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お嬢さん(2016)

お嬢さん(2016)
THE HANDMAIDEN
上映時間 145分
製作国 韓国
監督: パク・チャヌク
原作: サラ・ウォーターズ
『荊の城』
脚本: パク・チャヌク
チョン・ソギョン
撮影: チョン・ジョンフン
美術: リュ・ソンヒ
音楽: チョ・ヨンウク

出演: キム・ミニ 秀子お嬢様
キム・テリ スッキ・珠子
ハ・ジョンウ 藤原伯爵・詐欺師
チョ・ジヌン 叔父・上月
キム・ヘスク
ムン・ソリ


 サラ・ウォーターズの傑作ミステリー『荊の城』を「オールド・ボーイ」「イノセント・ガーデン」のパク・チャヌク監督が、舞台をヴィクトリア時代のロンドから日本統治下の朝鮮半島に移して映画化。莫大な遺産を相続する日本人令嬢と、その財産を狙う詐欺師の片棒を担ぎ侍女として令嬢に近づいた孤児の少女が辿る驚愕の運命を、過激な性愛描写を織り交ぜサスペンスフルかつ官能的に描き出す。カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞に輝いた華麗な美術も見どころ。出演はハ・ジョンウ、キム・ミニ、チョ・ジヌン、そしてオーディションで選ばれた新人、キム・テリ。
 1939年の朝鮮半島。貧民街で泥棒一家に拾われ、スリの腕を磨いて育った孤児の少女スッキ。ある日、“伯爵”と呼ばれる詐欺師にスカウトされ、彼の計画を手伝うことに。ターゲットは、支配的な叔父・上月のもとで孤独に暮らす華族の令嬢・秀子。彼女は、結婚した暁には莫大な遺産を相続することになっていた。そこで伯爵が秀子を誘惑して結婚し、財産をまるまる奪い取ってしまおうというのだった。スッキの役割は、メイドとして屋敷に入り込み、純真で世間知らずな秀子を巧みに操り、彼女を確実に結婚へと誘導していくというものだったが…。

<allcinemaより引用>

感想

やっとたどり着けました。
これで今年、話題になった韓国映画(コクソン、アシュラ、お嬢さん・・他もあるけれど)をだいたい
制覇したのではと勝手な思い込み。

まずほとんど予備知識なかったので、いろいろと衝撃的でした・・笑
そしてこれを劇場で観た方、すごいな~~~と。
ちょっと緊張しちゃいますもの。
アデル~~(フランス映画ね)でも、ドキドキしましたが(ラブシーンは綺麗だったけれどね)
この映画の、レズシーンも、かなり濃厚な感じが自分はしたので、ひえ~~~ひえ~~~と(もちろん綺麗でもあるけれどね・・・・笑)ドキドキしながら観ました。
一部でも二部でも三部でも、すべての章でありましたね♪
ちなみにお家で観るのは家族いないときじゃあないと、まずいですよね。誰かいようものなら、
超絶恥ずかしい・・というか、無理でしょう・・・・・笑

あ・・・・・・↑の部分がメインの映画ではないので(同性愛がメインという意味)
それだけを語ってしまったら可哀想ですね。
もっと語るべきことはたくさんあるのだから。

原作は未読。
舞台を原作とは変えて、日本統治下の朝鮮半島(先日観た「密偵」と同じ時代だ)にしたところにまず注目。
映像を観ればわかりますが
もろ、パク・チャヌク監督の世界という感じでした。
「オールドボーイ」と同じように、衝撃度が高い作品にしあがっていましたね。

ちょっと
変態チックですなあ…笑

奇妙な日本語が飛び交う世界。
最初はついていけなかったのですが
慣れれば、これもありかと。
しかし・・・
気になる・・気になる・・
わかっていても気になりました・・・・笑

ぴ~~~と音が出ちゃうような
禁止ワードの連発。

ひゃ~~卑猥な言葉ばかりじゃあないですか。でもですねえ
日本人じゃあない方が
エロ言葉を片言の日本語で発していると、言葉の持つ本来の卑猥さが薄れるようで
なかなか面白い効果がありますね。
これ、日本人だけが反応するんでしょうかね。
しかし、
朗読シーンの、聞き入っているオジサマ連中。
気持ち悪かったんですけれど~~~(笑)

木の人形とのとあるショー。
わ~~~~~予告編でもみたやつだと感激。

あそこまでいくと
ちょっと可笑しいです。

エロいけれど可笑しいというかなんというか・・・

映画は
だましだまされのストーリーで
どうなるのか目が離せない・・・

第一部はスッキの視点。

ラストはおおお~~というどんでん返しで面白かったです。
え~~
騙されていたの・・・スッキ~~なの?
秀子の
「おらのお嬢様が~~」だったかな、急にメイドのようなセリフを吐くところには
驚きもあったけれど、妙に田舎臭くて思わず、ぷぷぷ~~~。

第2部。秀子の視点。

わ==秀子、全然純なお嬢様じゃない・・
したたかだよ。
それにしても朗読シーンでのあの秀子の髪形。
ぷぷぷ~~~~。

第三部・・
お話の着地点。詐欺師は?秀子とスッキは?
女性の男性側への復讐劇にも感じられ
すっきりとした結末です。女は怖い。


美術
衣装
音楽
全てが芸術的でした。
一歩間違うとただの変態映画だけになってしまいそうだけれど、
そうならないところが流石だな~~~という感じですか。
まあ・・ちょっと変な映画でもありましたかね。

女性陣はあんまりみたことがない人でした
男性側も良く知らなかったなあ。
体当たりの演技はすごいな~~と感じましたが
メイドちゃんが童顔でお嬢様が微妙なお顔なので
個人的にはカップルのバランスがどうかな・・・って思いました

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スウィート17モンスター

スウィート17モンスター(2016)
THE EDGE OF SEVENTEEN
上映時間 104分
製作国 アメリカ
監督: ケリー・フレモン・クレイグ
製作: ジュリー・アンセル
ジェームズ・L・ブルックス
脚本: ケリー・フレモン・クレイグ
プロダクションデ
ザイン: ウィリアム・アーノルド
衣装デザイン: カーラ・ヘットランド
編集: トレイシー・ワドモア=スミス
音楽: アトリ・オーヴァーソン

出演: ヘイリー・スタインフェルド ネイディーン
ヘイリー・ルー・リチャードソン クリスタ
ブレイク・ジェナー ダリアン
キーラ・セジウィック モナ
ヘイデン・セットー アーウィン
アレクサンダー・カルヴァート ニック
ウディ・ハレルソン ミスター・ブルーナー


 「トゥルー・グリット」「ベアリー・リーサル」のヘイリー・スタインフェルドが、ままならない日常に空回りしてしまう痛々しくも愛すべき女子高生を好演し、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされるなど高い評価を受けた青春コメディ。共演はウディ・ハレルソン、キーラ・セジウィック。監督は長編デビューにして一躍ハリウッド期待の女性監督となった新鋭、ケリー・フレモン・クレイグ。
 イケメンでモテモテの兄ダリアンとは対照的に、まだキスの経験すらないイケてない自分に自己嫌悪の日々を送る17歳の女子高生、ネイディーン。最大の理解者だった父を幼い頃に亡くして以来、家庭でも学校でも居場所を見つけられないまま。たったひとりの親友クリスタだけがネイディーンの心の支えだった。ところがある日、そのクリスタが、よりによって兄ダリアンと付き合い出したことを知ってしまう。唯一の心の友にまで裏切られたと世の中を恨み、孤独と絶望に打ちひしがれるネイディーンだったが…。
<allcinema より引用>


感想

「はじまりのうた」(ちょうど今年観ました)「ピッチパーフェクト2」の
ヘイリー・スタインフェルド主演作品。(彼女を有名にしたのは
「トゥルー・グリット」だけれど、こちらは未見です。)

彼女がこのキャラを演じたから良かったのよね~~と思わせる作品でした。

ふてぶてしさとか
屈折した感じとか
生意気な口調とか・・
美人すぎる子が演じてしまうとなんだか・・・共感しにくくなってしまうんだけれど
ヘイリー・スタインフェルドのこのお顔だと
妙にしっくりくるから不思議・・・笑


主人公ネイディーン。
優秀な兄と比べられ自信が持てない自分。
学校でもいじめられ
疎外感

周りの友達はみんな、何一つ悩みなんかなくって幸せそう・・に見えていて。
どうせ私なんか・・・
人気者ではないし
好かれないし・・

私ってきっとダメ人間なんだな~~と自己否定の塊

唯一の理解者だった父親を幼いころに亡くしてさみしい思い。
母親は兄にべったり。自分のことなんか、理解もしてくれない。
そんな彼女にも、仲良しの気の合う友達が一人だけできて。
ヘイリー・ルー・リチャードソン演じる クリスタ(のちにDVDスプリット鑑賞でみかけた)。
良い関係だったんだけれど
よりによって
兄貴とラブラブの関係になってしまったから大変。

ひどい・・・・
絶交よ~~~
という
流れのお話。


思春期って↑こういうことでいろいろと悩みがち。
そしてその悩みが人生のすべてだと思いがち。

誰もが周りの目を気にして
皆と同じでないといけないんだなという思いにとらわれがち
みんな違っていてそれでもいいんだけれど
いまは違っていると
変だとたたかれたり・・・・
疎外感をおぼえたり
意外と面倒。
息苦しいよね・・・10代って

そんな女の子のお話だから
同年代の子が見ると
たぶん、共感したくなるんじゃあないのかな。

↑だからといって、暗いお話では全然なくって
主人公は毒舌はいていて
適度にストレスためないように生きているから
わりと深刻にならないで鑑賞できます。
先生相手に会話するのも
あれは一種のストレス解消になっているのかもね

主人公の周りの人たち
良い人ばかりで良かったね…いう感じですよ。
友達もお兄さんも
そして隣の席に座っていた韓国人のアニメ制作好きの男の子も
みな、結局は悪い人じゃあなかったじゃあないですか
恵まれていると思いました。
さらに先生。
ウディ・ハレルソン扮する ミスター・ブルーナー先生ですよ。
まさか結婚しているとは思わなかったな~~~(笑)

主人公と先生のやりとりは
本当に可笑しいです。
先生が的確な返しをするから
主人公もそれが息抜きなっているのよね。
だいたいあんな寛容な先生いないと思います。

同じく
韓国人、友達も意外と寛容だったし。
主人公のことをかなり気に入っていた様子だったけれど
主人公は、冷たかったりしたからね。言葉が・・・・・笑
普通だったら男の子のほうがメンタルまいってしまいそうだけれど、
そういうものの言い方全てをひっくるめて
彼女が気になるな~~~と思っているのかな
寛容~~

自分に自信がもてないというのは
思春期にはよくあることで
わからなくはないけれど
大人目線でみると
若干わがままだよ…と思うところもありましたが・・・笑

友達と自分のお兄さんが
つきあうのって
やっぱり、複雑な心境ですよね。

今回は主人公寄りというよりも
ついつい周りの大人たちの目線でみてしまったかな。

実際
自分は長女ですし
誰かに比べられるというのはあまりなかったのでピンとこないところもあったし、
ここまでこじらせた青春は送っていなかったので。

自分のことではなく
立場を変えて
自分の子育てをみてみると・・・・・。


うんうん・・・17歳の
扱いにくい子というのは経験したような気がします・・・笑
今も十分あつかいにくいので
苦労は十分わかります。


きっと
私は年をとりすぎて
あの頃(10代の)自分を忘れてしまったのかもしれませんね。
皆平等に
こじらせ10代を経験しているんだと思いますけどね。

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弁護人

弁護人(2013)
THE ATTORNEY
上映時間 127分
製作国 韓国
監督: ヤン・ウソク
脚本: ヤン・ウソク
ユン・ヒョンホ
撮影: イ・テユン
音楽: チョ・ヨンウク

出演: ソン・ガンホ ソン・ウンソク
キム・ヨンエ パク・スネ
オ・ダルス パク・ドンホ
クァク・ドウォン チャ・ドンヨン
イム・シワン パク・ジヌ
ソン・ヨンチャン 裁判官
チョン・ウォンジュン 先輩弁護士
イ・ソンミン イ記者
イ・ハンナ ウソクの妻
リュ・スヨン イ・チャンジュン

 後に韓国大統領となった盧武鉉の弁護士時代の実話を映画化した社会派ドラマ。税務弁護士として経済的な成功を手にした主人公が、国家の横暴を目の当たりにして社会正義に目覚め、公安に不当逮捕された若者を救うべく、たった一人で国家に果敢に戦いを挑む姿を描く。主演は「渇き」「スノーピアサー」のソン・ガンホ、共演にキム・ヨンエ、イム・シワン。監督は、これが長編デビューのヤン・ウソク。
 高卒ながら猛勉強の末に司法試験に合格し判事となったソン・ウソク。しかし学歴もコネもなく、横行する差別の前に出世の道は閉ざされ、やむなく弁護士に転身した彼は、未開拓の分野である不動産登記業務に目を付け、大金を荒稼ぎする。そんなある日、なじみの食堂の息子ジヌが突然公安当局に逮捕され、相談を受けたウソクがようやく拘置先を突き止め面会してみると、ジヌの身体に無数のアザを発見する。衝撃を受けたウソクは、国家を相手にジヌの冤罪を晴らすべく、彼の弁護を引き受けるのだったが…。
<allcinemaより引用>


感想


「密偵」ガンホに魅せられましたので、こちらを選択。
実は「コクソン」、「アシュラ」のクァク・ドウォンも出演と聞いていたので
こちらも楽しみの一つとしていました。

この映画も
ソン・ガンホあっての、映画という感じですね。やはり上手い。
前半は人情ものでコミカルな雰囲気。韓国映画ならではの味付けですね。
後半は裁判場面がメインになるので、シリアス&涙を誘う展開となります。


けっして最初から正義感振りかざしているような、優等生弁護士ではないのですが
様々な状況のもと、自分が何をすべきかを判断し
そして突き進んでいく姿は、やっぱり魅力的に映ります。

馴染みの食堂の息子さんの無実を晴らすために
奮闘していくわけですが(息子さんはアカと言われ、不当逮捕。この頃の時代はそういう差別が往々にしてあったみたいです)
息子さんが公安当局にまあ、ひどい目にあってね。
食堂で働いているときは思わなかったのですが
捕まってからよくよくみると、この息子ジヌ、イケメン==
それなのに(いや、イケメンでなくとも可哀想)
ものすごい拷問。身体ボロボロ
食べ物の汁かけられたり、水攻めさせられたり・・・まあ、ひどすぎ。
これをやったのが
クァク・ドウォン演じる チャ・ドンヨンですよ。
あら~~「コクソン」のおじさんです。
「アシュラ」に続いて、今回も、憎まれ役。
嫌な奴でした・・・・笑
たぶん、「弁護人」「アシュラ」をみたあと、「コクソン」にいったら
え・・・これが、あのクァク・ドウォン?っていう、意外な驚きを覚えたことでしょう。



結局、ジヌの裁判では無罪を勝ち取れませんでした。
その後、
主人公は、国家に立ち向かうような活動をしていきます。
ラスト近く、
法廷に立たされた主人公に、味方の弁護士たちが数多く賛同したシーンでは
ちょっと感動を覚えました。

↑のあらすじのように
実話であり、やがて大統領になるかただそうですね。

知らないことも多かったので
とても勉強になった映画でした。


DVDには
ソン・ガンホのメッセージも収録されていました。
みてね~~という挨拶です。

良かったです♪

あ・・・一緒に事務所で働いていたオ・ダルスは
オールドボーイでみかけた人です。
特徴あるのですぐわかりました。

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密偵(2016)

密偵(2016)
THE AGE OF SHADOWS
上映時間 140分
製作国 韓国
監督: キム・ジウン
脚本: イ・ジミン
パク・ジョンデ
撮影: キム・ジヨン
音楽: モグ

出演: ソン・ガンホ イ・ジョンチュル
コン・ユ キム・ウジン
ハン・ジミン ヨン・ゲスン
鶴見辰吾 ヒガシ
オム・テグ ハシモト
シン・ソンロク チョ・フェリョン
ソ・ヨンジュ チュ・ドンソン
チェ・ユファ キム・サヒ
フォスター・バーデン ルドゥビク
パク・ヒスン キム・ジャンオク
イ・ビョンホン チョン・チェサン


 「グッド・バッド・ウィアード」「悪魔を見た」のキム・ジウン監督が日本統治時代の朝鮮半島を舞台に贈るスパイ・アクション大作。過激な独立運動を展開する“義烈団(ウィヨルダン)”と、葛藤を抱えながらも日本警察の密偵としてその監視に当たる朝鮮人の男が繰り広げる暗闘の行方をサスペンスフルに描く。主演は「グエムル -漢江の怪物-」「弁護人」のソン・ガンホと「トガニ 幼き瞳の告発」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のコン・ユ。共演にハン・ジミン、鶴見辰吾、オム・テグ、イ・ビョンホン。
 1920年代、日本統治下の朝鮮。そこでは独立を目指す武装組織“義烈団(ウィヨルダン)”が過激な武力闘争を繰り広げていた。朝鮮人でありながら日本の警察に所属するイ・ジョンチュル。上司から義烈団の監視を命じられ、義烈団の地域リーダー、キム・ウジンに接近する。そんな中、京城(現ソウル)で日本の主要施設を標的に大規模な破壊工作を計画し、着々と準備を進める義烈団だったが…。

感想

韓国で大ヒットという映画ですが,なるほど~~という感じがとてもしました。
舞台が日本統治下の朝鮮舞台で、唯一の日本人 鶴見辰吾 演じるヒガシが、好人物という描かれ方ではないので
ちょっと複雑なものも多少感じましたが(拷問の非情さには目をそむけたくなります)、
韓国映画となれば、そういう図式になってもしょうがないのかなとも思います。

そういった見方とは別問題として
一人の人間として、葛藤していく主人公の姿は
とてもスリリングであり、また興味深くも感じられ
最後まで惹きつけられました。

主人公は朝鮮人でありながら日本の警察に所属するイ・ジョンチュル。
イ・ジョンチュルは、朝鮮側から見れば、国を裏切ったもの・・・という扱いです。
この時代からすれば、イ・ジョンチュル的な生き方も致し方ないかなと思うのですが
朝鮮人の中にはそういう部分を理解しえない人もいます。
しかし、義烈団メンバーと交流を持つ過程で
イ・ジョンチュルにも、様々な感情がわきでてくるわけです。
上司のヒガシはどうも信用できない人物だと感じはじめたからかもしれません。
同じ仲間としてハシモトを紹介されるのですが
ハシモトと自分との扱い方にも、誠意が感じられないし、作戦における単なるコマの一つとしての
扱われ方にもいろいろ疑問も感じてきたのかもしれません。

密偵という題名通り
スパイをからめた物語です。
朝鮮独立団体・義烈団の中にもどうやら日本側のスパイがいる模様。それは誰か・
一方で義烈団は、自分たちを探っている警察側の人間、イ・ジョンチュルを
逆に義烈団側のスパイにならないかと誘いこみます。
イ・ジョンチュルは、裏切るかもしれないといいながら、義烈団に協力をしていくのです。
実際に
義烈団側に完全についたのだろうか
スパイになるといいながら最後に日本側につくのだろうか。
ガンホの巧みな演技のおかげで
どちらなのかなかなかわからないところで、やきもきもさせられます。

義烈団のリーダーのキム・ジウンの人間性
団長の人間性。
団長はイ・ビョンホン。出番は少ないのですが
馴染みのお顔ですし、大物感はバッチリ。ただならぬオーラーがあります。
酒を飲みかわすシーン(弱くはないみたいね、しかしあんなに沢山とは・・)
夜釣りに連れ立つシーン
接する時間は少なかったのですが、心は通じ合ったのかもしれません。


140分の長めの映画ですが緊張感は終始途切れることなく
楽しめます。
とくに後半からは、疲れるぐらい・・・・笑
心理合戦がものすごいです。
列車内の
密偵探しシーンです。
ドキドキの連続。

狭い列車内で、警察側は義烈団一味を探し出す。
爆弾を運ぶという情報は、すでに警察側の密偵によって明らかにされていたのです。
コンユの顔もばれていて・・。
ハシモトが怖いです。目つきも、片言日本語も・・・笑

グットタイミングで、赤ちゃんのおむつ変えをするコン・ユ。
良い仕事だよ~~~~♪


恋愛部分はばっさり排除も良かったです。
コン・ユ演じる キム・ウジンと
ハン・ジミン演じる ヨン・ゲスンが
恋人同士のような雰囲気を漂わせながらも、まったく、ロマなシーンがないのが
勤務の厳しさを感じさせ、かえって良いです。恋愛なんかしている場合ではないしね。
写真を撮るシーンと、到着駅でゲスンがつかまり、コン・ユが我忘れて取り乱すシーン
刑務所内でゲスンの死を知ったとき・・・。
そういう部分部分で、相手への強い思いを感じ取れて、ちょっとつらかったです。

時代を感じさせる調度品
風景・・
衣装の数々、
豪華でした。
個人的にこの頃のものは、好きです。
あと
音楽ですね。
後半のボレロは・・・
「愛のむきだし」でもよく聞き、印象深かったのですが
ここでもね・・・・とワクワクしました。

パーティー会場の
ガンホ・・・
ここに登場か…という場面は
鶴見慎吾同様、気持ちは驚きに。
こちらとしては、やりおったね・・・・という感じでしょうか。


さすがに
ソン・ガンホ
素晴らしい演技を見せてくれました。

コン・ユは
こんなベテランばかりに混ざって一緒に仕事で良かったねという感じです。
今年は恋愛映画も、ホラーも出演で
まさに、飛躍の年になりましたね。
うれしいです。
そして
やはり立ち姿はかっこいいですな。小顔で高身長なので。

あ、
ガンホはめちゃめちゃ日本語も上手
コン・ユも上手(^^♪

たぶん
韓国映画劇場はこれが最後なので(映画鑑賞自体も今年はこれが最後かも)
大満足で充実した時間となりました。
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心理合戦

ポルカさん~~

レス待っていてね

用事行ってくるので・・・



「密偵」(^^♪


いたたたた~~~のシーンにも
耐えに耐え・・・笑

内容的に複雑な部分もあったのですけれど
非常に面白かったです

また不整脈がでちゃう・・・よ

ドキドキ・・・・で

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とりあえず和やかなシーンもありということで・・・・♪

彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち(2017)
上映時間 123分
製作国 日本
監督: 白石和彌
企画・プロデュー
サー: 西口典子
エグゼクティブプ
ロデューサー: 藤本款
プロデューサー: 深瀬和美
山本晃久
原作: 沼田まほかる
『彼女がその名を知らない鳥たち』(幻冬舎刊)
脚本: 浅野妙子
撮影: 灰原隆裕
美術: 今村力
衣裳: 高橋さやか
編集: 加藤ひとみ
音楽: 大間々昂
ヘアメイク: 有路涼子
照明: 舟橋正生
録音: 浦田和治
助監督: 茂木克仁

出演: 蒼井優  北原十和子
阿部サダヲ 佐野陣治
松坂桃李 水島真
村川絵梨 國枝カヨ
赤堀雅秋 刑事・酒田
赤澤ムック 野々山美鈴
中嶋しゅう 國枝
竹野内豊 黒崎俊一

 沼田まほかるの同名ベストセラーを「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督が、主演に蒼井優と阿部サダヲを迎えて映画化した異色の恋愛ミステリー。8年前に別れた男を忘れられず、一緒に暮らす年上の男に嫌悪感を抱きながらも離れられない女と、そんな彼女にどんな仕打ちを受けても一途に慕う男が織りなす歪で醜い愛の行方をミステリー・タッチに綴る。共演は松坂桃李、竹野内豊。
 8年前に別れた男・黒崎のことが忘れられない女・十和子。その淋しさから15歳も年上の男・陣治と仕方なく一緒に暮らしていたが、不潔で下品な陣治に嫌悪感しか抱けなかった。それでも自分で働くこともなく、陣治の少ない稼ぎを当てにする怠惰な日々を送る十和子。ある日、妻子持ちの男・水島と出会い、黒崎の面影を重ねるように彼との情事に溺れていく。そんな中、刑事の突然の訪問を受け、黒崎が行方不明になっていたと知る十和子だったが…。
<allcinemaより引用>


感想

「ユリゴコロ」に続いての沼田さんの作品。
ともに原作は読んでいるので映画はどうしようかな・・・・・と迷っていたのですが
巷の評価が高いので鑑賞しました。


原作と内容はほとんど同じだったような気がするけれど・・(細かい部分は忘れているけれど)
本を読んだときよりも
心に響いてきたかな~~という印象。
やっぱり映像の力って凄いな・・・。


物語の行く末を知っているので
最初から 阿部サダヲ演じる 佐野陣治の
思いに涙してしまった部分ありました。もう登場してすぐに・・・・笑
十和子に文句言われながらも料理作ったりマッサージしている姿に
なんだか、せつなさ覚えてきちゃってね~~

これ、一回観終わてからもう一度見直すると、より一層良さがわかる映画でも
あると思います。

なにより
秀逸なのはラストですよ。
もちろん、原作と同じなんですけれど
あの見せ方はやっぱりずるい・・・というか
心にグサグサきますよ。もちろん俳優さんの演技力あってですが

ああやって過去シーンが走馬灯のように流れてくるような演出になっていると
観ていてせつない・・・
誰だってそう思うはず。

エゴかもしれないけれど、
愛が強ければ強いほど
エゴになるものね・・
そして陣治のあのセリフもね・・・
う~~~ん、原作以上に心に響いてきたかな


ちなみに共感度0%というコピーになっていますけれど
映画ではそれほどの嫌悪感は
主人公2人にわかなかったです。
実は原作での
あまりにもひどい描写の数々で(陣治や十和子のキャラはそりゃあ・・・ひどい、ひどい・・・でした)
免疫ができてしまったのか
実際に画面で見る不潔極まりないという陣治に関しても
それほどでもないのでは・・・と思えていたのでした。
どうしても
阿部サダヲ本来の人の好さそうなイメージが頭に浮かぶのか、憎めなくなるのです

対する十和子もですが
実は原作ではかなり苦手なタイプの方なんですけれど…笑
映画では蒼井優さんが演じていて
イメージなのか(私個人がそう思うのか、やっぱりどこか可愛らしさを感じるので)
どうしても、そんなに嫌な奴には思えず
むしろ、ああいう恋愛しかできない女性という部分で
愛おしくなってしまうところがありました

ちなみに
竹野内さんと
松坂君は
本当にくずそのもので・・・・( ´艸`)
はまっていたね~~という印象
今までのイメージを良い意味で覆していて、いい仕事していますな・・・・という感じです(偉そうに・・・・笑)
正直
原作読んだときは
上記の出演者誰一人想像できなかったわけですけれど
今回この配役をみて
うまくバランスとっていて、とても良かったのではと感じました。

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かの鳥

迷ったけれどこれに。
あ~~~~
桃李君( ´艸`)~~エロすぎ
竹野内さん怖すぎ
わろてんか・・・・(初めて見た)
この声をきみに・・・
共に
イメージ全然違うよ・・・頑張ったね



ブレードランナー 2049

ブレードランナー 2049(2017)
BLADE RUNNER 2049
上映時間 163分
製作国 アメリカ
監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作: アンドリュー・A・コソーヴ
ブロデリック・ジョンソン
バッド・ヨーキン
シンシア・サイクス・ヨーキン
製作総指揮: リドリー・スコット
ティム・ギャンブル
フランク・ギストラ
イェール・バディック
ヴァル・ヒル
ビル・カラッロ
キャラクター創造: フィリップ・K・ディック
原案: ハンプトン・ファンチャー
脚本: ハンプトン・ファンチャー
マイケル・グリーン
撮影: ロジャー・ディーキンス
プロダクションデ
ザイン: デニス・ガスナー
衣装デザイン: レネー・エイプリル
編集: ジョー・ウォーカー
音楽: ハンス・ジマー
ベンジャミン・ウォルフィッシュ

出演: ライアン・ゴズリング K
ハリソン・フォード リック・デッカード
アナ・デ・アルマス ジョイ
マッケンジー・デイヴィス
シルヴィア・フークス
レニー・ジェームズ
カルラ・ユーリ
ロビン・ライト
ショーン・ヤング
デイヴ・バウティスタ
ジャレッド・レトー

 巨匠リドリー・スコット監督によるSF映画の金字塔「ブレードランナー」の35年ぶりの続編となるSF超大作。前作から30年後の荒廃した未来世界を舞台に、ブレードランナーとして活動する捜査官“K”を待ち受ける衝撃の運命を、圧倒的な映像美とともに描き出す。主演はライアン・ゴズリング、共演にハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス。リドリー・スコットは製作総指揮に回り、監督は新たに「プリズナーズ」「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴが務める。
 荒廃が進む2049年の地球。労働力として製造された人造人間“レプリカント”が人間社会に溶け込む中、危険なレプリカントを取り締まる捜査官“ブレードランナー”が活動を続けていた。LA市警のブレードランナー“K”は、ある捜査の過程でレプリカントを巡る重大な秘密を知ってしまう。一方、レプリカント開発に力を注ぐウォレス社もその秘密に関心を持ち、Kの行動を監視する。捜査を進める中で次第に自らの記憶の謎と向き合っていくK。やがて、かつて優秀なブレードランナーとして活躍し、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消した男デッカードの存在に辿り着くが…。
<allcinemaより引用>

感想

ライアン・ゴズリング、今年は劇場で3回目です。・・やあ・・(^∇^)ノ(ラララを再見したので)

1982年公開のブレードランナーの続編。
35年ぶりってすごいですよね。
オリジナル版での主人公、ハリソン・フォード演じる リック・デッカードが
再び登場するのもファンとしてはうれしい限りですね。
スターウォーズにしろ、この作品にしろ
若いころの出演した作品が数十年後に続編。さらにそこに参加させてもらえる俳優でい続けていた・・・
ハリソン・・。素晴らしいですよ・・・良いお仕事選んできていますね・・

ということで、この作品、前作のハリソンフォードの「ブレードランナー」は
やはり鑑賞していないと、部分部分で物足りなさが出てしまうかと思います。

レイチェルって誰?とか
リック・デッカードとどんな関係があったのとか
折り紙おっていた、デッカードの消息に答えていたあの老人って誰?(ガフね・)とか
いろいろ、置いていかれそうな要素が出てきます。
録音シーン(2人の尋問?場面ね)も、懐かしかったです。

一応私はみていますが、劇場ではなく、家鑑賞でして・・。
いろんなバージョンがあることもよく知らなかったし
その後、何度も見直すほど、大好きな思い入れのある作品という
わけではありません。一応見ているというだけ・・・・笑
のちのち・・カルトムービーと言われているとしった時は
驚きましたねえ。そんなにファン層厚い作品だったのね。
私にとってブレードランナーは、レプリカント2人、ルトガー・ハウアー扮するロイ・バッティ、
ダリル・ハンナ扮するプリス・ストラットン、の強烈な存在感の記憶でもあるのです(レイチェルはどうした・・・(笑))
ラストのルトガー・ハウアー最後にはグットくるものありました。
もちろんあの混沌とした陰湿な世界観は当時はやはり斬新でした。
そんな程度でしたが
世界観を忘れていなかった分、今作も楽しみながら鑑賞できました。
同じでした。
長いという評判でしたが
意外とそんなに長さは感じませんでした。
じっくりその世界観に入り込めたという思いがあるので
心地よい時間だったと思います(静かながらやはりインパクトある世界観なので
劇場終わったその日の晩、夢に出てきました・・・笑、あの世界が・・)

物語の進行がまったりゆっくりなのは
「メッセージ」の監督だし・・・と悟りきっていたので・・・・
全然気にならず、また、
ライアンの苦悩が序盤からひしひしとにじみ出ていたので
これは絶対、最後までも見守ってあげようと心に決めていました・・・(笑)

ホログラフィーの恋人ジョイが可愛くて良い子で癒されていました。女の私でも。
ずっとライアン支えてあげてほしいな…と思っていただけに
後半の愛している・・・の言葉のこしてのさようならはショック。

対して
ウォレス社で働く、戦闘能力抜群のラブの
しつこさも、観ていて、ぞわぞわ(良い表現・・・)しました
あの根性はすごい

殺し方は容赦なし。(最初に警察官?殺していましたが結構残忍。ロビン・ライトもぐさり、ぐさりで可哀想・・)
彼女って、ジャレッド・レトー (ウォレス社のボス、目が義眼?ちょっと変ね)に天使とか何とか言われていて
期待された能力あるレプリカントなんでしょうね。

ライアンの存在意義を探す旅の結末。
Kこそ(ライアンね)が特別の何かかと
鑑賞者の私も終盤までは思っていたのに
まさかの、そうでなかった説。
それはまた、ライアンが、レプリカントとしてどういう位置付けをされていたのか
考えれば考えるほどせつなくもありました。
レイチェルの子供の記憶を、他のレプリカントに移植していたってことは
やはり意味があったんでしょうね。
それでも結局、
ああいう行動をとったライアンのことを考えると(デッカードを救い、娘に会わせる)
胸が痛くなりますね。
職務に忠実な彼が、彼自身で考え、行動した結果なのですから。
最後はルトガー・ハウアーのこともちらりと脳裏をよぎったり・・・。

ライアン演じる
Kは、新型レプリカントで
本人も認識済み。
毎回、心理テストのような問答をやっておりましたが
あそこの受け答えがちょっとよくわからなかったかな・・・
毎回同じ言葉を言っていて、クリアーすればロビン・ライトと対面していたけれど・・

意味深な会話も多々あるので
前作同様、いろんな見方ができる作品かもしれませんね、
やはり万人受けはしなく、
若い世代よりは
ちょっと年齢層高い世代のほうが嵌る映画かもしれませんね。


生殖機能もあるレプリカント
様々な感情をもつこともできるレプリカント
好きも嫌いも
怒りも悲しみもすべて知っていたら
じゃあ、人間ならではのものって
もはや存在しないのではないでしょうかね。
人間の定義が難しくなるわ
生と死の部分しかないわけだけれど
レプリカントも自然に生まれ
死ぬことはあれば
もう人間と変わらなくなってしまいますよね

bladerunnerburenndorannna- burenndo



T2 トレインスポッティング

T2 トレインスポッティング(2017)
T2 TRAINSPOTTING
上映時間 117分
製作国 イギリス
監督: ダニー・ボイル
製作: アンドリュー・マクドナルド
ダニー・ボイル
クリスチャン・コルソン
バーナード・ベリュー
製作総指揮: アーヴィン・ウェルシュ
アロン・ライヒ
原作: アーヴィン・ウェルシュ
脚本: ジョン・ホッジ
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン: マーク・ティルデスリー
パトリック・ロルフ
衣装デザイン: レイチェル・フレミング
スティーヴン・ノーブル
編集: ジョン・ハリス
音楽: リック・スミス

出演: ユアン・マクレガー マーク・レントン
ユエン・ブレムナー スパッド
ジョニー・リー・ミラー サイモン(シック・ボーイ)
ロバート・カーライル ベグビー
ケリー・マクドナルド ダイアン
シャーリー・ヘンダーソン ゲイル
ジェームズ・コスモ レントンの父
アンジェラ・ネディヤルコーヴァ ベロニカ
アーヴィン・ウェルシュ
アイリーン・ニコラス
ポーリーン・リンチ



 閉塞感漂う英国の若者の冴えない青春の日々をスタイリッシュな映像と音楽で描き出し、90年代青春映画のエポック・メイキングとなった「トレインスポッティング」。本作は主演のユアン・マクレガーやダニー・ボイル監督はじめ、オリジナルの主要キャストとスタッフが20年ぶりに再結集して贈る待望の続編。20年ぶりに故郷に戻った主人公と、中年となっても相も変わらぬ荒んだ日常を送るかつての仲間たちとのほろ苦い再会の行方を綴る。共演はユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル、ケリー・マクドナルド。
 スコットランド、エディンバラ。仲間を裏切り、大金を持ち逃げしたマーク・レントンは、オランダから20年ぶりに帰郷した。母は既に亡くなっており、実家には年老いた父が一人で暮らしていた。一方、ジャンキーのスパッドは妻子に愛想を尽かされ、孤独に押しつぶされようとしていた。シック・ボーイことサイモンは、パブを経営する裏で、売春やゆすりに手を染めていた。そして、もっとも血の気の多い男ベグビーは殺人を犯して服役中。20年経っても大人になりきれず、相変わらずな人生を歩んでいた4人だったが…。
<allcinemaより引用>

感想

すぐにでも観たかったのですが
料金安くなるのをまってのレンタルDVD鑑賞。


1か月前に、旧作再見していたので、キャラも世界観もより身近に感じられて
満足度の高い鑑賞となりました。
予習もたまには大事です(笑)

この作品はやっぱり、旧作みていないと面白さは半減かも。
作品中でも
前作のシーンがところどころ入り込むので(私は、スパッドが街中でふとユアンとともに走り回っていたシーンを回想する所が好き)
そこはやっぱり、知っていないと、心の中まで響いてこないんじゃあないのかな。
懐かしさを登場人物と同時に
自分も味わえるという感覚は、ものすごく魅力的なことですもの。

とにかく、内容以前に
懐かしくって懐かしくって
もう、関係ないところ、ここでウルウルする?ってところで
ちょっと泣いてしまいました。
これがノスタルジーな気分ってことなのかな。


スパッド遺書で泣き、
トミーへの思い出話で泣き
カーライルの息子への言葉で泣き、
なんかもう涙もろかったです、自分。

ユアン46でカーライル56・・
世代的には真ん中?・・自分・・・笑
置かれている境遇は全く違うけれど
20年たった人間を描くっていう設定にいろんなこと思っちゃうのよね。

変わったものもあるし
変わらないものもある・・・


トレスポ彼らが
20年もたっているのに、
変わっていないじゃん・・・・と思える部分で、安心したり・・・。
大人になりきれずとあるけれど、それなりに(笑)
成長している部分は最終的に出てきたりしたでしょ?
親への思い、息子への思い、妻への思いとかね・・・
そういうところ気づいたりするのが、またうれしくもありました。
成長はね・・やっぱり、多少はするんだよね・・・・笑
そしてスパットみて思ったけれど
まだまだ希望に満ちた未来はあるのだろうと思います。

結婚も一応できていたんだから
ねえ・・・笑(皆さん、うまくいかない感じだけど)
ロバート・カーライルの奥さんなんて
すごいよね・・・て個人的には思っちゃいました・・・・・笑


今回は
サイモンとお仕事している
アンジェラ・ネディヤルコーヴァ 演じるベロニカちゃんというのが
マドンナ的な役割で。
ユアンとも絡んじゃう・・・・笑

前作のユアンの彼女の
ケリー・マクドナルド扮する ダイアンも今作では弁護士として登場。
うれしいですよね・・・ちゃんと登場してくれて。年月たっていてもいい女、素敵・・♪
案の定、できる女になっていました・・笑
「マーク、彼女若すぎるわよ」っていうことばも
彼女が言うと説得力があるな~~~

レストランで
ベロニカにユアンが「人生を選べ」に関して、長々と一人語りするところ。
聞き入ってしまいました。ここも良いよね~~

ユアンのあの早口の言葉は、声質も好きなので何度でもききたいわ

バーでユアンの歌も聞けたし・・・楽しい時間もたくさん(^^♪
(カード詐欺しているところ。カトリックとプロテスタントの話の場面ね)

ラストもなかなか粋な感じで
良く練られた脚本でした

やっとレコードが聞けて
最高

トレイン模様の壁紙・・最初はびっくりですが
気にならなくなります・・・笑

イーギーポップの
Lust For Lifeは
カッコいいね・・・♪
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シチリアの恋

シチリアの恋(2016)
NEVER SAID GOODBYE
上映時間 100分
製作国 中国
監督: リン・ユゥシェン
製作: スタンリー・クワン
脚本: フー・ロンロン

出演: イ・ジュンギ ジュンホ
チョウ・ドンユイ シャオユウ
レイザ
シン・チアントン
ユソン
イーサン・ルアン
(ゲスト出演)


 「王の男」の韓流スター、イ・ジュンギが中国映画に主演したラブ・ストーリー。ヒロインは「サンザシの樹の下で」のチョウ・ドンユイ。監督は「ジャンプ!ボーイズ」のリン・ユゥシェン。上海とシチリアを舞台に、幸せの絶頂で突然別れを切り出されたヒロインの絶望と悲恋に隠された衝撃の真実を描く。中国に留学中の韓国人学生ジュンホは、一目惚れしたシャオヨウに猛アタックの末、晴れて恋人同士に。同じ会社に就職したのを機に同棲を始め、結婚の約束も交わす。そんな幸せの絶頂にいた2人だったが、突然ジュンホが理由も言わず別れを告げ、単身イタリアへと旅立ってしまう。3ヵ月後、未だ悲しみに暮れるシャオヨウのもとに、ジュンホが事故死したとの知らせが届くが…。
<allcinemaより引用>


感想

韓ドラ「麗~~」が面白かったのでイ・ジュンギ主演のこちらの映画みてみました。
特にファンではありませんが時代劇のドラマはとっても面白かったし、キャラが魅力的だったので
好き(ドラマの役がね)
で・・・わかったことは、時代劇だとよいのだな~~~と(笑)
現代劇だとちょっとまた雰囲気が変わりますね。好みの問題でもありますが。
ちなみに、出始めの頃(王の男あたり)は、あまり興味もなかったのか、韓国映画まで当時手が回っていなかったのか
ほとんど知識ありません(ということで20代はよくわからず・・・・)


本人、35オーバーだと思いますが、役柄は大学生あたりまで遡っていました。
全然違和感なく、若々しい~~そして、かわいいですな・・・あ(笑)
一方の「サンザシの樹の下で」(未見)のチョウ・ドンユイも、良いお歳でしょうがこちらも
若々しくて、大学生演じても違和感なし。⇒25歳でしたね、妥当な年ですかね。
そういう意味ではすごい組み合わせです。


物語は時間軸を多少いじくっておりまして、
最初に別れのシーンを描き
過去に遡り、出会いのシーンまでいき
なぜ、別れたのか
彼に隠された秘密・・・・を
小出しにしていくという構成でした。
視点も前半は彼女から後半は彼氏からと移り変わっていきます



今回、こちらの恋愛劇も、嵌りませんでしたね。
ファンなら、素敵なシーン(なぜか、フラッシュモブシーンあり、そこは楽しい)
もあるので楽しめると思いますが私にはいまいち。
致命的なのは、女性キャラに、感情移入がまったくできないところです。
ゆえに、こんな女性を選んだ男性にも???がついてしまいます。
なぜ、付き合ってくれなんていったの?
可愛いから?
気が強くて、面倒な感じじゃない?
守ってあげたいというよりも振り回されてしまうんじゃあないかな
そもそも社会に出てからも、人間関係を上手にとれていないじゃん!!
同僚に対して上司に対して、社会人として大人の女性としてどうよ・・という
反発ありでした。


一緒の仕事場で、ラブラブだった二人
結婚の約束もしていた模様。
しかし突然、イ・ジュンギがシチリア(姉と一緒に暮らしていた場所、姉は既婚者ね)にかえると言い出し、
チョウ・ドンユイに別れを切り出す。
数か月も連絡はなくいらだつチョウ・ドンユイ。
そしてシチリアで、事故にあい、イ・ジュンギ死亡の知らせ。
事務所の所長は、葬式に駆けつけるが
ショックのチョウ・ドンユイは葬式にもいかず、乱れ、仕事もままならない状態。
ちなみに、ジュンギは優秀な人だったみたいだが、チョウ・ドンユイは仕事能力がない感じ・・・
狭いトイレをデザインしてしまい、顧客のクレームも多いんだって
ダメじゃん…笑

チョウ・ドンユイがその後も性格の悪さを露見
仲間内にも悪態をつくし
隣人にも迷惑をかける始末。
手が付けられないよ

恋人が死んだからだけでは済まされない
もともとの性格の悪さがみえますね


中盤から新事実が発覚。
実はイジュンギ、脳の病気を患っており余命宣告されていた・・
だから彼女の為に別れを切り出しシチリアに旅立ったのだ。
さらに、彼女に自分を忘れさせようと、生前葬を行い、死んだことにしてもらいという手の込みよう。
最初、事務所の所長がまんまとだまされたけれど
真実をイジュンギが伝えたことにより、・・しょうがないなということで
協力者となったという筋書き。

ここからがちょっと疑問ではあるんだけれど、
そこまで手の込んだことしたのだけれどやっぱり彼女が心配。
イジュンギ、上海に再び戻ってきて、彼女の部屋の2階にこっそり住み、自分を失った彼女の
その後の生活を、じ~~~と見つめる?支えようと試みるのよね。
ちょっとどうよ…という感じ…笑
隠れてこそこそって…変だよね。真実は、伝えないのだからさあ。
だったら最初から、傍にい続ければいいじゃん・・・・と思ってしまいます。

その後も、いろいろありますが
予想通りの展開。


フレンチブルドックのカンカンと
お姉さんのイタリア人との子供が
可愛かったです

ファンならお勧め
そうでなければとくに・・・・です。
DVDパッケージには三人が映っていまして、男二人女一人です。イジュンギじゃない男の子は
あまり物語には絡んでこない感じでした。残念ね。

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ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016)
製作国 日本
監督: 三木孝浩
製作: 市川南
エグゼクティブプ
ロデューサー: 山内章弘
プロデューサー: 川田尚広
西野智也
共同製作: 村田嘉邦
弓矢政法
高橋誠
大川ナオ
吉川英作
山本浩
荒波修
企画・プロデュー
ス: 臼井央
春名慶
原作: 七月隆文
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社刊)
脚本: 吉田智子
撮影: 山田康介
視覚効果: 鎌田康介
美術: 花谷秀文
編集: 坂東直哉
音楽: 松谷卓
音楽プロデューサ
ー: 北原京子
主題歌: back number
『ハッピーエンド』
スクリプター: 古保美友紀
スタイリスト: 望月恵
ヘアメイク: ワシダトモキ
照明: 川辺隆之
装飾: 高木理己
録音: 豊田真一
助監督: 清水勇気
プロダクション統
括: 佐藤毅

出演: 福士蒼汰 南山高寿
小松菜奈 福寿愛美
山田裕貴 林
清原果耶 福寿愛美
東出昌大 上山正一
大鷹明良 南山たかもり
宮崎美子 南山えいこ


 同名のベストセラー小説を福士蒼汰と小松菜奈の主演で映画化した青春ファンタジー・ラブストーリー。京都を舞台に、電車で一目ぼれして付き合い始めた相手が抱える思いもよらぬ秘密と、2人の切ない恋の行方を描く。共演は山田裕貴、清原果耶、東出昌大。監督は「陽だまりの彼女」「青空エール」の三木孝浩。
 京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿は、電車の中で出会った女性・福寿愛美に一目ぼれしてしまう。勇気を出して声をかけると、振り返った彼女の頬はなぜか涙で濡れていた。やがて親友の上山の後押しもあって晴れて交際にこぎつけた高寿。愛美のやたらと涙もろいところを少し不思議に思いながらも、運命と直観した女性と恋人になれた幸せを実感していく高寿だったが…。
<allcinemaより引用>


感想


巷の評価が高いので少々ビックリ。
この作品好きな人はできたらスルーでお願いします


原作がヒットしているというのは聞いていたので映画に興味をもち鑑賞。
原作は未読です。


タイトルは物語がはじまって40分後・・・でした。
なるほど~~ここでか・・・という印象。

まず・・私は嵌れませんでした。
泣くこともなく・・・。
まあ、自分の年齢が年齢なので(笑)この物語の年代の恋愛劇は無理ちゃあ、無理かもしれません。
結構、この手の恋愛ものも観ているほうなので・・・大丈夫かと思ったのですがね~~~え。
この映画の前に、
「愚行録」(興味があれば是非~~)という映画をみておりまして、
めちゃめちゃ、屑な感じの(笑)大学生カップルたちが描かれていたもので
そしてそちらのほうが、感情移入もしてしまったからか、
この物語のキラキラ輝いているような純粋カップルをちょっと斜めな気持ちで観てしまっていたのが
敗因原因だと思われます。

映画は
電車内、ひとめぼれだという男女の出会いから・・・


え~~~ひとめぼれ・・・
⇒声をかける⇒付き合う
久々の、古典的な出会いに、おおお~~~~と
感動を覚えたのではなく、今どきあるんだ・・・・というちょっと引いた感じがありました(笑)
付き合い方も純・・・。
ちゃんから呼び捨ての流れとか
断り入れての行動とか(手をつないでいいとか・・・そういうのね)
今どきの若者としては
もう、純すぎて、逆にええええ~~~~と(笑)
そういう部分がたぶん、中盤からの秘密に結びついて
せつなさがUPというところですが、秘密を知らない身としては、
まあまあまあ・・・なんて、模範的なカップルお付き合いなのという印象

そして中盤の秘密。


そうきましたか・・・・・。
これ、聞いたとき素直に受け入れられますかね。
リアル世界の話とばかり思っていましたがSF、ファンタジー系のお話だったのですね。
ここは、事前に、知っていても良かったかもと思いました。
正直、この段階で、まず世界観がすんなり受け入れられなかったのです。
時間軸が別世界の人間との恋愛?
男の子の未来は、女の子の過去?
昨日の彼女と、彼氏は明日デートする・・・ってそういう意味なのね。
ここ、ものすごく考えすぎるとたぶん、この物語って入り込めなくなると思いました
そして考えてしまいました、私、いろ~~んなこと。普段この子はどこに?とか・・(笑)

まずい・・これでは楽しく鑑賞できないかもしれないと察したので
一旦ここで、仕切り直し。
DVDだったので続き、次の日にみました(先が知りたくなるというストーリーでもなかったので)


ちょっと時間を置いたことにより、
この世界観に多少なりと慣れてきた自分((笑)たぶん、一気に見たら余計、嵌らない可能性が。

ということで、秘密を知ってから後半
じっくり鑑賞しましたが、
起こることを知ってる上で、付き合っていく福寿愛美ちゃんのほうがつらいよな・・・・と
少しばかりの共感をおぼえるまでに感情もっていくことができました(笑)
でもね~~~~。
なんだか、もやもやっとする部分も多くあり
やっぱり嵌れませんでした。
伏線の部分、チョコレートをビーフシチューに入れるとか
ポメラニアン に喜ぶとか
細かい部分で
なるほど・・・・と思えるところはありますが、それだけ。
たぶん、設定を理解した上で2度見ると
お互いの気持ちが理解できるのではないのかな・・・とは思います
(私は二日かけてみたのでそれでOK・・・(笑))

出演者は
ほぼ、福士蒼汰君と
小松菜奈ちゃんオンリーという感じ

友人の 東出昌大君は
え・・大学生なの?(笑)という意外性

小松さんが今回目力を落として(笑)
ゆるふわな感じを漂わせており、とっても可愛らしく感じました
小松さんのプロモーションビデオみたいな・・・

福士君はね、
いつもこんな感じなんだよね
イケメンすぎて…笑
性格がいつも穏やか、優しい、感じで(褒め言葉)
悪く言えば、やわな感じ。ここは好みの問題ね。

設定の世界観に驚いた作品で
そこが強烈過ぎて
ちょっと恋愛部分にはまれなかったという感じでした。

「ベンジャミンバトン」と
「きみが僕を見つけた日」

と似た設定という感想をみましたが
なるほど…そのとおり(私もみていますし)
2作品とも観ている人にとっては、新鮮さはなかったかもしれませんよね。
そもそも、ベンジャミンは
その特異な生涯(生まれたとき年寄りでどんどん若返っていくという設定)
を最初から、説明されているので、その世界観に入り込みやすいの。
そちらは好きでした。
「きみが僕を~~~」は、まあまあだったかな・・笑

子供の時の彼氏や
彼女に出会って、
自分はすでに大人でね
あなたを待っているわ…みたいな感じで
じわ~~~と見つめている設定って
なんだか、怖いというか、ちょっとね・・と思うのは私だけかな…笑

bokuhaarukino ainiikuyonnnn

愚行録

愚行録(2016)
120分
製作国 日本
監督: 石川慶
COエグゼクティ
ブプロデューサー: 吉田多喜男
エグゼクティブプ
ロデューサー: 森昌行
プロデューサー: 加倉井誠人
アソシエイトプロ
デューサー: 川城和実
太田哲夫
福田太一
二宮清隆
ラインプロデュー
サー: 小宮慎二
原作: 貫井徳郎
『愚行録』(創元推理文庫刊)
脚本: 向井康介
美術: 尾関龍生
撮影監督: ピオトル・ニエミイスキ
衣裳: 森口誠治
編集: 石川慶
太田義則
キャスティング: 吉川威史
音響効果: 柴崎憲治
音楽: 大間々昂
音楽プロデューサ
ー: 杉田寿宏
メイク: 那須野詞
照明: 宗賢次郎
装飾: 篠田公史
録音: 久連石由文
助監督: 川口浩史

出演: 妻夫木聡 田中武志
満島ひかり 田中光子
小出恵介 田向浩樹
臼田あさ美 宮村淳子
市川由衣 稲村恵美
松本若菜 夏原友季恵
中村倫也 尾形孝之
眞島秀和 渡辺正人
濱田マリ 橘美紗子
平田満 杉田茂夫



 貫井徳郎の同名ベストセラーを妻夫木聡主演で映画化したミステリー・ドラマ。一人の週刊誌記者が未解決の一家惨殺事件の真相を追う中で、理想の家族と思われた被害者一家の意外な評判が明らかになっていくさまを描き出す。共演は満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美。監督は本作が長編デビューとなる石川慶。
 ある日、閑静な住宅街で凄惨な一家殺害事件が発生する。被害者はエリートサラリーマンの田向浩樹とその妻と一人娘という3人家族。近所でも評判の仲睦まじい理想の家族だった。事件は世間を賑わせるが、未解決のまま1年が過ぎ、風化しようとしていた。週刊誌記者の田中武志は、そんな事件に改めてスポットを当て、真相を探るべく取材を開始する。田中が浩樹の会社の同僚や夫婦の大学時代の知人に聞き取りを進めていくと、夫婦の意外な実像が浮かび上がってくる。そんな中、育児放棄の疑いで逮捕・勾留されている妹・光子のことが心に重くのしかかっていく田中だったが…。


感想

例の事件によって公開も途中中止になってDVDもどうかなと心配していましたが
無事、レンタルに並ぶことができて良かったです。

貫井さんの作品
ほとんど読んでいるのですが
これだけはなぜか・・未読。
原作もぜひ読みたいところです。⇒貫井さんの奥様は加納さんです♪


面白かったです。
人々の裏の顔がみえて
非常に生々しい人間像を
興味深く観ることができました

俳優さんたちも
実にはまっていました。
小出君の役は、タイミング的に嵌りすぎでした。


主人公は
週刊誌記者の妻夫木君演じる・田中武志。
彼には、ネグレクトで逮捕された妹がいます。
この妹、光子を演じるのが、満島ひかり。
そこを横軸としたら
縦軸が、約1年前に発生した、「田向一家殺人事件」です。
まだ犯人が捕まっていないことから
記者の妻夫木君は、取材に走ります。
関係者の証言を求めていくのです。

関係ない上記、二つの事件が
交わる瞬間はやはり衝撃的です。
その過程で、とある秘密も発覚するので
二重、三重の衝撃に繋がります。

殺人事件の犯人は、一応、観客にはわかります。
一年以上も、つかまらない、証拠も出てこない
というのは、さすがに、変かな~~
人間関係として、浮上してくるでしょ・・・・とは思いますが
この映画の
醍醐味は
やはり人間の多面性ですよ。

インタビューの中で
それぞれが
自分が一番正しいみたいな発言をしていきます。
それは誰でもそういうところはあろうかと・・・。
利己主義を感じさせる人々なんてこの世には沢山。
人は自分に都合の良いように理解しがちだから
同じ出来事でも、自分なりに捻じ曲げて解釈しているところ
ありますよね。


人間って
表面的な部分ではなにもわかりはしない・・
恐ろしいな~~と
しみじみ感じる映画でした。

妻夫木君の人間性も
最初のバス内の席を譲るシーンで
充分感じ取れるのですが
あそこの演出、うまいな~~~と。
対比するように
ラストも同じようなシーンがでてきたのも良かったです。

心を乱すような音楽も
満島ひかりに
まとわりつくような多くの手のシーンも
気持ち悪くて
本当にうまい・・・
後味は
あまりよくないので
多くの人にみてみて・・・とは
薦められない作品ですが、
怖いもの見たさの人にはぜひ~~と言いたいです。

そこにちょっと自分を観ているような気がしたら
危ないですよね…笑


ちなみに
大学生活や
社会人における
男女の付き合いが描かれていますが
ある・・ある・・・ある・・・
だと個人的には
頷いてしまう自分がいます。
本当に社会は怖いです

gukourokutumbuki majima

新しき世界

新しき世界(2013)
NEW WORLD
上映時間 134分
製作国 韓国
監督: パク・フンジョン
脚本: パク・フンジョン
撮影: チョン・ジョンフン
音楽: チョ・ヨンウク

出演: イ・ジョンジェ 潜入捜査官イ・ジャソン
チェ・ミンシク ソウル警察カン・ヒョンチョル課長
ファン・ジョンミン ゴールド・ムーンの実質No.2 チョン・チョン
パク・ソンウン イ・ジュング
ソン・ジヒョ シヌ
チュ・ジンモ コ局長
チェ・イルファ チャン・スギ理事
チャン・グァン ヤン理事
キム・ビョンオク 中国から来た朝鮮族の殺し屋

 「悪魔を見た」「生き残るための3つの取引」の脚本で注目を集めたパク・フンジョンによる監督第2作にして、ハリウッドがリメイクに乗り出したことでも話題の韓国大ヒット犯罪ドラマ。韓国最大の犯罪組織で潜入捜査を続ける警察官を主人公に、組織トップの急死によって後継争いが勃発する中、組織の壊滅を目論む非情な上司が推し進める正義と、兄と慕う組織幹部の男との絆の狭間で苦悩する主人公の運命をスリリングに描く。主演は「10人の泥棒たち」のイ・ジョンジェ、共演にチェ・ミンシク、ファン・ジョンミン。
 韓国最大の犯罪組織で8年間も危険な潜入捜査を続けている警察官のジャソン。その甲斐あって、今では組織のナンバー2、チョン・チョンの信頼を勝ち取り、その右腕として台頭するまでになっていた。しかし神経をすり減らせる仕事に、警察へ戻る日を待ちわびる毎日だった。そんなある日、組織の会長が急死し、にわかに跡目争いが勃発する。ジャソンの上司カン課長は、これを組織壊滅の絶好のチャンスと捉え、警察復帰を嘆願するジャソンに非情な捜査継続の命令を下し、“新世界”と名付けた一大プロジェクトを決行する。




 感想

ファン・ジョンミン流れでこの作品までやってきました…笑

チェ・ミンシクもいまして、うれしい限りです。


ゴットファーザー&インファナル・アフェア
というコピーを読んでいまして、
そうなのかな~~~と期待もちながら鑑賞しました。(両方とも好きな作品なので)
確かに、内容的には、似た部分も、ちらほら・・・。
しかし、
韓国作品ならではの、情の厚さ、独特の暴力シーンは
味があり?(笑)、この作品はこの作品でとっても魅力的でした。
俳優陣が皆
色気があって、存在感抜群で、それだけでもぐっと入り込んでしまいますね。
こういう男たちの熱い世界というのは大好きです。
たまらなくなく、しびれます。

イ・ジョンジェ演じるはイ・ジャソン は、警察官のミンシクさんに頼まれて、 潜入捜査官として
韓国最大の犯罪組織に入り込みます。
そしてかなりの地位に昇格。
ファン・ジョンミン演じるはチョン・チョンはこの組織、 ゴールド・ムーンの実質No.2。
イ・ジョンジェはこのファンジョンミンを兄のように慕い、
色々サポートしております。
冷静沈着な弟分の、イ・ジョンジェに対して
血気盛んで、お茶目なところがあるファン・ジョンミンは手がかかる兄貴ではあるものの、
きっちりやるときはやる冷淡さも持ち合わせており
非常に魅力的な人物として描かれています。落差が魅力
このゴールドムーンで起こる跡目争い・・・
ファンジョンミン&パク・ソンウン演じる イ・ジュングの2人の対立に、警察側の思惑も入り込んで
様々な人間模様が展開されるという筋書きです
<パク・ソンウン演じる イ・ジュング⇒ありときりぎりすの石井さん似、韓ドラキムタックにも出ていましたね~~(笑)
ちなみに、イ・ジョンジェはこの映画では宮川一朗太似に思えます。彼も年齢重ねて(40半ば、ね(^^♪)、渋くなってよいね~~
イルマーレの頃が懐かしい・・)

やくざの世界なので
皆やることなすこと、ハードなわけですけれど、
ここまで徹底してその世界を貫く様というのも
気持ちが良いというか、なんというか・・・。
仕事はきっちり、スマートさをもってという精神は、なかなかまねできません。といっても血みどろ世界ですから
まねすべきではないけど・・・笑
一方の警察畑の方々も
これまた、仕事に私情を挟まず、きっちりはっきりと・・・。
味方(警察官、イ・ジョンジェね)を潜入させるのも驚きですが
ダミーでまたもう一人潜入させていたり(中盤で発覚)
囲碁の先生にも、教え子の女性をいれて、情報通達係にさせていたり(囲碁の先生も職務に忠実ですごい)
仕事ぶりは、これまた、素晴らしい。

ということで、ともに
素晴らしい駆け引きが繰り広げられ
緊張感も半端なく、釘づけ状態でみてしまいました。

主人公
イ・ジョンジェの苦悩は共感できるものなので
この世界に入りやすいです。
自分だったら無理。
実は、イ・ジョンジェの奥さんも、チェ・ミンシクの息がかかった人だったわけで
すべてにおいて、イ・ジョンジェは
管理されていたというわけでこれはまた生きずらい人生ですね・・・

チェ・ミンシクはこの映画で
やくざ以上に、非常な男なわけですよ(共感はできないのよね・・・・)
でも囲碁の先生の遺言で(身元がわかり、暴行されて、ドラム缶行き・・・驚)
「タバコはやめてください・・・」という言葉通りに
やめる行動をしていた彼を見て
おお~~~人間味あるじゃん・・・と、ホロリとはしたのは事実・・笑


映画では ファン・ジョンミン とイ・ジョンジェの
絆の深さに一番、感動するはずです。
ファン・ジョンミンは、イ・ジョンジェが潜入捜査官だと
途中で知ったものの
彼を生かし、最後の最後までその秘密を守ってくれたんですもの・
そして死ぬ間際に
選べと・・・。
そろそろ選べと・・・。

それを受けてのラストシーンなので、
そうか・・・・そうくるか・・・
そうだろうな・・・・・と私も納得して
その結末を受け入れました。
複雑な心境ではありますけれど、そうならずにはいられなかった彼の立場も
理解できる感じです。
ちょっとここ、ゴットファーザーのアルパチーノのシーンとかぶりますね・・・椅子に座っているシーンがね。

若かりし2人のシーンも
最後に描かれるとまた涙を誘いますね。
リメイク
いつやるのかな・・・

面白かったです
atarashikisekai gazougazou

(´;ω;`)(´;ω;`)

腰がいたくなるかな~~と思ったけれど
痛くならなかったよ。

ライアンありがとう~~~(笑)


bladerunnerburenndorannna- burenndo

建築学概論

建築学概論(2012)
ARCHITECTURE 101
AN INTRODUCTION OF ARCHITECTURE
上映時間 117分
製作国 韓国
監督: イ・ヨンジュ
脚本: イ・ヨンジュ
キム・ジヘ
撮影: チョ・サンユン
音楽: イ・ジス

出演: オム・テウン 現在のスンミン
ハン・ガイン 現在のソヨン
イ・ジェフン 過去のスンミン
スジ 過去のソヨン
チョ・ジョンソク ナプトゥク
ユ・ヨンソク
コ・ジュニ

 一組の男女の甘酸っぱくもほろ苦い初恋の記憶と、2人の15年後の再会を、“建築”を媒介に切なくも繊細に綴り韓国国内で大ヒットした感動の純愛ラブ・ストーリー。出演は大学時代の男女を「高地戦」のイ・ジェフンとK-POPグループ“Miss A”のスジ、15年後の男女をTV「魔王」のオム・テウンと「マルチュク青春通り」のハン・ガインがそれぞれ演じ分けている。監督は自身も建築士として10年間働いた経験を持ち、本作が長編2作目となるイ・ヨンジュ。
 ソウルの建築事務所で忙しい毎日を送る若手建築士のスンミン。ある日、ひとりの美女が家を建ててほしいと名指しで依頼してくる。下っ端のスンミンが戸惑っていると、“私を忘れた?”と美女。彼女は15年前、大学1年生のスンミンが“建築学概論”の授業で出会い一目惚れした相手、ソヨンだった。スンミンの脳裏に彼女と過ごした大学での日々が甦る。それは彼にとって甘く切ない初恋の思い出でもあったのだが…。

<allcinemaより引用>


感想

今頃ですが観ました。
この映画をみたのは、若かりし頃の主人公に恋愛をアドバイスする
方、チョ・ジョンソク 演じるナプトゥクをみるためです。
時間離脱者・・・で主人公だったからですね


映画は↑上記通りの内容

まず若いころのカップルと
現在の違い

kennchikugakugaironn otonaninattekaradesu wai

15年後の2人です↑
男の方は婚約者あり。
女の方は結婚したけれど、別れちゃったという設定かな(自分で言っていたので)

kennchikugaku wakaikorodesu
 
大学生時代の2人です↑
付き合ってはいなかった。お互い初恋だったけれど言い出せず、お別れしたということですね


良いところ
建築学概論とまったく恋愛映画を想像させない題名・・・がよいですね。
まず興味わきます
そしてこの建築に関する講義内容が
知らず知らずに
恋愛劇に結びつくのでそこが新鮮。
家を建てること・・
どこか恋愛を育てていく過程に似ている所もあります。

恋愛に苦手な若かりし頃の主人公
スンミンに恋愛アドバイスを送る友の言葉が
いちいちツボです
意外に的を得ているのです。

若いころのカップル2人は実にさわやかです。
先輩目当てで、建築学の授業をとり始めた彼女ソヨン
でしたが、素朴なスンミンになんとなく惹かれ始めたんじゃあないのかな
と思える部分、部分が
結構ツボにはまります。
彼女、かわいいし・・・(韓ドラ、ビックでコンユと共演していた子ですね
こっちのほうが100倍よいね・・・笑)

ちょっとな~~~と思ったところ

若いころのカップル2人が15年後に再会で
お顔が変わります。
イメージが違いすぎでは。
15年後だけ見れば、それはそれでよいのですが
若いころから引き続いてみてしまうと、え~~~と思います。
女の子は輪郭からして違うし・・・・笑

これを言ったらおしまいですが
女の子が15年後
会いに来たことですね・・・

忘れられなかったというのもわかります
彼も忘れていなかったみたいですし。
ただ、やっぱり、いまさら
過去のことをいろいろ語って
あの時の気持ちを思い出して
みたいに女の方から
誘導する感じがちょっとな~~~と思いました。
初雪の話をしたりね~~~


最終的に
ああいうラストを迎えて
良かったと思います。
婚約者を捨てて、初恋の人と結ばれるという設定は
この映画の場合は、ちょっとな~~~と思いましたので。
連ドラで
もっといろいろ掘り下げていくならともかく
2時間枠の中で
初恋の人が現れただけでそちらを選択されちゃあ、
婚約者が不憫すぎるかな・・・とブ-イングでたことでしょう。
ただこの手の話はたいてい
初恋の人と結ばれるっていうのが定番(架空の話だとね)
意外と現実的な結末に落ち着くのが
逆にああ~~そうなのねと
私は納得したところではあります(嫌だとは思わなかった・・)

母親
父親に対する思い
介護の問題も見え隠れしていて
そこも現実的で考えさせられるお話でした

リメイクされたお家はなかなか素敵でしたね
それと
彼の
婚約者の設定ですが、
彼、本当に婚約者好きなの?っていう微妙な関係に
思えたところが不安感を覚えましたねえ…笑
とりあえず、アメリカに一緒にいくといったので
大丈夫かなとは思います。
しょうがなく
婚約者の女と出会って付き合っていたってわけじゃあないのでしょうに。
まあ、いろいろ思うところはありますが
ヒットした作品でもありますし雰囲気としては良かったかな・・と。
これはどちらかというと
男性好みのお話なのかもという気もします。
やっぱり、初恋の人が突然自分を尋ねてきてくれるのって
うれしいのかな・・・・男性は。と思いました
・・笑

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