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みじかくも美しく燃え

みじかくも美しく燃え  (1967  スウェーデン)


ELVIRA MADIGAN

監督: ボー・ウィデルベルイ
製作: ヴァルデマール・ベリエンダール
脚本: ボー・ウィデルベルイ
撮影: ヨルゲン・ペルソン
出演: ピア・デゲルマルク
トミー・ベルグレン
レンナルト・マルメン


 妻子あるスパーレ中尉(T・ベルグレン)は
サーカスの綱渡り芸人エルヴィラ(カンヌ主演賞のP・デゲルマルク)と愛しあい、
2人で逃避行に・・・。
行く先で出会う、友人。彼は中尉に”今の状況を、残された家族のことを考えろ”と忠告するが
聞き入れることもない。
行く先々で、存在を知られ、どうすることもできなくなった2人。
お金も泊まることろも困るようになった2人は、ある決断をする。


カンヌ国際映画祭パルムドール賞ノミネート(ボー・ウィデルベルグ)

カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞(ピア・デゲルマルク)

英国アカデミー賞撮影賞、新人賞ノミネート




感想   前回に引き続いて、スウェーデン映画。
1889年に実際に起きた事件をもとにした美しい恋愛映画です。

本当に美しかった・・・・・
もう・・・映像と音楽が素晴らしい・・・・。

評判は聞いていたけれど、
実際に観てみると・・・やっぱりいい・・・

また、流れる音楽もわたし好みのクラッシック・・・


このカップル。
不倫です。
相手の男の人には妻子がしっかりいます。
子どもも可愛い盛りのよう・。
普通だったらそういう、背景を考え、単純に応援するという気持ちにならないのが常。
でも、映画では、そういう、ドロドロしたものを一切排除。
だから、この2人だけに
気持を向けることができるのです。
道徳的にどうとか。。。そういうことを考える余裕はなくなるのです。


冒頭からラストまで、愛し合う2人の姿を
ただただ、丁寧に追っていくのです。
そこには明るい未来はけっしてないのが、観る人は次第にわかってきます。
行きつく先も
想像できます。
それでも観続けてしまうのです。


とにかく、愛し合っていてもきれい…上品・。
エロチックではなく…上品・・・・★

すべてが絵になる様。

サーカスの綱渡りの芸人エルヴィラの・・・

彼女のブロンドの髪

深いまなざし

優雅なドレス姿

すべて印象的です。

森へのピクニック場面での、赤いワイン・・・

クリームの白・・・

森の中での、綱渡り・・・・。
芸人ならではの行為でしょうか。
気持が落ち着くのでしょう。

たくしあげたスカートの下から見える足の・・・
歩み一つ一つが、
綺麗・・


対するスパーレ中尉(T・ベルグレン)も
端正な顔立ちで
わたし好み・・笑
軍人さんだけど、ソフトな感じ♪

彼は友人の忠告にも耳を貸さなかったわけだけれど、
「変わってしまったな・・」という問いかけをする友人に対して
「それが愛だ」と言い切る彼に・・・
ほ~~~言い切ったね・・・とぐらぐらしました(男らしさに)


愛する2人のお互いを思う気持ちに
キュンとなります。


けんかした2人の間を取り持つ流れるメモ・・・
ロマンチック・・・。

そして・・・

ラストショット・・は
忘れられない・・・


音楽は、モーツァルト作曲『ピアノ・コンチェルト21番』
ビヴァルディ作曲の「バイオリン・コンチェルト・愛」


癒されます・・。

utukushi.jpg
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お久しぶりです~☆

みみこ様、こんにちは。
書き込みは久しぶりですが、時々拝見しに来ては居りました。

これ、ご覧になったのですね!?
みみこ様にもお気に召して戴けたようで嬉しいです♪
ストーリー自体は、「よくある悲恋もの」で、台詞も少なく、ただ「ドキュメンタリー」のように淡々と主人公カップルを追っているだけなのですが、その2人が本当に魅力的で、音楽も撮影も綺麗なんですよね・・・。
深夜のTV放送でこれを観てすっかり気に入り、DVDが出た時、「即買い」してしまった私です。

尚、映画&ゴシップ通の私めの母情報によりますと、エルヴィラ役のピア・デゲルマルクは、当時のスウェーデン皇太子とのゴシップもあった、とか。
とっても綺麗ですものね、そんな事もあろうか、と妙に納得。(汗)

Aramisさんへ


こんにちは♪
最近は映画もあまり観ていなかったので
Aramisさん好みの作品もセレクトできずにごめんなさいね。


でも・・・そうなんです。
↑を観たのですよ~~~♪
これは図書館から借りたDVDで・・。
意外と図書館には昔の名作といわれる作品が
そろっているんです。
かなり古いのばかりですが。

はい・・・とっても良かったです♪
この作品のお話ができてそれもうれしいです。
だって、ネットで他のレビュー探しても、あまり見当たらないのですもの。
観ている人少なそうで・・・。


<ストーリー自体は、「よくある悲恋もの」で、台詞も少なく、ただ「ドキュメンタリー」のように淡々と主人公カップルを追っているだけなのですが、その2人が本当に魅力的で、音楽も撮影も綺麗なんですよね・・・。>


そうなんです!!台詞少ないんですよね。
冒頭の場面からだけでは、なかなか状況はつかめないのですが
それが次第に色々明らかになってくるんですよね・・
そうか・・・この2人は、そういう関係なんだな・・・って!!

<深夜のTV放送でこれを観てすっかり気に入り、DVDが出た時、「即買い」してしまった私です。>

そうですか。TVで放映されていたんですね。
確かに欲しくなりますよね・・DVD.

<エルヴィラ役のピア・デゲルマルクは、当時のスウェーデン皇太子とのゴシップもあった、とか。>

ほほ~~~なるほど。
確かにお綺麗な方でしたものね。
実は彼女のその後を検索というか、調べてみたのですが。
その後はいろいろ、あったみたいですね。
やっぱり、人生、いいことばかりではないのね・・・・と
思いました・・・。

相手役の方も素敵で
久々に、ヒットの作品となりましたよ・・・・★

VHSで・・

こんばんは~
新作も観たい作品がいっぱいリリースされているんだけど・・
以前、みみこさんのところで、この作品がアップされていたのを見て
レンタル落ちのVHSを持っていたことを思い出し、いつか再見したいと思っていたの。
今頃の鑑賞になっちゃったけど、やはり素敵な作品でした。
VHSだから、映像は余り綺麗じゃないんだけど
昔、TVで観た時の記憶が蘇って来て懐かしかったです。
あ、丁度ね、「第9地区」を観た後だから、癒されたかったのよ(笑)

現実は不倫に逃避・・って、余り誉められるお話じゃないけど
この映画は、余計なものを削ぎ落として・・
ふたりだけの感情を、田舎の美しい田園風景とクラシックの中で
静かに見せてくれたものね。
切なさもあるけど、
やっぱり美しい・・・、そして静か・・・、
で、あのラストね~、悲しいよね~、憐れな気もするし。
彼女と蝶と、そして銃声、やっぱり忘れられない映画です。

「愛のむきだし」4時間ですか!?
以前、岩波ホールで「輝ける青春」だったかな? 6時間上映だったそうです。
行きたかったんだけど、あそこは椅子がカタいのよね(苦笑)
シネコンみたいな椅子だったら、耐えられたかもしれないけど・・
おうちで4時間なら、なんとかなるかな??
感想、待っていますね。(^^ゞ

みぬぅ さんへ


こんばんは。
みぬぅさんはこの作品お持ちなんですね。
良いですよね・・・
図書館でのレンタルだったんですけれど、
品があってよろしいですわ・・・こういうのは。
新作は私もボチボチで・・・
遠くまで借りに行かなくてはならないのが億劫だったりします。

TVでも昔やっていたのね。
最近は古い映画はあまりやっていなくて寂しいわ(地上波放送)
第9地区ね・・・あれは私もね・・・・・笑
心構えがなかったからああいう方向にいくとは思っていなくて
ビックリ。
なんでも心の準備が必要ってことですよね。


不倫、逃避・・・そうでしたよね。
でも私・
こういう心底の思いからの行動って意外と受け入れられたり。
旦那さんには悪いと思うんだけれど、
ついつい、愛し合っているなら・・・っていう、乙女心が働いて応援したくなってしまう
罪深い人です・・・。


<田舎の美しい田園風景とクラシックの中で
静かに見せてくれたものね。>


これです・・・これ。
クラッシックが似合う☆
田舎の景色も癒されますよね。


ラストは…・印象的。
想像するのもつらいけど。
すべてを見せないところがまたね・・・涙


愛のむきだしは・・・・邦画なんですけれど
ちょっと変わった映画かな。面白いですけど、家族では観れない感じ。
外国映画だとわりとそういうの(下ネタや○態行為多し)があるのですが
日本だと珍しいので注目を浴びるんでしょうね。
輝ける青春は・・・6時間
え~~~~~。凄すぎです。お家じゃないと無理無理。
岩波って椅子がかたいんですね。
まあ・・・。
岩波っていい映画多いのにいまだ一度も行っていないの。
そうか・・・椅子がかたいのね・・・メモメモ。



あとでお邪魔します。

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