真綿荘の住人たち 著 島本理生
真綿荘の住人たち 著 島本理生
江古田にある下宿「真綿荘」。
下宿人たちの日々を描いた連作小説集
青少年のための手引き
清潔な視線
シスター
海へむかう魚たち
押入れの傍観者
真綿荘の恋人
の全6篇。
感想 良かったです。
6篇それぞれ、焦点当てている人が違ってきています。
脇役だった人が今度は主役。
読み進めていくうちに、
下宿人たちの意外な面が次から次へと表れるので、
いつも新鮮な気分になります。
今度はどんな物語が・・・と次の章を読む前に期待感でいっぱいなのです。
同時に、そんなことが・・・そんな過去が・・・と
驚きも出てきます。
そもそも下宿という舞台は、興味そそられますね。
見も知らぬ人同士が、一緒に寝食を共にする空間。
ドラマもいろいろ起こりそうです。
すべての章、恋愛沙汰のお話になっております。
前半は、(「青少年のための手引き」)マイペースな大和君の存在で
この物語って、コメディ・・路線なの?と一瞬感じてしまうほどの明るさを感じるのですが
しだいにダーク感が漂っていき、
極めつけのラストの章・・・に突入していきます。
ここで真綿荘の住人を整理しますね。
空気の読めない大和君。
北海道出身の彼が大学合格を機に、東京、江古田のレトロ下宿に引っ越してくるのが
最初の章になっています。
その大和君を好きになってしまう鯨井さん。
鯨井さんのことが好きな荒野先輩。
過去のトラウマから男嫌いになった椿さん。
彼女を一途に思う可愛い高校生八重子ちゃん。
大和君と駆け落ちしちゃう絵麻さん。
そして、大家である綿貫さんと、彼女が内縁の夫と呼ぶ画家の晴雨さん。
「清潔な視線」
ここで第一の驚きです。大和君も気に入っていた八重子ちゃん。
この子の存在の意味ですね。
そんな係わり合いになっていたのね・・・・と驚き。
同時にわかる、椿さんの過去。
「シスター」
鯨ちゃんの思い、
荒野先輩の思い・・・
ちょっとせつなかったです。
荒野先輩が・・・。
届かない思いって、痛いですね。
この荒野先輩の過去も後ほど分かって驚きでした。
「海へむかう魚」
絵麻さんの振り回されてしまう大和君。
でも、絵麻さんのは絵麻さんの事情があって・・
恋愛は難しいです。
「押入れの傍観者」
これは、ちょっと他の章とは違った感じです。
住人たちの語りではないからです。
ただ、ここの章を読んでから次の章を読むことで
見えなかったものが一気に見えてくると感じます。
「真綿荘の恋人」
この話が一番強烈だと思います。
今まで感じていた謎。
結局のところ、二人の関係は何?というのがわかるからです。(といいながら
わかるようなわからないようなといったところですが・・・・)
理解できるかどうか・・・・・ってまず頭の中で考えてしまいますよね。
それぞれの育ってきた環境を考え
こういう愛の形もあるのかと思ってみたりしていますが
普通感覚ではないので、素直にそうか・・・と納得はしがたい部分もあります。
だから、椿さんの反応も当然だと思いました。
ただ、綿貫さんがそれで、幸せを感じているのなら
いいのではないだろうか・・・
ああいう結論を出したというのは晴雨さんの彼女への愛だと思うし
そうかんがえるとハッピーエンドといえるんだろうな・・・・と思いました。
晴雨さんの物憂げな感じ、
荒野先輩の繊細さ・・・
どれも気になります。
あ・・・でも実際傍にいたら
苦しみそう・・・・・笑

江古田にある下宿「真綿荘」。
下宿人たちの日々を描いた連作小説集
青少年のための手引き
清潔な視線
シスター
海へむかう魚たち
押入れの傍観者
真綿荘の恋人
の全6篇。
感想 良かったです。
6篇それぞれ、焦点当てている人が違ってきています。
脇役だった人が今度は主役。
読み進めていくうちに、
下宿人たちの意外な面が次から次へと表れるので、
いつも新鮮な気分になります。
今度はどんな物語が・・・と次の章を読む前に期待感でいっぱいなのです。
同時に、そんなことが・・・そんな過去が・・・と
驚きも出てきます。
そもそも下宿という舞台は、興味そそられますね。
見も知らぬ人同士が、一緒に寝食を共にする空間。
ドラマもいろいろ起こりそうです。
すべての章、恋愛沙汰のお話になっております。
前半は、(「青少年のための手引き」)マイペースな大和君の存在で
この物語って、コメディ・・路線なの?と一瞬感じてしまうほどの明るさを感じるのですが
しだいにダーク感が漂っていき、
極めつけのラストの章・・・に突入していきます。
ここで真綿荘の住人を整理しますね。
空気の読めない大和君。
北海道出身の彼が大学合格を機に、東京、江古田のレトロ下宿に引っ越してくるのが
最初の章になっています。
その大和君を好きになってしまう鯨井さん。
鯨井さんのことが好きな荒野先輩。
過去のトラウマから男嫌いになった椿さん。
彼女を一途に思う可愛い高校生八重子ちゃん。
大和君と駆け落ちしちゃう絵麻さん。
そして、大家である綿貫さんと、彼女が内縁の夫と呼ぶ画家の晴雨さん。
「清潔な視線」
ここで第一の驚きです。大和君も気に入っていた八重子ちゃん。
この子の存在の意味ですね。
そんな係わり合いになっていたのね・・・・と驚き。
同時にわかる、椿さんの過去。
「シスター」
鯨ちゃんの思い、
荒野先輩の思い・・・
ちょっとせつなかったです。
荒野先輩が・・・。
届かない思いって、痛いですね。
この荒野先輩の過去も後ほど分かって驚きでした。
「海へむかう魚」
絵麻さんの振り回されてしまう大和君。
でも、絵麻さんのは絵麻さんの事情があって・・
恋愛は難しいです。
「押入れの傍観者」
これは、ちょっと他の章とは違った感じです。
住人たちの語りではないからです。
ただ、ここの章を読んでから次の章を読むことで
見えなかったものが一気に見えてくると感じます。
「真綿荘の恋人」
この話が一番強烈だと思います。
今まで感じていた謎。
結局のところ、二人の関係は何?というのがわかるからです。(といいながら
わかるようなわからないようなといったところですが・・・・)
理解できるかどうか・・・・・ってまず頭の中で考えてしまいますよね。
それぞれの育ってきた環境を考え
こういう愛の形もあるのかと思ってみたりしていますが
普通感覚ではないので、素直にそうか・・・と納得はしがたい部分もあります。
だから、椿さんの反応も当然だと思いました。
ただ、綿貫さんがそれで、幸せを感じているのなら
いいのではないだろうか・・・
ああいう結論を出したというのは晴雨さんの彼女への愛だと思うし
そうかんがえるとハッピーエンドといえるんだろうな・・・・と思いました。
晴雨さんの物憂げな感じ、
荒野先輩の繊細さ・・・
どれも気になります。
あ・・・でも実際傍にいたら
苦しみそう・・・・・笑

スポンサーサイト