シェルター

シェルター  (2009  アメリカ)

SHELTER


監督: モンス・モーリンド
ビョルン・スタイン
製作: エミリオ・ディエス・バロッソ
ダーレーン・カーマニョ・ロケット
マイク・マキャリ
ニール・エデルスタイン
製作総指揮: ビリー・ロフサール
アレハンドル・ガルシア
脚本: マイケル・クーニー
撮影: リヌス・サンドグレン
プロダクションデ
ザイン: ティム・ガルヴィン
衣装デザイン: ルカ・モスカ
編集: スティーヴ・ミルコヴィッチ
音楽: ジョン・フリッゼル
出演: ジュリアン・ムーア カーラ
ジョナサン・リス・マイヤーズ デヴィッド
ジェフリー・デマン
フランセス・コンロイ
ネイト・コードリー
ブルックリン・プルー

 カーラは、多重人格を否定する精神分析医。
そんなある日、同じ精神分析医の父から、デヴィッドという患者を紹介される。
その男デヴィッドは
早速別人格をあらわす。






感想


これお友達から
ジョナサン・リス・マイヤーズの首カックンが驚くよ・・とちょっと
聞いていたのでそれだけのために観ました…笑

凄かった・・・ジョナサンの首。
これ事前に知っていたので心がまえはあったけど
それでも、そんなに曲がるんかい!!と驚きました。
でも2回、3回だと
ここで電話がかかって豹変するな・・でるぞ、でるぞ・・
出た~~というケースになり
もはや笑ってしまいました。

ごめん、そういう映画じゃないのに・・・・笑
だって人格変わるだけで首があんなにならなくても・・・・笑



で・・映画の方。
サスペンスだと思っていたら
後半オカルトに変わって内容の方でも驚いたな~~~


多重人格者がメインだと
他にも面白い映画がいくつかあるじゃない?
だからそっちの方向で
流れていくと思いすっごく期待しちゃった・・
でも多重人格じゃなく
魂がつぎつぎと入れ替わっていく・・・そんな突拍子もない方向にいっちゃっているので
ついていくのが大変。


最後は慌ただしかったな・・・
化学とオカルト・・
現実主義と非現実的な世界。
そんなものの対比もあったとは思うけど
結構ツッコミも多かったです。


ジュリアン・ムーアの
お父さんも死んじゃったし
弟だっけ?
ムーアの娘を連れて逃げる男。
ジョナサンに襲われて瀕死の重傷なのに
車運転させられちゃってさ。
ムーアに無事、娘をあわせたら
そのまま・・放置。
気が付いたらそのまま・・・死んでいたって。
あまりにも可哀そう。
ムーア、なぜ放置しちゃたんだよ・・・弟可哀そう。


最後は
アンハッピー。
よくオカルトだとあるパターンよね。
でも今後が気がかり・・・
どうするんだろうね・・
この親子は



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マスカレードホテル   著  東野 圭吾

マスカレード・ホテル   著  東野圭吾

 


連続殺人事件が起き、
現場には謎のメッセージが。
メッセージを解読し
次の犯行が高級ホテル「コルテシア東京」で行われると知った警察は
捜査員をホテル内の各所に配備させる。
若手の刑事、新田は
フロントにホテルスタッフとして配置。指導するのは
若く有能なホテルマンの山岸尚美だ。反発していた新田だったが・・・




感想


面白かったです。
事件の真相も
まったくわかりませんでしたし、当然
犯人が誰かも変わらず、最後までどうなるのか・・・・気になるお話になっていました。
一気に読めます。

事件とは直接関係なくとも
ホテル内で起こる様々な人間模様も、よくできていましたね。
それにしても
ホテルマン・・・さすがプロですね。
私なら仕事として
こういう接客ができるかどうか・・・。
プロって凄い・・・と思わずにはいられません。


新田刑事に
必要までに
ネチネチ嫌味を言ったり、無理難題を押し付ける
おじさん・・・
これが一番興味深かったです。
私なら真相知ったら
ぶ~~ぶ~~言っちゃいそう。
よくぞ、新田刑事
、ホテルマンらしく接したね。


ドラマになったら楽しいだろうな・・・


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韓国ドラマ

女の香り・・・観てます。
その前の
ロマンスタウンが
イマイチ・・・だったので
今回は面白く観れそう・・・
毎度毎度同じ流れですが・・・・
気分が良くなるので鑑賞中・・・・・笑

5月は忙しかったので
あまり劇場いけず・・・。
6月はどうかな・・・

くちびるに歌を   著  中田永一

くちびるに歌を   著  中田永一


舞台は長崎県五島列島のとある中学。
合唱部の顧問松山先生が産休に入ることになる。
かわりに五島出身で、上京し、音大に入学したが
今はニートのような生活をしているという柏木先生が臨時指導の先生となる。
松山先生と柏木先生は同級生で昔一人の男を巡っていろいろあったらしい。
合唱部はそれまで、女子合唱部員しかいなかったが、
柏木先生の影響か、男子生徒が多数入部。
男女部員の対立の中、夏の全国学校音楽コンクールの県大会を目指すことになるが・・・
課題曲は「手紙~拝啓 十五の君へ~」・・・・だ♪




感想


ある有名作家さんの別名義、中田永一さんの最新作。
といっても、中田さんの作品は今回これが初めてだし、
もう一つの名前の方の作家さんの作品も、一冊しか読んでいないという感じなので
ほぼ初心者というありさまです。


この作品。
青春小説ですね。
中学生たちが主人公。
クラブも合唱部ということで
なんとも爽やか~~~です。
中学生が主人公で、クラブ活動の世界というと・・・
これまでもいろんな作家さんの
いろんなクラブ・・・、園芸とか陸上とかダンスとか、体操とか・・・
まあ・・・いろいろ読んできたので
だいたいが想像できる内容かな・・・と思っていました。
で・・・やっぱり、想像できる内容でした。

基本的に
根が悪い人間が登場してくるわけでもなく
舞台である五島列島という(行ったことはないが・・・)場所のように
皆が純粋で爽やかなだ・・・・というのが目立ったような気がしました。


ラストも、実に気持ちがよいというか・・・。
登場人物の一人、桑原サトルの
自閉症である、兄のために
皆が歌声を響かせるという感動的な場面が用意されており、
これを読めば
素直に良い話だな・・・と思わせる
ものがありました。

桑原サトルと長谷川コトミ(神木先輩と付き合っている・・)との関係。
孤独がちなサトルにコトミが親しく話しかけていたので
え・・・進展あるのかなと思わせておいて
でもコトミには付き合っている彼氏がいたという事実が明るみになるんですよね。
興味深かったです。サトルの家庭の事情も察してくれるコトミ、
反対にコトミのために、先輩宅でひと暴れしたサトルの行動なども
実に感情に素直な感じがして
面白かったです。

また、
向井ケイスケと仲村ナズナの関係。
向井君の好きな人が男嫌いのナズナかと思いきや
実は別の人ということで
ナズナ側にしてみればキュンとなるような痛い展開。
こちらも、案に恋愛沙汰にならないで
男女の友情を成立させているところなどは
個人的に好きでした。
ナズナの悪口を言われて
向井ケイスケが友人を殴るなんて言うエピソードは
すっごく男気を感じさせて
良かったです。


皆本当に良い子ばかりだな・・・・・笑


ところどころで
自分に向けて手紙を書く場面があります。
先生が
課題曲に合わせて
部員たちに宿題を課していたのですよね。
15歳の君へ・・・と。


手紙~拝啓 十五の君へ・・・の歌詞を題材にして
素敵な物語が繰り広げられていました。

ただ、先生のエピソード、
自由曲においての語りの部分は
もっと知りたいところ。
三角関係ってもっとドロドロしているんじゃないのかな・・・と思っていましたが
意外とあっさりでした…笑


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灼熱の魂

灼熱の魂 (2010   カナダ・フランス)




監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作: リュック・デリー
キム・マクロー
原作戯曲: ワジディ・ムアワッド
脚本: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
撮影: アンドレ・トュルパン
美術: アンドレ=リン・ボパルラン
衣装: ソフィー・ルフェーヴル
編集: モニック・ダルトンヌ
音楽: グレゴワール・エッツェル
出演: ルブナ・アザバル ナワル・マルワン
メリッサ・デゾルモー=プーラン ジャンヌ・マルワン
マキシム・ゴーデット シモン・マルワン
レミー・ジラール 公証人ジャン・ルベル




 カナダに在住するレバノン出身の劇作家ワジ・ムアワッドの同名戯曲の映画化。
2010年度のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。
 母親、ナワル・マルワンが亡くなり、
公証人から双子の姉弟にあてて遺言が伝えられる。
<父親と兄を見つけ出し、それぞれに宛てた母からの手紙を渡してほしい>
父親は死んだのではなかったか・・・
兄などいるのか・・・
当惑するジャンヌとシモン。
姉であるジャンヌは、遺言に従い、中東にある母の祖国へと旅立つ・・・




感想


お友達に地味映画として紹介されていたし
他の方面からも、良い良いと・・聞いていたので
早速鑑賞。

皆さんの感想をパッとみたときに
衝撃~~~という一言が印象的でした。
もちろん、ネタバレの部分は読んでいなのですが
どの方も凄い物語だ・・・衝撃だ・・・という表現を使っていて。
もうそれだけで非常に気になる作品でした。

そして・・・
いろんな思いを抱きながら鑑賞した今・・・
ああ・・・皆さんの言うとおりだなとあらためで実感。
なんだか、
久々にガツンときたみたいで
感想どころではない状態でした。


私は、あまりの驚きに
ちょっと頭の中が白くなりましたよ。
<ちょと、ちょっと待ってよ、じゃあこういうこと?>
<え・・そうなの?嘘・・・、整理しようか、怖いな・・・落ち着いて考えなきゃ・・・>
と、混乱気味。
事実を知ったあの双子も声にならない状態でしたが
見ているこちらも、かなりの動揺ぶりでした。

ふ~~。(大きなため息)
そしてこの事実を知ってから
主人公の人生を振り返ってみている自分がいました。
同じ、母親として女性として、
考えることはいろいろありましたね。
女性じゃなければ、わからない感覚というものかな・・・
そんな不思議な感覚に包まれた感じ。
こんなにも激しい人生を生きてきたのにも
かかわらず
根底には揺るぎない愛が存在しているんですもの。
余韻も深く、すごい映画だな・・・と
思わずにはいられませんでした。


この年の外国賞はいい作品が多いと聞いていますが
これも素晴らしいね。
私ならこれが一押しかも。
(ってノミネート全部はまだみていないけど)


今年になって鑑賞した
『瞳の奥の秘密』。
このときも脚本のうまさに唸ってしまったのだけど、
こちらの作品も
同じくらい、いやそれ以上に、上手いんですよね。
巧みなの。
物語は
母親の生きてきた人生を探る中で、
探っていた彼ら姉弟たちも、自分自身を見つめ直すということ。
自分たちがどこからきて
どこへ向かっていきていくべきなのか・・が
きちんとわかることを
この母親は臨んでいたのかもしれませんね。
しかし
その事実は
背負うにしてはかなりきついのでは・・・と思わずにはいられませんでした。


まず、ジャンヌが
兄の行方を探します。
彼女が母親のいたであろう場所にたどり着くと
母親の若かりし頃のシーンに移り変わり
その場所で起こった出来事が描かれていくという構成でした。
若いころ、母親、ナワルはキリスト教徒だったのだが
難民であるイスラム教徒の男性と恋に落ち
かけおちをする。しかし、すぐにみつかり、彼女の親族に相手の男性は殺される。
彼の子供を妊娠していた彼女は、産んだ後すぐに子どもとも切り離され
叔父の家へ・・・。というようなシーンが最初の方で描かれるので
このときの子どもが
この姉妹の兄ではないか・・・ということが理解。
この兄を捜すんだろうな・・・という推測で物語を追っていくことができます。
(それにしては
気がかりなのは
冒頭で丸刈りにされていた少年ですが・・・
この部分は、実は最後の最後で判明する事実に
裏付けされたシーンなんですよね。)



叔父のもとで大学に通う彼女ですが
まもなく内戦がおこり
大学は封鎖。
彼女は孤児院にわが子を探しにいきますが
孤児院は爆破。子供たちは別の場所へ・・・

やがて彼女は南部に向かうバスに乗り込む。
イスラム教徒に変装したナワルだが、
そのとき、武装集団に襲われ・・・。


このシーンがまず最初に衝撃でした。
自分がキリスト教徒だと示すことで
バスから救い出された彼女が
一緒に乗っていたイスラム教徒の母子の子供の方を
自分の子供だといって連れ出そうとするのですが・・・
子供は母親を求めて叫んでしまうんですよね。
そこで子供も射殺。
目の前で残酷なシーンが繰り広げられ
ここで彼女に生き方が、考え方が大きく変わってしまったのだと思います
見ているものもかなりのショック・・・。

報復を考えたナワルは
過激派になり
キリスト教徒の幹部を射殺。
そのため
数十年の刑務所暮らしをするはめになるのです。


そこで
歌う女と呼ばれ
芯のしっかりとして女性として過ごしていましたが
あるとき、凄腕の拷問人がやってくるのです。
その拷問の仕方が・・・
女性には残酷な…***。
なんてひどい・・・。
これも女性にはショックな出来事ですが
リアルなシーンがない分、耐えられました。


そしてそこで
ある生命の誕生を迎えます。
そうか・・・・
これが第二の出産か。
誰が?どのときの子ども?と考えているうちに
ああ・・・そうなのか・・・この子供が
双子たちなのか・・・としっかり判明。
このときは、それほどの衝撃はなかったのです。



ということは
父親は判明ということです
この拷問人です。
じゃあ・・・つぎは兄ということですが・・
これが・・・涙。



130分ほどの長い映画でしたが
最後まで
謎の部分が気になり
一気にみてしまいました。
ラスト部分は想像で出来ない内容でしたね。
「1+1=1になるのか」と弟が言っていましたが
数式を使ったあたりは数学を学んでいるからこそなのかな。
たしか姉は数学者だったような・・・。
ダイレクトに事実を言わないで
こんな風に例えをだした表現でしたが、それが逆に事の重大さを
強調させているようでもありました。


8つの章から成り立っていて
それぞれ、「双子」、「ナワル」、「ダレシュ」、「デレッサ」、「クファリアット」・・・・と
副題がついているのですが
双子やナワル←名前ね、
あたりはすんなり理解できるものの
後半は
それぞれの場所だったり、ある人の名前だったりで
物語をみてから、分かってくる部分でもあったような気がします。
これは、やや、混乱しがちになるかも。
DVDなら振り返ることができるけど
劇場だとちょっとなんだろう・・・と思ってしまったかもしれなかったです。




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マーガレットと素敵な何か

マーガレットと素敵な何か  (2009   フランス・ベルギー)


L'AGE DE RAISON


監督: ヤン・サミュエル
製作総指揮: クリストフ・ロシニョン
脚本: ヤン・サミュエル
撮影: アントワーヌ・ロッシュ
美術: ジャン=ミシェル・シモネ
衣装: ファニー・ドゥルアン
編集: アンドレア・セドラツコヴァ
音楽: シリル・オフォール
出演: ソフィー・マルソー マーガレット
マートン・ソーカス マルコム
ミシェル・デュショーソワ メリニャック
ジョナサン・ザッカイ フィリベール
エマニュエル・グリュンヴォルド ドゥロルカ支社長
ティエリー・アンシス マチュー
ジュリエット・シャペイ マルグリット(少女時代)
デボラ・マリク マルグリットの母
ロメオ・ルボー フィリベール(子供時代)
ジャロッド・ルグラン マチュー(子供時代)
アレクシス・ミシャリク マーガレットのアシスタント
ラファエル・ドゥヴェジア シモン
エマニュエル・ルミール マルグリットの父





やり手のビジネスウーマン、マーガレット。
そんな彼女の40歳の誕生日。突然、公証人と名乗るおじいさんが現われる。
彼が渡すのは
1通の手紙。
それは7歳の時の彼女自身であるマルグリットからの手紙だった。




感想




映像は可愛らしいと思いました。
とくに小道具が可愛いの。
見ているだけで、欲しい~~と思ってしまうの。
40歳の自分に
7歳の自分から手紙が来る・・・という設定なので
やっぱり手紙が
注目ポイント・・・。
いろんなタイプがあってとにかく素敵でした。



で・・・内容だけど、
共感できる部分もあるけれど、なんでそんなにも自分を偽って生きなければいけないのかな・・・という
疑問??の部分もありました。
少なくとも家族と疎遠になることではないのではないかな。
弟とは何年もあっていなかったんだよね?
すべてを過去にして新しく生きようと思っていたのかもしれないけど
家族まではどうかな・・・と思ったわ。
だって、弟、悪くないし・・・。

世界でいちばん不運で幸せな私・・・の監督さんということで
前回、入っていけない所があったな・・・というのを
思いだしました。
今回の方はソフトなので、入り込みやすいという部分はあるものの
ところどころ、
よくわからない部分、内容がね・・、あったのよね。
セリフも含めて。
これって、お国柄というのもあるのかな。

でも、
可愛らしい、
ソフィー・マルソーを見ることができたから満足。
面白い服装もしていたしね。
彼女の仕事上の
パートナ&恋人も素敵でした。


主人公は
マーガレット・フロールっていうんだけど
少女時代はマルグリットって呼ばれていたのね。
この名前を変えている・・・ということが
どういう意味を示しているのかも
私はピンとこないところ、あったわ。過去の自分を忘れるために名前まで?ということかな。
そこまでしなければならないほどの、過去には思えなかったけど。
ココ・シャネル、エリザベス・テイラーなど・・
有名な名前を呟いて
ソフィー自身が気分も精神も高めていこうとしていた姿が
随所にあったけど
あれって、やっぱり
無理しているのかな・・・・。
本来の自分自身を忘れちゃっているってことかな。
でもそれも含めて自分だとは思うけど。
自分自身を高めるっていうのは必要だしね。
きっと肩に力入れすぎて生きてきちゃったのではないのかな。
だからあの手紙は
もっと楽に生きたら・・・というアドバイスだったのかもしれないよね。
見た後ちょっと時間がたっているので
何言っているのかわからなくなっているけど
映像は可愛いので、フランス映画好きならみても良いかも・・・・。




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花嫁    著  青山  七恵

花嫁    著     青山 七恵


仲良し四人家族。
兄が突然婚約するという・・・
この家に花嫁がやってくるのだ・・・
それをきっかけに
それぞれがひた隠しにしてきた過去が掘り返されていく…。





感想


芥川賞作家の青山さんの作品。
私は初読みです。もちろん、芥川賞の作品は読んでいません。


花嫁という題に、可愛い装飾。
温かい家族小説みたいなものを想像しましたが全然違う。

最初の章から、いろんな意味で衝撃的でした。


第一章から、第四章までの連作です。
家族四人、それぞれが物語の書き手。
妹→兄→父親→母親となっています。


結婚するのは兄。
そしてその嫁は意外な人物・・・。


ちょっと毒気のある表現もあり
コメディーかと思えるシチュエーションもあり
どれも意外性があって私は面白かったです。


人って見かけではわからないものだし
一見平和そうな家族でも
引っ張り出すと
出るわ出るわ・・・・人には言えない秘密・・が
というわけで
こういう路線が好きな人にはたまならいのかもしれません・・・・・笑


父親とそのお店で働く弓子さんとの関係は
せつないというよりは
なんだか、煮え切らない二人ね・・・いつまでもぐずぐずとと思ってしまいます。
律儀に、
妻との契約を守り続けた夫は天晴れとしかいいようがありません。
そんな提案をした弓子さんの思いもわからなくはないけれど、
普通はしないだろうと・・・思います。
普通はといえば、
第四章での
妻の語り。
これはもう怖いです。
愛情っていろんなものがあるんですね。
婚約者への思いがありながらも、夫との交際。
そういう意味では夫も
弓子さんという心の友がありながらの、妻との交際。
なんだか、この夫婦ともども、よくわかりません。

となると・・・
第一章へ戻って、この妹、麻紀の兄への異常なまでの思いも・・・気持ちが悪いし
兄は兄でね・・・結婚相手がなぜ、いとこなのかも・・・・ようわかりません。
長続きするんでしょうか。


ともかく読みかえせば
この家族
妙です。
愛情のベクトルがごちゃごちゃみたいです。



お父さんの星・・・

娘、麻紀が幼少時に父親が話したこの
お父さんの星という話が・・・印象的でした。
男はときにずるいことしますからね。



意外な展開で
妙に新鮮に感じました。
ある意味ミステリーです。
慣れ親しんだ作家さんではない分、
面白く読めたのかもしれませんね。


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シャドウズ・ゲート

シャドウズ・ゲート <未> (2011  カナダ  )



NEVERLOST



監督: チャド・アーチボルド
製作: コーディ・カラハン
パトリック・マクブリアティ
チャド・アーチボルド
撮影: マルティン・ブゾーラ
編集: マルティン・ブゾーラ
出演: ライアン・バレット
エミリー・アラタロ
ジェニファー・ポランスキー
サム・ボルスタイン
ゲイリー・フィッシャー


結婚したが
過去の恋人ケイトが忘れられない主人公。
不眠症を抱えていた彼は
ある日処方された薬を飲むと夢の世界へ・・・
そこではケイトと暮らす自分が存在していた・・・



感想


久々にはずしました・・・・泣
未公開・・・弱いんだよね、この手には。
もしかしたら掘り出し物があるという淡い期待。

そして↑のような題材。
だめだ・・・こういうのには弱い
ついつい観ちゃうんだよね。
もう一つの世界って憧れがあるのかな。
それで、この結果→つまらない・・・
それって非常にがっかりなのだ・・・泣。



アイディアは、似たようなものいくつかあるので
特別斬新とは思わなかったんだけど
結局のところ
それぞれの世界で
主人公は死ぬんだよね・・・救いようがない。
これは後味が悪い。
どっちの世界でも幸せになれないんだよ?

今ラストを大いにネタバレしちゃったけど、
絶対見る人なんかいないと思うから・・・
いいかと思い・・・・笑
たとえこのラストがわかっていても
それまでの過程で見どころがあればいいじゃないか・・・と思うよね?
それが何もない・・・・笑

盛り上がりにかける・・・
現実の世界と
眠ったあとに訪れる世界・・
その行ったり来たり。
さらに、あまり動きがない・・・
だから退屈。
目覚めるのはベットの上だし。


そもそも、
失った彼女にこだわりすぎ。
そりゃ・・あんなに優しく美人なら、忘れられないのは
わかるけど
だからといって、
今となっってみれば、
隣の芝生はよくみえるものなのよね・・・ともいえそう。
だって現実の世界で幸せに暮らしていたら
絶対過去にこだわらないと思うのよね。
現実の世界の奥さんが嫌だから
余計、過去の彼女が美化されるんだよ。
それにしても
ここまで下品か・・・だらしないか・・・というくらい
現代の奥さんは悲惨…笑
逆に笑える・・・・過去との対比が激しくて・・・。
彼だって
責任はあると思うよ。結婚したては、多少良かったのかも。
奥さんがああまで、悲惨になるには・・
彼の接し方にも問題があったのかも。
もし、最初からこんな奥さんだったら
選んだ、主人公が悪いに違いないしね。


現実の奥さんも
過去の彼女もナイスバディ~~~♪

・・体だけは同じ…笑

エロチックなシーンも意外とありました・・・・。
やっぱり未公開だな・・・これは



冒頭が
ちょっとファンタジーっぽい演出で
なんだろうと興味がそそがれるものの・・・それまでかな。
あとはつまならい。

ファンタジー、ホラーってジャンル分けしてあったけど
少なくともホラーではないのは確か。



有名どころの人は全然いなくて
カッコイイ人も
いなくて
残念・・・


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水の柩   著  道尾秀介

水の柩   著  道尾秀介



老舗旅館の息子、中学2年の逸夫。
彼の祖母いくは、裕福な生まれと語っているがある日それが嘘だとわかる・・・
逸夫の同級生敦子。
彼女の両親は離婚しており、いじめを受けている。
「タイムカプセルの手紙をいっしょに取り替えない?」という敦子からの
提案で逸夫は行動を共にするが・・・




感想



道尾作品の・・・月と蟹。
どうも路線としては同じ感じかな。


初期の作風と少しずつ変わっていっているので、ここら辺は好み分かれるところかもしれないな・・・と
思いました。
最近は文学的な要素が多いですよね。


全体的に
静かでゆっくりとした話の流れで、
わりと淡々としていたかな。
先が読みたくてたまらない~~というような感じでもありませんでした。
退屈はしなかったけど、
だからといって、食い入るように読み入ったというわけでもないかも。
主人公の少年が
少女と祖母の過去の苦しみに触れることで
自分自身も変化していくというお話でしたが、
どちらかというと、私は少女より
おばあさんが側の過去の方が興味深かったかもしれません。
ラストでは
おばばさんの痴呆の症状が出てきているようで
よりせつなくも感じました。

いじめを受ける敦子。
彼女の悩みももちろん深刻ですが
いじめに関してはもっと、背後関係を知りたいような気もして・・・
どこか悶々とする感情をもってしまいました。
いじめを実行しているメインの女の子(主人公の同級生が憧れる人)
の気持ちもどうせなら深く知りたかったです。
裏表があるようで・・・興味深かったです。



温泉旅館で働いている
笑子さんでしたっけ。
いつも前向きな彼女が
実は・・・暗い過去があるということがわかる
そのシーンが一番印象的でした。



消し去りたいくらい辛い過去は
もっている人も多いはず。
それを乗り越える勇気をもつことの大切さ・・・
それって誰か人とかかわることで
乗り越えられることができるのかもしれません。
やはり人は一人ではいきられないのかな・・・と思いました
この小説でも少年が大きな、きっかけになったわけですし。
もちろん、少年自身も成長したはずだと思うけど。
世の中にはいろんな人生があるな・・・って勉強したのだから。
すべて、忘れてしまうこと・・・。
小説では人形をダムにおとしていました。
形式的ではあるけれど、
なんらかのけじめはあった方がいいのかもしれないよね。
こういう再生の仕方もまたありなのかもの・・・・と思いました。
ラストは
すがすがしいです。



前作とどうしてもかぶる部分があるので、
印象が薄くなってしまうところもありますが
ダムに沈む街という設定は
郷愁を誘う部分もあり
いろんな感情を呼び起こしますね。






沈みゆく街、ダム、
みのむし・・・
相変わらず印象的な世界観だったと思います。
でも月と蟹でも、やどかり・・があったし、似た感はどうしてもあるかな。




装丁と題名が美しい小説でもありました。


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