

今年も皆様の昨年度の新作映画のベストを大いに参考にさせてもらい
遅れちゃうけれど、いい作品はチェックしておこうかなって思います。
また紹介してもらった地味映画(地味映画のメンバーでもあります!!)
これも、メモメモしておりますのでボチボチ観ていこうかと思っています(お待ちくださいね)




では・・・本のベストは次回。


え・・・そうなの

映画のまとめをして・・
知ったこと。


英のピート・ポスルスウェイトさん
お亡くなりになってしまわれたのですね。


年末、ディカプリオの「ロミオ&ジュリエット」を再見していて
彼を観たばかり。
いつも見つけるたびに
こばやし~~~と呼んでいたのに。
脇でもとっても存在感があって
忘れられないお顔だったな。


残念です。
ご冥福をお祈りします。


最近では・・

インセプション (2010) 出演 モーリス・フィッシャー
タイタンの戦い (2010) 出演  
オーメン (2006) 出演 ブレナン神父
ナイロビの蜂 (2005) 出演 ロービア

などを、観ていました。



ちょっと前で


ロミオ&ジュリエット (1996) 出演  
ブラス! (1996) 出演 ダニー
ユージュアル・サスペクツ (1995) 出演 コバヤシ

でしたわ。

そして

これ・・


父の祈りを (1993) 出演 ジュゼッペ・コンロン


懐かしいです。

ああ・・・いなくなってしまわれると寂しいですね
pete_postlethwaite.jpg



新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。


今年もよろしくお願いします。



健康に気をつけて一年過ごしたいわ・・・と思った矢先
2日から風邪をひいてしまいました。
ショックです。


皆さまもお気をつけて。

さて…今年の目標・


年初めに健康診断を受けますのでそれまでに・・・・体調回復したいです・・・ガンバ☆
また…今年は・・
健康を見つめなおそう~~~をモットーにしていますので
短期でプール通いします・・(←この調子でいけるのか・・・…笑)

また昨年末から、ハワイアンキルトをお友達に教えてもらっているので
ちょっと長く続けたいです。

もちろん・・
相変わらず本も映画もと・・思います。


家族&自分の健康あっての生活ですので
何事もなく一年送ることができますように・・

もちろん・・皆さま方・すべてが幸せな一年になりますように・・


ではでは・・・
体調なおり次第更新します・・・・♪
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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