偽りなき者
偽りなき者 (2012 デンマーク )
JAGTEN
THE HUNT
(原題:JAGTEN)(英題:The Hunt)
監督 トマス・ヴィンターベア
製作 シセ・グラム・ヨルゲンセン
モーテン・カウフマン
脚本 トマス・ヴィンターベア
トビアス・リンホルム
撮影 シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
編集 ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン
アンネ・オーステルード
音楽 ニコライ・イーグルンド
出演 マッツ・ミケルセン ルーカス
トマス・ボー・ラーセン テオ
アニカ・ヴィタコプ クララ
ラセ・フォーゲルストラム マルクス
スーセ・ウォルド グレテ
ラース・ランゼ ブルーン
アサンドラ・ラパポルト
幼稚園教諭のルーカス(マッツ・ミケルセン)は子供に人気者。
離婚経験者で、息子と暮らすことをのぞいんでいる。
友人も多く穏やかな生活を送っていたのだが
ある日
幼稚園の女の子、友人の娘であるクララの一言から
性的虐待をしたと疑いをかけられてしまう。
無実を訴えようにも
世間の目は厳しく・・・。
感想
怖い怖いよ~~~
人間って怖い
集団って怖い
マッツ可哀そう・・・・・。
邦画「それでもボクはやってない」と同じ冤罪ものでした。
英題は狩り・・ということで
彼らがいつも楽しんでいた
狩り行為(動物を撃つ)が
そのまま、対象物が逆転。人間になってしまった!!・・という意味合いから来ているみたいですね。
ルーカス自身が獲物になって、この、町の人から総攻撃受けるっていう、展開です。
まず、ほんの些細な一言から、不幸が始まるの。
この幼稚園児のクララちゃん、マッツ演じるルーカスのことが大好きなのね。
チュ~~もしちゃうし、ハートのブロック?飾り物なんかも送っちゃったりして
好意をさりげなく、しめしちゃう。
でも、大人のマッツはきちんと、諭したりしちゃったから(これは別の男の子にあげてね、とかキスは
唇はダメだよ・・とか⇒これはこれで、生真面目過ぎる言葉だったかもしれないね)
クララちゃん子供だけど立場なくって、プイ・・・としちゃう。子供だけど女なんだよね。
(私の女心傷つけて・・と思ったかどうか知らないけど、心の中が悶々としちゃうわけよ)
それであんな一言。
大人が勘繰るような、意味深なことを園長先生に話しちゃう。
まあ、多少おませさんで、好意心旺盛、想像力豊かなこともあったんだろうけれど、
普通は言わないだろうね。
色んなこと理解できる大人としては
「オイオイ、この子、ちょっと待った!!!だよ」って感じで観ていましたよ。
ただ、クララちゃん自身、ものすごい悪気があるっていうわけではなかったってことは
理解はできるけどね。(某映画、ケビンのような悪の子ではないからね)
(そもそも、クララのお兄ちゃんもさ、エロ写真を自分の妹に見せたりしちゃあダメだよね・・・)
子供だから
記憶のすり替えみたいなこともあったりしたかもね。もはや何が現実かわからなくなっているのかも。
後日、カウンセラーに尋問されていたじゃない?
大人の言葉になんとな~~く、流されちゃって、
話が都合よく作られちゃったっていう感じ。
そう・・・
子供の一言に
周りが振り回させすぎたんじゃあないのかなって思ったわ。
あの、園長も、もうちょっと事を慎重にあつかった方が良かったんじゃあないのかな。
デンマークのことわざに
子供と酔っ払いは嘘をつかないっていうのがあるようだから、
子供=純粋、けがれない・・っていう認識が大きかったのかもね。
もう少し、ルーカスに事情を問いただせば良かったのにね。
一旦、火がついてしまうと、なかなかこの手の問題(幼児への性犯罪)は
収まりがつかないよね。
子供が違う違う
あれは嘘なんだよ・・・て言っても(事実クララちゃんも途中から、あれは違うんだよ・・って言っているのよね)、
「嘘だと思いたいのね、忘れたいのね、そうよね、嫌な記憶だものね」・・・と
勝手にこれまた、周りが、わかったようなふりで、理解しちゃう。
そもそも、こういう、性にまつわる話題は
明らかにしなくてもいいよ・・・、
語らなくてもどうなったかわかるんだよ・・・みたいな雰囲気が漂ってしまいがちだよね。
まして対象が子供だとなおさらだよね。
もしこんな事態に陥ったら
どうしよう・・・・
自分の身、ましてや家族が陥ったらどうしよう・・・と
考えることも多くてどうしても
映画は真剣になって観てしまったわ。
最終的にどういう決着がつくのか、知りたい気持ちでいっぱいになるものね。
映画では・・・
ルーカスは仲間から排除される。
口もきかない
変態と呼び、
殴るわ、店に入れないわ、と
散々な扱いをされていました。
町の人々にとっては、犯罪者という認識だから
そうされちゃうのも、致し方が無いのかもしれないとは思うけれど
それにしてもものすごく、攻撃的。
「リトルチルドレン」でも、性犯罪者に対する周りの反応がどんな感じか描かれていたけど
(こちらは実際過去やっていたんだけど)
こちらは無実だよ、無実!!
それなのに、容赦ない暴力も与えられるから、観ていて理不尽で・・・・涙。
普段善良な人々が怒ると本当に恐ろしい・・・ね。
観ている私たちは
彼が無実だと知っているし、真相もわかっているので
いらいらしっぱなしになりますよね。
真相を知らないで、ただこういう情報だけだったら
どうかな・・・。
怖くてちょっとその人を、遠ざけてしまうっていうことはあるかもしれないね。
自分が幼い子供を持っていたらかまえてしまうかも。
ルーカスを疎外する人ばかりかと思いきや
味方はいるわけ。
息子のマルクスは、父さんはそんな人じゃないとっていって
彼を守るの。
うれしかったわ・・・。離婚して離れている息子だから、周りの意見に流されるかと思いきや
自分の父親を信じて、家にまで会いに来るとは・・・・涙が出そうになりましたよ。
母親にはいろいろ言われたんだろうね。
また、このマルクスの名付け親の友達も
ルーカスを支援してくれていて・・・・。
全くの、理解者なしではなかったのは救いでした。
やがて警察の逮捕されて、
グレーのままみたいだったけど
決定的な証拠もないので
釈放。
そのあとに
なぜ、彼の家に、石を投げたり
ワンコを殺したりするかな・・・・。
誰よ。
やはり周りは納得いかないってことなのか・・・
幼稚園のその他の子は、皆、思い違いしていたってわかったんじゃない?
まだ疑いの気持は残っているってことだろうけれど、
犬には罪ないじゃん。
ルーカスは
犬も殺され
絶望的になるけど、それでも
負けないぞ・・・と気持ちを奮い立たせます
そして…クリスマスの日。
教会に行くのです。
もう・・・・彼の勇気に涙が出そう。
自分はやっていないからこそ、
堂々と神様の前に立てるんですよね。
あの、友人テオを見つめる目には
揺るぎない決意があらわれ・・・・。
(前半でルーカスは、嘘を言うときは目が泳ぐみたいなことを言っていたので
これが伏線になっていますよね、この時の教会でのルーカスの視線は
決意の表れだもの)
いかに疑いをかけられ
変態とののしられても
屈しない勇気。
逃げ出さない彼。私なら逃げ出したかも・・・・・。
結局
このクリスマスの一件からテオとは理解を深めた模様
誤解が解けたのかな。
場面はそれから、月日がたったのを感じさせ、
皆が平和に
談笑し、マルクスが初めて銃を持つことができる祝いの場面にうつるんだけど・・・
え~~~~~、あんなにひどいことされたのに
ルーカス、この町で、この人たちと、今まで通りに絆を深めていくなんて
凄すぎ。
私なら、こんなひどい扱いをされた土地なら絶対に嫌だな。
そしてクララに対しても。
前と同じように接することができる
ルーカス。相変わらず無邪気なクララちゃんだけど、
なんのわだかまりもなく
抱っこできる
ルーカスの
心の広さに驚きました。
私なら関わりたくな・・この子と思っちゃうかも。
で・・・ラスト。
事は終わってはいないみたいですね。
これはルーカスの幻か
はたまた現実か。
どちらにしても
一見、事件はおさまったように思えても
なんらかのわだかまりが残っている様子。
人間は怖いってことかな。
いろんな思いは簡単には消えないのね。
(マルクスは、スカーレット・ヨハンソンに似ていたよ・・男だよ…笑)

JAGTEN
THE HUNT
(原題:JAGTEN)(英題:The Hunt)
監督 トマス・ヴィンターベア
製作 シセ・グラム・ヨルゲンセン
モーテン・カウフマン
脚本 トマス・ヴィンターベア
トビアス・リンホルム
撮影 シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
編集 ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン
アンネ・オーステルード
音楽 ニコライ・イーグルンド
出演 マッツ・ミケルセン ルーカス
トマス・ボー・ラーセン テオ
アニカ・ヴィタコプ クララ
ラセ・フォーゲルストラム マルクス
スーセ・ウォルド グレテ
ラース・ランゼ ブルーン
アサンドラ・ラパポルト
幼稚園教諭のルーカス(マッツ・ミケルセン)は子供に人気者。
離婚経験者で、息子と暮らすことをのぞいんでいる。
友人も多く穏やかな生活を送っていたのだが
ある日
幼稚園の女の子、友人の娘であるクララの一言から
性的虐待をしたと疑いをかけられてしまう。
無実を訴えようにも
世間の目は厳しく・・・。
感想
怖い怖いよ~~~
人間って怖い
集団って怖い
マッツ可哀そう・・・・・。
邦画「それでもボクはやってない」と同じ冤罪ものでした。
英題は狩り・・ということで
彼らがいつも楽しんでいた
狩り行為(動物を撃つ)が
そのまま、対象物が逆転。人間になってしまった!!・・という意味合いから来ているみたいですね。
ルーカス自身が獲物になって、この、町の人から総攻撃受けるっていう、展開です。
まず、ほんの些細な一言から、不幸が始まるの。
この幼稚園児のクララちゃん、マッツ演じるルーカスのことが大好きなのね。
チュ~~もしちゃうし、ハートのブロック?飾り物なんかも送っちゃったりして
好意をさりげなく、しめしちゃう。
でも、大人のマッツはきちんと、諭したりしちゃったから(これは別の男の子にあげてね、とかキスは
唇はダメだよ・・とか⇒これはこれで、生真面目過ぎる言葉だったかもしれないね)
クララちゃん子供だけど立場なくって、プイ・・・としちゃう。子供だけど女なんだよね。
(私の女心傷つけて・・と思ったかどうか知らないけど、心の中が悶々としちゃうわけよ)
それであんな一言。
大人が勘繰るような、意味深なことを園長先生に話しちゃう。
まあ、多少おませさんで、好意心旺盛、想像力豊かなこともあったんだろうけれど、
普通は言わないだろうね。
色んなこと理解できる大人としては
「オイオイ、この子、ちょっと待った!!!だよ」って感じで観ていましたよ。
ただ、クララちゃん自身、ものすごい悪気があるっていうわけではなかったってことは
理解はできるけどね。(某映画、ケビンのような悪の子ではないからね)
(そもそも、クララのお兄ちゃんもさ、エロ写真を自分の妹に見せたりしちゃあダメだよね・・・)
子供だから
記憶のすり替えみたいなこともあったりしたかもね。もはや何が現実かわからなくなっているのかも。
後日、カウンセラーに尋問されていたじゃない?
大人の言葉になんとな~~く、流されちゃって、
話が都合よく作られちゃったっていう感じ。
そう・・・
子供の一言に
周りが振り回させすぎたんじゃあないのかなって思ったわ。
あの、園長も、もうちょっと事を慎重にあつかった方が良かったんじゃあないのかな。
デンマークのことわざに
子供と酔っ払いは嘘をつかないっていうのがあるようだから、
子供=純粋、けがれない・・っていう認識が大きかったのかもね。
もう少し、ルーカスに事情を問いただせば良かったのにね。
一旦、火がついてしまうと、なかなかこの手の問題(幼児への性犯罪)は
収まりがつかないよね。
子供が違う違う
あれは嘘なんだよ・・・て言っても(事実クララちゃんも途中から、あれは違うんだよ・・って言っているのよね)、
「嘘だと思いたいのね、忘れたいのね、そうよね、嫌な記憶だものね」・・・と
勝手にこれまた、周りが、わかったようなふりで、理解しちゃう。
そもそも、こういう、性にまつわる話題は
明らかにしなくてもいいよ・・・、
語らなくてもどうなったかわかるんだよ・・・みたいな雰囲気が漂ってしまいがちだよね。
まして対象が子供だとなおさらだよね。
もしこんな事態に陥ったら
どうしよう・・・・
自分の身、ましてや家族が陥ったらどうしよう・・・と
考えることも多くてどうしても
映画は真剣になって観てしまったわ。
最終的にどういう決着がつくのか、知りたい気持ちでいっぱいになるものね。
映画では・・・
ルーカスは仲間から排除される。
口もきかない
変態と呼び、
殴るわ、店に入れないわ、と
散々な扱いをされていました。
町の人々にとっては、犯罪者という認識だから
そうされちゃうのも、致し方が無いのかもしれないとは思うけれど
それにしてもものすごく、攻撃的。
「リトルチルドレン」でも、性犯罪者に対する周りの反応がどんな感じか描かれていたけど
(こちらは実際過去やっていたんだけど)
こちらは無実だよ、無実!!
それなのに、容赦ない暴力も与えられるから、観ていて理不尽で・・・・涙。
普段善良な人々が怒ると本当に恐ろしい・・・ね。
観ている私たちは
彼が無実だと知っているし、真相もわかっているので
いらいらしっぱなしになりますよね。
真相を知らないで、ただこういう情報だけだったら
どうかな・・・。
怖くてちょっとその人を、遠ざけてしまうっていうことはあるかもしれないね。
自分が幼い子供を持っていたらかまえてしまうかも。
ルーカスを疎外する人ばかりかと思いきや
味方はいるわけ。
息子のマルクスは、父さんはそんな人じゃないとっていって
彼を守るの。
うれしかったわ・・・。離婚して離れている息子だから、周りの意見に流されるかと思いきや
自分の父親を信じて、家にまで会いに来るとは・・・・涙が出そうになりましたよ。
母親にはいろいろ言われたんだろうね。
また、このマルクスの名付け親の友達も
ルーカスを支援してくれていて・・・・。
全くの、理解者なしではなかったのは救いでした。
やがて警察の逮捕されて、
グレーのままみたいだったけど
決定的な証拠もないので
釈放。
そのあとに
なぜ、彼の家に、石を投げたり
ワンコを殺したりするかな・・・・。
誰よ。
やはり周りは納得いかないってことなのか・・・
幼稚園のその他の子は、皆、思い違いしていたってわかったんじゃない?
まだ疑いの気持は残っているってことだろうけれど、
犬には罪ないじゃん。
ルーカスは
犬も殺され
絶望的になるけど、それでも
負けないぞ・・・と気持ちを奮い立たせます
そして…クリスマスの日。
教会に行くのです。
もう・・・・彼の勇気に涙が出そう。
自分はやっていないからこそ、
堂々と神様の前に立てるんですよね。
あの、友人テオを見つめる目には
揺るぎない決意があらわれ・・・・。
(前半でルーカスは、嘘を言うときは目が泳ぐみたいなことを言っていたので
これが伏線になっていますよね、この時の教会でのルーカスの視線は
決意の表れだもの)
いかに疑いをかけられ
変態とののしられても
屈しない勇気。
逃げ出さない彼。私なら逃げ出したかも・・・・・。
結局
このクリスマスの一件からテオとは理解を深めた模様
誤解が解けたのかな。
場面はそれから、月日がたったのを感じさせ、
皆が平和に
談笑し、マルクスが初めて銃を持つことができる祝いの場面にうつるんだけど・・・
え~~~~~、あんなにひどいことされたのに
ルーカス、この町で、この人たちと、今まで通りに絆を深めていくなんて
凄すぎ。
私なら、こんなひどい扱いをされた土地なら絶対に嫌だな。
そしてクララに対しても。
前と同じように接することができる
ルーカス。相変わらず無邪気なクララちゃんだけど、
なんのわだかまりもなく
抱っこできる
ルーカスの
心の広さに驚きました。
私なら関わりたくな・・この子と思っちゃうかも。
で・・・ラスト。
事は終わってはいないみたいですね。
これはルーカスの幻か
はたまた現実か。
どちらにしても
一見、事件はおさまったように思えても
なんらかのわだかまりが残っている様子。
人間は怖いってことかな。
いろんな思いは簡単には消えないのね。
(マルクスは、スカーレット・ヨハンソンに似ていたよ・・男だよ…笑)

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