この世の全部を敵に回して

この世の全部を敵に回して     著  白石一文



白石一文が問う、00年代「人間失格」の書・・・
という触れ込みです。





感想   白石氏の新作。
今回はまた、一風変わった手法です。
この本はある男の手記となっております。
物語としての流れはないように感じます。
ただ、最初から最後までこの男が人生哲学を語るのです。
男・・・K***氏は著者(白石氏)と長い間、交流を深めていた方。
しかし、あるとき、著者のもとに彼の訃報が舞い込みます。
53歳。あまりにも早いその死に衝撃を覚えた著者。
そして月日が経ち、3回忌に・・・
K***氏の夫人から手紙が届くのです。
彼が書き留めていた手記を読んだ著者が是非にという思いで、出版社に持ち込んだのが
この文章・・・。


という前置きがあるのですが、
実際、手記の本人、K***氏の書くものは著者そのものの考えであり、
過去作品をもっていえば、同一人物に違いないのがすぐにわかります。
回りくどい方法ですが・・・・ずばり、著者の思いそのもの・・・・・です。


さて・・・常々、その作品で、生きる意味、存在する意味を、問うてきた
著者が、同じくここでも、様々な実例をあげながら
ご自分の主義、主張を述べています。

賛同出来る点あり、異論を述べたくなる点あり、
色々あろうかと思います。
たぶん、ほとんどの方がそうでしょう。
かなり、強烈なご意見もあり、
そこまで言い切っていいのかと、恐ろしくも感じます。


どちらにしても、このようなストレートな文章を読んだことは
なかったので、自分の中では
良い刺激になったと思っております。
実際、自分の中で、どうとらえたのかは
後々考えていくことにしたいと思っています。


「これから死んでいくあなたにとって何より恐ろしいのは
あなたという意識が失われることである」


賛否両論でしょうね。
受け付けない人はまったくダメでしょう。



私はでも、相性がいいです。
本が出るたびに、読み続けます。


かずふみしらいし


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