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その鏡は嘘をつく   著  薬丸 岳

その鏡は嘘をつく   著  薬丸 岳


とある医師が、鏡に囲まれた部屋で自殺した。
痴漢の容疑がかけられていたその医師は、それが原因で自殺したのではないかと
言われていた。
しかし、取り調べにあたった検事、志藤清正は、彼が自殺する人間ではないと考える。
現場をみても、納得いかないことばかりであった。

一方、医学部受験を控えた一人の青年が失踪し、彼を探すいとこの少女が警察に依頼を求めてきた。
東池袋署の刑事・夏目信人は、彼が
ある騒ぎに関連していると推測し、捜査を始める。
医師の自殺に
この青年が大きく関係していた。





感想


「刑事のまなざし」の夏目さんが再び~~。

私、読む前まで知らなかったのですが
この作品、夏目刑事が活躍する作品の続編だったんですね。


とはいうものの
主人公は
夏目刑事だけでないのですよね。

志藤検事という人も登場してきて
2方面からとある事件をアプローチしていくという構成。


とにかく
登場人物も
多く、場面場面の切り替わりも早いので
図式でも書き
整理して読み進めていった方が良いかもしれませんね。



痴漢容疑をかけられた医師。
被害者とされた少女は
今は花屋に勤めている。
実は彼女は昔医師を目指していて・・・
失踪した青年に頼まれて、嘘の証言をしていた・・。


この医者を殺したのは
この青年か・・・と
単純な感じではなく
もう一人重要な人物が登場。

さあ、誰でしょう~~


最後の最後に真相が
わかるので
読み進めていくしかないという感じです。

動機ですよね。
犯人はわりと分かるんですけど
動機の部分は
なかなか
推測できないんじゃあないのかな。


鏡の部屋で
男女が連れ込まれて
動物も?
な~~んという事柄が続いていくと
てっきり
怪しい関係か・・・なんて
想像してしまう自分が恥ずかしいです…笑



この医者の過去にやっていた
行為ですね。
もちろんとんでもないことですが
言い分きくと、そうか・・・と複雑な心境になるところ。


もちろん、
犯人の動機も
そうか・・・・と複雑な心境。
もちろん、医学部志望の青年の行為も
複雑な心境になるのよね



夏目さんの存在は最後にクローズUPされた感じかな。
彼の過去をしると
どういう心境で刑事をしているのかな・・・って
思いも、わいてきて
物語に深みを与えますね。

前作の「刑事のまなざし」の方が
より夏目さんのつらさは、伝わってきますが・・・・


薬丸さん
いつも
読み応えある物語が多いですね

kaqgami sonokagami
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クロニクル

クロニクル(2012   アメリカ)
CHRONICLE


監督:
ジョシュ・トランク
製作:
ジョン・デイヴィス
アダム・シュローダー
製作総指揮:
ジェームズ・ドッドソン
原案:
マックス・ランディス
ジョシュ・トランク
脚本:
マックス・ランディス
撮影:
マシュー・ジェンセン
プロダクションデ
サイン:
スティーヴン・アルトマン
編集:
エリオット・グリーンバーグ
音楽監修:
アンドレア・フォン・フォースター
出演:
デイン・デハーン
(アンドリュー)
アレックス・ラッセル
(マット)
マイケル・B・ジョーダン
(スティーブ)
マイケル・ケリー
(リチャード・デトマー)
アシュリー・ヒンショウ
(ケイシー)



高校生アンドリューはいとこの同級生のマットとその親友スティーブに
誘われ、近くの洞窟探検へ。
そこで不思議な物体に触れた3人は、
超能力を身につけられるようになる。
最初はいたずら半分にその能力をつかっていたのだが・・・。





感想


これはせつない・・・・泣く

お友達からいいよ~~とお勧めされていて
ず~~と観たかった一本。
ようやく鑑賞。


良かった・・・
噂には聞いていたけど
思った以上に良いね~~


まさか
こういう作品で泣くとは・・・


POV方式の作品って
どうもホラーのイメージがあって(パラノーマル・アクティビティとかね)
そんなに好んで観たいとは思わなかったんだけど
これは
青春物語&友情物語にもなっていて、
お話自体、興味深かったです。


主人公たちが
ある洞窟に入ってそこで不思議な物体にふれる➪3人に不思議な力が備わる。物を動かせたり、自分たちが
空飛んだりできちゃうの。


そもそも
この洞窟はなんだ~~~、物体ってなんだ~~~ってことになるんだけど
そこはちょっと置いといて・・・・笑
非凡な力を身につけてしまった3人のその後に
物語の中心がいくの。




ケビン・ベーコンのインビジブルを見た時(透明人間の映画ね)
特殊能力をもつと、
結局のところ、悪の道に走っちゃうんだよな~~~と妙にむなしい気分に陥ったりしたんだけど
そのときと同じ感覚をまたしてももったよ。

いや、ベーコンと同じ人間性を
この主人公、3人の中の一人、アンドリューに重ねちゃったら
アンドリューが怒っちゃうよね。


結局のところ、このアンドリューが
後半、特殊能力をつかって
大暴れしちゃうわけなんだけど、
これが
同情の余地ありのキャラだから
みていて非常に複雑な思いになるのよね。

ただ、力が備わった、自分が一番偉い、暴れちゃえ==-っていう
短絡的な理由じゃぁないのよね。


そもそも
アンドリューは、孤独で、友達と言えば、ビデオカメラだけで
家庭的には不幸な境遇なの。
父親は暴力振るうし、母親は病弱。
彼の味方はだれ一人いないの。
それでも、いとこと、少しは仲良くなって
それから、ある偶然で、特殊能力を得たという流れ。
そうなると
今まで注目されなかったアンドリューにとっては
どこか、道がぱ~~~と開けた感じになるじゃない?
でも順調には行かなくって。
人気者になるかな…と思いきや
あるパーティーのあとなんだけど。
女の子と、いい雰囲気になって、これからもしかしたら初●できるかも~~っていう
大事場面でゲロげろ。
つまり
大事な場面で
上手くいかなかったんだよね。
男の子にしてみれば、情けない限りっていう状況かもしれない。
それを学校の友達が皆知っていて、
それをからかわれるっていう、屈辱的な場面に遭遇するの。


そうなると
アンドリューにしてみれば
くそ~~くそ~~~、
俺は本当は誰よりも強いんだ~~~っていう見栄も生じてくるし
目立ちたいという思いも発生してくるし、
そして、家庭的な不幸を呪いたいっていう、そっち方面への恨みも生じてくるわけ。



つまり
思春期の男の子の気持がぎゅ~~とつまった形になっているのよ。

そうなると
感情移入しちゃうんだよね、この彼に。


彼が怒りを止まられなくなれば、なるほど
悲しくなるの。


そしてとどめは
友情の崩壊よ。


3人の関係が崩れていくのをみる、つらさ・・・・泣。



最後は
ものすごく悲しい結末。
3人のうち、1人残された男の子が
アンドリューの好きな場所で
ビデオカメラに向かって話す言葉が忘れられないわ。
友達だったんだよね、きっと。


あ~~~短い映画なのに結構語ってしまった・・・・笑


ポルカさん、紹介してくれて
ありがとう~~☆
映画館で観たかったです。
スパイダーマンも楽しみ。
kuronikuru desu

白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件(2014)


監督:
中村義洋
企画:
田村健一
製作総指揮:
大角正
プロデューサー:
三好英明
アソシエイトプロ
デューサー:
住田節子
原作:
湊かなえ
『白ゆき姫殺人事件』(集英社刊)
脚本:
林民夫
撮影:
小林元
美術:
西村貴志
衣装:
丸山佳奈
編集:
川瀬功
音楽:
安川午朗
音楽プロデューサ
高石真美
VFXスーパーバ
イザー:
村上優悦
スクリプター:
小林加苗
ヘアメイク:
酒井夢月
照明:
堀直之
装飾:
湯澤幸夫
録音:
松本昇和
助監督:
佐和田惠
劇中曲:
芹沢ブラザーズ


出演:
井上真央
(城野美姫)
綾野剛
(赤星雄治)
菜々緒
(三木典子)
金子ノブアキ
(篠山聡史)
小野恵令奈
(満島栄美)
谷村美月
(前谷みのり)
染谷将太
(長谷川)
秋野暢子
(城野皐月)
ダンカン
(城野光三郎)
山下容莉枝
(八塚絹子)
TSUKEMEN
(芹沢ブラザーズ)
宮地真緒
(間山)
朝倉あき
(平塚)
大東駿介
(江藤慎吾)
草野イニ
(小沢文晃)
野村佑香
(島田彩)
川面千晶
(尾崎真知子)
蓮佛美沙子
(狩野里沙子)
貫地谷しほり
(谷村夕子)
生瀬勝久
(水谷)


しぐれ谷で女性の惨殺死体が発見された
被害者は“日の出化粧品”の社員、三木典子。
美人で有名な女性だ。
犯人として
同僚女性、城野美姫があがる。
一方、
TVに勤める赤星雄治は、
昔の恋人、狩野里沙子から城野美姫にまつわる
情報を聞き出す。
彼女は被害者と同じ化粧品会社につとめていたのだ。
姫野の過去をあらうため
周辺取材を開始する赤星。
彼は情報があがるたびに、ツイッターでつぶやく・・・





感想


原作は読みました。
当然犯人も最初から○○・・・ってインプットされていたんですけど、
観に行っちゃいました。

やっぱり、俳優陣をチェックしたかったから~~

赤星は綾野剛。
チャラかったです・・・・笑
硬派なキャラから
チャラ男まで
相変わらず、幅広いわ~~

お髭がお似合いで、良かったです♪


地味なOLは井上真央。
確かに菜々緒と比べると
そういう位置づけかもしれないけれど
やっぱり元がいいので
可愛いわ☆
もはや容姿は好みだと思うけど。
しかし
美人=性格が悪いって
いうイメージになりやすいね~~


原作では
確か週刊誌にいろいろ書かれちゃうっていう設定だけど
映画は
ワイドーショーで騒がれるという設定。


このワイドーショーの作りが
よくできていたわね~~
事件となると
映画の様な報道、往々にしてあるものね。
でも
映画はちょっと、やり過ぎ感があったけど。
モザイクだって見え見えだったし、
いくらなんでも
あんなに、事件関係者が大々的にTV
出演はないでしょ~~って、ツッコミもしたくなります。


原作は
前半がストーリーで
後半がツイッター記事や、週刊誌記事になっている構成で
ちょっと読みにくかったんだけど
映画では、物語とツイッターが同時進行で観ることが出来て
わかりやすかったです。
ただ、ツイッターの文字が
画面いっぱいに出てくるわけだから
年配の人には
何これ?っていう印象にはなるかな。


そもそも
ツイッターを経験している人なら馴染があるから
入りやすいけど
そうでない人には
とっては、ふ~~んって感じでもあると思うよ。


という私は
ツイッターしていないけど、
一応、子供のを観たりしているから
多少ついていけるよ・・・・笑
でも自分じゃあ、つかれてやらないけど。



こういう映画をみると
ネットの恐ろしさをつくづく感じるわ。

人のうわさの怖さもね。

自分のことは自分が一番分かっていると思っても
ああいうふうに
人から見た自分って
どういうものかっていうことを
いっぺんに知ってしまうと
結構、凹んでしまうよね
自分って一体、なんなんだって思うよ。


親友も
同僚も
なんだか、みんな信じられなくなるよね~~

結局、真実って
捻じ曲げられることが
多々あるから
信じられるのって
自分で見聞きしたりすることだけだと思うよ。

それにしても
湊さんの作品
映像化が多いよね。
人の悪意を感じような内容って
好みの人が多いって
証拠なんだろうね~~~

しらゆきひめさつじん

ブルーの髪、素敵☆

aderu buru


これは
感想書くよん・・・笑
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