贖罪       著  湊  かなえ

贖罪       著  湊  かなえ


ある田舎町に
エミリという転校生がやってきた。
足立製作所の社員のために建てられた建物に住み
田舎町にはそぐわない生活ぶりをしていたエミリ。
4人の地元小学生たちはそんなエミリに憧れを感じつつ仲良しになる。
しかし、夏休みのある日。
「グリーンスリーブス」が鳴る午後6時。
エミリは死んでしまう。
発見者は友達の4人。
それからの15年。彼女らは罪の意識と償いの気持ちに悩まされ
苦しい人生を送っていく。




感想   わ~気分悪い話だわ・・・。


「少女」のときも思いましたけれど、
げんなりする出来事が多すぎです。


たしかに独白していくそれぞれのキャラの
性格付けは詳細ですし、
ひきつけられるだけの要素は十分あります。


いやだな・こんな話!!・・と思いながらも
どんどん読み進めていきたくなるのは
読み手の方もどこかしら、興味本位からくる、いやらしい感情を
もっているってことなんだろうな・・・と思いました。



「少女」→「贖罪」ときました。
話題の「告白」は本も映画もまだですが、
なんとなくですが、内容の想像ができるような気がします。
だからなのか、
今すぐにでも読まなくてもと思ってしまって。
いつか手をだしましょう・・・ということにしています・・・・笑(予約すごいしね)


今回の、この「贖罪」。

事件にかかわった人たちの独白で
物語が構成されていきます。


整理してみます。

エミリ・・・都会から引っ越してきたお嬢様。
しかし、田舎町で、小学校4年生の時に殺害される。この物語の発端になる事件の被害者。


紗英・・・事件後、東京の女子大学の英文科に進学し、勤めていた上司の知り合いと見合い。
結婚相手は超エリートで、事件のことも、紗英のことも昔から知っていた男だった。
事件時、現場で殺されたエミリを見張っていた紗英だったが
そのときのショックが大きく、結婚するまで生理がこない体に。
それを承知で結婚を申し出てくれた彼氏だったが、実は、彼には重大な秘密が。



真紀・・頼れる少女。事件時、他の子供を仕切るが、自分だけ逃げてしまうという失態をおこし
それがトラウマにもなっている。
15年たった今は、小学教師。その仕事場でまたまた事件が。不審者が侵入し生徒を襲う事件が発生したのだ。


晶子・・・・大好きなお兄ちゃんがいた。晶子はお兄ちゃん同様がっしりとした体格。
事件時も守ってくれたのは大好きなお兄ちゃん。それゆえ、兄への信頼度は大きかった。
身の丈以上のものを求めたからエミリは死んでしまったと思い、
以後、引きこもりの生活に。
そんなとき、兄に結婚話が持ち上がる。


由佳・・・目が悪く手先が器用。事件時、交番のおまわりさんを呼びに行く役目。
家族は病弱な姉ばかりを可愛がっているので、満たされない気持ちがあった。
それゆえ、信頼ある頼れるおまわりさんに憧れを感じ始める。
おまわりさんに会いたいがため、
事件後から万引きをするように・・・。
そして15年後、姉の結婚相手が警察官と聞き、
複雑な心境となる。

麻子・・・エミリの母。
事件の犯人がなかなかみつからないことにいらだちを感じ
そのときの目撃者である少女4人に、卑劣な言葉をあびせる。それが原因で、少女たちは
その後苦しんだ人生を送ることに。



それぞれの人物が
独白することで
一つの物語が構成していくというスタイルです。



そもそも、
発端になる事件そのものからして、嫌でした。

同級生の少女が暴行されて殺されるという事件。


それにかかわった友達4人のその後の人生もまた
悲惨そのもの。


殺人事件に遭遇したということでそりゃ、幾分かの心の葛藤があるだろうとは
思いますけれど、
最悪の出来事で
延々4人の少女たちのお話が語られていくんですよ。
なんだか気分が悪くなってしまいます。


同じ事件を人物が違うことで、いろんな面からみていくのですが、
あくまでももとになるのは
少女の事件です。またこの場面かい!!と思ってしまうんです。


事件にかかわった子供たちのその後の人生ですが・・。

なんだか、性的な部分に集中しているような気がするんですよね。
元の事件が事件だからかと思うけれど。


義理のお兄さんと関係するとか

小さな子供に手を出すとか・・

人形を愛する男とか・・・

なんだか、まともじゃないものばかり・・・。



ゲゲ~~~~~です。



あげくに、
発端になる少女の事件の犯人らしい人に話が
いくと。

結局、犯人とあの少女の関係は
おお~~~そういうことかい・・・と。



もとはと言えば、
生まれも育ちもよい
麻子さんの身勝手からでた悲劇だと思うのですが・・・。




負の感情、ねたみや、嫉妬などなど、
人間ならもっているって重々わかっていますけれど、
立て続けにこう続けられると
やっぱり、げんなり。


好きか嫌いかというと
こういう作風は苦手です。

読んだ後、
何も残らない感じだから。いや、嫌な気分は残るか・笑




でも、読んでしまう自分がいるんだよね・・・
たぶん、次回作も。


あ・・・・この矛盾、わかる人にはわかるんだろうな・・・・




ショクザイノホンン
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非公開コメント

みみこさん~、そうなのよね。好きじゃない(むしろ苦手)なのにもかかわらず、つい読んじゃう・・って感じ!!
ワイドショー番組にちょっと似てるかも・・・。そういう下世話な(失礼だね(^^ゞ)話題に、つい目が留まってしまって、なんだかなぁ~って思いながらも、見ちゃう・・・みたいな・・・。

>性的な部分に集中しているような気がするんですよね。
そうなのよ。あまりに、そういうのが多い気がして・・・。
でも、湊さんは文章を書くのが本当に上手いと思うわ。もうちょっとそういう性的な部分とか、少女暴行とか、そういうのじゃない湊さんのお話で、ぐいぐい引き込ませてもらえる作品を是非読んでみたいです。

PS レスラーの記事も拝見しました^^ シンシティは未見なのよ・・・。でもその時もキラっと光る演技をしていたそうだよね。評判良かったもの・・・。とはいえ、昔を知ってる者としては、やっぱり惜しいなあ・・って思っちゃうところがあるわ。
つい1,2日前に、なんのチャンネルだったかな・・・ミッキーロークの若い時の映画の一シーンだったかな・・が流れて、その時、私は洗いものをしていて、音が良く聞こえなかったのね。TVをちらっとふりかえったら「ま~~!ワタシゴノミの男がっ」ってトコトコってTVの側に近づいてったら、あらら・・・若い時のミッキーロークの映像だったのね(爆)って事があったw

道尾さんのプロムナード、もう読んだのね?早いっ!凄く読みたいんだけど、図書館にまだ入ってなくて・・・。

latifa さんへ


こんにちは。
<ワイドショー番組にちょっと似てるかも・・・。そういう下世話な(失礼だね(^^ゞ)話題に、つい目が留まってしまって、なんだかなぁ~って思いながらも、見ちゃう・・・みたいな・・・>

そうか・・・ワイドショー番組ね。
それはピッタシだわ。
悲しいかな、そういうもの観ちゃうんだよね。

<もうちょっとそういう性的な部分とか、少女暴行とか、そういうのじゃない湊さんのお話で、ぐいぐい引き込ませてもらえる作品を是非読んでみたいです。>


同感。少女暴行って女性にとってはつらいのよね。
読んでいても不快だし。
薬丸さんとか、社会派の作品を書く人の中には
そういった悲惨な事件を発端にしている場合があるけれど
どれも、きちんと納まることに納まるじゃない?
でも湊さんのって、
悪意ばっかりでそれがそのまま・・・って感じで
非常に後味が悪いのよね。
それが魅力でもあるのかな。


で・・ミッキーの方ね。
<昔を知ってる者としては、やっぱり惜しいなあ・・って思っちゃうところがあるわ。
つい1,2日前に、なんのチャンネルだったかな・・・ミッキーロークの若い時の映画の一シーンだったかな・・が流れて、その時、私は洗いものをしていて、音が良く聞こえなかったのね。TVをちらっとふりかえったら「ま~~!ワタシゴノミの男がっ」ってトコトコってTVの側に近づいてったら、あらら・・・若い時のミッキーロークの映像だったのね(爆)って事があったw >


そうなのね。
あの当時、魅力的だったものね。
なんてうか、ミステリアスなにおいがした・・・
あと危険なイメージ・・・笑
ナインハーフだって、ミッキーロークが演じたから
観たわ。。って言う人もいたんじゃないのかな。
今度はアイアンマンだっていうし
どうなのかな・・・と思うけれど。
普通の役が良いな・・


道尾さんのプロムナードは
これもたまたま新刊で並んでいたの。
もうすぐ入ると思うよ~~
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