スラムドッグ$ミリオネア
スラムドッグ$ミリオネア(2008 イギリス・アメリカ)
SLUMDOG MILLIONAIRE
監督: ダニー・ボイル
共同監督: ラヴリーン・タンダン
製作: クリスチャン・コルソン
製作総指揮: ポール・スミス
テッサ・ロス
原作: ヴィカス・スワラップ
『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)
脚本: サイモン・ボーフォイ
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン: マーク・ディグビー
衣装デザイン: スティラット・アン・ラーラーブ
編集: クリス・ディケンズ
音楽: A・R・ラーマン
出演: デヴ・パテル ジャマール・マリク
マドゥル・ミッタル サリーム・マリク
フリーダ・ピント ラティカ
アニル・カプール プレーム・クマール
イルファン・カーン 警部
アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカー
ル ジャマール(幼少期)
アズルディン・モハメド・イスマイル サリーム(幼少期)
ルビーナ・アリ ラティカ(幼少期)
“クイズ$ミリオネア”に出場したムンバイ出身の青年ジャマール。
難問をクリアし、ついに残り1問まで。
しかし、1日目の収録が終わったときに、彼は
イカサマの容疑で警察に逮捕されてしまう。
尋問と拷問を繰り返す警察に、ジャマールは答えは知っていたと語る。
その答えは、自分の過去の生き方から学んだのだと・・。
感想 アカデミー賞最多8部門受賞のこの作品。行ってきました~~★
ダニーボイル監督作品といえば、
ユアンと組んだ初期の三作「シャロウ・グレイブ」「トレスポ」「普通じゃない」が
思い起されるな~~・あの頃、結構(面白く)嵌って観ていたっけ。
最近はご無沙汰気味でしたけれど。あ・・・久々に観た「28日後」は面白かったかな・・。
というわけで、この作品。
上記の「トレインスポッティング」を思い出させるような、エネルギッシュで、パワーあふれる
映画でした。スピード感漂うカメラワークと、音楽のコラボが心地よくって、
あ~~ダニーボイルだよ!!としみじみ感じさせられ
ほくそ笑むような感じで鑑賞しておりました。
貧しく無学な青年がどうやって、クイズに勝ち進んでいったのか・・・
過去と現在を巧みに入れ込ませて
観るものの好奇心くすぐるような展開に仕上げておりました。
貧困生活をそのものを描いているので、下手するとドカ~~ンと暗くなりがちなのに
そんな部分は微塵も感じさせなくって。
逆に、クスリと笑いがこみ上げてくるような展開も
少なからずありました。本当は笑い事じゃあないんだけれどね・・。
めそめそしていたってしょうがないじゃない、
生きるしかないだから、前に進むしかないんだから・・・・という
メッセ-ジーが伝えられているようで観ているこちらは元気になってくる感じ。
そんなところが、今の混沌とした時代のニーズにあって、受賞と繋がっていたのかな・・・と
思ってしまいました。
そういう展開ですから、わりと、どんな人にも、お薦めできる作品になっているんじゃないのかな。
なにしろ、ハッピーエンドですし、
気持ちよく映画館を出ることができますしね。
また、主人公が、あんなに苦労して生きてきたのに、
性格が捻じ曲がっていなく、卑屈にもならなく、純粋、正直な性格にも
好感度大。
「どうせ俺はスラム出だよ・・・」なんてウジウジしていたら、いっぺんでイヤになっちゃったかも。
初恋の女性を何年も思い続けていたなんていうベタな流れが
もうたまらなく良かったです。
クイズに出たのも彼女のためということで。
なんて欲がない人なの。いや~~お金はあった方がいいから、
勝ち進んでいく中では、ワクワクもしていたんだろうけれど。(わりと控えめな喜び方でしたけどね)
最後の答えの時、彼女との再会(電話口で再会したのよね)をはたして。
そのとき、彼はきっと確信したんでしょうね。
勝負にも勝てるって!!
彼女と再会できたのも運命、
だったら、このクイズでの勝敗も運命に身を任せたらいけるって!!
主役の彼は目が中央に集結していて
ちょっと個性的な顔立ち・・・・笑
クイズに答えるシーン、取調べシーンと座る姿が多くて全身像がなかなかみえなかったけれど、
最後のダンスシーンで、じっくりその姿を拝見してみれば
結構背丈があるのね・・・スラーとしているわ。
ダンスもなかなか。
彼の台詞で
ラティカを誘う言葉で「愛があるから一緒にいこう・・」ってありましたけれど、
ああいう好青年にじ~~と見つめられて言われちゃうと
ちょっとたまらなく感じちゃうよね・・・笑
彼の「ラティカ」っていう言葉の響きが可愛いかった☆
反対にお兄ちゃん。
まさかああいう運命になるなんて。
同じ兄弟なのに、性格の違いっていうのもあったのかな。
どんどん、道をはずれていって、そういう生き方しか選択できないところまで
追い込まれていってしまって。残念としかいいようがなかったです。
ジャマールが眼をつぶされそうになったときに
助けてあげたのは彼だったし。
(それにしても、あの目潰しは恐かった・・・・・)
ママンの殺しだって結果的にはジャマールのためを思ってだったし。
けっして、悪い人じゃあなかったのに、どうしてなんだろうね・・・。
正直、ああいう最後ではなかった方が良かったと思うくらい。
どうせなら、すべてハッピーにいって欲しかったから。
予告でだいぶ、ストーリーが語られていたわけですけれど、
それでも、まだまだ観るべきところはあって、
期待通りに作品となっていたと思います。
トイレネタでは、劇場いっせいに、ああ~~~~って声が・・・笑
ああいうトイレ、経験したことありますけれど、落ちたらと思うとすっごく恐いんですよね・・・笑
この作品
賞を得たことで観客数が増えたってことはあったんじゃあないのかな。
テレビのコマーシャルもその影響で多かったですよね。
そもそも、俳優さんは無名だし
監督さんも、映画好きではないとあまり知られていなかったと思うの。
アカデミーでクローズUPされなければ、地味な扱いはされていたかもと想像できます。
そういう意味では、作品に見合った評価をしてもらって、それがいい効果になって
良かったなと思います。こういう映画はどんどん観て欲しいと思いますから。
インドの過去の歴史とか(宗教がらみのこと)、先進国の観光客の位置づけとか、
よくよく観ていると、皮肉って描かれたりして、勉強できる部分も沢山ありましたよね。
堅苦しくない社会派作品でもあるし、意外と、見所は多いかも。
そういえば、ベンジャミンを観た時、私はすごく、ベンジャミン推していました・・・笑
でも、↑の作品を観た今、この受賞は納得できるかな。
これ・・・好きですよ。素敵な映画でしたわ。
それでも
自分の今の心にフィットしているのは、ベンジャミンなのですよ・・・・・・・・・・。

SLUMDOG MILLIONAIRE
監督: ダニー・ボイル
共同監督: ラヴリーン・タンダン
製作: クリスチャン・コルソン
製作総指揮: ポール・スミス
テッサ・ロス
原作: ヴィカス・スワラップ
『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)
脚本: サイモン・ボーフォイ
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン: マーク・ディグビー
衣装デザイン: スティラット・アン・ラーラーブ
編集: クリス・ディケンズ
音楽: A・R・ラーマン
出演: デヴ・パテル ジャマール・マリク
マドゥル・ミッタル サリーム・マリク
フリーダ・ピント ラティカ
アニル・カプール プレーム・クマール
イルファン・カーン 警部
アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカー
ル ジャマール(幼少期)
アズルディン・モハメド・イスマイル サリーム(幼少期)
ルビーナ・アリ ラティカ(幼少期)
“クイズ$ミリオネア”に出場したムンバイ出身の青年ジャマール。
難問をクリアし、ついに残り1問まで。
しかし、1日目の収録が終わったときに、彼は
イカサマの容疑で警察に逮捕されてしまう。
尋問と拷問を繰り返す警察に、ジャマールは答えは知っていたと語る。
その答えは、自分の過去の生き方から学んだのだと・・。
感想 アカデミー賞最多8部門受賞のこの作品。行ってきました~~★
ダニーボイル監督作品といえば、
ユアンと組んだ初期の三作「シャロウ・グレイブ」「トレスポ」「普通じゃない」が
思い起されるな~~・あの頃、結構(面白く)嵌って観ていたっけ。
最近はご無沙汰気味でしたけれど。あ・・・久々に観た「28日後」は面白かったかな・・。
というわけで、この作品。
上記の「トレインスポッティング」を思い出させるような、エネルギッシュで、パワーあふれる
映画でした。スピード感漂うカメラワークと、音楽のコラボが心地よくって、
あ~~ダニーボイルだよ!!としみじみ感じさせられ
ほくそ笑むような感じで鑑賞しておりました。
貧しく無学な青年がどうやって、クイズに勝ち進んでいったのか・・・
過去と現在を巧みに入れ込ませて
観るものの好奇心くすぐるような展開に仕上げておりました。
貧困生活をそのものを描いているので、下手するとドカ~~ンと暗くなりがちなのに
そんな部分は微塵も感じさせなくって。
逆に、クスリと笑いがこみ上げてくるような展開も
少なからずありました。本当は笑い事じゃあないんだけれどね・・。
めそめそしていたってしょうがないじゃない、
生きるしかないだから、前に進むしかないんだから・・・・という
メッセ-ジーが伝えられているようで観ているこちらは元気になってくる感じ。
そんなところが、今の混沌とした時代のニーズにあって、受賞と繋がっていたのかな・・・と
思ってしまいました。
そういう展開ですから、わりと、どんな人にも、お薦めできる作品になっているんじゃないのかな。
なにしろ、ハッピーエンドですし、
気持ちよく映画館を出ることができますしね。
また、主人公が、あんなに苦労して生きてきたのに、
性格が捻じ曲がっていなく、卑屈にもならなく、純粋、正直な性格にも
好感度大。
「どうせ俺はスラム出だよ・・・」なんてウジウジしていたら、いっぺんでイヤになっちゃったかも。
初恋の女性を何年も思い続けていたなんていうベタな流れが
もうたまらなく良かったです。
クイズに出たのも彼女のためということで。
なんて欲がない人なの。いや~~お金はあった方がいいから、
勝ち進んでいく中では、ワクワクもしていたんだろうけれど。(わりと控えめな喜び方でしたけどね)
最後の答えの時、彼女との再会(電話口で再会したのよね)をはたして。
そのとき、彼はきっと確信したんでしょうね。
勝負にも勝てるって!!
彼女と再会できたのも運命、
だったら、このクイズでの勝敗も運命に身を任せたらいけるって!!
主役の彼は目が中央に集結していて
ちょっと個性的な顔立ち・・・・笑
クイズに答えるシーン、取調べシーンと座る姿が多くて全身像がなかなかみえなかったけれど、
最後のダンスシーンで、じっくりその姿を拝見してみれば
結構背丈があるのね・・・スラーとしているわ。
ダンスもなかなか。
彼の台詞で
ラティカを誘う言葉で「愛があるから一緒にいこう・・」ってありましたけれど、
ああいう好青年にじ~~と見つめられて言われちゃうと
ちょっとたまらなく感じちゃうよね・・・笑
彼の「ラティカ」っていう言葉の響きが可愛いかった☆
反対にお兄ちゃん。
まさかああいう運命になるなんて。
同じ兄弟なのに、性格の違いっていうのもあったのかな。
どんどん、道をはずれていって、そういう生き方しか選択できないところまで
追い込まれていってしまって。残念としかいいようがなかったです。
ジャマールが眼をつぶされそうになったときに
助けてあげたのは彼だったし。
(それにしても、あの目潰しは恐かった・・・・・)
ママンの殺しだって結果的にはジャマールのためを思ってだったし。
けっして、悪い人じゃあなかったのに、どうしてなんだろうね・・・。
正直、ああいう最後ではなかった方が良かったと思うくらい。
どうせなら、すべてハッピーにいって欲しかったから。
予告でだいぶ、ストーリーが語られていたわけですけれど、
それでも、まだまだ観るべきところはあって、
期待通りに作品となっていたと思います。
トイレネタでは、劇場いっせいに、ああ~~~~って声が・・・笑
ああいうトイレ、経験したことありますけれど、落ちたらと思うとすっごく恐いんですよね・・・笑
この作品
賞を得たことで観客数が増えたってことはあったんじゃあないのかな。
テレビのコマーシャルもその影響で多かったですよね。
そもそも、俳優さんは無名だし
監督さんも、映画好きではないとあまり知られていなかったと思うの。
アカデミーでクローズUPされなければ、地味な扱いはされていたかもと想像できます。
そういう意味では、作品に見合った評価をしてもらって、それがいい効果になって
良かったなと思います。こういう映画はどんどん観て欲しいと思いますから。
インドの過去の歴史とか(宗教がらみのこと)、先進国の観光客の位置づけとか、
よくよく観ていると、皮肉って描かれたりして、勉強できる部分も沢山ありましたよね。
堅苦しくない社会派作品でもあるし、意外と、見所は多いかも。
そういえば、ベンジャミンを観た時、私はすごく、ベンジャミン推していました・・・笑
でも、↑の作品を観た今、この受賞は納得できるかな。
これ・・・好きですよ。素敵な映画でしたわ。
それでも
自分の今の心にフィットしているのは、ベンジャミンなのですよ・・・・・・・・・・。

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