モンスター   著  百田尚樹

モンスター   著  百田尚樹

田淵和子は、
生まれながらにして醜い容姿のため
「バケモノ」扱いされていた。
自分の殻に閉じこもり孤独な日々を送る。
彼女は幼い頃に自分を守ってくれた少年に恋していた。
そんなある日、高校で再びその少年と再会する。
恋心を伝えたいが、醜い容姿のため思い悩む。
やがて、彼の目をつぶすという恐ろしい行為をしたため
モンスターと呼ばれ、家族や周囲から恐れられてしまう。
地元にいられない和子は東京へ。
そこで、
彼女は整形して美しくなるという方法を知り、のめりこんでいく。



感想



主人公の行動はう~~んです。
心情としては理解しますが
やはり、やりすぎでしょう・・
美に対する意識として

美容整形の医者の説明・・
短大の心理学の先生の説明・・


などが出てきます。
より具体的に
論理的に説明されていて
納得できること多かったです。


男の人って美人が好きなんだな・・・っていうは
わかる気がします。
まずは目に入るものから・・・っていう気はするのよね。

そういえば、某テレビ番組で
整形をする・・という企画ものがありましたよね。

あれをそのまんま、思い出してしまいました。

当事者にとっては、深刻な悩みなんでしょう。

美容整形はしたい人がいるならそれはそれでしょうがないわ。
でも安易な気持ちではしない方がイイと思うけれど。
自分がそこまで悩んでいないからそう思うのかな・・・とは
思うものの、やっぱり、痛いのはイヤだし、
手を加えるのが、悪い気がして。


このお話を読んでいると
美容整形に対するハードルがより低くなっているかなって
気がしますね・・
さっき私が書いたような痛いからいや、罪悪感あるし・・なんて感じないような雰囲気。
それよりも
化粧より便利じゃないか、化粧はまやかしだけれど、
整形はそのものの自分だと言われると
ほ~~と感心してしまう始末。
まるで、化粧より美容整形どんどんしましょう・・的なにおいがしてきます。
でも
私はいやだな・・・笑



この物語で気分が悪くなるのは
性風俗描写が多いこと。
下半身にまつわる手術もあったし・・
そこもイヤなのよね。

整形の資金つくりのために
どんどん身を落としていくわけよ、この和子が。

それはどうかな・・・と思うからね。


ジェットコースター的な物語で
整形によってどんどん和子の周辺が変わっていくの。
そして和子は綺麗になって
昔、ひどいことをした男達に
復讐もしていくの。

そういう復讐場面を読んでいても
爽快さはないわね。
なんだか、
そういう行為をすればするほど、
和子って愚かね・・・と思ってしまうから。
追い詰められていたっていうのもわかるけれどね・・・



初恋の英介さん。
どうってことない男だよね・・・・笑
それよりも
風俗で味方になってくれた男。
ああいう人の方が、人間として良いかもよ。


ああいうラストで
しょうがないかな。
私はてっきり
友人のアケミちゃんみたいな結果になると思っていたわ。
まあ、同じようなものだけれど。


あんまり気持ちがいい読後感ではなかったです。
作者はいろいろな題材で
作品発表していますよね。
資料探していろいろ大変でしょうね。
今回は、私にとっては、
ちょっと苦手な題材だったかなという気がします。
女性にとっては聞きたくないような
お話が多かったからね。



ももたモンスター
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「モンスター」百田尚樹(幻冬舎)

かつて、ブルドッグとも言われるほどの醜い顔を持った女の子は、美容整形によって誰もがうっとりするくらいの美女へと変身した。 「正体」を偽りレストランのオーナーとして、生まれ育った故郷に戻ってきた。 さんざん屈辱を受けたこの町の人たちに、今度は女神様のごと...

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こんにちは

たしかに、ちょっときわどい表現があって気分が悪くなるようなところもありましたね。
あの百田さんがこんなことを書かれるなんて・・・と少し戸惑いも感じました。
でもインタビューを見たりすると、ああ、まあ必要なことだったのかなとも。。。
ただ、(ごくごく普通にOLやって結婚した私のような)女性としては(笑)、
この主人公に共感する部分はこれっぽっちもなかったですが・・・
人間て、他を評価したり、他と比べたり、妬んだり、、、
そういう感情の塊の動物になっちゃったから悲劇が生まれるんですよね。
それぞれの価値観の問題といえばそうなんだけど、
こうもストイックにはなれません。
こうもストイックにはなれないにしても、誰しも心のどこかに持っている秘めた思いなのかなあとも。。。
ちょっと今回は複雑な読後感でした。

次回はどんな題材を持ってくるか楽しみな作家さんでもあります。

Mamさんへ


こんにちは。
私は百田さんの作品、これが2作目ですが
たしかに前作の虫さんの話とは
全く題材にビックリ感はありました。
しかし、専門的な描写が凄いですよね。
一種の美容整形マニュアル本を読んでいるかのようでした。


<でもインタビューを見たりすると、ああ、まあ必要なことだったのかなとも。。。>

インタビューがあったんですね。
作者の作品の意図を聞いたりすると、より面白く読めますものね。

<この主人公に共感する部分はこれっぽっちもなかったですが・・・
人間て、他を評価したり、他と比べたり、妬んだり、、、
そういう感情の塊の動物になっちゃったから悲劇が生まれるんですよね。
それぞれの価値観の問題といえばそうなんだけど、
こうもストイックにはなれません。>


私もそうです・・
多少は容姿のことで、気にはなったりしましたが
さすがに、ここまでは・・・・笑

<ちょっと今回は複雑な読後感でした。>


同感です。


<次回はどんな題材を持ってくるか楽しみな作家さんでもあります。>


こちらも同感。
なにしろ、読みやすいですものね。
次は時代物みたいですよね・・・
機会があれば読みたいです。


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