13カ月と13週と13日と満月の夜
<13カ月と13週と13日と満月の夜>
作 アレックス・シアラー
訳 金原瑞人
主人公カーリーは赤毛でそばかすだらけの女の子。
そして、おばあちゃんとおしゃべりできる女のきょうだいを
欲しいと願っている女の子。
そんな彼女の学校にメレディスという女の子が転校生として
やってきます。背が高くてすらっとした女の子なんだけれど、
どこか皆と違っているんです。
おしゃべりもあまりせず、孤独な感じ。
カーリーはそんな彼女に興味を持ち始めるのですが・・。
これはいわゆる入れ替わりものです。
東野圭吾さんの「秘密」に似たような設定なんですよね。
ただし、入れ替わったものが親子ではなくってね、
さあ・・・なんでしょね・・・笑
お話は、途中までは先が想像できるものだと思います。
でもね、あ・・・そういう方向に進んでいくのね・・・と思っていたのですが、意外や意外。カーリーが企てるある計画を境に
別の方向に話が進んでいくのです。これには驚きました。
そうか・・・そういうことだったのか・・・と思わず、
ひざをたたきたくなりました。
この物語には、さらにおばあちゃん、魔女という重要な人物が出てきます
おばあちゃんは、メレディスの親代わりになって
面倒みてきた人なんです。すごく年寄りなんですよ。
魔女は・・・ちょっと秘密ね・・・笑
この物語を読むと、今ある自分に与えられた時間というものを
大切にしたくなります。親の愛情を受けられることのありがたさ
とか、信じてもらえることのうれしさ、子供であることの
幸せさなどなど、結構、深く考えさせられる部分が
あるんですよ。あと、見かけだけでは、その人の本来の姿は
わからないともいえるかな。
どんな人でも・・・考えていること、思っていることはわからないっていうことですよ。相手の立場になってみて
はじめてわかることがあるっていうこと・・・。
メッセージ性もあるし、展開はスリリングですし、話運びがうまいので
飽きることがありません。終始カーリーはどうなっていくのか
不安で不安でたまりませんでしたよ。
でも最後は皆が納得いく終り方なので、気分はいいですね。
ただし・・・人によっては気分が滅入る部分もあるはずです。
不快に感じるところがあるっていうことかな。
これは本の巻末にも書かれていますが、老人に対する差別的表現ととらえかねない部分があります・・・ていうことからも
明らかですが、かなり辛辣なんですよね。
ちょっとね、いたたまれない表現に心を痛めてしまった
のも事実です。なにもそこまで。。。とも思えるのよね。
やっぱり、気にするなっていうのが無理というものですよ。
魔女がそう言ったんだ。。。そう言ったんだと強く思うように
して読むことにしました。ここが好みが分かれるかなとも
思います。身近で老人を世話している人にとってはキツイのではないでしょうかね。
表紙は影絵のようでなかなか素敵。物語の雰囲気がよく出ています。
訳者の金原瑞人さんと金原ひとみさん(芥川賞の彼女)は、
親子ですね。
ちなみにこの間読んだ「バーティミアス」も彼が訳していました
親子で読める本だと思います。
読まれた方は感想お聞かせくださいね。
作 アレックス・シアラー
訳 金原瑞人
主人公カーリーは赤毛でそばかすだらけの女の子。
そして、おばあちゃんとおしゃべりできる女のきょうだいを
欲しいと願っている女の子。
そんな彼女の学校にメレディスという女の子が転校生として
やってきます。背が高くてすらっとした女の子なんだけれど、
どこか皆と違っているんです。
おしゃべりもあまりせず、孤独な感じ。
カーリーはそんな彼女に興味を持ち始めるのですが・・。
これはいわゆる入れ替わりものです。
東野圭吾さんの「秘密」に似たような設定なんですよね。
ただし、入れ替わったものが親子ではなくってね、
さあ・・・なんでしょね・・・笑
お話は、途中までは先が想像できるものだと思います。
でもね、あ・・・そういう方向に進んでいくのね・・・と思っていたのですが、意外や意外。カーリーが企てるある計画を境に
別の方向に話が進んでいくのです。これには驚きました。
そうか・・・そういうことだったのか・・・と思わず、
ひざをたたきたくなりました。
この物語には、さらにおばあちゃん、魔女という重要な人物が出てきます
おばあちゃんは、メレディスの親代わりになって
面倒みてきた人なんです。すごく年寄りなんですよ。
魔女は・・・ちょっと秘密ね・・・笑
この物語を読むと、今ある自分に与えられた時間というものを
大切にしたくなります。親の愛情を受けられることのありがたさ
とか、信じてもらえることのうれしさ、子供であることの
幸せさなどなど、結構、深く考えさせられる部分が
あるんですよ。あと、見かけだけでは、その人の本来の姿は
わからないともいえるかな。
どんな人でも・・・考えていること、思っていることはわからないっていうことですよ。相手の立場になってみて
はじめてわかることがあるっていうこと・・・。
メッセージ性もあるし、展開はスリリングですし、話運びがうまいので
飽きることがありません。終始カーリーはどうなっていくのか
不安で不安でたまりませんでしたよ。
でも最後は皆が納得いく終り方なので、気分はいいですね。
ただし・・・人によっては気分が滅入る部分もあるはずです。
不快に感じるところがあるっていうことかな。
これは本の巻末にも書かれていますが、老人に対する差別的表現ととらえかねない部分があります・・・ていうことからも
明らかですが、かなり辛辣なんですよね。
ちょっとね、いたたまれない表現に心を痛めてしまった
のも事実です。なにもそこまで。。。とも思えるのよね。
やっぱり、気にするなっていうのが無理というものですよ。
魔女がそう言ったんだ。。。そう言ったんだと強く思うように
して読むことにしました。ここが好みが分かれるかなとも
思います。身近で老人を世話している人にとってはキツイのではないでしょうかね。
表紙は影絵のようでなかなか素敵。物語の雰囲気がよく出ています。
訳者の金原瑞人さんと金原ひとみさん(芥川賞の彼女)は、
親子ですね。
ちなみにこの間読んだ「バーティミアス」も彼が訳していました
親子で読める本だと思います。
読まれた方は感想お聞かせくださいね。
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