ディスカスの飼い方 著 大崎 善生
ディスカスの飼い方 著 大崎 善生
ディスカスを理解することは
宇宙を理解することと同じ。
会社を辞め、熱帯魚のディスカスの飼育に没頭す涼一。
だが、恋人の由真は、そんな彼に別れを切り出す。
感想 大崎さんの新作です。恋愛小説ということですが
本書のほとんどがディスカス熱帯魚の繁殖方法についての述べられいますので、
恋愛にありがちなドラマチックな部分を期待していると
え~~って思うことはあるんじゃあないのかな。
実は私もこれほど、
ディスカスばかりにページが割かれているとは、思いもしませんでした・・・笑
しかし、恋愛はちゃんと絡んではおりますよ。
リアルタイムでなく
追憶の記憶でしかありませんが。
ディスカスを知ることは宇宙を知ることと同じという主人公。
う~~ん、そういわれても、ディスカスを飼った事がないので
最初はピンとくるものがありませんでした。
でも、読んでいくとなるほど・・・・と納得できる部分もあるのです。
ただ、だからといって同じような世界に飛び込み、確かめてみようという気にはまったく思えず。
そう考える人がいても、それはそれでいいのではないかと・・。
そういう突き放したような納得の仕方でした。
これはディスカスだから、どこか神秘的な部分も感じられますが
かなり特異な世界に没頭していたのであれば、もしかしたら引いてしまったかもしれません。
そういえば、主人公はディスカスの前に
オムレツづくりに没頭していたんですよね。
なにか一つにこだわりだすと、
とことん突き詰めてしまわないといられない性分なんでしょうね。
他人事ごとならば、素晴らしい趣味ですね・・・と思わなくもありませんが
これが、自分の彼だったとしたら、ちょっと大変と思ってしまったことでしょう。
だから彼の恋人に、心底、同情してしまいました。
6年前の恋人として登場するのが由真です。
彼女の気持ちが手にとるようにわかってしまうわ。
女性なら当然の心理ですもの。
私と魚どっちが・・・と問い詰めるのって、無理ないし。ブリーダーとして会社もやめ
生きていくといわれたら困惑してしまうし・・。
男はそもそもロマンチストだと思うけれど、
時々は現実をみてくれないと、女性としては寂しい限りです。
彼のせいで彼女に不幸が襲ったのだということはけっして無いのだから
いつまでもいつまでも、引きずっている彼に
苛立ちさえ感じました。
都合よく、彼女を美化しているんじゃあないかと。
彼女はあの時点で決断したわけです。
そしてそうさせたのは、彼の優柔不断さに他ならないのではないのかな・・・と。
どういう結果が待ち受けているのかは想像できたのに
彼は承知でディスカスの世界を選択したのです。
ただ、後悔しても始まらないってわかっていても
後悔してしまうのが人間かもしれませんね。
熱帯魚繁栄に、ポポンS、パンスト、ホルマリン、膣炎の薬と、
意外な物が必要だと知り、ちょっとお勉強になりました。
また、ハイコ・ブレハのくだりがとても面白く、
最後まで興味深く読めたのは良かったです。
時折出てきた少年は、
過去をつなぐ人物ということでしょうか。
特定のものにのめり込んでいる人にとっては
その世界は自分にとってかけがいのないものと言い切ることができるでしょう。
でも、何の興味もない場合、それを理解しろというのは
やはり無理なこと。
相手が好きだから、私も歩み寄ろうと思っていても
同じ割合で熱意を示すのはなかなかね。
好きの程度にも幅がありますし・・
ディスカスにすこしでも興味あるのならば
嵌るかもしれない世界ではあります。
でも私のようにそれに興味はなくても、
その深い飼育方法に時折感嘆が漏れてしまう
そんな内容ではありました。

ディスカスを理解することは
宇宙を理解することと同じ。
会社を辞め、熱帯魚のディスカスの飼育に没頭す涼一。
だが、恋人の由真は、そんな彼に別れを切り出す。
感想 大崎さんの新作です。恋愛小説ということですが
本書のほとんどがディスカス熱帯魚の繁殖方法についての述べられいますので、
恋愛にありがちなドラマチックな部分を期待していると
え~~って思うことはあるんじゃあないのかな。
実は私もこれほど、
ディスカスばかりにページが割かれているとは、思いもしませんでした・・・笑
しかし、恋愛はちゃんと絡んではおりますよ。
リアルタイムでなく
追憶の記憶でしかありませんが。
ディスカスを知ることは宇宙を知ることと同じという主人公。
う~~ん、そういわれても、ディスカスを飼った事がないので
最初はピンとくるものがありませんでした。
でも、読んでいくとなるほど・・・・と納得できる部分もあるのです。
ただ、だからといって同じような世界に飛び込み、確かめてみようという気にはまったく思えず。
そう考える人がいても、それはそれでいいのではないかと・・。
そういう突き放したような納得の仕方でした。
これはディスカスだから、どこか神秘的な部分も感じられますが
かなり特異な世界に没頭していたのであれば、もしかしたら引いてしまったかもしれません。
そういえば、主人公はディスカスの前に
オムレツづくりに没頭していたんですよね。
なにか一つにこだわりだすと、
とことん突き詰めてしまわないといられない性分なんでしょうね。
他人事ごとならば、素晴らしい趣味ですね・・・と思わなくもありませんが
これが、自分の彼だったとしたら、ちょっと大変と思ってしまったことでしょう。
だから彼の恋人に、心底、同情してしまいました。
6年前の恋人として登場するのが由真です。
彼女の気持ちが手にとるようにわかってしまうわ。
女性なら当然の心理ですもの。
私と魚どっちが・・・と問い詰めるのって、無理ないし。ブリーダーとして会社もやめ
生きていくといわれたら困惑してしまうし・・。
男はそもそもロマンチストだと思うけれど、
時々は現実をみてくれないと、女性としては寂しい限りです。
彼のせいで彼女に不幸が襲ったのだということはけっして無いのだから
いつまでもいつまでも、引きずっている彼に
苛立ちさえ感じました。
都合よく、彼女を美化しているんじゃあないかと。
彼女はあの時点で決断したわけです。
そしてそうさせたのは、彼の優柔不断さに他ならないのではないのかな・・・と。
どういう結果が待ち受けているのかは想像できたのに
彼は承知でディスカスの世界を選択したのです。
ただ、後悔しても始まらないってわかっていても
後悔してしまうのが人間かもしれませんね。
熱帯魚繁栄に、ポポンS、パンスト、ホルマリン、膣炎の薬と、
意外な物が必要だと知り、ちょっとお勉強になりました。
また、ハイコ・ブレハのくだりがとても面白く、
最後まで興味深く読めたのは良かったです。
時折出てきた少年は、
過去をつなぐ人物ということでしょうか。
特定のものにのめり込んでいる人にとっては
その世界は自分にとってかけがいのないものと言い切ることができるでしょう。
でも、何の興味もない場合、それを理解しろというのは
やはり無理なこと。
相手が好きだから、私も歩み寄ろうと思っていても
同じ割合で熱意を示すのはなかなかね。
好きの程度にも幅がありますし・・
ディスカスにすこしでも興味あるのならば
嵌るかもしれない世界ではあります。
でも私のようにそれに興味はなくても、
その深い飼育方法に時折感嘆が漏れてしまう
そんな内容ではありました。

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