僕がいない場所

僕がいない場所  (2005  ポーランド)


JESTEM
I AM


監督: ドロタ・ケンジェルザヴスカ
製作: アルツール・ラインハルト
脚本: ドロタ・ケンジェルザヴスカ
撮影: アルツール・ラインハルト
編集: ドロタ・ケンジェルザヴスカ
アルツール・ラインハルト
音楽: マイケル・ナイマン
出演: ピョトル・ヤギェルスキ クンデル
アグニェシカ・ナゴジツカ クレツズカ
バジア・シュカルバ クレツズカの姉
エディタ・ユゴフスカ クンデルの母
パヴェウ・ヴィルチャック クレツズカの父


 詩人を夢見る、孤児院に預けられている少年クンデル。
彼はやがて孤児院を抜け出し母親の元へ。
しかし、母親は町の男たちと自由奔放な生活。クンデルを愛そうとはしない。
やがて、クンデルは、一人で生きていくことを決意し
町はずれの川べりに捨てられた艀舟で生活をはじめる。



感想   

DVDを待ち望んでいた作品で、やっとみる事ができました。
私は音楽・・・から映画を探すこともするのですが、この作品もそういう流れから。
マイケル・ナイマンが曲を提供しているんですよね。
(ちなみに、マン・オン・ワイヤーもいずれみます・・・)

あらすじ・・そのままの
なんとも、心が苦しくなるせつない、映画ですが、
とっても良かったです。


最初の15分くらいで、もう泣き出していました・・・。
母親の回想シーンが出てくるんですよね。
ウルウルでした。


日本でいう「誰も知らない」に通じるものがあるかな・・・。


もう、このクンデル少年が不憫で不憫でしかたがないのです。
自分が母親だから、親の目線でこの子を追っていました。
母親は自分が自由奔放な生活をしたいがために
彼を孤児院に預けたのかしら?
孤児院って親がいても預けられるの?そこらへんの背景は詳しく描かれていないのですが
クンデル少年はやがて、母恋しさで、この孤児院を出てしまうんですよね。
でも・・・
母は、この少年が会いに来ても迷惑そう。
男といちゃ、いちゃ。
「誰かに愛されたい、寂しいの」という母親の気持ちはまったくもってわかりません。
異性に愛される前に、自分の子を愛せと・・・・訴えたくなります。

ふしだらな母親を見て、クンデル少年はショックだったろうな・・・・。
自分の母親が男とベタベタしている所なんて、子どもとしてはみたくないもの。
母親に、かみついたりして反抗的な態度をとるんだけれど、
心の中では恋しい気持ちは変わらないの。
好きなのよ・・・母親が。そんな母親でも愛して欲しいのよ。嫌いになれないのよね。
上目づかいで、恋しそうにみる少年が
愛おしくてたまらなかったわ。


やがて、少年は一人で生きていこうと決心。


こんな小さいの・・・に。
でも彼は自分なりに、一生懸命生活していこうとするの。
空き缶を集めて売って、お金を作ったり。
レストランで食事してもきちんとお金を払ったり。
人に親に捨てられたって思われたくないんだよね。
だから、誰にも何もいわれないように、自分なりに
しっかり生きていこうとしているんだよね。
健気な・・・泣。


そんなとき、川べりの船の近くに住んでいる裕福なお家の姉妹と出会うの。
そして特に、妹の方、クレツズカと知り合いに。



上の方の女の子はとっても美人。(いや~~~本当に美人よ。儚げな感じで)
どうも下の子は劣等感を持っている様子。
この子、お酒も飲んでしまって、一体いくつなのよ・・・という感じ。
でも無邪気な姿に、少年も心を開いていくの。
どこか拠り所としていくのよね。


少年の夢は、詩人のなること・・・。
少女にその夢を語る姿には、他の少年と変わらない。厳しい家庭状況があるなんて感じさせないの。
未来を夢見ている姿はキラキラしているの。


そんな2人の心の交流はいつまでも続かなくって。



台詞が多いわけでなく、
語られない部分も多い映画ですが、少年と少女の
微妙な心の揺れはきちんと描かれており
見所は充分。


映像は、セピア調で、どこか物悲しいです。
マイケル・ナイマンの曲調がまた合うんですよね。


子役は素人とか。
自然な姿が余計涙誘います。

最後の言葉も印象的。
僕は僕だよ・・・


子どもは愛して、育てなくては・・・。



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みみこさん、こんばんは♪

わ、子どもが不幸な目にあう映画は辛いですよね・・・
読んでるだけで胃が・・・(涙)
愛されたいのに愛されない・・・
それでも健気に・・・
しかもナイマンの調べ・・・

ポーランド映画なんですね。まったく知らなかったです。
そうか、音楽で探していくという手があるんですね☆
ぜひとも参考にさせていただきいます♪

武田さんへ


こんばんは~
そうなんです。子どもが主人公で
すごっく悲惨な目に合ってしまうの。
もうそれだけで、苦しくなってしまいますよね。
映画としては、内容が内容なので是非見て~~っていえないんですけれど、
映像がとっても綺麗なので
そういうところをみるなら・・・お勧めっていう感じかな。

みみこさん、こんばんは。
みみこさんの記事を読んで、レンタル店に並んでいたことを思い出し、借りようかな~と思っていた矢先、テレビでかかって狂喜しました!
いや~、もう、あの母親許すまじ!ですね!
『誰も知らない』はわたしも同じく思い出してしまいました。
アレもひどかったなあ~。
で、これマイケル・ナイマンの音楽がドンピシャでしたね。
音楽から入る映画って判ります!みみこさんも書いていましたが、わたしは『マン・オン・ワイヤー』がまさにそれでした。
それにしても子役は素人さんだったんですか…。めちゃくちゃナチュラルでしたね。びっくりです。
ちょっと後をひきそうな作品ですが、好みの作風でした。

リュカさんへ


おはようございます~~
ええ~~!!テレビで放映されていたんですか。
いいな~~
こういう作品はかなり地味なので地上波では絶対やらないのよね。

やっぱりあの母親にはカチンときたのね・・
当然よね。
あの態度にムカムカでした。
じゃまなら初めから子どもつくるな・・・ってね。

<わたしは『マン・オン・ワイヤー』がまさにそれでした。>


これ、みたいの。
確かドキュメンタリーなのよね。
絶対みるわ~~


<ちょっと後をひきそうな作品ですが、好みの作風でした。>


私も~~~
確か女性の監督さんなのよね。
このあと一本撮ったみたいだけれど、
DVDにはならないのかな・・

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