希望ヶ丘の人びと  著  重松 清

希望ヶ丘の人びと    著  重松 清

ガンで死去した妻の故郷,
希望ヶ丘に越してきた父と子。
仕事先の学習塾での、揉め事
学校でのいじめ、モンスター・ペアレント・・
妻の係わり合いのある人々と交流しながら
様々な出来事が起こり始める。



感想  「とんび」に続いての長編作ですが(こちらの方が厚いです)
こちらも、面白かったです。
泣けるのは、とんび・・でしたが
こちらは、学校が舞台になっているところがありましたので
より、共感もてる内容であったと思います。

奥さんの故郷である、希望ヶ丘に引っ越してきた主人公。
彼は、この地で新たに学習塾を経営するのですが、
落ちこぼれには冷たく、成功者に高い評価下す、希望ヶ丘という
街、特有の世界に、馴染めない、主人公&こどもたちです。


子どもは、中学生と小学生の2人の姉弟。
弟、亮太は、この土地で、母親が昔習っていた書道を始めます。
先生は瑞雲先生・・。
この先生が、まあ・・・ものすごい頑固者で、
一筋縄ではいかない人物ですが、根は悪い人でもなく、本当は寂しがり屋。
支えている奥さんは、こりゃ・・・大変です・・笑


中学生のほうは美嘉(みか)。
彼女は母親が亡くなってから家のことを全部取り仕切り、
日々頑張っていますが、学校では孤立しているよう。
やがて、生活指導の吉田先生と、対立をしてしまいます。

この吉田先生ですが・・・・嫌なやつ。たぶん、生徒たちに嫌われる典型的な
タイプでしょう。言っていることは、正当性があるのでしょうが、
そこに心が見えない・・・・んですよね。
優しさがない・・・と本の中でも表現されていましたが、まさにそのとおり。

主人公(田島さん)がこの街で知り合う仲間は
藤村さん(奥さん、圭子さんの同級生)に
宮嶋さん(こちらも同級生・子どもが田島さんの学習塾に通っている)
そして、エーちゃん。(エーちゃんは、奥さんの初恋の人。)
このエーちゃんのキャラがとってもいいです♪
娘さんのマリアさんも、スパッとして潔いところが好き。


エーちゃんみたいな人、現実にはなかなかいないかもしれないけれど
いたら、楽しいだろうな~~って思わせる人。


ユーモアーも散りばめて
ちっぴりせつなさをあわせもった、とっても素敵な小説でした。
現代の学校における、問題も、沢山描かれております。
同じ時代を生きた人たちが親となった今
過去の青春を語ったりするシーンも多いです。
なぜか、こちらも
センチメンタルな気分に、なっていきます。
友だちはいいな~~~って思います。


閉鎖的な街とはいえ、あの人もあの人も
全部、奥さんの同級生という設定には
都合の良さを感じますが
そこは目をつぶってしまいましょう・・・と言わせる
魅力は充分あります。


読後感も良いので親子で楽しめる作品でしょう・・ね。



希望が丘
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希望ヶ丘の人びと 重松清

70年代初めに開発された街は、2年前にガンで逝った妻のふるさとだった…。 亡き妻の思い出のニュータウンに暮らす父子を描く感動長編。 ...

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みみこさん、読書づいてるららです^^
またまた、みみこさんの後追い、この作品読みましたよ。
こんなにも分厚いのに、二日で!


いや~~コレも良い作品でした・・・
なんといっても、一番の存在は、私は「えーちゃん」でした!
彼が、泰斗君がいじめられているのを知って、参観日に
まずは泰斗君へ。そして、いじめをしている数人に言った言葉。
思わず涙が出てしまいました。
本当に、あんな人がいたらどんなに素敵でしょうね?
うんうん。マリアもさすがえーちゃんの娘。かっこよかったね?

二人の子供たちも可愛かったし、それにしょぼくんとおじいさんとの
病院でのやり取りにもぐっと来る場面もあって・・
それぞれの人がそれぞれに良い味を出している作品だったと
思います。
久しぶりに読んだ重松さんでしたが、さすが!と思わされました。


私は、この本でも十分に、ところどころ、涙腺を刺激されたんだけれど、
「とんび」はもっと泣かせるのね?
それじゃあこちらも予約しなくちゃ!^0^


ではでは、明日は、これまたみみこさんが既に鑑賞済みの
映画『私の中のあなた』見てきますね?

ではまた~~♪

ららさんへ

こんにちは。
レスまったりごめんなさい。

読書・・サクサク順調ですね。

で・・この本。
2日なんてすごい・・・
私は遅いので、尊敬・・・
確かに、読みやすい文章で
話も面白いからどんどんページが進むよね。
どんな出来事が起こるのか・・・興味津々だったし、
あの塾経営のお父さんの正体がいつばれるか
ハラハラしたわ

<「えーちゃん」でした!>

そうそう、えーちゃん、生き方が
カッコ良かったですよね。
名前通りで。

<彼が、泰斗君がいじめられているのを知って、参観日に
まずは泰斗君へ。そして、いじめをしている数人に言った言葉。
思わず涙が出てしまいました。>

うん、ずしんとくる言葉よね。
なかなかこうはっきり、口に出していってくれる人
いないじゃないですか。
気持も良かったわ。
現実、こういう人が一人でもいれば、いじめだって
少なくなるんだけどね。

<マリアもさすがえーちゃんの娘。かっこよかったね?>

マリアね・・・彼女もさすが父親の血が流れているだけあるわよね。
意志の強い行動に
こちらも惚れぼれ。



<二人の子供たちも可愛かったし、それにしょぼくんとおじいさんとの
病院でのやり取りにもぐっと来る場面もあって・・>


習字のおじいちゃんだよね。
うん、良かったよね。

<それぞれの人がそれぞれに良い味を出している作品だったと
思います。>


どの人物も個性的で
キャラがたっていたよね。

気持のよい話だったから
最後まで楽しめたわ。


重松さんはたくさん本出されるから
なかなか追いつかないんだけど、ぼちぼち制覇していきたいわ。
どれもうまいな~~とうならせるものばかりなんだよね。


とんびは…人情話
こちらもいいよ
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