14歳
14歳 (2006 日本)
監督: 廣末哲万
プロデューサー: 天野真弓
脚本: 高橋泉
撮影: 橋本清明
美術: 松塚隆史
音楽: 碇英記
照明: 清水健一
録音: 林大輔
出演: 並木愛枝 深津稜(26歳)
廣末哲万 杉野浩一(26歳)
染谷将大 雨宮大樹(14歳)
小根山悠里香 一原知恵(14歳)
笠井薫明 芝川道菜(14歳)
夏生さち 林路子(14歳)
椿直 村田茂夫(14歳)
相田美咲 島村美枝(14歳)
河原実咲 深津稜(14歳)
榎本宇伸 杉野浩一(14歳)
石川真希 上村久代(50歳)
松村真吾 谷屋真吾(23歳)
藤井かほり 雨宮純子(38歳)
牛腸和裕美 芝川多恵子(50歳)
渡辺真起子 一原京子(39歳)
香川照之 小林真(46歳)
「ある朝スウプは」でPFFアワード2004グランプリを受賞した
廣末哲万、高橋泉のユニット、“群青いろ”が
PFFスカラシップ作品として撮り上げた劇場映画デビュー作。
14歳の子どもたちの現状と彼らにかかわる現在26歳の男女の
姿を対比しながら、物語は展開する。
中学校の教師をする、26歳の深津稜。
彼女は、14歳の時、教師に学校の飼育小屋の放火を疑われ、
その結果、詰問した教師に対して、衝撃的な行為を起こしてしまう・・。
それ以来精神科に通い心の不安をぬぐうようにして来た彼女。
そして自分と同じような思いをしないがためにも、教師という道を選択したのだ。
その現場を当時見ていたのが、杉野浩一。
彼は当時、ピアノ好きの少年だった。
しかし、教師の一言、そろそろ進学を真面目に考えていかなければ・・・
という一言で自分の中で、迷い&不安が生じ、音楽の道を断念。
26歳の今、普通のサラリーマン生活、電気会社の測量士となっていた。そんな彼は
上司に頼まれアルバイトのピアノ教師として14歳の少年を教え始める。
その少年雨宮大樹は、深津の学校の生徒でもあり、12年振りに、深津と杉野は再会する。
やがて2人は、14歳の彼らに接することで
昔の自分たちを思い出すこととなる・・。
感想 前作『ある朝スウプは』はお友だちにお勧めされ鑑賞した作品でした。
その臨場感あるれる映像と、衝撃的な内容にずい分と、心に残った作品の一つでもありました。
今回は舞台を学校という場所の移し、
同じく、ドキメンタリータッチの衝撃的な物語が描かれておりました。
なんというか・・・心痛む映画でした。
14歳という、思春期特有の、説明しにくい心の葛藤が
画面いっぱいに広がっていて、見ているこちらまできりきりと心が痛んでくる
そんな印象でした。
今14歳を生きている子どもたちと、
すでに14歳という時を過去としてしまっている大人=26歳の男女。
この対比が、興味深かったです。
単なる大人目線で、今の子は~~~~という客観的な感想を持つのではなく、
この26歳の男女の思いに対しても、共鳴受ける何かを感じました。
自分も、14歳のそのとき、
確かに、何かに傷つき、
思い悩んでいたはず・・
でも月日が過ぎてしまうと、どうしてもそれは、痛みとして薄れていってしまう・・
もしかりに、14歳の時は、とっても楽しく、馬鹿ばっかりやってきたよな~~
コレが青春よ★と明るく答えられるのならば、
きっと、この映画には、深い思いも感じることは無く
ただただ、悲惨だよね・・という単純感想しかもてないのかもしれません。
でも、きっとね、誰でも、何か一つでも、思い悩むことがあったんじゃないのかな。
大人にはわからない何か
そんな人は
きっと、映画を通じて様々な思いを感じるはず。
映画の子どもたちは自分の子どもの年齢に近く、そういう目線で子どもたちを見ている自分がいるのと
同時に
やっぱり、自分の過去と向き合いながらの鑑賞となりました。
↑でいうならば、けっして、明るく楽しい、生活ばかり送っていたのではなく、
私は私の中で、その当時、思い悩むことがいっぱいだったし、
何よりもその当時、今思えばちっぽけな悩みであったとしても
世界の終りのようなそんな気分に陥ったこともあるので
すごく、心に響いてきた部分、ありましたね。
まあ・・暗いんですけど・・・。
映画の中で26歳の杉野君が、
ピアノを教えている生徒に向かって、「君のピアノがどうだろうが、ボクには何も
関係ない」と一言。ああ~~なんて残酷な言葉なんだろう。
彼だって、、中学生、14歳時に教師に言われた衝撃的な言葉に
傷ついたというのに、それを理解していながら同じ行為をしてしまう・・
でもそれはきっと確信犯であったのだろうと思うのです。
わかっていながらも、言ってしまった一言は、自分が思うように生きることができなかった
ゆえのはけ口として出てしまったのかも。
そんなにやったて、無理なんだ・現実は、大人になるっていうことは
より一層生き難くなっていくことなんだというのを
自分の今の生活を思い出し、思わず、口に出てしまった一言なのかもしれません。
だからこそ。。悲しい・・。
クリーニング屋で突然彼が
「ら~~~~~~」と、声高に発声しだした時、
周りの人にとって、それはきっと奇異に映ったことだと
思います。
でも、鬱積していた気持はどこかで吐き出さないと気が狂うよね・・・
そう思ってみるとその行為は、同情と悲しさで、いっぱいになるのです。
彼にとっては14歳の痛みは
いまもなお、心に大きな重みとなって残っていたんだなって。
また、香川さんが演じる教師。
信念をもって教育をしているように思われるけれど、彼は彼で
自分の行動を、いいのだろうか、どうなんだろうと、思い悩んでいる様が
あったわけですよね。
校則違反をした生徒のまえで
自分の頬を打ちつける様は、(え~~~本当に痛いよね。何度も自分で自分の頬を
平手打ちだよ)本当に痛々しかったです。
教師だって迷っている・・・
皆迷っている・・・
最近、コレと同時期に、洋画ではパラノイド・パークを
本では重松さんのものを一冊読みました。
どれも10代の世界が描かれます。
やっぱり、複雑な心境になりますね。
でも、大人になったからこそ、この時期を時折覘いていたいな
って思うのですよね。
またUPします♪

監督: 廣末哲万
プロデューサー: 天野真弓
脚本: 高橋泉
撮影: 橋本清明
美術: 松塚隆史
音楽: 碇英記
照明: 清水健一
録音: 林大輔
出演: 並木愛枝 深津稜(26歳)
廣末哲万 杉野浩一(26歳)
染谷将大 雨宮大樹(14歳)
小根山悠里香 一原知恵(14歳)
笠井薫明 芝川道菜(14歳)
夏生さち 林路子(14歳)
椿直 村田茂夫(14歳)
相田美咲 島村美枝(14歳)
河原実咲 深津稜(14歳)
榎本宇伸 杉野浩一(14歳)
石川真希 上村久代(50歳)
松村真吾 谷屋真吾(23歳)
藤井かほり 雨宮純子(38歳)
牛腸和裕美 芝川多恵子(50歳)
渡辺真起子 一原京子(39歳)
香川照之 小林真(46歳)
「ある朝スウプは」でPFFアワード2004グランプリを受賞した
廣末哲万、高橋泉のユニット、“群青いろ”が
PFFスカラシップ作品として撮り上げた劇場映画デビュー作。
14歳の子どもたちの現状と彼らにかかわる現在26歳の男女の
姿を対比しながら、物語は展開する。
中学校の教師をする、26歳の深津稜。
彼女は、14歳の時、教師に学校の飼育小屋の放火を疑われ、
その結果、詰問した教師に対して、衝撃的な行為を起こしてしまう・・。
それ以来精神科に通い心の不安をぬぐうようにして来た彼女。
そして自分と同じような思いをしないがためにも、教師という道を選択したのだ。
その現場を当時見ていたのが、杉野浩一。
彼は当時、ピアノ好きの少年だった。
しかし、教師の一言、そろそろ進学を真面目に考えていかなければ・・・
という一言で自分の中で、迷い&不安が生じ、音楽の道を断念。
26歳の今、普通のサラリーマン生活、電気会社の測量士となっていた。そんな彼は
上司に頼まれアルバイトのピアノ教師として14歳の少年を教え始める。
その少年雨宮大樹は、深津の学校の生徒でもあり、12年振りに、深津と杉野は再会する。
やがて2人は、14歳の彼らに接することで
昔の自分たちを思い出すこととなる・・。
感想 前作『ある朝スウプは』はお友だちにお勧めされ鑑賞した作品でした。
その臨場感あるれる映像と、衝撃的な内容にずい分と、心に残った作品の一つでもありました。
今回は舞台を学校という場所の移し、
同じく、ドキメンタリータッチの衝撃的な物語が描かれておりました。
なんというか・・・心痛む映画でした。
14歳という、思春期特有の、説明しにくい心の葛藤が
画面いっぱいに広がっていて、見ているこちらまできりきりと心が痛んでくる
そんな印象でした。
今14歳を生きている子どもたちと、
すでに14歳という時を過去としてしまっている大人=26歳の男女。
この対比が、興味深かったです。
単なる大人目線で、今の子は~~~~という客観的な感想を持つのではなく、
この26歳の男女の思いに対しても、共鳴受ける何かを感じました。
自分も、14歳のそのとき、
確かに、何かに傷つき、
思い悩んでいたはず・・
でも月日が過ぎてしまうと、どうしてもそれは、痛みとして薄れていってしまう・・
もしかりに、14歳の時は、とっても楽しく、馬鹿ばっかりやってきたよな~~
コレが青春よ★と明るく答えられるのならば、
きっと、この映画には、深い思いも感じることは無く
ただただ、悲惨だよね・・という単純感想しかもてないのかもしれません。
でも、きっとね、誰でも、何か一つでも、思い悩むことがあったんじゃないのかな。
大人にはわからない何か
そんな人は
きっと、映画を通じて様々な思いを感じるはず。
映画の子どもたちは自分の子どもの年齢に近く、そういう目線で子どもたちを見ている自分がいるのと
同時に
やっぱり、自分の過去と向き合いながらの鑑賞となりました。
↑でいうならば、けっして、明るく楽しい、生活ばかり送っていたのではなく、
私は私の中で、その当時、思い悩むことがいっぱいだったし、
何よりもその当時、今思えばちっぽけな悩みであったとしても
世界の終りのようなそんな気分に陥ったこともあるので
すごく、心に響いてきた部分、ありましたね。
まあ・・暗いんですけど・・・。
映画の中で26歳の杉野君が、
ピアノを教えている生徒に向かって、「君のピアノがどうだろうが、ボクには何も
関係ない」と一言。ああ~~なんて残酷な言葉なんだろう。
彼だって、、中学生、14歳時に教師に言われた衝撃的な言葉に
傷ついたというのに、それを理解していながら同じ行為をしてしまう・・
でもそれはきっと確信犯であったのだろうと思うのです。
わかっていながらも、言ってしまった一言は、自分が思うように生きることができなかった
ゆえのはけ口として出てしまったのかも。
そんなにやったて、無理なんだ・現実は、大人になるっていうことは
より一層生き難くなっていくことなんだというのを
自分の今の生活を思い出し、思わず、口に出てしまった一言なのかもしれません。
だからこそ。。悲しい・・。
クリーニング屋で突然彼が
「ら~~~~~~」と、声高に発声しだした時、
周りの人にとって、それはきっと奇異に映ったことだと
思います。
でも、鬱積していた気持はどこかで吐き出さないと気が狂うよね・・・
そう思ってみるとその行為は、同情と悲しさで、いっぱいになるのです。
彼にとっては14歳の痛みは
いまもなお、心に大きな重みとなって残っていたんだなって。
また、香川さんが演じる教師。
信念をもって教育をしているように思われるけれど、彼は彼で
自分の行動を、いいのだろうか、どうなんだろうと、思い悩んでいる様が
あったわけですよね。
校則違反をした生徒のまえで
自分の頬を打ちつける様は、(え~~~本当に痛いよね。何度も自分で自分の頬を
平手打ちだよ)本当に痛々しかったです。
教師だって迷っている・・・
皆迷っている・・・
最近、コレと同時期に、洋画ではパラノイド・パークを
本では重松さんのものを一冊読みました。
どれも10代の世界が描かれます。
やっぱり、複雑な心境になりますね。
でも、大人になったからこそ、この時期を時折覘いていたいな
って思うのですよね。
またUPします♪

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