痛いほどきみが好きなのに

痛いほどきみが好きなのに  (2006   アメリカ)

THE HOTTEST STATE


監督: イーサン・ホーク
製作: アレクシス・アレクザニアン
木藤幸江
原作: イーサン・ホーク
『痛いほどきみが好きなのに』(ソニーマガジンズ刊)
脚本: イーサン・ホーク
撮影: クリス・ノアー
プロダクションデ
ザイン: リック・バトラー
衣装デザイン: キャサリン・マリー・トーマス
音楽: ジェシー・ハリス
出演: マーク・ウェバー ウィリアム
カタリーナ・サンディノ・モレノ サラ
ソニア・ブラガ ミセス・ガルシア
ジェシー・ハリス デイヴ
イーサン・ホーク ヴィンス
ローラ・リニー ジェシー
ミシェル・ウィリアムズ サマンサ
フランク・ホエーリー
リン・コーエン
アレクサンドラ・ダダリオ


イーサン・ホークの自伝的小説を
自らが脚本&監督した作品。

舞台はニューヨーク。
俳優の卵、ウィリアムはある日、行きつけのバーでミュージシャン志望の女性
サラと出会う。
一気に燃え上がる二人。
ウィリアムは幼少期の父親の存在がトラウマにあり、
サラは辛い失恋の記憶を引きずっていたが、
恋をしている最中では何の障害にもならなかった。
しかし、ウィリアムがサラをメキシコ旅行に誘った、その後・・・・。
二人の関係は急速に変化する。


感想  

イーサンホークの自伝的な恋愛映画ということで
主役の彼は、イーサンそのものね・・・と想像しながらの鑑賞になってしまうのは
当然ですよね。
色々あったのね・・・イーサン・・・泣。
ただし、20代の恋愛なので、主役はマーク・ウェバーというお方。
イーサンに雰囲気的に似ているとは思わなかったけれど・・・・笑
特に文句言うことなしに・・鑑賞できました。


内容は、題名どおり。
原題だとちょっと意味がわかりづらいのですが、邦題はとってもストレートですよね。
失恋映画です。
冒頭で、主役のウィリアムが失った恋を回想していくという
構成なので、最初から結末はみえています。

好きだった女に振られた・・・

でも、ものすご~~く好きだった・・・・
いつまでも一緒にこのままでいられると思ったのに・・
なぜ突然・・

どうしても諦めきれない・・
未練たらしく、いつまでもつきまとって、機嫌とったり、謝ったり。

自分が惨めだと分かっているけれど、どうしようもなくこの気持ちを抑えることができない。


そんな辛い映画。
男性側の思いのみを淡々と描いているので、
この男性に感情移入できるかどうかによって、感想も変わってくるかと思います。

彼女がなぜ彼を
遠ざけるようになったのか。
これははっきりと理由も明かされていません。
想像はできなくはないけれど、その片鱗もまったくみせないので、
映画では突然と感じます。


ラブラブなメキシコ旅行から帰ってきて、
4週間ぐらいだったかな・・・、二人の間に会わない期間があるのです(男の方に仕事があった模様)
男は、久しぶりの再会に胸を躍らせて
彼女の元へ。
でも、ちょっと間があいただけなのに、彼女の方がひどくトーンダウンしているの。

「私は自立したい」
「あなたと距離をおきたい」

そう、つぶやく彼女。


男には何が起こったかさっぱりわからない。
言ってくれた方が
マシだったのに。

結婚まで語り合ったのに・・。


彼女は彼女なりに思うことがあったのだと推測。
過去の失恋の思い出は相当彼女の心にトラウマとして残っていた模様。
大学生の時大好き彼がいて、同棲までしていたのに
結局、浮気をされていた。
でも好きでたまらなかったゆえ、裏切られたとわかったあとも
彼の傍にしばらく寄りそってしまった・・・
そのため、結果大学を辞めるという手段をとらなければ
この恋に終止符を打てなかったということ・・。



彼女は、ウィリアム の思いが、恐かったのかもしれないよね。
愛し合っていた二人でもいつかは別れが来るということを知っていたのだと思うな。
いつまでも同じ強さで相手を思い続けることができないということもわかっていたのかもしれないよね。
熱が高いほど、あとは冷めるのが速いのだから。


ウィリアムには、俳優という目指す夢がある・・
もちろん、彼女にもミュージシャンという夢がある。
でも、彼の気持ちに答えれば答えるほど、
自分の夢が遠ざかってしまう不安があったのかも。
そして、もし彼が、昔の彼のように自分を裏切ることがあったとしたら、
また私には何もなくなってしまう世界が残ってしまうんだということを
より強く感じていたんでしょうね。


映画を観る限りは、彼女はわがままだと感じる部分もあります。彼女の心情が
描かれる箇所がほとんどないからね~~
別れ方にしても、やはり唐突感があるんですよ。
でも、納得いく、説明をしたら、彼は引き下がってくれたのか?
そもそも、彼女にとっても納得いく説明なんてできなかったのかもしれないよね。


たぶん、この彼女の恋の閉め方といい、彼の恋の引きずり方といい、
お互い未熟だからこそ、起こりえてしまったことなのかも。


一旦、彼を遠ざけたあとに、一回家に呼んで
絵をプレゼントした彼女。
あの部分はちょっと、理解できないな・・・と思えたけれど(彼の気持ちを考えたら残酷だと思えるから)
そういう、不安定な気持ちも含めて
やっぱり、若いから?・・・・笑


ウィリアム は母親にも、この恋の苦しみを語るんです。
まだまだ子どもなんだな・・・・。
そして遠い昔、別れた父親の元へも。

父親は、幼い頃に別れ、今は別の人と再婚、幸せな家庭を築いているんですよね。


彼は、父親が大好きだったんだろうね。
母親もちろん。
でも、父親は自分を見捨ててしまっていた。
だから、愛しているものに、裏切られるショックが人一番強かったのだと思うわ。
そして相手に与える愛情も、もうひつこいくらいに・・・熱い物だったんだと思う。


心に残る古傷もある・・・といっていた、彼の父親=この父親はイーサンが演じているんですよね。


痛い思いは誰でもがもっているけど、
それを乗越えて
前に進もう・・・
そういう前向きな映画でしたが、
失恋した経験のある身にとっては
せつなくなってしまう、身につまされる映画でもありました。

本当、なぜ人に気持ちって
変わってしまうんでしょうね



音楽はジェシー・ハリス
音楽もとっても良かったです。
ラストの字幕読んでいてウルウルでした・・・




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痛いほどきみが好きなのに(2006年アメリカ)

何週間ぶりかの映画館、これを観てきました。 監督・脚本・原作・出演:イーサン・ホーク 原題「THE HOTTEST STATE」 なんでも、イーサン・ホークが22歳のとき書いた自伝的恋愛小説を映画化したものだとか。 舞台はニューヨーク。俳優の卵ウィリアムは、行きつき

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こんばんは~♪
わ、この映画、タイトルを聞いたときに(イーサンてば、照れるやん)とくねくねしちゃったんですけど、どうもそういう作品ではなかったんですね。
てっきりナルナル~っとした話かと思ったんです。
みみこさんの感想を拝見したら、がぜん見たくなってしまいました♪
失恋した経験のある身には、ぐっときますのね。。うう・・・
女性の行動が突発的に見えるあたりとか、イーサンが実際に(女って意味不明!)て感じたことのある部分なんでしょうか(笑)
でも、ママンに話すって、・・・ないですよね・・(苦笑)
楽しみな作品がまたひとつ増えました。また見たら、お邪魔させてくださいね☆

武田さんへ


こんにちは♪
そうなんですよね・・タイトルが、ストレートで
ちょっと恥ずかしくなってしまう感じもありますよね。


この映画、もうはなから失恋話とわかっているので
今さら、人様の恋の顛末なんて・・・と
思ってしまうと、ふ~~ん程度に感じてしまうのですが
ちょっと自分の過去と重ねてみたり、
自分なりに想像力を働かせてみたりすると
とっても面白いように思います。

さらに・・・音楽です・・・・音楽が良いですよ。

<女性の行動が突発的に見えるあたりとか、イーサンが実際に(女って意味不明!)て感じたことのある部分なんでしょうか(笑)>


女性については、「相手の彼氏に対して
あまりにもむごいんじゃあないの、もう少し、思いやりを持って
最後まで接したら!!」と思える部分もあるのですよ。
時間立ってから考えてみると
彼女も彼女なりの考えがあったのかもと思いなおせるのですが。
そこのところ、武田さんの感想お聞きしたいところです・・。
イーサンはそんな苦い思いを経験したのね。。。と
しみじみ思います・・・・・笑



<ママンに話すって、・・・ないですよね・・(苦笑)>


そうそう・・・。主人公は20歳ということなので。
もうちょっと自分で心の整理をつけてくれたらな~~~とは思いましたよ。
ちょっと愛に飢えているのかな・・・って感じです・・・笑


みたら教えてくださいね~~

こんにちは~

これは公開時に映画館で観ました。
前評価とイーサン監督につられて・・・(特にファンでもないのですけど~)

自分でどんな感想だったか忘れてブログを読み返してみました。
そうそう、痛~い失恋のお話でした。

恋をしているときはそれが一番最高の気持ちで、
いつまでも変わらない心であることを信じます。
結婚だけが成就とは限らないけど、
そのときのベストの気持ちは、
後々の人生にプラスとなって残ればいいんですけどね~

作中の音楽は、私には飽和状態だったみたいで~(汗)
自分の感想の最後に「エンドロールの日本公開向けの曲~」と書いてあるのですが、
どんな曲でしたっけ?自分で書いて思い出せないんです・・・(^^;

Mamさんへ


こんにちは♪
Mamさんもご覧になっていたのね~~
あとで感想拝見させてくださいね。

<そのときのベストの気持ちは、
後々の人生にプラスとなって残ればいいんですけどね>

そうですよね。
結果、うまくいかない恋愛でも
それが本人を成長させる良い恋ならば・・・・・ね。
いろんな経験して大人になっていくのよね・・・・♪

劇場のみで日本語の歌がながれたみたいです。
JUJUさんが歌っていたとか・・
DVDだと、そのまんま、英語なんですけれど、
日本語で訳されちゃうとまた雰囲気が違ってくるかもしれませんね。


↑のジェシー・ハリスさんて
私もこの映画見る前知らなかったんですけれど。
シンガソングライターで
<2002年にノラ・ジョーンズに提供した楽曲「Don't Know Why」でグラミー賞を受賞した。>方だそうです。

この映画の音楽は・・<ジェシー・ハリスによる全楽曲を著名ミュージシャンがカバー、または自身がセルフカバーした>そうで、
有名どころが集結みたいですよ・・

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