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気球クラブ、その後

気球クラブ、その後 (2006  日本)



監督:
園子温
企画:
小曽根太
プロデューサー:
富田敏家
脚本:
園子温
撮影:
谷川創平
編集:
伊藤潤一
テーマソング:
畠山美由紀
『翳りゆく部屋』
録音:
原川慎平
出演:
深水元基 (二郎)
川村ゆきえ(みどり)
長谷川朝晴(村上)
永作博美 (美津子)
西山繭子
いしだ壱成
与座嘉秋
大田恭臣
ペ・ジョンミョン
江口のりこ
安藤玉恵
松尾政寿
内山人利
不二子


ガールフレンドとのみどりとふわふわした関係を続ける二郎のもとに
5年前に参加していたサークル“気球クラブ・うわの空”のリーダー村上の事故死の知らせが届く。
それをきかっけにバラバラになっていた当時の仲間は再び集まる。
当時村上には恋人である美津子がいた。
二郎は当時のことを思い出すが・・・



感想


監督作結構観ている気がしたんですけど
これはお初。
作品は、2006年公開。
当時、他にはどんな作品、発表していたっけ?と調べてみると

夢の中へ(2005年)
Strange Circus 奇妙なサーカス(2005年)
紀子の食卓(2006年)
気球クラブ、その後(2006年)


だそうで・・・。

夢の中へは未見だけど
「奇妙な~~」と「紀子~」は観ているので
この作品の流れの中に
この「気球クラブ~~」が位置していることがひどく意外です。
だって
この映画、至って普通の世界観だったから・・・・笑。

奇妙な、も、紀子も
血なまぐさいシーンがしっかりあったのに
この作品はものすごく爽やか。

だから
園作品?
あ・・・あのグロかったり、エロかったりして、ちょっとクセのある作風か・・
じゃあ、パスね・・・と
思ったりしたら、もったいないです。


この作品は
いたって普通の作品で、
きちんと最後まで観ることができますら大丈夫
そして誰もが一度は経験する
青春時代特有の甘酸っぱさが
漂う作品なのです。



ただ、前半はたるいかもしれせんね。
一気にみせるスピード感があるわけではないし、
驚くような展開があるわでもないので退屈はします。


中盤までは
ただただ、いらつくような若者たちの会話ばかりなので
集中力もとぎれちゃうでしょう。

群像劇といっていいかもしれませんが
若者一人一人の興味深いエピソードが用意されているわけでもなく
ただなんとなくだらだら続いていくっという感じなんですよね。

そもそも気球クラブ・・・という
サークルに集まってきた若者たちは
純粋に気球というものに惹かれていたのかどうかは微妙です。
それは
その年代の若者たちの多くがそうであるように
目的自体がそれぞれ個人で違っていても、集まるという行為自体に意味があれば
それで良かった・・・・、それこそが
自分たちの青春だとも、いえたのでしょう。

男女の出会いが目的でも
それはそれで良いし
なんだか面白そうな企画だから、顔だしてみようか程度のノリでも
当然良いわけです。
大学時代のテニスサークルだってスキ―サークルだって
そんな感じで存在しているものはいっぱいでしょうしね。(ガチもありますが・・・)


同じ時に同じ空気を吸っていた、同じ環境で過ごしていたということは
数年たってから妙に、輝かしく思えたりするものなんでしょうね。



この作品は村上の恋人である
永作博美演じる、美津子の思いを最後の最後に
感じとることができる・・・それが
最高に素敵なのです。

な~~んだと思うのか
オオ~~~と思うのかは、一人一人で違ってくるかもしれませんが
私はおお~~~と思いました。

美津子の深い思いを感じとりながら
荒井由美の「翳りゆく部屋」の歌詞を聞くと
いい映画を見たな・・・という気分になると思います。



落ちてこない気球
気球に結ばれた手紙

なぜ美津子が空の上での
プロポーズを断ったのか
なぜ美津子が
みどりの電話だけに出たのか
みどりとの約束があったからに違いない・・



いろんな心理を推測できるのがまた
良いですね
また映画自体が、詩的ですよね。

ただ何度も言いますが
前半はカット割りが多くて
がやがやしていて、無駄にいろっぽかったりして・・・・・笑
面白くない場面が続くのがつらいところです・・・笑



窓辺に置いた椅子にもたれ
あなたは 夕陽見てた
なげやりな別れの気配を
横顔に ただよわせ
二人の言葉は当てもなく
過ぎた日々をさまよう
振り向けば ドアの隙間から
宵闇が しのび込む
どんな運命が 愛を遠ざけたの
輝きは戻らない 私が今死んでも

 

歌詞
そのものの、映画です。



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2013年韓国ドラマのまとめ

2年前ぐらいから韓国ドラマも観始めましたので
まとめ記事としてUP.

キング~~は2012年12月からの鑑賞で2013年1月まで続いたのでリストに。

☆キング ~Two Hearts
☆負けたくない!
☆アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり
☆ロマンスが必要2
☆屋根部屋のプリンス
☆となりの美男<イケメン>
☆蒼のピアニスト
☆その冬、風が吹く
☆私たち結婚できるかな?
☆男が愛する時

男が愛する時・・は2014年に入っても引き続き鑑賞。
(ついこの間終わったけど)


ということで
色々みていました。
感想はなしです…笑


ああ・・またこのパターンというものもあったし
ええ~~、そんな無茶苦茶なという展開もあったりして
それぞれに、面白かったです。
俳優さんの顔もわかってきますし
映画鑑賞でも役立ちそう。


今年も
引き続き観ます。
それにしても
声優さん素敵な声の人が多いな・・・

サザエさんの波平さんの件は・・・残念です・・・・涙
すっごく聞きなれていたので
寂しい限りです


声って、アニメでも
映画でも
ドラマでも
登場人物を印象づけるので
重要ですよね。




2013年のまとめ・本&映画

2013の本のまとめです。


昨年はあまり読んでいないかも。
でも、読んで良かった・・・と思ったのが↓の2冊。
馴染の作家さん。彼らの過去の作品の中で、私の中では上位。


☆友罪      著  薬丸岳
☆ゼツメツ少年    著  重松清




今年は
たくさん読みたいです・・・♪


2013年映画のまとめ


劇場鑑賞は昨年も少ないので
DVD鑑賞も含めての中からセレクトしたいと思います。
あくまでも自分の中でのまとめということなので
一般的な評価とはかけ離れています~~



ベストは(順不同)

●「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
●「マーサ、あるいはマーシー・メイ」
●「 偽りなき者 」
●「殺人の告白」
●「イノセント・ガーデン」

画像・コメントは作品順
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迫力ある映像・ストーリーの魅力
生きるといことはどういうことか、考えてしまう、奥が深い作品


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興味あるテーマ・臨場感ある作り・私だったら、身内だったら
と考えると頭かかえちゃいそう。人って弱いものだしな




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マッツ・ミケルセンが可哀そう・・。
人間の残酷さ・非情さを感じるわ・・。根拠のないうわさに流される人が多いのも事実。


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とにかく面白い、それに尽きるかな
ツッコミどころ多いのに気にならない強引さ・・・笑
韓国映画のサービス精神にはあっぱれだよね

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こちらも韓国の監督さんなんだけど・・・
伏線の散りばめかたが絶妙
それぞれのシーンが絵になるものばかり、ポストカードにしたいくらい・・・・・笑



昨年は観たいものは根性でみる・・・・笑
方向性でしたが、今後もその路線で。
なにせ、数少なくしか観ることできないので、うまい具合にセレクトしていきたいです。


<音楽で魅了されました>

☆レ・ミゼラブル・・・歌あっての作品。皆歌が上手なんだよね

☆トランス・・・ノリノリで良いね・・ストーリーもノリノり・・笑、勢いで駆けぬけて、ちょっと疲れた感もあり。



<隠れた名作・地味系映画かな>

☆アナザー プラネット・・・お友達に教えてもらった作品だけど、良いのよ、これ。
             不思議な雰囲気があるのよ。
             主演の女優さん&監督さんは新作今年公開されるので要チェック♪

☆ぼくたちのムッシュ・ラザール・・・正統派な作品だけどこういう作品は好き。
                  安心して薦められます

              
☆ルビー・スパークス・・・恋愛って難しいよね。似たような発想の作品って多いのに
             やっぱり惹かれちゃう・・。
             この手の作品にアンテナ働くのは精神が若い証拠?…笑


☆戦争より愛のカンケイ・・・日本ではこういう男女間はありえないからこそ
              憧れちゃうかも。すっぽんぽんも可愛いよね・・・・笑
              

☆ある愛へと続く旅・・・・どっぷりメロドラマ。でも社会派。
             意外な展開でかなりのインパクト


<暗い・重い・つらいの三重苦>

☆トガニ 幼き瞳の告発・・・精神的に安定していないとみるこできない作品。
              世の中怖い・・・。



その他にも

「 華麗なるギャツビー」で刺激的な世界を堪能。きらびやかでした
「 SHAME -シェイム-」でマイケル・ファズベンダースにちょっとくらくら
「 ジェーン・エア」・・クラシックな世界はやはりいいです




こんな感じで昨年は楽しみました。
今年もマイペースで映画観ていきたいです。


今年もマイペースなブログ♪~~

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。

マイペースでやっていきます★

子供がスマホを購入。
時代はますます便利に。
あ~~~ついていけない自分。

まずは
昨年12月に読んだり観たものの感想。


昨年度のまとめは後日にUP(したい・・・・笑)




<読んだ本>



ゼツメツ少年・・・重松清

  ☆  いじめを題材にしたお話だけど、構成が手が込んでいて、読み応えあり。
     主人公たちを物語の中に入れこむことで救いをもたせるの。
     とにかく読んでみて。
     お勧め。
     重松さんの描く子どもたちのお話はやっぱり心に響くわ。
     セリフがまた重いの。
     後半は号泣。
     現実的には救われなかったかもしれないけれど、
     絶望感はなかったわ。
     とにかく、今、学生生活の中で悩んでいる子供たち・・
     簡単に死を選ばないでほしい。世界はまだまだ広いんだから


空飛ぶ広報室・・・・有川 浩

  ★ 不慮の事故で戦闘機パイロットの夢を断たれた空井大祐が転勤した先は
   防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。広報室に集まる個性豊かな面々とTV局の記者から
   ディレクターに異動させられたばかりの稲葉氏との交流の中で成長していく空井。

  ☆TVドラマの原作本。
   TVを観てからの読書となったけれどやはり原作も面白かったです。
   原作はラブの部分は抑え気味で、主人公もTVと違って空井さんがメインかな・・っていう
   気がします。
   原作のエピソードはTVで観ましたけど、TVオリジナルの部分も多分にあったんですね。
   自衛隊の姿を垣間見ることができて、なかなか興味深い仕上がりになっています。
   稲葉さんが感じたように、自衛隊の姿って、ベールに包まれている感じがありますよね。
   前に少し書きましたけど、私は中、経験者なので、物語の自衛官の姿がとても
   懐かしかったです。
   自衛官って志高い人多いです。

  


その青の、その先の・・・椰月 美智子

  ★高校生が主人公の青春物語。
   まひるの彼氏は落語家を目指す人、恋をして幸せな日々だったが
   クロノは、ミュージシャンを目指してバンド活動
   睦実は今、片思い中。
   夏海は、弓道部で活動・・・。


  ☆高校生が読めば一番リアルに感じるかも。
   そうはいっても、私でもこのキラキラ光る日々が、読んでいて楽しかったし
   羨ましくも感じ、心地よかったです。
   まひるの彼氏は事故にあってしまうんですけど・・・
   そこの描写はつらかったな。
   それでも前向きな姿に、勇気もらいました。




続いて映画です



ムースの隠遁・・・フランソワ・オゾン


   ★薬物中毒で亡くなった恋人ルイの子を身籠ったムース。
    彼女ムースは、田舎で隠遁生活。そこへルイの弟ポールがやってくる。


   ☆主人公ムースにはまったく共感できず・・・・笑
    ヤク中で挙句に恋人は死。
    その彼との子を妊娠していたムースは母親になる決意もなにもないけど
   産む決心はして、田舎に身を寄せる。
    追いかけてきたのが恋人の弟というポールだけど
    これがゲイ・・・。
    さらに兄とは血が繋がっていず、どうやらこの弟、兄に恋焦がれていた様子。

    そんな2人の日々が淡々と描かれるわけだけど、
    なんと最終的にムースは、生まれた子をポールに託していなくなってしまうんだよね。
    どうなのよ・・・・・これ。
    最後まで感情的には動かされず、いらいらもしたけど
    映像が美しかったので許します。あとゲイのポールが美形。ピアノの弾き語りも素敵。
    恋人ルイはメルヴィル・プポー♪


 


サイレント・ハウス・・監督クリス・ケンティスとローラ・ラウ


   ★実話を基に全編ワンシーン、ワンカットのように感じる演出で話題を呼んだ
ウルグアイ発のホラー『SHOT/ショット』をハリウッド・リメイク。
    
   ☆オリジナルは未見。
   主演は『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で一躍注目を浴びたエリザベス・オルセン。
   ということで、オルセンの怖がる姿を観るための映画でもあるかも。
   暗闇の中、何か得体の知れないものに追い詰められるのって
   考えただけでもぞ~~~~。
   これは映画館の方が集中しやすいかも
   家でのDVD鑑賞だと、暗闇が多くて、なんだか落ち着かない・・・
   恐怖心もおとるよ

   最後のオチは良くあるパターン。




ペインレス(2012)・・監督フアン・カルロス・メディナ


   ★1931年、スペインでは痛覚のない子どもたちが生まれていた。
   政府は彼らを隔離する。
   一方、時は流れ2000年
   神経外科医のデヴィッドは事故に遭い婚約者を失なってしまう。
   やがてデヴィッドにもリンパ腫が見つかる。
   骨髄移植をすることになる彼。
   その話を聞いた両親は「デヴィッドは養子である」と彼に告げる。
   彼の過去は、痛みのない子供たちに話に繋がる


   ☆ツタヤだけのレンタルということで・・・鑑賞
   面白いです。
   謎めいた設定。
   現代と過去の行ったり来たりで謎を解き明かす。
   隠された出生の秘密。

   前に観た「脳男」を思い出すなあ~~
   ただ、冒頭の雰囲気(子供たちが火遊びをしているシーン)など
   いいシーンもあるんだけど
   後半が、しぼんでしまった感があるかな。
   人間が怪物になってしまったあたりが
   どうも・・・。
   話が広がり過ぎなのか。
   でも、興味深い設定で、面白かった映画でした。
   スペイン映画、さすがだね。

プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
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