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ワン・デイ 23年のラブストーリー

ワン・デイ 23年のラブストーリー (2011  アメリカ)

ONE DAY


監督: ロネ・シェルフィグ
製作: ニーナ・ジェイコブソン
製作総指揮: テッサ・ロス
原作: デヴィッド・ニコルズ
『ワン・デイ』(ハヤカワ文庫刊)
脚本: デヴィッド・ニコルズ
撮影: ブノワ・ドゥローム
プロダクションデ
ザイン: マーク・ティルデスリー
衣装デザイン: オディール・ディックス=ミロー
編集: バーニー・ピリング
音楽: レイチェル・ポートマン
音楽監修: カレン・エリオット
主題歌: エルヴィス・コステロ
出演: アン・ハサウェイ エマ
ジム・スタージェス デクスター
パトリシア・クラークソン アリソン
ケン・ストット スティーヴン
ロモーラ・ガライ シルヴィ
レイフ・スポール イアン
トム・マイソン
ジョディ・ウィッテカー
アマンダ・フェアバンク=ハインズ
ジョージア・キング
トビー・レグボ
ジョゼフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム




 「幸せになるためのイタリア語講座」「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督作品。
1988年7月15日。真面目な優等生エマと自由奔放な遊び人デクスター。
大学の卒業式で初めて言葉を交わし
お互い気になるものの、一線を越えずに、友だちの関係のまま・・・。
作家を夢見るエマ。
テレビの人気司会者となるデクスター。
2人は、親友として互いに微妙な距離を保ちながら年月を重ねていくのだが




感想


ああいうラストが待っているとは知らなかったわ。
予想出来た人もいるのかな。
衝撃のラストって言葉を知っていたら
ピンとくる人もいるかもしれないよね。


でも、こうい結末は悲しくて嫌だったよ。
そりゃ…人間
ず~~と一緒にっていうわけにはいかないかもしれないけどね。
あの突然のシーンは
平凡な日常生活送っている身にはガツンとくるわね。だって・・・
ものすごく突然あっけない・・・・出来事だったから。

この映画に限っては
2人、これから~~~っていう感じだった頃じゃない?
子供がなかなかできなくって
でも、頑張ろうって思っていて
ちょっといい争いしたけど、ごめんね・・・、悪かったわって
素直に言い合える良い関係を作っている2人だったのに、
運命って残酷。
実際
世の中には残酷なシチュエーションっていっぱい用意はされているんだしな・・・・と
暗いこと考えてしまったよ。


アン・ハサウェイ演じるエマが
ああいう形になってしまうって知った瞬間から
この物語は
・ジム・スタージェス 演じるデクスター視点からの
物語になったわけじゃない?
今まで
ただなんとなくみていた
23回のワンデイが
彼の気持に同化してあらためて振り返ってみると
ものすごくグッと胸に迫ってくるものがあるよね。
正直
あの出来事が起こる前までは
やや退屈にも感じた2人の23年でもあったりしたのよ。
こんなこと言ったら変だけど、
一緒に過ごしてきたお相手を失ってみて
初めて、その人と過ごした数年間が
なんて愛おしく、光り輝いたものだったんだろうと
気付いたってことじゃないかな。
まあ・・・失うっていうのは
なにも、死んじゃうっていう形にしなくても
良かったんじゃあないのかな・・・普通にお別れの形でもとは思うけど
この2人の場合は
結婚していても、恋人がいても・・・
ずるずる会っているわけだから、
こういう形でしか、切り離すことはできなかったのかもしれないよね。


描かれる年月が長い分
一つ一つのエピソードが浅い感じ、(良く言えば想像力が膨らむわけだけど)に
なっている感じがしたところはちょっとあったかな。
やっぱり、こういうラストは嫌だなと感じても
じゃあ、
結婚して、子供が出来て、めでたしめでたしというわけになって
映画観終わった場合、どれほどの感情が湧きあがってくるのかな・・って
考えた時、それほどグワ~~ンとはなかったかもしれない。
死んじゃうラストは嫌だけど
見た後の余韻を感じるためにはこれしかないのかなと思ったりしました。



あの頃の、こんなことやあんなこと・・・
思い出を2人で語ることができるっていう瞬間は
永遠に来ないんだよ。
エマ~~~。


23年間の2人についてだけど、
エピソードが浅いっていうのと
同時に、うん?と思うことも、各時代、時代で感じたのよね。

あんな遊び人のデクスターのどういうところにエマは惹かれたんだろう。
出会ってすぐ意気投合した2人⇒寝ないっていう選択の上、友達関係を守る・・・
う~~ん、これはいろんな映画で描かれてきたパターンだけど
この映画の場合、最初の出会いでベットまでは入いっちゃっているからね~~
旅行したときは、裸で泳いでなかったっけ?
それでも、一線は越えなくって・・というのは、なんだか健全ではないような気もしたり…笑
エマはいいとして、デクスターは、どういう気持ちだったのかな。
女と男は違うと思うけど。
でも一線はたしか離婚したあたりで、超えたんだよね、描写にはなかったけど。
違ったかな・・。(ここら辺はさらりと観ていたのでもはや記憶が定かではない)

いろいろ細かいところで思うことは
あっても俳優さんの魅力があったので
最後まで見届けてみたいという気持ちは消えることはなく・・・。

そう・・・
主役、2人、
ともにとっても素敵だったよね。
その時代、時代にあった、服装や会話が
興味深かかったわ。


アンは、小説家として成功するとともに
どんどん、垢ぬけてきて女性からみても憧れちゃう


ジム・スタージェスは
個人的には
やさぐれちゃった時の方が素敵に感じたよ・・・・笑
「アクロス・ザ・ユニバース」みたいに
歌歌ったらたぶん惚れる・・・笑

でも映画の中でもジムのキャラは
どうしようもない、
ダメ男って感じだったよね。
女には軽いしさ~~~
ロモーラ・ガライ・・浮気しちゃたね。
夫に子守させて
浮気ってなんだかね・・・・。


アンの最後の相手
ジャズピアニストだったけ?
どうなったのかな。

前の彼氏・・・さえなかったけど・・・。

wanndeinogazou18ea2466-s.jpg


↑このシーンをはじめ
素敵なショットがいくつかあったよね。

さらりと前半は観ちゃったけど
意外に余韻は大きかったので
もう一回しみじみとした気分で観てみたいな


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アンストッパブル

アンストッパブル (2010  アメリカ)

UNSTOPPABLE


監督: トニー・スコット
製作: ジュリー・ヨーン
トニー・スコット
ミミ・ロジャース
エリック・マクレオド
アレックス・ヤング
製作総指揮: クリス・シアッファ
リック・ヨーン
ジェフ・クワティネッツ
脚本: マーク・ボンバック
撮影: ベン・セレシン
プロダクションデ
ザイン: クリス・シーガーズ
衣装デザイン: ペニー・ローズ
編集: クリス・レベンゾン
ロバート・ダフィ
音楽: ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演: デンゼル・ワシントン フランク・バーンズ
クリス・パイン ウィル・コルソン
ロザリオ・ドーソン コニー・フーバー
イーサン・サプリー デューイ
ケヴィン・ダン ガルビン
ケヴィン・コリガン ワーナー
ケヴィン・チャップマン バニー
リュー・テンプル ネッド
T・J・ミラー ギリース
ジェシー・シュラム ダーシー・コルソン
デヴィッド・ウォーショフスキー スチュワート
ミーガン・タンディ マヤ
エリザベス・マシス ニコル
ディラン・ブルース
ジェフ・ウィンコット
アイシャ・ハインズ


 無人貨物列車が突然暴走!!
ペンシルバニアア州ブリュースターのミンゴ操車場。
勤続28年のベテラン機関士フランクと、職務経験4ヶ月の新米車掌ウィルは
今回初めてのコンビ。始めはソリが合わなかった
そんな2人が1206号の機関車両で出発。
一方、同州のフラー操車場で
最新鋭の貨物列車777号が無人のまま走り出す・・・
フランクとウィルは自分たちが乗っている1206号の機関車両を使って
777号の動きを止めることを試みるが・・・。





感想


地上波で放映されていたのを録画して観ました。

事実に基づいたお話・・。
迫力が凄かったわ~~
これ劇場だともっと臨場感あっただろうね。
結果はわかっているから(たぶん、人々の努力の結果、最終的に止まるんだろう・・・)
ある意味、安心できる部分があったけど
やっぱり、最初の方で亡くなった人がいる(止めようと試みて最初は失敗)
とわかると、気分はどよん・・・とするわ。
無人で走り出す列車って・・・ホラー以上に怖いですよね。
ただ、なぜこの列車が勝手に走り出したか?っていう理由が
機関士が、操縦中に勝手に列車から飛び降りて、
ポイントの操作でしたっけ?それをこなそうとしたら、鈍くて、再び列車に乗り込めなかった⇒勝手に
列車の操縦部分が作動⇒暴走・・・ということだから、人為ミスっていうことでしょ。
危ない物質積み込んでいるのなら、もっと仕事に緊張感もって欲しいものだよね。
運転中に乗物から離れるってどういうことよね~~~


主人公、つまり、この列車を止めることに奮闘する2人は
デンゼル・ワシントン扮する フランク・バーンズ
と、 クリス・パイン扮する ウィル・コルソン。
デンゼルがベテラン機関士で
クリスが新米車掌っていう関係ね。
当然のように最初は、ギクシャクしていた2人だったんだけど、
同じ目的に向かうということで
絆も深まっていくっていう、想像できる流れ。
命がけの作業だもの、2人が協力しなきゃ、絶対成功しないよね。
それぞれの家庭状況も、最小限で紹介しながら、
ハラハラドキドキの状況が続いていくわけ。


そういう流れになっているので
観た後は、止まって良かったね・・・・という
単純な感想が一番にやっぱり湧いてくるかな。
当初、妻との関係が穏やかでなかったウィルも、あの感じだと
うまくいきそうだものね。
なんたって、英雄だもの。

クリス・パインはあまり私は馴染が無い方なので
どうしても
デンゼル・ワシントンの方に目がいっちゃうかな。
どの作品観ても
仕事に真面目・・・って感じがするよね。


この映画がトニー・スコット 監督の遺作になったわけだけど
つくづく残念。
80年代,90年代でいろいろ楽しませてもらった身としては
こういう最後で人生終わりにしてほしくなかったわ。
仕事歴
みると、
イノセントガーデンの制作にもリドリーさんと共に
携わっていたみたいね。


あ~~残念ね。
トップガンやトゥルー・ロマンス
なんて懐かしいな。

アンスポッパブル

空より高く   著  重松 清

空より高く   著  重松 清


廃校になる高校の最後の生徒たちが
一人の教師の存在に刺激され
前向きに生きはじめる。
レッツビギン!~~~~だ。



感想

新聞連載の作品なんですね。


本の表紙が青い空。清々しいです。
そして、ページの見えている部分がね、青く塗られています。
実際みてみると言いたいことがわかるんだけど、
なにもここまでしなくても…笑
多少手が汗ばんでいると手が青くなります。

この本は
子供には読ませたいな。
爽やかだし
後味も良い。
暴力もエッチ場面もないので安心して勧められます。

登場人物にはそれぞれあだ名がついています。
廃校を迎える学校は通称トンタマ。
主人公はネタロー。
友達にはヒコザ、ドカ。
熱血教師はジン先生。
ネタロー好きなムクちゃん。

それぞれのキャラが抱えている悩みも描かれ、
いわゆる青春学園物で
とても読みやすいです。

私は
ラーメン店のおばちゃんが好き。


今回重松作品を読むのは久々。
ここのところ、湊さんの作品ばかり読んでいたからかな。
この学校ものの作品が、
どこか、身近に感じられない部分もあったりしたかな。
登場人物、皆、純朴でいい子ばっかりなんだもの。
恋愛的な部分も描かれていたけど、
なんだか、素朴すぎて・・・・。
熱い話だし
こんな気持のよい流れが起こればいいな・・・とは思うけど
どこかそんなうまくいかないよね・・と思う気もするのよね。


廃校の高校を巡るお話では、
朝井さんの
「少女は卒業しない」っていう本があるのよね。
これとはまた違った雰囲気。
作者の年代が違うと
見えてくる、世界観がまた違うっていうことがよくわかるような気がしたわ。
あとは好みと
その時々の読む側の心理状況によっても
感想は変わってくるよね。


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