記憶のはばたき

記憶のはばたき  (2001  オーストラリア・アメリカ)

TILL HUMAN VOICES WAKE US


監督: マイケル・ペトローニ
製作: トーマス・アウグスバーガー
マシアス・エムケ
ディーン・マーフィ
ナイジェル・オデル
デヴィッド・レッドマン
製作総指揮: アンドリュー・ディーン
ボー・フリン
ヨーラン・ペルマン
ステファン・シムコウィッツ
ギャレス・ワイリー
脚本: マイケル・ペトローニ
撮影: ロジャー・ランサー
編集: ビル・マーフィ
出演: ガイ・ピアース サム
ヘレナ・ボナム=カーター ルビー
ブルック・ハーマン シルヴィ
リンドレイ・ジョイナー サム(少年時代)

精神分析医のサム・フランクスは
父親の死をきかっけに故郷の町、ジェノアに戻ってきた。
しかし、そこには、封じ込めた辛い過去が残っていた。
その過去ゆえ、サムはいまだに自分の感情を押さえ込んでいるのであった。
20年前。
彼が15歳の夏。寄宿舎学校から久々に町に戻った彼を幼なじみの
シルヴィは優しく出迎えてくれた。二人で交わした言葉遊び、ダンスパーティーでの夜。
お互いがお互いを意識し始めた矢先、ある事件が起こる・・・。



感想  とっても素敵な作品でした。幻想的で物悲しくって・・・・・・。
作品中でモチーフになるのが
シルヴィが好んで口ずさんでいた
T・Sエリオットの詩集。
その詩の世界を、そのまま映像にしたような、美しい風景の数々。
夜の湖、昆虫、月、星の輝き、そして水面に漂う二人。

音楽も耳に優しく、映像とマッチして
心地よかったです。


物語は前半と後半に分かれます。
ビデオパッケージにガイ様とヘレナが、登場していたので
てっきり、最初から彼らかしら~~と思っていたら、
まったく予期しない少年少女の登場。
でも、この若い二人がとっても良かったのです★
恋に気付くまでの二人の姿に、キュンとする思いを何度も感じました。
ああやって、みな、歩み寄っていったんだよね。
自分の気持にある日、突然気付く瞬間。

しかし、これから二人の未来が始まろうとしていたとき。
悲劇的な出来事が二人を襲うのです。

残酷でした。

前半はこの15歳のサムと幼なじみシルヴィの物語。


後半は、精神科医となったサムが父親の死をきかっけに故郷の町に数十年ぶりに
再び戻ってきて、不思議な女性ルビー と出会うという物語です。


サムにとって、事件が起こり
故郷を離れていた期間は、長く、苦しい日々だったに違いありません。
自分を責め続けていたのかもしれません。
心が晴れるなんてことは、なかったのかも。

そんな彼が出会ったルビーという女性。
彼女は何者でなぜ、この場所にいるのか・・・
話はミステリアスになっていきます。


ミステリアスといっても、そのミステリアスな部分を解明することが
この物語の本質ではないのでしょう。
ルビーというのはね、実はこうでああで・・・・というような
そういったことを、語り合うような話でもないのでしょう。



魂の解放っていうコピーもありましたけれど、
癒しの物語です。

主人公サムが、
再び訪れた地で、昔の自分を取り戻す、お話です。

一歩も前にも進めず、一歩も過去へも進めず、
どうしたらいいか、迷っていたサムのもとに
やっと心の安らぎが、訪れたのです。
彼がラストでツツツ~~と涙を流すシーンを観ながら
思わず私もツツツ~~となりました。
これは彼が観た、心象風景ともいえますが
もしかしたら
自分の身にもそういった瞬間、不思議な瞬間が訪れるのかもしれないな・・・・と
そんなことを考えました。大好きな人との別れは
耐え難い喪失感を伴いますもの。誰でも皆同じ心境かも。




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みみこさん、こんばんは♪
ああ、この作品・・・嬉しいです。
本当に大好きな映画なので・・・

そうなんですよね、生きながら死んでいたようなサムが再生するまで・・・
溺れたままの僕たち、沈みゆくままの僕たちが目覚めるまで、ですよね。
詩から受けたイマジネーションと内的世界が本当に素晴らしくマッチしていて
好きで好きでたまらない作品です。
静かで美しい映像と音楽、大人になる一歩手前の少年少女のみずみずしさ、
素晴らしいですよね。

>ルビーというのはね、実はこうでああで・・・・というような
そういったことを、語り合うような話でもないのでしょう。

まったくそうですよね。そうそうそう・・・(うるさい>笑)
やっぱり一緒に知らぬうちに涙が出てしまいますよね。
わたしたち、人間ですものね。

みみこさんとこの映画のお話ができるなんて、すごく幸せです♪

武田さんへ

おはようございます♪
この作品は武田さんのブログで見つけて。
何度もご覧になっていらっしゃるという言葉に
絶対いつかみるわ・・・と思っていたのです。
今回、機会があってみることができて本当によかったわ、
だって、すごっく素敵な作品なんだもの。

<詩から受けたイマジネーションと内的世界が本当に素晴らしくマッチしていて
好きで好きでたまらない作品です。>

そうですよね。この詩の世界が素晴らしくてね。
言葉の響きがまた美しかった。
感受性豊かなあの年代にとって、詩の世界は
心地よかったのでしょうね。



<やっぱり一緒に知らぬうちに涙が出てしまいますよね。
わたしたち、人間ですものね。>

はい。ガイ様の泣き顔、素敵でした。
自分も心が一緒になったよう。

こちらこそ、武田さんとこの映画のお話ができて
良かったです。
またいろいろ教えてくださいね。

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