しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016)
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016)
MAUDIE
上映時間 116分
製作国 カナダ/アイルランド
監督: アシュリング・ウォルシュ
製作: ボブ・クーパー
メアリー・ヤング・レッキー
メアリー・セクストン
スーザン・マレン
製作総指揮: ヘザー・ホールデイン
フサイン・アマルシ
マーク・ロバーツ
シェルドン・ラビノヴィッツ
ロス・ジェイコブソン
エド・リーシュ
タイラー・ミッチェル
アラン・モロニー
ジョハンナ・ホールデン
脚本: シェリー・ホワイト
撮影: ガイ・ゴッドフリー
プロダクションデ
ザイン: ジョン・ハンド
衣装デザイン: トリーシャ・バッカー
編集: スティーヴン・オコンネル
音楽: マイケル・ティミンズ
出演: サリー・ホーキンス モード・ルイス
イーサン・ホーク エベレット・ルイス
カリ・マチェット サンドラ
ガブリエル・ローズ アイダ
ザカリー・ベネット
ビリー・マクレラン
カナダでもっとも愛された画家モード・ルイスの知られざる愛の物語をサリー・ホーキンスとイーサン・ホークの共演で映画化した感動の伝記ドラマ。リウマチのために手足が不自由で孤独な人生を送っていたモードが、粗野で無愛想な男性と運命的に出会い、次第に絵の才能を開花させていくとともに、2人の間に不器用ながらも確かな愛が育まれていくさまを描く。監督はTVを中心に活躍するアイルランドの女性監督アシュリング・ウォルシュ。
カナダ東部のノバスコシア州。小さな町で叔母と暮らしていたモードだったが、幼い頃からリウマチを患い、手足が不自由なために両親が他界した後は、一族から厄介者扱いされ、孤独な日々を送っていた。束縛の厳しい叔母との生活に辟易し、早く自立したいと考えていた。そんなある日、買い物先で家政婦募集のビラを目にしたモードは、住み込みで働くことを決意する。募集を出した男は、町外れの小さな家でひとり暮らしをしているエベレット。孤児院育ちの無骨な彼は、いきなり押しかけてきたモードに戸惑いつつも、彼女の熱意に押されて雇うことに。しかし理不尽で暴力的なエベレットとの同居生活は案の定トラブル続き。それでも自由を手にした喜びを噛みしめ、大好きな絵を家のあちこちに描き始めるモードだったが…。
感想
アカデミーの陰でひっそり公開しておりますが、非常に良い映画でした。
是非多くの人に見てもらいたいと思っているのですが、なにせ劇場が少なのですよね。
カナダの画家モード・ルイスの半生を史実に基づいて描いていますが
映画ということで、細かい部分で、多少脚色されているところはあるのかもしれません。
しかし、そんなことは気にならないくらい
すんなりこの夫婦の人生の歩みに感情移入していけます。
ちなみに、モード・ルイスは、 1903年~1970年。映画見る前まではまったく絵も、本人も知りませんでした。
知りえたことにとても幸せを感じます。
芸術家というと
なにか、特別な性質を想像しがちですが
主人公モードはとても愛らしく(サリー・ホーキンスの魅力もあるでしょう)
どんな困難な場面でも、真摯に人生に向かい合っているようでとても好感もてるキャラでした。
リウマチのために手足が不自由ということで、物語の冒頭から親族に疎まれ、身内の兄にもそっけなくされていましたが
卑屈にならず、常に行動、行動で、観ていて気持ちが良かったです。
のちに夫となるエベレット。武骨で不器用な男でした。孤児院育ちで、人付き合いも苦手なようです。
言葉も荒々しいし・・。
今でいう、ツンデレ?パワハラ?・・笑
まあ、はっきりいって、見た目も怖いです・・・・(笑)イーサンですから、ハンサムではありますが・・笑
ちなみに、エベレットのようなタイプの男性は今の若い年代では
理解しがたい人物であろうかと思います。
え~~こんな人?いや~~~って思っちゃうんじゃあないかな。少なくとも前半は。
家政婦としてこのエベレット、以下イーサンにします・・・(笑)
のところで住み込みで働くことになったモード。
イーサン、命令口調で、モードに指図。俺様が一番だ~~とお山の大将状態。
鶏、犬を飼っているイーサンだけれど
この家では、モードが最下位というのよね。動物以下というのよ?まあ・・ひどい。
さらに、ちょっと冗談じみて
一緒に寝ているのよね~~とモードが彼の同僚に声かけた途端に(実際、古びたお家の2階で雑魚寝をしていた模様)
平手打ちをかます始末。イーサン暴力はダメよ、暴力は。
しかし、そんなイーサンでもお食事するときは
なんか子供みたいにみえるの。え・・みえませんでしたか?・・笑
傲慢な感じなのに、時折、駄々っ子のような、可愛らしい面がみえます。
これはね・・・イーサンの演技力ですよ、もう。
モードが惹かれていくのも、なんだかわかる気がしてきます。
このイーサンの変化模様が、この映画のポイントの一つでもあります。
彼の心の変化、着実に変わりつつあるのが、観ていてジワジワわかってきます。
あ・・あの行動、前と違うじゃない?って。
それに気づくときに、何とも言えない、温かい気持ちに包まれるのです。
そうモードの絵のような世界です。(彼女の絵はエンドロールで堪能できます)
そうやって人は人によって変化していくんだよな・・・・と感慨深くなります。
愛を育む過程って、ただただべたべたしているとか
愛しているとばかり言っているとか
そんなわかりやすいものばかりではないのですよね⇒意外と若いうちはそんな雰囲気ばかり望むけど。
相手の良さを認めあい
影響し合い、人として成長していくことの素晴らしさ。
モードがどんなに怒られても、結構なひどい仕打ちをうけても
逃げ出さなかったのは、持ち前の、根性&前向きな姿勢もあるけれど、やっぱりどこか彼のことを
私がいなければ…的な、母性愛に似た、感情が渦巻いていたからだと思います。
淡々とした夫婦の日常が描かれるだけなので
地味な映画であるとは思いますが
素敵な大人の愛の物語ですので、満足度は高いです。
この夫婦の人生の歩みを知ることは
絶対に自分の人生において、よい影響力を与えてくれると思います。
夫婦っていろいろあるのよね・・・ときっと共感もてることと思います。
ある程度年齢いった人は特に。
妻の愚痴をめんどくさいという夫。
ありがちではありませんか~~(笑)
芸術家としてどのように大成していったのかというのは
さりげなく描かれる感じになっており
夫婦愛のほうがテーマとしては強く出ている感じです。
舞台になるカナダの風景は
自然にあふれてとても美しいものですが
同時に、厳しいものにも映ります。
私は、結婚式後の自宅でのダンスシーンが大好きでした。
間違えなければ
イーサンの靴にモードは足載せて踊っていましたね。
あれは足をいたわっていたように感じたのです。
その時語る、靴下のたとえ
良いではないですか・・
もうず~~と泣いていました、私。
あとラストで
病院から帰って来た時
缶の中から
家政婦募集・・・掃除道具持参の
張り紙がでてきてましたよね。
ず==と持っていたのかなと思うと
これまたじーーんとして泣いていました。
あの無表情なイーサンの姿にも
ジーン
まあ、
なんだかんだと
私は中盤の
さりげないシーンから
意味なく泣いていたわけですけれどね。
(泣きっぱなしジャン・・・笑)
温かく素朴な絵を見ながら
熱いお茶を飲みたい気分ですね。
窓の外はいろんな景色があるから好きと言っていたモード
彼女にとっては
彩り豊かな人生であったと思いますね。
サリー・ホーキンスは
シェイプに続いての鑑賞ですが
熱演で良かったなあ、これも。
イーサンは最近は
個性的な役が多くて・・・でもかっこよさは相変わらずで
渋くて好きです・・・(笑)
演技派の2人だからこそ
作品の魅力もUPしたのかなとも
思いました。
実際のお二人は
最後にでてきました

MAUDIE
上映時間 116分
製作国 カナダ/アイルランド
監督: アシュリング・ウォルシュ
製作: ボブ・クーパー
メアリー・ヤング・レッキー
メアリー・セクストン
スーザン・マレン
製作総指揮: ヘザー・ホールデイン
フサイン・アマルシ
マーク・ロバーツ
シェルドン・ラビノヴィッツ
ロス・ジェイコブソン
エド・リーシュ
タイラー・ミッチェル
アラン・モロニー
ジョハンナ・ホールデン
脚本: シェリー・ホワイト
撮影: ガイ・ゴッドフリー
プロダクションデ
ザイン: ジョン・ハンド
衣装デザイン: トリーシャ・バッカー
編集: スティーヴン・オコンネル
音楽: マイケル・ティミンズ
出演: サリー・ホーキンス モード・ルイス
イーサン・ホーク エベレット・ルイス
カリ・マチェット サンドラ
ガブリエル・ローズ アイダ
ザカリー・ベネット
ビリー・マクレラン
カナダでもっとも愛された画家モード・ルイスの知られざる愛の物語をサリー・ホーキンスとイーサン・ホークの共演で映画化した感動の伝記ドラマ。リウマチのために手足が不自由で孤独な人生を送っていたモードが、粗野で無愛想な男性と運命的に出会い、次第に絵の才能を開花させていくとともに、2人の間に不器用ながらも確かな愛が育まれていくさまを描く。監督はTVを中心に活躍するアイルランドの女性監督アシュリング・ウォルシュ。
カナダ東部のノバスコシア州。小さな町で叔母と暮らしていたモードだったが、幼い頃からリウマチを患い、手足が不自由なために両親が他界した後は、一族から厄介者扱いされ、孤独な日々を送っていた。束縛の厳しい叔母との生活に辟易し、早く自立したいと考えていた。そんなある日、買い物先で家政婦募集のビラを目にしたモードは、住み込みで働くことを決意する。募集を出した男は、町外れの小さな家でひとり暮らしをしているエベレット。孤児院育ちの無骨な彼は、いきなり押しかけてきたモードに戸惑いつつも、彼女の熱意に押されて雇うことに。しかし理不尽で暴力的なエベレットとの同居生活は案の定トラブル続き。それでも自由を手にした喜びを噛みしめ、大好きな絵を家のあちこちに描き始めるモードだったが…。
感想
アカデミーの陰でひっそり公開しておりますが、非常に良い映画でした。
是非多くの人に見てもらいたいと思っているのですが、なにせ劇場が少なのですよね。
カナダの画家モード・ルイスの半生を史実に基づいて描いていますが
映画ということで、細かい部分で、多少脚色されているところはあるのかもしれません。
しかし、そんなことは気にならないくらい
すんなりこの夫婦の人生の歩みに感情移入していけます。
ちなみに、モード・ルイスは、 1903年~1970年。映画見る前まではまったく絵も、本人も知りませんでした。
知りえたことにとても幸せを感じます。
芸術家というと
なにか、特別な性質を想像しがちですが
主人公モードはとても愛らしく(サリー・ホーキンスの魅力もあるでしょう)
どんな困難な場面でも、真摯に人生に向かい合っているようでとても好感もてるキャラでした。
リウマチのために手足が不自由ということで、物語の冒頭から親族に疎まれ、身内の兄にもそっけなくされていましたが
卑屈にならず、常に行動、行動で、観ていて気持ちが良かったです。
のちに夫となるエベレット。武骨で不器用な男でした。孤児院育ちで、人付き合いも苦手なようです。
言葉も荒々しいし・・。
今でいう、ツンデレ?パワハラ?・・笑
まあ、はっきりいって、見た目も怖いです・・・・(笑)イーサンですから、ハンサムではありますが・・笑
ちなみに、エベレットのようなタイプの男性は今の若い年代では
理解しがたい人物であろうかと思います。
え~~こんな人?いや~~~って思っちゃうんじゃあないかな。少なくとも前半は。
家政婦としてこのエベレット、以下イーサンにします・・・(笑)
のところで住み込みで働くことになったモード。
イーサン、命令口調で、モードに指図。俺様が一番だ~~とお山の大将状態。
鶏、犬を飼っているイーサンだけれど
この家では、モードが最下位というのよね。動物以下というのよ?まあ・・ひどい。
さらに、ちょっと冗談じみて
一緒に寝ているのよね~~とモードが彼の同僚に声かけた途端に(実際、古びたお家の2階で雑魚寝をしていた模様)
平手打ちをかます始末。イーサン暴力はダメよ、暴力は。
しかし、そんなイーサンでもお食事するときは
なんか子供みたいにみえるの。え・・みえませんでしたか?・・笑
傲慢な感じなのに、時折、駄々っ子のような、可愛らしい面がみえます。
これはね・・・イーサンの演技力ですよ、もう。
モードが惹かれていくのも、なんだかわかる気がしてきます。
このイーサンの変化模様が、この映画のポイントの一つでもあります。
彼の心の変化、着実に変わりつつあるのが、観ていてジワジワわかってきます。
あ・・あの行動、前と違うじゃない?って。
それに気づくときに、何とも言えない、温かい気持ちに包まれるのです。
そうモードの絵のような世界です。(彼女の絵はエンドロールで堪能できます)
そうやって人は人によって変化していくんだよな・・・・と感慨深くなります。
愛を育む過程って、ただただべたべたしているとか
愛しているとばかり言っているとか
そんなわかりやすいものばかりではないのですよね⇒意外と若いうちはそんな雰囲気ばかり望むけど。
相手の良さを認めあい
影響し合い、人として成長していくことの素晴らしさ。
モードがどんなに怒られても、結構なひどい仕打ちをうけても
逃げ出さなかったのは、持ち前の、根性&前向きな姿勢もあるけれど、やっぱりどこか彼のことを
私がいなければ…的な、母性愛に似た、感情が渦巻いていたからだと思います。
淡々とした夫婦の日常が描かれるだけなので
地味な映画であるとは思いますが
素敵な大人の愛の物語ですので、満足度は高いです。
この夫婦の人生の歩みを知ることは
絶対に自分の人生において、よい影響力を与えてくれると思います。
夫婦っていろいろあるのよね・・・ときっと共感もてることと思います。
ある程度年齢いった人は特に。
妻の愚痴をめんどくさいという夫。
ありがちではありませんか~~(笑)
芸術家としてどのように大成していったのかというのは
さりげなく描かれる感じになっており
夫婦愛のほうがテーマとしては強く出ている感じです。
舞台になるカナダの風景は
自然にあふれてとても美しいものですが
同時に、厳しいものにも映ります。
私は、結婚式後の自宅でのダンスシーンが大好きでした。
間違えなければ
イーサンの靴にモードは足載せて踊っていましたね。
あれは足をいたわっていたように感じたのです。
その時語る、靴下のたとえ
良いではないですか・・
もうず~~と泣いていました、私。
あとラストで
病院から帰って来た時
缶の中から
家政婦募集・・・掃除道具持参の
張り紙がでてきてましたよね。
ず==と持っていたのかなと思うと
これまたじーーんとして泣いていました。
あの無表情なイーサンの姿にも
ジーン
まあ、
なんだかんだと
私は中盤の
さりげないシーンから
意味なく泣いていたわけですけれどね。
(泣きっぱなしジャン・・・笑)
温かく素朴な絵を見ながら
熱いお茶を飲みたい気分ですね。
窓の外はいろんな景色があるから好きと言っていたモード
彼女にとっては
彩り豊かな人生であったと思いますね。
サリー・ホーキンスは
シェイプに続いての鑑賞ですが
熱演で良かったなあ、これも。
イーサンは最近は
個性的な役が多くて・・・でもかっこよさは相変わらずで
渋くて好きです・・・(笑)
演技派の2人だからこそ
作品の魅力もUPしたのかなとも
思いました。
実際のお二人は
最後にでてきました

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