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私のなかの彼女 著  角田光代

私のなかの彼女 著  角田光代



大学生の和歌は
恋人である仙太郎と付き合っている。
将来はとくに考えていなかったが
彼の、就職してみたら・・・の一言で
幼児教育の出版社に就職。


そんなとき和歌
は、実家の蔵で、自分の祖母が書いたらしい本を発見。
祖母は醜女といわれ、パッとした容姿ではなかったようだが
小説の才能があったようだ。
しかし、その小説はかなり独特。
和歌は祖母の過去を
調べながら
自分もまた
小説をかいてみようかと・・・思うようになる





感想



主人公の和歌が大学、就職・・そして
作家として悩んでいく姿が描かれるわけですが
背景にあるのは
祖母の姿。
祖母もまた作家だったわけです。

和歌が迷いながら作家の道に進んでいく過程は
興味深かったです。
尊敬していた
恋人仙太郎の姿が
年月と共に変わってくるのも
なるほどな・・・と思ったり。
仙太郎が変わったというよりも
和歌が変わってきたということなんでしょうね。

そもそも彼女は
就職なんて考えていなくて
このまま
なんとなく
仙太郎と結婚かな・・・という未来を
学生のときは考えていたわけですから。


でも
和歌が
小説を書くようになって
今まで、一緒にいることが当たり前だった
仙太郎との
関係が怪しくなってきます。



やはり、同じように、物をつくりだすという・・仕事を
選んでいるもの同士の暮らしは
難しいのかな・・・と思います。

生活というのは
ご飯食べたり
お掃除したり
そんな当たり前のことが、かかわってくるわけですからね。

掃除しないで部屋はそのまま。
仕事第一の和歌。
それを納得しているようで
どこか違和感を感じていた仙太郎。
そしてとどめは
子供だったのかな。


和歌が自分が妊娠したとわかったときの
対応は
私としては
う~~んと思う事多々でした。
入院していた
母親と
和歌が
後に口争いする原因も子供のことだったのも納得できます。
子供は和歌の
せいとは言わないまでも(後にダメになる)
やはりどこかで、妊娠を素直に喜べなかった和歌の
日常の過ごし方が
影響を及ぼしていたんじゃないのかと
思われるからです。


仙太郎がこのことをきかっけに
離れてしまうのも
致し方ないかな・・・・と思います


和歌にとっては
いろいろ辛い経験となりましたけれど
それも運命と受け取り
彼女は彼女なりに
正しいと思った道を
進んでいったら
いいのではないかな…と
読み終わったあと
思いました。

小説家という職業だけでなく
女性が
自分らしく生きるということをまず第一に考える場合
なにかを犠牲にしてしまうこともあるかもしれない・・・
でも
それはそれで
その人の人生なのだから
納得し、後悔しなければ
私はいいのではないのかな・・・と思いました。
ただ平凡を絵に描いたような
私の人生からすると
すっごく冒険的なことだと思うし
私はやはり
この和歌の母親と同じような
責め口調で
そういう人に向き合ってしまうかもしれないな・・・
とも思いました

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LIFE!

LIFE!(2013 アメリカ)


THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY


監督:
ベン・スティラー
製作:
サミュエル・ゴールドウィン・Jr
ジョン・ゴールドウィン
スチュアート・コーンフェルド
ベン・スティラー
製作総指揮:
ゴア・ヴァービンスキー
マイヤー・ゴットリーブ
G・マック・ブラウン
原作:
ジェームズ・サーバー
原案:
スティーヴ・コンラッド
脚本:
スティーヴ・コンラッド
撮影:
スチュアート・ドライバーグ
プロダクションデ
ザイン:
ジェフ・マン
衣装デザイン:
サラ・エドワーズ
編集:
グレッグ・ヘイデン
音楽:
セオドア・シャピロ
音楽監修:
ジョージ・ドレイコリアス
出演:
ベン・スティラー
(ウォルター・ミティ)
クリステン・ウィグ
(シェリル・メルホフ)
アダム・スコット アダム・スコット
(テッド・ヘンドリックス)
キャスリン・ハーン
(オデッサ・ミティ)
シャーリー・マクレーン シャーリー・マクレーン
(エドナ・ミティ)
ショーン・ペン ショーン・ペン
(ショーン・オコンネル)
パットン・オズワルト
アドリアン・マルティネス
ポール・フィッツジェラルド
グレイス・レックス
ジョーイ・スロトニック ジョーイ・スロトニック
ゲイリー・ウィルメス
エイミー・スティラー
マッカ・クレイスト


 ジェームズ・サーバーの短編を基にしたダニー・ケイ主演の名作コメディ「虹を掴む男」の
リメイク。
ニューヨークのある雑誌『LIFE』で写真管理部という
仕事についている平凡な男ウォルター。
彼は同僚のシェリルに密かに思いを寄せていた。
そんなとき
雑誌ライフは休刊に。トップがかわり大きなリストラの風がふきはじめていた。
最後の雑誌の表紙を飾る写真は
写真家ショーンの25番ネガ
しかしそのネガが見当たらない
ウォルターは、ネガのありかを直接聞き出すため、世界中を冒険している写真家ショーンを追って
自らも冒険の旅に出る…。


感想


一生懸命働いてきた
お父さん世代なら
こういう映画はじ~んときちゃうんじゃあないのかな。
もちろん
若い世代にも
メッセージ性は伝わるとは思うけど
やっぱりある程度の年齢重ねている人の方が
グワ~~ンとくるよね


空想好きな主人公は
平凡でパッとしない
現実が平凡だから
ついつい大きな空想をしてしまうのかな。

でも
真面目にコツコツ働いて
家族思いで
優しい男。


そんな主人公が
一歩踏み出す勇気が
あるきっかけで
生まれてくる


写真家のネガを探す旅が
彼を大きく成長させたんだよね



グリーンランド
アイスランド
アフガニスタン
ヒマラヤ


100分チョイの映画の中で
主人公は
まあ、ホントあちこち飛んで
御苦労さんって感じだったけれど
その間で得たものは
とっても大きいの


同時に行く先々の自然の大きさを
見るたびに
今いる世界は
なんて小さいんだと思う事しばしば。


愛する女性への思いも
彼の冒険の旅を
大きく支えていたんだよね。



ベンジャミンバトンや
ポニーボーイなどの
セリフに懐かしい映画を感じながら
楽しく映画の中に入って行きました。


ベン・スティラーのスノボ
カッコよかったね。


手に石をつかみネクタイで縛りあげて
なにするのかな・・・・とおもったら
スノボーでコーナーはしるための
必要道具だったのね


写真家ショーンが
最後に


大事なものは
カメラを通してじゃあなくって
自分の目でみたい
そういう瞬間もある(そんな感じだったかな、ニュアンス)

↑のセリフ
心に響いたね


ラスト25番の写真
良いね

いや~~いい写真だったわ。

真面目にコツコツ
働いている人に
光りがあたるのって
気持ちよいよね

いつか花開く・・♪
幸せもやってくる


中年男性への
応援歌でもあるよね
現実が空想に追いついた感じ。



吹き替え版は
岡村さんって
聞いたけど
映画のイメージが変わりそうだから
なんかな・・・って思うよ
思った以上に
真面目な映画だったし
そんなに笑いもなかったし
空想も
ひどくなかった・・・笑

感情移入しやすい
映画だったと思うな


音楽も良いよ


raifugazou.jpg

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