2重螺旋の恋人
2重螺旋の恋人(2017)
L'AMANT DOUBLE
AMANT DOUBLE
DOUBLE LOVER
上映時間 107分
製作国 フランス
監督: フランソワ・オゾン
製作: エリック・アルトメイヤー
ニコラス・アルトメイヤー
原作: ジョイス・キャロル・オーツ
脚本: フランソワ・オゾン
撮影: マニュ・ダコッセ
プロダクションデ
ザイン: シルヴィー・オリヴィエ
衣装デザイン: パスカリーヌ・シャヴァンヌ
編集: ロール・ガルデット
音楽: フィリップ・ロンビ
出演: マリーヌ・ヴァクト クロエ
ジェレミー・レニエ ポール/ルイ
ジャクリーン・ビセット クロエの母
ミリアム・ボワイエ ローズ
ドミニク・レイモン 婦人科医
ファニー・サージュ サンドラ
「8人の女たち」「スイミング・プール」の鬼才フランソワ・オゾン監督が、「17歳」のマリーヌ・ヴァクトを再び主演に起用して贈るエロティック心理サスペンス。優しい精神分析医の男と恋に落ちたヒロインが、対照的な性格の双子の兄弟と出会い、嫌悪を抱きながらも肉体的な欲望に溺れていくさまを、官能的かつミステリアスなタッチでスリリングに描き出す。共演はジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット。
原因不明の腹痛に悩む25歳のクロエは、婦人科医から身体に問題はないと言われ、紹介された精神分析医ポールのカウンセリングを受けることに。温厚で誠実なポールに話を聞いてもらううち、不思議と痛みが和らいでいくクロエ。いつしかポールと恋に落ち、同棲生活を始める。そんなある日、街でポールそっくりの男を見かけ、やがてその男がポールの双子の兄弟ルイと知る。しかもポールと同じ精神分析医だった。ポールがルイの存在を隠していたことを不審に思い、偽名を使ってルイの診察を受けるクロエ。ポールとは正反対の傲慢で支配的な態度に嫌悪感を抱くクロエだったが…。
<allcinemaより引用>
感想
劇場でのオゾン作品は久々。たぶん「8人の女たち」以来かも。
その後の作品もDVDでもあまりみていなかったので、とっても懐かしい感じがしました。
おお~~フランス映画だわ・・・これ・・・って(笑)
予習の「17歳」で、しっかり目に焼き付けた主人公のマリーヌ・ヴァクト。
相変わらず、スレンダーなお体で、今回は大人の魅力、満載でした。
彼女は、美術館の監視員という職に途中でつくわけですが、
彼女そのものが
まるで美術品にみえることも度々。
もちろん美術館の作品数々も、お話が進むにつれ
気になるものがあって、じっくりみたかったな・・と今では思います。
ジャンル的にはエロチック心理サスペンスと思っていましたが
予想と違って
意外と、生々しく、グロい感じの映像もいくつか見受けられて
これは、プラス、ホラー映画?も入り込んでいるのではないかなとまで感じました。
意味深な映像も多かったです。
隣人のおばあさんとか
飼い猫とか。
剥製の猫や娘の話もなんだか気味悪くありません?
今思えば、特にメインの話に関わってきてはいなかったのですが
何か意味ありげな存在として何回も登場してくるので
もう、雰囲気ホラーですよ・・・これは(笑)
そういう意味では
クローネンバーグっぽい感じですよね。
私の好きな
「戦慄の絆」に雰囲気が似ているんですもの。
産婦人科医&双子&女性の図式はそっくりです。
冒頭
髪を切る女性からの始まり。
髪を短くするのは、環境変化を求めている証拠。
主人公が何を心に抱えているのか、興味津々
しかしそのあと、ほへ~~~という映像もありまして(生々しいのね)
これは結構すごいものもでてくるかも…と思いながらの鑑賞スタートでした(笑)。
主人公クロエ(マリーヌ・ヴァクト)は原因不明の腹痛に悩まされています。
やがて、精神的にも不安定になっていき、精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ) のところへ診察に訪れます。
彼は
ものすごく、親身に話を聞いてくれる男性。
ほぼ、聞くだけ~~
まずは、患者さんの抱えている心の闇を吐き出させるという手法でしょうか。
そこで彼女は自分の生い立ちを語ります。
彼女の話は淡々としていますが
ラストでの衝撃的な結末にこのクロエの過去話は関わってくるので
意外と真剣に聞いていた方が良い気がします。
二人は次第に愛し合うように。
ここはやはり唐突にも感じますし(診察だけで愛し合ってしまう)
そもそも患者さんとあんなに簡単に恋愛関係に落ちってしまうのも医者としてのモラルとしてどうよ、ですが
ここは重要ではないので、気にせずですね。
恋に落ち、同棲するという生活スタイルに突入するために、さらりとしているのでしょう。
クロエは同棲しているうちに
ポールについて
疑問を感じていきます。
あの人は一体どんな人なんだろう?
過去は?
まあ、自分はさらけ出しているのに
相手はまったくミステリアスなままなので(それが良いのかもしれないが)
気にはなってきますよね。
女としては。
そんなとき
偶然街でポールとそっくりな人に出会います。
女の人と会っていた・・・・ビックリですね。
そして、気になりますね。
思いたった彼女は、見かけた場所に行き、
ポールとそっくりの同じく精神科医のルイと出会うのです。
話を聞くと双子だそうです。
でもルイは、ポールと違って
傲慢で、威圧的な態度。診察も荒い・・・・(笑)
この設定は双子ではなくても
どこかでみたこともあるような部分で
とりたてて驚くこともないのですが(タイプの違う男性で揺れる女性の図式)
やっぱり、ありふれたことをしても
映像が美しいのですよ。構図的にも。
目の保養になってしまいます。
診療所に向かう螺旋階段も、おしゃれ・・・。
ルイと裸でソファーに座る姿
チラシでも見かけますが、素敵でしょう?
ルイ、変態チックな行為が多いのですが、許せちゃう((笑))
とまで、言いたくなるような世界観ですわ。
ここから
かなり面白い話となっていきます。
ポールとルイの過去にまつわる話で
一人の女性が登場してくるのですね。
サンドラです。
誰?ですよね~~~(笑)
ここからの展開も
ぞくぞくしましたね。
サンドラにまつわる話は自分の目で確認して・・・。
そしていろいろあり・・・
ラストに突入。
そうそう、クロエ
妊娠しちゃいます。
どっちの子でしょう~~
あ・・・ここからはさらに怒涛の展開になりますので
やっぱり劇場へどうぞ・・・と。
そして、エロの話で語り合いましょう^^
以下、
ラストにふれての感想なので未見のひとはごめんなさい。
もしかしたら
クロエも双子なのではということは終盤あたりから
予感はしていました。
双子に関して異様に反応するから。
ただクロエの子宮にあったのが
もう一人の赤ちゃんだったということ。そこはわからなかったので衝撃的でした。
寄生性双生児ってはじめて聞きました。
強い方が弱い方を取り込んでしまったということなんですよね。
そこからの影響で
クロエ自身、精神に異常を感じ
いろんな妄想が広がっていく。
たぶん、ポールは存在したけれど、ルイは存在しない
(いや、どちらでもいいのだけれど)、男性の方は双子ではなかったと推測します。
もちろん、学生時代に付き合っていたサンドラの話も想像上。
SEX自体は彼女の願望が溢れだしての、妄想部分が多々あり。
ああしたい、こうしたいと・・・。
結局、夢オチに近い部分ではありますが、
やっぱり見せ方が上手なので
簡単に片づけられない魅力はものすごくありました。
普通なら現実
非現実ってわかりやすかったりするのですが
この映画
現実と非現実の境目が分かりづらいのが特徴的。
たぶんあえてそう作ってあって、解釈を観た人に委ねるようなそんな感じがしました。
だからいろんな解釈があるはず。
スイミングプールもみたいな?かな。
面白かったな
鏡の使い方も素敵。
もう一回見直したいです
ジャクリーン・ビセットもいましたよ☆

L'AMANT DOUBLE
AMANT DOUBLE
DOUBLE LOVER
上映時間 107分
製作国 フランス
監督: フランソワ・オゾン
製作: エリック・アルトメイヤー
ニコラス・アルトメイヤー
原作: ジョイス・キャロル・オーツ
脚本: フランソワ・オゾン
撮影: マニュ・ダコッセ
プロダクションデ
ザイン: シルヴィー・オリヴィエ
衣装デザイン: パスカリーヌ・シャヴァンヌ
編集: ロール・ガルデット
音楽: フィリップ・ロンビ
出演: マリーヌ・ヴァクト クロエ
ジェレミー・レニエ ポール/ルイ
ジャクリーン・ビセット クロエの母
ミリアム・ボワイエ ローズ
ドミニク・レイモン 婦人科医
ファニー・サージュ サンドラ
「8人の女たち」「スイミング・プール」の鬼才フランソワ・オゾン監督が、「17歳」のマリーヌ・ヴァクトを再び主演に起用して贈るエロティック心理サスペンス。優しい精神分析医の男と恋に落ちたヒロインが、対照的な性格の双子の兄弟と出会い、嫌悪を抱きながらも肉体的な欲望に溺れていくさまを、官能的かつミステリアスなタッチでスリリングに描き出す。共演はジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット。
原因不明の腹痛に悩む25歳のクロエは、婦人科医から身体に問題はないと言われ、紹介された精神分析医ポールのカウンセリングを受けることに。温厚で誠実なポールに話を聞いてもらううち、不思議と痛みが和らいでいくクロエ。いつしかポールと恋に落ち、同棲生活を始める。そんなある日、街でポールそっくりの男を見かけ、やがてその男がポールの双子の兄弟ルイと知る。しかもポールと同じ精神分析医だった。ポールがルイの存在を隠していたことを不審に思い、偽名を使ってルイの診察を受けるクロエ。ポールとは正反対の傲慢で支配的な態度に嫌悪感を抱くクロエだったが…。
<allcinemaより引用>
感想
劇場でのオゾン作品は久々。たぶん「8人の女たち」以来かも。
その後の作品もDVDでもあまりみていなかったので、とっても懐かしい感じがしました。
おお~~フランス映画だわ・・・これ・・・って(笑)
予習の「17歳」で、しっかり目に焼き付けた主人公のマリーヌ・ヴァクト。
相変わらず、スレンダーなお体で、今回は大人の魅力、満載でした。
彼女は、美術館の監視員という職に途中でつくわけですが、
彼女そのものが
まるで美術品にみえることも度々。
もちろん美術館の作品数々も、お話が進むにつれ
気になるものがあって、じっくりみたかったな・・と今では思います。
ジャンル的にはエロチック心理サスペンスと思っていましたが
予想と違って
意外と、生々しく、グロい感じの映像もいくつか見受けられて
これは、プラス、ホラー映画?も入り込んでいるのではないかなとまで感じました。
意味深な映像も多かったです。
隣人のおばあさんとか
飼い猫とか。
剥製の猫や娘の話もなんだか気味悪くありません?
今思えば、特にメインの話に関わってきてはいなかったのですが
何か意味ありげな存在として何回も登場してくるので
もう、雰囲気ホラーですよ・・・これは(笑)
そういう意味では
クローネンバーグっぽい感じですよね。
私の好きな
「戦慄の絆」に雰囲気が似ているんですもの。
産婦人科医&双子&女性の図式はそっくりです。
冒頭
髪を切る女性からの始まり。
髪を短くするのは、環境変化を求めている証拠。
主人公が何を心に抱えているのか、興味津々
しかしそのあと、ほへ~~~という映像もありまして(生々しいのね)
これは結構すごいものもでてくるかも…と思いながらの鑑賞スタートでした(笑)。
主人公クロエ(マリーヌ・ヴァクト)は原因不明の腹痛に悩まされています。
やがて、精神的にも不安定になっていき、精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ) のところへ診察に訪れます。
彼は
ものすごく、親身に話を聞いてくれる男性。
ほぼ、聞くだけ~~
まずは、患者さんの抱えている心の闇を吐き出させるという手法でしょうか。
そこで彼女は自分の生い立ちを語ります。
彼女の話は淡々としていますが
ラストでの衝撃的な結末にこのクロエの過去話は関わってくるので
意外と真剣に聞いていた方が良い気がします。
二人は次第に愛し合うように。
ここはやはり唐突にも感じますし(診察だけで愛し合ってしまう)
そもそも患者さんとあんなに簡単に恋愛関係に落ちってしまうのも医者としてのモラルとしてどうよ、ですが
ここは重要ではないので、気にせずですね。
恋に落ち、同棲するという生活スタイルに突入するために、さらりとしているのでしょう。
クロエは同棲しているうちに
ポールについて
疑問を感じていきます。
あの人は一体どんな人なんだろう?
過去は?
まあ、自分はさらけ出しているのに
相手はまったくミステリアスなままなので(それが良いのかもしれないが)
気にはなってきますよね。
女としては。
そんなとき
偶然街でポールとそっくりな人に出会います。
女の人と会っていた・・・・ビックリですね。
そして、気になりますね。
思いたった彼女は、見かけた場所に行き、
ポールとそっくりの同じく精神科医のルイと出会うのです。
話を聞くと双子だそうです。
でもルイは、ポールと違って
傲慢で、威圧的な態度。診察も荒い・・・・(笑)
この設定は双子ではなくても
どこかでみたこともあるような部分で
とりたてて驚くこともないのですが(タイプの違う男性で揺れる女性の図式)
やっぱり、ありふれたことをしても
映像が美しいのですよ。構図的にも。
目の保養になってしまいます。
診療所に向かう螺旋階段も、おしゃれ・・・。
ルイと裸でソファーに座る姿
チラシでも見かけますが、素敵でしょう?
ルイ、変態チックな行為が多いのですが、許せちゃう((笑))
とまで、言いたくなるような世界観ですわ。
ここから
かなり面白い話となっていきます。
ポールとルイの過去にまつわる話で
一人の女性が登場してくるのですね。
サンドラです。
誰?ですよね~~~(笑)
ここからの展開も
ぞくぞくしましたね。
サンドラにまつわる話は自分の目で確認して・・・。
そしていろいろあり・・・
ラストに突入。
そうそう、クロエ
妊娠しちゃいます。
どっちの子でしょう~~
あ・・・ここからはさらに怒涛の展開になりますので
やっぱり劇場へどうぞ・・・と。
そして、エロの話で語り合いましょう^^
以下、
ラストにふれての感想なので未見のひとはごめんなさい。
もしかしたら
クロエも双子なのではということは終盤あたりから
予感はしていました。
双子に関して異様に反応するから。
ただクロエの子宮にあったのが
もう一人の赤ちゃんだったということ。そこはわからなかったので衝撃的でした。
寄生性双生児ってはじめて聞きました。
強い方が弱い方を取り込んでしまったということなんですよね。
そこからの影響で
クロエ自身、精神に異常を感じ
いろんな妄想が広がっていく。
たぶん、ポールは存在したけれど、ルイは存在しない
(いや、どちらでもいいのだけれど)、男性の方は双子ではなかったと推測します。
もちろん、学生時代に付き合っていたサンドラの話も想像上。
SEX自体は彼女の願望が溢れだしての、妄想部分が多々あり。
ああしたい、こうしたいと・・・。
結局、夢オチに近い部分ではありますが、
やっぱり見せ方が上手なので
簡単に片づけられない魅力はものすごくありました。
普通なら現実
非現実ってわかりやすかったりするのですが
この映画
現実と非現実の境目が分かりづらいのが特徴的。
たぶんあえてそう作ってあって、解釈を観た人に委ねるようなそんな感じがしました。
だからいろんな解釈があるはず。
スイミングプールもみたいな?かな。
面白かったな
鏡の使い方も素敵。
もう一回見直したいです
ジャクリーン・ビセットもいましたよ☆

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