悲しみが乾くまで
悲しみが乾くまで (2008 アメリカ・イギリス)
THINGS WE LOST IN THE FIRE
監督: スサンネ・ビア
製作: サム・メンデス
サム・マーサー
製作総指揮: ピッパ・ハリス
アラン・ローブ
脚本: アラン・ローブ
撮影: トム・スターン
プロダクションデ
ザイン: リチャード・シャーマン
衣装デザイン: カレン・マシューズ
編集: ペニッラ・ベック・クリステンセン
ブルース・キャノン
音楽: ヨハン・セーデルクヴィスト
音楽監修: スーザン・ジェイコブス
テーマ曲: グスターボ・サンタオラヤ
出演: ハル・ベリー オードリー・バーク
ベニチオ・デル・トロ ジェリー・サンボーン
デヴィッド・ドゥカヴニー ブライアン・バーク
アリソン・ローマン ケリー
オマー・ベンソン・ミラー ニール
ジョン・キャロル・リンチ ハワード・グラスマン
アレクシス・リュウェリン ハーパー・バーク
マイカ・ベリー ドーリー・バーク
ロビン・ワイガート
ポーラ・ニューサム
サラ・ドゥブロフスキー
モーリーン・トーマス
パトリシア・ハラス
V・J・フォスター
キャロライン・フィールド
愛する夫ブライアンと二人の子供に囲まれて幸せな生活を送っていた
オードリー。しかし、夫は、偶然出合った暴力事件の仲裁に入り
巻き添えをうけ、亡くなってしまう。
途方にくれるオードリー。
生前夫が親しくしていた親友ジェリーに連絡を取る。
ジェリーは元弁護士だったのだが、ヘロインに溺れて自堕落な日々を送っていた。
そんな友人をけっして見捨てなかった夫ブライアン。
オードリーは、自分でわからないまま、ジェリーに
自分の家に同居しないかと持ち出す。
感想 スサンネ・ビア監督がハリウッドに招かれて撮った作品。
追って見続けているので、期待しながらの鑑賞。
題材が今まで撮っている作品と、多少かぶるところが気になりましたけれど、
やはり持ち味は健在。
突然の出来事によって運命を狂わせられてしまう家族の心理が
繊細に描かれている地味ながらよい作品になっておりました。
私が、この監督を好きなのは
自分の感情がかき乱されるような、不安定な気分にさせられるというところなんです。
私だったらどうしよう・・・・、あの人の気持も、この人の気持もわかるけれど・・・
だったらどうしたらいいのか・・・というような、問い詰められるような
切迫感、緊張感が好きなのです。
心理描写が、素晴らしいので、物語に入っていけるのです。
もちろん、すべてにおいて、ただならぬ状況というのがベースにありますので
疲れも相当ですし、気分的に勘弁してよ・・・・と思える人も
当然いるはずですよね。
そういうのが好きというのも変ですが、とかく、考えさせられる系のお話が
好みということで、観てしまいます。
ということで、この作品。
いい作品なのですが、今までと同じようでそうでない部分も感じております。
簡単に言えば、
どこか今までの作品に比べて、グググ~~というところが少なかった気がします。
今まではかなりドラマチックな展開だったけれど、
今回は比較的
トーンダウン気味。
じっくり見せる感じですね。
もちろん、それはそれで、ジワジワという、染み入ってくるような良さを感じますので
それもまた良しにはなりえるかもしれません。
しかし、それに伴って
もう一つ気になったのは
主人公奥さんのキャラ。
ちょっと共感もてませんでした。
デル・トロに感情移入できたんですけれど、奥さんにはわかるけれど、わかるけれど・・
ちょっと待った~~!!という部分を感じたのです。
ヤクチュウで苦しんでいるデル・トロ。
どういう経緯にしろ、クスリに溺れ、それからなかなか抜け出すことができない
彼に、同情の余地はないかもしれません。
でも、友人のブライアンは彼の人柄を認めていた・・・・。
根は悪い人ではないよう・・・
クスリに手を出したのだって、それなりの事情があったのかも。
そんな彼にオードリーは自分の感情のまま、
指示します。こうして・・ああしてと。
もちろん、大好きな夫を亡くした彼女にとって、自分の感情を早く整理しろというのも
当然無理な話です。
戸惑い、混乱しているのだから、他人に配慮する、余裕がないのも
当たり前でしょう。
でも、生活は裕福だった・・・。
一見、関係ないようで、実は大きなネックかも。
なぜなら、大黒柱を失い、生活にUP.UPならば、もっと違った行動&展開になるから
です。オードリーの生活はほとんど変わっていないのに、ただ、そこに夫がいない・・・
そういう設定に、もっと不幸な人もいるんだよ・・・
彼女の態度はちょっとあまりにも、自分勝手で、大人気ないのではないかい・・・
そう感じてしまったのでした。
実際同じ状況に陥ったことがないので何ともいえませんが
今の時点では、どうも共感できなかったのです。
対するデル・トロは最初からすでに苦悩の表情ですよね。
まあ、オードリー演じるハル・ベリーの演技より
デル・トロの演技の方がインパクトを感じてしまって
すべてにおいて(私の感情)、持っていかれちゃったな・・っていうところでしょうか。
他の俳優さんについて。
夫 ブライアンは、デヴィッド・ドゥカヴニー 。
実はこの人見るといまだに、Xファイルのテーマ曲が流れてきます・・・
あ~~~それもいけないね・・・。
ヤクを克服するグループの仲間・・ケリーには、 アリソン・ローマンちゃん。
「スペル」での好演も今だ記憶に・・・。
ケリーはデル・トロさんに好意があった感じ・・・
でも肝心のデル・トロさんはそんな気配なし・・。
個人的にはデル・トロさんは親友の奥さん→オードリーに惹かれているのでは・・と
思えたのですが、いかがでしょうか。
そう思うゆえ、彼が不憫で・・・。
ジョギングに誘ったり意外と良い人だったオードリーのお隣さん
ハワードを演じているのは ジョン・キャロル・リンチ。
この方、
「グラン・トリノ」では味のある床屋さんでしたね。
結構、印象に残るお顔なので、記憶にありました。
付け加えれば
ハル・ベリーとは「ゴシカ」でも共演しているはず。
「ゴシカ」見た方ならお分かりですが、
二人の役どころはそれぞれ、インパクトありましたよね・・・フフ・・
ということですが新作あれば
また見たいと思います。
そういえば、「ある愛の風景」のリメイク版の予告を観ましたが、
エピソードは同じような感じです。が・・・出演者が違うと雰囲気が
全然違ってきますね・・・
どうなるか・・・こちらも楽しみですね。

THINGS WE LOST IN THE FIRE
監督: スサンネ・ビア
製作: サム・メンデス
サム・マーサー
製作総指揮: ピッパ・ハリス
アラン・ローブ
脚本: アラン・ローブ
撮影: トム・スターン
プロダクションデ
ザイン: リチャード・シャーマン
衣装デザイン: カレン・マシューズ
編集: ペニッラ・ベック・クリステンセン
ブルース・キャノン
音楽: ヨハン・セーデルクヴィスト
音楽監修: スーザン・ジェイコブス
テーマ曲: グスターボ・サンタオラヤ
出演: ハル・ベリー オードリー・バーク
ベニチオ・デル・トロ ジェリー・サンボーン
デヴィッド・ドゥカヴニー ブライアン・バーク
アリソン・ローマン ケリー
オマー・ベンソン・ミラー ニール
ジョン・キャロル・リンチ ハワード・グラスマン
アレクシス・リュウェリン ハーパー・バーク
マイカ・ベリー ドーリー・バーク
ロビン・ワイガート
ポーラ・ニューサム
サラ・ドゥブロフスキー
モーリーン・トーマス
パトリシア・ハラス
V・J・フォスター
キャロライン・フィールド
愛する夫ブライアンと二人の子供に囲まれて幸せな生活を送っていた
オードリー。しかし、夫は、偶然出合った暴力事件の仲裁に入り
巻き添えをうけ、亡くなってしまう。
途方にくれるオードリー。
生前夫が親しくしていた親友ジェリーに連絡を取る。
ジェリーは元弁護士だったのだが、ヘロインに溺れて自堕落な日々を送っていた。
そんな友人をけっして見捨てなかった夫ブライアン。
オードリーは、自分でわからないまま、ジェリーに
自分の家に同居しないかと持ち出す。
感想 スサンネ・ビア監督がハリウッドに招かれて撮った作品。
追って見続けているので、期待しながらの鑑賞。
題材が今まで撮っている作品と、多少かぶるところが気になりましたけれど、
やはり持ち味は健在。
突然の出来事によって運命を狂わせられてしまう家族の心理が
繊細に描かれている地味ながらよい作品になっておりました。
私が、この監督を好きなのは
自分の感情がかき乱されるような、不安定な気分にさせられるというところなんです。
私だったらどうしよう・・・・、あの人の気持も、この人の気持もわかるけれど・・・
だったらどうしたらいいのか・・・というような、問い詰められるような
切迫感、緊張感が好きなのです。
心理描写が、素晴らしいので、物語に入っていけるのです。
もちろん、すべてにおいて、ただならぬ状況というのがベースにありますので
疲れも相当ですし、気分的に勘弁してよ・・・・と思える人も
当然いるはずですよね。
そういうのが好きというのも変ですが、とかく、考えさせられる系のお話が
好みということで、観てしまいます。
ということで、この作品。
いい作品なのですが、今までと同じようでそうでない部分も感じております。
簡単に言えば、
どこか今までの作品に比べて、グググ~~というところが少なかった気がします。
今まではかなりドラマチックな展開だったけれど、
今回は比較的
トーンダウン気味。
じっくり見せる感じですね。
もちろん、それはそれで、ジワジワという、染み入ってくるような良さを感じますので
それもまた良しにはなりえるかもしれません。
しかし、それに伴って
もう一つ気になったのは
主人公奥さんのキャラ。
ちょっと共感もてませんでした。
デル・トロに感情移入できたんですけれど、奥さんにはわかるけれど、わかるけれど・・
ちょっと待った~~!!という部分を感じたのです。
ヤクチュウで苦しんでいるデル・トロ。
どういう経緯にしろ、クスリに溺れ、それからなかなか抜け出すことができない
彼に、同情の余地はないかもしれません。
でも、友人のブライアンは彼の人柄を認めていた・・・・。
根は悪い人ではないよう・・・
クスリに手を出したのだって、それなりの事情があったのかも。
そんな彼にオードリーは自分の感情のまま、
指示します。こうして・・ああしてと。
もちろん、大好きな夫を亡くした彼女にとって、自分の感情を早く整理しろというのも
当然無理な話です。
戸惑い、混乱しているのだから、他人に配慮する、余裕がないのも
当たり前でしょう。
でも、生活は裕福だった・・・。
一見、関係ないようで、実は大きなネックかも。
なぜなら、大黒柱を失い、生活にUP.UPならば、もっと違った行動&展開になるから
です。オードリーの生活はほとんど変わっていないのに、ただ、そこに夫がいない・・・
そういう設定に、もっと不幸な人もいるんだよ・・・
彼女の態度はちょっとあまりにも、自分勝手で、大人気ないのではないかい・・・
そう感じてしまったのでした。
実際同じ状況に陥ったことがないので何ともいえませんが
今の時点では、どうも共感できなかったのです。
対するデル・トロは最初からすでに苦悩の表情ですよね。
まあ、オードリー演じるハル・ベリーの演技より
デル・トロの演技の方がインパクトを感じてしまって
すべてにおいて(私の感情)、持っていかれちゃったな・・っていうところでしょうか。
他の俳優さんについて。
夫 ブライアンは、デヴィッド・ドゥカヴニー 。
実はこの人見るといまだに、Xファイルのテーマ曲が流れてきます・・・
あ~~~それもいけないね・・・。
ヤクを克服するグループの仲間・・ケリーには、 アリソン・ローマンちゃん。
「スペル」での好演も今だ記憶に・・・。
ケリーはデル・トロさんに好意があった感じ・・・
でも肝心のデル・トロさんはそんな気配なし・・。
個人的にはデル・トロさんは親友の奥さん→オードリーに惹かれているのでは・・と
思えたのですが、いかがでしょうか。
そう思うゆえ、彼が不憫で・・・。
ジョギングに誘ったり意外と良い人だったオードリーのお隣さん
ハワードを演じているのは ジョン・キャロル・リンチ。
この方、
「グラン・トリノ」では味のある床屋さんでしたね。
結構、印象に残るお顔なので、記憶にありました。
付け加えれば
ハル・ベリーとは「ゴシカ」でも共演しているはず。
「ゴシカ」見た方ならお分かりですが、
二人の役どころはそれぞれ、インパクトありましたよね・・・フフ・・
ということですが新作あれば
また見たいと思います。
そういえば、「ある愛の風景」のリメイク版の予告を観ましたが、
エピソードは同じような感じです。が・・・出演者が違うと雰囲気が
全然違ってきますね・・・
どうなるか・・・こちらも楽しみですね。

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