八日目
八日目 (1996 ベルギー・フランス)
監督 ジャコ・ヴァン・ドルマル
出 ダニエル・オートゥイユ パスカル・デュケンヌ
仕事一筋で家庭を大事にしなかったため、妻子に見捨てられてしまった、
ビジネスマンのアリー(オートゥイユ)...
ひょんなことから、施設を抜け出したダウン症の青年を彼の母親の家まで連れて行くことになってしまう。
二人の旅の中で起こる様様な出来事と心の交流を感動的に描いた映画。
感想
アリーと自閉症の青年ジョルジュには同じように失ったものがあります。
一方は妻と子、もう一方は母親。
アリーは妻を思う以上に別れて暮す娘たちをいとおしむ気持ちがあるんですよね。
だから,自閉症のジョルジュに関わるうちに
失った家族への愛情がすり替って、彼に向けられるようになったのだと思います。
愛に飢えているジョルジュ。
「僕と結婚しよう」というのが口癖。どんな人にも愛情を求めてしまう。
幻のように何度も出てくる母親。やさしい母親の愛情が欲しいのに、もう手に入れることはできない・・・
障害をもった子供が大人になって、施設でしか暮らすことができない現実。
母はいなくなり、唯一の肉親の姉も自分の家庭が
あり、弟の面倒をみるできない事情がある。
ジョルジュの哀しみは,観ている人の誰もが共感すると思うな。
そして、どうすることもできないやるせなさも,感じます。
そんな,彼にかかわることで、アリーは失っていた幸せを取り戻す。
色んな人に愛を求めても、拒絶されてしまうジョルジュに涙・・・。
きっと、結婚も望んでいたと思います。
そんな彼に、アリーだけが、愛を与えてあげられた。
アリーだけが、自分を受け入れてくれた。
もちろん,最初はわずらわしいと思っていたはずだけど。
母親を訪ねる旅の途中で、いざこざがあって別れてしまう二人が、再び雨の中で、再会するシーン。
初めて、心が通じ合った場面でとっても印象的☆
感傷的なバイオリンのメロディー、
対照的に母を思い出す度に流れる明るい歌のメロディー。
心の迫ってくるのよね。
それは、ラストの意外な結果の場面でも流れるんだけど、
それが逆に映画を暗くさせていないのかもしれない・・・・
正直いって、救いようのないラスト。
驚きますよ。
でも、ジョルジュの笑い顔を見ていたら安堵感を覚えるようになったところもあったり。
ちょっと複雑。
幸せだった思いを感じたこともあったのだから・・・。
八日目。その期間で神は全てのものをこの世にお作りになったということで
語り掛けるようにジョルジュが冒頭とラストで語っています。
言葉の意味はとても深いの。
ジョルジュをこの世に誕生させたのも
意味のあること。
美しい緑の木々を挟んでまっすぐに伸びているハイウェイを二人を乗せたベンツが走る光景。
アリーの家庭を取り戻すきっかけにもなる素敵な花火シーン。
すべて、目に焼き付いて離れません。
とにかく、観てみて感動を味わって欲しいと思います。
さりげない描写が感動をもたらしているのだと思うな。
ただ、夢物語ぽく作っている箇所があるので賛否両論かも。
1996年のカンヌ映画祭で主演二人が男優賞を撮った作品。
ここまで・・・
以前(数年前の)の感想。
もしかしたら再見したら違った感想をもちそうな予感のする作品。
いつかまた観たいな・・。

監督 ジャコ・ヴァン・ドルマル
出 ダニエル・オートゥイユ パスカル・デュケンヌ
仕事一筋で家庭を大事にしなかったため、妻子に見捨てられてしまった、
ビジネスマンのアリー(オートゥイユ)...
ひょんなことから、施設を抜け出したダウン症の青年を彼の母親の家まで連れて行くことになってしまう。
二人の旅の中で起こる様様な出来事と心の交流を感動的に描いた映画。
感想
アリーと自閉症の青年ジョルジュには同じように失ったものがあります。
一方は妻と子、もう一方は母親。
アリーは妻を思う以上に別れて暮す娘たちをいとおしむ気持ちがあるんですよね。
だから,自閉症のジョルジュに関わるうちに
失った家族への愛情がすり替って、彼に向けられるようになったのだと思います。
愛に飢えているジョルジュ。
「僕と結婚しよう」というのが口癖。どんな人にも愛情を求めてしまう。
幻のように何度も出てくる母親。やさしい母親の愛情が欲しいのに、もう手に入れることはできない・・・
障害をもった子供が大人になって、施設でしか暮らすことができない現実。
母はいなくなり、唯一の肉親の姉も自分の家庭が
あり、弟の面倒をみるできない事情がある。
ジョルジュの哀しみは,観ている人の誰もが共感すると思うな。
そして、どうすることもできないやるせなさも,感じます。
そんな,彼にかかわることで、アリーは失っていた幸せを取り戻す。
色んな人に愛を求めても、拒絶されてしまうジョルジュに涙・・・。
きっと、結婚も望んでいたと思います。
そんな彼に、アリーだけが、愛を与えてあげられた。
アリーだけが、自分を受け入れてくれた。
もちろん,最初はわずらわしいと思っていたはずだけど。
母親を訪ねる旅の途中で、いざこざがあって別れてしまう二人が、再び雨の中で、再会するシーン。
初めて、心が通じ合った場面でとっても印象的☆
感傷的なバイオリンのメロディー、
対照的に母を思い出す度に流れる明るい歌のメロディー。
心の迫ってくるのよね。
それは、ラストの意外な結果の場面でも流れるんだけど、
それが逆に映画を暗くさせていないのかもしれない・・・・
正直いって、救いようのないラスト。
驚きますよ。
でも、ジョルジュの笑い顔を見ていたら安堵感を覚えるようになったところもあったり。
ちょっと複雑。
幸せだった思いを感じたこともあったのだから・・・。
八日目。その期間で神は全てのものをこの世にお作りになったということで
語り掛けるようにジョルジュが冒頭とラストで語っています。
言葉の意味はとても深いの。
ジョルジュをこの世に誕生させたのも
意味のあること。
美しい緑の木々を挟んでまっすぐに伸びているハイウェイを二人を乗せたベンツが走る光景。
アリーの家庭を取り戻すきっかけにもなる素敵な花火シーン。
すべて、目に焼き付いて離れません。
とにかく、観てみて感動を味わって欲しいと思います。
さりげない描写が感動をもたらしているのだと思うな。
ただ、夢物語ぽく作っている箇所があるので賛否両論かも。
1996年のカンヌ映画祭で主演二人が男優賞を撮った作品。
ここまで・・・
以前(数年前の)の感想。
もしかしたら再見したら違った感想をもちそうな予感のする作品。
いつかまた観たいな・・。

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